JPH06157233A - 魚介類ペプタイドからの無臭ないし低臭性成分、その製造法、および上記成分を含有する外用剤または内用剤 - Google Patents

魚介類ペプタイドからの無臭ないし低臭性成分、その製造法、および上記成分を含有する外用剤または内用剤

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JPH06157233A
JPH06157233A JP4338061A JP33806192A JPH06157233A JP H06157233 A JPH06157233 A JP H06157233A JP 4338061 A JP4338061 A JP 4338061A JP 33806192 A JP33806192 A JP 33806192A JP H06157233 A JPH06157233 A JP H06157233A
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low
odorless
seafood
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fish
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Reikichi Nouchi
黎吉 野内
Yoshiaki Tawarazaka
義昭 俵坂
Yoshio Matsuo
良雄 松生
Mitsunori Iwamoto
三憲 岩本
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KYORITSU YAKUHIN KOGYO KK
TENSEI SUISAN KK
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KYORITSU YAKUHIN KOGYO KK
TENSEI SUISAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鯖ペプタイドに代表される魚介類ペプタイド
を無臭化ないし低臭性化する技術、およびその無臭ない
し低臭性成分を含有させた外用剤または内用剤を提供す
ることを目的とする。 【構成】 鯖などの魚介類タンパク質を酵素的に化学修
飾して得た魚介類ペプタイドに水を加えて撹拌混合した
後、遠心分離により上清を分離し、ついでその上清を透
析または限外ろ過して低分子量成分を除去することによ
り分子量600〜10000の成分を得る。遠心分離操
作および透析または限外ろ過操作は、15℃以下の低温
条件下に行う。透析または限外ろ過操作後、さらに吸着
剤による精製処理を行うこともできる。このようにして
得られた無臭ないし低臭性成分を、外用剤(化粧料、医
薬部外品等)または内用剤(飲料、食品、医薬等)に含
有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、魚介類ペプタイドから
の無臭ないし低臭性成分、その製造法、および上記成分
を含有する外用剤(化粧料、医薬部外品等)または内用
剤(飲料、食品、医薬等)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鯖エキスと称される鯖ペプタイドは、健
康増進用食品として有用であることが知られている。
【0003】たとえば、「糖尿病・肝臓病の食事療法、
鯖ペプタイドのすすめ、久保道▲徳▼著、河出書房新社
発行、発行日1985年8月30日」には、鯖の全身タ
ンパク質を酵素的に化学修飾して得た分子量10000
以下の水溶性の鯖ペプタイドにつき開示があり、この鯖
ペプタイドのアミノ酸組成、飼料としての効能、食品や
栄養補充食としての効能、内服医薬としての効能が詳細
に示されている。この鯖ペプタイドは、鯖を原料として
いるにもかかわらず、分子量を10000以下にしてい
るためアレルギーを起こさない。
