JPH0689035A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH0689035A
JPH0689035A JP30848491A JP30848491A JPH0689035A JP H0689035 A JPH0689035 A JP H0689035A JP 30848491 A JP30848491 A JP 30848491A JP 30848491 A JP30848491 A JP 30848491A JP H0689035 A JPH0689035 A JP H0689035A
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JP30848491A
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English (en)
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Tatsuya Niimi
達也 新美
Minoru Umeda
実 梅田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 導電性支持体上に少なくとも電荷発生層と電
荷輸送層を積層し、少なくとも前記2層のうちの上層を
スプレー工法で高感度な感光体を作成すること。 【構成】 (1)導電性支持体上に少なくとも電荷発生
層と電荷輸送層を積層する際、少なくとも前記2層のう
ち上層をスプレー工法で設けた電子写真感光体におい
て、該電荷発生層中に電荷輸送物質を含有してなる電子
写真感光体。 (2)電荷発生層中に、電荷輸送物質が電荷発生物質に
対し、5重量%以上含有してなる電子写真感光体。 (3)電荷発生層中に含有する電荷輸送物質が、該電荷
輸送層に用いられる電荷輸送物質と同一である電子写真
感光体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PPC複写機やレーザ
ープリンターなどに用いられる電子写真感光体の改良に
関し、特に高感度で長期繰返し特性が安定している電子
写真用感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、導電性基体上に電荷発生層と
電荷輸送層からなる感光層を設けたいわゆる積層型電子
写真用感光体が知られている。この積層型電子写真用感
光体は種々の点において単層型の感光体よりも優れてい
るが、さらに高感度化が望まれているのが現状であり、
感光体の高感度化に関し種々の観点に基づいて改良が進
められている。例えば、特開昭63−281167号公
報には電荷発生層中に電荷輸送物質を含有させた積層感
光体が開示されているが、電荷発生層用塗工液に電荷輸
送物質を添加すると一般的には液工液の分散系がくず
れ、分散不安定な状態になりやすく、液寿命(ポットラ
イフ)が短くなり、このため長期にわたり同一の液を使
用する浸漬塗工法には適さず、塗工液の経時変化により
安定した品質を維持しながら製造することがむずかし
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】積層型有機電子写真感
光体においては、その高感度化が重要なポイントになっ
ている。感光体の高感度化には量子効率を大きくするか
移動度を大きくするかが考えられるが、本発明者らは前
者に注目して検討を重ねた結果、キャリア発生、注入効
率に電荷発生物質と電荷輸送物質の接触が重要な役割を
持つことを突き止めた。すなわち、積層感光体を作成し
た時点で電荷発生層中に電荷輸送物質が多量に存在して
いることが高感度化させることの重要な条件であること
がわかった。
【0004】近年の電子写真感光体の製造方法として
は、大量生産に適する浸漬塗工法が最も主流であるが、
液寿命の短い塗工液を使用せざるを得ない場合、また、
少量他品種で製造を行なうなどの場合にはスプレー法に
頼る場合も少なくない。従来の塗工技術である浸漬塗工
法、ビードコート法、ブレードコート法などでは、電荷
輸送層もしくは電荷発生層塗工時に形成された塗膜が未
乾燥状態である時間が長く、電荷輸送層が上層の場合に
は電荷輸送層から下層の電荷発生層への電荷輸送物質の
しみこみ、また、電荷発生層が上層の場合には、電荷輸
送層から上層の電荷発生層への電荷輸送物質の溶解が多
少ではあるが存在する。
【0005】これに対し、スプレー法では、上記の工法
に比べ、塗工液がかなり乾いた状態で付着するため、上
部の塗膜形成の時点では、スプレー塗布液が下層へしみ
こむ前記のような現象が起こりにくいので、導電性支持
体上に少なくとも電荷発生層と電荷輸送層を積層し、少
なくとも前記2層のうち上層をスプレー工法で設けた電
子写真感光体においては、高感度な感光体を作成するこ
