JP2001270692A - スピンドル駆動装置の半径方向のねじ山付きスピンドルストッパを補償するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラットホーム２の昇降時に、スピンドル駆
動装置のロックを避けるために、スピンドル駆動装置１
のねじ山付きスピンドルストッパを補償する装置を改良
して、重い荷重の負荷時でも、プラットホームの正確で
効果的で、固着しない昇降運動が保証され、摩耗のない
簡単な構造のものを提供する。 【解決手段】 スピンドル駆動装置１が、異なる又は同
じ半径方向の軸受遊びＦ１；Ｆ２を保って４角形に配置
された、支承部材Ｌ１；Ｌ２；Ｌ３；Ｌ４を備えた、回
転可能な軸平行な３つのねじ山付きスピンドルＧ１，Ｇ
２，Ｇ３，Ｇ４を有し、回転するねじ山付きスピンドル
の半径方向のストッパを補償するために、摩擦なしの支
承部材Ｌ２；Ｌ３；Ｌ４が、半径方向の遊びＦ１；Ｆ２
を保って配置され、プラットホーム２に対する回転する
スピンドルの相対的な半径方向の運動がわずかな摩擦力
で可能である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プラットホームの
昇降運動時、特に装置内で対象物を備えたプラットホー
ムを昇降運動させる際に、スピンドル駆動装置がロック
するのを避けるために、スピンドル駆動装置の半径方向
のねじ山付きスピンドルストッパを補償するための装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】このような形式のスピンドル駆動装置は
公知であって、この公知のスピンドル駆動装置において
は、プラットホームが、このプラットホームに配置され
た多数の支承部材によって、軸平行に配置された多数の
スピンドルで支承されていて、これらの支承部材共に軸
方向でスピンドルに沿って移動可能であり、また１つの
スピンドルが回転駆動可能なねじ山付きスピンドルとし
て構成されており、このねじ山付きスピンドルに、スピ
ンドルナットを有する支承部材が配置されていて、支承
部材の１つが、半径方向のねじ山スピンドルストッパを
補償するための半径方向の遊びを有している。

【０００３】ヨーロッパ特許第００２４９４４号明細書
によれば、カード引き渡し装置内で平らな対象物（磁気
カード）のパイル（積み重ねたもの）を垂直方向で昇降
させるための装置が開示されており、この場合、パイル
を支承するプラットホーム若しくは容器は、ねじ山付き
スピンドル及び円筒形シャフトを有するスピンドル駆動
装置によって垂直な昇降方向で移動可能であって、プラ
ットホームは、その昇降運動中に、ねじ山付きスピンド
ルに対して軸平行に、互いに間隔を保って配置された円
筒形シャフトによってガイドされ、水平方向の旋回運動
に抗して固定されている。この場合、プラットホーム
は、スピンドルナットによってねじ山付きスピンドルに
支承されていて、軸受スリーブによって円筒形シャフト
に支承されている。

【０００４】ねじ山付きスピンドルストッパによって生
ぜしめられる、円筒形シャフトに対してプラットホーム
が緊締されたり又は、プラットホームがロックしたり或
いは運動しにくくなるのを避けるために、方形のブロッ
ク状（球欠状；Ｋａｌｏｔｔｅ）のスピンドルナットが
袋状の支承中空室（Ｕ字形の切欠の領域）内で、プラッ
トホームの一方側にルーズに（緩く）つまり、水平面
で、ねじ山付きスピンドルを巡って半径方向で自由に運
動可能に配置されている。この場合、プラットホームに
対するスピンドルナットの水平方向若しくは半径方向の
運動自由度は、ねじ山付きスピンドルの半径方向のスト
ッパよりもやや大きい。