【0004】本出願人のうちの一人の出願にかかる特公
昭53−31935号公報(特開昭52−3853号公
報)にも、同様の魚肉エキスの製造法が示されている。
【0005】特開昭60−137265号公報には、ア
ジ、サバ、イワシ、カツオ、マグロなどの青魚のエキス
を主成分とし、顆粒化単位包装された健康増進用食品が
示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
鯖ペプタイドは、鯖の全身を原料とするものであるた
め、特有の嫌な臭気があるという問題点がある。上述の
特開昭60−137265号公報の発明において顆粒化
単位包装を行っている理由の一つは、この特有の臭気を
緩和して喫食しやすくするためでもある。
【0007】本発明者らは、鯖ペプタイドなどの魚介類
ペプタイドを皮膚や髪に適用したときに美容ないし治療
効果を有することを見い出し、該ペプタイドを化粧料や
医薬部外品など外用剤としての用途に用いることを考え
たが、先にも述べたように特有の臭気を有するため、そ
の実用化にはさらに特別の工夫を講ずる必要があった。
また飲料、食品等の内用剤として用いるときも、このよ
うな特有の臭気は普及を妨げるものであった。
【0008】本発明は、このような背景下において、鯖
ペプタイドに代表される魚介類ペプタイドを無臭化ない
し低臭性化する技術、およびその無臭ないし低臭性成分
を含有する外用剤または内用剤を提供することを目的と
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の魚介類ペプタイ
ドからの無臭ないし低臭性成分は、魚介類タンパク質を
酵素的に化学修飾して得た魚介類ペプタイドから低分子
量成分を除去した残余の分子量600〜10000の成
分からなるものである。
【0010】本発明の魚介類ペプタイドからの無臭ない
し低臭性成分の製造法は、魚介類タンパク質を酵素的に
化学修飾して得た魚介類ペプタイドに水を加えて撹拌混
合した後、遠心分離により上清を分離し、ついでその上
清を透析または限外ろ過して低分子量成分を除去するこ
とにより分子量600〜10000の成分を得ることを
特徴とするものである。この場合、透析または限外ろ過
後にさらに吸着剤による精製処理を行うこともできる。
【0011】また本発明の外用剤または内用剤は、魚介
類タンパク質を酵素的に化学修飾して得た魚介類ペプタ
イドから低分子量成分を除去した残余の分子量600〜
10000の成分からなる無臭ないし低臭性成分を含有
してなるものである。
【0012】以下本発明を詳細に説明する。
【0013】魚介類としては、魚類(青魚、赤魚、白魚
等)、貝類(カキ等)などがあげられるが、アミノ酸組
成からは鯖(サバ)、鰯(イワシ)、鯵(アジ)、鰹
(カツオ)、鮪(マグロ)などの青魚、殊に鯖が重要で
ある。
【0014】魚介類ペプタイドは、魚介類タンパク質を
酵素的に化学修飾することにより得られる。すなわち、
新鮮な魚介類の全身(または内臓など一部を摘出したも
の)を反応釜に供給し、まず75℃以上の水浴中で加熱
して魚介類自身の酵素を失活させる。ついで温度を60
℃前後に下げてから、系のpHをアルカリ性に調節し、
耐アルカリ性プロテアーゼ(枯草菌産生プロテアーゼ
等)を加えて所定時間加水分解していく。これにより、
釜に投入された魚介類は液状に酵素分解される。この酵
素分解物にはまだ高分子のペプタイドが残存しているの
で、系のpHを酸性に調節し、耐酸性プロテアーゼ(コ
ウジ菌産生プロテアーゼ等)を加えて所定時間加水分解
し、魚介類のタンパク質が分子量10000以下の低分
子ペプタイドとなった時点で加熱することによりプロテ
アーゼを失活させる。
【0015】得られた反応液を遠心分離して魚肉エキ
ス、魚油、固形物(骨など)に分離し、そのうちの魚肉
エキスをろ過して水溶性のペプタイドを得る。
【0016】このようにして得た魚介類ペプタイドに水
を加えて撹拌混合した後、遠心分離により上清を分離す