とが難しかった。本発明は、以上の欠点を解消し比較的
安定に高感度電子写真感光体を製造する方法を提供する
ものである。
【0006】
【課題を解決しようとする手段】本発明者らはさらなる
検討を重ねた結果、スプレー法で積層感光体を作製する
際には電荷発生層中に電荷輸送物質を添加して製膜する
必要があることがわかり、本発明を完成するに到った。
本発明によれば導電性支持体上に少なくとも電荷発生層
と電荷輸送層を積層する際、少なくとも前記2層のうち
の上層をスプレー工法で設けた電子写真感光体におい
て、該電荷発生層中に電該輸送物質を含有してなる電子
写真感光体および電該発生層中に、電荷輸送物質が電該
発生物質に対し5重量%以上含有してなる電子写真感光
体、および電荷発生層中に含有する電該輸送物質が該電
荷輸送層に用いられる電荷輸送物質と同一である電子写
真感光体が提供される。
【0007】次に図面を用いて本発明の電子写真感光体
を説明する。図1は、本発明において使用する感光体の
構成例を示す断面図であり、導電性支持体11上に、感光
層15を設けたものである。図2(a)、(b)は感光層15が
電荷発生層21と、電荷輸送層23との積層で構成されてい
ることを示している。図3および図4は、さらに別の構
成例を示す断面図であり、図3は導電性支持体11と感光
体15の中に下引層13を設けたもの、また図4は感光層15
の上に保護層17を設けたものである。ここで感光層15と
保護層17の間に中間層(図示せず)を設けることも可能
である。
【0008】導電性支持体11としては、比抵抗1010Ωcm
以下の導電性を示すもの、例えばアルミニウム、ニッケ
ル、クロム、ニクロム、銅、銀、金、白金などの金属、
酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化物を、蒸着又
はスパッタリングにより、フィルム状もしくは円筒状の
プラスチック、紙などに被覆したもの、あるいはアルミ
ニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレスなど
の板、およびそれらを押出しや引抜きなどの工法で素管
化後、切削、超仕上げ、研磨などで表面処理した管など
を使用することができる。
【0009】次に電荷輸送層21について説明する。電荷
発生層21は電荷発生物質と電荷輸送物質(電荷発生物質
に対し5重量%もしくは10重量%以上)を主成分とする
層で、必要に応じてバインダー樹脂を用いることもあ
る。バインダー樹脂としては、ポリアミド、ポリウレタ
ン、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカ
ーボネート、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニ
ルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルケト
ン、ポリスチレン、ポリ-N-ビニルカルバゾール、ポリ
アクリルアミドなどが用いられる。電荷発生物質として
は、公知の材料を用いることが出来る。例えば、金属フ
タロシアニン及び無金属フタロシアニンなどのフタロシ
アニン系顔料、アズレニウム塩顔料、スクエアリック酸
メチン顔料、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料、トリ
フェニルアミン骨格を有するアゾ顔料、ジフェニルアミ
ン骨格を有するアゾ顔料、ジベンゾチオフェン骨格を有
するアゾ顔料、オキサジアゾール骨格を有するアゾ顔
料、フルオレノン骨格を有するアゾ顔料、ビススチルベ
ン骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルオキサジアゾール
骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルカルバゾール骨格を
有するアゾ顔料、ペリレン系顔料、アントラキノン系又
は多環キノン系顔料、キノンイミン系顔料、ジフェニル
メタン及びトリフェニルメタン系顔料、ベンゾキノンお
よびナフトキノン系顔料、シアニンおよびアゾメチン系
顔料、インジゴイド系顔料、ビスベンズイミダゾール系
顔料などが挙げられる。
【0010】次に電荷輸送層23について説明する。電荷
輸送層23は、電荷輸送物質およびバインダー樹脂を適当
な溶剤に溶解ないし分散し、これを塗布、乾燥すること
により形成できる。電荷輸送物質には、電子輸送物質と
正孔輸送物質とがある。電子輸送物質としては、たとえ
ば、クロルアニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレ
ン、テトラシアノキノンジメタン、2,4,7-トリニトロ-9
