JPS63258333A - 枚葉紙移送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、請求項１の前提項に記載の形式の枚葉紙移送
装置に関する。

［従来の技術］ 枚葉紙印刷機は、このような装置を、枚葉紙を鱗状に並
べることを目的として往復運動を行う移送ヘッドによっ
て枚葉紙パイルから枚葉紙を取り出して整列させるため
に備えている。これは、適当な移送経路を進んだ後、吸
込み空気から解放されるために、枚葉紙を取り出す瞬間
に、枚葉紙パイルの上方にある移送ヘッドに吸込み空気
が供給されることを意味している。この場合、移送経路
は移送ヘッドの経路に依存している。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明の基本的な目的は、移送ヘッドによる移送動作を
最適化することによって、場合によっては選択可能な方
向を有する種々の長さの枚葉紙移送経路を進むことがで
きるように、前述の形式の装置を製造技術的に簡単な方
法で構成することである。

［課題を解決するための手段］ この目的は、請求項１の特徴項に記載の構成によって達
成される。従属項は、請求項１の対象の好適な実施態様
を示している。

［作用］ このように構成することによって、使用範囲の拡張され
た前述の形式の装置がつくられる。１つで同一の移送ヘ
ッドによって、従来の技術と反対に、種々の長さの枚葉
紙移送経路を得ることができる。移送ヘッド自体は、移
送運動を全く行わない。この移送ヘッドは、常に枚葉紙
パイルの上方にある。それぞれの吸込まれた上部の枚葉
紙は、取り出された後、移送ヘッドの吸込み空気によっ
て包囲された１個または数個の転動体に対して摩擦結合
し、転動体の適当な駆動装置によって対応する枚葉紙処
理装置へ移送される。これは、転動体が回転する際に枚
葉紙が一緒に動くことができるように、摩擦結合力が吸
込み力より大きいことを前提条件とすることは勿論であ
る。その場合、対応する枚葉紙の経路は、例えばそれぞ
れの駆動装置の持続時間によって決定することができる
。

転動体自体は、種々の形状にすることができる。

ローラ状または円筒状にすることができる。しかしなが
ら、球として構成することが好ましい。固定された中心
点のまわりにすべての方向に回転可能に支承された球は
、移送ヘッドの枚葉紙接触面より突出したドームによっ
て、枚葉紙は、その面内の任意の方向に移動することが
できる。その場合、枚葉紙の移動方向は、球の回転面と
一致する。互いに対向位置でなく設けられ球に作用する
２つの摩擦車駆動装置によって、すべての種々の方向に
枚葉紙を変位させることができる。枚葉紙のパイルにお
ける位置の自動補正は、このようにすることによって可
能である。双方の摩擦車駆動装置が球を同時に回転させ
た場合、球は枚葉紙を、その最初の整列方向に対して斜
めに変位させる。その場合、斜めに移動する角度は、互
いに独立して設けられた回転数制御装置によって変える
ことができる。例えば、摩擦車駆動装置の回転数が同じ
で摩擦車の直径が同じである場合における枚葉紙が斜め
に移動する角度は４５°である。枚葉紙が無接触で例え
ば光学的に走査され計算機によって評価されて摩擦車駆
動装置の回転数制御指令として出された場合、枚葉紙を
処理機械、特に印態様の厳密に定められた整列位置に最
適に慎重に移送することができる。球のドームと枚葉紙
の上面との間の摩擦力は、ドームと枚葉紙接触面貫通穴
との間に設けられ低圧源に接続された吸込み間隙によっ
て、強められる。この場合も、低圧値を適当な大きさに
することによって、枚葉紙と球ドームとの間の摩擦力を
変えることができる。ドームと枚葉紙との間の摩擦力を
変化させる他の方法は、球面に吸込み穴を設け、球内部
を低圧源に接続することである。法自体は種々の材料か
らつくることができる。しかしながら、球を弾性球とし
て構成することが特に効果的である。枚葉紙を完全に一
緒に移動させるには、ドームな枚葉紙接触面より約１．
５ｍｍ突出させれば充分である。環状間隙および球内部
を低圧源に接続する構造技術的に良好な対策は、球を、
その支承装置を含めて低圧室内に設けることである。こ
のようにすることによって、球および摩擦車駆動装置を
統合して移送ヘッドが構成される。枚葉紙と枚葉紙接触
面との間の摩擦を減少させるため、球と間隔を置いて設
けられた空気吸込み穴が使用され、これによって枚葉紙
の全面が枚葉紙接触面に接する。その場合、吸込み力が
枚葉紙の重力と反対方向に作用する。しかしながら、吸
込み力は、球と枚葉紙との間の摩擦結合力の方が大きい
ような値にされている。球を確実に位置決めするには、
球が上部の玉軸受に突っ張り、その他の３つの玉軸受が
下部の球半体に作用し、したがって遊び間隙なしに支承
するように、数個の玉軸受を配置すれば充分である。軸
受構造技術的な長所は、摩擦車が互いに直角に延びるこ
とによって得られる。その場合、摩擦車駆動装置の制御
は、計算機によって行うことができる。球面に適当な摩
擦被覆を設けることによって、枚葉紙が球の回転面にお
いて一緒に動く動作が良好になる。移送方向に固定され
た隣り合う数個の移送ヘッドを設け、枚葉紙をヘッドか
らヘッドへ引渡すことによって枚葉紙の経路を長くする
ことができる。この場合、枚葉紙の移送が極めて慎重に
行われる。