【０００５】このような公知の構造においては、パイル
を支えるプラットホームを昇降運動させるための唯一の
ねじ山付きスピンドルしか設けられていないことによっ
て制限されて、重いパイルにおいては傾倒し、ひいては
プラットホームが円筒形シャフトで又はねじ山付きスピ
ンドルで傾斜又は固着するという欠点がある。しかも、
支承箇所の構成形式によって、重いパイルにおいては、
スピンドルストッパによって生ぜしめられるスピンドル
ナットの水平な半径方向の運動において、軸受中空室内
でスピンドルナット（球欠状）とプラットホームとの間
の面摩擦によって高い摩擦力が生じ、この高い摩擦が、
円筒形シャフトに対するプラットホームの固着を助長
し、支承箇所のおいて高い材料摩耗を引き起こすことに
なる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は、冒頭に述べた形式の装置を改良して、前記のような
従来技術における欠点を取り除き、重い荷重で負荷され
る場合でも、自動的に作業する装置内で、プラットホー
ムの正確で効果的で、かつ固着することのない昇降運動
が保証され、しかも摩耗のない簡単な構造を有するもの
を提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この課題を解決した本発
明によれば、スピンドル駆動装置が、種々異なる又は同
じ半径方向の軸受遊びを保って４角形に配置された、支
承部材を備えた、回転可能な軸平行な少なくとも３つの
ねじ山付きスピンドルを有しており、回転するねじ山付
きスピンドルの半径方向のストッパを補償するために、
摩擦なしの支承部材が、半径方向の遊びを保って配置さ
れていて、それによって、プラットホームに対する回転
するスピンドルの相対的な半径方向の運動が、わずかな
摩擦力で可能である。

【０００８】

【発明の効果】本発明によれば、重い荷重で負荷される
場合でも、自動的に作業する装置内で、プラットホーム
の正確で効果的で、かつ固着することのない昇降運動が
保証され、しかも摩耗のない簡単な構造の装置が得られ
た。

【０００９】本発明の有利な実施態様によれば、プラッ
トホームの第１の支承部材が、半径方向でほぼ遊びなし
に第１のスピンドル上に配置されており、第２の支承部
材が、第２のスピンドルの両側で半径方向の軸受遊びを
有していて、該第２の支承部材が、第１のスピンドルに
接近する方向及び遠ざかる方向で移動するように設けら
れていて、第３及びその他の支承部材が、所属の第３及
びその他のスピンドルの周囲に、これらを巡って作用す
る半径方向の軸受遊びを保って配置されているか、又は
ねじ山付きスピンドル上に配置された、プラットホーム
のすべての支承部材が、ねじ山付きスピンドルを巡って
作用する半径方向の軸受遊びを有している。

【００１０】前記課題を解決した、本発明の請求項７に
記載した装置によれば、支承部材が、スピンドルを同心
的に取り囲んで配置されたリング状のそれぞれ１つの球
軸受を有しており、該球軸受によって、プラットホーム
とスピンドルとの間で、ねじ山付きスピンドルストッパ
を補償するために、半径方向の軸受遊びが摩擦なしで生
ぜしめられるようになっている。

【００１１】有利な形式で、球軸受が、昇降方向に対し
て直角に整列された、平らな第１の軸受シェルと、この
第１の軸受シェルに対して面平行に整列された平らな第
２の軸受シェルとをそれぞれ１つ有しており、この第１
の軸受シェルと第２の軸受シェルとの間に、リング状の
ケージによって保持された、各球軸受の球が自由に回転
可能に支承されており、この場合、球軸受の第１の軸受
シェルが、軸受部材の所属のスピンドルナットと堅固に
結合されていて、第２の軸受シェルがプラットホームと
堅固に結合されているか、又は本発明の選択的な構成に
よれば、支承部材が、ねじ山付きスピンドルを同心的に
取り囲んで配置されたリング状の球軸受をそれぞれ１つ
有しており、球軸受の、球をガイドする第１の凹状の軸
受シェルが、支承部材のスピンドルナットに堅固に結合
されていて、その第２の軸受シェルが、第１の軸受シェ
ルに対して面平行な状態でプラットホームに堅固に結合
されていて、球軸受の球のための平らな支承側を有して
いる。

【００１２】

【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
示した実施例を用いて具体的に説明する。

【００１３】図１〜図５に関する以下の説明は、多数の
スピンドルを有するスピンドル駆動装置１のロック若し
くは固着を避けるために、ねじ山付きスピンドルストッ
パを補償する本発明による装置の有利な１実施例に関す
るものである。スピンドル駆動装置１は、枚葉紙パイル
Ｓを支える、枚葉紙ストックマガジンのプラットホーム
２を昇降運動させるために、図示していない一般的な枚
葉紙処理装置例えばコピー機に設けられている。この場
合、プラットホーム上に載せられた若しくは設置された
枚葉紙パイルから、コピー機の図示していない一般的な
枚葉紙取り出し／搬送ユニットによって、個別の枚葉紙
が自動的に相次いで取り出し可能で、コピー機の１つ又
は多数の枚葉紙処理ステーションに供給可能である。

【００１４】この場合、この分野における当業者にとっ
て、本発明による装置を別の機械例えば、カード又はそ
の他の積み重ね可能な対象物のための引き渡し及び引き
取り装置、並びに印刷機、プリンター又は枚葉紙選別装
置に使用できることは自明である。

