JP2007514743A - 創傷における細菌の増殖を阻害する物質を含む創傷ケア製品 - Google Patents
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Abstract
本発明は、創傷における細菌増殖を阻害する物質を含む創傷ケア製品を提供する。本発明は、上記物質がキシリトールであるという事実に特徴がある。本発明はまた、創傷ケア製品におけるキシリトールの使用に関する。本発明はまた、創傷における細菌に対して増殖阻害効果を有する組成物を作製するためのキシリトールの使用に関する。本発明はさらに、キシリトールを含む創傷ケア製品を製造するための方法に関する。本発明はさらに、創傷において細菌の増殖を阻害するための物質を含む硬膏形態の創傷包帯を提供し、この物質は、キシリトールである。
Description
本発明は、創傷における細菌の増殖を阻害する物質を含む創傷ケア製品に関する。本発明はまた、上記創傷ケア製品を製造するための方法に関する。本発明はさらに、創傷ケア製品における、創傷における細菌の増殖を阻害する物質の使用に関する。本発明はさらに、創傷における細菌に対する増殖阻害を有する組成物を作製するための物質の使用に関する。
(先行技術)
創傷ケア製品は、多くの異なる形態(例えば、軟膏、ペースト、包帯、硬膏および静菌薬)で存在する。
創傷ケア製品は、多くの異なる形態(例えば、軟膏、ペースト、包帯、硬膏および静菌薬)で存在する。
創傷治癒過程は、原則として、三段階に分けられ得る。創傷は、最初に清浄化され、その後、その組織は再生され、この組織は、最終的な成熟段階の間に安定化され、もろさがなくなりそしてより弾力性になる。
再生段階の間、毛細管、線維芽細胞および上皮は、創傷部位へ伸びて新しい組織を合成する。その再生した組織は、非常にもろく、外部の影響に対して敏感である。創傷を治療する場合、いくつかの型の包帯が、治癒過程の間に使用される。その敏感な再生段階の間に使用される包帯は、その包帯が創傷中に捕捉されないように設計されるべきである、そして柔軟であるべきである。創傷との包帯の接触表面は、柔らかであるべきである。その包帯はまた、余分な創傷分泌物を吸収可能であるべきか、または創傷分泌物が吸収体へと透過するのを可能にすべきである。その吸収体は、その包帯の上に適用されるか、またはその包帯中に含まれる。
再生段階における創傷に対して用いられる包帯の例は、適切な場合には吸収体と組み合わせた、ガーゼまたはナイロン布地から構成される軟膏が滲み込んだ圧迫包帯である。これらの包帯は、従来の繊維包帯よりも創傷中に捕捉される傾向は少ないが、それにもかかわらず、これらの包帯は、多数の欠点を有する;例えば、これらの包帯は、浸されているにも関わらず頻繁に創傷中に捕捉され組織損傷を生じる。
特許文献1は、著しく優れた包帯を記載する。この特許は、疎水性層を含む分泌性創傷のための包帯に関し、その疎水性層は、使用中に創傷と直に接触し、かつ液体透過性である。この包帯は、その疎水性層が、格子様強化材に適用された軟らかい弾性的なゲル(好ましくはシリコーンゲルの形態である)からなり、その格子様強化材は、全ての格子部分を含むが貫通孔は残っているという事実を特徴とする。この型の包帯は、創傷における付着という問題を事実上解消している。
創傷治癒を妨げ得かつ創傷治癒を不可能にし得る別の問題は、創傷領域における細菌の存在または増殖である。豊富な数の細菌の存在もまた、社会的ハンディキャップおよび治療しにくい苦脳を構成し得る臭いを生じ得る。その創傷表面はまた、さらに深刻な全身感染に関する入口点も構成し得る。このような深刻な全身感染は、入院および比較的長期間の回復期間を必要とし、ある特定の場合には死に至り得る。
創傷において見られる細菌種のうちのいくつかは、抗生物質を用いて処置することが困難である。この処置は、創傷感染を有する患者がしばしば供される高くかつ長期間の抗生物質圧力が、耐性株を選択するという事実によってより困難にされる。これらの多剤耐性創傷細菌(最近深刻な脅威を構成し、明白な臨床上の問題をもたらす)としては、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)および完全耐性緑膿菌が挙げられる。
