JPH0636816Y2 - 貼付剤 - Google Patents
貼付剤Info
- Publication number
- JPH0636816Y2 JPH0636816Y2 JP1987100993U JP10099387U JPH0636816Y2 JP H0636816 Y2 JPH0636816 Y2 JP H0636816Y2 JP 1987100993 U JP1987100993 U JP 1987100993U JP 10099387 U JP10099387 U JP 10099387U JP H0636816 Y2 JPH0636816 Y2 JP H0636816Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- pad material
- base material
- skin
- pig skin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Medicinal Preparation (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 本案は、外傷、皮膚剥削創、熱傷その他の皮膚欠損創の
手当、治療に使用する貼付剤に関する。
手当、治療に使用する貼付剤に関する。
従来、こうした創傷部の手当てには、薬剤を含ませた
り、含ませなかったりしたガーゼ、不織布、脱脂綿等で
形成したパッド材を上記創傷部に当てて、基材に設けた
粘着剤で固定することが行われていたが、これらのパッ
ド材は皮膚欠損部に対しては異物であって、上皮再生の
促進を図る点からしても充分なものではなく、さらに損
傷面に付着するので、これを貼り替える際に激しい疼痛
があって改善が望まれていた。
り、含ませなかったりしたガーゼ、不織布、脱脂綿等で
形成したパッド材を上記創傷部に当てて、基材に設けた
粘着剤で固定することが行われていたが、これらのパッ
ド材は皮膚欠損部に対しては異物であって、上皮再生の
促進を図る点からしても充分なものではなく、さらに損
傷面に付着するので、これを貼り替える際に激しい疼痛
があって改善が望まれていた。
こうしたことから牛皮のコラーゲンから得たアテロコラ
ーゲンをパッド材として使用するものが提案されている
が、未だ充分なものでなく、また、豚皮を使用する試み
もあるが、使用に当たって生理的食塩水に浸漬して軟化
させ、かつこれを無菌的に行わなければならないし、さ
らに患部にこれを定置することも難しく、極めて煩雑な
操作を必要とするうえに、処置後豚皮上に水などが付着
すると、水が侵入して治療を遅らせるなどの不都合があ
る。
ーゲンをパッド材として使用するものが提案されている
が、未だ充分なものでなく、また、豚皮を使用する試み
もあるが、使用に当たって生理的食塩水に浸漬して軟化
させ、かつこれを無菌的に行わなければならないし、さ
らに患部にこれを定置することも難しく、極めて煩雑な
操作を必要とするうえに、処置後豚皮上に水などが付着
すると、水が侵入して治療を遅らせるなどの不都合があ
る。
本案はこれらを更に改善して良好な治療効果の得られる
ものを得ようとするものである。
ものを得ようとするものである。
本案は、皮膚欠損部に当接するパッド材の表層を滅菌凍
結乾燥して得た厚さ0.5〜1mmの薄手の豚皮で形成し、下
層を腰のある不織布等の弾性吸収材とし、これを伸縮性
を有する基材の片面に設けた粘着剤層の上に定置し、生
理的食塩水に浸漬することもなく、そのまま患部に当て
て使用することができるようにしたものである。
結乾燥して得た厚さ0.5〜1mmの薄手の豚皮で形成し、下
層を腰のある不織布等の弾性吸収材とし、これを伸縮性
を有する基材の片面に設けた粘着剤層の上に定置し、生
理的食塩水に浸漬することもなく、そのまま患部に当て
て使用することができるようにしたものである。
以上本案を実施例について説明すると、経緯両方向の伸
縮性を有する編布、織布、軟質ポリ塩化ビニルその他の
プラスチックフイルム等で形成した基材（１）の面に、
アクリル系その他の皮膚に対しかぶれ等の障害の起らな
い粘着剤層（２）を設け、該粘着剤層の上面にはパッド
材（３）を設けている。上記基材が非通気性の場合は適
宜通気孔を設けることができる。前記パッド材は豚皮の
真皮部等を滅菌凍結乾燥して得た薄手のシートを表層
（当層）（3a）とし、その下面には、比較的腰が強く、
傷創部に施用した際に、基材の有する伸縮性と相俟って
上記表層を傷創部に密接させるように適度に押圧すると
共に、傷創部からの排出物等を表層を介して適宜吸収す
るように形成された不織布、織布、軟質その他の発泡体
等の弾性材で適宜厚さに形成される。
縮性を有する編布、織布、軟質ポリ塩化ビニルその他の
プラスチックフイルム等で形成した基材（１）の面に、
アクリル系その他の皮膚に対しかぶれ等の障害の起らな
い粘着剤層（２）を設け、該粘着剤層の上面にはパッド
