JP2003192565A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JP2003192565A
JP2003192565A JP2001396634A JP2001396634A JP2003192565A JP 2003192565 A JP2003192565 A JP 2003192565A JP 2001396634 A JP2001396634 A JP 2001396634A JP 2001396634 A JP2001396634 A JP 2001396634A JP 2003192565 A JP2003192565 A JP 2003192565A
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collagen
cosmetic
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acid
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JP2001396634A
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Shihori Miura
史帆里 三浦
Kiyoshi Matsumura
潔 松村
Masafumi Akaza
誠文 赤座
Jun Sato
佐藤  淳
Hatsuo Kojima
肇夫 小島
Tomonori Katada
友則 堅田
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Nonogawa Shoji Ltd
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Nonogawa Shoji Ltd
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Abstract

(57)【要約】 化粧料 【目的】本発明は下記成分(A)および(B); (A)コラゲナーゼ活性阻害作用を持つ植物エキスから
選ばれる一種または二種以上、(B)魚由来コラーゲ
ン、を含有することを特徴とする抗老化化粧料を提供す
る。 【構成】コラゲナーゼ活性阻害作用を持つ植物エキスお
よびコラーゲンを含有することを特徴とする抗老化化粧
料は安定性に優れ、肌に対して優れた作用を示した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚の老化を抑制
する作用を有する抗老化化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】シワ・タルミを特徴とする皮膚の老化
は、線維芽細胞のコラーゲン産生の低下、ヒアルロン酸
合成の低下、紫外線によるコラゲナーゼ活性の増大、紫
外線や環境から生じる活性酸素による障害などによるも
のと考えられている。このような、シワ・タルミの改善
には、レチノールやレチノイン酸などが使用されてい
る。その他、コラーゲン、植物エキス等のコラゲナーゼ
活性阻害作用を有するものも用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】シワ・タルミの改善に
は、レチノールやレチノイン酸などが使用されている
が、副作用も強い。その他、コラーゲン、植物エキス等
にコラゲナーゼ活性阻害作用を有するものが用いられて
いるが、いずれも微弱な効果しか示さないため、それぞ
れ単独で化粧料等に配合した場合、十分な抗老化すなわ
ちシワ・タルミ改善効果が得られなかった。
【0004】そこで、優れたシワ・タルミ改善効果を副
作用なく、安全にもたらす化粧料の開発が望まれてい
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような事情により、
本発明者らは皮膚の老化改善を目的に鋭意検討した結
果、コラゲナーゼ活性阻害作用を持つ植物エキスから選
ばれる一種または二種以上、および魚由来コラーゲンの
含有物が、優れた皮膚の老化を抑制する作用を有するこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、下記成分(A)およ
び(B);(A)コラゲナーゼ活性阻害作用を持つ植物
エキスから選ばれる一種または二種以上、(B)魚由来
コラーゲンを含有する皮膚の抗老化化粧料である。
【0007】本発明にて用いられる成分(A)の植物エ
キスとしては、コラゲナーゼ活性阻害効果があれば特に
限定されないが、好ましくは、ボスウェリアセラタ、ヒ
マラヤスギ、トレメンチラ、トゲバンレイシ、クレオメ
・ハスレリアナ、ミルキア・スファエロカルパ、ボダイ
ジュ、シラカバ、月桃葉、紅茶、藤茶、キナ、アセンヤ
ク、緑茶、サンザシ、オトギリソウ、ゲンノショウコ、
チョウジ等が挙げられる。
【0008】抽出する溶媒としては、例えば、水、低級
