JPS63188143A - 複合型電子写真用感光体の製造方法 - Google Patents

複合型電子写真用感光体の製造方法

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JPS63188143A
JPS63188143A JP2132087A JP2132087A JPS63188143A JP S63188143 A JPS63188143 A JP S63188143A JP 2132087 A JP2132087 A JP 2132087A JP 2132087 A JP2132087 A JP 2132087A JP S63188143 A JPS63188143 A JP S63188143A
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layer
charge
solvent
charge transport
charge generation
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JP2132087A
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Yoshiaki Kato
義明 加藤
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/02Charge-receiving layers
    • G03G5/04Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
    • G03G5/05Organic bonding materials; Methods for coating a substrate with a photoconductive layer; Inert supplements for use in photoconductive layers
    • G03G5/0525Coating methods

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ぐ産業上の利用分野〉 本発明は、複合型電子写真用感光体の製造方法に関し、
より詳しくは、電荷輸送層上に電荷発生層が形成された
正帯電用として好適な複合型電子写真用感光体の製造方
法に関する。
〈従来の技術と発明が解決しようとする問題点〉近年、
電子写真用感光体として、加工性がよく製造コストの面
で有利であると共に、機能設計の自由度が大きな電子写
真用有機感光体が使用されている。また、上記有機感光
体を用いる電子写真プロセスにおいて、負帯電よりも正
帯電の方が、安定なコロナ放電が得られること、コロナ
放電等による感光体の劣化が少ないこと、適合する現像
材の選択幅が広い等の理由から、有機感光体を正帯電さ
せるプロセスが有利である。このような正帯電用有機感
光体として、例えば、第2図ないし第4図に示すような
構造のものが知られている。
第2図は、支持体(20)上に、電荷発生材料等と樹脂
とからなる単一の光導電層(21)が形成された単層型
電子写真用有機感光体の概略断面図を示しており、この
型の電子写真用有機感光体は製造が容易であるものの、
電荷発生材料等が樹脂中に単に分散されているため感度
が十分でない。
また、第3図に示すように、支持体(3o)上に、電荷
を輸送させる電荷輸送層(31)と、光照射により電荷
を発生させる電荷発生層(32)とが順次積層された複
合型電子写真用有機感光体が知られている。この種の感
光体では、電荷輸送層(3■)中の電荷輸送材料と電荷
発生層(32)中の電荷発生材料とを種々組合わせるこ
とにより各機能を分離して高感度化することが可能であ
るものの、高感度化するためには電荷発生層(32)の
層厚を数μmと小さくする必要があるため、電荷発生層
(32)の機械的強度が小さく感光体の耐久性が十分で
ないという問題がある。また、溶剤を含有する電荷発生
層用塗布液を用いて電荷発生層(32)を形成する場合
、電荷輸送層(31)に含まれる結着樹脂に対して良溶
媒である溶剤を用いると、前記電荷輸送層(31)を溶
剤が侵し、電荷発生層(32)と電荷輸送層(31)に
おいて電荷をトラップする不均一領域ができる。従って
、上記不均一領域により感光体の残留電位が高くなると
いう問題がある。
また、感光体の耐久性を大きくするため、第4図に示す
ように、支持体(4o)上に、電荷輸送層(41)と電
