JPH05142793A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH05142793A
JPH05142793A JP3331187A JP33118791A JPH05142793A JP H05142793 A JPH05142793 A JP H05142793A JP 3331187 A JP3331187 A JP 3331187A JP 33118791 A JP33118791 A JP 33118791A JP H05142793 A JPH05142793 A JP H05142793A
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transport layer
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JP3331187A
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English (en)
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Tatsuya Niimi
達也 新美
Minoru Umeda
実 梅田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 導電性支持体上に、少なくとも電荷発生層、
電荷輸送層を積層した電子写真感光体であって、層形成
に用いられる塗工液の溶媒の残留量を10〜1000p
pmとした電子写真感光体。 【効果】 本発明の電子写真感光体は残留電位が小さく
高感度なものであり、またネガ−ポジ現像における地肌
汚れや、ネガ−ポジ現像における画像低下が極めて小さ
いものである。また本発明の電子写真感光体は従来のも
のに比べ容易かつ低廉に製造し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真用感光体、特
に正帯電型の電子写真用感光体の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電荷発生物質と共に各種の樹
脂を配合させた電荷発生層を設けた電子写真感光体は知
られている。このような例としては、ポリビニルブチラ
ール(特開昭58−105154号)、脂肪酸セルロー
スエステル(特開昭58−166353号)、Tgが7
0℃以下で酸価数10〜40のアクリル樹脂(特開昭5
8−192040号)、Tgが70℃以下の樹脂と、T
gが70℃以上の樹脂を混合したもの(特開昭58−1
93549号)、電荷発生物質−樹脂−溶剤の系に相溶
性のより低い樹脂−溶剤系を加えて再分散したもの(特
開昭56−12646号)、ポリビニルピロリドン(特
開昭56−113140号)、ポリビニルホルマール樹
脂(特開昭61−235844号)等の樹脂を用いたも
のが挙げられる。
【0003】しかしながら、従来公知の感光体にあって
は、電荷発生物質とバインダー樹脂の混合比によって感
度と前露光疲労に対する帯電性が異なるという問題があ
った。
【0004】即ち、従来の感光体は電荷発生物質に対す
るバインダー樹脂の使用量を少なくすると感度を増大す
ることができるが、前露光疲労に対する帯電性の低下が
著しくなり、逆に電荷発生物質に対するバインダー樹脂
の使用量を多くすると前露光疲労に対する帯電性の低下
を抑制できるが、感度が著しく低下するという問題点を
包含する。
【0005】また、近年、有機感光体特に支持体上に電
荷発生層及び電荷輸送層を順次積層した負帯電型感光体
が多く使用されている。この感光体はプラス帯電型のも
のに比べてオゾンの発生量が多く、このため感光体表面
が化学変化を受け易く画像のボケや残留電位が上昇する
という難点がある。また、電荷輸送層にヒドラゾン化合
物、ピラゾリン化合物、オキサゾール化合物、スチリル
化合物等の淡黄色〜黄色系の正孔移動物質を用いている
ため、短波長光たとえば500nm以下のブルー光はこ
の電荷輸送層に吸収されてしまい、かかる感光体は短波
側波長域の感度が著しく弱いという欠点がある。この感
度の低下はブルー光に対して著しく、このため光量を増
大しないと光減衰効果が発揮されない。しかしながら、
このように光量を増大すると感光体に疲労が蓄積しその
耐久性が低下するという問題点を生じる。
【0006】一方、電荷輸送層及び電荷発生層をその順
に積層したプラス帯電型の感光体は、電荷発生層が表面
層となり、帯電、露光、現像、転写、クリーニングの複
写プロセスの繰り返しにより表面層が摩耗し、その耐久