糖尿病に罹患している患者は、創傷感染の観点から非常に脆弱である群である。糖尿病患者の数は、一定して増加しており、これは、世界の広範な領域に当てはまる。一般的な様式において、この疾患は、身体が感染に対抗して自分自身を守る能力を弱める。触覚知覚の変化および循環の変化は、創傷を生じやすくするという結果をもたらす。さらに、血液および組織におけるグルコースの含量が高いほど、ほとんどの細菌にとって好ましい基質を構成する。β型溶血連鎖球菌は、糖への優れた接近に特に恵まれた細菌群を構成する。連鎖球菌は、解糖酵素を遺伝上とてもよく備えており、従って、その連鎖球菌のニッチ領域は、糖含有量が最も高い口腔に位置する。これらの細菌はまた、比較的深刻な糖尿病患者における感染を容易に引き起こす。これはまた、通常は成人おいて比較的低い毒性の細菌であるB群連鎖球菌にも当てはまる。慢性的な足の創傷および脚の創傷は、糖尿病における特別な問題であり、広域スペクトルの抗生物質が、切断を回避するために比較的長い期間にわたって必要とされる。このケア力を損傷させる群が、耐性の発生を早めかつ抗生物質投与後の時期までの時間間隔を減少させるという大きな危険が存在する。従って、これらの患者は、代替的な処置形態に関して非常に高い必要性を有する。
上記の例から明らかなように、創傷感染の処置に関与する問題は減少していないが、新しい改良された創傷ケア製品および処置方補うにもかかわらず、むしろ増加している。
欧州特許第0 261 167号明細書
(発明の開示)
本発明は、使用すると感染した創傷の治癒の可能性を非常に改善する、創傷ケア製品をもたらした。
本発明は、使用すると感染した創傷の治癒の可能性を非常に改善する、創傷ケア製品をもたらした。
本発明により、冒頭に言及した型であり、そして創傷において細菌の増殖を阻害する物質を含む創傷ケア製品は、その物質がキシリトールである点に特徴がある。
一つの実施形態によると、本発明は、上記創傷ケア製品が、キシリトールが導入されたゲルを含む点に特徴がある。改変された実施形態によると、本発明は、これに関連して、上記ゲルがシリコーンゲルである点に特徴がある。
別の実施形態によると、本発明は、上記創傷ケア製品が、使用する間に創傷に直接接触しかつ創傷液を透過可能である層からなるかまたはそのような層を含む点、その層が、ゲルおよび格子様強化材からなる点、上記ゲルがすべての上記格子部分を囲むが、上記ゲルと上記強化材とによって形成される層中に貫通孔を残すように上記ゲルが適用されている点、キシリトールが上記ゲル中に導入されている点に特徴がある。1つの実施形態により、本発明は、これに関連して、上記層が、疎水性であり、上記層が、創傷液を出す(discharging)創傷に付着しない点に特徴がある。1つの実施形態によると、そのゲルは、シリコーンゲルである。
他の実施形態によると、本発明は、上記創傷ケア製品が、包帯を含む点、この包帯中に含まれる支持体にキシリトールが適用されている点に特徴がある。1つの実施形態によると、上記支持体は、ガーゼである。他の実施形態によると、その支持体は、不織布である。
別の実施形態によると、その支持体は、開放孔を保有するポリマー発泡体である。他の実施形態によると、その支持体は、水溶性ポリマー発泡体である。
他の実施形態によると、上記創傷ケア製品は、包帯の形態である。上記創傷ケア製品は、上記包帯は、分泌される創傷液を吸収するための吸収層を含む点に特徴がある。
創傷ケア製品を製造するための方法の一実施形態によると、本発明は、キシリトールが溶液の形態で上記支持体に適用される点に特徴がある。上記方法の1つの実施形態によると、その支持体は、その後、乾燥される。
本発明はまた、創傷ケア製品における物質の使用に関し、その物質は、創傷における細菌の増殖を阻害する。本発明によると、この使用は、上記物質がキシリトールである点に主に特徴がある。この使用の1つの実施形態によると、上記物質は、粉末形態である。この使用における別の実施形態によると、上記物質は、ゲル中に含まれる。この使用における他の実施形態によると、上記物質は、液体溶液中に含まれる。この使用における別の実施形態によると、上記物質は、軟膏中に含まれる。この使用におけるさらに別の実施形態によると、上記物質は、ペースト中に含まれる。