荷発生層(42)とが順次積層されていると共にこの電
荷発生層(42)上にさらに保護層(43)を形成した
ものも知られている(特開昭57−155550号公報
)。しかしながら、上記保護層(43)を有する感光体
にあっては、保護層(43)の材料として各種高分子材
料等を用いているため、保護膜(43)の膜厚が大きい
と残留電位が大きくなり、鮮明な複写画像を得ることが
困難である。一方、残留電位を小さくするため、保護層
(43)の膜厚を薄くするには、厳密な管理の下、前記
保護層(43)用塗工液を薄く、しかも均一に塗布する
必要があるため、感光体の製造が著しく煩雑である。ま
た、このようにした形成された保護層(43)は、前記
電荷発生層(42)との一体性に欠け、しがち機械的強
度が十分でないという問題がある。
一方、電荷輸送層上に電荷発生層を積層した複合型電子
写真用有機感光体の製造方法として、電荷輸送層を形成
した後、この電荷輸送層を溶解しない溶剤に分散させた
電荷発生層用塗工液を塗布して電荷発生層を形成し、さ
らに電荷発生層を溶解する溶剤の雰囲気に晒す方法が知
られている(特開昭61−179455号公報)。この
方法によれば、電荷輸送層を溶出させることなく、電荷
輸送層と電荷発生層との界面で相溶部を形成することが
でき光導電層の感度を高めることができる。しかしなが
ら、上記の製造方法においては、電荷発生層用塗工液の
溶剤として、種々の合成樹脂等に対して貧溶媒であると
共に表面張力の大きな水やアルコールを用いているため
、電荷発生層に使用される結着樹脂の種類が限定される
と共に、高分散した電荷発生層用塗工液を調整17たり
、均一に塗布することが困難である。また、電荷発生層
を形成した後、電荷発生層を溶解する溶剤雰囲気に晒す
必要があるため、感光体の製造が煩雑であるという問題
がある。
〈発明の目的〉 本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、電荷
発生層を感光体の表面に有する複合型電子写真用感光体
において、電荷発生材料用結着樹脂として種々の有機高
分子を使用できると共に、残留電位が小さく、耐久性に
優れた高感度の電子写真用有機感光体を容易に製造する
ことかできる複合型電子写真用感光体の製造方法を提供
することを目的とする。
く問題点を解決するための手段および作用〉上記目的を
達成するため、本発明の複合型電子写真用感光体の製造
方法は、電荷輸送層上に電荷発生層が積層された電子写
真用感光体の製造方法において、電荷輸送層を形成した
後、電荷発生材料と、有機高分子と、20℃における蒸
気圧が40++++nHg以下の溶剤とを含有する塗布
液を塗布することを特徴とするものである。
上記の構成の複合型電子写真用感光体の製造方法によれ
ば、電荷発生層を形成するに際し、20℃における蒸気
圧が40a+mHg以下の溶剤を含有する塗重液を電荷
輸送層上に塗布するので、塗布液中の溶剤の蒸発速度が
遅く、電荷輸送層との界面で両者が相溶するのに必要な
十分な時間が確保できると共に、高密度の電荷発生材料
が電荷輸送層側に分布し、かつ主に有機高分子からなる
薄い樹脂層が感光体表面に分布した電荷発生層が形成さ
れるものと思われる。すなわち、電荷輸送層上に高密度
の電荷発生材料が分布しているので、電荷発生層で生じ
た電荷が近傍の電荷輸送層により迅速に輸送されると共
に、感光体表面に薄い樹脂層が分布しているので耐久性
がよい。また、電荷発生層表面に形成された樹脂層は極
めて薄いため、残留表面電位も小さい。また、溶剤とし
て、各種有機高分子に対する良溶媒を適宜選択すること
ができるので、電荷発生材料が高分散した塗布液を容易
に調整することができるだけでなく、特定の溶剤雰囲気
中に晒すことなく、常法により塗布液を単に塗布するだ
けで、電荷輸送層と相溶した均一な電荷発生層を形成す
ることができ、電子写真用感光体を容易に製造すること
ができる。
以下に、本発明の複合型電子写真用感光体の製造方法を
詳細に説明する。
本発明の複合型電子写真用感光体の製造方法は、支持体
上に電荷輸送層を形成する工程と、この電荷輸送層上に
電荷発生層を形成する工程とからなる。
上記支持体としては、導電性を有する種々の支持体が使
用でき、例えば、アルミニウム、銅、錫、白金、金、銀
、バナジウム、モリブデン、クロム、カドミウム、チタ
ン、ニッケル、パラジウム、インジウム、ステンレス鋼
、真鍮の金属単体や、上記金属が蒸着またはラミネート
されたプラスチック材料、ヨウ化アルミニウム、酸化錫
