JPH05222670A - 特殊な立毛布帛の製造方法 - Google Patents

特殊な立毛布帛の製造方法

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JPH05222670A
JPH05222670A JP4235826A JP23582692A JPH05222670A JP H05222670 A JPH05222670 A JP H05222670A JP 4235826 A JP4235826 A JP 4235826A JP 23582692 A JP23582692 A JP 23582692A JP H05222670 A JPH05222670 A JP H05222670A
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napped
hair
fiber
pile
length
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JP4235826A
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English (en)
Inventor
Hidenobu Honda
秀信 本田
Seiichi Yamagata
誠一 山形
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】立毛構造や触感が天然の高級毛皮に近似してい
て、また、従来の類似のものや天然のものなどに比べて
も立毛層の外観が良好で、また従来の類似品に比較して
非常に軽いものを得ることができる立毛布帛の製造方法
を提供すること。 【構成】ポリエステル系繊維からなる立毛を有する立毛
布1の立毛表面部に粘度が100〜500ポイズである
アルカリ処理剤6を付与して後もしくは付与すると同時
に、ニップロール8にて加圧しアルカリ処理剤を立毛繊
維層へ浸透させ、しかる後、熱処理に供することにより
該立毛繊維を短くせしめるとともに該立毛繊維の先端部
の尖鋭化処理を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、特殊な立毛布帛の製
造方法に関する。
【0002】詳しくは、立毛構造や触感が天然の高級毛
皮に非常に近似していて、また、特に、従来の類似のも
のや天然のものなどに比べて、立毛層の外観が良好であ
って、かつ布帛としては従来の類似のものに比較して軽
いものを得ることができる新規な特殊立毛布帛の製造方
法に関するものである。
【0003】この発明による立毛布帛は、特に毛皮調に
限定されるものではないが、毛皮によく近似しているこ
とから、コート、ジャケット類などの高級衣料やカーシ
ート地として用いられるのが最適なものである。
【0004】
【従来の技術】ミンク、キツネなどの天然の高級毛皮
は、そのすばらしい触感、光沢および立毛構造などのた
めに人工的にそれらを作ろうとしても近寄り難いものの
一つである。そのため、天然毛皮は依然として高価なも
のであり、ステータス・シンボルとして、あるいは超高
級ファッション衣料素材としてゆるぎない地位にある。
【0005】一方、このような天然毛皮に対し、最近は
とみに動物愛護や自然保護といった運動の機運が高まり
つつあり、天然毛皮により近い人工毛皮の開発が期待さ
れている。
【0006】一方、以前から、単なる毛布様としか言い
ようのないものなどをはじめとして、「天然毛皮調」を
うたい文句にした立毛布帛は数多く提案されてきてい
る。近年も、上述動物愛護運動の高まりなどとともに、
より高級な天然毛皮調をねらった提案も古くから数多く
見られる。
【0007】たとえば、人造の毛皮の製造に関して、特
開昭49−85361号公報や実公昭48−15816
号公報に記載の提案等が知られているが、いずれも総合
的には満足のいくものでないのが現状である。
【0008】また、米国特許第2737702号明細書
には、スライバー・ニッティングにおいて、両先端が尖
鋭化されたさし毛繊維を用いた人工毛皮の製造に関する
発明が記載されているが、このものは、さし毛立毛とわ
た毛立毛のなじみが悪い上に、さらに、それらのさし毛
とわた毛どうしあるいはわた毛どうしとがもつれ合う、
さらに、それらの毛が倒れやすく立毛層に腰がないなど
の欠点があった。
【0009】また、特開昭57−61741号公報に
は、特殊な毛皮調立毛布帛とその製造方法に関する技術
が記載されているが、この技術によるものは、わた毛立