る。この場合の操作は、温度15℃以下(特に10℃以
下、たとえば5℃前後)の低温条件下に行うことが特に
好ましく、温度が高いと上清が腐って臭気を帯びるよう
になり、所期の目的を達成しえない。
【0017】上記遠心分離時の沈澱物にも有効成分が含
まれているので、この沈澱物に水を加えて温度15℃以
下(特に10℃以下)の低温条件下に撹拌混合した後、
遠心分離により上清を分離する。そしてもし必要なら、
さらにその遠心分離時の沈澱物に水を加えて温度15℃
以下(特に10℃以下)の低温条件下に撹拌混合した
後、遠心分離により上清を分離する。このような遠心分
離操作は、第1回目の遠心分離操作を含めて2〜4回程
度行うのが工業的には有利である。
【0018】上記の各遠心分離操作により得られた上清
は、これを合した後、透析または限外ろ過に供して低分
子量成分を除去する。この場合は、透析膜や限外ろ過膜
を選択することにより、分子量600未満の低分子量成
分を除去するようにする。なお上記の透析または限外ろ
過操作も、温度15℃以下(特に10℃以下)の低温条
件下に行うことが特に好ましい。
【0019】透析または限外ろ過操作後は、必要に応
じ、活性炭、その他の吸着剤による精製処理を行ってさ
らに不純物を低減することが好ましい。上記の透析また
は限外ろ過操作(さらには吸着処理操作)を行うことに
より、分子量600〜10000の成分が得られる。こ
の成分が、目的とする無臭ないし低臭性成分である。
【0020】化粧料や医薬部外品などの外用剤を製造す
るにあたっては、この分子量600〜10000の成分
を有効成分として化粧料用、医薬部外品用などの基剤に
含有させる。化粧料としては、クリーム、乳液、パッ
ク、口紅、化粧水、洗浄料、白粉、ファンデーション、
浴用化粧料、シャンプー、リンス、養毛料、整髪料、染
毛料、ひげそり用化粧料、除毛化粧料、爪用化粧料など
が例示される。医薬部外品としては、軟膏、散剤、液剤
顆粒剤、薬用シャンプー、薬用リンス、薬用化粧水、薬
用クリーム、薬用乳液などが例示される。
【0021】化粧料または医薬部外品のほか、食器や野
菜の洗浄剤など、人体と触れる使い方をする用途にも用
いることができる。さらには、飲料、食品、医薬などの
内用剤の用途にも用いることができる。
【0022】
【作用】上記のようにして得られた無臭ないし低臭性成
分は、バランスのとれたアミノ酸組成のペプタイドから
なり、しかもアレルギーや皮膚刺激の原因となる高分子
量成分および臭気の原因となる低分子量成分をいずれも
含んでいないので、化粧料または医薬部外品あるいはそ
の他の人体と触れる用途など外用剤の用途に最適であ
る。また食品である魚介類から得た低分子のペプタイド
であるので、毒性が全くない。
【0023】従って、この無臭ないし低臭性成分を化粧
料または医薬部外品あるいは人体と触れる洗浄剤などに
添加して用いると、保湿効果、しみ防止効果、荒れ防止
効果、小じわ防止効果、顔艶向上効果、ひびわれ・あか
ぎれの防止治療効果、薬剤の浸透効果、外傷治療効果、
白癬菌等の治療効果、静菌性、止血性、炎症治癒性など
皮膚の保健衛生の点で好ましい効果が奏される。またこ
れを添加した外用剤は、展延性が良好で、ねばつかず、
さらには皮膚をつるつるにする作用がある。内用剤とし
て用いたときも、好ましい作用結果が得られる。
【0024】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。以下「部」、「%」とあるのは重量基準で表わした
ものである。
【0025】実施例1 〈水溶性の鯖ペプタイドの製造〉新鮮な鯖の全身を等量
の水と共に反応釜に供給し、まず75℃以上の水浴中で
加熱して鯖自身の酵素を失活させた。ついで系を温度5
0〜60℃、pH9〜10となしてから、枯草菌産生プ
ロテアーゼを加えて約1時間加水分解を行った。これに
より、釜に投入された鯖は液状に酵素分解された。
【0026】次に系をpH5〜6にもたらし、コウジ菌