アルコール類(メタノール、エタノール、1−プロパノ
ール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノ
ール等)、液状多価アルコール(グリセリン、プロピレ
ングリコール、1,3−ブチレングリコール等)、ケト
ン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、アセトニト
リル、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、炭化
水素類(ヘキサン、ヘプタン、流動パラフィン等)、エ
ーテル類(エチルエーテル、プロピルエーテル、テトラ
ヒドロフラン等)が挙げられる。好ましくは、水、低級
アルコールおよび液状多価アルコールが良く、特に好ま
しくは、水、エタノール、プロピレングリコールおよび
1,3−ブチレングリコールが良い。これらの溶媒は一
種でも二種以上を混合して用いても良い。
【0009】これらは抽出した溶液のまま用いても良
く、必要に応じて、濃縮、希釈、濾過等の処理および活
性炭等による脱色、脱臭処理をして用いても良い。さら
には、抽出した溶液を濃縮乾固、噴霧乾燥、凍結乾燥等
の処理を行い、乾燥物として用いても良い。
【0010】本発明に用いる成分(A)の配合量は、特
に限定されていないが、好ましくは本発明における化粧
料の全量に対し、固形分に換算して0.0001重量%
以上が良く、さらに好ましくは 0.0005〜10重
量%が良い。0.0001重量%未満では十分な効果は
発揮され難い。10重量%を越えて配合した場合、効果
の増強は少なく不経済である。また、添加の方法につい
ては、予め加えておいても、製造途中で添加しても良
く、作業性を考えて適宜選択すれば良い。
【0011】成分(A)は、これらのうち、一種または
二種以上が本発明の化粧料に配合される。
【0012】本発明に用いる成分(B)である魚由来の
コラーゲンは、特に限定されないが、例えば鮭、金目
鯛、たら、ひらめ等の皮または浮袋等を洗浄、脱脂、酸
濾過、酵素処理、塩折、透析、熱処理等の手段を経て、
可溶化コラーゲン成分を抽出した後得られるものが挙げ
られる。これらは、魚由来コラーゲン水溶液として一般
に市販されている化粧品原料として使用されている。ア
テロ化処理しても、加水分解処理してもしなくても良
い。
【0013】溶液のまま用いても良く、必要に応じて、
濃縮、希釈、濾過等の処理および活性炭等による脱色、
脱臭処理をして用いても良い。さらには、抽出した溶液
を濃縮乾固、噴霧乾燥、凍結乾燥等の処理を行い、乾燥
物として用いても良い。
【0014】本発明に用いる成分(B)の配合量は、特
に限定されないが、好ましくは本発明における化粧料の
全量に対し、固形分に換算して0.0001重量%以上
が良く、さらに好ましくは 0.00001〜10重量
%が良い。0.0001重量%未満では十分な効果は発
揮され難い。10重量%を越えて配合した場合、効果の
増強は少なく不経済である。また、添加の方法について
は、予め加えておいても、製造途中で添加しても良く、
作業性を考えて適宜選択すれば良い。
【0015】成分(B)は、これらのうち、一種または
二種以上が本発明の化粧料に配合される。
【0016】成分(A)および(B)の効果を損なわな
い範囲内で、通常の化粧品および医薬部外品に用いられ
る成分である油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、
アルコール類、エステル類、界面活性剤、金属石鹸、pH
調整剤、防腐剤、香料、保湿剤、粉体、紫外線吸収剤、
増粘剤、色素、酸化防止剤、美白剤、キレート剤、賦形
剤、安定剤、保存剤、結合剤、崩壊剤等の成分を配合す
ることもできる。
【0017】本発明の化粧料は、化粧品および医薬部外
品のいずれにも用いることができ、その剤型としては、
例えば、化粧水、クリーム、乳液、ゲル剤、エアゾール
剤、エッセンス、パック、洗浄剤、浴用剤、ファンデー
ション、打粉、口紅等が挙げられる。
【0018】
【発明の効果】本発明の化粧料は、優れたシワ・タルミ
の改善効果により皮膚の老化を抑制する作用をもたらす
ものである。
【0019】
【実施例】次に本発明を詳細に説明するため、実施例と
して本発明に用いる抽出物の製造例、本発明の処方例お
よび実験例を挙げるが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。実施例に示す配合量の部とは重量部を、%と
は重量%を示す。
【0020】製造例1 ボダイジュの熱水抽出物 ボダイジュの乾燥物20gに400mLの精製水を加
え、95〜100℃にて2時間抽出した後、濾過し、そ
の濾液を濃縮し、凍結乾燥して熱水抽出物を1.2g得
た。
【0021】製造例2 シラカバのエタノール抽出物 シラカバの乾燥物100gに900mLのエタノールを
加え、常温にて7日間抽出した後、濾過し、その濾液を
濃縮乾固してのエタノール抽出物を1.5g得た。
【0022】製造例3 ゲンノショウコの1,3−ブチ