【００１５】図１に概略的な斜視図で、装置ケーシング
５の間隙によって示した本発明による装置を有するスピ
ンドル駆動装置１は、装置ケーシング５内で、ほぼ方形
の上側の支承プレート５１と下側の支承プレート５２と
を有しており、これらの支承プレート５１，５２は、こ
れらの支承プレート間で軸平行で垂直な整列方向Ｚに、
支承プレート５１，５２の４つの角縁部で支承された、
ねじ山付きスピンドルＧ１；Ｇ２；Ｇ３；Ｇ４の形状を
したスピンドルを有している。上側の支承プレート５１
は、手及び／又は枚葉紙取り出し／搬送ユニットによっ
て枚葉紙パイルＳの上側を掴むための１つの切欠を有し
ているので、支承プレートの１つの縁部領域だけがＵ字
形の形状で残っている。

【００１６】プラットホーム２は、このプラットホーム
２に配置された４つの支承部材Ｌ１，Ｌ２，Ｌ３，Ｌ４
によって、所属のねじ山付きスピンドルＧ１；Ｇ２；Ｇ
３；Ｇ４で支承されており、これらのねじ山付きスピン
ドルは、図２によれば、種々異なる半径方向の軸受遊び
Ｆ１；Ｆ２を水平方向で有している。

【００１７】図２及び図５に示されているように、枚葉
紙パイルＳを保持及びガイドするために、プラットホー
ム２に配置された１つの枚葉紙パイル２０に、調節可能
な多数のサイドストッパ２３及びバックストッパ２４が
取り付けられており、これらのサイドストッパ及びバッ
クストッパ２４は、昇降方向に延びていて、側方で枚葉
紙パイルに作用するようになっている。図１には、これ
らのストッパは、本発明を様々な方向で図示するために
省かれている。

【００１８】プラットホーム２は、支承部材と共に軸方
向でスピンドルに沿って垂直な方向Ｚで昇降可能であ
り、このためにスピンドル駆動装置１のすべてのねじ山
付きスピンドルＧ１；Ｇ２；Ｇ３；Ｇ４は同期的に、マ
イクロプロセッサ制御式の唯一の駆動ユニット６によっ
て共通に回転駆動可能である。この駆動ユニット６は、
コピー機の図示していない一般的な制御ユニット及びセ
ンサユニットによって回転方向及び回転時間が制御可能
であって、駆動ピニオンを備えた駆動モータ６０と、駆
動ピニオンを介して駆動可能な、歯突きベルトの形状の
駆動ベルト６１とを有している。この場合、歯突きベル
ト６１は、すべてのベルトプーリー６２を巡って循環
し、これらのプーリー６２は、下側の支承プレート５２
の領域内でねじ山付きスピンドルＧ１；Ｇ２；Ｇ３；Ｇ
４に同心的にかつ堅固に結合して配置されている。

【００１９】図１及び図２に示した本発明の有利な実施
例では、プラットホーム２の第１の支承部材Ｌ１が、ほ
ぼ半径方向で第１のスピンドルＧ１に遊び無しに配置さ
れていて、第２の支承部材Ｌ２は、図１〜図４のａによ
れば、第２のスピンドルＧ２の両側において方向Ｙで半
径方向の軸受遊びＦ１を有している。この軸受遊びＦ１
は、第１のスピンドルＧ１に対して半径方向で線状に
（ｌｉｎｅａｒ）接近しかつ遠ざかるように変化する。
また図１、図２、図４のｂ及び図４のｃによれば、第３
及びその他の支承部材Ｌ３，Ｌ４が、所属の第３及びそ
の他のスピンドルＧ３，Ｇ４の周囲を巡って作用する半
径方向の軸受遊びＦ２（方向Ｘ；Ｙ）を有している。従
って、プラットホーム２の昇降運動中にねじ山付きスピ
ンドルＧ１，Ｇ２，Ｇ３，Ｇ４のスピンドルストッパに
おいて、プラットホーム２がＸ方向で若しくは枚葉紙Ｓ
の搬送方向に対して直交する横方向で（図２参照）、ね
じ山付きスピンドルＧ１，Ｇ２のスピンドルストッパに
よって規定された水平運動と、ねじ山付きスピンドルＧ
１のスピンドルストッパだけによって規定された搬送方
向Ｔに沿って若しくは方向Ｙの水平運動とが行われる。