材（３）を設けている。上記基材が非通気性の場合は適
宜通気孔を設けることができる。前記パッド材は豚皮の
真皮部等を滅菌凍結乾燥して得た薄手のシートを表層
（当層）（3a）とし、その下面には、比較的腰が強く、
傷創部に施用した際に、基材の有する伸縮性と相俟って
上記表層を傷創部に密接させるように適度に押圧すると
共に、傷創部からの排出物等を表層を介して適宜吸収す
るように形成された不織布、織布、軟質その他の発泡体
等の弾性材で適宜厚さに形成される。
また、必要に応じ、その外側面にポリアミド、ポリエス
テル等のフイランメントで形成された網、粗目の布帛等
の覆布（４）で被覆して形成された下層（3b）とが積層
一体化している。この表層と下層との一体化は接着剤等
を介して適宜にすればよいが、例えばホットメルト型接
着剤を用いて点着すれば、両層間を接着剤層で遮断する
ことがなく通液性、通気性が保持でき都合がよい。上記
パッド材（３）を構成する表層としては、例えば、抗体
化学工業株式会社製の特殊豚皮がある。
テル等のフイランメントで形成された網、粗目の布帛等
の覆布（４）で被覆して形成された下層（3b）とが積層
一体化している。この表層と下層との一体化は接着剤等
を介して適宜にすればよいが、例えばホットメルト型接
着剤を用いて点着すれば、両層間を接着剤層で遮断する
ことがなく通液性、通気性が保持でき都合がよい。上記
パッド材（３）を構成する表層としては、例えば、抗体
化学工業株式会社製の特殊豚皮がある。
このパッド材の表層と下層の厚さは用途に応じて適宜に
できるが、例えば、表層を0.5〜1mmとし、下層は１〜3m
m程度にしてもよい場合が多い。また基材とその粘着剤
層上に貼着されるパッド材との大きさは、例えば、基材
を縦14cm×横8cmまたは縦12cm×横8cmとした場合には、
それぞれ10×5cm角または7.5×5cm角のパッド材とする
のが適当である場合が多い。（５）は剥離紙である。こ
のパッド材には消毒剤、防腐剤、保護剤、その他の薬剤
を適宜含有させることもできる。
できるが、例えば、表層を0.5〜1mmとし、下層は１〜3m
m程度にしてもよい場合が多い。また基材とその粘着剤
層上に貼着されるパッド材との大きさは、例えば、基材
を縦14cm×横8cmまたは縦12cm×横8cmとした場合には、
それぞれ10×5cm角または7.5×5cm角のパッド材とする
のが適当である場合が多い。（５）は剥離紙である。こ
のパッド材には消毒剤、防腐剤、保護剤、その他の薬剤
を適宜含有させることもできる。
本案は上記の如く構成され、パッド材の表層を形成して
いる豚皮は、豚皮特有の毛穴に由来する孔と、皮の繊維
組織及び凍結乾燥によって全体に形成されたこれよりも
小さな微細な孔を備えており、また、ごく薄く形成され
ているから、これを、外傷、皮膚剥削創、熱傷その他の
皮膚欠損創の創傷面を止血して清浄化、消毒してから、
上記パッド材の表層を何の前処理を施すこともなくその
まま当てるようにして、基材の粘着剤層によって患部に
貼付けることができる。
いる豚皮は、豚皮特有の毛穴に由来する孔と、皮の繊維
組織及び凍結乾燥によって全体に形成されたこれよりも
小さな微細な孔を備えており、また、ごく薄く形成され
ているから、これを、外傷、皮膚剥削創、熱傷その他の
皮膚欠損創の創傷面を止血して清浄化、消毒してから、
上記パッド材の表層を何の前処理を施すこともなくその
まま当てるようにして、基材の粘着剤層によって患部に
貼付けることができる。
そうすると、上記表層の薄い豚皮が清浄化し、消毒した
創傷面の水分をその微細な孔に吸って、すぐに、自然と
柔軟になり、更にパッド材の下層には弾性吸収材があ
り、これらを縦横に伸縮性の基材によって患部に固定し
ていることにより、上記表層は創傷面に密着状態に当接
するようになり、またこの状態が確実に維持される。こ
うして創傷面に密着した表層は、これとよく馴染んで失
われた皮膚の代りを果すようになり、創傷面からの体
液、蛋白質、赤血球等の漏出や損失を防止すると共に体
温の損失を減らし、細菌等により感染から確実に保護し
て、細菌類の発育、増殖を防止することができ、肉芽面
の乾燥も防止する。
創傷面の水分をその微細な孔に吸って、すぐに、自然と
柔軟になり、更にパッド材の下層には弾性吸収材があ
り、これらを縦横に伸縮性の基材によって患部に固定し
ていることにより、上記表層は創傷面に密着状態に当接
するようになり、またこの状態が確実に維持される。こ
うして創傷面に密着した表層は、これとよく馴染んで失
われた皮膚の代りを果すようになり、創傷面からの体
液、蛋白質、赤血球等の漏出や損失を防止すると共に体
温の損失を減らし、細菌等により感染から確実に保護し
て、細菌類の発育、増殖を防止することができ、肉芽面
の乾燥も防止する。
また、表層によって緩衝できない排出物は下層に吸収保
持されて創傷面を清潔に保ち、かつむれないように保持
することができる。この貼付剤を貼り替える際にも、貼