産生プロテアーゼを投入して50〜60℃で約1時間加
水分解し、魚介類のタンパク質が分子量10000以下
の低分子ペプタイドとなった時点で加熱することにより
プロテアーゼを失活させた。得られた反応液を遠心分離
して魚肉エキス、魚油、固形物に分離し、魚肉エキスを
ろ過後、水分率が30%となるまで濃縮した。
【0027】この鯖ペプタイド100g中の構成アミノ
酸のグラム数は次の通りであり、残余は水分、その他で
ある。なお、# 印はヒトの必須アミノ酸である。 アルギニン 3.23g、 グリシン 5.19g、 リジン# 4.17g、 プロリン 3.06g、 ヒスチジン 2.83g、 グルタミン酸 7.50g、 フェニルアラニン# 1.63g、 セリン 2.37g、 チロシン 1.25g、 スレオニン# 2.17g、 ロイシン# 3.31g、 アスパラギン酸 4.65g、 イソロイシン# 1.69g、 トリプトファン# 0.33g、 メチオニン# 1.25g、 シスチン 0.30g、 バリン# 2.42g、 オキシプロリン 0.82g、 アラニン 3.96g、 遊離システイン 0.02g
【0028】〈無臭ないし低臭性成分の製造〉上記で得
た鯖ペプタイドの濃縮液に3倍容の蒸留水を加えて撹拌
混合しながら温度5℃にまで冷却し、ついで3000rp
m にて10分間遠心分離することにより上清を分離し
た。
【0029】この遠心分離時の沈澱物に1倍容の蒸留水
を加えて低温条件下に撹拌混合しながら温度5℃とな
し、ついで3000rpm にて10分間遠心分離すること
により上清を分離した。
【0030】さらに、この遠心分離時の沈澱物に1倍容
の蒸留水を加えて低温条件下に撹拌混合しながら温度5
℃となし、ついで3000rpm にて10分間遠心分離す
ることにより上清を分離し、沈澱は廃棄した。
【0031】上記1回目、2回目および3回目の上清を
合し、下記の条件で透析を行った。 ・ 透析膜:スペクトラ社製の「Spectra/por 6, MWCO
1000) ・ イオン交換水使用 ・ 温度5℃、3日間
【0032】透析操作終了後、膜内の液を温度40〜6
0℃で濃縮し、さらにその濃縮液を活性炭等の吸着剤で
精製処理して微量に残る不純物を除去してから、凍結乾
燥を行った。これにより粉末状の目的成分が得られた。
収率は、鯖ペプタイドの濃縮液中の固形分基準で12%
であった。
【0033】この目的成分は無臭ないし低臭性であり、
高速液体クロマトグラフィーによる分析では分子量は6
00〜10000の範囲内にあり、分子量600未満の
成分および分子量が10000を越える成分は検出限界
以下であった。なおこの成分は、水分38%以下であれ
ば、何年放置しても菌が繁殖しない。
【0034】〈クリームの調製〉下記の処方にてクリー
ムAを調製した。このクリームは現在最善の処方とされ
ているものの一つである。 ・和光純薬工業株式会社製の「ハイビスワコー104」 10.0部 ・濃グリセリン(保湿剤または湿潤剤) 7.0部 ・1,3−ブチレングリコール(保湿剤または湿潤剤) 3.0部 ・L−アルギニン 0.5部 ・パラオキシ安息香酸メチル(防腐剤) 0.1部 ・パラオキシ安息香酸プロピル(防腐剤) 0.1部 ・ステアリン酸(稠度・硬さ調節剤、真珠光沢性支配剤) 8.0部 ・ゴマ油(オイル分) 8.0部 ・セタノール(乳化安定剤) 3.0部 ・モノステアリン酸グリセリン(乳化剤) 2.0部 ・香料 適量 ・精製水 58.3部 合計 100.0部
【0035】このクリームAに上記の目的成分を下記の
割合となるように配合して、クリームB、クリームC、
クリームD、クリームEを調製した。 ・クリームB:95部のクリームAに上記の目的成分5
部を配合 ・クリームC:90部のクリームAに上記の目的成分1
0部を配合 ・クリームD:25部のクリームAに上記の目的成分2
0部を配合 ・クリームE:50部のクリームAに上記の目的成分5
0部を配合
【0036】〈評価〉上記のクリームを1日に数回顔お