【００２０】プラットホーム２の支承部材Ｌ１；Ｌ２；
Ｌ３；Ｌ４は、本発明の実施例においては、回転するね
じ山付きスピンドルＧ１；Ｇ２；Ｇ３；Ｇ４の半径方向
のストッパを補償するために、半径方向の軸受遊びＦ
１；Ｆ２を有する摩擦のない支承部材として配置されて
いる。つまり、プラットホーム２に対して相対的な、回
転するスピンドルＧ１；Ｇ２；Ｇ３；Ｇ４の半径方向運
動が、小さい摩擦力で若しくは小さい力で可能なように
配置されている。この場合、図３；図４のａ〜図４のｃ
に示されているように、支承部材Ｌ１；Ｌ２；Ｌ３；Ｌ
４は、スピンドルＧ１；Ｇ２；Ｇ３；Ｇ４の周囲を同心
的に巡って配置されたリング状の１つの球軸受３をそれ
ぞれ１つ有しており、この球軸受３によって、半径方向
の軸受遊びＦ１及びＦ２は、プラットホーム２とスピン
ドルとの間でねじ山付きスピンドルストッパを補償する
ために摩擦なしで生ぜしめられる。

【００２１】図３、図４のａ及び図４のｂに示されてい
るように、球軸受３は、昇降運動に対して直角に整列さ
れた第１の平らな下側のリング状の軸受シェル３１と、
これに対して面平行に整列された第２の平らな上側のリ
ング状の軸受シェル３２とをそれぞれ１つ有しており、
これらの軸受シェル３１と３２との間に、リング状のケ
ージ３３；３３．１，３３．２によって保持された、球
軸受の球３４が自由に回転可能に支承されている。この
場合、球軸受３の第１の軸受シェル３１は、支承部材Ｌ
１；Ｌ２；Ｌ３；Ｌ４の所属のスピンドルナットＭ１；
Ｍ２；Ｍ３；Ｍ４と堅固に結合されていて、第２の軸受
シェル３２がプラットホーム２に堅固に結合されてい
る。

【００２２】軸受シェル３１；３２は、半径方向で、最
大のスピンドルストッパによって規定された半径方向の
最大の軸受遊びＦ１；Ｆ２よりも大きい、球３４のため
の平らな支承幅を有していて、球ケージ３３は球３３の
周囲で、スピンドルＧ１；Ｇ２；Ｇ３；Ｇ４及びスピン
ドルナットＭ１；Ｍ２；Ｍ３；Ｍ４の周囲を巡って同心
的に配置された外側のリング部材３３．１と内側のリン
グ部材３３．２とを有しており、この場合、内側のリン
グ部材３３．２は、スピンドルナットＭ１；Ｍ２；Ｍ
３；Ｍ４の外径にほぼ相当する内径を有している。

【００２３】図４のｃに示した選択的な実施例では、支
承部材Ｌ１；Ｌ２；Ｌ３；Ｌ４は、ねじ山付きスピンド
ルＧ１；Ｇ２；Ｇ３；Ｇ４を巡って配置された選択的な
球軸受４それぞれ１つ有していて、この球軸受４は、球
をガイドする球軸受４の第１／下側の凹状の軸受シェル
４１を有しており、この軸受シェル４１は、支承部材Ｌ
１；Ｌ２；Ｌ３；Ｌ４の所属のスピンドルナットＭ１；
Ｍ２；Ｍ３；Ｍ４と堅固に結合されていて、その第２／
上側の軸受シェル４２が、第１の軸受シェル４１に対し
て面平行な配置でプラットホーム２に堅固に結合されて
いて、球軸受４の自由に回転する球４４のための平らな
載設側を有している。

【００２４】ねじ山付きスピンドルＧ１；Ｇ２；Ｇ３；
Ｇ４上に配置された、スピンドルの回転によって往復運
動可能なスピンドルナットＭ１；Ｍ２；Ｍ３；Ｍ４は、
図４のａ及び図４のｂに示されているように、スピンド
ルの回転軸線に対して軸方向に延びる円筒形の形状若し
くは円筒形シャフトを有しており、この場合、各スピン
ドルナットの下端部には、半径方向で突き出る円筒形の
フランジが同心的に取り付けられている。スピンドルナ
ットのフランジ上に下側／第１のリング状の軸受シェル
３１が配置されており、この軸受シェル３１は、フラン
ジの小さい直径を有する同心的なリング部材によってセ
ンタリングされていて、フランジに堅固に結合されてい
る（例えば軸受シェル３１の内側がリング部材の外側に
プレス嵌めされることによって）。

