JPH08101516A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

Info

Publication number
JPH08101516A
JPH08101516A JP25937294A JP25937294A JPH08101516A JP H08101516 A JPH08101516 A JP H08101516A JP 25937294 A JP25937294 A JP 25937294A JP 25937294 A JP25937294 A JP 25937294A JP H08101516 A JPH08101516 A JP H08101516A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charge
charge transport
layer
substance
charge generation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25937294A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Niimi
達也 新美
Minoru Umeda
実 梅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP25937294A priority Critical patent/JPH08101516A/ja
Priority to US08/535,573 priority patent/US5677094A/en
Publication of JPH08101516A publication Critical patent/JPH08101516A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高感度、高速応答性を有し、残留電位が少な
く、耐摩耗性、接着性に優れた電子写真感光体及びその
製造方法を提供する。 【構成】 導電性支持体上に、少なくとも電荷発生層と
電荷輸送層とを積層してなる電子写真感光体において、
該電荷発生層にイオン化ポテンシャル(Ip1)が6.
0eV以下の高分子電荷輸送物質を含有させたことを特
徴とする電子写真感光体。および導電性支持体上に2種
以上の電荷発生層形成用塗工液を、2以上のスプレーヘ
ッドを用い、同時に塗工製膜することを特徴とする該電
子写真感光体。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】本発明は、電子写真感光体に関し、複写
機、レーザープリンター、レーザーファクシミリ等に好
適に利用される。
【従来の技術】
【0002】電子写真方法としては、カールソンプロセ
スやその種々の変形プロセスなどが知られており、複写
機やプリンターなどに広く使用されている。このような
電子写真方法に用いられる感光体としては、有機系の感
光材料を用いたものが、安価、大量生産性、無公害性な
どをメリットを有しており、近年使用され始めている。
有機系の電子写真感光体には、ポリビニルカルバゾール
(PVK)に代表される光導電性樹脂、PVK−TNF
(2,4,7−トリニトロフルオレノン)に代表される
電荷移動錯体型、フタロシアニン−バインダーに代表さ
れる顔料分散型、電荷発生物質と電荷輸送物質とを組み
合わせて用いる機能分離型の感光体などが知られてお
り、特に機能分離型の感光体が注目されている。
【0003】この機能分離型の感光体における静電潜像
形成のメカニズムは、感光体を帯電した後光照射する
と、光は透明な電荷輸送層を通過し、電荷発生層中の電
荷発生物質により吸収され、光を吸収した電荷発生物質
は電荷単体を発生し、この電荷単体は電荷輸送層に注入
され、帯電によって生じている電界にしたがって電荷輸
送層中を移動し、感光体表面の電荷を中和することによ
り静電潜像を形成するものである。機能分離型感光体に
おいては、主に紫外部に吸収を持つ電荷輸送物質と、主
に可視部に吸収を持つ電荷発生物質とを組み合わせて用
いることが知られており、かつ有用である。
【0004】電荷輸送物質は多くが低分子化合物として
開発されているが、低分子化合物は単独で製膜製がない
ため、通常、不活性高分子化合物に分散・混合して用い
られる。しかるに低分子電荷輸送物質と不活性高分子化
合物からなる電荷輸送層は一般に柔らかく、カールソン
プロセスにおいては繰り返し使用による膜削れを生じや
すいという欠点がある。更に、この構成の電荷輸送層は
電荷移動度に限界があり、カールソンプロセスの高速化
あるいは小型化の障害となっていた。これは、通常低分
子電荷輸送物質の含有量が50重量%以下で使用される
ことに起因している。即ち低分子電荷輸送物質の含有量
を増すことで確かに電荷移動度は上げられるが、このと
き逆に製膜性が劣化するためである。
【0005】この点を克服するために高分子型の電荷輸
送物質が注目され、例えば、特開昭51−73888号
公報、特開昭54−8527号公報、特開昭54−11
737号公報、特開昭56−150749号公報、特開
昭57−78402号公報、特開昭63−285552
号公報、特開平1−1728号公報、特開平1−190
49号公報、特開平3−50555号公報等に開示され
ている。しかしながら、高分子電荷輸送物質からなる電
荷輸送層と電荷発生層とを組み合わせた感光体の光感度
は、上記の低分子電荷輸送物質を用いた場合に比べ著し
く劣っており、この点の改良が強く望まれていた。ま
た、特開平5−34938号公報には、高分子電荷輸送
物質を電荷輸送層に用いた積層感光体の高感度化技術に
関して、低分子電荷輸送物質を電荷発生層ないし電荷輸
送層に添加せしめる技術が開示されている。しかしなが
ら、低分子電荷輸送物質を高分子電荷輸送物質からなる
電荷輸送層に添加すると、繰り返し使用による電荷輸送
層の削れが多くなるという欠点を有する。一方、低分子
電荷輸送物質を電荷発生層に添加した場合は、無添加時
よりは感度の向上が認められるものの満足のいくレベル
に達していなかった。
【0006】上述したように、機能分離型積層感光体の
電荷輸送層を低分子電荷輸送物質と不活性高分子化合物
で構成した場合、電荷移動度すなわち応答性に限界があ
り、また繰り返し使用による電荷輸送層の削れを生ずる
という不具合点を有する。一方、電荷輸送層に高分子電
荷輸送物質を用いた場合、そのような欠点は克服できる
が、その代りに感光体の感度が低いという致命的欠点を
生じてしまう。この点に関しては、低分子電荷輸送物質
を併用することも可能であるが、すべての特性を満足で
きるものではないことは上述したとおりである。
【0007】更に、積層感光体の電荷輸送層中の電荷輸
送物質濃度(電荷輸送物質/バインダー樹脂比)を小さ
くし、かつ電荷発生層中に低分子電荷輸送物質を添加す
る試みがなされているが(特開昭63−281167号
公報)、無添加時よりは感度の向上が認められるものの
満足のいくレベルに達していなかった。また、一般的な
高分子電荷輸送物質は、単独での製膜性が劣る場合もあ
り、可撓性が低く、接着性が悪い場合もある。また、こ
のような欠点を克服するために、電荷発生層中に高分子
電荷輸送物質を添加することも考えられ有効な手段であ
