JPS6343506B2 - - Google Patents

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JPS6343506B2
JPS6343506B2 JP55038263A JP3826380A JPS6343506B2 JP S6343506 B2 JPS6343506 B2 JP S6343506B2 JP 55038263 A JP55038263 A JP 55038263A JP 3826380 A JP3826380 A JP 3826380A JP S6343506 B2 JPS6343506 B2 JP S6343506B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pile
fur
fibers
fabric
hair
Prior art date
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Expired
Application number
JP55038263A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS56140182A (en
Inventor
Masaaki Sakai
Seiichi Yamagata
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP3826380A priority Critical patent/JPS56140182A/ja
Publication of JPS56140182A publication Critical patent/JPS56140182A/ja
Publication of JPS6343506B2 publication Critical patent/JPS6343506B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はミンク、キツネ等のごとき高級毛皮様
の構造、外観、感触を具備した人工毛皮に関する
ものである。
一般に天然の毛皮は「わた毛」として0.5〜5
デニールのケン縮を有した細い毛が密生し、圧縮
弾性、保温性を与え、「さし毛」として該「わた
毛」の繊度の5〜50倍で先端と根元が細くケン縮
のない長い毛が外観を覆い光沢と滑らかな感触を
与えているものである。
特に本発明者らの知見によれば、ミンク類の毛
皮は、毛の長さは「さし毛」が20〜30mm、「わた
毛」が10〜20mmで、毛孔の密度は1000〜2500孔/
cm2、毛の密度は「さし毛」が800〜2500本/cm2
「わた毛」が10000本〜40000本/cm2である。また
該「さし毛」と「わた毛」の重量比は1:1程度
である。
従来より合成繊維を使用した疑似毛皮パイル布
帛を前記天然毛皮の持つ優れた外観、感触および
性能に近づけるべく「さし毛」パイルと「わた
毛」パイルが混在するパイル布帛に関し種々の提
案がなされている。例えば、特公昭48−7912号公
報、特公昭49−3456号公報、特公昭49−45743号
公報等に記載されるごとき繊維の熱収縮差を利用
して「さし毛」、「わた毛」の毛の長さの差を得ん
とするものや、特公昭48−4910号公報、特公昭48
−20474号公報、特公昭52−47053号公報等のごと
き「さし毛」に獣毛調の工夫をこらしたものや、
その他特公昭48−20914号公報、特公昭52−10956
号公報等の多くの方法が提案されている。しか
し、このような方法においては天然毛皮の様な高
密度、明確な「さし毛」「わた毛」の長短差を得
ることは困難であり、ましてやこのような方法で
得られるものは天然毛皮の感触とはほど遠く、い
かにも人造の安物感を脱し得ない状態のものであ
る。
本発明者らは、前記従来の人工毛皮の有する諸
問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、天然
毛皮調の構造、外観、感触を有する新規な毛皮様
構造体を完成させたものである。
すなわち、本発明の毛皮様構造体は、わた毛調
のパイル繊維が開繊、整毛されたパイル布帛の基
布部分にバツキング材が塗布もしくは含浸されて
いて、かつ該パイル布帛のパイル面側には、該パ
イル高さよりも相対的に高い平均立毛高さでかつ
該パイル密度よりも相対的に粗な立毛密度で、し
かも該パイル布帛の基布に貫入されかつ根元部分
が前記バツキング材にて固定、把持されてなるさ
し毛調の立毛繊維が配されてなることを特徴とす
る毛皮様構造体であり、具体的には、パイル織
機、シールフライス編機、ダブルラツセル編機、
タフト機等のパイル布帛製造機を用いて天然毛皮
の「わた毛」に相当するパイルを有するパイル布
帛を作り、次いで該パイル布帛のパイル面にブラ
ツシング、シヤーリング、ポリシング等を適宜く
り返し、該パイルをしてより天然毛皮の「わた
毛」調にした後、該パイル布帛のパイル面に「さ
し毛」用ステープル繊維を配置し、次いでニード
ルパンチ機にて、パンチング処理を行ない、該