本発明はまた、創傷において細菌の増殖を阻害するための物質を含む硬膏形態の創傷包帯に関する。これに関連して、本発明は、上記物質がキシリトールである点に特徴がある。
別の実施形態によると、本発明は、創傷における細菌に対する増殖阻害効果を有する組成物を作製するためのキシリトールの使用からなる。
1つの実施形態によると、その使用は、上記組成物が、キシリトールを含む液体溶液含む点に特徴がある。
1つの実施形態によると、上記創傷ケア製品は、その全体が滅菌されており、かつ滅菌様式で包装される。
上記から明らかなように、本発明の本質は、創傷において見られる細菌の増殖を阻害するためのキシリトールの使用である。
キシリトール(カバノキの糖)は、特に、樹木、野菜、および果実の特定の植物部分において、およびヒト中間代謝において、遊離形態で少量存在する天然の糖質である。キシリトールは、少なくとも1890年代以降、有機化学において公知である。ドイツおよびフランスの研究者が、最初に、100年よりも前にキシリトールを化学的に合成した。キシリトールは、1930年代に、最終的に特徴付けられて精製された。キシリトールは、化学的な観点から比較的長い歴史を有しているにも関わらず、長い間、種々の甘い糖質の1つであるとみなされていた。しかしながら、多くの国で第二次世界大戦の間に糖が欠如したことによって、キシリトールへの興味が増加した。研究者がそのインシュリン非依存性性質を研究して初めて、その生物学的特性が理解され始め、1970年代まで、キシリトールは、糖尿病患者のための甘味料として、非経口栄養(すなわち、血管経由で直接与えられる栄養)に関連して、またはインシュリン昏睡の処置と関連して、多数の国で使用された。歯科学と関連したキシリトールの使用は、1970年代に始まったに過ぎず、最初の虫歯制御用のキシリトール含有チューインガムは、1975年にフィンランドで売り出された。
キシリトールは、5つの炭素原子および5つのヒドロキシル基を有するペンチトール型(CH2OH(CHOH)3CH2OH)の糖アルコールである。従って、キシリトールは、ペンチトールと呼ばれ得る。キシリトールは、ポリアルコール(ポリオール)に属する。ポリアルコールは、厳格な意味では糖ではない。しかしながら、ポリアルコールは、糖から製造され糖へ転換され得るという事実に起因して、生化学的に糖に関連する。さらに、参考となるいくつかの化学的研究は、糖を、結晶性の甘い糖質であると定義し、これは、キシリトールを網羅するカテゴリーである。
変異原性特性(すなわち、自然の変異頻度における増加)がないことが、この糖アルコールが細菌学的検査において使用しされたときに検出されている(Batzingerら;Saccharin and other sweeteners:mutagenic properties.Science 1977;198:944〜946)。さらに、多数の国内外の大家が、その毒性は非常に低いので、許容可能な一日摂取量についての制限値はないと評価している(Maekinen;Dietary prevention of dental caries by xylitol−clinical effectiveness and safety;J.Appl.Nutr.1992;44:16−28)。
最初に研究および記録された細菌効果は、歯科的効果である。それは、ほぼ、この化合物の構造の効果である。ほとんどの食事ポリオールは、ヘキシトールである。進化的な視点から、従って、ヘキシトール以外の何かを分解することは、細菌にとって都合がよくない。この理由のために、ほとんどの細菌は、その増殖のためにペンチトールを使用するために必要なものを酵素的に備えていない。
従って、栄養素が豊富な培地にキシリトール(1%〜10%)を添加すると、創傷感染に関連して最も頻繁に見出される細菌(すなわち、S.aureus(MRSAを含む)、A群連鎖球菌、B群連鎖球菌、C群連鎖球菌、およびG群連鎖球菌、腸球菌(VREを含む)、ならびにPseudomonas aeruginosa(緑膿菌))の増殖を、本発明者ら自身の実験(これは、以下により詳細に記載される)によって示されたように、約1000分の1まで減少させる。これらの結果は、抗生物質に対する上記細菌の耐性とは無関係である。