るが、電荷発生物質との相性(ぬれ性、分散性等)が悪
く、ポットライフが短くなってしまうものもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高
感度であり、かつ高速応答性を有し、残留電位が少な
く、耐摩耗性に優れ、導電性支持体と電荷発生層と
の接着性に優れた感光体を提供することにある。また、
上記〜の優れた電子写真感光体を安定した状態で作
製することのできる、電子写真感光体の製造方法を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、導電性
支持体上に、少なくとも電荷発生物質を含有させた電荷
発生層と、電荷輸送物質を含有させた電荷輸送層とを積
層してなる電子写真感光体において、該電荷発生層にイ
オン化ポテンシャル(Ip1)が6.0eV以下の高分
子電荷輸送物質を含有させたことを特徴とする電子写真
感光体が提供され、特に、前記電荷輸送層中に含有させ
る電荷輸送物質が、低分子電荷輸送物質であることを特
徴とする前記電子写真感光体、或いは、前記電荷輸送層
中に、更に高分子電荷輸送物質を含有させたことを特徴
とする前記電子写真感光体が提供される。また、前記電
荷発生層中に含有させる高分子電荷輸送物質のイオン化
ポテンシャル(Ip1)と、前記電荷輸送層中に含有さ
せる電荷輸送物質のイオン化ポテンシャル(Ip2)と
が、以下の関係を満足することを特徴とする前記電子写
真感光体が提供され、 IP1≧Ip2 更に、前記電荷輸送層が低分子電荷輸送物質とバインダ
ー樹脂から構成され、これらの重量比「低分子電荷輸送
物質/バインダー樹脂」が、8/10以下であることを
特徴とする前記電子写真感光体が提供される。また、前
記電荷発生層が、電荷発生物質と高分子電荷輸送物質と
バインダー樹脂からなる複数の層から構成され、各層の
高分子電荷輸送物質濃度が、支持体側から表面側に向っ
て段階的に高くなることを特徴とする前記電子写真感光
体が提供され、更にまた、前記電荷発生層が、電荷発生
物質と高分子電荷輸送物質とバインダー樹脂からなり、
高分子電荷輸送物質濃度が、支持体側から表面側に向っ
て連続的に高くなることを特徴とする前記電子写真感光
体が提供され、特に、前記電荷発生層と導電性支持体と
の間に中間層を設けたことを特徴とする前記電子写真感
光体が提供される。また、前記の電子写真感光体を製造
する方法において、導電性支持体上に、2種以上の電荷
発生層形成用塗工液を、2以上のスプレーヘッドを用
い、同時に塗工製膜することを特徴とする電子写真感光
体の製造方法が提供され、特に、前記2種以上の電荷発
生層形成用塗工液が、電荷発生物質と溶媒とバインダー
樹脂からなる電荷発生物質分散塗工液と、高分子電荷輸
送物質を含有する塗工液との2種であることを特徴とす
る前記電子写真感光体の製造方法が提供される。
【0010】これまで、機能分離型積層感光体の光キャ
リア発生は、電荷発生層内で電荷発生物質が光励起を受
けて生ずるものと考えられており、またこのことを実証
した例も非常に少なかった。本発明者らは、ビスアゾ顔
料及びトリスアゾ顔料を電荷発生層に用いた積層感光体
の光キャリア発生に関する検討を行なった結果、光吸収
した電荷発生層バルクに励起子(exciton)を生
じ、この励起子が電荷発生層と電荷輸送層の界面でフリ
ーキャリアに解離し、光キャリア発生していることを見
出し、ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプライド・
フィジックス誌第29巻12号2746〜2750頁及
びジャーナル・オブ・アプライド・フィジックス誌第7
2巻1号117〜123頁に報告してきた。
【0011】更に本発明者らはその後、鋭意検討を重ね
た結果、次の知見を得た。 (1)電荷発生層と電荷輸送層の界面におけるキャリア
の発生は、有機電荷発生全般にわたって認められるこ
と。 (2)光キャリアの発生量は、電荷発生物質と低分子電
荷輸送物質との接触・混合度合いが多いほど、大きいこ
と。 (3)光キャリアの発生は、電荷発生物質と高分子電荷
輸送物質との間でも生じ、かつその量は接触・混合度合
いが多いほど、大きいこと。 (4)電荷輸送層を通常のキャスト法で製膜する場合、
低分子化合物(低分子電荷輸送物質)は電荷発生層にし
みこみ、電荷発生物質と十分に接触できるが、高分子化
合物(高分子電荷輸送物質)の場合は電荷発生層にしみ
こむことができず電荷発生物質との接触が十分とれない
ため光キャリア発生量は少ない(感度が低い)こと。 (5)電荷輸送層から電荷発生層への電荷輸送物質のし
みこみは、電荷輸送層中の電荷輸送物質濃度に依存する
こと。
【0012】かかる新規な知見に基づき、本発明者らは
更なる検討を重ねた結果、即ち、電荷発生層中にイオン
化ポテンシャル(以下Ip1と略称する)が6.0eV
以下の高分子電荷輸送物質を含有させることにより、こ
れと、電荷発生物質との間のキャリア発生サイトが十分
量確保され、このため、高感度、高速応答性、低残留電
位な感光体が得られることを見出した。また、本発明者
らは、前記の高分子電荷輸送物質を用いた積層感光体の
高耐久化技術に関して、電荷発生層に拡散係数の小さな
高分子電荷輸送物質を用いることにより、電荷輸送層積
層の際の溶けだしを押さえることができ、更に、電荷発
生層中の光キャリア発生サイトが十分に確保できること
により、電荷輸送層中の電荷輸送物質濃度を低く設定で
きることから、高耐摩耗性な感光体を実現できることを
見出した。更に、電荷発生層を電荷発生物質と高分子電
荷輸送物質と不活性高分子であるバインダー樹脂からな
る3元系とし、更に、高分子電荷輸送物質濃度傾斜をつ
けた構成とすることにより改善できることを見出し、接
着性および可撓性の良い感光体を実現できることを見出
した。本発明は上記知見に基づいてなされたものであ
る。
【0013】本発明の電子写真感光体が、このような高
感度、低残留電位、高耐摩耗性であることは、前記した
知見に基づけば、次のように考察することができる。即
ち、通常電荷輸送層の耐摩耗性を上げるため、電荷輸送
層に用いる低分子電荷輸送物質濃度を小さくすることが
考えられるが、この場合には、電荷発生層への電荷輸送
物質のしみこみ量は少なくなる。このため、電荷輸送物
質と電荷発生物質との接触量も小さくなり、キャリア発
生サイトが不足する。この点に対し、電荷発生層中に低
分子電荷輸送物質を添加する試みもなされたが、電荷発
生層を湿式法で積層する際、電荷輸送物質は電荷輸送層
へと一部溶け出してしまう。この結果、十分なキャリア
発生サイトが確保できない。
【0014】一方、前記本発明の構成から成る電子写真
感光体においては、電荷発生層内に予め高分子電荷輸送
物質を添加してあるため、これと、電荷発生物質との間
のキャリア発生サイトが十分量確保されている。しかし
て、低分子電荷輸送物質濃度の小さい電荷輸送層を形成
しても十分量のキャリア発生サイト数は保存され、高感
度感光体が実現できる。この時、高分子電荷輸送物質の
Ip1により特性が大きく異なり、Ip1が6.0eV以
下の場合には、電荷発生物質と高分子電荷輸送物質との
間で好ましく光キャリアの発生を生ぜしめることが可能
となり、望ましい高感度感光体が実現できる。逆に、
6.0eVより大きい場合には、電荷発生物質と高分子
