JP2583420B2 - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、電子写真用感光体の改良に関する。
〔従来技術〕
近年、電子写真複写機に使用される感光体として、低
価格、生産性及び無公害等の利点を有する有機系の感光
材料を用いたものが普及しはじめている。
有機系の電子写真感光体には、ポリビニルカルバゾー
ル(PVK)に代表される光導電性樹脂、PVK−TNF(2,4,7
−トリニトロフルオレノン)に代表される電荷移動錯体
型、フタロシアニン−バインダーに代表される顔料分散
型、電荷発生物質と電荷輸送物質とを組合せて用いる機
能分離型の感光体などが知られており、特に機能分離型
の感光体が注目されている。
この様な機能分離型の高感度感光体を、カールソンプ
ロセスに適用した場合、帯電性が低く、電荷保持性が悪
い(暗減衰が大きい)上、繰返し使用による、これら特
性の劣化が大きく、画像上に、濃度ムラ、カブリ、また
反転現像の場合、地汚れを生じるという欠点を有してい
る。
また一般に、高感度感光体は、前露光疲労によって帯
電性が低下する。この前露光疲労は主に電荷発生材料が
吸収する光によって起こることから、光吸収によって発
生した電荷が移動可能な状態で感光体内に残留している
時間が長い程、またその電荷の数が多い程、前露光疲労
による帯電性の低下が著しくなると考えられる。即ち、
光吸収によって発生した電荷が残留している状態で帯電
操作をしても、残留しているキャリアの移動で表面電荷
が中和される為、残留電荷が消費されるまで表面電位は
上昇しない。従って、前露光疲労分だけ表面電位の上昇
が遅れることになり、見かけ上の帯電電位は低くなる。
上述の欠点に対して、例えば、特開昭47−6341、48−
3544および48−12034号には硝酸セルロース系樹脂中間
層が、特開昭48−47344、52−25638、58−30757、58−6
3945、58−95351、58−98739および60−66258号にはナ
イロン系樹脂中間層が、特開昭49−69332および52−101
38号にはマレイン酸系樹脂中間層が、そして特開昭58−
105155号にはポリビニルアルコール樹脂中間層がそれぞ
れ開示されている。また、中間層の電気抵抗を制御すべ
く種々の導電性添加物を樹脂中に含有させた中間層が提
案されている。例えば、特開昭51−65942号にはカーボ
ンまたはカルコゲン系物質を硬化性樹脂に分散した中間
層が、特開昭52−82238号には四級アンモニウム塩を添
加してイソシアネート系硬化剤を用いた熱重合体中間層
が、特開昭55−1180451号には抵抗調節剤を添加した樹
脂中間層が、特開昭58−58556号にはアルミニウムまた
はスズの酸化物を分散した樹脂中間層が、特開昭58−93
062号には有機金属化合物を添加した樹脂中間層が、特
開昭58−93063、60−97363および60−111255号には導電
性粒子を分散した樹脂中間層が、さらに特開昭59−8425
7、59−93453および60−32054号にはTiO2とSnO2粉体と
を分散した樹脂中間層が開示されている。
さらに、また電気抵抗のかわりに電荷の移動性を制御
しようという考え方から、マイナス電荷移動性の物質と
しての電子受容性の有機化合物を含有した樹脂中間層が
提案されている。例えば、特開昭53−89433号には多環
芳香族ニトロ化合物を添加した有機高分子光導電体中間
層が、また特開昭54−4134、59−160147および59−1708
46号には電子受容性有機物を含有する樹脂中間層が開示
されている。
しかしながら、繰り返し使用による帯電性の低下、と
りわけ帯電々位の立上りの遅れに関しては未だに不充分
であり、より一層の改善が望まれていた。
〔目的〕
本発明は、高感度であるとともに前露光疲労による帯
電性の低下が著しく小さく、しかも帯電と露光の繰り返
し後においても帯電電位の立上りの遅れのない電子写真
用感光体を提供することを目的とする。
〔構成〕
本発明によれば、導電性基体上に電荷発生層と電荷輸
送層を積層してなる電子写真用感光体において、該電荷
輸送層中にポリアルキレングリコールエステルを含有さ
せたことを特徴とする電子写真用感光体が提供される。
本発明者らは、導電性基体上に電荷発生層と電荷輸送
層を積層してなる電子写真用感光体の電荷輸送層に着目
して、前記欠点を解消すべく鋭意検討した結果、該電荷
輸送層中に、ポリアルキレングリコールエステルを含有
させることによって、繰り返し使用後の帯電々位の立上
りの遅れのない電子写真感光体が得られることを見い出
し、本発明を完成するに到った。
以下、図面に沿って、本発明を説明する。
第1図は、本発明の電子写真用感光体の構成例を示す
断面図であり、導電性基体11上に、電荷発生層13、次い
で電荷輸送層14を設けたものである。
第2図は、本発明の別の構成例を示す断面図であり、
導電性基体11と電荷発生層13の間に、中間層12を設けた
ものである。