性が低下する。これらの欠点を解消する方法として、電
荷発生層の薄膜を厚くする方法が提案されているが(特
開昭59−224846号、特開昭59−174849
号)、この方法には電荷発生層中でのキャリアトラップ
により残留電位の蓄積や帯電性の劣化が生じるという難
点がある。また、感光層に樹脂保護層を設けたものも知
られているが(特開昭57−30844号、特開昭57
−30845号)、このものもその膜厚を2〜5μとす
ると残留電位が上昇し、また1μ以下にすると実質的に
耐久性が低下する。更に、感光層上に中間層及び保護層
を設けた感光体も提案されているが(特開昭58−18
637号、特開昭58−18638号、特開昭58−6
0748号)、このものはガラス転移の低いものを感光
層として用いた場合にはクラックが発生し、凹凸の激し
い感光体となるため耐久性が劣るという欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は残留電位の蓄
積や帯電性の劣化がなく、またポジ−ポジ現像における
地肌汚れや、ネガ−ポジ現像における画像低下の極めて
小さい高感度な電子写真用感光体を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、導電性
支持体上に、少なくとも電荷発生層と電荷輸送層を積層
した電子写真感光体において、少なくとも前記2層を形
成した後、電荷輸送層中に含有してなる電荷輸送物質の
融点以上に加熱し、層形成に用いられる塗工液の残留量
を10ppm〜10000ppmの範囲に保持としたこ
とを特徴とする電子写真感光体が提供される。一般に、
積層型有機電子写真感光体においては、その高感度化が
強く切望されている。
【0009】本発明者らは、電荷発生層と電荷輸送層を
積層(順番はどちらでも可)した後に、電荷輸送層中に
含有される電荷輸送物質の融点よりも高い温度で加熱す
ることにより、層形成に用いられる塗工液の溶媒の残留
量が10ppm〜10000ppmの範囲に保持すると
非常に高感度な電子写真感光体が作製されることを見出
した。
【0010】もちろん、有機物であるから融点以上とい
っても上限があり、材料の分解・酸化等を考慮し、温度
を設定する必要がある。温度設定の際には、予備的に熱
分析等で行ない決定することが好ましい。
【0011】又、使用する材料によっては、非常に酸化
しやすいもの等が存有する。その場合には、出来るだけ
短時間で加熱処理を行なうことが望ましい。更には、下
記方法が与えられる。
【0012】電荷発生層上に電荷輸送層を積層する場合
は、電荷輸送層塗工液中の溶媒を乾燥する。前記材料を
使用の場合には加熱を2段階に行なう。すなわち、溶媒
を乾燥出来る温度で乾燥を行なった後、本発明である融
点以上の温度て加熱を行なう。もちろん、予備試験等で
融点以上でも酸化・分解等のしにくい材料は1段階加熱
でも差しつかえない。更に本発明における加熱処理は、
以下の条件においてより一層の効果が認められる。すな
わち、電荷輸送層の最も電荷発生層側の電荷輸送物質/
バインダー重量比が特定(7/10さらに好ましくは1
/1)より大きいことにより効果が大きくなることが判
った。これは電荷発生層中に電荷輸送物質が含有されや
すくなるためと思われる。加熱条件として、電荷輸送物
質の融点末満の温度を採用すると電荷発生物質と電荷輸
送物質との接触量が充分得られないため、本発明の所期
の効果が達成できない。
【0013】本発明における加熱処理に際しては、電荷
発生層と接触する電荷輸送層の電荷輸送物質濃度が大き
いほどより一層の効果が認められる。しかしながら、あ
まり大き過ぎると電荷輸送層の機械的強度が小さくな
る。(摩耗量が大きくなる、接着性が悪くなる)この欠
点に対し、電荷輸送層を複数の層で構成することにより
解消させる。すなわち、電荷発生層に最も近い層の電荷
輸送物質濃度を出来るだけ大きくし、電荷発生層から遠
くなるに従って段階的に濃度を小さくすることにより、
高感度でかつ高耐久(耐摩耗性の優れた)な感光体が得
られる。
【0014】また、電荷輸送層を形成する際、複数の塗
工液を用いて単層で電荷輸送物質の濃度を連続的に変化
させる(電荷発生層に近い側から遠い側に向かって連続
的に電荷輸送物質濃度が小さくする。)ことによっても
高感度でかつ高耐久な感光体が得られる。この際(電荷
輸送層が複数層あるいは単層の場合いずれも)、電荷発
生層に接触する電荷輸送層の電荷輸送物質とバインダー
樹脂の比が7/10以上であることにより本発明の効果
がより一層認められるものである。
【0015】また、残留溶媒量については、10000