-フルオレノン、2,4,5,7-テトラニトロ-9-フルオレノ
ン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,4,8-トリニ
トロチオキサントン、2,6,8-トリニトロ-4H-インデノ,
〔1,2-b〕チオフェン-4-オン、1,3,7-トリニトロジベン
ゾチオフェノン-5,5-ジオキサイドなどの電子受容性物
質が挙げられる。本説明に用いられる正孔輸送物質とし
ては、以下に表わされる電子供与性物質などが挙げられ
る。例えば、ポリ-N-ビニルカルバゾールおよびその誘
導体、ポリ-γ-カルバゾリルエチルグルタメートおよび
その誘導体、ピレン-ホルムアルデヒド縮合物およびそ
の誘導体、ポリビニルピレン、ポリビニルフェナントレ
ン、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イ
ミダゾール誘導体、トリフェニルアミン誘導体、9-(p-
ジエチルアミノスチリル)アントラセン、1,1-ビス-(4-
ジベンジルアミノフェニル)プロパン、スチリルアント
ラセン、スチリルピラゾリン、フェニルヒドラゾン類、
α-フェニルスチルベン誘導体、チアゾール誘導体、ト
リアゾール誘導体、フェナジン誘導体、アクリジン誘導
体、ベンゾフラン誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、
チオフェン誘導体などが挙げられる。電荷輸送層に用い
る結着剤としては、ポリカーボネート(ビスフェノール
Aタイプ、ビスフェノールZタイプ)、ポリエステル、
メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン、塩化ビ
ニル、酢酸ビニル、ポリスチレン、フェノール樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビニリデン、アル
キッド樹脂、シリコン樹脂、ポリビニルカルバゾール、
ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリア
クリレート、ポリアクリルアミド、ポリアミド、フェノ
キシ樹脂などが用いられる。これらのバインダーは単独
又は2種以上の混合物として用いることができる。
【0011】支持体11と電荷発生層21との間に設けられ
る下引層13は本発明の効果を一層向上するとほか、接着
性を向上する目的で設けられ、その材料としてSiO2、Al
2O3、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、
クロムカップリング剤などの無機材料や、ポリアミド樹
脂、アルコール可溶性ポリアミド樹脂、水溶性ポリビニ
ルブチラール、ポリビニルブチラール、PVAなどの接着
性の良いバインダー樹脂などが使用される。その他、前
記接着性の良い樹脂にZnO、TiO2、ZnSなどを分散したも
のも使用できる。下引層の形成法としては無機材料単独
の場合はスパッタリング、蒸着などの方法が、また有機
材料を用いた場合は通常の塗布法が採用される。なお下
引層の厚さは5μm以下が適当である。保護層は感光体
の表面保護の目的で設けられ、これに使用される材料と
してはABS樹脂、ACS樹脂、オレフィン−ビニルモノマー
共重合体、塩素化ポリエーテル、アリル樹脂、フェノー
ル樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、ポリアミドイミ
ド、ポリアクリレート、ポリアリルスルホン、ポリブチ
レン、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリメ
チルペンテン、ポリプロピレン、ポリフェニレンオキシ
ド、ポリスルホン、ポリスチレン、AS樹脂、ブタジエン
−スチレン共重合体、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、エポキシ樹脂などの樹脂が挙げら
れる。保護層にはその他、耐摩耗性を向上する目的でポ
リテトラフルオロエチレンのようなフッ素樹脂、シリコ
ーン樹脂、およびこれら樹脂に酸化チタン、酸化錫、チ
タン酸カリウムなどの無機材料を分散したものなどを添
加することができる。保護層の形成法としては通常の塗
布法が採用される。なお保護層の厚さ0.5〜10μm程度が
適当である。さらに本発明では電荷輸送層21と導電性支
持体17との間に別の中間層(図示せず)を設けることも
可能である。
【0012】次に、実施例によって、本発明をさらに詳
細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるも
のではない。なお、実施例中使用する部は、すべて重量
部を表わす。また、実施例および比較例において、特別