「さし毛」用ステープル繊維を前記パイル布帛の
パイル面に立毛させ、裏面をバツキングした後、
パイル面に再度ブラツシング、ポリシングを適宜
くり返し行なう工程により得られる、構造、外
観、感触等において著しく天然毛皮調にすぐれた
毛皮様構造体である。
以下、本発明の毛皮様構造体について更に詳し
く説明する。
本発明に用いられる繊維素材としては天然繊
維、再生繊維、合成繊維等を単独または混合した
状態で使用することができる。繊維の選択にあた
つては、素材、繊度、繊維長、ケン縮特性、断面
形状、付与する油剤等を考慮して、得ようとする
毛皮様構造体の特性に合わせて用いるのが重要で
ある。
一般的に「わた毛」用繊維の選択は、ボリユー
ム感のある立毛を得るにはケン縮数およびケン縮
度の大きい繊維を、柔らかい感触の立毛を得るに
は繊度の小さい繊維を用いる。「さし毛」用繊維
の選択は、より長い立毛長を得るには長い繊維長
のステープル繊維を、粗硬な外観、感触を得るに
は繊度の大きいステープル繊維を、また粗硬な外
観を呈していても柔らかい感触を得るには特開昭
54−38922号公報記載の方法等による両端尖鋭の
ステープル繊維を用いる等が適当な手段である。
さらに、「わた毛」用繊維の選択にあたつて、
熱収縮性繊維を用い、ハイバルキー糸として「わ
た毛用繊維に使用すれば「わた毛」パイルの解繊
性、ボリユーム感、反発感を得るのに有効であ
り、さらには、機械的処理、化学的処理等により
分割分繊可能型の複合繊維を使用すればより緻密
な「わた毛」パイルを得ることができる。
本発明の毛皮様構造体は上記のごとくに得よう
とする毛皮様構造体に合わせて選択された繊維を
用いて以下に述べる方法により得ることができ
る。すなわち、毛布、カーペツト、モケツト等の
パイル布帛の製造方法として周知のパイル織機、
シールフライス編機、ダブルラツセル編機、タフ
ト機、電着植毛機等のパイル布帛製造機を用いて
「わた毛」パイル用のパイル布帛を得る。さらに
天然毛皮の「わた毛」調とするために該パイル布
帛のパイル糸にブラツシング、シヤーリング、ポ
リシング等の処理を施し、解繊、整毛、直立性を
付与することは有効な手段である。
次に、該パイル布帛のパイル面に、前記のごと
く得ようとする毛皮様構造体に合わせて選択され
た「さし毛」用ステープル繊維を十分に開繊した
状態で均一な厚さに配置した後、ニードルパンチ
機にかけ「さし毛」用ステープル繊維を配置した
面よりパンチング処理することにより「さし毛」
用ステープル繊維を「わた毛」パイルを把持して
いるパイル布帛の基布に立毛植毛させる。このよ
うにして、立毛植毛せしめることにより、「さし
毛」立毛は、その根元がパイル布帛の基布に貫入
されて該基布に把持されることになり、強固に把
持されていてかつ立毛毛並みも根元から良く揃つ
ている良好な外観を有した天然ライクな「さし
毛」立毛が得られるものである。該立毛植毛に際
して、「さし毛」用繊維の適宜な選択と、配置状
態を適宜なものとすることにより、「わた毛」の
パイル高さよりも相対的に高い平均立毛高さでか
つ相対的に粗な立毛密度で「さし毛」を立毛植毛
できるものであり、それらの条件を適宜考慮する
ことが肝要である。
次に該パイル布帛の基布部分にバツキング材を
塗布、もしくは含浸させ、基布より立毛している
「わた毛」、「さし毛」繊維が十分に基布に接着、
固定、把持されたところの基布層を形成する。こ
のとき用いられる重合体としては、水溶性接着
剤、溶剤可溶性接着剤、ビスコース液、各種ラテ
ツクス類、合成樹脂粉末、接着用繊維等を用いる
ことができるが、より好ましい毛皮様構造体とす
るために、ポリアミド系、ウレタン系等の重合体
を用いて製造されている公知の皮革様の基布技術
などを応用するのが適当である。中でも該重合体
としては、例えばポリウレタンのジメチルホルム
アミド溶液を水中凝固させて得られる、多孔性重
合体などが最も適当である。
次に該パイル布帛表面にブラツシング処理を行
なう。ブラツシング方法は、カーペツトの毛さば
き法、パイル織物の山だち法等として行なわれて
いる各種ブラツシング法を活用することができ
る。このブラツシング処理により基布に把持され
ていない「さし毛」用ステープル繊維を除去する
とともに、「わた毛」パイルのニードルパンチン
グ処理による交絡を解じよし、安定した形で基布
層より直立させることができる。
次にポリシング処理を行なう。該ポリシング処
理時においては、加熱シリンダの温度、パイル面
への接圧力、回転数、エツジの形状等の条件を選
択し「さし毛」繊維に直立性と艶を付与するよう
に設定するのが望ましい。
上述の通りの構造、方法にしたことにより、立
毛密度、立毛長、「さし毛」・「わた毛」それぞれ
の明確な形態差等の外観や、圧縮率、圧縮弾性等
の感触等のほとんど全てにおいて天然毛皮に著し
く近似した毛皮様構造体とすることが容易にでき
るものである。本発明の毛皮様構造体は、パイル
布帛の基布中においてバツキング材が十分に作用
し、かつ「さし毛」も該バツキング材により十分
に把持・固定されているために「わた毛」、「さし
毛」とも毛抜けの問題も少なく、かつ該バツキン