、酸化インジウム等で被覆されたガラス等が例示される
。上記支持体は、シート状やドラム状のいずれであって
もよく、支持体自体が導電性を有するが、支持体表面が
導電性を有し、使用に際し十分な機械的強度を有するも
のが好ましい。
次いで、上記支持体上に電荷輸送層を形成する。
電荷輸送層は、従来公知の種々の材料を用いて形成する
ことができ、通常、電荷輸送材料と、この電荷輸送材料
を結着する結着樹脂および溶剤等からなる分散液や溶液
を塗布、乾燥することにより形成することができる。
上記電荷輸送材料としては、従来公知の電子吸引性化合
物、電子供与性化合物を用いることができる。上記電子
吸引性化合物としては、例えば、テトラシアノエチレン
、2.4.7−)ジニトロ−9−フルオレノン、2,4
.8−)リニトロチオキサントン、3.4,5.7−テ
トラニトロ−9−フルオレノン、ジニトロベンゼン、ジ
ニトロアントラセン、ジニトロアクリジン、ニトロアン
トラキノン、ジニトロアントラキノン、無水コハク酸、
無水マレイン酸、ジブロモ無水マレイン酸等が例示され
る。また、電子供与性化合物としては、2,5−ジ(4
−ジメチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジア
ゾール等のオキサジアゾール等のオキサジアゾール系化
合物、9−(4−ジエチルアミノスチリル)アントラセ
ン等のスチリル系化合物、ポリビニルカルバゾール等の
カルバゾール系化合物、1−フェニル−3−(p−ジメ
チルアミ人スチリル)−5−(p−ジメチルアミノフェ
ニル)ピラゾリン等のピラゾリン系化合物、インドール
系化合物、オキサゾール系化合物、イソオキサゾール系
化合物、チアゾール系化合物、チアジアゾール系化合物
、イミダゾール系化合物、ピラゾール系化合物、トリア
ゾール系化合物等の含窒素環式化合物、縮合多環化合物
、ヒドラゾン系化合物等が例示される。上記電荷輸送材
料のうち正帯電用電荷輸送材料としては、電子供与性化
合物が好適に使用される。これらの電荷輸送材料は一種
または二種以上混合して用いられる。なお、ポリビニル
カルバゾール等、成膜性を有する電荷輸送材料を用いる
場合には、結着樹脂は必ずしも必要ではない。
結着樹脂としては、種々の樹脂が使用でき、例えば、ス
チレン系重合体、アクリル系重合体、スチレン−アクリ
ル系共重合体、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、塩素化ポリエチレン、ポリプロピレン、アイオ
ノマー等のオレフィン系重合体、ポリ塩化ビニル、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、
ボリアリレート、ポリスルホン、ジアリルフタレート樹
脂、シリコーン樹脂、ケトン樹゛脂、ポリビニルブチラ
ール樹脂、ポリエーテル樹脂、フェノール樹脂等、各種
の重合体が例示できる。これらの結着樹脂は、一種また
は二種以上混合して用いられる。
また、溶剤としては、上記結着樹脂を溶解ないし分散し
うる種々の有機溶剤が使用でき、メタノール、エタノー
ル、イソプロパツール、ブタノール等のアルコール類、
n−へキサン、オクタン、シクロヘキサン等の脂肪族系
炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタ
ン、四塩化炭素、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等
のハロゲン化炭化水素、ジメチルエーテル、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメ
チルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、
ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類
、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等
のケトン類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル類、
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等、種々
の溶剤が例示される。上記溶媒は一種または二種以上混
合して用いられる。
上記電荷輸送材料と結着樹脂は、電荷の輸送を阻害しな
い範囲で種々の割合で使用することができるが、光照射
により電荷発生層で生じた電荷が容易に輸送できるよう