ppmを越えると、感光体の電気特性において、残留電
位の発生および感度の低下が認められる。一方、10p
pm末満であると、膜の可撓性が小さくなり、対摩耗性
が悪くなるあるいは、クラックが発生する等の問題点を
生じやすくなる。
【0016】次に、図面を用いて本発明を説明する。図
1は、本発明において使用する感光体の構成例を示す断
面図であり、導電性支持体11上に、感光層15を設け
たものである。図2(a)、図2(b)は、別の構成例
を示す断面図であり、感光層が電荷発生層21と、電荷
輸送層23との積層で構成されている。図3および図4
は、更に別の構成例を示す断面図であり、図3は導電性
支持体11と感光層15の間に下引層13を設けたも
の、また、図4は、感光層15の上に保護層17を設け
たものである。ここで感光層15と保護層17の間に中
間層(図示せず)を設けることも可能である。導電性支
持体11としては、体積抵抗1010・Ωcm以下の導電
性を示すもの、例えば、アルミニウム、ニッケル、クロ
ム、ニクロム、銅、銀、金、白金などの金属、酸化ス
ズ、酸化インジウムなどの金属酸化物を、蒸着又はスパ
ッタリングにより、フィルム状もしくは円筒状のプラス
チック、紙等に被覆したもの、あるいは、アルミニウ
ム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレス等の板及
びそれらをD.I.,I.I.,押出し、引抜き等の工
法で素管化後、切削、超仕上げ、研摩等で表面処理した
管等を使用することができる。
【0017】次に、電荷発生層21について説明する。
電荷発生層21は、電荷発生物質を主成分とする層で、
必要に応じてバインダー樹脂を用いることもある。バイ
ンダー樹脂としては、ポリアミド、ポリウレタン、ポリ
エステル、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネー
ト、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラ
ール、ポリビニルホルマール、ポリビニルケトン、ポリ
スチレン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリアクリ
ルアミドなどが用いられる。電荷発生物質としては、公
知の材料で用いることが出来る。例えば、金属フタロシ
アニン及び無金属フタロシアニン等のフタロシアニン系
顔料、アズレニウム塩顔料、スクエアリック酸メチン顔
料、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料、トリフェニル
アミン骨格を有するアゾ顔料、ジベンゾチオフェン骨格
を有するアゾ顔料、オキサジアゾール骨格を有するアゾ
顔料、フルオレノン骨格を有するアゾ顔料、ジスチリル
オキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルカ
ルバゾール骨格を有するアゾ顔料、ペリレン系顔料、ア
ントラキノン系又は多環キノン系材料、キノンイミン系
顔料、ジフェニルメタン及びトリフェニルメタン系顔
料、ベンゾキノン及びナフトキノン系顔料、シアニン及
びアゾメチン系顔料、インジゴイド系顔料、ビスベンズ
イミダゾール系顔料等が挙げられる。
【0018】次に、電荷輸送層23について説明する。
電荷輸送層23は、電荷輸送物質及びバインダー樹脂を
適当な溶剤に溶解ないし、これを塗布、乾燥することに
より形成できる。電荷輸送物質には、電子輸送物質と正
孔輸送物質とがある。
【0019】電子輸送物質としては、たとえば、クロル
アニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラ
シアノキノンジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−
フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フ
ルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサント
ン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,
8−トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チオフ
ェン−4−オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオ
フェノン−5,5−ジオキサイドなどの電子受容性物質
が挙げられる。