電荷輸送物質との間にエネルギー的な障壁を生じ、光キ
ャリア発生がスムーズに行なわれない。
【0015】更に、電荷発生層中に含有される高分子電
荷輸送物質のIp1と電荷輸送層中の電荷輸送物質のI
2の大小関係も重要な点である。該関係が下記式を満
足する場合には、光キャリアの発生及び注入がスムーズ
に行なわれるが、そうでない場合には、低感度、残留電
位の発生といった問題点が生じる。 電荷発生層中の高分子電荷輸送物質のIp1≧電荷輸送
層中の電荷輸送物質のIp2 加えて本発明の感光体は、電荷輸送層が低分子電荷輸送
物質濃度の小さい状態で構成可能であることから、高硬
度感光体を実現でき、繰り返し使用時の耐膜削れに優れ
た特性を示すようになる。
【0016】また、本発明において、本発明の目的(良
好な接着性)が達成できる理由としては以下のことが考
えられる。すなわち、像露光の吸収サイトであり光キャ
リア発生サイトである電荷発生層の表面側(電荷輸送層
側)では、高分子電荷輸送物質が濃度の高い状態で含有
されているため、光キャリア発生サイト数は十分に確保
される。一方、導電性支持体側では、接着性の高いある
いは可撓性のある不活性高分子化合物であるバインダー
樹脂が濃度の高い状態で含有されているため、高感度と
接着性が良いという2つの要求を同時に満足されるもの
と考えられる。また、電荷輸送層中に電荷輸送物質とし
て高分子電荷輸送物質を含有する、あるいは電荷輸送層
を低分子電荷輸送物質とバインダー樹脂で構成し、これ
らの重量比「低分子電荷輸送物質/バインダー樹脂」を
8/10以下に設定することにより、耐摩耗性も向上す
ることができる。この場合でも、先の理由で高感度は維
持できるものである。更に、本発明においては、電荷発
生層と導電性支持体との間に接着性を更に高めるための
中間層を設けることは、本発明の効果を一層高め有効で
ある。
【0017】次に、上記感光体に関して有効な作製方法
について説明する。通常、電子写真感光体の製造方法に
は、乾式製膜法と湿式塗工法の2つの手法がある。しか
しながら、セレン系、アモルファスシリコン系の感光体
を除く、その他大部分を占める有機系電子写真感光体に
おいては、そのほとんどが浸漬塗工法、スプレー法ある
いはローラーコート法に代表される湿式塗工法で作製さ
れる。この湿式塗工法は、大面積化が容易にできる、安
価である等のメリットを有するが、塗工液の性質(粘
度、表面張力など)および下地(基板を含む)の影響を
受けやすいというデメリットも兼ね備えている。特に、
電荷発生層のような薄膜においてはこの現象は顕著であ
る。言い換えれば、塗工液の出来、不出来によって塗膜
の良否が決定されるといっても過言ではない。
【0018】最近の電子写真感光体においては、その高
耐久化あるいは高機能化が求められ、様々な材料が使用
されるようになっており、中には溶媒に不溶な材料も用
いられる。このような場合、分散液として用いられる訳
であるが、分散液は一般には安定ではない。特に有機顔
料にような材料においては、有機溶媒と相互作用を持つ
場合があり、凝集、沈降などの問題が発生しやすい。感
光層用あるいは電荷発生層用塗工液などは、このような
問題が発生した場合には、作製される感光体の塗膜欠陥
につながり、ひいては不良画像の原因となる。従って、
分散液のビヒクルをどのように選択し、分散液をどのよ
うに設計するかは重要な課題となっている訳である。こ
れらの点から、自ずと使用できる材料が限定されてしま
うのが現状である。一方、先に述べたように、高感度、
残留電位の少ない感光体を設計するためには、感光層あ
るいは電荷発生層中に高分子電荷輸送物質を含有させる
ことは重要であり、現時点では、塗工液の安定性と相反
する部分もあり、製造する上で重要な課題となってい
る。
【0019】本発明者らはこの点について検討を行なっ
た結果、感光層あるいは電荷発生層を2つ以上のスプレ
ーヘッドを用い、同時に塗工、製膜することにより容易
に行なえることを見出した。即ち、電荷発生物質を安定
に分散できるビヒクルを用いた塗工液と高分子電荷輸送
物質を含有する塗工液の2つを別々に作製し、塗工を同
時に行なうことにより安定した塗膜が得られる。しか
も、それぞれの液は混じり合わないかぎり分散系がこわ
れることがなく、ポットライフが長くなるように設定で
きる訳である。このような形態をとることにより、材料
選択の幅が広がり、より高機能な感光体を設計すること
が可能となった。
【0020】次に図面を用いて本発明を説明する。図1
は、本発明において使用する感光体の構成例を示す断面
図であり、導電性支持体11上に、少なくとも電荷発生
物質とイオン化ポテンシャルが6.0eV以下の高分子
電荷輸送物質が含有された電荷発生層17と電荷輸送層
19が順次形成されたものである。図2は、本発明にお
いて使用する感光体の他の構成例を示す断面図であり、
導電性支持体11上に、電荷発生層17と電荷輸送層1
9が順次形成されたものであり、電荷発生層17は、高
分子電荷輸送物質濃度の異なる2層以上の積層構成とな
っている。図3は、また別の構成例を示す断面図であ
り、導電性支持体11上に、電荷発生層17と電荷輸送
層19が順次形成されたものであり、電荷発生層17
は、高分子電荷輸送物質濃度が連続的に変化した構成と
なっている。図4は、更に別の構成例を示す断面図であ
り、導電性支持体11と、電荷発生層17の間に中間層
23を設けたものである。図5は、また更に別の構成例
を示す断面図であり、電荷輸送層19上に保護層21を
設けたものである。
【0021】始めに、本発明において用いられる高分子
電荷輸送物質について述べる。本発明に用いられる高分
子電荷輸送物質としては、次のものが挙げられる。 (a)主鎖および/または側鎖にカルバゾール環を有す
る重合体 該重合体としては、例えば、ポリ−N−ビニルカルバゾ
ールや、特開昭50−82056号公報、特開昭54−
9632号公報、特開昭54−11737号公報、特開
平4−183719号公報に記載の化合物等が例示され
る。 (b)主鎖および/または側鎖にヒドラゾン構造を有す
る重合体 該重合体としては、例えば、特開昭57−78402号
公報、特開平3−50555号公報に記載の化合物等が
例示される。 (c)ポリシリレン重合体 該重合体としては、例えば、特開昭63−285552
号公報、特開平5−19497号公報、特開平5−70
595号公報に記載の化合物等が例示される。 (d)主鎖および/または側鎖に第3級アミン構造を有
する重合体 該重合体としては、例えば、N,N−ビス(4−メチル
フェニル)−4−アミノポリスチレンや、特開平1−1
3061号公報、特開平1−19049号公報、特開平
1−1728号公報、特開平1−105260号公報、
特開平2−167335号公報、特開平5−66598
号公報、特開平5−40350号公報に記載の化合物等
が例示される。 (e)その他の重合体 その他の重合体としては、例えば、ニトロピレンのホル
ムアルデヒド縮重合体や、特開昭51−73888号公
報、特開昭56−150749号公報に記載の化合物等
が例示される。
【0022】本発明において使用される高分子電荷輸送
物質としては、上記重合体だけでなく、公知単量体との
共重合体や、ブロック共重合体、グラフト共重合体、ス
ターポリマーや、また、例えば特開平3−109406