、電荷輸送材料100重量部に対して、結着樹脂30〜
500重量部、特に、100〜300重量部が好ましい
上記の材料からなる電荷輸送層は、種々の膜厚に形成す
ることができるが、2〜100μm1特に、5〜30μ
m程度の膜厚に形成されるのが好ましい。
次いで、上記電荷輸送層上に電荷発生層を形成する。上
記電荷発生層は、電荷発生材料と、を機高分子と、20
℃における蒸気圧が40■Hg以下の溶媒を含有する塗
布液を塗布することにより形成される。
上記電荷発生材料としては、従来公知の種々の材料が使
用でき、例えば、セレン、セレン−テルル、アモルファ
スシリコン、ビリリウム塩、アゾ系顔料、ジスアゾ系顔
料、アンサンスロン系顔料、フタロシアニン系顔料、イ
ンジゴ系顔料、トリフェニルメタン系顔料、スレン系顔
料、トルイジン系顔料、ピラゾリン系顔料、ペリレン系
顔料、キナクリドン系顔料等が例示され、所望の領域に
吸収波長域を有するよう、一種または二種以上混合して
用いられる。
また、これらの電荷発生材料としては、種々の粒径のも
のが使用できるが、電荷発生層における電荷発生材料の
比表面積を高め、光照射による電荷の発生効率を高める
ため、0.1μ−以下の粒子径を存するよう分散されて
いるのが好ましい。
上記有機高分子としては、前記電荷輸送層に用いられる
結着樹脂と同様のものが例示できる。
そして、上記電荷輸送層との界面で相溶させると共に、
電荷輸送層側で電荷発生材料の密度を高め、主に上記有
機高分子からなる樹脂層を前記電荷発生層の表面に形成
するため、上記溶剤として、20℃における蒸気圧が4
0mmHg以下のものを用いる。
上記溶剤としては、上記蒸気圧を有するものであればい
かなるものも使用でき、例えば、エタノール、2−エト
キシエタノール、プロパツール、イソプロパツール、ブ
タノール、イソブタノール、tert−ブタノール、シ
クロヘキサノールなどのアルコール類、ヘプタン、オク
タンなどの脂肪族炭化水素、トルエン、キシレン、エチ
ルベンゼンなどの芳香族炭化水素、クロロベンゼン、ジ
クロロベンゼン、クロロトルエンなどのハロゲン化炭化
水素、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレン
グリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジ
メチルエーテルなどのエーテル類、ジオキサン、シクロ
ヘキサノンなどのケトン類、酢酸イソプロピル、酢酸イ
ソブチルなどのエステル類、ホルムアミド、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシドなどが例示される。
これらの溶剤は、前記有機高分子の溶解性、電荷発生材
料の分散性等に応じて、電荷発生層中で電荷発生材料を
所望の状態に分布させるため、一種または二種以上混合
して用いられる。なお、上記溶媒は、20℃における蒸
気圧が40mmHg以上の有機溶媒と混合して用いても
よい。
なお、電荷輸送層と電荷発生層との相溶性を高めるため
、上記溶剤は、前記電荷輸送層に用いられる結着樹脂を
溶解ないし膨潤するものが好適に用いられる。結着樹脂
を溶解ないし膨潤する溶剤は、溶解性試験を行なうこと
により、使用される結着樹脂の種類に応じて適宜選択す
ることができる。
上記電荷発生材料と有機高分子とは、種々の割合で使用
することができるが、電荷発生材料100重量部に対し
て、有機高分子1〜300重量部、特に、5〜150重
量部用いるのが好ましい。
また、上記塗布液を用いて形成された電荷発生層は、適
宜の膜厚を有していてもよいが、0.01〜5μm、特
に、0.1〜3μm程度に形成されるのが好ましい。
上記塗工液は、例えば、ターフェニル、ハロナフトキノ
ン類、アセナフチレン等、従来公知の増感剤を前記電荷
発生材料と共に含有していてもよい。また、電荷発生材
料の分散性、塗工性等をよくするため、塗工液は、さら
に界面活性剤、レベリング剤等を含有していてもよい。
上記塗工液は、従来公知の方法、例えば、ロールミル、
ボールミル、アトライタ、ペイントシェカや超音波分散
器等を用いて調製することができる。その際、前記のよ
うに電荷発生材料を微分散するのが好ましい。
また、上記電荷発生層を形成す塗布手段としては、バー
コータ、ロールコータ、ナイフコータ、スプレーコータ
、ディップコータ等、従来公知の塗布手段を例示するこ
とができ。
上記のようにして塗布液を前記電荷輸送層上に塗布した
後、乾燥させることにより、電荷発生層を形成すること
