JPS63502804A - 傷の処置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 慝至皇１゜ 傷の治癒過程は主として３つの期間に分けられる。傷は先ず洗浄され、次ぎに新 しい組織が生じ、その後最終成熟期間に回復組織が安定し、脆性が低く弾性が高 い構造が生じる。

再生期間は新しい組織を形成するために傷場所への毛細血管、フィブロブラスト および上皮の成長を含む。新しく形成された組織は極めて繊細であり、外部の影 響に過敏である。組織の再生過程にある傷を繊維材料から成る手当用品で覆うと 、繊維は新しく形成された組織と容易に交絡し、傷組織に炎症反応を引き起こし 、傷治癒過程が悪化する。

更に、傷組織は手当用品の除去と交換に関連して機械的に損傷する。これを回避 するには、傷に付与される手当用品が乾燥した傷の浸出物または恐らく形成され る凝固物に付着しないことが極めて重要である。最良の傷治癒のための最も好ま しい状態を得るには、傷はこの傷治癒期間中、湿潤するも過剰の傷浸出物がない ようにせねばならない。

故に傷治癒過程のこの特に敏感な段階に用いる傷手当用品は、傷ベッドに付着し ないように設計されなければならない。即ち柔軟であり、また柔らかい傷接触面 を持たねばならない。また、手当用品は、過剰量の偏流体を浸出させることがで き、または流体浸出物を手当用品の吸収体へ通すことができなければならない。

再生期間に傷へ付与するための一般に用いられる型の手当用品は、軟膏を浸透さ せ恐らく吸収体と組み合わせたガーゼまたはナイロンから作られたパッドである 。この型の手当用品は、従来の繊維手当用品と比べて、傷組織に対する接着性が 低いから傷へ付着する傾向が低い。しかし、かかる手当用品の使用には多くの欠 点がある。例えば、軟膏はこの手当用品の使用中に容易に落ち、そのため異物が 傷へ入り、傷治癒過程に悪影響を与える。軟膏を浸透させたパッドはべとつき、 取り扱いが不快であり、含浸されてはいるが、傷に強固に付着することが多く、 組織を損傷する。

再生段階に使用される他の型の手当用品はバーホレーション付きポリマまたは金 属フィルムと繊維材料から作られた多少吸収性のある体との組み合わせである。

その考えは、フィルムが非摩擦、疎水性の傷接触面を構成し、このように、手当 用品が傷へ付着するのを阻止することである。この型の手当用品は硬く、非弾性 、非可撓性である。しかし、かかる先行技術の手当用品の最大の欠点は、その滑 らかな面にも拘わらず傷ベッドへ頻繁に付着することである。

本発明では１、治癒中の傷組織へ付着せず、傷治癒過程に悪影響を与える繊維そ の他の構成要素を実質的に発生しない傷手当用品が達成される。

本発明による傷手当用品は手当用品の使用中傷ベッドに直接接触し弾性材料から 作られた補強網上に構成された軟質かつ弾性の疎水性ゲルを含むことにおいて主 として区別され、前記ゲルはゲルと補強物とから成る層の貫通穴を残して網の全 構成要素をシールするために付与される。

傷組織へ付着する傾向が低くいこと、および傷流体の如き水性媒体における溶解 度が低いこと、といったような性質を持つ傷手当用品を達成するために、手当用 品に組み入れられるゲルは必然的に疎水性でなければならない。

本発明の特に有利な実施例によれば、疎水性ゲルはシリコーンゲルである。

本発明を添付図面に示す典型実施例に関して詳述する。

第１図は本発明による傷手当用品の平面図である。

第２図は第１図に示す如き手当用品の部分拡大図である。

第１図および第２図に示す手当用品は、弾性、疎水性の編成網製品の形態の補強 物１と、補強物１の糸の回りをシールするよう付与されたシリコーンゲル層２と から成り、補強物はゲルにより封入されている。手当用品がその最良の機能を果 たすためには、封入は厳密に限定された数の繊維だけがシリコーンゲルを貫通し て手当用品の面から突出するようほぼ完全なものでなければならない。

ゲルは補強物ｌへ強固に固定されるべきであり、ゲル層２を手当用品の使用中に 実質的にそのままの状態に維持し、このようにして、弛緩ゲル破片により引き起 こされる炎症反応の如き傷治癒過程の変調を回避する。