レングリコール水溶液抽出物 ゲンノショウコの乾燥物100gに1kgの精製水およ
び1kgの1,3−ブチレングリコールを加え、常温に
て7日間抽出した後、濾過し1,3−ブチレングリコー
ル水溶液抽出物を1.9g得た。
【0023】製造例4 酸可溶性アテロ化コラーゲン溶
液 鮭の皮を洗浄処理、脱脂、酸処理、膜濾過、塩析、透析
を経て酸可溶性コラーゲン溶液を得る。例えば、「酸可
溶性アテロ化コラーゲン溶液」(井原水産:乾燥残分1
%)が挙げられる。
【0024】製造例5 水溶性コラーゲン溶液 金目鯛の皮を洗浄処理、脱脂、酸処理、膜濾過、酵素処
理、塩析、等電点沈殿、透析を経て酸可溶化コラーゲン
溶液を得る。例えば、「水溶性コラーゲン溶液」(テク
ノーブル製:乾燥残分1%)が挙げられる。
【0025】製造例6 牛由来アテロ化コラーゲン溶液 牛皮を洗浄処理、脱脂、酸処理、膜濾過、酵素処理、塩
析、等電点沈殿、透析を経て酸可溶性コラーゲン溶液を
得る。例えば、乾燥残分1%の水溶液が挙げられる。
【0026】 実施例1 クリーム1 処方 配合量 1.ボダイジュの熱水抽出物(製造例1) 0.05部 2.酸可溶性アテロ化コラーゲン溶液(製造例4) 0.1 3.スクワラン 5.5 4.オリーブ油 3.0 5.ステアリン酸 2.0 6.ミツロウ 2.0 7.ミリスチン酸オクチルドデシル 3.5 8.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0 9.ベヘニルアルコール 1.5 10.モノステアリン酸グリセリン 2.5 11.香料 0.1 12.1,3−ブチレングリコール 8.5 13.パラオキシ安息香酸エチル 0.05 14.パラオキシ安息香酸メチル 0.2 15.精製水にて全量を100とする [製造方法]成分3〜10を加熱溶解して混合し、70
℃に保ち油相とする。成分1、2および12〜15を加
熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水
相を加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃に
て成分11を加え、更に30℃まで冷却して製品とす
る。
【0027】比較例1 従来のクリーム1 実施例1において、成分1および2を精製水に置き換え
たものを従来のクリーム1とした。
【0028】比較例2 従来のクリーム2 実施例1において、成分1の熱水抽出物を精製水に置き
換えたものを従来のクリーム2とした。
【0029】比較例3 従来のクリーム3 実施例1において、成分2を精製水に置き換えたものを
従来のクリーム3とした。
【0030】 実施例2 化粧水 処方 配合量 1.シラカバのエタノール抽出物(製造例2) 0.1部 2.酸可溶性アテロ化コラーゲン溶液(製造例4) 0.01 3.1,3−ブチレングリコール 8.0 4.グリセリン 2.0 5.キサンタンガム 0.02 6.クエン酸 0.01 7.クエン酸ナトリウム 0.1 8.エタノール 5.0 9.パラオキシ安息香酸メチル 0.1 10.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.1 11.香料 0.1 12.精製水にて全量を100とする [製造方法]成分1〜7および12と、成分8〜11を
それぞれ均一に溶解し、両者を混合し濾過して製品とす
る。
【0031】 実施例3 乳液 処方 配合量 1.シラカバのエタノール抽出物(製造例2) 0.5部 2.酸可溶性アテロ化コラーゲン溶液(製造例4) 5.0 3.スクワラン 5.0 4.オリーブ油 5.0 5.ホホバ油 5.0 6.セタノール 1.5 7.モノステアリン酸グリセリン 2.0 8.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0 9.ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(20E.O.)2.0 10.香料 0.1 11.プロピレングリコール 1.0 12.グリセリン 2.0 13.パラオキシ安息香酸メチル 0.2 14.精製水にて全量を100とする [製造方法]成分3〜9を加熱溶解して混合し、70℃
に保ち油相とする。成分1、2および11〜14を加熱
溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相
を加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃にて
成分10を加え、更に30℃まで冷却して製品とする。
【0032】 実施例4 ゲル剤 処方 配合量 1.ボダイジュの熱水抽出物(製造例1) 0.1部 2.酸可溶性アテロ化コラーゲン溶液(製造例4) 1.0 3.エタノール 5.0 4.パラオキシ安息香酸メチル 0.1 5.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.1 6.香料 0.1 7.1,3−ブチレングリコール 5.0 8.グリセリン 5.0 9.キサンタンガム 0.1 10.カルボキシビニルポリマー 0.2 11.水酸化カリウム 0.2 12.精製水にて全量を100とする [製造方法]成分1〜6と、成分7〜12をそれぞれ均