口腔微生物叢におけるα型連鎖球菌の増殖は、キシリトールがフルクトースホスホトランスフェラーゼ系によって吸収されるという事実によって阻害される。この糖アルコールは、分解され得ることなくこの細菌中に蓄積し、直接的に毒性であり得る(Trahanら、Transport and phosphorylation of xylitol by a fructose phosphotransferase system in Streptococcus mutans.,Caries Res.1985;19:53〜65)。しかし、フルクトースが供給された場合、その状況は、正常化される。すなわち、その後、競合関係が存在する(Tapiainenら、Effect of xylitol on growth of Streptococcus pneumoniae in the presence of fructose and sorbitol)。この関係は、最も一般的な創傷細菌において等しく明白であるわけではない。従って、キシリトールは、これらの微生物の場合において異なる機能を妨害し得る。
増殖に影響を与えるのに加えて、キシリトールの取り込みはまた、α型連鎖球菌におけるタンパク質合成に影響を与える(Hrimechら、Xylitol disturbs protein synthesis,including the expression of HSP−70 and HSP−60,in Streptococcus mutans.,Oral Microbiol.Immunol.2000;15:249〜257)。他の効果に加えて、ストレスタンパク質(これは、有害な環境にその細菌が適合する能力のために必要とされる)の生成が、変化する。このことにより、その細菌の脆弱性が増加する。
グリコカリックス(その細菌が創傷組織に付着してコロニー形成する能力を増加させる糖物質)の生成の減少が、S.aureusにおいて実証された(Akiyamaら、Actions of farnesol and xylitol against Staphylococcus aureus.,Chemotherapy 2002;48:122〜128)。キシリトールは細菌の付着を減少させるという事実もまた、下痢を引き起こす腸内細菌および耳の炎症を生じる細菌の場合、ならびに酵母菌の場合に、実証された(Naaberら、Inhibition of adhesion of Clostridium difficile to Caco−2−cells.,FEMS Immunol.Med.Microbiol.1966;14:205〜209;Kontiokariら、Antiadhesive effects of xylitol on otopathogenic bacteria.,J.Antimicrob.Chemother,1998;41:563〜565;Pizzoら、Effect of dietary carbohydrates on the in vitro epithelial adhesion of Candida albicans,Candida tropicalis,and Candida krusei.,New Microbiol.2000;31:63〜71)。
付着およびコロニー形成は、感染プロセスにおけるその細菌の第一段階を示し、従って、感染頻度にとって非常に重要である。キシリトールが子供における耳の炎症数を40%まで減少した臨床研究は、これがどのように重要であり得るかを示す(Uhariら、Xylitol in preventing acute otitis media.,Vaccine 2000;19 Suppl.,pp 144〜147)。