［実施例コ 本発明の数種の実施例を第１図ないし第６図によって説
明する。

第１図において、垂直方向に移動可能な枚葉紙バイル２
を収容する架台が、符号１で示されている。この」二部
に、最上部の枚葉紙４を取り出してこれを水平方向Ｘに
移送する固定された装置３が延びている。

最上部の枚葉紙４を持ち上げ易くするため、移送方向Ｘ
と直角な上部のパイル縁部５にほぐし送風機６が設けら
れている。

装置３は、下方に向いた移送ヘッド８を備えた水平支持
体７を有している。移送ヘッド８は、下側が閉塞板１０
によって閉じられた低圧室９を備えている。水平支持体
７と平行に延び枚葉紙接触面１２を形成する板１３の貫
通穴１１が、閉塞板１０を貫通している。したがって、
閉塞板１０は、枚葉紙接触面１２の一部分をなしている
。

低圧室９は、蓋１４と、これから下方に向いた側壁１５
゜１６，１７．１８と、これらの側壁１５〜１８の下を
固定する閉塞板１ｏとから組立てられている。１つの側
壁１８には、図示されていない導管を介して低圧源に接
続可能な接続管１９が取り付けられている。

低圧室９の中に、一定の中心点Ｍのまわりにすべての方
向に回転可能な球２０が、球面上に載せられた４つの玉
軸受２１，２２，２３．２４によって支承されている。

これらの玉軸受２１〜２４は、蓋１４から延びてこの蓋
１４に固定された軸受台２５，２６，２７．２８に回転
可能にはめられている。軸受台２５によって取り付けら
れた玉軸受２１は、球２０の中心点Ｍの上方に垂直に延
びている。その他の３つの玉軸受２２，２３゜２４は、
球２０の周囲に均等に分布して設けられ、共通の水平面
上に延び、球２ｏを位置決めする下方の半球の球面に置
かれている。軸受台２５〜２８および玉軸受２１〜２４
は、球２ｏが遊び間隙なしに保持されるように設けられ
ている。

球２０は、移送ヘット８の枚葉紙接触面１２より突出し
たドーム２９を形成している。その場合、この突出長さ
は約１．５ｍｍである。ドーム２９が枚葉紙接触面１２
より突出することができるようにするため、閉塞板１０
に貫通穴３０が設けられている。この穴３０およびこれ
と同じ高さにある球面の間に、吸込み間隙３１が形成さ
れている。

球２０は、摩擦車３４．３５の互いに直角な駆動軸ｙ、
ｚを有する互いに直角な２つの摩擦車駆動装置３２．３
３によって駆動される。駆動軸ｙ、ｚは水平に回転し、
球２ｏの中心点Ｍの高さで延びている。さらに駆動軸Ｚ
は移送方向Ｘに延びるように向けられている。それぞれ
の摩擦車駆動装置３２．３３は、球２０の中心の高さで
球面に取り付けられ、直流電動機３６．３７を備えてい
る。これらの直流電動機３６．３７は、蓋１４からの軸
受台３８．３９に取り付けられている。