号公報に開示されているような電子供与性基を有する架
橋重合体等を用いることも可能である。本発明に使用さ
れる高分子電荷輸送物質としては、上述した材料群の中
でもとりわけ(b)、(c)、(d)に属するものが優
れた効果を有し、好適に使用することができる。
【0023】本発明において使用される高分子電荷輸送
物質は、必らずしも高分子量である必要はなく、いわゆ
るオリゴマーであってもよい。従って、該高分子電荷輸
送物質の重量平均分子量は、1000以上のものが好ま
しく、更に好ましくは2000〜2000000であ
る。本発明に使用される高分子電荷輸送物質は、そのイ
オン化ポテンシャル(Ip1)が6.0eV以下のとき
に、良好な光感度が発現される。
【0024】導電性支持体11としては、体積抵抗10
10Ω以下の導電性を示すもの、例えばアルミニウム、ニ
ッケル、クロム、ニクロム、銅、銀、金、白金などの金
属、酸化スズ、酸化インジウムなどの酸化物を、蒸着ま
たはスパッタリングによりフィルム状もしくは円筒状の
プラスチック、紙等に被覆したもの、あるいはアルミニ
ウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレスなどの
板およびそれらをD.I.,I.I.,押出し、引き抜
きなどの工法で素管化後、切削、超仕上げ、研磨などで
表面処理した管などを使用することができる。
【0025】次に、電荷発生層17について説明する。
電荷発生層17は、電荷発生物質とイオン化ポテンシャ
ル(Ip1)が6.0eV以下の高分子電荷輸送物質を
主成分とする層で、必要に応じてバインダー樹脂(電気
的不活性高分子化合物)を用いることもある。電荷発生
物質としては、公知の材料を用いることができる。例え
ば、金属フタロシアニン、無金属フタロシアニンなどの
フタロシアニン系顔料、アズレニウム塩顔料、スクエア
リック酸メチン顔料、カルバゾール骨格を有するアゾ顔
料、トりフェニルアミン骨格を有するアゾ顔料、ジフェ
ニルアミン骨格を有するアゾ顔料、ジベンゾチオフェン
骨格を有するアゾ顔料、フルオレノン骨格を有するアゾ
顔料、オキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料、ビスス
チルベン骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルオキサジア
ゾール骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルカルバゾール
骨格を有するアゾ顔料、ペリレン系顔料、アントラキノ
ン系または多環キノン系顔料、キノンイミン系顔料、ジ
フェニルメタン及びトリフェニルメタン系顔料、ベンゾ
キノン及びナフトキノン系顔料、シアニン及びアゾメチ
ン系顔料、インジゴイド系顔料、ビスベンズイミダゾー
ル系顔料などが挙げられる。これらの電荷発生物質は、
単独または2種以上の混合物として用いることができ
る。
【0026】電荷発生層に使用されるバインダー樹脂
は、電気的に不活性な高分子化合物であり、その具体例
としては、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、
ポリケトン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、アク
リル樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルポリマ
ー、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリ−N−ビニ
ルカルバゾール、ポリアクリルアミドなどが用いられ
る。これらのバインダー樹脂は、単独または2種以上の
混合物として用いることができる。
【0027】高分子電荷輸送物質としては先述の中か
ら、イオン化ポテンシャルが6.0eV以下のものが選
ばれ、電荷発生層17に用いられる。
【0028】電荷発生層17を形成する方法には、電荷
発生物質等をテトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、
ジオキサン、ジクロロエタン、ブタノン等の溶媒を用い
てボールミル、アトライター、サンドミル等により分散
し、分散液を適度に希釈して塗布することにより、形成
できる。塗布は、浸漬塗工法やスプレーコート、ビード
コート法などを用いて行なうことができる。また、接着
性、及び可撓性の向上を狙って、電荷発生層を、高分子
電荷輸送物質濃度の異なる2層以上の積層構成、あるい
は高分子電荷輸送物質濃度が連続的に変化した構成にす
ることは有効な手段である。この場合には以下のような
方法で、作製することができる。
【0029】高分子電荷輸送物質濃度の異なる2層以上
の積層構成である電荷発生層は、高分子電荷輸送物質濃
度の異なる2種類以上の塗工液を順次塗布乾燥し積層す
ることによって得ることができる。また、高分子電荷輸
送物質濃度が連続的に変化した構成の電荷発生層は、高
分子電荷輸送物質濃度の異なる2種類以上の塗工液を順
次塗布し、下層の塗膜が乾かないうちに次の塗工液を積
層することにより形成することができる。更に、本発明
において、電荷発生層を2以上のスプレーヘッドを用い
て塗工製膜する方法による場合は、例えば高分子電荷輸
送物質を含む塗工液と電荷発生物質、バインダー樹脂を
含む塗工液とを用い、これら塗工液を別々のスプレーヘ
ッドから同時に吐出させ、その際各塗工液の吐出量を調
製することによっても、高分子電荷輸送物質の濃度を変
化させることができる。尚、本発明で言うところの高分
子電荷輸送物質濃度とは、不活性高分子化合物からなる
バインダー樹脂と高分子電荷輸送物質の重量の合計に対
する高分子電荷輸送物質重量の比で表わされる。電荷発
生層中の高分子電荷輸送物質濃度は、電荷輸送層に最も
近い層(部分)では50%以上、好ましくは80%以
上、更に好ましくは100%である。また、支持体側に
おいては50%以下、好ましくは20%以上、更に好ま
しくは0%である。以上のようにして設けられる電荷発
生層の膜厚は、0.01〜5μm程度が適当であり、好
ましくは0.05〜2μmである。
【0030】次に、電荷輸送層19について説明する。
電荷輸送層19は、電荷輸送物質及びバインダー樹脂を
適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを塗布、乾燥する
ことにより形成できる。また、必要により可塑剤やレベ
リング剤を添加することもできる。電荷輸送物質には、
電子輸送物質と正孔輸送物質とがある。電子輸送物質と
しては、例えばクロルアニル、ブロムアニル、テトラシ
アノエチレン、テトラシアノキノジメタン、2,4,7
−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テ
トラニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テト
ラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサ
ントン、2,6,8−トリニトロ−4H−インデノ
〔1,2−b〕チオフェン−4オン、1,3,7−トリ
ニトロジベンゾチオフェン−5,5−ジオキサイドなど