よび手に適用して、手荒れ防止性、指のささくれ防止
性、ひび割れ防止性、表皮のめくれ防止性、肌のくすみ
の解消、肌の張りの向上の6項目について評価した。パ
ネラーは全員女性である。評価は、「著効あり」、「効
果あり」、「変化なし」、「悪化する」の4段階で行っ
た。結果を表1に示す。「症状無該当」とあるのは、該
当症状がないので評価していないパネラーの割合を意味
する。
【0037】
【表1】 クリーム 著効あり 効果あり 変化なし 悪化する 症状無該当 手荒れ防止 A 3 % 52 % 38 % 0 % 7 % 性 B 8 % 42 % 33 % 0 % 17 % C 6 % 50 % 38 % 0 % 6 % D 27 % 33 % 27 % 0 % 13 % E 0 % 50 % 25 % 0 % 25 % 指のささく A 0 % 24 % 35 % 0 % 41 % れ防止性 B 8 % 25 % 50 % 0 % 17 % C 6 % 19 % 38 % 0 % 37 % D 13 % 13 % 27 % 0 % 47 % E 0 % 25 % 38 % 0 % 37 % ひび割れ防 A 0 % 0 % 34 % 0 % 66 % 止性 B 8 % 0 % 42 % 0 % 50 % C 0 % 6 % 31 % 0 % 63 % D 7 % 0 % 33 % 0 % 60 % E 0 % 13 % 25 % 0 % 62 % 表皮のめく A 0 % 10 % 35 % 0 % 55 % れ防止性 B 8 % 0 % 33 % 0 % 59 % C 0 % 19 % 44 % 0 % 37 % D 7 % 20 % 13 % 0 % 60 % E 13 % 25 % 13 % 0 % 49 % 肌のくすみ A 0 % 7 % 38 % 0 % 55 % の解消 B 0 % 17 % 33 % 0 % 50 % C 0 % 6 % 31 % 0 % 63 % D 7 % 0 % 27 % 0 % 66 % E 0 % 25 % 13 % 0 % 62 % 肌の張りの A 0 % 17 % 38 % 0 % 45 % 向上 B 0 % 25 % 25 % 0 % 50 % C 6 % 0 % 31 % 0 % 63 % D 7 % 7 % 27 % 0 % 59 % E 0 % 13 % 13 % 0 % 74 %
【0038】また上記のクリームを1日に数回顔および
手に適用して、手のしみの解消、顔のしみの解消、小じ
わの解消の3項目について評価した。パネラーは全員女
性である。評価は、「とれた/消えた」、「変化な
し」、「悪化する」の3段階で行った。結果を表2に示
す。「症状無該当」とあるのは、該当症状がないので評
価していないパネラーの割合を意味する。
【0039】
【表2】 クリーム とれた/消えた 変化なし 悪化する 症状無該当 手のしみの A 3 % 52 % 0 % 45 % 解消 B 8 % 50 % 0 % 42 % C 0 % 69 % 0 % 31 % D 0 % 60 % 0 % 40 % E 13 % 38 % 0 % 49 % 顔のしみの A 3 % 52 % 0 % 45 % 解消 B 8 % 58 % 0 % 34 % C 0 % 56 % 0 % 44 % D 7 % 33 % 0 % 60 % E 13 % 38 % 0 % 49 % 小じわの解 A 0 % 52 % 0 % 48 % 消 B 8 % 58 % 0 % 34 % C 0 % 50 % 0 % 50 % D 7 % 27 % 0 % 66 % E 0 % 50 % 0 % 50 %
【0040】実施例2 〈クリームの調製〉下記の処方にてクリームFを調製し
た。このクリームFはごく標準的な処方とされているも
のの一つである。 ・セタノール(乳化安定剤) 6.0部 ・モノステアリン酸グリセリン(乳化剤) 4.0部 ・イソプロピルミリステート(オイル分) 2.0部 ・Tween80(活性剤) 1.0部 ・ヒドロキシ安息香酸メチル(防腐剤) 0.1部 ・ヒドロキシ安息香酸プロピル(防腐剤) 0.1部 ・グリセリン(保湿剤または湿潤剤) 8.0部 ・香料 適量 ・精製水 78.8部 合計 100.0部