毛の立毛の長さおよび均一長分布の点では配慮されてお
らず、天然ミンクと同様の2層構造のはっきりとしたも
のが得られず見ばえが悪く、また、立毛部分が筆先状集
合体となっているため立毛がもつれ合いやすいものであ
った。さらに、カットパイル布帛化により切断されたパ
イル繊維先端部はブツ切り状となり、表面タッチがザラ
ザラとなり見ばえも白ボケ状となるという欠点があっ
た。また、紡績性からみた場合、わた毛のステープル長
さは短い方に限界があり、所望の立毛長さを得るのが困
難であって、いまだ改良を望まれる点も多くあった。
【0010】また、特開昭57−95342号公報に
は、多重パイル布帛のパイル糸構成繊維の滑脱を生ぜし
めることにより多重パイル布帛を分離せしめる方法が記
載されており、この技術によるものは、上記特開昭57
−61741号公報に記載の方法を更に改良した有効な
ものであるが、同特開昭57−61741号公報に記載
の技術と同様に、2層構造のはっきりとしたものが得ら
れなく見ばえが悪く、また、立毛部分が筆先状集合体と
なっているため立毛がもつれやすいという問題があっ
た。
【0011】また、特公昭63−64536号公報に
は、わた毛調立毛が地組織からの立毛長さにおいて均一
長の部分を有している立毛繊維長分布を呈しているパイ
ル布帛が記載されており、この技術は上述の特開昭57
−61741号公報に記載の方法を更に改良した有効な
ものであるが、該特開昭57−61741号公報に記載
の技術と同様にカットパイル布帛化により分離させる方
式のため、わた毛繊維の先端切断部がくぎの頭状となる
「ブツ切り状態」となり、該状態では、先端部どうしが
ひっかかり合って立毛がもつれ合いやすく、また、表面
タッチ、見ばえともに満足のいくものが得られないとい
う問題が存在するものであった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、前
述したような点に鑑み、立毛構造や触感が天然の高級毛
皮に非常に近似していて、また、特に従来の類似のもの
や天然のものなどに比べても立毛層の外観が特に良好で
ハイレベルのものであるとともに、かつ布帛としては、
従来、立毛層外観等の見かけ上の良さを追及すると、ど
うしても立毛数を多くしたりしなければならず、そうす
ると立毛布帛という構造上非常に重いものにならざるを
得ないという問題があったのを解消して、従来の類似品
に比較して非常に軽いものを得ることもできるという、
新規な特殊な立毛布帛の製造方法を提供せんとするもの
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
この発明の特殊な立毛布帛の製造方法は、以下の如き構
成からなる。
【0014】すなわち、本発明の特殊な立毛布帛の製造
方法は、ポリエステル系繊維からなる立毛を有する立毛
布の立毛表面部に粘度が100〜500ポイズであるア
ルカリ処理剤を付与して後もしくは付与すると同時に、
ニップロールにて加圧しアルカリ処理剤を立毛繊維層へ
浸透させ、しかる後、熱処理に供することにより該立毛
繊維を短くせしめるとともに該立毛繊維の先端部の尖鋭
化処理を行なうことを特徴とする特殊な立毛布帛の製造
方法である。
【0015】
【作用】以下、さらに詳しく本発明について説明する。
【0016】本発明において用いられるポリエステル系
繊維としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレートやこれらを主成分とした共重合体が
あげられる。
【0017】本発明において、立毛布は、基布が編織物
であるパイル編織物、あるいは基布が不織布等であるパ
イル布のパイル(立毛)繊維を有するパイル布や起毛布
等を用いることができる。
【0018】一般的には、パイル編織物を用いるのが製
造のしやすさなど良く、以下の説明ではパイル編織物を
使用する場合を主体にして説明する。
【0019】パイル編織物は、一種類のパイルからなる
ものであってもよく、すなわち、さし毛調立毛あるいは
わた毛調立毛のいずれかからなるパイル編織物であって
よく、あるいは、さし毛調立毛とわた毛調立毛の複数立
毛からなるパイル編織物であってもよい。また、複数立
毛からなるものを用いるにしても、さし毛調あるいはわ
た毛調であることに限定はされない。
【0020】たとえば、さし毛調立毛用の繊維として
は、3デニール以上100デニール以下で耐アルカリ性
の高いポリエステル系繊維を用いるのがよく、また、わ