【0020】正孔輸送物質としては、以下に表わされる
電子供与性物質等が挙げられ、良好に用いられる。
【0021】例えばポリ−N−ビニルカルバゾール及び
その誘導体、ポリ−γ−カルバゾリルエチルグルタメー
ト及びその誘導体、ピレン−ホルムアルデヒド縮合体及
びその誘導体、ポリビニルピレン、ポリビニルフェナン
トレン、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導
体、イミダゾール誘導体、トリフェニルアミン誘導体、
9−(p−ジエチルアミノスチリル)アントラセン、
1,1−ビス−(4−ジベンジルアミノフェニル)プロ
パン、スチリルアントラセン、スチリルピラゾリン、フ
ェニルヒドラゾン類、α−フェニルスチルベン誘導体、
チアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、フェナジン誘
導体、アクリジン誘導体、ベンゾフラン誘導体、ベンズ
イミダゾール誘導体、チオフェン誘導体等が挙げられ
る。
【0022】電荷輸送層に用いる結着剤としては、ポリ
カーボネート(ビスフェノールAタイプ、ビスフェノー
ルZタイプ)、ポリエステル、メタクリル樹脂、アクリ
ル樹脂、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリスチレン、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リウレタン、ポリ塩化ビニリデン、アルキッド樹脂、シ
リコーン樹脂、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルブ
チラール、ポリビニルホルマール、ポリアクリレート、
ポリアクリルアミド、ポリアミド、フェノキシ樹脂など
が用いられる。これらのバインダーは単独又は2種以上
の混合物として用いることができる。
【0023】導電性支持体11と感光層15との間に必
要に応じて設けられる下引き層13は接着性を向上する
目的で設けられ、その材料としてはSiO、Al23
シランカップリング剤、チタンカップリング剤、クロム
カップリング剤等の無機材料やポリアミド樹脂、アルコ
ール可溶性ポリアミド樹脂、水溶性ポリビニルブチラー
ル、ポリビニルブチラール、PVA等の接着性の良いバ
インダー樹脂などが使用される。その他、前記接着性の
良い樹脂にZnO、TiO2、ZnS等を分散したもの
も使用できる。中間層の形成法としては無機材料単独の
場合はスパッタリング、蒸着等の方法が、また有機材料
を用いた場合は通常の塗布法が採用される。なお中間層
の厚さは5μm以下が適当である。
【0024】また、必要に応じて設けられる保護層17
は感光体の表面保護の目的で設けられ、これに使用され
る材料としてはABS樹脂、ACS樹脂、オレフィン〜
ビニルモノマー共重合体、塩素化ポリエーテル、アリル
樹脂、フェノール樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、
ポリアミドイミド、ポリアクリレート、ポリアリルスル
ホン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリエチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、アクリ
ル樹脂、ポリメチルペンテン、ポリプロピレン、ポリフ
ェニレンオキシド、ポリスルホン、ポリスチレン、AS
樹脂、ブタジェン−スチレン共重合体、ポリウレタン、
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エポキシ樹脂等
の樹脂が挙げられる。保護層にはその他、耐摩耗性を向
上する目的でポリテトラフルオロエチレンのような弗素
樹脂、シリコーン樹脂、及びこれら樹脂に酸化チタン、
酸化錫、チタン酸カリウム等の無機材料を分散したもの
等を添加することができる。保護層の形成法としては通
常の塗布法が採用される。なお保護層の厚さは0.5〜
10μmが適当である。
【0025】更に本発明では感光層15と保護層17と
の間に別の中間層(図示せず)を設けることも可能であ
る。
【0026】
【実施例】次に、実施例によって、本発明を更に詳細に
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。なお、実施例中使用する部は、すべて重量部を
表わす。
【0027】実施例1 厚さ0.2mmのAl板上の下記組成の電荷発生層塗工
液、電荷輸送層塗工液を順次塗布乾燥して、各々0.2
μmの電荷発生層、20μmの電荷輸送層を形成し、本