腸内細菌は、慢性(急性ではない)創傷感染に関連して第一に見出されるが、創傷感染におけるその重要性は、明らかではない。ある腸内細菌は、キシリトールを分解し得るが、他は、この特性を得るために変異されなければならない。その変異は、しばしば、特定の犠牲を払って生じる。その細菌が、比較的に短期間にのみキシリトールを分解し得るか、またはその細菌は、その糖アルコールが除去された場合にその正常環境において充分には増殖しない(Scangosら、Acquisition of ability to utilize xylitol:disadvantages of a constitutive catabolic pathway in Escherichia coli.,J.Bacteriol.1978;134:501〜505;Inderliedら、Growth of Klebsiella aerogenes on xylitol:implications for bacterial enzyme evolution.,J.Mol.Evol.1977;9:181〜190)。
しかし、口腔細菌の場合、キシリトールが長期間にわたって使用された場合に、キシリトール耐性株が選択される危険が存在する(Hrimechら、2000)。しかし、この型の細菌は、脚または足における創傷感染に関与するのは稀である。
キシリトールは、皮膚において上皮細胞によって非常にわずかな程度しか吸収されず、どちらかというと、キシリトールは、その高浸透圧特性に起因して、液体を抽出する。これは、抗菌特性を有する内因性物質(例えば、デフェンシン)の活性には影響を与えない(Zabnerら、The osmolyte xylitol reduces the salt concentration of airway surface liquid and may enhance bacterial killing.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 2002;97:11614〜11619)。
溶液中のキシリトールの大きな吸熱が、キシリトールに、粘膜または皮膚と接触した場合に冷感を提供する。キシリトールはまた、カルシウムカチオンおよび他の多価カチオンと複合体を形成し得る。これらの複合体は、カルシウムの吸収を増加することに寄与し、そして骨壊死(脚深部および足の創傷に関連して完全には稀ではない合併症)の領域における再鉱化作用に寄与し得ることが、可能である。他の糖アルコールと同様に、キシリトールは、水溶液中のタンパク質を変性、構造変化、および他の損傷から保護する結果として、タンパク質安定化効果を有する。これは、創傷治癒に関連して重要であり得るものである。
上記から明らかであるように、1970年代以降、キシリトールの生物学的特性に関して大量に記載されており、主要な強調は、歯についての状況に置かれている。
数十年間にわたってキシリトールに関して記載されたすべての研究およびすべてのものにも関わらず、本発明の前には、キシリトールが創傷状況において優れた能力を有し、そしてキシリトールが、創傷感染に関連して最も頻繁かつ毒性である細菌種の存在および増殖と対抗するための強力な武器を構成し得るという事実、そして適切な創傷ケア製品がこの目的のために作製され得るという事実を、誰も解明することも理解することもしなかった。防腐剤および毒性金属イオンを使用することとは対照的に、これは、抗生物質に対して多剤耐性である細菌を発生させる危険も、組織に対して何らかの有害な影響が存在するという危険も何ら存在することなく、行われ得る。同様に、抗生物質の全身使用および局所使用の場合のような生態的混乱の危険もアレルギー反応の危険もない。
キシリトールは、以前から公知である創傷ケア製品および創傷処置方法が効果を有さないかまたは有害な効果を有する、創傷感染に関連する多くの状況において首尾よく使用され得る。以下の説明から明らかであるように、本発明者らの実験によって、キシリトールが、MRSA、VRE、およびPseudomonas aeruginosa(これらの細菌は、高価な医療処置および長い隔離期間が関与する難治性感染症を引き起こす)の増殖と対抗する際に有効であることが、示された。さらに、本発明者らの実験は、キシリトールがまた、β型溶血連鎖球菌(B群連鎖球菌を含む)(これは、これまで、糖尿病性創傷に関連する比較的重篤かつ侵襲性の感染症の頻出原因である)に対して有効であることを示す。
上記のように、キシリトールの生物学的効果はまた、キシリトールがいかなる負の影響も示す可能性がないことが、本来、充分に記載されている。
以下において、本発明は、添付される図面において示される実行した試験を参照して記載される。
(実施形態)