ができる。なお、上記電荷発生層用塗布液の塗布に際し
、電荷輸送層と電荷発生層との密着性、相溶性をよくす
るため、未乾燥状態の電荷輸送層上に電荷発生層用塗布
液を塗布してもよい。また、前記塗布液の乾燥条件は、
前記塗布液中の溶媒の蒸気圧に応じて適宜選択すること
ができ、例えば、常温常圧下で乾燥したり、常圧または
減圧下、0〜50℃等、適宜の温度で乾燥すればよい。
上記積層台型電子写真用感光体の製造方法によれば、第
1図に示すように、前記支持体(1)上に形成した電荷
輸送層のに、前記電荷発生材料、有機高分子および前記
溶媒からなる電荷発生層用塗布液を塗布することにより
、電荷発生層■のうち前記電荷輸送層■との界面近傍に
は、電荷発生材料が高密度に分布した電荷発生材料高密
度層(3b)が形成され、電荷発生層0の表面には、主
として前記有機高分子からなる薄い樹脂層(3a)が形
成されるものと予想される。従って、電荷発生層■のう
ち電荷輸送層■の近傍に高密度の電荷発生材料が分布し
、電荷発生層0で生じた電荷が迅速に輸送できるので、
高感度な電子写真用感光体が得られる。また、電荷発生
層0の表面に感光体の耐久性に寄与する樹脂層(3a)
が形成されているものの、この樹脂層(3a)の膜厚が
薄いため、残留表面電位も小さい。また、前記塗布液を
容易に調整することができるだけでなく、特定の溶剤雰
囲気中に晒すことなく、塗布液を単に塗布するだけで、
電荷輸送層と相溶した均一な電荷発生層が形成されるの
で、電子写真用感光体を容易に製造することができる。
なお、上記支持体(1)と電荷輸送層■との間に、ある
いは電荷輸送層■と電荷発生層■との間に、電荷の輸送
を妨げない範囲で、合成樹脂等からなるバリア層を形成
してもよい。
〈実施例〉 以下に、実施例に基づき、本発明をより詳細に説明する
実施例1 電荷輸送材料としての4−(4,4−−ジエチルアミノ
ベンズヒドリル)ベンズアルデヒド N。
N−ジフェニルヒドラゾン1重量部、ポリカーボネート
樹脂(音大化成社製、商品名パンライト)1重量部およ
びジクロロメタン4重量部を混合、溶解することにより
、電荷輸送層用溶液を調整した。この電荷輸送層用溶液
を、ワイヤーバを用いて厚み50罪のアルミニウム基板
に塗布し、100℃の温度で30分間乾燥することによ
り、厚み15μmの電荷輸送層を形成した。
次いで、平均粒径0.04μmのジブロモアンサンスロ
ン顔料1重量部、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(積
木化学社製、商品名工スレツクC)0.3重量部および
シクロヘキサノン(蒸気圧4 mmHg520℃)15
重量部からなる混合物を、超音波分散器を用いて2分間
分散し、電荷発生層用塗布液を調整した。そして、上記
電荷発生層用塗布液を、約20℃の室温にてワイヤーバ
ーを用いて前記電荷輸送層上に塗布し、風乾した後、1
00℃の温度で30分間乾燥することにより、厚み1−
の電荷発生層を有する複合型電子写真用感光体を作製し
た。
実施例2 電荷輸送層用溶液の調整に際し、上記実施例1のポリカ
ーボネートおよびジクロロメタンに変えて、ポリエステ
ル樹脂(東洋紡社製、商品名バイロン200)およびテ
トラヒドロフランを用いる以外は、実施例1と同様にし
て、電子写真用感光体を作製した。
実施例3 電荷発生層用塗布液の調整に際し、上記実施例1の塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体およびシクロヘキサノンに
変えて、アクリル系重合体(三菱レーヨン社製、商品名
ダイヤナール)およびキシレン(蒸気圧10mmHg、
 20℃)を用いて実施例1と同様にして感光体を作製
した。
実施例4 上記実施例3のキシレンに変えて、トルエン(蒸気圧3
8.μmmHg、 20℃)を用い、上記と同様にして
感光体を作製した。
比較例1 電荷発生層用塗布液の調整に際し、実施例1の塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体および溶剤に変えて、ポリカー
ボネート樹脂(奇人化成社製、商品名パンライト)およ
びテトラヒドロフラン(蒸気圧142mmHg 、 2
0℃)を用いる以外は、上記実施例1と同様にして電子
写真用感光体を調整した。
比較例2 上記実施例1で得られた電子写真感光体の電荷発生層上
に、アクリル樹脂(日本純薬社製、商品名ジュリマー)
と溶媒としてのメタノールとからなる樹脂溶液を、乾燥
後の膜厚が1μmとなるように塗布、乾燥し、感光体表