摩擦車３４．３５の直径は同じ大きさである。さらに、
摩擦車３４．３５は、球２０を滑らずに一緒に回わすこ
とができるようにするため、その周囲に摩擦被覆を備え
ている。

この装置の作用は次のように行われる。枚葉紙バイル２
から最上部の枚葉紙４を取り出すため、枚葉紙パイル支
持体１が移送ヘッド８の近くまで動かされる。移送ヘッ
ド８は、はぐし送風機６に支援され、第１図に示されて
いる最上部の枚葉紙４を、吸込み間隙３１を介して吸引
し、枚葉紙４は枚葉紙液′触面１２に接触するようにな
る。移送方向Ｘと直角に延びる駆動軸を有する摩擦車駆
動装置３２だけが作動された場合、球２０の回転面が移
送方向に一致し、したがって枚葉紙をこの方向に移動さ
せる（第１図に一点鎖線で示された枚葉紙４′を参照）
。しかしながら、枚葉紙４を移送方向Ｘに対して斜めの
方向に動かすことも可能であり、そのためには双方の摩
擦車駆動装置３２．３３を作動させる必要がある。第３
図および第４図に示す実施例において摩擦車３４．３５
が同じ回転数で回転する場合、球２０の回転面ば枚葉紙
の移送方向Ｘに対して４５°の角度をなしている。この
ようにして、回転数の制御によって枚葉紙４を任意の方
向に移送することができる。移送ヘッド８と最上部の枚
葉紙４との間の距離を常に一定値に保証するため。、枚
葉紙の取り出し中でも枚葉紙パイル支持体１が上方向に
移動する。

しかしながら、枚葉紙４に作用する吸込み力は、枚葉紙
４とドーム２９との間の摩擦結合力より小さいため、球
２０が回転する際、枚葉紙は常に適当な方向に一緒に動
かされる。特に、球２０は弾性の球として形成され、適
当な摩擦被覆を備えている。したがって、枚葉紙と一緒
に良く動くようにされている。しかしながら、この協同
動作特性は、枚葉紙接触面１２に対するドーム２９の突
出長さによっても変えることができる。さらに、吸込み
間隙３１の大きさおよび低圧の値によっても変えること
ができる。

第５図に示す移送ヘッド８′は前述の構成と異なってい
る。枚葉紙接触面１２の一部を形成する閉塞板１０に、
空気吸込み穴４０が球２０と間隔を置いて設けられてい
る。このようにすることによって、枚葉紙４に対する吸
込み作用が均一化される。この吸込み作用は、枚葉紙４
の重力と反対方向に作用する。しかしながら、枚葉紙４
の吸込みによる全荷重は、摩擦結合力より小さいため、
球２０が回転した場合、枚葉紙は所望方向に一緒に動か
される。

第６図に示す移送ヘッド８″の別の実施例の場合、同一
の構成要素には同一の参照番号が付されている。第１の
実施例と異なり、球４１は、その球面に均等に分布して
設けられた吸込み穴４２を有している。球４１が低圧室
９に囲まれているため、球の内部４３も低圧源に接続さ
れている。したがって、吸込み空気は、一方では吸込み
間隙３１を通して枚葉紙４の上側に作用し、他方では吸
込み穴４２を通してドーム２９の部分に作用することが
できる。

第２図に示されている装置３′の変形された実施例では
、枚葉紙バイル２の収容に、固定した支持体４４が使用
されている。さらに、最上部にある枚葉紙４をヘッドか
らヘッドへ引渡すことができるようにするため、移送方
向Ｘに固定して並べて配置した２つの移送ヘッド８が設
けられている（第２図における一点鎖線で示された枚葉
紙４′参照）。移送ヘッド８の構造は前述のものと同じ
である。