着している間に上記表層と創傷面が固着してしまうこと
もないので、スムーズに創傷面より剥すことができて疼
痛を感ずることなく貼り替えができ、次第に肉芽組織の
発達を促して表皮の形成を図り、早期に皮膚を再生する
ことができる。
持されて創傷面を清潔に保ち、かつむれないように保持
することができる。この貼付剤を貼り替える際にも、貼
着している間に上記表層と創傷面が固着してしまうこと
もないので、スムーズに創傷面より剥すことができて疼
痛を感ずることなく貼り替えができ、次第に肉芽組織の
発達を促して表皮の形成を図り、早期に皮膚を再生する
ことができる。
更に、上記の如く創傷部を持った患部に張り付けるだけ
で使用することができるので使用し易いし、また密封す
れば携帯等することもできるので、どこでも容易に、幅
広く使用することができる。
で使用することができるので使用し易いし、また密封す
れば携帯等することもできるので、どこでも容易に、幅
広く使用することができる。
図面は本案の実施例を示し、第１図は一部切欠平面図、
第２図は第１図のII−II線断面図、第３図は変形例を示
す第２図同様の断面図である。 （１）は基材、（２）は粘着剤層、（３）はパッド材、
（3a）は表層、（3b）は下層、（４）は覆布、（５）は
剥離紙
第２図は第１図のII−II線断面図、第３図は変形例を示
す第２図同様の断面図である。 （１）は基材、（２）は粘着剤層、（３）はパッド材、
（3a）は表層、（3b）は下層、（４）は覆布、（５）は
剥離紙
Claims (2)
- 【請求項１】経緯両方向に適度の伸縮性を有する基材を
有し、該基材の一面に粘着剤層を形成し、該粘着剤層の
上にパッド材を定置し、該パッド材の下層を腰があり吸
液性を有する不織布、発泡体その他の弾性吸収材で形成
し、上記パッド材の表層を豚皮で形成し、該豚皮を生理
的食塩水に浸漬することなくそのまま患部に当接して使
用できるような凍結乾燥して得た滅菌済の0.5〜1mm厚さ
を有する薄手のものとしたことを特徴とする貼付剤。 - 【請求項２】上記パッド材の下層がナイロンまたはポリ
エステルのフイラメントで形成された網体で被覆されて
いる実用新案登録請求の範囲第１項に記載の貼付剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987100993U JPH0636816Y2 (ja) | 1987-07-02 | 1987-07-02 | 貼付剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987100993U JPH0636816Y2 (ja) | 1987-07-02 | 1987-07-02 | 貼付剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS646934U JPS646934U (ja) | 1989-01-17 |
| JPH0636816Y2 true JPH0636816Y2 (ja) | 1994-09-28 |
Family
ID=31329578
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987100993U Expired - Lifetime JPH0636816Y2 (ja) | 1987-07-02 | 1987-07-02 | 貼付剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0636816Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6317716B2 (ja) * | 2015-09-17 | 2018-04-25 | 株式会社瑞光 | 絆創膏及びその製造方法 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54115194U (ja) * | 1978-02-01 | 1979-08-13 | ||
| JPS573307U (ja) * | 1980-06-04 | 1982-01-08 | ||
| JPS6027535A (ja) * | 1983-07-26 | 1985-02-12 | ナショナル住宅産業株式会社 | コンクリ−ト板 |
| JPS6043211U (ja) * | 1983-08-25 | 1985-03-27 | ニチバン株式会社 | 救急ばんそうこう |
-
1987
- 1987-07-02 JP JP1987100993U patent/JPH0636816Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS646934U (ja) | 1989-01-17 |
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