【００２５】球継手３３の上側／第２のリング状の軸受
シェル３２はそれぞれ、プラットホーム２若しくはその
支承部材（支承箇所）Ｌ１；Ｌ２；Ｌ３；Ｌ４の下側
で、所属のスピンドルＧ１；Ｇ２；Ｇ３；Ｇ４のための
貫通孔の領域内でリング状の切欠内に堅固に、例えば軸
受シェル３２の外側をプラットホーム２の内側にプレス
嵌めすることによって堅固に配置されている。この場
合、球軸受３の上側の軸受シェル３２と、プラットホー
ム２のスピンドル貫通開口とは、その開口の内径が次の
ような寸法を有している。つまり、この開口の内径の曲
率半径が、支承部材Ｌ１；Ｌ２；Ｌ３；Ｌ４の各支承箇
所の前もって規定された半径方向の軸受遊びＦ１；Ｆ２
の寸法だけ、スピンドルナットＭ１；Ｍ２；Ｍ３；Ｍ４
の、貫通開口を十って上方に突き出る上側の円筒形シャ
フトの外径の曲率半径よりも大きくなっている。この場
合、スピンドルナットの上側の円筒形シャフトの外径
は、リング状の球ケージ３３の内側のリング部材３３．
２をセンタリングしかつガイドするためにも用いられ
る。

【００２６】支承箇所若しくはプラットホーム２の支承
部材３；Ｌ２；Ｌ３；Ｌ４とスピンドルＧ２；Ｇ３；Ｇ
４若しくはスピンドルナットＭ１；Ｍ２；Ｍ３；Ｍ４と
の間の半径方向の軸受遊びＦ１；Ｆ２の制限は、プラッ
トホーム２に配置され、スピンドルナットで半径方向外
方に作用する、プラットホーム２の制限部材２１；２２
によって行われる。つまり支承箇所Ｌ２；Ｌ３；Ｌ４に
おけるスピンドル貫通開口の内縁部が、半径方向の軸受
遊びＦ１；Ｆ２のための制限部材２１；２２として構成
されている。

【００２７】スピンドルナットＭ１；Ｍ２；Ｍ３；Ｍ４
及びひいてはプラットホーム２が、上下方向の昇降運動
で可動であることを保証するために、つまりスピンドル
ナットがねじ山付きスピンドルＧ１；Ｇ２；Ｇ３；Ｇ４
と一緒に回転することを保証するために、スピンドルナ
ットは、例えば保持ピン２５の形状の保持手段によっ
て、支承箇所Ｌ１；Ｌ２；Ｌ３；Ｌ４若しくはプラット
ホーム２とルーズに（緩く）連結結合されている（図３
参照）。保持ピン２５は、このために、スピンドルナッ
トＭ２；Ｍ３；Ｍ４のシリンダシャフトに堅固に結合さ
れていて、その反対側の端部が、プラットホーム２のウ
エブ２６で若しくはプラットホーム−支承箇所Ｌ２；Ｌ
３；Ｌ４内のガイド孔によって軸方向で自由に移動可能
である（軸受遊びＦ１に従って）。ガイド孔はこの場
合、その直径が、半径方向の軸受遊びＦ２が保持ピン２
５の円形の水平運動によって保証されるように選択され
ている。この場合、スピンドルナットＭ１を有する支承
箇所Ｌ１は例外である。何故ならばこのスピンドルナッ
トは、前もって規定可能な遊びなしの支承箇所Ｌ１のた
めに、その円筒形シャフトがと堅固に、またプラットホ
ーム２と直接結合することができるからである。

【００２８】図５に示したその他の本発明の実施例で
は、ねじ山付きスピンドルＧ１；Ｇ２；Ｇ３；Ｇ４若し
くはスピンドルナットＭ１；Ｍ２；Ｍ３；Ｍ４に配置さ
れた、プラットホーム２のすべての支承部材Ｌ１；Ｌ
２；Ｌ３；Ｌ４は、同じ軸受遊び又は同じでない／種々
異なる半径方向で円形に作用する軸受遊びＦ２を有して
いる。支承箇所Ｌ１；Ｌ２；Ｌ３；Ｌ４の支承部材３；
Ｍ１；Ｍ２；Ｍ３；Ｍ４とスピンドルＧ１；Ｇ２；Ｇ
３；Ｇ４との間で半径方向の軸受遊びＦ２を制限し、か
つ、プラットオーム２の昇降運動中にＸ／Ｙ方向でプラ
ットホーム２の水平な半径方向運動を避けるために、定
置の装置側の制限部材５０が配置されており、この制限
部材５０は、昇降方向に対して直角に、プラットホーム
２の４つのすべての側に又は枚葉紙パイルストッパ２
３；２４のための底プレート２０に作用する。これらの
制限部材５０は、例えば、スピンドル駆動装置ケーシン
グ５の構成部材としてリブ又はウエブの形状に構成され
ていて、プラットホーム２の全昇降高さに亙っての昇降
運動に沿って延びている。