の電子受容性物質が挙げられる。これらの電子輸送物質
は、単独または2種以上の混合物として用いることがで
きる。
【0031】正孔輸送物質としては、以下に表わされる
電子供与性物質が挙げられ、良好に用いられる。例え
ば、ポリ−N−ビニルカルバゾールおよびその誘導体、
ポリ−γ−カルバゾリルエチルグルメタートおよびその
誘導体、ピレン−ホルムアルデヒド縮合物およびその誘
導体、ポリビニルピレン、ポリビニルフェナントレン、
オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダ
ゾール誘導体、トリフェニルアミン誘導体、9−(p−
ジエチルアミノスチリルアントラセン)、1,1−ビス
(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、スチリル
アントラセン、スチリルピラゾリン、フェニルヒドラゾ
ン類、α−フェニルスチルベン誘導体、チアゾール誘導
体、トリアゾール誘導体、フェナジン誘導体、アクリジ
ン誘導体、ベンゾフラン誘導体、ベンズイミダゾール誘
導体、チオフェン誘導体などが挙げられる。これらの正
孔輸送物質は、単独または2種以上の混合物として用い
ることができる。
【0032】電荷輸送層19に用いられるバインダー樹
脂としては、ポリカーボネート(ビスフェノールAタイ
プ、ビスフェノールZタイプ)、ポリエステル、メタク
リル樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン、塩化ビニル、
酢酸ビニル、ポリスチレン、フェノール樹脂、エポキシ
樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビニリデン、アルキッド
樹脂、シリコン樹脂、ポリビニルカルバゾール、ポリビ
ニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリアクリレ
ート、ポリアクリルアミド、フェノキシ樹脂などが用い
られる。これらのバインダーは、単独または2種以上の
混合物として用いることができる。また、先述の高分子
電荷輸送物質も電荷輸送物質およびバインダー樹脂とし
て有効に使用できる。更に、電荷輸送層に用いられる電
荷輸送物質のIp2は、電荷発生層中に含有される高分
子電荷輸送物質のIp1以下であることは先に述べたよ
うに重要なことであり、そのような材料が先に例示され
たものの中から選ばれるものである。電荷輸送層19の
膜厚は、5〜100μmが適当である。
【0033】また、本発明において電荷輸送層19中に
可塑剤やレベリング剤を添加してもよい。可塑剤として
は、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート等の一
般の樹脂の可塑剤として使用されているものがそのまま
使用でき、その使用量は、バインダー樹脂に対して30
重量%程度以下が適当である。レベリング剤としては、
ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーン
オイル等のシリコーンオイル類や、側鎖にパーフルオロ
アルキル基を有するポリマーあるいはオリゴマーが使用
され、その使用量は、バインダー樹脂に対して1重量%
以下が適当である。
【0034】導電性支持体11と電荷発生層17との間
に設けられる中間層23は、接着性を向上する目的で設
けられ、その材料としてはSiO2、Al23、シラン
カップリング剤、チタンカップリング剤、クロムカップ
リング剤などの無機材料やポリアミド樹脂、アルコール
可溶性ポリアミド樹脂、水溶性ポリビニルブチラール、
ポリビニルブチラール、PVAなどの接着性のよいバイ
ンダー樹脂などが使用される。その他、前記接着性のよ
いバインダー樹脂に、ZnO、TiO2、ZnSなどを
分散したものも使用できる。中間層の形成法としては、
無機材料単独の場合はスパッタリング、蒸着などの方法
が、また有機材料を用いた場合は、通常の塗布法が採用
される。なお、中間層の膜厚は5μm以下が適当であ
る。
【0035】保護層21は、感光体表面保護の目的で設
けられ、これに使用される材料としてはABS樹脂、A
CS樹脂、オレフィン〜ビニルモノマー共重合体、塩素
化ポリエーテル、アリル樹脂、ポリアセタール、ポリア
ミド、ポリアミドイミド、ポリアクリレート、ポリアリ
ルスルホン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリエ
チレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、ア
クリル樹脂、ポリメチルペンテン、ポリプロピレン、ポ
リフェニレンオキシド、ポリスルホン、ポリスチレン、
AS樹脂、ブタジェン−スチレン共重合体、ポリウレタ
ン、ポリ塩化ビニル、エポキシ樹脂など、またこれらの
内、硬化可能な材料と硬化剤との硬化物が挙げられる。
保護層には、その他、耐摩耗性を向上する目的でポリテ
トラフルオロエチレンのようなフッ素樹脂、シリコーン
樹脂、およびこれらの樹脂に酸化チタン、酸化錫、チタ
ン酸カリウムなどの無機材料を分散したものなどを添加
することができる。保護層の形成法としては通常の塗布
法が採用される。なお、膜厚は0.5〜10μm程度が
適当である。
【0036】また、本発明においては、耐環境性の改善
のため、とりわけ、感度低下、残留電位の上昇を防止す
る目的で、酸化防止剤を添加することができる。酸化防
止剤は、有機物を含む層ならばいずれに添加してもよい
が、電荷輸送物質を含む層に添加すると良好な結果が得
られる。
【0037】本発明に用いることができる酸化防止剤と
して、下記のものが挙げられる。 モノフェノール系化合物 2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒ
ドロキシアニソール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エ
チルフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートな
ど。 ビスフェノール系化合物 2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブ
チルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス−(4−
エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオ
ビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、
4,4’−ブチリデンビス−(3−メチル−6−t−ブ
チルフェノール)など。 高分子量フェノール系化合物 1,1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−
5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−〔メ
チレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ビ
ドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、ビス