発明の電荷写真感光体を作製した。 〔電荷発生層塗工液〕 ポリビニルブチラール(積水化学工業:エスレックBL−S) 2部 下記構造の電荷発生物質 5部
【化1】 シクロヘキサノン 80部 2−ブタノン 70部 〔電荷輸送層塗工液〕 ポリガーボネート(パンライト K−1300:帝人化成) 1部 下記構造の電荷輸送物質
【化2】 テトラヒドロフラン 15部 シクロヘキサノン 5部 電荷輸送層を製膜し、指触乾燥後、160℃で40分間
加熱した。
【0028】実施例2 厚さ50μmの電鋳Niベルト上に下記組成の電荷発生
層塗工液、電荷輸送層1塗工液、電荷輸送層2塗工液を
順次、塗布・乾燥して、それぞれ0.2μm厚の電荷発
生層、2μm厚の電荷輸送層1および20μm厚の電荷
輸送層2を形成し、本発明の電子写真感光体を作製し
た。 電荷発生層塗工液 下記構造の電荷発生物質 5部
【化3】 ポリビニルブチラール樹脂 2部 (電気化学工業(株):デンカブチラール#4000−1) シクロヘキサノン 250部 2−ブタノン 100部 〔電荷輸送層1塗工液〕 下記構造の電荷輸送物質 8部
【化4】 ポリカーボネート(帝人化成(株):パンライトL−1250) 10部 塩化メチレン 100部 〔電荷輸送層2塗工液〕 下記構造の電荷輸送物質 1部
【化5】 ポリカーボネート(帝人化成(株):パンライトL−1250) 10部 塩化メチレン 100部 電荷輸送層を製膜し、指触乾燥した後、140℃−20
分間で加熱した。
【0029】実施例3 実施例1と同じ支持体上に、下記組成の下引き層塗工
液、電荷発生層塗工液、電荷輸送層塗工液を順次、塗布
・乾燥して、それぞれ0.3μm厚の下引き層、0.2
μm厚の電荷発生層および22μm厚の電荷輸送層を形
成し、本発明の電子写真感光体を作製した。 〔下引き層塗工液〕 水溶性ポリビニルブチラールの25%水溶液 (積水化学工業(株):エスレックW−201) 50部 水 150部 メタノール 200部 〔電荷発生層塗工液〕 下記構造式の電荷発生物質 4部
【化6】 シクロヘキサノン 100部 2−ブタノン 50部 〔電荷輸送層塗工液〕 下記構造の電荷輸送物質 9部
【化7】 ポリカーボネート(帝人:パンライト C−1400) 10部 塩化メチレン 100部 電荷輸送層を製膜し、指触乾燥後、100℃〜20分間
乾燥を行ない、135℃−5分間加熱処理した。
【0030】実施例4 実施例1と同じ支持体上に、下記組成の下引き層塗工
液、電荷発生層塗工液を順次、塗布・乾燥して、それぞ
れ2μm厚の下引き層、0.3μm厚の電荷発生層を形
成した後、電荷輸送層1塗工液および電荷輸送層2塗工
液をスプレー法により連続塗布した後、乾燥して18μ
m厚の電荷輸送層を形成し、本発明の電子写真感光体を
作製した。 〔下引き層塗工液〕 二酸化チタン 1部 ポリエステル(東洋紡績(株)バイロン200) 1部 トルイレン−2,4−ジイソシアネート 0.01部 2−ブタノン 50部 4−メチル−2−ペンタノン 50部 〔電荷発生層塗工液〕 下記構造の電荷発生物質 10部
【化8】 ポリビニルブチラール(UCC社製:XYHL) 1部 テトラヒドロフラン 300部 〔電荷輸送層1塗工液〕 下記構造の電荷輸送物質 7部
【化9】 ポリアリレート(ユニチカ(株)製U−100) 10部 テトラヒドロフラン 100部 〔電荷輸送層2塗工液〕 下記構造の電荷輸送物質 5部
【化10】 ポリアリレート(ユニチカ(株)製U−100) 10部 テトラヒドロフラン 200部 電荷輸送層製膜後170℃−10分間加熱した。
【0031】実施例5 実施例1と同じ支持体上に、下記組成の電荷輸送層塗工
液、電荷発生層塗工液を順次、塗布・乾燥して、それぞ
れ、20μm厚の電荷輸送層、0.5μm厚の電荷発生
層を形成し、本発明の電子写真感光体を作製した。 〔電荷輸送層塗工液〕 下記構造の電荷輸送物質 1部
【化11】 ポリカーボネート(CE社:レキサン−141) 1部 塩化メチレン 10部 〔電荷発生層塗工液〕 下記構造の電荷発生物質 5部
【化12】 ポリエステル(東洋紡績(株):バイロン300) 1部 テトラヒドロフラン 180部 電荷発生層製膜後150℃−15分間加熱した。
【0032】比較例1 実施例1と同様に、電荷発生層、電荷輸送層を形成した
後、120℃−60分間加熱した以外は全く同様に作成
した。
【0033】比較例2 実施例2における電荷輸送層を、電荷輸送層2塗工液を
用いて、単層で22μm作成した以外は、全く同様に作
成した。
【0034】比較例3 実施例3における乾燥温度を135℃−25分間に変更
した以外は、全く同様に作成した。