【００２９】本発明の図示していない別の選択的な実施
例では、スピンドルＧ１；Ｇ２；Ｇ３；Ｇ４は、ねじ山
付きスピンドルと滑らかな円筒形シャフト若しくは円筒
形柱との組み合わせを有しており、この場合、円筒形シ
ャフトは、プラットホーム２のためのガイド、並びに傾
倒保護及び回動防止のために用いられる。この場合、円
筒形シャフトではスピンドルナットがガイドスリーブに
よって置き換えられている。しかも４つのスピンドルの
代わりに３つのスピンドルだけが、４角形若しくは３角
形の配置で設けられている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による装置を有するスピンドル駆動装置
を、ケーシングの間隙を通して見た斜視図である。

【図２】図１に示した本発明による装置のＡ−Ａ線に沿
った断面図である。

【図３】図２に示した装置の、プラットホームの間隙を
通して上から見た拡大部分図である。

【図４ａ】図３に示した装置の、方向「Ｃ１」で見た破
断図である。

【図４ｂ】図３に示した装置の、Ｂ−Ｂ線に沿って断面
して方向「Ｃ２」で見た側面図である。

【図４ｃ】図４のｂに示した本発明による装置の、球を
ガイドする凹状の軸受シェルを備えた、球軸受における
軸受部材の選択的な実施例を示す図である。

【図５】プラットホームの水平な運動を阻止するための
制限部材を備えた、図２に示した装置の選択的な実施例
を示す、図２に相当する図である。

【符号の説明】

Ｆ１，Ｆ２ 半径方向の軸受遊び、 Ｇ１，Ｇ２，Ｇ
３，Ｇ４ ねじ山付きスピンドル、 Ｌ１，Ｌ２，Ｌ
３，Ｌ４ 支承部材（支承箇所）、 Ｍ１，Ｍ２，Ｍ
３，Ｍ４ スピンドルナット、 Ｓ 枚葉紙状、プレー
ト状の対象物、 Ｔ水平な搬送方向、 Ｘ プラットホ
ームの第１の水平な運動方向、 Ｙ プラットホームの
第２の水平な運動方向、 Ｚ プラットホームの垂直な
昇降方向、１ スピンドル駆動装置、 ２ プラットホ
ーム、 ３ リング状の球軸受、４ リング状の球軸
受、 ５ ケーシング、 ６ 駆動ユニット、 ２０
底プレート、 ２１ 第１の制限部材、 ２３ サイド
ストッパ、 ２４ バックストッパ、 ２５ 保持ピ
ン、 ２６ ウエブ／リブ、 ３１ 第１／下側の軸受
シェル、 ３２ 第２／上側の軸受シェル、 ３３ リ
ング状のケージ、 ３３．１ 外側のリング部材、 ３
３．２ 内側のリング部材、 ３４ 球、 ４１第１／
下側の軸受シェル、 ４２ 第２／上側の軸受シェル、
４４ 球、５０ 制限部材、 ５１，５２ 支承プレ
ート、 ６０ 駆動モータ、 ６１駆動ベルト、 ６２
ベルトプーリー