〔3,3’−ビス(4’−ヒドロキシ−3’−t−ブチ
ルフェニル)ブチリックアッシド〕クリコールエステ
ル、トコフェロール類など。 パラフェニレンジアミン類 N−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニレンジ
アミン、N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレ
ンジアミン、N−フェニル−N−sec−ブチル−p−
フェニレンジアミン、N,N’−ジ−イソプロピル−p
−フェニレンジアミン、N,N’−ジメチル−N,N’
−ジ−t−ブチル−p−フェニレンジアミンなど。 ハイドロキノン類 2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン、2,6−ジ
ドデシルハイドロキノン、2−ドデシルハイドロキノ
ン、2−ドデシル−5−クロロハイドロキノン、2−t
−オクチル−5−メチルハイドロキノン、2−(2−オ
クダデセニル)−5−メチルハイドロキノンなど。 有機硫黄化合物 ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジステ
アリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジテトラデ
シル−3,3’−チオジプロピオネートなど。 有機燐化合物類 トリフェニルホスフィン、トリ(ノニルフェニル)ホス
フィン、トリ(ジノニルフェニル)ホスフィン、トリク
レジルホスフィン、トリ(2,4−ジブチルフェノキ
シ)ホスフィンなど。
【0038】これらの化合物は、ゴム、プラスチック、
油脂類などの酸化防止剤として知られており、市販品を
容易に入手できる。本発明における酸化防止剤の添加量
は、電荷輸送物質100重量部に対して0.1〜100
重量部、好ましくは2〜30重量部である。
【0039】
【実施例】次に、実施例によって本発明を更に詳細に説
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。尚、使用する部は、すべて重量部を表わす。
【0040】実施例1 アルミニウムを蒸着したポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上に、下記組成の電荷発生層用塗工液、電荷輸送
層用塗工液を順次、塗布乾燥することにより、0.2μ
mの電荷発生層、20μmの電荷輸送層を形成して、本
発明の電子写真感光体を作製した。 〔電荷発生層用塗工液〕 下記構造の電荷発生物質 5部
【化1】 下記構造の高分子電荷輸送物質 3部 (Ip1=5.77eV)
【化2】 テトラヒドロフラン 400部 〔電荷輸送層用塗工液〕 下記構造の高分子電荷輸送物質 10部 (Ip2=5.7eV)
【化3】 塩化メチレン 100部
【0041】比較例1 実施例1において、電荷発生層用塗工液を以下の組成に
したものに変更した以外は、実施例1と全く同様にして
電子写真感光体を作製した。 〔電荷発生層用塗工液〕 下記構造の電荷発生物質 5部
【化1】 ポリビニルブチラール 3部 (積水化学工業製:エスレックBL−1) テトラヒドロフラン 400部
【0042】比較例2 実施例1において、電荷発生層用塗工液を以下の組成に
したものに変更した以外は、実施例1と全く同様にして
電子写真感光体を作製した。 〔電荷発生層用塗工液〕 下記構造の電荷発生物質 5部
【化1】 下記構造の高分子電荷輸送物質 3部 (Ip1=6.1eV)
【化4】 テトラヒドロフラン 400部
【0043】実施例2 φ120mmのアルミニウム円筒状支持体上に、下記組
成の電荷発生層用塗工液、電荷輸送層用塗工液を順次、
塗布乾燥することにより、0.3μmの電荷発生層、2
8μmの電荷輸送層を形成して、本発明の電子写真感光
体を作製した。 〔電荷発生層用塗工液〕 下記構造の電荷発生物質 1部
【化5】 下記構造の高分子電荷輸送物質 1部 (Ip1=5.62eV)
【化6】 テトラヒドロフラン 100部 シクロヘキサノン 50部 〔電荷輸送層用塗工液〕 下記構造の電荷輸送物質 8部 (Ip2=5.62eV)
【化7】 ポリカーボネート 10部 (GE社製:レキサンL−141) 塩化メチレン 200部
【0044】実施例3 実施例2において、電荷輸送層用塗工液を以下の組成に
したものに変更した以外は、実施例2と全く同様にして
電子写真感光体を作製した。 〔電荷輸送層用塗工液〕 下記構造の電荷輸送物質 8部 (Ip2=5.39eV)
【化8】 ポリカーボネート 10部 (GE社製:レキサンL−141) 塩化メチレン 200部
【0045】実施例4 実施例2において、電荷輸送層用塗工液を以下の組成に
したものに変更した以外は、実施例2と全く同様にして
電子写真感光体を作製した。 〔電荷輸送層用塗工液〕 下記構造の電荷輸送物質 8部 (Ip2=5.78eV)
【化9】 ポリカーボネート 10部 (GE社製:レキサンL−141) 塩化メチレン 200部
【0046】実施例5 φ80mmのアルミニウム円筒状支持体上に、下記組成
の電荷発生層用塗工液1、電荷発生層用塗工液2をスプ
レー法にて順次、塗布乾燥して、0.5μmの電荷発生
層を形成した後、電荷輸送層用塗工液を塗布することに
より、21μmの電荷輸送層を形成して、本発明の電子
写真感光体を作製した。 〔電荷発生層用塗工液1〕 下記構造の電荷発生物質 4部
【化10】 ポリビニルブチラール 2部 (積水化学工業製:エスレックBM−1) テトラヒドロフラン 200部 シクロヘキサノン 50部 〔電荷発生層用塗工液2〕 下記構造の電荷発生物質 4部
【化10】 下記構造の高分子電荷輸送物質 4部 (Ip1=5.6eV)
【化11】 テトラヒドロフラン 200部 シクロヘキサノン 50部 〔電荷輸送層用塗工液〕 下記構造の電荷輸送物質 8部 (Ip2=5.55eV)
【化12】 ポリカーボネート 10部 (帝人化成(株)製:パンライトL−1225) テトラヒドロフラン 200部
【0047】実施例6 実施例5において、電荷発生層用塗工液2だけで、0.
5μmの電荷発生層を形成した以外は、実施例5全く同
様にして電子写真感光体を作製した。
【0048】実施例7 実施例1と同じ支持体上に、下記組成の電荷発生層用塗
工液1、電荷発生層用塗工液2をスプレー法にて連続的
に塗布して、0.6μmの電荷発生層を形成した後、下
記組成の電荷輸送層用塗工液を塗布して、30μmの電
荷輸送層を形成して、本発明の電子写真感光体を作製し
た。 〔電荷発生層用塗工液1〕 下記構造の電荷発生物質 10部
【化13】 ポリビニルアセタール 2部 (積水化学工業製:エスレックKS) テトラヒドロフラン 300部 〔電荷発生層用塗工液2〕 下記構造の電荷発生物質 10部
【化13】 下記構造の高分子電荷輸送物質 4部 (Ip1=5.7eV)
【化14】 シクロヘキサノン 300部 テトラヒドロフラン 300部 〔電荷輸送層用塗工液〕 下記構造の低分子電荷輸送物質 8部 (Ip2=5.6eV)
【化15】 ポリカーボネート 10部 (出光石油化学製:A2500) テトラヒドロフラン 200部
【0049】実施例8 実施例7において、電荷発生層用塗工液2だけで、0.