第3図及び第4図は、本発明の更に別の構成例を示す
断面図であり、導電性基体11上に先ず、電荷輸送層14
を、次いで、その上に電荷発生層13を設けたものであ
る。
導電性基体11としては、体積抵抗1010Ωcm以下の導電
性を示すもの、例えば、アルミニウム、ニッケル、クロ
ム、ニクロム、銅、銀、金、白金などの金属、酸化ス
ズ、酸化インジウムなどの金属酸化物を、蒸着又はスパ
ッタリングにより、フィルム状もしくは円筒状のプラス
チック、紙等に被覆したもの、あるいは、アルミニウ
ム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレス等の板お
よびそれらをD.I.,I.I.,押出し、引抜き等の工法で素管
化後、切削、超仕上げ、研摩等で表面処理した管等を使
用することができる。
次に、電荷発生層13について説明する。
電荷発生層13は、電荷発生物質を主材料とした層で、
必要に応じてバインダー樹脂を用いることもある。
バインダー樹脂としては、ポリアミド、ポリウレタ
ン、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカ
ーボネート、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニ
ルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルケト
ン、ポリスチレン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポ
リアクリルアミドなどが用いられる。
電荷発生物質としては、例えば、シーアイピグメント
ブルー25〔カラーインデックス(CI)21180〕、シーア
イピグメントレッド41(CI 21200)、シーアイアシッド
レッド52(CI 45100)、シーアイベーシックレッド3
(CI 45210)、さらに、ポリフィリン骨格を有するフタ
ロシアニン系顔料、アズレニウム塩顔料、スクアリック
塩顔料、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭53
−95033号公報に記載)、スチルスチルベン骨格を有す
るアゾ顔料(特開昭53−138229号公報に記載)、トリフ
ェニルアミン骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−132547
号公報に記載)、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ
顔料(特開昭54−21728号公報に記載)、オキサジアゾ
ール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−12742号公報に
記載)、フルオレノン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54
−22834号公報に記載)、ビススチルベン骨格を有する
アゾ顔料(特開昭54−17733号公報に記載)、ジスチリ
ルオキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−
2129号公報に記載)、ジスチリルカルバゾール骨格を有
するアゾ顔料(特開昭54−17734号公報に記載)、カル
バゾール骨格を有するトリアゾ顔料(特開昭57−195767
号公報、同57−195768号公報に記載)等、さらに、シー
アイピグメントブルー16(CI 74100)等のフタロシアニ
ン系顔料、シーアイバットブラウン5(CI 73410)、シ
ーアイバットダイ(CI 73030)等のインジゴ系顔料、ア
ルゴスカーレットB(バイオレット社製)、インダスレ
ンスカーレットR(バイエル社製)等のペリレン系顔料
等の有機顔料を使用することができる。
これら電荷発生物質の中でも特にアゾ顔料が好適であ
り、更にアゾ顔料の中でも以下に示すジスアゾ顔料ある
いはトリスアゾ顔料が最も好ましい。
アゾ顔料の具体例を以下に示す。
これらの電荷発生物質は単独で、あるいは2種以上併
用して用いられる。
バインダー樹脂は、電荷発生物質100重量部に対して
0〜100重量部用いるのが適当であり、好ましくは0〜5
0重量部である。
電荷発生層は、電荷発生物質を必要ならばバインダー
樹脂とともに、テトラヒドロフラン、シクロヘキサノ
ン、ジオキサン、ジクロルエタン等の溶媒を用いてボー
ルミル、アトライター、サンドミルなどにより分散し、
分散液を適度に希釈して塗布することにより形成でき
る。塗布は、浸漬塗工法やスプレーコート、ビードコー
ト法などを用いて行なうことができる。
電荷発生層の膜厚は、0.01〜5μm程度が適当であ
り、好ましくは0.1〜2μmである。
電荷輸送層14は、電荷輸送物質、バインダー樹脂およ
びポリアルキレングリコールエステルを適当な溶剤に溶
解ないし分散し、これを塗布、乾燥することにより形成
できる。
本発明で用いられるポリアルキレングリコールエステ