一に溶解し、両者を混合して製品とする。
【0033】 実施例5 パック 処方 配合量 1.ゲンノショウコの1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物(製造例3) 0.2部 2.水溶性コラーゲン溶液(製造例5) 10.0 3.ポリビニルアルコール 12.0 4.エタノール 5.0 5.1,3−ブチレングリコール 8.0 6.パラオキシ安息香酸メチル 0.2 7.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(20E.O.) 0.5 8.クエン酸 0.1 9.クエン酸ナトリウム 0.3 10.香料 0.1 11.精製水にて全量を100とする [製造方法]成分1〜11を均一に溶解し製品とする。
【0034】 実施例6 ファンデーション 処方 配合量 1.ゲンノショウコの1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物(製造例3) 1.0部 2.酸可溶性アテロ化コラーゲン溶液(製造例4) 0.05 3.ステアリン酸 2.4 4.ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(20E.O.)1.0 5.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 2.0 6.セタノール 1.0 7.液状ラノリン 2.0 8.流動パラフィン 3.0 9.ミリスチン酸イソプロピル 6.5 10.パラオキシ安息香酸ブチル 0.1 11.カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1 12.ベントナイト 0.5 13.プロピレングリコール 4.0 14.トリエタノールアミン 1.1 15.パラオキシ安息香酸メチル 0.2 16.二酸化チタン 8.0 17.タルク 4.0 18.ベンガラ 1.0 19.黄酸化鉄 2.0 20.香料 0.1 21.精製水にて全量を100とする [製造方法]成分3〜10を加熱溶解し、80℃に保ち
油相とする。成分21に成分11をよく膨潤させ、続い
て、成分1、2および12〜15を加えて均一に混合す
る。これに粉砕機にて粉砕混合した成分16〜19を加
え、ホモミキサーにて撹拌し、75℃に保ち水相とす
る。この水相に油相をかき混ぜながら加え、冷却し、4
5℃にて成分20を加え、かき混ぜながら30℃まで冷
却して製品とする。
【0035】 実施例7 浴用剤 処方 配合量 1.ゲンノショウコの1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物(製造例3) 1.0部 2.水溶性コラーゲン溶液(製造例5) 0.1 3.炭酸水素ナトリウム 50.0 4.黄色202号(1) 0.1 5.香料 0.1 6.無水硫酸ナトリウムにて全量を100とする。 [製造方法]成分1〜6を均一に混合し製品とする。な
お、成分1および2は凍結乾燥品を用いる。
【0036】次に、本発明の効果を詳細に説明するた
め、実験例を挙げる。
【0037】実験例−1 魚由来コラーゲンの有効配合
量 紫外線照射後の皮膚弾力低下に対する魚由来コラーゲン
の有効配合量を検討した。実験は6週齢雄性マウスの背
部に紫外線A波を照射し、比較例1のクリームにおい
て、ボダイジュの熱水抽出物の有無、またはコラーゲン
の配合量をいくつか変えて塗布した。照射と塗布を30
日間連続で行い、試験終了後に皮膚弾力を測定した。
【0038】結果を表1に示した。対照は紫外線未照射
のマウス皮膚弾力を示す。皮膚弾力の低下に対するボダ
イジュ熱水抽出物の添加により有効であった。魚由来コ
ラーゲンの改善効果はその配合量に依存し、0.000
1%以上で優れた効果を示した。ただし、10%を超え
て配合しても効果の増強は認められなかった。
【0039】
【表1】
【0040】実験例−2 ヒトコラゲナーゼ阻害作用 検体として、製造例−1のボダイジュ熱水抽出物を10
0μg/mLに調製したもの、製造例−4の酸可溶性アテ
ロ化コラーゲン溶液を1,000μg/mLに調製した
ものおよび両方添加したもの、また、ボダイジュ熱水抽
出物と製造例−6の牛由来アテロ化コラーゲン溶液を両
方添加したものを用いた。
【0041】ヒトコラゲナーゼとしては、ヒト線維肉腫
細胞由来の足場非依存性細胞に、無血清無タンパク培地
中で産生されたヒトプロコラゲナーゼを、CMセファロ
ース TM(ファルマシア社製)および亜鉛キレーティング
セファロースTM(ファルマ社製)により精製して緩衝液
に溶解し、これに活性化剤としてトリプシン(シグマ社