面に保護層を有する複合型電子写真感光体を作製した。
上記の電子写真用感光体の帯電特性、感光特性を調べる
ため、静電複写紙試験装置(川口電機社製、5P−42
8型)を用イテ、+6.0KV(7)条件でコロナ放電
を5秒間行なうことにより、前記各感光体を正に帯電さ
せた後、2秒間放置し、その時の表面電位をVO(V)
とした。
次いで、タングステンランプを用いて、表面の照度がl
Oルックスとなるように調整すると共に、タングステン
ランプで露光し、上記表面電位vOが172となるまで
の時間を求め、半減露光量E 1/2  (Lux、 
・see、)を算出した。また、表面電位をVO(V)
を測定後、3秒経過後の表面電位VR3(V)を残留電
位とした。
表1に測定結果を示す。
表   1 上記表1から明らかなように、比較例1の感光体は、感
度が小さく、電荷をトラップする不均一領域を有するた
めか、残留電位が高いものであった。また、感光体表面
に保護層を有する比較例2のものは、特に、感度が悪く
残留電位が著しく大きいものであった。これに対して、
本発明の方法により得られた複合型電子写真用感光体は
、いずれも半減露光量が小さく、感度が工いと共に、残
留去面電位が小さいことが判明した。なお、実施例2の
結果から明らかなように、電荷輸送層の組成を変えても
電荷発生層用塗布液が蒸気圧40mmHg以下の溶剤を
含有しているため感光特性等に大きな変化はなかった。
また、アルミニウム蒸着紙を装着した耐摩耗性試験機を
用いて、前記各感光体表面の耐摩耗性を調べた。すなわ
ち、上記アルミニウム蒸着紙で感光体表面を200回摺
擦し、摺擦後の感光体表面の状態を目視により評価した
ところ、実施例1、実施例2、実施例3、実施例4およ
び保護層を有する比較例2の感光体では、200回摺擦
後も電荷発生層に何ら変化が見られなかったが、比較例
1の感光体では、100回摺擦した段階で電荷輸送層が
露呈し、耐摩耗性が十分でないことが判明した。
比較例3 上記実施例3のキシレンに変えて、ベンゼン(蒸気圧’
15mm11g、 20℃)を用い、上記と同様にして
感光体の帯電特性および感光特性を調べたところ、比較
例1と同様の結果を得た。
〈発明の効果〉 以上のように、本発明の複合型電子写真用感光体の製造
方法によれば、電荷輸送層上に、電荷発生材料と、有機
高分子と、20℃における蒸気圧が40111mHg以
下の溶剤とを含有する塗布液を塗布するので、電荷輸送
層との界面で両者が相溶すると共に、高密度の電荷発生
材料が電荷輸送層側に分布し、主に有機高分子からなる
薄い樹脂層が感光体表面に分布した電荷発生層が形成さ
れる。従って、感度に優れると共に耐久性がよい。また
、電荷発生層表面に形成された樹脂層は極めて薄いため
、残留表面電位も小さい。さらには、上記溶剤として、
各種有機高分子に対する良溶媒を適宜選択することがで
きるので、前記塗布液を容易に調整することができるだ
けでなく、特定の溶剤雰囲気中に晒すことなく、常法に
より塗布液を単に塗布するだけで、複合型電子写真用感
光体が得られる。
従って、電荷発生材料用結着材として種々の有機高分子
を使用できると共に、残留電位が小さく、耐久性に優れ
た高感度の電子写真用有機感光体を簡便に製造すること
ができるという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の製造方法により得られる複合型電子写
真用感光体の概略断面図、 第2図ないし第4図は従来の電子写真用感光体の概略断
面図である。 (1)・・・支持体、■・・・電荷輸送層、■・・・電
荷発生層、(3a)・・・樹脂層、(3b)・・・電荷
発生材料高密度層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、電荷輸送層上に電荷発生層が積層され た電子写真用感光体の製造方法において、 電荷輸送層を形成した後、この電荷輸送 層上に、電荷発生材料と、有機高分子と、 20℃における蒸気圧が40mmHg以下の溶剤とを含
    有する塗布液を塗布することを特 徴とする複合型電子写真用感光体の製造 方法。 2、溶剤が、電荷輸送層に含まれる樹脂を 溶解または膨潤するものである上記特許 請求の範囲第1項記載の複合型電子写真 用感光体の製造方法。 3、電荷発生材料が、0.1μm以下の粒子径を有する
    ものである上記特許請求の範囲 第1項記載の複合型電子写真用感光体の 製造方法。
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