JPS6328667B2 - - Google Patents

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JPS6328667B2
JPS6328667B2 JP58034831A JP3483183A JPS6328667B2 JP S6328667 B2 JPS6328667 B2 JP S6328667B2 JP 58034831 A JP58034831 A JP 58034831A JP 3483183 A JP3483183 A JP 3483183A JP S6328667 B2 JPS6328667 B2 JP S6328667B2
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JP
Japan
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sprayed
thermal spraying
thermal
masking material
spraying
Prior art date
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Expired
Application number
JP58034831A
Other languages
English (en)
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JPS59160569A (ja
Inventor
Shizuo Yamanaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
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  • Coating By Spraying Or Casting (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、被溶射体表面をマスキング材で覆
つて溶射を行うことにより、所望部分のみに溶射
膜を形成させた際、非溶射部との境界付近で溶射
膜の厚さが漸減していて該境界に目立つた段差を
生ずることがなく、従つて美観の低下を引き起す
ような事態を招く恐れのない部分溶射方法に関す
るものである。 近年、建築用の内装材や外装材、或いはその他
の構造物等において外観の重要性が極めて強く認
識されてきており、アルミニウムやステンレス鋼
を単体で用いたり、メツキ処理金属材を適用した
り、或いは工夫を凝らした新しい塗装処理金属材
の使用が試みられるなど、外観向上のための様々
な対策が講じられている。 しかし、アルミニウムやステンレス鋼は高価で
ある上に塗装性が悪く、またメツキ処理材では、
歪発生の問題やメツキ浴槽の能力の関係で大型構
造物に適用し得るサイズのものを製造することが
極めて困難であり、さらに、塗装処理材では耐食
性や美観の点で今一歩満足することができないと
いうことから、最近になつて、アルミ溶射鋼板等
の溶射金属材に多大の注目が集まるようになつて
きた。 従来、構造物等の外観向上のための溶射手段と
しては、構造物の組立て完成後、或いはその要部
毎の組立てが終了した後、ハンド溶射法にて全面
に溶射膜を形成するという方法が採られていた
が、ハンド溶射法では溶射コストが高くなる上、
得られる溶射膜厚に不均等を生ずるなど品質上の
問題点も指摘されるようになり、現在では、予め
工場内で自動溶射機による溶射金属材(ミル溶射
材)を作成した後、現地でこれを組立てるという
手法が主流を占めるようになつている。 ところで、工場内において自動溶射機で溶射を
行う場合、被溶射体のエツジ部までをも一工程で
完全に溶射することは設備上極めて困難であるの
で、「補修溶射」という後工程を必要とする。 第1図は、ミル溶射材のエツジ部に補修溶射を
行つている状態を示す慨略模式図であり、工場内
で母材1の表面に施した溶射膜2(ミル溶射膜)
の不完全な端面部分に補修溶射膜3を施すための
ものである。なお、符号4は溶射ガンを示してい
る。 また、ミル溶射材同士を溶接して構造物を構築
するような場合には、溶射金属が溶接部に混入し
て継手性能を劣化することがないように溶接部付
近の溶射膜を取り除いて溶接を行うので、この場
合も第2図に示されるように、溶接後、エツジ部
の場合と同様の補修溶射をすることになる。な
お、第2図において、符号5で示されるものは溶
接金属である。 ところが、このような補修溶射を行うと、第1
図からも明らかなように重ね溶射部の溶射膜厚が
厚くなつてその部分の美観が損われてしまうとい
う不都合があり、実際にはこの問題を黙認して構
造物を使用するか、或いは第3図に示されるよう
