JPS63146972A - 親水性粘着剤組成物 - Google Patents

親水性粘着剤組成物

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JPS63146972A
JPS63146972A JP29376086A JP29376086A JPS63146972A JP S63146972 A JPS63146972 A JP S63146972A JP 29376086 A JP29376086 A JP 29376086A JP 29376086 A JP29376086 A JP 29376086A JP S63146972 A JPS63146972 A JP S63146972A
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Takashi Kishi
岸 高司
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は1例えば口腔粘膜に用いられる粘着剤。
特に耐湿性・耐水性と水溶解性とのバランスが良好な親
水性粘着剤組成物に関する。
(従来の技術) 親水性を有する粘着剤組成物は、粘着テープ。
粘着シートや各種表示用ラヘル、ステッカ−など文具用
9表示用、工業用の製品として広く利用されている。こ
れら製品は、湿った表面にも貼付し得るうえに水により
容易に剥離できる。他方2口腔内粘膜の偏部や疾患(口
内炎2ロ唇炎、舌炎。
智歯周囲炎、歯槽膿漏、歯肉炎など)部分に貼付してそ
の箇所を保護し治療するための製剤;および口腔内粘膜
を通して薬物を吸収させ全身的治療効果を得るための製
剤にも親水性粘着剤組成物が用いられる。
親水性粘着剤組成物には2例えば、ヒドロキシプロピル
セルロースとアクリル酸(共)重合体またはその塩とを
含有する組成物(特公昭58−7605号公報に開示)
がある。口腔内粘膜に用いられる親水性粘着剤組成物と
して7例えば、特開昭59−196814号公報には、
ニフェジピンを薬物として含有する粘着剤層が支持体上
に形成されたシート状ニフェジピン製剤が開示されてい
る。この薬剤に用いられる粘着剤は、ゼラチンまたは寒
天;グルテン;カルボキシビニルポリマー:多価アルコ
ール;および酢酸ビニル樹脂またはガム類を含む。
特開昭59−232553号公報には、ポリエステルな
どのプラスチックフィルム表面に粘着剤層が形成された
粘膜用包帯が開示されている。この粘着剤としては、ア
クリル酸(共)重合体もしくはその水溶性塩;カルボキ
シメチルセルロースナトリウム。
アルギン酸ナトリウムおよびヒドロキシエチルセルロー
スのうちの少なくとも一種;そしてグリセリンおよび/
またはプロピレングリコールを特徴とする特開昭60−
215622号公報には薬物を含む口腔粘膜用徐放性製
剤が開示されている。その基剤(粘着剤)としてはポリ
ビニルピロリドン。
ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール。
アルギン酸またはその塩、および無水マレイン酸とメチ
ルビニルエーテルとの交互共重合体でなる群から選択さ
れる少なくとも一種のポリマーと。
アクリル酸(共)重合体またはその塩との混合物が開示
されている。
しかし、これらの組成物は、耐湿性・耐水性と水溶解性
とのバランスが悪い。従って、耐湿性・耐水性に欠ける
場合には、水に濡れた状態で速やかに水に溶解して粘着
性を失う。他方、水溶解性に欠けると、水に濡れても粘
着性・接着性を有しなくなる。例えば、特開昭58−1
09059号公報に開示の組成物や特開昭60−215
622号公報に開示の組成物は、いずれも水に溶解しや
すいか水により崩壊しやすいため9口腔内に長時間(例
えば1時間以上)保持することが困難である。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記従来の問題点を解決するものであり、その
目的とするところは、耐湿性・耐水性と水溶解性とのバ
ランスが良好な親水性粘着剤組成物を提供することにあ
る。本発明の他の目的は。
水により熔解もしくは流動しにくい親水性粘着剤組成物
を提供することにある。本発明のさらに他の目的は、水
に濡れても粘着性・接着性を失わない親水性粘着剤組成
物を提供することにある。本発明のさらに他の目的は9
人体に毒性や刺激性を有しない親水性粘着剤組成物を提
供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、水およびアルコールに可溶のポリマーと軟化
剤とを配合することにより、一定の粘着性を有する粘着
剤組成物が得られる。この組成物に、さらに水に不溶か
つアルコールに可溶のポリマーを加えると、耐湿性・耐
水性と水溶解性とのバランスに優れた親水性粘着剤組成
物が調製され得る。との発明者の知見にもとづいて完成
された。
本発明の親水性粘着剤組成物は、水およびアルコールに
可溶のポリマー(A)、水に不溶かつアルコールに可溶
のポリマー(B)、および軟化剤を含有し、そのことに
より上記目的が達成される。
上記ポリマー(A)と上記ポリマー(B) との重量比
は90 : 10から40 : 60の範囲であり、か
つ両者の合計量を100重量部としたときに、上記軟化
剤が10〜100重量部の割合で含有される。ポリマー
(A)の量が上記範囲よりも過大であると、得られた親
水性粘着剤組成物の耐湿性・耐水性が低下する。
それゆえ、吸湿(水)により容易に軟化し流動性を有す