製、Type12)を添加して、35 ℃にて5分間イ
ンキュベートした後、ダイズトリプシンインヒビター
(メルク社製)を添加してトリプシンを失活させたもの
を用いた。
【0042】検体と、既知量( 0.4単位;なお1単
位は、35 ℃で1分間に1μgのI型コラーゲンを分解
する酵素量を示す)の上記ヒトコラゲナーゼ溶液とを等
量混合し、フルオレッセンイソシアネートで標識された
I型コラーゲン(コスモバイオ社)を基質として永井ら
の方法(Japanese Journal of In
flamation、4巻、123頁、1984年)に
準じコラゲナーゼ活性を測定することにより、阻害曲線
を求め、それより 50 %阻害するに必要な試験薬量を
IC50値として読み取った。
【0043】表2に結果を示す。ボダイジュ熱水抽出物
のIC50値は 26.1 であり、酸可溶性アテロ化コラ
ーゲン溶液のIC50値は 52.3 であった。これらを
同時に処理すると、IC50値は 19.8となった。し
かし、牛由来アテロ化コラーゲン溶液によるボダイジュ
熱水抽出物の効果の増強はみられなかった。
【0044】
【表2】
【0045】実験例−3 シワ・タルミにおける改善効
果 実施例−1のクリーム、比較例−1〜3の従来のクリー
ムを用いて、肌のタルミおよび小ジワに悩む女性20人
(25〜40才)を対象に1ヶ月間の使用試験を行っ
た。使用後、肌のタルミ、小ジワの改善効果を自己申告
により評価した。
【0046】その結果、表3および4に示すように、ボ
ダイジュおよび酸可溶性アテロ化コラーゲン溶液を特徴
とする化粧料は優れた改善効果を示した。
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】実施例2〜7で得られた化粧料はいずれも
十分なシワ・タルミにおける改善効果を示すものであっ
た。
【0050】
【発明の効果】以上のことから、本発明の本発明は下記
成分(A)および(B); (A)コラゲナーゼ活性阻害作用を持つ植物エキスから
選ばれる一種または二種以上、(B)魚由来コラーゲン
を含有することを特徴とする抗老化化粧料は安定性に優
れ、肌に対して優れた作用を示した。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/00 A61K 7/00 R U 7/021 7/021 7/50 7/50 (72)発明者 佐藤 淳 名古屋市西区鳥見町2−7 日本メナード 化粧品株式会社総合研究所内 (72)発明者 小島 肇夫 名古屋市西区鳥見町2−7 日本メナード 化粧品株式会社総合研究所内 (72)発明者 堅田 友則 名古屋市西区鳥見町2−7 日本メナード 化粧品株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4C083 AA071 AA072 AA082 AA111 AA112 AA122 AB032 AB232 AB242 AB322 AB352 AB432 AB442 AC022 AC072 AC102 AC122 AC182 AC242 AC302 AC352 AC422 AC432 AC442 AC482 AC542 AD092 AD112 AD272 AD352 AD431 AD432 AD512 BB51 CC04 CC05 CC07 CC25 DD16 DD17 DD22 DD23 DD27 DD28 DD31 DD41 EE05 EE12 EE13 EE41 FF01 FF05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記成分(A)および(B);(A)コラ
    ゲナーゼ活性阻害作用を持つ植物エキスから選ばれる一
    種または二種以上、(B)魚由来コラーゲンを含有する
    ことを特徴とする化粧料
  2. 【請求項2】請求項1の成分を含有する抗老化化粧料で
    ある請求項1の化粧料
  3. 【請求項3】コラゲナーゼ活性阻害効果を有する請求項
    1または2の化粧料
  4. 【請求項4】成分(A)の量が固形分として0.000
    5〜10重量%、成分(B)の量0.00001〜10
    重量%の請求項1または3の化粧料
  5. 【請求項5】成分(A)がボスウェリアセラタ、ヒマラ
    ヤスギ、トレメンチラ、トゲバンレイシ、クレオメ・ハ
    スレリアナ、ミルキア・スファエロカルパ、ボダイジ
    ュ、シラカバ、月桃葉、紅茶、藤茶、キナ、アセンヤ
    ク、緑茶、サンザシ、オトギリソウ、ゲンノショウコ、
    チョウジから1種または2種以上選ばれる請求項1〜4
    の化粧料
  6. 【請求項6】成分(A)がボダイジュ、シラカバ、ゲン
    ノショウコから選ばれる請求項1〜5の化粧料
  7. 【請求項7】成分(B)が酸可溶性アテロ化コラーゲン
    溶液、水溶性コラーゲン溶液である請求項1〜6の化粧
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