に、マスキング材6をミル溶射部に重ね、これを
覆つてから補修溶射を行つて溶射膜の重なり部を
作らないようにする対策を採るかの選択を余儀無
くされていた。 マスキング材を使用する部分溶射法によれば、
確かに重ね溶射部の厚膜化が防止されて補修部外
観は向上するが、この場合には第4図に示される
ようにマスキング材6の端面によつて溶射流の巻
上げ現象が起こり、ミル溶射膜2との境界に補修
溶射膜の立上り部3′を形成するので、補修溶射
後に該立上り部の除去処理が必要となる上、この
処理時に表面疵を発生しやすいという別の問題が
内在していたのである。 本発明者等は、上述のような観点から、溶射膜
独得の重厚な外観を呈し、耐食性にも優れた美装
鋼板(ビル外装鋼板等)を能率良く低コストで製
造したり、ミル溶射鋼板をタンク類に適用する際
の補修溶射部の厚膜化を防止して非破壊検査の有
利性を確保したりするため、被溶射体全面にわた
つて段差や膜厚不均一、或いは立上り欠陥等を生
ぜず、従つて機械的後処理等の表面疵形成原因を
伴うことのない溶射膜の得られる溶射方法を見出
すべく、試行錯誤を繰り返しながら研究を行つた
結果、マスキング材を用いる部分溶射を実施する
際に、該マスキング材の全面を被溶射体に密着さ
せることなく、その端部分と被溶射体との間に間
隔を置いた状態にしておくと、マスキング材と被
溶射体表面との間の隙間部分に続く形成溶射膜
は、その奥の方へ入るにつれて徐々に薄肉化し
(即ち、ゆるい勾配をもつて減肉し)途切れるこ
ととなるので、溶射部と非溶射部との境界に段差
や立上り部を形成することがないとの知見を得た
のである。 この発明は、上記知見に基づいてなされたもの
であり、マスキング材で被溶射体表面を覆うこと
により必要部分のみに溶射膜を形成させる部分溶
射方法において、前記マスキング材を被溶射体表
面の非溶射部に密着させ、かつ前記マスキング材
の端部分と被溶射体表面との間に所定間隔を設け
た状態で溶射を行なうことにより、溶射境界部の
段差や立上り部の無い美麗な外観の溶射膜を有し
た表面処理体を得ることに特徴を有するものであ
る。 第5図は、ミル溶射材にこの発明の部分溶射方
法を適用してエツジ部の補修を行つている状態を
示す概略模式図であるが、マスキング材6の端部
に段を設け、これによつて該マスキング材6の端
部分を被溶射体たるミル溶射膜2付の母材1表面
から所定間隔だけ離した状態を維持し、母材1の
エツジ部斜め上方から溶射ガン4にて溶射を実施
している。 このようにすると、マスキング材6の端部とと
もに間隔部7を形成する母材1の表面部には、そ
の間隔部7の奥へ入るに従つて肉厚が薄くなる溶
射膜が形成されることとなつて、第6図に示され
るように、新たに形成された溶射膜(補修溶射膜
3)の境界部に段差や立上りを生ずることなく部
分溶射が完了することとなるのである。 なお、マスキング材6の端部分と被溶射体表面
とに間隔を設けるにあたつては、前記のように端
部に段を有するマスキング材を使用することが推
奨されるが、この場合の段の形状は格別に制限さ
れるものではなく、例えば第7図や第8図で示さ
れるものでも十分な効果をあげることができる。 また、マスキング材の端部に段を設ける方法に
代えて、第9図に示すように、スペーサー8を介
してマスキング材6を被溶射体に設置して双方に
間隔を設けるようにしても所望の効果を達成する
ことができる。 そして、マスキング材の端部分と被溶射体表面
との間隔は、溶射金属の種類や溶射角度等に応じ
てその値を決めれば良いものであるが、例えば鋼
板に35度の角度からAl溶射を施す場合には0.5〜
20mmの距離で、奥行きが1〜20mmの値を選ぶのが
良い。 第10図は、この発明の方法をミル溶射(工場
内での自動溶射機による溶射)に適用した場合を
示す概略模式図であるが、このように母材端に未
溶射部を確保しておけば、溶接に際してその部分
の溶射膜を除去する作業が省略でき、しかも溶接
後にもこの発明の方法にて補修溶射を行えば、第
11図に示されるようにミル溶射膜2と補修溶射
膜3とを漸減する肉厚部同士で重ね合わせること
ができ、全面にわたつて厚肉部や段差の無い優れ
た外観の溶射製品を実現できるのである。 そのほか、ミル溶射時にこの発明の方法を適用
した場合には、第12図に示されるように、エツ
ジ部の補修溶射の際にも同様に優れた効果がもた
らされるのである。 次に、実施例によりこの発明を具体的に説明す
る。 実施例 1 端部を含む全面溶射を行つて美装Al溶射鋼板
を製作する目的で、ミル溶射鋼板の端部に再溶射
を実施した。 再溶射にあたつては、第13図に示されるよう
に、工場内にて自動溶射機で形成したAl溶射膜
9を有する鋼板10の表面に、両面粘着テープ1
1を介してマスキング用冷延鋼板12を載置し、
その上に、ミル溶射膜汚損防止のためにゴム板1