な記載が無い限り塗工法はスプレー法である。 実施例1 アルミニウムを蒸着したポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上に、下記組成の電荷発生層塗工液、電荷輸送層
塗工液を順次、塗布・乾燥して、各々、0.2μm厚の電荷
発生層および22μm厚の電荷輸送層を形成し、本発明の
電子写真感光体を形成した。 〔電荷発生層塗工液〕 下記構造式の電荷発生物質 5部 下記構造式の電荷輸送物質 5部 ポリビニルブチラール樹脂 2部 (電気化学工業社製 デンカブチラール #4000−1) シクロヘキサノン 250部 2−ブタノン 100部 〔電荷輸送層塗工液〕 下記構造式の電荷輸送物質 8部 ポリカーボネート(帝人化成製 パンライトL−1250) 10部 テトラヒドロフラン 100部 シクロヘキサノン 80部
【0013】実施例2 実施例1と同じ支持体上に、下記組成の下引層塗工液、
電荷発生層塗工液、および電荷輸送層塗工液を順次、塗
布、乾燥して各々0.3μmの下引層、0.2μmの電荷発生層
および20μmの電荷輸送層を形成し、本発明の電子写真
感光体を作成した。 〔下引層塗工液〕 水溶性ポリビニルブチラールの25%水溶液 (積水化学工業社製 エスレック W−201) 50部 水 150部 メタノール 200部 〔電荷発生層塗工液〕 下記構造式の電荷発生物質 4部 下記構造式の電荷輸送物質 2部 シクロヘキサノン 100部 2−ブタノン 50部 〔電荷輸送層塗工液〕 下記構造式の電荷輸送物質 9部 ポリカーボネート(帝人化成社製 パンライトK−1300) 10部 テトラヒドロフラン 500部
【0014】実施例3 ハステロイ導電層を設けたポリエチレンテレフタレート
フィルム上に、下記組成の下引層塗工液、電荷発生層塗
工液、および電荷輸送塗工液を順次、塗布、乾燥して、
各々2μmの下引層、0.3μmの電荷発生層および18μmの
電荷輸送層を形成し、本発明の電子写真感光体を作成し
た。 〔下引層塗工液〕 二酸化チタン 10部 ポリエステル(東洋紡績社製 バイロン200) 1部 トルレイン−2,4−ジイソシアネート 0.2部 2−ブタノン 100部 4−メチル−2−ペンタノン 70部 〔電荷発生層塗工液〕 下記構造式の電荷発生物質 5部 下記構造式の電荷輸送物質 0.5部 ポリビニルブチラール(UCC社製 XYHL) 1部 シクロヘキサノン 100部 テトラヒドロフラン 100部 〔電荷輸送層塗工液〕 下記構造式の電荷輸送物質 7部 ポリアリレート(ユニチカ社製 U−100) 9部 テトラヒドロフラン 100部 シクロヘキサノン 60部
【0015】実施例4 厚さ0.2mmのアルミニウム板上に、下記組成の電荷発生
層塗工液および電荷輸送層塗工液を順次、塗布、乾燥し
て各々0.2μmの電荷発生層および17μmの電荷輸送層を
形成し、本発明の電子写真感光体を作成した。 〔電荷発生層塗工液〕 下記構造式の電荷発生物質 5部 下記構造式の電荷輸送物質 10部 ポリエステル(東洋紡績製社バイロン300) 0.5部 テトラヒドロフラン 400部 〔電荷輸送層塗工液〕 下記構造式の電荷輸送物質 10部 ポリカーボネート(GE社製 レキサン−141) 10部 塩化メチレン 150部 シクロヘキサノン 50部
【0016】実施例5 厚さ0.1mmの電鋳ニッケル板上に、下記組成の下引層塗
工液、電荷発生層塗工液、電荷輸送層塗工液、および保
護層塗工液を順次、塗布、乾燥して各々0.3μmの下引層
0.2μmの電荷発生層、18μmの電荷輸送層および3μmの
保護層を形成し、本発明の電子写真感光体を作成した。 〔下引層塗工液〕 ポリビニルアルコール 2部 (電気化学工業社製 デンカポバール H−20) 水 100部 メタノール 100部 〔電荷発生層塗工液〕 下記構造式の電荷発生物質 6部 下記構造式の電荷輸送物質 4部 ポリサルホン(日産化学社製 P−1700) 1部 シクロヘキサノン 100部 テトラヒドロフラン 100部 〔電荷輸送層塗工液〕 下記構造式の電荷輸送物質 9部 ポリカーボネート(帝人化成社製 パンライトL−1300) 11部 塩化メチレン 170部 シクロヘキサノン 80部 〔保護層塗工液〕 スチレン〜メチルメタクリレート−3−メタクリロキ シプロピルトリメトキシシラン共重合体 80部 酸化錫 80部 トルエン 170部 2−ブタノン 100部
【0017】実施例6 実施例4と同じ支持体上に、下記組成の下引層塗工液、
電荷発生層塗工液、および電荷輸送層塗工液を順次、塗
布・乾燥して各々2μmの下引層、0.4μmの電荷発生層
および22μmの電荷輸送層を形成し、本発明の電子写真