た毛調立毛用の繊維としては5デニール以下で耐アルカ
リ性の低いポリエステル系繊維を用いるがよく、特に、
さし毛調立毛用有限長繊維としては、ポリブチレンテレ
フタレートや、またはこれらを主成分とした共重合体よ
りなるポリエステル系繊維、わた毛調立毛用有限長繊維
としてはポリエチレンテレフタレートや、またはこれら
を主成分とした共重合体よりなるポリエステル系繊維を
用いることなどが好ましい。
【0021】本発明の方法は、そのようなポリエステル
系繊維よりなる先端が尖鋭化されたさし毛調立毛用有限
長繊維と、該さし毛調立毛用有限長繊維を構成するポリ
エステル系繊維よりはアルカリ処理により侵されやすい
ポリエステル系繊維よりなるわた毛調立毛用有限長繊維
を混紡してなるパイル糸を用いるか、またはポリエステ
ル系繊維よりなるわた毛のみのあるいはさし毛のみの立
毛繊維を用いて、まず、パイル編織物を製編織してパイ
ル編織物を得て後、該編織物のパイル裏面側にバッキン
グ加工を施し、さらに適宜にパイル面に対して毛さばき
処理を施して遊び毛などを適宜に除去する。
【0022】そして、さらに、該パイル編織物の立毛表
面部に特定粘度の増粘アルカリ処理剤を付与して後、ニ
ップロールにて加圧することで立毛繊維密度が上ると同
時に増粘アルカリ処理剤が均一な深さまで浸透する。ニ
ップのクリアランスの大小と該処理剤の付与量、粘度に
より該処理剤の浸透深さをコントロールする。その後、
乾熱処理または湿熱処理に供することによって、該わた
毛調立毛を最大さし毛調立毛長さに対して一定レベル以
下に短くせしめるとともに、該わた毛調立毛の先端部を
尖鋭化せしめる。わた毛繊維のみの場合は一定レベルま
で短くせしめるとともに、該わた毛調立毛の先端部を尖
鋭化せしめることに特徴があるものである。
【0023】増粘アルカリ処理剤としては、経済的、作
用効果の面から水酸化ナトリウムを用いるのがよく、増
粘剤としては一般に糊剤と呼ばれるものを各種使用でき
るが、これ以外にも水溶性のポリマーなども使用でき
る。
【0024】以下、図面等に基づき更に詳しく本発明に
ついて説明する。
【0025】本発明にかかる立毛布帛の構造例をモデル
図により説明すると、図1の(a)は、本発明により得
られるさし毛調立毛およびわた毛調立毛を有するパイル
布帛の構造例を示した概略モデル側面図であり、さし毛
調立毛2は、ほぼ原料繊維長(さし毛調立毛用有限長繊
維(原料繊維)の繊維長)の長さを最大とし、それ以下
の立毛長さ分布を呈してさし毛調立毛を形成し、わた毛
調立毛3は地組織4からの立毛長さがほぼ均一長の部分
を有している立毛長さ分布を呈している。全体的にみて
さし毛層、わた毛層の明瞭な2層構造である本発明の立
毛布帛1を呈している。
【0026】なおまた、紡績糸あるいは連続フィラメン
ト糸をパイル糸に使用してのわた毛のみの立毛繊維を有
するパイル編織物の場合は、さし毛調立毛2がなく、わ
た毛調立毛3の一層だけの構造となる。また、さし毛調
立毛のみの場合には、わた毛調立毛のないさし毛調立毛
だけのものとなる。
【0027】地組織4には、ポリウレタン、ポリアクリ
ルなどの接着性重合体が含浸されているか、バッキング
層5が形成せしめられているか、あるいはそれら両者が
形成されていてもよく、バッキングをせしめる場合に
は、パイル立毛の固定、さらに疑革化など所望の目的に
応じて適切なバッキングを行なえばよい。連続フィラメ
ント糸をパイル糸に使用したパイル布では、特に場合に
よっては、バッキングを省略することが可能な場合もあ
る。
【0028】個々のパイル立毛根元は、その根元部横断
面構造においてさし毛立毛をなす繊維とわた毛立毛をな
す繊維とが複数本混在している混紡糸構造、すなわち、
複数本の立毛繊維が混紡糸状に集団で寄り集まって1つ
のパイル株を構成しているパイル根株構造を有してい
て、図1の(b)は、図1の(a)に示したさし毛調立
毛2、わた毛調立毛3を根元部近くまでカットした1株
のパイルを上面から観察した外観状態を示す概要図であ
り、1株のパイルが多数本のわた毛調立毛3と比較的少
数本のさし毛調立毛2から形成されている混紡糸構造の
モデルを示したものである。
【0029】このように、本発明のかかる例のパイル布
帛では、紡績糸によりパイルが形成されたものであるこ
とから、個々のパイル根元部では、さし毛立毛とわた毛
立毛とが、非常にうまくこなれ良くミックスされて混在
している糸束構造になっている。このようなパイル根元
構造を有することにより、後述するように、さし毛・わ
た毛調の両立毛のなじみの良さがもたらされる。