ルとしては、例えば、ポリエチレングリコールモノカル
ボン酸エステル、ポリエチレングリコールジカルボン酸
エステルおよびポリオキシエチレンソルビタンのカルボ
ン酸エステルなどが挙げられ、種々の市販されているも
のが使用できる。
ポリエチレングリコールモノカルボン酸エステルとし
ては以下のようなものが例示される。
三洋化成社製のイオネット、MS−400、MS−1000、MO
−200、MO−400、MO−600、サントパールTE−106:第一
工業製薬(株)製のイノゲンESシリーズ:日本油脂
(株)社製のノニオンLシリーズ、ノニオンSシリー
ズ、ノニオンOシリーズ、ノニオンTシリーズ等。
ポリエチレングリコールジカルボン酸エステルとして
は、以下のようなものが例示される。
三洋化成社製のイオネット、DL−200、DS−300、DS−
400、DO−200、DO−400、DO−600、DO−1000、サントパ
ールGE−70:日本油脂(株)社製のノニオンDS−60HN
(ジステアレート)等。
ポリオキシエチレンソルビタンのカルボン酸エステル
としては、以下のようなものが例示される。
アトラスパウダー社製のTween:三洋化成社製のイオネ
ットT−20C、T−60C、T−80C:旭電化工業社製のアデ
カエストールT−62、T−82:第一工業製薬社製のソル
ゲンTW系:日本油脂(株)社製のノニオンLT−221、PT
−221、ST−221、OT−221等。
本発明に用いられるポリアルキレングリコールエステ
ルの含有量は、電荷輸送物質とバインダー樹脂の混合物
100重量部に対して、好ましくは0.1〜10重量部、さらに
好ましくは0.2〜6重量部のポリアルキレングリコール
エステルを添加するとよい。
添加量がこれ以下の場合は、本発明の効果が得られ
ず、また添加量がこれ以上である場合は感度の低下をき
たしてしまう。
電荷輸送物質には、正孔輸送物質と電子輸送物質とが
ある。
正孔輸送物質としては、ポリ−N−ビニルカルバゾー
ルおよびその誘導体、ポリ−γ−カルバゾリルエチルグ
ルタメートおよびその誘導体、ピレン−ホルムアルデヒ
ド縮合物およびその誘導体、ポリビニルピレン、ポリビ
ニルフェナントレン、オキサゾール誘導体、オキサジア
ゾール誘導体、イミダゾール誘導体、トリフェニルアミ
ン誘導体、9−(p−ジエチルアミノスチリル)アント
ラセン、1,1−ビス−(4−ジベンジルアミノフェニ
ル)プロパン、スチリルアントラセン、スチリルピラゾ
リン、フェニルヒドラゾン類、α−フェニルスチルベン
誘導体等の電子供与性物質が挙げられる。
電子輸送物質としては、たとえば、クロルアニル、ブ
ロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノ
ンジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、
2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−
テトラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサ
ントン、2,6,8−トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕
チオフェン−4−オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチ
オフェノン−5,5−ジオキサイドなどの電子受容性物質
が挙げられる。
これらの電荷輸送物質は、単独又は、2種以上混合し
て用いられる。
バインダー樹脂としてはポリスチレン、スチレン−ア
クリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステ
ル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアリレ
ート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セ
ルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチ
ラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、
ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコ
ーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹
脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂等の熱可塑性また
は熱硬化性樹脂が挙げられる。
溶剤としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ト
ルエン、モノクロルベンゼン、ジクロルエタン、塩化メ
チレンなどが用いられる。
電荷輸送層14の厚さは5〜100μm程度が適当であ