感光体を作成した。 〔下引層塗工液〕 二酸化チタン 8部 ポリビニルブチラール 10部 (積水化学工業社製 エスレック BL−1) 2−ブタン 60部 酢酸エチル 40部 〔電荷発生層塗工液〕 下記構造式の電荷発生物質 5部 下記構造式の電荷輸送物質 0.25部 ポリエステル(東洋紡績社製 バイロン200) 2部 トルイレン−2,4−ジイソシアネート 0.01部 テトラヒドロフラン 250部 4−メチル−4−ペンタノン 150部 〔電荷輸送層塗工液〕 下記構造式の電荷輸送物質 10部 ポリカーボネート 10部 (三菱瓦斯化学社製 ポリカーボネート Z) 塩化メチレン 100部 1,2−ジクロロエタン 100部
【0018】実施例7 直径60mmのAl円筒状支持体上に、下記組成の電荷発生
層塗工液、電荷輸送層塗工液、および保護層塗工液を順
次、塗布・乾燥して、各々0.2μmの電荷発生層、20μm
の電荷輸送層および5μmの保護層を形成し、本発明の
電子写真感光体を作成した。 〔電荷発生層塗工液〕 下記構造式の電荷発生物質 3部 下記構造式の電荷輸送物質 5部 シクロヘキサノン 100部 4−メチル−ペンタノン 30部 〔電荷輸送層塗工液〕 下記構造式の電荷輸送物質 9部 ポリカーボネート(帝人化成社製 パンライトC−1400) 10部 塩化メチレン 120部 0−ジクロロベンゼン 80部 〔保護層塗工液〕 エチレン〜メチルメタクリレート〜2−ヒジロキシエチル メタクリレート〜トリフロロエチルメタクリレート共重合体 70部 導電性酸化チタン 90部 トルエン 220部 n−ブタノール 60部
【0019】実施例8 直径80mmのAl円筒状支持体上に、下記組成の電荷発生
層塗工液、電荷輸送層塗工液および保護層塗工液を順
次、塗布・乾燥して、各々0.2μmの電荷発生層、19μm
の電荷輸送層、および4μmの保護層を形成し、本発明
の電子写真感光体を作成した。 〔電荷発生層塗工液〕 下記構造式の電荷発生物質 5部 下記構造式の電荷輸送物質 2部 ポリビニルブチラール (積水化学工業社製 エスレック BM−S) 0.5部 トルイレン−2,4−ジイソシアネート 0.01部 シクロヘキサノン 350部 2−ブタノン 150部 〔電荷輸送層塗工液〕 下記構造式の電荷輸送物質 8部 ポリエステル(東洋紡績製 バイロン200) 10部 テトラヒドロフラン 100部 シクロヘキサノン 90部
【0020】実施例9 実施例8と同じ支持体上に、下記組成の電荷輸送層塗工
液、および電荷発生層塗工液を順次、塗布・乾燥し、各
々20μmの電荷輸送層、0.5μmの電荷発生層を形成し、
本発明の電子写真感光体を作成した。 〔電荷輸送層塗工液〕 下記構造式の電荷輸送物質 9部 ポリカーボネート(帝人化成社 パンライト K−1300) 10部 塩化スチレン 80部 〔電荷発生層塗工液〕 下記構造式の電荷発生物質 5部 下記構造式の電荷輸送物質 3部 ポリビニルブチラール(UCC社製 XYHL) 1部 テトラヒドロフラン 200部
【0021】比較例1〜4 以上の様に作成した実施例1〜4の感光体において各々
の電荷発生層に電荷輸送物質を含有させないほか、すべ
て実施例1〜4と同様にして感光体を作成し、比較例1
〜4の感光体とした。
【0022】比較例5 実施例5の電荷発生層塗工液を以下の塗工液に変更した
以外はすべて同様に作成した。 〔電荷発生層塗工液〕 下記構造式の電荷発生物質 6部 下記構造式の電荷輸送物質 0.06部 ポリサルホン(日産化学社製 P−1700) 1部 シクロヘキサノン 300部 テトラヒドロフラン 100部 〔0023〕比較例6 実施例6の電荷発生層塗工液を以下の塗工液に変更した
以外はすべて同様に作成した。 〔電荷発生層塗工液〕 下記構造式の電荷発生物質 5部 下記構造式の電荷輸送物質 0.2部 ポリエステル(東洋紡績社製 バイロン 200) 2部 トルイレン−2,4−ジイソシアネート 0.01部 テトラヒドロフラン 250部 4−メチル−2−ペンタノン 150部
【0023】比較例7〜9 実施例7〜9の感光体において、電荷発生層に電荷輸送
物質を含有させない以外はすべて同様に作成した。
【0024】実施例1〜6、および比較例1〜6の各感
光体の特性を静電複写紙試験装置(川口電機製作所製
SP−428型)を用いて次のように評価した。まず、
−5.8kVの放電々圧にてコロナ帯電を20秒間行ない、次
いで10秒間暗減衰させ、その後6luxのタングステン光
を照射した。この時の帯電開始後1秒と20秒の表面電位
1(V)、V20(V)および暗減衰10秒後の表面電位V
30(V)を測定し、また、V30を半分の電位に光減衰さ
せるのに必要な露光量E1/2(lux・sec)を測定した。な
お、暗減衰率(D.D)は、次式で定義される。 D.D = V30/V20 結果を表1に示す。
【0025】実施例7〜9、および比較例7〜9の様に
形成された円筒状電子写真感光体は、特開昭60−100167
号公報に開示されている測定装置を用いて以下の様に測