【0030】また、さし毛調立毛をなす原料繊維は、も
ともと両端の尖鋭化された有限長繊維である。該わた毛
立毛をなす繊維はケン縮を有していて、粘度が特に10
0〜500ポイズであるようにされた増粘アルカリ処理
剤により、立毛長さがより短くされるとともに先端が尖
鋭化されてなる有限長繊維であり、かつ、それら両繊維
が、両端側を立毛させた状態と、一方端側を立毛させ他
端側は実質的に基布側に埋もれた状態の2種の状態を呈
して立毛されていて、このような構造であることから、
全てのさし毛調立毛先端部が先鋭化されたものからなる
さし毛調立毛と捲縮を有しているとともに、わた毛調立
毛先端部が尖鋭化加工されたものからなるわた毛調立毛
で覆われている構造となるのである。ここで、もともと
両端の尖鋭化もしくは尖鋭化加工されたさし毛調立毛用
の有限長繊維とは、混紡糸を製造する際の混紡原綿の状
態下にあるとき、既に両端が尖鋭化もしくは尖鋭化化工
を施されてなる有限長繊維であることをいう。
【0031】次に、本発明方法における好ましい製造方
法を説明する。
【0032】まず、図2の(a)に示すように、両端部
の尖鋭化されたさし毛調立毛繊維とほぼ同じ長さのわた
毛調非先端尖鋭化繊維からなるパイル布帛を製造する。
このようなパイル布帛は、前述した特開昭57−617
41号公報や特開昭57−95342号公報にて記載さ
れている従来技術により製造することができ、さし毛調
立毛用の有限長繊維の繊維長とわた毛調立毛用の有限長
繊維の繊維長とは、後者を短くする、あるいは長くする
などの差異を設けてもよい。この図2の(a)に示した
状態におけるわた毛調立毛の立毛長さ分布は、図4に示
した通りであり、ほぼ0近くからわた毛調立毛用の有限
長繊維の繊維長近くまでの分布状態を示すものである。
わた毛調立毛用の有限長繊維の繊維長を、さし毛調立毛
用の有限長繊維の繊維長よりも長くした場合には、紡績
性が非常に良いものとなり、紡績のスピードアップ等が
図れる。例えば、さし毛調立毛用の有限長繊維の繊維長
を17〜18mmなどの20mm未満、わた毛調立毛用
の有限長繊維の繊維長を20〜25mm等に設定すれ
ば、紡績性は非常に良好なものである。
【0033】そしてさらに、図2の(b)に示すよう
に、該パイル布帛の立毛に対して、特に増粘された粘度
が100〜500ポイズであるアルカリ処理剤(以下、
増粘アルカリ処理剤という)層6をコーター7で付与
し、一定クリアランスに調整されたニップロール8で加
圧すると、図2の(c)に示したように一定方向にパイ
ルが倒れて立毛繊維密度が上ると同時に増粘アルカリ処
理剤が均一な深さにまで浸透する。さらに乾熱処理また
は湿熱処理に該布帛を供することによってわた毛調立毛
を溶解、分解除去させると、図2の(d)に示したよう
に、わた毛調立毛の地組織からの立毛長さがほぼ均一長
の部分を有しているとともに、該部分において先端の尖
鋭化をされているわた毛立毛を有してなるパイル布帛が
得られる。わた毛調立毛の地組織からの立毛長さ分布は
図5に示すように一部がほぼ均一な立毛長を有する分布
となっていて、該均一立毛長よりも長いわた毛調立毛は
実質的に存在しない分布となっている。
【0034】上述の加工プロセスにおいて、増粘アルカ
リ処理剤の付与と同時にニップロールで加圧するように
してもよい。すなわち、ニップロールの一方を該増粘ア
ルカリ処理剤のコーティングロールと兼用等するように
しても差支えない。
【0035】本発明において特に重要なことは、増粘ア
ルカリ処理剤および該処理剤の付与方法、浸透方法であ
る。アルカリ処理剤としては、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、炭酸ソーダなどのアルカリ金属化合物を使
用できる。
【0036】立毛を構成する繊維がポリエステル系繊維
の場合、薬剤のコスト、取扱い性、排水処理の容易さな
どの点から、特に水酸化ナトリウムや水酸化カリウムが
好ましく用いられる。これらの加水分解剤の使用濃度
は、特に限定されなく、用いられている合成繊維の種
類、太さ、断面形状、処理方法などに応じて適宜選定さ
れればよいものである。
【0037】ただし、あまり高濃度にすれば、たとえ
ば、本来細くて処理されやすい素材で構成したわた毛繊
維だけを処理したいというような場合でも、さし毛繊維
までもが加水分解を受け、元の形状をなくすことがある
ので最適濃度の選択が必要である。また、加水分解促進
剤を併用することが望ましく、かかる促進剤としては、
セチルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリ
エチルクロライド、ラウリルジメチルベンジルアンモニ
ウムクロライドなどの第4級アンモニウム塩などを使用
することができるものである。
【0038】本発明でいう増粘剤とは、処理液に付与す
ることによって該液の粘度が添加前に比べて粘性が生じ
る物質をいう。この粘性の程度は、通常、粘度としてポ
イズ単位で表示されるものである。このような粘性を表
わす増粘剤とは、一般に、繊維加工業界で「糊料」と呼
ばれるものを使用できるが、これ以外にも水溶性のポリ
マーなども使用できる。
【0039】該増粘剤としては、上述した加水分解剤に
分解または/および凝固しないものであって、安価で尖
鋭加工後、繊維束から容易に除去できるものを用いるこ
とが望ましい。このような性状を示すものとしては、澱
粉、米ぬか、トラガントゴム、アルギン酸ソーダ、ロー
カストビーンガム、メチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、ナフカクリスタルガム、ポリビニルアル
コール、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸ソーダなどの
天然糊料、半合成糊料、合成糊料と呼ばれるものや水溶
性のポリマーなどが挙げられる。
【0040】処理液中に増粘剤を付与しておくことによ
る本発明方法の効果は、立毛布帛立毛面に図2の(b)
の6で示した如く均一な増粘アルカリ処理剤層を保持さ
せる点にある。したがって、処理剤粘度として100ポ
イズ以上は必要であり、好ましくは150ポイズ以上で
ある。
【0041】なお、本発明でいう粘度は、処理液を調合
したときの粘度であり、後述する処理条件時の粘度を示
すものではない。また、本発明でいう粘度値は、いずれ
も20±5℃においてB型粘度計を用い、測定条件とし
てローターNo. 4を使用し、12 rpmにて測定される値
である。
【0042】増粘アルカリ処理剤の付与方法として、フ
ラットスクリーン、ロータリースクリーン、ナイフコー
ター、リバースロールコーター、カーテンコーター等公
知の高粘度用コーティングマシンのいずれかを使用すれ
ばよい。付与量として目標の地組織からのわた毛立毛調
の長さに応じて変更すればよい。おおむね100〜10
00g/m2 である。増粘アルカリ剤の浸透方法とし
て、強制的にニップロール8による加圧方式を採用しな
い場合は、増粘アルカリ剤の付与量がニップロール加圧
方式に比べ多くなり、布帛を水平にて加熱処理した場
合、熱によるアルカリ処理剤の急激な粘度低下が起り、
立毛密度の粗な所へアルカリ処理剤が落ち込んでしま
い、また、立毛密度が密な所へは浸透が不足し、結局、
広い面積で均斉・均一な加工を行なわしめることが難し
くなる。具体的には、熱処理、湯水洗、乾燥上りでわた
毛長さの不ぞろいによる部分的に短い部分が、スポット
状に発生しやすい。
【0043】これに対して、本発明の一定クリアランス
のニップロール8による加圧方式を採用することによ
り、該ニップロールを使用しない場合に比較して、増粘
アルカリ剤の付与量が同一わた毛減量の場合に比較し約
1/3と少なくて済む。また、ニップロールにて加圧す
ることにより立毛繊維密度が増し繊維密度斑も少なくな
ると同時に、増粘アルカリ処理剤が加圧されてほぼ均一
な深さにまで浸透し、上述のスポット状落ち込み欠点が
発生しなくなり、実質的に均一な長さのわた毛層がで
き、見栄えの良いものが得られるのである。ニップロー
ルによる加圧方式以外では、板状物を用いた加圧プレス
方式、ナイフ様ブレード、櫛様物を用いた加圧方式等も
採用することが可能ではあるが、工程管理の容易さ、連
続的加工の容易さなどからニップロール方式が実際上最
も優れている。
【0044】ニップロールのクリアランス条件の検討を
した結果、本発明者らの知見によれば、増粘アルカリ処
理剤付与前の原反厚み(100g/cm2 荷重)の0.3
〜0.7倍のクリアランスで加圧することにより加熱処
理後わた毛層がはっきりし、減量後の長さもそろったも
のが得られる。
【0045】0.3倍以下のニップクリアランスの場
合、強く押さえるためアルカリ処理剤の浸透は深くなる
が、加熱処理後、わた毛繊維が完全に分解されず、細く
なった状態で残っているためモヤモヤ感がして見栄えの
悪いものとなる傾向にある。逆に0.7倍以上の甘いニ
ップクリアランスの場合は、加熱処理後わた毛減量によ
る二層化ははっきりするが、目的とするわた毛長さまで