【0041】このクリームFに実施例1における目的成
分を合計量に対し5%、10%、20%、50%の割合
となるように配合して、目的成分入りクリームを調製し
た。
【0042】評価データについては省略するが、この目
的成分入りクリームは、手荒れ防止性、指のささくれ防
止性、ひび割れ防止性、表皮のめくれ防止性、肌のくす
みの解消、肌の張りの向上、手のしみの解消、顔のしみ
の解消、小じわの解消の点で、クリームFに比し明らか
にすぐれていた。
【0043】実施例3 透析に代えて、下記の条件で限外ろ過を行ったほかは実
施例1を繰り返したが、実施例1の場合とほぼ同様の好
ましい結果が得られた。 ・ 東京理化器械株式会社製の限外ろ過装置使用 ・ イオン交換水使用
【0044】
【発明の効果】本発明の魚介類ペプタイドからの無臭な
いし低臭性成分は、バランスのとれたアミノ酸組成のペ
プタイドからなるので、保湿効果、しみ防止効果、荒れ
防止効果、顔艶向上効果、ひびわれ・あかぎれの防止治
療効果、薬剤の浸透効果、外傷治療効果、静菌性など皮
膚の保健衛生の点で種々の好ましい効果を奏する。
【0045】しかもこの無臭ないし低臭性成分は、アレ
ルゲンや皮膚刺激の原因となる高分子量成分、臭気の原
因となる低分子量成分をいずれも含んでいないので、使
い勝手がよくかつ安全である。よってこの無臭ないし低
臭性成分は、化粧料や医薬部外品をはじめとする外用剤
の添加剤として有用である。外用剤のほか、飲料、食
品、医薬等の内用剤またはその添加剤としても有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 37/18 8314−4C C11D 3/384 C12P 21/02 B 8214−4B 21/06 8214−4B (72)発明者 松生 良雄 奈良県磯城郡三宅町石見62の7 (72)発明者 岩本 三憲 佐賀県唐津市新町1498

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】魚介類タンパク質を酵素的に化学修飾して
    得た魚介類ペプタイドから低分子量成分を除去した残余
    の分子量600〜10000の成分からなる、魚介類ペ
    プタイドからの無臭ないし低臭性成分。
  2. 【請求項2】魚介類が青魚である請求項1記載の無臭な
    いし低臭性成分。
  3. 【請求項3】魚介類タンパク質を酵素的に化学修飾して
    得た魚介類ペプタイドに水を加えて撹拌混合した後、遠
    心分離により上清を分離し、ついでその上清を透析また
    は限外ろ過して低分子量成分を除去することにより分子
    量600〜10000の成分を得ることを特徴とする、
    魚介類ペプタイドからの無臭ないし低臭性成分の製造
    法。
  4. 【請求項4】遠心分離操作および透析または限外ろ過操
    作を15℃以下の低温条件下に行うことを特徴とする請
    求項3記載の製造法。
  5. 【請求項5】透析または限外ろ過操作後、さらに吸着剤
    による精製処理を行うことを特徴とする請求項3記載の
    製造法。
  6. 【請求項6】魚介類タンパク質を酵素的に化学修飾して
    得た魚介類ペプタイドから低分子量成分を除去した残余
    の分子量600〜10000の成分からなる無臭ないし
    低臭性成分を含有してなる外用剤または内用剤。
JP4338061A 1992-11-24 1992-11-24 魚介類ペプタイドからの無臭ないし低臭性成分、その製造法、および上記成分を含有する外用剤または内用剤 Withdrawn JPH06157233A (ja)

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