定した。まず、−6.0 kVもしくは+6.0 kVの放電々圧に
て、コロナ帯電を20秒間行ない、次いで10秒間暗減衰さ
せ、その後6luxのタングステン光を照射した。この時
の帯電開始後1秒と20秒の表面電位V1(V)、V
20(V)および暗減衰10秒後の表面電位V30(V)を測定
し、また、V30を半分の電位に光減衰させるのに必要な
露光量E1/2(lux・sec)を測定した。なお、暗減衰率
(D.D)は、次式で定義される。 D.D = V30/V20 結果を表1に示す。
【0026】〔表1〕 表 1
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、導電性支持体上に少な
くとも電荷発生層と電荷輸送層を積層する際、少なくと
も前記2層のうち上層をスプレー工法で該電荷発生層中
に電荷輸送物質を含有させるようにすることにより高感
度な感光体を作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明における電子写真感光体の構成
例を示す断面図であり、導電性支持体11上に感光層15を
設けたものである。
【図2】図2(a)、(b)は、感光層が電荷発生層21
と、電荷発生層23との積層で構成されていることを示
す。
【図3】図3および図4は、さらに別の構成例を示す断
面図であり、図3は、導電性支持体11と感光体15の中に
下引層13を設けたもの、また図4は、感光層15の上に保
護層17を設けたものである。
【符号の説明】
11 導電性支持体 13 下引層 15 感光層 17 保護層 21 電荷発生層 23 電荷発生層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】図3は、さらに別の構成例を示す断面図であ
り、導電性支持体11と感光体15の中に下引層13を
設けたものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】追加
【補正内容】
【図4】図4は、さらに別の構成例を示す断面図であ
り、感光体15の上に保護層17を設けたものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に少なくとも電荷発生層
    と電荷輸送層を積層する際、少なくとも前記2層のうち
    の上層をスプレー工法で設けた電子写真感光体におい
    て、該電荷発生層中に電荷輸送物質を含有してなること
    を特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 前記電荷発生層中に、電荷輸送物質が電
    荷発生物質に対して5重量%以上含有してなることを特
    徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 前記電荷発生層中に含有する電荷輸送物
    質が、該電荷輸送層に用いられる電荷輸送物質と同一で
    あることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光
    体。
JP30848491A 1991-10-28 1991-10-28 電子写真感光体 Pending JPH0689035A (ja)

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JP30848491A JPH0689035A (ja) 1991-10-28 1991-10-28 電子写真感光体

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3701724A1 (de) * 1987-01-22 1988-08-04 Fraunhofer Ges Forschung Verfahren und vorrichtung zur verbesserung eines vakuums in einem gasdichten behaelter
JP2001192359A (ja) * 2000-01-11 2001-07-17 Kyocera Mita Corp スチルベン誘導体、その製造方法およびそれを用いた電子写真感光体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3701724A1 (de) * 1987-01-22 1988-08-04 Fraunhofer Ges Forschung Verfahren und vorrichtung zur verbesserung eines vakuums in einem gasdichten behaelter
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