減量が到達されず一般に目付の高いものとなる。
【0046】増粘アルカリ剤を付与したわた毛調立毛の
先端部を溶解、分解除去させる加熱処理方法としては、
特に、限定されるものではないが、乾熱、常圧湿熱、高
圧湿熱、過熱湿熱、高周波、マイクロ波等のいずれかを
使用あるいはそれらを併用すればよい。わた毛繊維の溶
解、分解が終了したら、湯水洗と乾燥をする。このよう
にして得られた立毛布帛は、わた毛調繊維が短毛化され
先端部が尖鋭化され図2の(d)および図5に示すよう
に地組織からの立毛長さが均一長の部分を有している。
【0047】前述した特開昭57−61741号公報や
特開昭57−95342号公報にて記載されている従来
技術により得られる従来の毛皮調パイル布帛は、通常、
両端部尖鋭化されたさし毛調立毛と、さし毛調立毛繊維
より短い両端部尖鋭化されたわた毛調立毛からなるパイ
ル布帛であって、図3および図6に示すように、わた毛
調立毛の地組織の長さがさし毛調立毛と同じく0近くか
ら有限長繊維の繊維長近くまで分布していてパイル1株
をみた場合、筆先状の繊維集合体となっている。また、
紡績性からみた場合、わた毛調立毛用有限長繊維のステ
ープル長さは短い方に限界があり、本発明の図2の
(d)および図5に示した如きわた毛立毛長さまで短く
することが不可能である。
【0048】本発明の方法で得られるパイル布帛は、図
2の(d)および図5のごとく、わた毛調立毛が最大さ
し毛調立毛長さの70%以下に短毛化され先端部が尖鋭
化され、地組織からの立毛長さが均一部分があるため、
天然ミンクと同様のはっきりした2層構造となってい
る。
【0049】従来法では、わた毛調立毛としてケン縮を
もつ繊維を用いるものが知られているが、この場合には
どうしても立毛がケン縮により相互にもつれやすいもの
となり、ましてや、パイル根元部が上述のように混紡糸
構造という非常にコンパクトな集束構造状態になってい
るものであるため、立毛部分が筆先状集合体となってい
るためわた毛調立毛どうしやわた毛調立毛とさし毛調立
毛どうしが寄合いやすく、その点からも立毛がもつれ合
いやすいものであって、該もつれが、外観の美しさや立
毛のなびき、たなびき性を著しく悪化させて、製品品
位、品質を悪化させる一因となるものである。
【0050】これに対して本発明では、従来法と同じに
わた毛調立毛としてケン縮をもつ繊維を用いたとして
も、増粘アルカリ処理剤により、わた毛調立毛が最大さ
し毛調立毛長さの70%以下に短毛尖鋭化されるため、
さし毛調立毛層とわた毛調立毛層の二層構造がはっきり
し、さし毛感のあるものが得られることから、立毛部の
もつれが少なく、外観の美しさや立毛のなびき、たなび
き性を著しく向上させ、さらに加えて特に濃色系のもの
であるときにわた毛調立毛が長いため全体が白っぽく見
えるなどの不都合がなく、就中、特に立毛層ではより内
層であるわた毛調立毛が短く1本1本解繊されているた
め、視覚上白っぽく見えるなどという欠点がなく、一段
と濃く見えることになる。そして、これらの効果により
立毛の内深層での色の深み感や全体としての色の深み
感、それに基づく立毛層の高級感や立体感、落ちついた
光沢感などの外観・色沢特性が非常に良好な高級感に富
んだものとなるのである。
【0051】また、わた毛調立毛層が短いため、目付重
量が従来処法より小さくなり軽い立毛布帛が得られる。
したがって、コートにした場合、軽いため着用感が向上
する。
【0052】本発明の方法において、立毛繊維の先端部
の尖鋭化処理とは、縫針のような完全に尖った尖鋭化を
達成するまでの処理だけでなく、くぎの頭状のような先
端形態や凹凸のある形態をある程度滑らかな形態に変化
させる程度の処理をも含むものである。その程度の形態
の変化であっても、外観、タッチ、風合などの改善効果
は十分に認められるからである。
【0053】本発明の特殊な立毛布帛の製造方法は、立
毛布の全面領域に施すことが基本であるが、それのみに
とらわれず、原料立毛布の一部領域にのみ本発明の方法
を施すようにしてもよい。たとえば、タテ方向のストラ
イプ状や斑模様状やランダム模様状になるように一部領
域にのみ施してもよい。
【0054】なおまた、この発明は、毛皮調立毛布帛の
みならず、ベルベット、モケット、毛布、カーペット等
のいわゆる立毛布帛に有効に応用できる。
【0055】
【実施例】以下、実施例に基づいて、より具体的に本願
発明の特殊な立毛布帛の製造方法について説明をする。
【0056】実施例1 地糸のタテ、ヨコにポリエステル・ステープル繊維1.