第１図に示す実施例における如く、網の個々の糸３を構成する補強物ｌに含まれ た構造素子の回りをゲルがシールするとき、ゲルは補強物を完全封入状態に保つ のに十分な強度の３次元に延びた連続層を形成する。

ゲル層の崩壊に対する高度な安全性を与えるために、補強糸３は、第２図に示す 如く、複数の緩く加熱された繊維４から構成することができる。かかる構成では 、シリコーンゲルは網の糸の繊維間に侵入し、このようにしてゲル層の強度を増 す。

而して、手当用品が連続した安定なゲルの外層を呈するようにするためにゲルは 補強材料に必ずしも付着する必要はない。

網の開口５は手当用品を通る過剰の傷浸出物の通過を許す。皮膚組織の再生期の 傷の治療には、本発明による手当用品はゲル塗布網に付与される吸収包帯と組み 合わせるのが好ましい。このようにして過剰量の傷浸出物は吸収され同時に吸収 包帯は傷ベッドから離間状態に保たれ、包帯が傷に付着するのを阻止する。必要 であれば、吸収包帯と傷組織との距離は、吸収包帯を付与する前にゲル塗布網の 層を数枚偏置に重畳することにより更に増すことができる。

シリコーンゲルはその可撓性および乾燥皮膚への付着性に起因し、傷場所に容易 に取り付けることができる。シリコーンゲルの強い疎水性により、傷流体が傷を 包囲する健康な皮膚へ浸出して皮膚組織を弛緩することが阻止される。

手当用品の網状構造は、手当用品を取り付けた皮膚の周囲の健康な部域を風通し の良い酸素に富む状態に維持する。

シリコーンを塗布された網は容易に再整形可能であり、自己接着性であり、而し て数層の網を重畳して付与できる。

手当用品はその柔軟性に起因し、深い傷空洞に充填するのに使用でき、これによ り傷治癒過程で傷線を離間状態に保つことができる。このようにして、傷は傷線 の収縮により閉鎖することが阻止されると共に傷線から新しい組織が漸次形成さ れることに起因する美観を損なう、動きを禁止する鍛痕の危険を減少し、傷空洞 は再生された組織で漸次充填される。

この目的に必要な特性を有するシリコーンゲルの一例としては、ダウ・コーニン グＱ７２２８１−シリコーンゲルシステムの商標名でダウ・コーニングにより販 売されるゲルを挙げることができる。

シリコーンゲルはその疎水性の故に鎮痛物質の如き脂肪に溶ける薬剤の担体とし て特に有益である。またゲルに抗菌剤または傷修復刺激剤を組み入れることも考 えられる。

最後に記載された型の薬剤は亜鉛である。

前記典型実施例は本発明の範囲を限定することなく本発明の思想を示すに過ぎな い。

例に述べられたシリコーンゲルの代わりに、他の観点で同様の特性を有する他の 疎水性ゲルを使用できる。例えば、ポリウレタンゲルをシリコーンゲルの代替物 として使用できる。

本発明の請求の範囲内で本発明の多くの改変例を考えることができる。

ＦＩＧｌ ＦＩＧ　２ 国際調査報告

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. １．傷手当用品であって、手当用品の使用中に傷と直接接触する軟かい弾性の疎 水性ゲル（２）を含み、疎水性ゲルは弾性材料から作られた網状補強物（１）の 上に構成され、疎水性ゲルは疎水性ゲルと補強物とから構成された層の貫通穴（ ２）を残して網の全構成要素の回りをシールするよう付与されることを特徴とす る傷手当用品。
2. ２．疎水性ゲル（２）はシリコーンゲルであることを特徴とする請求の範囲第１ 項記載の傷手当用品。
3. ３．疎水性ゲル（２）はポリウレタンゲルであることを特徴とする請求の範囲第 １項記載の傷手当用品。
4. ４．補強物（１）は軟質、可撓性で弾性的に伸長可能な繊維材料の網であること を特徴とする請求の範囲第１項記載の傷手当用品。
5. ５．網は編成、クローシェ編みまたは織成性能を有することを特徴とする請求の 範囲第２項記載の傷手当用品。
6. ６．網は１ｃｍ２当たり５−３０個の穴を有し、これらの穴（５）は０．２５− ４ｍｍ２の寸法を有することを特徴とする請求の範囲前項のいずれか一項記載の 傷手当用品。
7. ７．補強物（１）は開放セルを持つポリメリックフォームから成ることを特徴と する請求の範囲第１項記載の傷手当用品。