る。また、本発明において電荷輸送層14中に可塑剤やレ
ベリング剤を添加してもよい。可塑剤としては、ジブチ
ルフタレート、ジオクチルフタレートなど一般の樹脂の
可塑剤として使用されているものがそのまま使用でき、
その使用量は、バインダー樹脂に対して0〜30重量%程
度が適当である。レベリング剤としては、ジメチルシリ
コーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイルなどの
シリコーンオイル類が使用され、その使用量はバインダ
ー樹脂に対して、0〜1重量%程度が適当である。
また、本発明において第2図および第4図に示される
ように、導電性支持体11と、電荷発生層13との間に中間
層12を設けることにより、本発明の効果をいっそう向上
させることが可能であり、また接着性を改良することも
できる。
中間層12には、SiO、Al2O3等の無機材料を蒸着、スパ
ッタリング、陽極酸化などの方法で設けたものや、ポリ
アミド樹脂(特開昭58−30757号公報、特開昭58−98739
号公報)、アルコール可溶性ナイロン樹脂(特開昭60−
196766号公報)、水溶性ポリビニルブチラール樹脂(特
開昭60−232553号公報)、ポリビニルブチラール樹脂
(特開昭58−106549号公報)、ポリビニルアルコールな
どの樹脂層を用いることができる。
また、上記樹脂中間層にZnO、TiO2、ZnS等の顔料粒子
を分散したものも、中間層として用いることができる。
更に、本発明の中間層12として、シランカップリング
剤、チタンカップリング剤、クロムカップリング剤等を
使用することもできる。中間層12の膜厚は0〜5μmが
適当である。
なお、本発明において、感光層の上にさらに絶縁層や
保護層を設けることも可能である。
〔効果〕
本発明の電子写真用感光体は、前記構成からなり、電
荷輸送層中にポリアルキレングリコールエステルを含有
させたことから、高感度であるとともに前露光疲労によ
る帯電性の低下が著しく小さく、しかも帯電と露光の繰
り返し後においても帯電特性が劣化しないという顕著な
作用効果を有する。
従って、本発明の電子写真用感光体によれば、画像濃
度の低下や画像濃度のムラあるいはカブリがなく、かつ
反転現像時においては、地肌汚れのない良好な画像を得
ることができる。
〔実施例〕
次に、実施例によって、本発明をさらに詳細に説明す
るが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。
実施例1 アルミニウムを蒸着したポリエチレンテレフタレート
フィルム上に、下記組成の電荷発生層塗工液をドクター
ブレードで塗布し、膜厚0.2μm(乾燥後)電荷発生層
を形成した。
〔電荷発生層塗工液〕
顔料No6のジスアゾ顔料 3重量部 ポリビニルブチラール 0.5重量部 (電気化学工業(株)製デカンブチラール#4000−1) テトラヒドロフラン 150重量部 エチルセロソルブ 150重量部 この上に、下記組成の電荷輸送層塗工液をドクターブ
レードで塗布し、膜厚20μm(乾燥後)の電荷輸送層を
形成し、本発明の電子写真用感光体を得た。
〔電荷輸送層塗工液〕
下記構造式の電荷輸送物質 90重量部 ポリカーボネート 100重量部 (帝人化成(株)製、パンライトL−1250) ポリエチレングリコールモノカルボン酸エステル(三洋
化成(株)製、イオネットMS400) 3重量部 テトラヒドロフラン 800重量部 比較例1 実施例1において、電荷輸送層中にポリエチレングリ
コールモノカルボン酸エステルを添加しないほかは、す
べて実施例1と同様にして電子写真用感光体を作成し
た。
実施例2 実施例1において、電荷輸送層塗工液を下記のものに
代えた以外は実施例1と同様にして本発明の電子写真用
感光体を作成した。
〔電荷輸送層塗工液〕
下記構造式の電荷輸送物質 80重量部 ポリカーボネート 100重量部 (GE社製レキサン−141) ポリエチレングリコールジカルボン 酸エステル 2重量部 (三洋化成(株)製、イオネットDL200) テトラヒドロフラン 750重量部 比較例2 実施例2において電荷輸送層中にポリエチレングリコ
ールジカルボン酸エステルを添加しないほかは、すべて
実施例2と同様にして電子写真用感光体を作成した。
実施例3 厚さ0.2mmのアルミニウム板上に下記組成の中間層塗
工液、電荷発生層塗工液および電荷輸送層塗工液を順次
浸漬塗工法で塗布、乾燥し、中間層(膜厚0.3μm)、
電荷発生層(膜厚0.2μm)及び電荷輸送層(膜厚18μ
m)を有する本発明の電子写真用感光体を作成した。
〔中間層塗工液〕
水溶性ポリビニルブチラール 50重量部 25%水溶液 (積水化学工業(株)製エスレックW−201) 水 150重量部 メタノール 200重量部 〔電荷発生層塗工液〕 顔料No39のトリスアゾ顔料 3重量部 シクロヘキサノン 200重量部 テトラヒドロフラン 100重量部 〔電荷輸送層塗工液〕 下記構造式の電荷輸送物質 80重量部 ポリカーボネート 100重量部 (帝人化成(株)製パンライトK−1300) モノラウリン酸ポリオキシエチレン 2重量部 ソルビタン (三洋化成(株)製イオネットT−20C) 塩化メチレン 800重量部 比較例3 実施例3において、電荷輸送層中にモノラウリン酸ポ