2d×51mmからなる紡績糸(60s/2)を使用し、
さし毛調立毛用有限長繊維に特開昭54−38922号
公報記載の方法により両端テーパー化したポリブチレン
テレフタレート・ステープル18d×18mmの繊維40
重量%と、わた毛調立毛用有限長繊維にポリエチレンテ
レフタレート・ケン縮ステープル2d×18mm、60重
量%とからなる混紡糸15sをパイル糸として用いて、
タテパイル織物を織成した。紡績性、製織性ともに良好
であった。
【0057】地織密度はタテ×ヨコ:96本×43本/
2.54cm、パイル密度はタテ96本/2.54cmで1
6越ファーストパイルである。パイル高さ(長さ)は1
8mmに設定した。得られた生機をアクリル樹脂30%水
溶液でバッキングして乾燥し、その後、レイジング機で
地組織から離脱するさし毛調の繊維、わた毛調の繊維の
除去と毛さばきをした。次に、水酸化ナトリウム20
%、澱粉系増粘剤5%、第4級アンモニウム系分解促進
剤2%を含む水溶性アルカリ処理剤を作成した。この処
理剤の粘度は、B型粘度計で230ポイズ(20℃)で
あった。この処理剤を用い、図2の(e)の装置を用
い、リバースロールコーター7で400g/m2 の付着
量となるように立毛面にコーティングを行ない、その後
1.3mmのクリアランスのニップロール8で加圧し、そ
の後、常圧湿熱処理装置で水平に原反を置き、100℃
×5分間のスチーミングを施し、湯水洗、酸洗い乾燥し
た。
【0058】得られたパイル布帛は、わた毛調立毛の先
端が尖鋭化され、地組織からの立毛長さが7mmの均一長
の部分を有するもので、わた毛の減量は120g/m2
であった。次に、液流染色機にて染色後、仕上げ剤付与
し、レイジィング機で立毛の毛さばきを実施した。
【0059】得られたものは、図1の(a)、図2の
(d)に示されるような天然毛皮によく似た形態を有
し、外観、柔軟な触感、光沢や色の深み感および毛のそ
よぎ性、逆なで回復性、立毛層の腰、ボリューム感など
において、総合的にミンクに極めてよく似た優れた高級
毛皮調パイル織物であった。
【0060】さらに、この毛皮調パイル織物を、抗ピル
試験器を用いて強制立毛もつれ試験に供してみたとこ
ろ、わた毛立毛どうし、また、さし毛とわた毛立毛どう
しのもつれが少ない好ましい製品特性を有しているもの
であることが確認できた。
【0061】得られたパイル布帛の目付は、従来法に比
較して約120g/m2 と少ないため、コート縫製品と
して着用してみたところ、従来法によるものよりも軽く
また見ばえの良いものであり、従来法品に対し有意差を
感じた。
【0062】比較例 実施例1で用いたパイル布帛を用い、同一組成の増粘ア
ルカリ処理剤を用い、図2の(e)のリバースロールコ
ーター7で1400g/m2 の付着量となるように立毛
面にコーティングを行ない、常圧湿熱処理装置で水平に
原反を置き、100℃5分間のスチーミングを施し、湯
水洗、酸洗い乾燥をした。
【0063】得られたパイル布帛は、わた毛の減量され
た目付として実施例と同じ120g/m2 であったが、
地組織からのわた毛長さは不均一な状態で2mm〜12mm
とバラツキが大きく、わた毛長さの短い部分がスポット
状にある面積をもって部分的に発生していて、見ばえの
悪いものであった。
【0064】実施例2 地糸のタテ、ヨコにポリエステル・ステープル繊維1.
2d×51mmからなる紡績糸(60s/2)を使用し、
わた毛調立毛用有限長繊維にポリエチレンテレフタレー
ト・ストレートステープル2d×16mmの繊維50重量
%と、同じくわた毛調立毛用有限長繊維にポリエチレン
テレフタレート・ケン縮ステープル2d×16mm、50
重量%からなる混紡糸15sをパイル糸として用い、タ
テパイル織物を織成した。紡績性、製織性ともに良好で
あった。
【0065】地織密度はタテ×ヨコ:96本×43本/
2.54cm、パイル密度はタテ96本/2.54cmで1
6越ファーストパイルである。パイル高さ(長さ)は1
6mmに設定した。得られた生機をアクリル樹脂30%水
溶液でバッキングして乾燥し、レイジング機で地組織か
ら離脱するさし毛調の繊維、わた毛調の繊維の除去と毛
さばきをした。次に、水酸化ナトリウム20%、澱粉系
増粘剤5%、第4級アンモニウム系分解促進剤2%を含
む水溶性アルカリ処理剤を作成した。この処理剤の粘度
は、B型粘度計で230ポイズ(20℃)であった。こ
の処理剤を用い、図2の(e)の装置を用いてリバース
ロールコーター7で250g/m2 の付着量となるよう
に立毛面にコーティングを行ない、その後、1.0mmの
クリアランスのニップロール8で加圧し、その後、常圧
湿熱処理装置で水平に原反を置き、100℃×5分間の
スチーミングを施し、湯水洗、酸洗い後、乾燥した。
【0066】得られたパイル布帛は、わた毛調立毛の先
端が尖鋭化され、地組織からの立毛長さが10mmの均一
長の部分を有するもので、わた毛の減量は75g/m2
であった。次に、液流染色機にて染色後、仕上げ剤を付
与し、レイジィング機で立毛の毛さばきを実施した。
【0067】得られたものは、図5に示すような立毛形
態を有し、外観、柔軟な触感、光沢や色の深み感および
毛のそよぎ性、逆なで回復性、ボリューム感などにおい
て、総合的に天然シールに極めてよく似た優れた高級毛
皮調パイル織物であった。
【0068】実施例3 地糸のタテ、ヨコにポリエステル・ステープル繊維1.