添付図面で明らかなように、実行した試験は、創傷において見られる一般的な細菌種の増殖を阻害することに関して格別に良好な結果を実証した。
添付図面で明らかなように、実行した試験は、創傷において見られる一般的な細菌種の増殖を阻害することに関して格別に良好な結果を実証した。
その実験は、以下の方法で実行した。
細菌株は、−70℃で保管した。それぞれの実験の直前に、これらの株を取り出し、血小板上に配置して35℃で一晩中インキュベートした。同じインキュベーターを、全ての実験で使用した。その後、増殖したコロニーを、ブレインハートインフュージョン(BHI)ブロス中で18時間インキュベートした。このブロスのうち100μlを、キシリトールを加えた3〜5mlの新しいBHIブロスまたはキシリトールを加えない3〜5mlの新しいBHIブロスに接種した。種々の量のキシリトールを、加えた。図1〜5から明らかなように、そのキシリトール含有量は、1%、2.5%、5%および10%であった。
透過率または半透明性を、0時間から、その後は1時間毎に6時間にわたって、company Biolog Inc.,Hayward,CA,USAのバイオログ懸濁計で測定した。細菌増殖が半透明性を減少させる、言い換えれば、透過率が低いほど、細菌増殖が大きい。
0時間と6時間で、上記ブロスのうちの100μlを培養し、生存する細菌の数を数えた。その後キシリトールの有無で、管における透過率の評価および細菌量(コロニー形成単位/ml)を比較した。
図1に示したグラフにおいて、キシリトールを加えないBHI内の細菌(S.aureus(黄色ブドウ球菌(すなわち、院内細菌と称される細菌である)))の半透明性は、0分の時点の100から6時間の時点の20へ、だんだん減少したことが、観察され得る。このことは、この細菌が、非常に強く増殖したことを示している。
同じグラフにおいて、10%キシリトールを加えた6時間後の栄養溶液は、半透明性が、依然として60%よりも高いことが、観察され得る。このことは、キシリトールを含まない溶液と比較して、細菌増殖が非常に減少することを示している。さらに、10%添加キシリトールを含むBHIの曲線から明らかなように、2時間後においては、ほぼいかなる細菌増殖も、生じていなかった。
図2のグラフは、キシリトールを添加してかまたは添加せずに、Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌)改変体を使用した場合の曲線を示す。図2に示す細菌は、非常に高い程度の耐性を示すMRSA株であり、たった一種または二種だけの抗生物質型しか、可能な処置選択肢がない。これらの薬物は、一日あたり約55SEK〜70SEKという通常価格と比較すると、一日あたり1000SEKよりも多くかかる。さらに多剤耐性は、MRSAに感染した患者を特別に衛生が調整された隔離部屋で世話しなければならず、上記患者が院内を任意に出歩くこと容認しないという結果をもたらした。これは、自然とお金が高くかかり、患者にとっても苦痛となる。
図2から明らかなように、細菌を含んでいる栄養溶液にキシリトールを加えると、溶液中の細菌の増殖がかなり効果的に阻害されるという結果になる。その増殖は、添加したキシリトールの量が増加するにつれて、阻害される程度が増加する。6時間後、10%の添加キシリトール存在下での半透明性は70%より高く、一方、全くキシリトールを加えない溶液の半透明性は、約30%に過ぎない。図2において、2時間後には、値を測定しなかった。
図3は、図1および図2で示したグラフに対応するが、今度は、B群連鎖球菌についての、グラフである。この細菌型は、重篤な糖尿病創傷において見られ、特に、脚および足の創傷において見られる。これは、命にかかわる感染および骨壊死の危険を伴う。
図3に見られるように、添加したキシリトールはこれらの細菌の増殖を効果的に阻害する。
図1〜3における様式と対応する様式において、図4および図5は、創傷において見られるさらなる2種の細菌(すなわち、G群連鎖球菌およびP.aeruginosa(緑膿菌))を示す。これらのグラフが示すように、キシリトールは、これらの細菌株の増殖を阻害するのにも非常に効果的である。
本発明によると、キシリトールを含む創傷ケア製品は、種々の方法で設計され得る。