【0035】比較例4 実施例4における電荷輸送層を、電荷輸送層2塗工液の
みを用いて、単層で18μm作成した以外は、全く同様
に作成した。
【0036】比較例5 実施例5における加熱温度を120℃に変更した以外
は、全く同様に作成した。
【0037】比較例6 実施例1における加熱処理を160℃−10分間にした
以外は、全く同様に作成した。
【0038】以上作成した、実施例1〜5および比較例
1〜6の感光体は、各感光体の特性を静電複写紙試験装
置(川口電気製作所:SP−428型)を用いて次の様
に評価した。まず、−6.2kVもしくは6.2kVの
放電電圧にて、コロナ放電を20秒間行ない、次いで暗
減衰させて表面電位が−800Vもしくは800Vにな
ったところで、5luxのタングステン光を照射した。
この時の帯電開始後20秒の表面電位V20(V)、また
始照射の際、表面電位が−40Vもしくは400Vにな
るのに必要な露光量E1/2(lux・sec)、タング
ステン光照射20秒後の電位V40(V)を測定した。更
に感光体の残留溶媒量については、ガスクロマトグラフ
ィーを用いて測定した。その結果を表1に示す。
【表1】
【0039】比較例7 実施例2における加熱処理を140℃−60分間にした
以外は、全く同様に作成した。
【0040】実施例2及び比較例7の感光体をマイリコ
ピーM10に搭載し、1000枚のランニングテストを
おこなったところ、実施例2の感光体は全て正常な画像
が形成されたが、比較例7の感光体では、1000枚終
了時点でクラックが生じ、異常画像が得られていた。
【0041】
【効果】本発明の電子写真感光体は、残留電位が小さく
高感度なものであり、またネガ−ポジ現像における地肌
汚れや、ネガ−ポジ現像における画像低下が極めて小さ
いものである。また本発明の電子写真感光体は従来のも
のに比べ容易かつ低廉に製造し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子写真感光体の構成例を示す断
面図である。
【図2】(a)及び(b)は本発明に係る電子写真感光
体の別の構成例を示す断面図である。
【図3】本発明に係る電子写真感光体の更に別の構成例
を示す断面図である。
【図4】本発明に係る電子写真感光体の更に別の構成例
を示す断面図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に、少なくとも電荷発生
    層と電荷輸送層を積層した電子写真感光体において、少
    なくとも前記2層を形成した後、電荷輸送層中に含有し
    てなる電荷輸送物質の融点以上に加熱し、層形成に用い
    られる塗工液の残留量を10ppm〜10000ppm
    の範囲に保持としたことを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 電荷輸送層が少なくとも2層積層したも
    のであることを特徴とする請求項1の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 2層積層した電荷輸送層の電荷輸送物質
    とバインダー樹脂の比が、電荷発生層に最も近い層から
    遠い層に向かって順次小さくなることを特徴とする請求
    項2の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 電荷輸送層が単層であり、かつ、電荷輸
    送物質とバインダー樹脂の比が連続的に変化し、電荷発
    生層に最も近い側から遠い側に向かって小さくなること
    を特徴とする請求項1の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 電荷発生層に最も近い部分の電荷輸送物
    質とバインダー樹脂の比が7/10であることを特徴と
    する請求項1乃至4の電子写真感光体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009175726A (ja) * 2007-12-27 2009-08-06 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体並びにその製造方法、電子写真カートリッジ、および画像形成装置
WO2015111589A1 (ja) * 2014-01-21 2015-07-30 三菱化学株式会社 電子写真感光体、電子写真カートリッジ、画像形成装置、及び電荷輸送物質

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