枚葉紙パイル２の上にある移送ヘッド８と枚葉紙パイル
２との間の間隔を一定に保持することができるようにす
るため、この場合、装置３′は垂直方向に変位可能であ
る。

また、この最後に述べた実施例の場合、枚葉紙を移送方
向Ｘと異なる方向に、球２０の適当な駆動装置によって
動かずことができる。

説明に述べられ図に示されたすべての新しい特徴は、特
許請求の範囲に明確に示されていなくても、本発明に重
要である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す側面図、第２図は本発
明の別の実施例を示す側面図、第３図は第１図および第
２図に示す装置を構成する低圧室の構造を示す平面図、
第４図は第３図のＴＶ　−ＩＶ線断面図、第５図は低圧
室の別の実施例を示す断面図、第６図は低圧室のさらに
別の実施例を示す断面図である。 ４・・・・枚葉紙、 ８．８’　、８″・・・・移送ヘッド、９・・・・低圧
室、　　　　１２・・・・枚葉紙接触面、２０・・・・
球（転動体）、 ２１．２２，２３．２４・・・・玉軸受、２９・・・・
ドーム、　　　３０・・・・貫通穴、３１・・・・吸込
み間隙、 ３２．３３・・・・摩擦車駆動装置、 ３４．３５・・・・摩擦車、 ４０・・・・空気吸込み穴、 ４１・・・・球（転動体）、 ４２・・・・吸込み穴、　４３・・・・球内部、Ｘ・・
・・枚葉紙移送方向、 Ｙ、Ｚ・・・・駆動軸、　Ｍ・・・・球中心線。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、低圧によって枚葉紙を吸込む移送ヘッドを使用して
   枚葉紙パイルの最上部の枚葉紙を取り出すことによって
   枚葉紙を移送する装置において、 移送ヘッド（８、８′、８″）と、この移送ヘッド（８
   、８′、８″）への吸込み装置に保持され移送ヘッド（
   ８、８′、８″）の吸込み空気によって包囲された１個
   または数個の転動体（２０、４１）に対する摩擦結合に
   よって動かされる枚葉紙（４）との間の、移送方向（Ｘ
   ）の相対運動が行われることを特徴とする枚葉紙移送装
   置。 ２、転動体が、その固定された中心点（Ｍ）のまわりに
   すべての方向に回転可能に支承された球（２０、４１）
   からなり、この球が、少なくとも１つの摩擦車駆動装置
   （３２、３３）を備え、移送ヘッド（８、８′、８″）
   の枚葉紙接触面（１２）より突出したドーム（２９）を
   形成する、請求項１記載の装置。 ３、互いに独立して回転数を制御することが可能な、球
   （２０、４１）に作用する数個の摩擦車駆動装置（３２
   、３３）を備える、請求項２記載の装置。 ４、枚葉紙接触面貫通穴（３０）が、低圧源に接続され
   た吸込み間隙（３１）として形成されている、請求項１
   ないし４のいずれか１項に記載の装置。 ５、球面に吸込み穴（４２）が設けられ、球の内部（４
   ３）が低圧源に接続されている、請求項２記載の装置。 ６、球（２０、４１）が弾性球として形成されている、
   請求項１ないし５のいずれか１項に記載の装置。 ７、球（２０、４１）が、その支承装置を含めて低圧室
   （９）内に包含される、請求項１ないし６のいずれか１
   項に記載の装置。 ８、枚葉紙接触面（１２）が、球（２０、４１）と間隔
   を置いて設けられた空気吸込み穴（４０）を有する、請
   求項１ないし７のいずれか１項に記載の装置。 ９、球（２０、４１）が、球面に設けられた数個の玉軸
   受（２１、２２、２３、２４）によって自由に支承され
   ている、請求項１ないし８のいずれか１項に記載の装置
   。 １０、摩擦車（３４、３５）の駆動軸（ｙ、ｚ）が互い
   に直角に延びる、請求項１ないし９のいずれか１項に記
   載の装置。 １１、球面に摩擦被覆を備える、請求項１ないし１０の
   いずれか１項に記載の装置。 １２、移送方向（ｘ）に固定して移送ヘッド（８）が並
   設され、枚葉紙（４）がヘッドからヘッドへ引渡される
   、請求項１記載の装置。 １３、摩擦車駆動装置（３２、３３）が、移送経路に応
   じて、特に枚葉紙の方向および速度を変えるため制御可
   能である、請求項１ないし１２のいずれか１項に記載の
   装置。