一つの方法は、粉末形態のキシリトールをシリコーンゲルに添加することである。後者であるシリコーンゲルは、化学的に架橋されたシリコーンゲル(ポリジメチルシロキサンゲル)であり、例えば、白金で触媒される2成分添加硬化RTVシリコーンである。用い得るゲルの例は、Wacker−Chemie GmbH(Burghausen,Germany)製のSiGel 612およびNuSil Technology(Carpinteria,USA)製のMED−6430である。自己付着ゲルの例はまた、GB−A−2 192 142、GB−A−2 226 780およびEP−A1−0 300 620に記載されている。その他の疎水性ゲル(例えば、疎水性ポリウレタンゲル)も考えられる。
1つの実施形態により、粉末形態キシリトールは、上記型の液体シリコーンに添加され得、そして混合され得る。その後、この混合物を、90〜130℃の温度で、重合体格子を架橋するために接着的硬化させる。そのキシリトールを含むシリコーンゲルを、便宜上、外傷包帯と組み合わせて、創傷ケア製品として用い得る。
キシリトールは、粉末形態で市販されており、グラニュー糖とほぼ同じ粒子サイズである。1つの実施形態によると、そのキシリトール粉末を、高い比表面積を有するさらに細かい粉状粒子を得るために粉砕し得る。その細かい粒子のキシリトール粉末をシリコンに混合すれば、露出表面の増加が得られ、これは同じシリコーンゲルおよびより大きい粒子サイズのキシリトールと比較して、キシリトールを含むシリコーンゲルからのキシリトールの放出が増加する。従って、キシリトールの粒子サイズを、キシリトールを含むシリコーンゲルからの放出速度を変化させるために使用し得る。
あるいは、最初に、キシリトールを水に溶解し得、その後、シリコーンとキシリトール溶液との懸濁物を調製して、それからその懸濁物を硬化させ得る。
粒子形態のキシリトールを含むシリコーンゲル、または溶液として添加されたキシリトールを含むシリコーンゲルを、創傷ケア製品を生産するために用い得る。その創傷ケア製品は、使用する間に創傷に直接接触する層を備え、この層は創傷液を透過可能であり、この層は、キシリトールを含む上記ゲルおよび格子様強化材を供える。上記ゲルは、すべての格子部分を囲むが、上記ゲルと強化材とによって形成される層中に貫通孔を残すように適用される。この型の性質を有するがキシリトールを含んでいない包帯は、本発明者らの欧州特許第261,167号明細書(その内容全体を、本明細書により参考として援用する)に記載されている。
本発明は、先に記載した実施形態に限定されず、多数の改変が、添付の特許請求の範囲の範囲内で可能である。
例えば、上記包帯は、溶液状態または粒子形態のキシリトールを含み得る。このキシリトールは、支持体(例えば、開放孔を保有するポリマー発泡体)に適用されるかまたは導入される。例としては、Hampshire Chemical Corporation(Lexington,Massachusetts,USA)製のHypol(登録商標)型のポリウレタン発泡体がある。
その他の支持体の例は、ガーゼ、ホットメルト接着剤および不織布である。
上記創傷ケア製品は、全体として滅菌され、滅菌した様式で包装する。
Claims (38)
- 創傷ケア製品であって、
創傷における細菌の増殖を阻害する物質
を含み、該物質は、キシリトールである、製品。 - 請求項1に記載の創傷ケア製品であって、該創傷ケア製品は、キシリトールを含む軟膏を含む、製品。
- 請求項1に記載の創傷ケア製品であって、該創傷ケア製品は、キシリトールを含む粉末を含む、製品。
- 請求項1に記載の創傷ケア製品であって、該創傷ケア製品は、キシリトールが導入されたゲルを含む、製品。
- 請求項4に記載の創傷ケア製品であって、前記ゲルは、シリコーンゲルである、製品。
- 請求項3〜請求項5のうちのいずれか1項に記載の創傷ケア製品であって、結晶形態のキシリトールが前記ゲル中に導入されている、製品。
- 請求項1に記載の創傷ケア製品であって、該創傷ケア製品は、ポリマー発泡体を含み、該ポリマー発泡体が形成されるのに関連して、水溶液中にあるキシリトールが該ポリマー発泡体中に導入されている、製品。
- 請求項1に記載の創傷ケア製品であって、該創傷ケア製品は、ポリマー発泡体を含み、該ポリマー発泡体が形成されるのに関連して、結晶形態であるキシリトールが該ポリマー発泡体中に導入されている、製品。