6μmの電荷発生層を形成した以外は、実施例7と全く
同様にして電子写真感光体を作製した。
【0050】実施例9 実施例2において、電荷輸送層用塗工液を以下の組成に
したものに変更した以外は、実施例2と全く同様にして
電子写真感光体を作製した。 〔電荷輸送層用塗工液〕 下記構造の高分子電荷輸送物質 8部 (Ip2=5.62eV)
【化6】 ポリカーボネート 10部 (帝人化成(株)製:パンライトK−1300) 塩化メチレン 200部
【0051】実施例10 実施例3において、電荷輸送層用塗工液を以下の組成に
したものに変更した以外は、実施例3と全く同様にして
電子写真感光体を作製した。 〔電荷輸送層用塗工液〕 下記構造の高分子電荷輸送物質 10部 (Ip2=5.6eV)
【化16】 塩化メチレン 100部
【0052】実施例11 実施例5において、電荷輸送層用塗工液を以下の組成に
したものに変更した以外は、実施例5と全く同様にして
電子写真感光体を作製した。 〔電荷輸送層用塗工液〕 下記構造の高分子電荷輸送物質 8部 (Ip2=5.6eV)
【化17】 ポリカーボネート 10部 (出光石油化学製:A2500) 塩化メチレン 200部
【0053】実施例12 実施例7において、電荷輸送層用塗工液を以下の組成に
したものに変更した以外は、実施例7と全く同様にして
電子写真感光体を作製した。 〔電荷輸送層用塗工液〕 下記構造の高分子電荷輸送物質 8部 (Ip2=5.6eV)
【化18】 塩化メチレン 100部
【0054】実施例13 実施例2において、電荷輸送層用塗工液を以下の組成に
したものに変更した以外は、実施例2と全く同様にして
電子写真感光体を作製した。 〔電荷輸送層用塗工液〕 下記構造の電荷輸送物質 7部 (Ip2=5.62eV)
【化7】 ポリカーボネート 10部 (GE社製:レキサンL−141) 塩化メチレン 200部
【0055】実施例14 実施例2において、電荷輸送層用塗工液を以下の組成に
したものに変更した以外は、実施例2と全く同様にして
電子写真感光体を作製した。 〔電荷輸送層用塗工液〕 下記構造の電荷輸送物質 10部 (Ip2=5.62eV)
【化7】 ポリカーボネート 10部 (GE社製:レキサンL−141) 塩化メチレン 200部
【0056】実施例15 実施例5において、下記組成の中間層用塗工液を用いて
塗布乾燥して、電荷発生層と導電性支持体の間に、0.
3μmの中間層を形成した以外は実施例5と全く同様に
して電子写真感光体を作製した。 〔中間層用塗工液〕 アルコール可溶性ナイロン 3部 (東レ製:アミランCM−8000) メタノール 70部 ブタノール 30部
【0057】実施例16 実施例7において、下記組成の中間層用塗工液を用いて
塗布乾燥して、電荷発生層と導電性支持体の間に、0.
3μmの中間層を形成した以外は実施例7と全く同様に
して電子写真感光体を作製した。 〔中間層用塗工液〕 水溶性ポリビニルアセタール 3部 (積水化学工業製:エスレックKW) メタノール 50部 水 50部
【0058】実施例17 実施例1における電荷発生層用塗工液を以下のもの(電
荷発生層用塗工液1、電荷発生層用塗工液2)に変更し
て、電荷発生層をそれぞれの塗工液を2つのスプレーヘ
ッドを用いることにより、吐出量が1:1となるように
同時に塗布することにより、0.2μmの電荷発生層を
形成した以外は実施例1と全く同様にして電子写真感光
体を作製した。 〔電荷発生層用塗工液1〕 下記構造の電荷発生物質 5部
【化1】 テトラヒドロフラン 400部 〔電荷発生層用塗工液2〕 下記構造の高分子電荷発生物質 3部 (Ip1=5.77eV)
【化2】 テトラヒドロフラン 400部
【0059】実施例18 実施例2における電荷発生層用塗工液を以下のもの(電
荷発生層用塗工液1、電荷発生層用塗工液2)に変更し
て、電荷発生層をそれぞれの塗工液を2つのスプレーヘ
ッドを用いることにより、吐出量が1:1となるように
同時に塗布することにより、0.3μmの電荷発生層を
形成した以外は実施例2と全く同様にして電子写真感光
体を作製した。 〔電荷発生層用塗工液1〕 下記構造の電荷発生物質 1部
【化5】 テトラヒドロフラン 100部 シクロヘキサノン 50部 〔電荷発生層用塗工液2〕 下記構造の高分子電荷発生物質 1部 (Ip1=5.62eV)
【化6】 テトラヒドロフラン 400部 シクロヘキサノン 50部
【0060】実施例1および比較例1〜2の電子写真感
光体の特性を、静電複写紙試験装置(川口電機製作所:
SP−428型)を用いて次のように評価した。まず、
−5.2kVの放電電圧にて、コロナ放電を15秒間行
ない、次いで、暗減衰させて表面電位が−800Vにな
ったところで、4luxのタングステン光を照射した。
この時の光照射の際、表面電位が−400Vになるのに
必要な露光量E400(lux・sec)、および光照射
30秒後の表面電位V30を測定した。更に、上記条件の
帯電と露光を同時に1時間行なって疲労させた後、再び
前記と同様の測定を行なった。評価結果を表1に示す。
【0061】実施例2〜4および9〜12の円筒状感光
体は、特開昭60−100167号公報に開示されてい
る測定装置を用いて、以下のように測定した。まず、−
5.8kVの放電電圧にて、コロナ放電を15秒間行な
い、次いで、暗減衰させて表面電位が−800Vになっ
たところで、5luxのタングステン光を照射した。こ
の時の光照射の際、表面電位が−400Vになるのに必
要な露光量E400(lux・sec)、および光照射3
0秒後の表面電位V30を測定した。更に、上記条件の帯
電と露光を同時に2時間行なって疲労させた後、再び前
記と同様の測定を行なった。評価結果を表2に示す。
【0062】また、実施例5、6、7、8、15、16
の感光体を強制的な剥離試験(感光体表面にカッターナ
イフを用い、碁盤目状にキズを入れ、テープで引き剥が
す方法)を行なった。評価結果を表3に示す。
【0063】更に、実施例2、13、14の感光体を電
子写真複写機(負帯電するように改造したリコー社製リ
コピーFT5510)にセットし、100000枚のラ
ンニングテストを行なった。この際、10枚目および1
00000枚目の画像を評価した。更に、ランニングテ
ストにおける電荷輸送層の膜厚減少量を測定した。評価
結果を表4に示す。
【0064】実施例1、2、17、18に記載の各塗工
液を作製して、初期(1日以内)と2カ月後に塗工し、
感光体を作製した。この際、各塗工液の状態、製膜性
(塗膜の目視による観察)の評価を行なった。評価結果
を表5に示す。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】
【表3】
【0068】
【表4】
【0069】
【表5】
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、導電性支持体上に、少
なくとも電荷発生層と電荷輸送層を積層してなる電子写
真感光体において、該電荷発生層にイオン化ポテンシャ
ルが6.0eV以下の高分子電荷輸送物質を含有するこ
とを特徴とする電子写真感光体が提供されるため、高感
度で、同時に残留電位の少ない電子写真感光体が提供さ
れる。また、本発明によれば、導電性支持体上に、少な
くとも電荷発生層と電荷輸送層を積層してなる電子写真
感光体において、該電荷発生層が電荷発生物質と高分子
電荷輸送物質と不活性高分子であるバインダー樹脂から
なり、支持体側から表面側に向って段階的あるいは連続
的に高分子電荷輸送物質濃度が高くなる電荷発生層とし
て構成されていることを特徴とする電子写真感光体が提
供されるため、接着性に優れ、同時に残留電位の少ない
高感度な電子写真感光体が提供される。更に本発明によ
れば、導電性支持体上に、少なくとも高分子電荷輸送物
質と電荷輸送物質を含有する電荷発生層を有する電子写
真感光体の製造方法において、該電荷発生層を少なくと
も高分子電荷輸送物質を含有する塗工液と少なくとも電
荷発生物質を含有する塗工液をそれぞれ、2つ以上のス
プレーヘッドを用い、同時に塗工、製膜することを特徴
とする電子写真感光体の製造方法が提供されるため、高
感度で、同時に残留電位の少ない電子写真感光体を安定
した状態で作製できる製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体の構成例の模式断面図
である。
【図2】本発明の電子写真感光体の他の構成例の模式断
面図である。
【図3】本発明の電子写真感光体の別の構成例の模式断
面図である。
【図4】本発明の電子写真感光体の更に別の構成例の模
式断面図である。
【図5】本発明の電子写真感光体のまた更に別の構成例
の模式断面図である。
【符号の説明】