3をかぶせ、更に重錘14を載せてマスキングを
行い、部分溶射を行つた。 このときの溶射条件の詳細は次の通りであつ
た。 鋼板サイズ:10mm厚×2000mm幅×4000mm長、 ミル溶射膜厚:150μm、 溶射材:Al線(純度が99.9%)、 マスキング材:1mm厚の冷延鋼板、 両面粘着テープ厚:0.5mm、 溶射ガン角度:溶射面に対して35度の傾斜、 その他各部の寸法:第13図に示す通り、 再溶射膜厚:150μm、 溶射方式:ガス溶線溶射式。 この結果、得られた再溶射被膜には立上りの発
生が無く、後処理が不要であつた上、再溶射被膜
の膜厚段差も少なく、境界が目視では確認できな
い程度であり、良好な外観の美装Al溶射鋼板を
得ることができた。 実施例 2 まず、第14図に示されるように、奥行き:20
mm、間隔1mmの間隔部が形成されるような段部を
端面に有する冷延鋼板製のマスキング材(厚さ:
2mm)と、奥行き:5mm、間隔:1mmの間隔部が
形成されるような段部を有する同様厚さのマスキ
ング材12とを用意し、これをグリツドブラスト
処理した鋼板10上に第14図の如く載置した。 次いで、実施例1と同様の溶射材を使つて、溶
射角度、溶射方式、溶射ガンから溶射面までの軸
方向距離も同様の条件にて部分溶射を実施し、端
部以外は150μmの溶射膜2を形成したところ、
第14図に示されるように、間隔部7の奥へ行く
に従つて厚さが漸減するところの、一定勾配を端
部に有する形状の溶射膜を得ることができた。 次に、この溶射膜の厚さを、マスキング材の段
部奥壁15からの距離に応じて測定し、得られた
結果を第1表に示した。なお、測定位置はマスキ
ング材幅方向の中央部とし、第1表における数値
の単位はμmとした。 第1表に示される結果からも、溶射膜の端部は
【表】 凹凸を生ずることなく、一定勾配の下で徐々に肉
厚が減少していることが確認できた。 そして、溶射部と非溶射部とには、肉眼で目視
できる段差は認められず、後処理を要するような
境界部欠陥も生じていなかつた。 上述のように、この発明によれば、表面欠陥部
が無く、全体として均一な美観を呈する溶射処理
製品を能率良く低コストで製造できるなど、工業
上有用な効果がもたらされるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図はミル溶射材のエツジ部に補修溶射を行
つている状態を示す概略模式図、第2図はミル溶
射材の溶接部に補修溶射を行つている状態を示す
概略模式図、第3図はミル溶射材にマスキング材
を用いて部分溶射を行つている従来法を示す概略
模式図、第4図はマスキング材を使用する従来の
部分溶射における溶射部の細部を示す概略模式
図、第5図は本発明の溶射方法にてミル溶射材の
エツジ部を補修溶射している状態を示す概略模式
図、第6図は本発明の溶射方法でのエツジ部の補
修溶射部分の細部を示す概略模式図、第7図、第
8図、第9図、第10図、第11図、第12図は
本発明方法のそれぞれ別の例を示す概略模式図、
第13図は本発明の実施例を説明するための概略
模式図、第14図は別の実施例を説明するための
模式図である。 図面において、1…母材、2…溶射膜、3…補
修溶射膜、3′…立上り部、4…溶射ガン、5…
溶接金属、6…マスキング材、7…間隔部、8…
スペーサー、9…Al溶射膜、10…鋼板、11
…両面粘着テープ、12…マスキング用冷延鋼
板、13…ゴム板、14…垂錘、15…マスキン
グ材段部奥壁。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 マスキング材で被溶射体表面を覆うことによ
    り必要部分のみに溶射膜を形成させる部分溶射方
    法において、 前記マスキング材を被溶射体表面の非溶射部に
    密着させ、かつ前記マスキング材の端部分と被溶
    射体表面との間に所定間隔を設けた状態で溶射を
    行なうことを特徴とする部分溶射方法。
JP58034831A 1983-03-03 1983-03-03 部分溶射方法 Granted JPS59160569A (ja)

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JP58034831A JPS59160569A (ja) 1983-03-03 1983-03-03 部分溶射方法

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JPS59160569A JPS59160569A (ja) 1984-09-11
JPS6328667B2 true JPS6328667B2 (ja) 1988-06-09

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