- 請求項7または請求項8に記載の創傷ケア製品であって、前記ポリマー発泡体は、水溶性ポリマーを含む、製品。
- 請求項1に記載の創傷ケア製品であって、該創傷ケア製品は、使用する間に創傷に直接接触しかつ創傷液を透過可能である層からなるかまたは該層を含み、該層は、ゲルおよび格子様強化材を含み、該製品において、該ゲルがすべての該格子部分を囲むが該ゲルと該強化材とによって形成される層中に貫通孔を残すように該ゲルが適用されており、キシリトールが該ゲル中に導入されている、製品。
- 請求項10に記載の創傷ケア製品であって、前記格子用強化材は弾性であり、前記ゲルは、軟らかくかつ弾性である、製品。
- 請求項10または請求項11に記載の創傷ケア製品であって、前記層は、疎水性であり、該層は、創傷液を出す創傷に付着しない、製品。
- 請求項10に記載の創傷ケア製品であって、前記ゲルは、シリコーンゲルである、製品。
- 請求項10〜請求項13のうちのいずれか1項に記載の創傷ケア製品であって、前記強化材は、布地材料の軟らかく柔軟で弾性的に拡張可能である網目構造を含む、製品。
- 請求項1に記載の創傷ケア製品であって、該創傷ケア製品は、包帯を含み、この包帯中に含まれる支持体にキシリトールが適用されている、製品。
- 請求項15に記載の創傷ケア製品であって、前記支持体は、ガーゼである、製品。
- 請求項15に記載の創傷ケア製品であって、前記支持体は、不織布である、製品。
- 請求項15に記載の創傷ケア製品であって、前記支持体は、開放孔を保有するポリマー発泡体である、製品。
- 請求項15に記載の創傷ケア製品であって、前記支持体は、水溶性ポリマー発泡体である、製品。
- 請求項1〜19のうちのいずれか1項に記載の創傷ケア製品であって、該製品は、包帯の形態であり、該包帯は、分泌される創傷液を吸収するための吸収層を含む、製品。
- 請求項1〜20のうちのいずれか1項に記載の創傷ケア製品であって、該創傷ケア製品は、全体として滅菌されており、かつ滅菌様式で包装されている、製品。
- 請求項15〜19のうちのいずれか1項に記載の創傷ケア製品を製造するための方法であって、キシリトールが溶液の形態で前記支持体に適用される、方法。
- 請求項22に記載の方法であって、その後、前記支持体が乾燥される、方法。
- 請求項22または請求項23に記載の方法であって、前記創傷ケア製品および付属包装が、滅菌される、方法。
- 創傷ケア製品における物質の使用であって、該物質は、創傷における細菌の増殖を阻害し、該物質は、キシリトールである、使用。
- 請求項25に記載の使用であって、前記物質は、粉末形態である、使用。
- 請求項25に記載の使用であって、前記物質は、ゲル中に含まれる、使用。
- 請求項25に記載の使用であって、前記物質は、液体溶液中に含まれる、使用。
- 請求項25に記載の使用であって、前記物質は、軟膏中に含まれる、使用。
- 請求項25に記載の使用であって、前記物質は、ペースト中に含まれる、使用。
- 請求項26〜請求項30のうちのいずれか1項に記載の使用であって、前記創傷ケア製品は、全体として滅菌され、かつ滅菌様式で包装される、使用。
- 創傷において細菌の増殖を阻害するための物質を含む硬膏形態の創傷包帯であって、該物質は、キシリトールである、創傷包帯。
- 請求項32に記載の創傷包帯であって、前記創傷包帯は、その全体が滅菌されており、かつ滅菌様式で包装されている、創傷包帯。
- 創傷における細菌に対する増殖阻害効果を有する組成物を作製するためのキシリトールの使用。
- 請求項34に記載の使用であって、前記組成物は、キシリトールを含む液体溶液を含む、使用。
- 請求項34に記載の使用であって、前記組成物は、キシリトールが導入されたゲルを含む、使用。
- 請求項36に記載の使用であって、前記ゲルは、疎水性ゲルを含み、好ましくはシリコーンゲルを含む、使用。
- 請求項34〜請求項37のうちのいずれか1項に記載の使用であって、前記組成物は、滅菌されており、かつ滅菌様式で包装される、使用。
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