リオキシエチレンソルビタンを添加しないほかは、すべ
て実施例3と同様にして電子写真用感光体を作成した。
実施例4 実施例3において、電荷輸送層塗工液を下記のものに
代えた以外は実施例3と同様にして本発明の電子写真用
感光体を作成した。
〔電荷輸送層塗工液〕
下記構造式の電荷輸送物質 90重量部 ポリアリレート 100重量部 (ユニチカ(株)製、U−100) ポリエチレングリコールジカルボン酸 エステル 5重量部 (三洋化成(株)製イオネットDS400) 塩化メチレン 800重量部 比較例4 実施例4において電荷輸送層中にポリエチレングリコ
ールジカルボン酸エステルを添加しないほかは、すべて
実施例4と同様にして電子写真用感光体を作成した。
実施例5 実施例1と同じ導電性基体上に、下記組成の電荷輸送
層塗工液をドクターブレードで塗布し、膜厚20μm(乾
燥後)の電荷輸送層を設けた。
〔電荷輸送層塗工液〕
下記構造式の電荷輸送物質 つぎに、この電荷輸送層の上に、下記組成の電荷発生
層塗工液をスプレーコート法により塗布し、膜厚0.3μ
m(乾燥後)の電荷発生層を設けて、本発明の電子写真
用感光体を得た。
〔電荷発生層塗工液〕
顔料No47のトリスアゾ顔料 3重量部 ポリエステル 2重量部 (東洋紡績(株)製バイロン200) シクロヘキサノン 200重量部 2−ブタノン 100重量部 比較例5 実施例5において電荷輸送層中にポリエチレングリコ
ールモノカルボン酸エステルを添加しないほかは、すべ
て実施例5と同様にして電子写真用感光体を作成した。
実施例6 実施例3と同じ導電性基体上に下記組成の中間層塗工
液、電荷輸送層塗工液および電荷発生層塗工液を順次ス
プレーコート法によって塗布乾燥し、中間層(膜厚0.5
μm)、電荷輸送層(膜厚20μm)、電荷発生層(膜厚
0.3μm)を順次形成し、本発明の電子写真用感光体を
作成した。
〔中間層塗工液〕
アルコール可溶性ナイロン 2重量部 (東レ(株)製アミランCM8000) メタノール 150重量部 イソプロピルアルコール 100重量部 〔電荷輸送層塗工液〕 下記構造式の電荷輸送物質 90重量部 ポリカーボネート (実施例3と同じ) 100重量部 モノオレイン酸ポリオキシエチレン ソルビタン (三洋化成(株)製イオネットT−80C) 1重量部 塩化メチレン 500重量部 モノクロロベンゼン 300重量部 〔電荷発生層塗工液〕 顔料No7のジスアゾ顔料 3重量部 ポリビニルブチラール (積水化学(株)製エスレックBL−1) 2重量部 トルイレン−2,4−ジイソシアネート 0.5重量部 シクロヘキサノン 300重量部 比較例6 実施例6において電荷輸送層中にモノオレイン酸ポリ
オキシエチレンソルビタンを添加しないほかはすべて実
施例6と同様にして電子写真用感光体を作成した。
以上の様に作成した電子写真用感光体の特性を静電複
写紙試験装置(川口電機製作所製SP−428型)を用い
て、次の様に評価した。まず、−5.5KV(もしくは+6.0
KV)の放電々圧にてコロナ帯電を15秒間行ない、次いで
暗減衰を行ない表面電位が−800V(もしくは+800V)に
なったところで5Luxのタングステン光を照射した。
この時の、帯電開始後2秒の表面電位V2(V)および
光照射の際、表面電位が、−400V(もしくは+400V)に
なるのに必要な露光量E1/2(lux sec)を測定した。
更に、この感光体に色温度2856゜Kのタングステン光
を100,000lux sec照射して、光疲労させた後、再び前記
と同様にして帯電々位V2′(V)、露光量E′1/2(lux
sec)を測定した。この様にして測定した評価結果を表
−1に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明に係る種々の態様の電子写真用
感光体の模式断面図である。 11……導電性基体 12……中間層 13……電荷発生層 14……電荷輸送層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大田 勝一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭50−34539(JP,A) 特開 昭59−37548(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性基体上に電荷発生層と電荷輸送層を
    積層してなる電子写真用感光体において、該電荷輸送層
    にポリアルキレングリコールエステルを含有させたこと
    を特徴とする電子写真用感光体。
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