グ材も皮革調のものとすることが簡単であり、よ
り天然ライクなものである。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例 1 アクリル繊維のトウ50万デニール(単糸1.5デ
ニール)を用い、牽切紡機にて熱水収縮率が27%
のスライバと、該スライバに熱処理を施したとこ
ろの熱水収縮率が0%のスライバを得た。次いで
熱水収縮率が27%のスライバを40%、0%のスラ
イバを60%の割合で混合し、周知の紡績工程を経
て2/32Nmの紡績糸を得た。該糸をカセにとり、
回転バツク染色機にかけ染色と同時に熱水処理に
よる繊維の収縮差でバルキー出しを行ないハイバ
ルキー糸2/26Nmを得た。次いで該糸を16Gのシ
ールフライス編機にかけ、基布地糸に綿糸30Sを
用い、それぞれ4口給糸で該ハイバルキー糸がパ
イル長15mmのパイルとなるパイル布帛を製編し
た。このパイル布帛にブラツシング、シヤーリン
グ、ポリシングを適宜くり返し、天然毛皮の「わ
た毛」調のパイル布帛を得た。次いで該パイル布
帛のパイル面上に、特開昭54−38922号公報記載
の方法による両端尖鋭の平均繊度が30デニールで
繊維長が40mmのポリエチレンテレフタレートのス
テープル繊維を500g/m2の割合で均一な厚さに
配置した後、該ステープル繊維の上面よりニード
ルパンチング処理を施した。次に該パイル布帛の
裏面をウレタン系の重合体を用いてバツキングを
行ない基布層を形成し、基布地より立毛している
「わた毛」、「さし毛」のパイルを基布層にて固定、
把持した。次に該パイル布帛表面に再度ブラツシ
ング、ポリシングを適宜くり返し行なつたとこ
ろ、長さ25〜40mmの先端尖鋭で根元細の状態で立
毛する「さし毛」調パイルと、長さ15mmで立毛す
る「わた毛」調パイルが長短パイルの2層構造で
立毛するミンク類の毛皮に似た外観、感触、構造
の毛皮様構造体を得ることができた。
実施例 2 ポリエステル3デニール、76mmのステープル繊
維を用い周知のソ毛紡績工程を通し2/32Nmの紡
績糸を得た。次いで該糸をタブルラツセル編機に
かけ地糸に綿糸30Sを用いパイル長が20mmのパイ
ル布帛を得た。次いで特開昭54−38922号公報記
載の方法による両端尖鋭の、平均繊度が40デニー
ルで繊維長が50mmのポリエチレンテレフタレート
のステープル繊維を用い、実施例1と同様の方法
にて毛皮様構造体を作つた。このようにして得ら
れた毛皮様構造体は、キツネ調の外観、感触を呈
しているすぐれたものであつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 わた毛調のパイル繊維が開繊、整毛されたパ
    イル布帛の基布部分にバツキング材が塗布もしく
    は含浸されていて、かつ該パイル布帛のパイル面
    側には、該パイル高さよりも相対的に高い平均立
    毛高さでかつ該パイル密度よりも相対的に粗な立
    毛密度で、しかも該パイル布帛の基布に貫入され
    かつ根元部分が前記バツキング材にて固定、把持
    されてなるさし毛調の立毛繊維が配されてなるこ
    とを特徴とする毛皮様構造体。 2 さし毛調の立毛繊維の太さが、わた毛調のパ
    イル繊維の太さよりも大であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の毛皮様構造体。 3 さし毛調の立毛繊維が、先端の尖鋭化されて
    なるものであることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項あるいは第2項記載の毛皮様構造体。 4 バツキング材が、多孔性重合体であることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項あるい
    は第3項記載の毛皮様構造体。
JP3826380A 1980-03-27 1980-03-27 Fur like structure Granted JPS56140182A (en)

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JPS56140182A JPS56140182A (en) 1981-11-02
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS546964A (en) * 1977-06-20 1979-01-19 Toray Industries Artificial fur
JPS5663057A (en) * 1979-10-25 1981-05-29 Toray Industries Production of raised fiber structure
JPS56107045A (en) * 1980-01-28 1981-08-25 Teijin Ltd Artificial leather and method

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