2d×51mmからなる紡績糸(40s/2)を使用し、
さし毛調立毛用有限長繊維に特開昭54−38922号
公報記載の方法により両端テーパー化したポリブチレン
テレフタレート・ステープル18d×18mmの繊維50
重量%と、わた毛調立毛用有限長繊維にポリエチレンテ
レフタレート・ケン縮ステープル2d×24mm、50重
量%とからなる混紡糸10sをパイル糸として用いて、
タテパイル織物を織成した。この紡績、製織に際して
は、実施例1のものよりも更に紡績性、製織性ともに良
好であった。
【0069】地織密度はタテ×ヨコ:60本×46本/
2.54cm、パイル密度はタテ60本/2.54cmで1
6越ファーストパイルとした。パイル高さ(長さ)は2
4mmに設定した。得られた生機に実施例1と同様のバッ
キング処理、レイジング処理を施し、実施例1で用いた
と同様のアルカリ処理剤を用い、図2の(e)の装置を
用い、リバースロールコーター7で760g/m2 の付
着量となるように立毛面にコーティングを行ない、その
後1.6mmのクリアランスのニップロール8で加圧し、
その後、常圧湿熱処理装置で水平に原反を置き、100
℃×5分間のスチーミングを施し、湯水洗、酸洗い乾燥
した。
【0070】得られたパイル布帛は、わた毛調立毛の先
端が尖鋭化され、地組織からの立毛長さが7mmの均一長
の部分を有するもので、わた毛の減量は300g/m2
であった。次に、実施例1と同様の染色、仕上げを実施
した。
【0071】得られたものは、図1の(a)、図2の
(d)に示されるような天然毛皮によく似た形態を有
し、実施例1と同様な外観、色の深み感が得られ、ミン
クよりも更に柔軟な触感の高級毛皮調パイル織物であっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる立毛布帛の構造例を示すもので
あり、図1の(a)は立毛状態を説明するための概略モ
デル側面図であり、図1の(b)は、(a)に示したさ
し毛調立毛、わた毛調立毛を根元部近くまでカットした
1株のパイルを上面から観察した外観状態を示す概要図
である。
【図2】図2の(a)、(b)、(c)、(d)は、本
発明の特殊な立毛布帛の製造方法を説明する概略モデル
側面図であり、(e)は製造装置の概略図である。
【図3】図3は、従来方法により得られるパイル布帛の
概略モデル側面図である。
【図4】図4は、図2の(a)に示した状態のパイル布
帛における立毛長さ分布を示した分布図である。
【図5】図5は、図2の(d)に示した状態のパイル布
帛における立毛長さ分布を示した分布図である。
【図6】図6は、従来方法により得られる図3に示した
パイル布帛における立毛長さ分布を示した分布図であ
る。
【符号の説明】
1:パイル布帛(立毛布帛) 2:さし毛調立毛 3:わた毛調立毛 4:地組織 5:バッキング層 6:増粘アルカリ処理剤層 7:リバースロールコーター 8:ニップロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06C 27/00 A D06M 11/38 // D06M 101:32

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステル系繊維からなる立毛を有する
    立毛布の立毛表面部に粘度が100〜500ポイズであ
    るアルカリ処理剤を付与して後もしくは付与すると同時
    に、ニップロールにて加圧しアルカリ処理剤を立毛繊維
    層へ浸透させ、しかる後、熱処理に供することにより該
    立毛繊維を短くせしめるとともに該立毛繊維の先端部の
    尖鋭化処理を行なうことを特徴とする特殊な立毛布帛の
    製造方法。
  2. 【請求項2】立毛として、さし毛調のものとわた毛調の
    ものが用いられ、かつ、該わた毛調のものは該さし毛調
    のものと比較して耐アルカリ性の低い繊維が用いられる
    ことを特徴とする特殊な立毛布帛の製造方法。
JP4235826A 1991-09-04 1992-09-03 特殊な立毛布帛の製造方法 Pending JPH05222670A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004029348A1 (ja) * 2002-09-26 2004-04-08 Teijin Fibers Limited 多色繊維パイル布帛及び凹凸模様付き多色繊維パイル布帛

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004029348A1 (ja) * 2002-09-26 2004-04-08 Teijin Fibers Limited 多色繊維パイル布帛及び凹凸模様付き多色繊維パイル布帛
US7021085B2 (en) 2002-09-26 2006-04-04 Teijin Fibers Limited Concave and convex-patterned multi-colored fiber pile fabric

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