11…導電性支持体 17…電荷発生層 19…電荷輸送層 21…保護層 23…中間層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に、少なくとも電荷発生
    物質を含有させた電荷発生層と、電荷輸送物質を含有さ
    せた電荷輸送層とを積層してなる電子写真感光体におい
    て、該電荷発生層にイオン化ポテンシャル(Ip1)が
    6.0eV以下の高分子電荷輸送物質を含有させたこと
    を特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 前記電荷輸送層中に含有させる電荷輸送
    物質が、低分子電荷輸送物質であることを特徴とする請
    求項1記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 前記電荷輸送層中に、更に高分子電荷輸
    送物質を含有させたことを特徴とする請求項2記載の電
    子写真感光体。
  4. 【請求項4】 前記電荷発生層中に含有させる高分子電
    荷輸送物質のイオン化ポテンシャル(Ip1)と、前記
    電荷輸送層中に含有させる電荷輸送物質のイオン化ポテ
    ンシャル(Ip2)とが、以下の関係を満足することを
    特徴とする請求項2又は3記載の電子写真感光体。 IP1≧Ip2
  5. 【請求項5】 前記電荷輸送層が低分子電荷輸送物質と
    バインダー樹脂から構成され、これらの重量比「低分子
    電荷輸送物質/バインダー樹脂」が、8/10以下であ
    ることを特徴とする請求項2記載の電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 前記電荷発生層が、電荷発生物質と高分
    子電荷輸送物質とバインダー樹脂からなる複数の層から
    構成され、各層の高分子電荷輸送物質濃度が、支持体側
    から表面側に向って段階的に高くなることを特徴とする
    請求項1記載の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】 前記電荷発生層が、電荷発生物質と高分
    子電荷輸送物質とバインダー樹脂からなり、高分子電荷
    輸送物質濃度が支持体側から表面側に向って連続的に高
    くなることを特徴とする請求項1記載の電子写真感光
    体。
  8. 【請求項8】 前記電荷発生層と導電性支持体との間に
    中間層を設けたことを特徴とする請求項6又は7記載の
    電子写真感光体。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の電子写真感光体を製造す
    る方法において、導電性支持体上に、2種以上の電荷発
    生層形成用塗工液を、2以上のスプレーヘッドを用い、
    同時に塗工製膜することを特徴とする請求項1記載の電
    子写真感光体の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記2種以上の電荷発生層形成用塗工
    液が、電荷発生物質と溶媒とバインダー樹脂からなる電
    荷発生物質分散塗工液と、高分子電荷輸送物質を含有す
    る塗工液との2種であることを特徴とする請求項9記載
    の電子写真感光体の製造方法。
JP25937294A 1994-09-29 1994-09-29 電子写真感光体 Pending JPH08101516A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25937294A JPH08101516A (ja) 1994-09-29 1994-09-29 電子写真感光体
US08/535,573 US5677094A (en) 1994-09-29 1995-09-28 Electrophotographic photoconductor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25937294A JPH08101516A (ja) 1994-09-29 1994-09-29 電子写真感光体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08101516A true JPH08101516A (ja) 1996-04-16

Family

ID=17333213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25937294A Pending JPH08101516A (ja) 1994-09-29 1994-09-29 電子写真感光体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08101516A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09311484A (ja) * 1996-05-23 1997-12-02 Ricoh Co Ltd 電子写真プロセス
JPH09311485A (ja) * 1996-05-23 1997-12-02 Ricoh Co Ltd 電子写真プロセス
JPH09311479A (ja) * 1996-05-23 1997-12-02 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09311484A (ja) * 1996-05-23 1997-12-02 Ricoh Co Ltd 電子写真プロセス
JPH09311485A (ja) * 1996-05-23 1997-12-02 Ricoh Co Ltd 電子写真プロセス
JPH09311479A (ja) * 1996-05-23 1997-12-02 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5976744A (en) Photoreceptor overcoatings containing hydroxy functionalized aromatic diamine, hydroxy functionalized triarylamine and crosslinked acrylated polyamide
US5871876A (en) Electrophotographic photoconductor
JPH08101517A (ja) 電子写真感光体
EP0605127A1 (en) Overcoating for multilayered organic photoreceptors containing a stabilizer and charge transport molecules
JPH08101524A (ja) 電子写真感光体
JPH08101516A (ja) 電子写真感光体
US6103436A (en) Overcoated photoreceptors and methods of using overcoated photoreceptors
JP3333825B2 (ja) 電子写真感光体
JP2001142241A (ja) 電子写真感光体、これを用いた画像形成装置および画像形成装置用プロセスカートリッジ
JPH08101513A (ja) 電子写真感光体
JPH09304954A (ja) 電子写真画像形成装置
JPH0566577A (ja) 電子写真感光体
US8481234B2 (en) Image bearing member
JP2000267326A (ja) 電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置及び電子写真装置用プロセスカートリッジ
JP3398767B2 (ja) 電子写真感光体及びその製造方法
JPH11344820A (ja) 電子写真感光体
JPH09319256A (ja) 電子写真プロセス
JP2000314967A (ja) 電子写真感光体、電子写真方法及び電子写真装置
JP2002287397A (ja) 電子写真感光体およびそれを用いた電子写真方法、プロセスカートリッジ、電子写真装置
JPH08272122A (ja) 電子写真感光体
JPH09311496A (ja) 電子写真感光体
JP2004334246A (ja) 電子写真感光体及び電子写真装置
JP2001235884A (ja) 電子写真感光体
JP2000314966A (ja) 電子写真感光体、電子写真方法及び電子写真装置
JP2000314968A (ja) 電子写真感光体、電子写真方法及び電子写真装置