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 プラットホーム（２）の昇降運動時、特
   に装置内で対象物を備えたプラットホームを昇降運動さ
   せる際に、スピンドル駆動装置がロックするのを避ける
   ために、スピンドル駆動装置（１）の半径方向のねじ山
   付きスピンドルストッパを補償するための装置であっ
   て、プラットホーム（２）が、このプラットホームに配
   置された多数の支承部材（Ｌ１；Ｌ２；Ｌ３；Ｌ４）を
   用いて、軸平行に配置された多数のスピンドル（Ｇ１；
   Ｇ２；Ｇ３；Ｇ４）に支承されていて、支承部材と共
   に、スピンドルに沿って軸方向で昇降運動可能である形
   式のものにおいて、 スピンドル駆動装置（１）が、種々異なる又は同じ半径
   方向の軸受遊び（Ｆ１；Ｆ２）を保って４角形に配置さ
   れた支承部材（Ｌ１；Ｌ２；Ｌ３；Ｌ４）を備えた、回
   転可能で軸平行な少なくとも３つのねじ山付きスピンド
   ル（Ｇ１，Ｇ２，Ｇ３，Ｇ４）を有しており、回転する
   ねじ山付きスピンドルの半径方向のストッパを補償する
   ために、プラットホーム（２）に対する回転するスピン
   ドルの相対的な半径方向の運動がわずかな摩擦力で可能
   であるように、摩擦なしの支承部材（Ｌ２；Ｌ３；Ｌ
   ４）が半径方向の遊び（Ｆ１；Ｆ２）を保って配置され
   ていることを特徴とする、スピンドル駆動装置の半径方
   向のねじ山付きスピンドルストッパを補償するための装
   置。
2. 【請求項２】 プラットホーム（２）の第１の支承部材
   （Ｌ１）が、半径方向でほぼ遊びなしに第１のスピンド
   ル（Ｇ１）上に配置されており、第２の支承部材（Ｌ
   ２）が、第２のスピンドル（Ｇ２）の両側で半径方向の
   軸受遊び（Ｆ１）を有していて、該第２の支承部材（Ｌ
   ２）が、第１のスピンドル（Ｇ１）に接近する方向及び
   遠ざかる方向で移動するように設けられていて、第３及
   びその他の支承部材（Ｌ３，Ｌ４）が、所属の第３及び
   その他のスピンドル（Ｇ３，Ｇ４）の周囲に、これらの
   周囲を巡って作用する半径方向の軸受遊び（Ｆ２）を保
   って配置されている、請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】 ねじ山付きスピンドル（Ｇ１；Ｇ２；Ｇ
   ３；Ｇ４）上に配置された、プラットホーム（２）のす
   べての支承部材（Ｌ１；Ｌ２；Ｌ３；Ｌ４）がねじ山付
   きスピンドルを巡って作用する半径方向の軸受遊び（Ｆ
   ２）を有している、請求項１記載の装置。
4. 【請求項４】 支承部材（Ｌ１；Ｌ２；Ｌ３；Ｌ４）
   が、スピンドル（Ｇ１；Ｇ２；Ｇ３；Ｇ４）を巡って配
   置されたそれぞれ１つのリング状の球軸受（３）を有し
   ており、該球軸受によって、ねじ山付きスピンドルスト
   ッパを補償するために、プラットホーム（２）とスピン
   ドルとの間の半径方向の軸受遊び（Ｆ１；Ｆ２）が摩擦
   なしで生ぜしめられるようになっている、請求項１から
   ３までのいずれか１項記載の装置。
5. 【請求項５】 支承部材（Ｌ２；Ｌ３；Ｌ４）とスピン
   ドル（Ｇ２，Ｇ３，Ｇ４）との間の半径方向遊び（Ｆ
   １；Ｆ２）の制限が、プラットホーム（２）に配置さ
   れ、スピンドルに半径方向に作用する制限部材（２１；
   ２２）によって行われる、請求項２記載の装置。
6. 【請求項６】 支承部材（Ｌ１；Ｌ２；Ｌ３；Ｌ４）と
   スピンドル（Ｇ１；Ｇ２；Ｇ３；Ｇ４）との間の半径方
   向の軸受遊び（Ｆ２）を制限するために、及びプラット
   ホーム（２）の半径方向の運動を避けるために、装置側
   の定置の制限部材（５０）が配置されており、該制限部
   材（５０）が、昇降運動に対して直角方向でプラットホ
   ーム（２）のすべての４つの側に作用するようになって
   いる、請求項３記載の装置。
7. 【請求項７】 プラットホーム（２）の昇降運動時、特
   に装置内で対象物を備えたプラットホームを昇降運動さ
   せる際に、スピンドル駆動装置がロックするのを避ける
   ために、スピンドル駆動装置（１）の半径方向のねじ山
   付きスピンドルストッパを補償するための装置であっ
   て、プラットホーム（２）が、このプラットホームに配
   置された多数の支承部材（Ｌ１；Ｌ２；Ｌ３；Ｌ４）に
   よって、軸平行に配置された多数のスピンドル（Ｇ１；
   Ｇ２；Ｇ３；Ｇ４）に支承されていて、支承部材と共
   に、スピンドルに沿って軸方向で昇降運動可能である形
   式のものにおいて、 支承部材（Ｌ１；Ｌ２；Ｌ３；Ｌ４）が、スピンドル
   （Ｇ１；Ｇ２；Ｇ３；Ｇ４）を同心的に取り囲んで配置
   されたリング状のそれぞれ１つの球軸受（３）を有して
   おり、該球軸受（３）によって、プラットホーム（２）
   とスピンドルとの間で、ねじ山付きスピンドルストッパ
   を補償するために、半径方向の軸受遊び（Ｆ１；Ｆ２）
   が摩擦なしで生ぜしめられるようになっていることを特
   徴とする、スピンドル駆動装置（１）の半径方向のねじ
   山付きスピンドルストッパを補償するための装置。
8. 【請求項８】 球軸受（３）が、昇降方向に対して直角
   に整列された、平らな第１の軸受シェル（３１）と、こ
   の第１の軸受シェルに対して面平行に整列された平らな
   第２の軸受シェル（３２）とをそれぞれ１つ有してお
   り、この第１の軸受シェル（３１）と第２の軸受シェル
   （３２）との間に、リング状のケージ（３３；３３．
   １；３３．２）によって保持された、各球軸受の球（３
   ４）が自由に回転可能に支承されており、この場合、球
   軸受（３）の第１の軸受シェル（３１）が、軸受部材
   （Ｌ１；Ｌ２；Ｌ３；Ｌ４）の所属のスピンドルナット
   （Ｍ１；Ｍ２；Ｍ３；Ｍ４）と堅固に結合されていて、
   第２の軸受シェル（３２）がプラットホーム（２）と堅
   固に結合されている、請求項４又は７記載の装置。
9. 【請求項９】 軸受シェル（３１；３２）が、半径方向
   で、球（３４）のための平らな支承幅を有していて、こ
   の支承幅が、最大のスピンドルストッパによって前もっ
   て規定された最大の半径方向の軸受遊び（Ｆ１；Ｆ２）
   よりも大きく構成されており、球ケージ（３３；３３．
   １；３３．２）が、球（３４）を取り囲む、外側のリン
   グ部材（３３．１）と内側のリング部材（３３．２）と
   を有していて、これらのリング部材がスピンドル（Ｇ
   １；Ｇ２；Ｇ３；Ｇ４）を巡って同心的に配置されてお
   り、この場合、内側のリング部材（３３．２）が、スピ
   ンドルナット（Ｍ１；Ｍ２；Ｍ３；Ｍ４）の外径にほぼ
   相当する内径を有している、請求項８記載の装置。
10. 【請求項１０】 支承部材（Ｌ１；Ｌ２；Ｌ３；Ｌ４）
    が、ねじ山付きスピンドル（Ｇ１；Ｇ２；Ｇ３；Ｇ４）
    を同心的に取り囲んで配置されたリング状の球軸受
    （４）をそれぞれ１つ有しており、球軸受の、球をガイ
    ドする第１の凹状の軸受シェル（４１）が、支承部材
    （Ｌ１；Ｌ２；Ｌ３：Ｌ４）のスピンドルナット（Ｍ
    １；Ｍ２；Ｍ３；Ｍ４）に堅固に結合されていて、その
    第２の軸受シェル（４２）が、第１の軸受シェル（４
    １）に対して面平行な状態でプラットホーム（２）に堅
    固に結合されていて、球軸受（４）の球（４４）のため
    の平らな支承側を有している、請求項４又は７記載の装
    置。
11. 【請求項１１】 スピンドル駆動装置（１）のすべての
    ねじ山付きスピンドル（Ｇ１；Ｇ２；Ｇ３；Ｇ４）が、
    マイクロプロセッサ制御式の唯一の駆動ユニット（６）
    によって同期的に共通に駆動可能であって、スピンドル
    駆動装置（１）のプラットホーム（２）が垂直に向けら
    れた昇降運動を行うようになっている、請求項１から１
    ０までのいずれか１項記載の装置。
12. 【請求項１２】 対象物（Ｓ）がプレート状又は枚葉紙
    状のものであって、プラットホーム（２）上に積み重ね
    可能で、このプラットホーム（２）から取り出し可能で
    あり、装置が枚葉紙処理装置特にコピー機として構成さ
    れている、請求項１から１１までのいずれか１項記載の
    装置。
13. 【請求項１３】 スピンドル（Ｇ１；Ｇ２；Ｇ３；Ｇ
    ４）が、ねじ山付きスピンドルと円筒形シャフトとから
    成る組合せを有しており、円筒形シャフトが、プラット
    ホーム（２）のための回動防止及び傾倒防止並びにガイ
    ドのために用いられる、請求項１から１１までのいずれ
    か１項記載の装置。