るようになる。逆にポリマー(B)が過剰であり、ポリ
マー(A)が過少であると、粘着性が低く使用に供し得
ない。軟化剤の量は、これらポリ? −(A)とポリマ
ー(B)との合計量を基準として決定される。この軟化
剤の量が過少であると、粘着性そのものが発現されず、
過剰であると、粘着性は向上するが過度に軟化し流動性
を有するようになる。
水およびアルコールに可溶のポリマー(A)には。
例えば、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン−酢
酸ビニル共重合体がある。このポリマー(A)の市販品
には2例えば、 Kollidon−90(ポリビニル
ピロリドン、重量平均分子量1100000. BAS
F社製) 、 Kollidon  30 (ポリビニ
ルピロリドン、重量平均分子量49000. BASF
社製) 、 Kollidon VA64(ビニルピロ
リドン−酢酸ビニル共重合体(60/40重量比) 、
 BASF社製) 、 Plasdon″30(ポリビ
ニルピロリドン、重量平均分子量約50000. GA
F社製)がある。
ポリマー(B)は、水に不溶かつアルコールに可溶であ
り、親水性基(例えば011基)を有する。
ポリマー(B)には1例えば、エチルセルロースがある
。このポリマー(B)の市販品には、エトセル5TD−
10(溶液の平均粘度]Ocp、日新化成社製)。
エトセル5TD−45(溶液の平均粘度45cp、 日
新化成社製)、エトセル5TD−100(溶液の平均粘
度1.0Ocp 。
日新化成社製)がある。これらは、いずれもエチルセル
ロースであり、f4液の平均粘度は5%エタノール溶液
による25℃での粘度である。
軟化剤には9例えば、グリセリン、ジグリセリン、トリ
グリセリン、ソルビトール、ソルビトール誘導体がある
。この軟化剤は、得られた粘着剤組成物に柔軟性、粘着
性を付与するとともに、水溶解性の調整に用いられる。
この粘着性付与効果は、液体である軟化剤が直接与える
効果と、空気中から該軟化剤に吸収される水による効果
とであると考えられる。この軟化剤とともに、ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ (
エチレン・プロピレン)グリコールおよびそれらを主成
分とする界面活性剤が用いられてもよい。
本発明の粘着剤組成物には、上記ポリマー(A)。
ポリマー(B)および軟化剤のほかに、水およびアルコ
ールに不溶なポリマーが含まれていてもよい。
また、この組成物には、さらに、必要に応じて添加剤が
加えられる。添加剤には9例えば、架橋剤。
充填剤1着色剤、香料、防カビ剤、湿潤剤(転写塗工時
における剥離性面の濡れ性を向上させる)がある。これ
ら添加剤は、得られる粘着剤組成物の特性に影響を与え
ない範囲(約20%以下)内で加えられる。
本発明の親水性粘着剤組成物は、ポリマー(A)。
ポリマー(B)および軟化剤を含むアルコール(特にエ
チルアルコール)系で調製される。溶媒として水を用い
ると、ポリマー(B)が熔解せず混合性が悪くなる。ア
ルコール以外の有機溶媒では、ポリマー(^)が溶解し
ないことが多い。乾燥後に有機溶媒が粘着剤層に残留し
て、有害となるおそれもある。しかし、粘着剤組成物に
少量のアルコール、水またはそれらの混合系を加えて混
練することにより混練物を得てもよい。
このようにして得られる粘着剤組成物は9例えば、それ
自身で単層の粘着シートや粘着性成形体に;もしくは、
支持体上に粘着剤層が形成された複層の粘着シートやテ
ープに調製される。例えば。
単層の粘着シートは、剥離紙上に上記粘着剤組成物の溶
液を塗布・流延した後、乾燥して得られる。
混練物の場合には、ロールによるカレンダー成形。
バッチ式のプレス成形、押出機による押出成形などかあ
る。複層の粘着シートは、上記形成された剥離紙上の単
層粘着シートの粘着剤層上に支持体となるべきプラスチ
ック(例えばポリエステル)フィルムを圧着する方法;
プラスチックシートなどの支持体上に粘着剤組成物の溶
液を塗布・乾燥させる方法など通常の粘着シートの製造
方法により調製されうる。塗工方法には1例えば、転写
塗工法がある。支持体は2人体に無害な材料が用いられ
る。
(作用) 本発明によれば、このように、耐湿性・耐水性と水溶解
性とのバランスの良好な親水性粘着剤組成物が得られる
。この粘着剤組成物は、ポリマー(A)および軟化剤に
より粘着性・水溶解性に優れた粘着剤組成物とされ、こ
れにさらにポリマー(B)を加えることにより、水溶解
性と耐湿性・耐水性とが調節される。
ポリマー(A)は粘着性の発現と接着状態の保持に用い
られる。ポリマー(B)は耐湿性・耐水性の向上と接着
状態の保持に有用である。軟化剤は粘着性の発現と柔軟
性の付与により、接着力を高めるとともに保水効果(適
度の水分を安定に保持する)をもたらす。さらに、水に
濡れることによる粘着性を与える。
ポリマー(A)のみまたはポリマー(A)と軟化剤だけ
では、所望の粘着性は得られるものの、水溶解性が高す
ぎ水に濡れると容易に溶解してしまう。
他方、ポリマー(B)のみまたはポリマー(B)と軟化
剤だけでは、一旦接着すれば乾燥後も接着状態を保つも
のの、水を吸収しないため水に濡れても粘着性が発現し
ない。
ポリマー(A)、ポリマー(B)および軟化剤を適当な
割合で配合することにより、3成分の相乗効果により、
耐湿性・耐水性と水溶解性とのバランスが保たれる。こ
の機構の詳細は不明であるが。
おそらくポリマー(A)と軟化剤とにより得られた優れ
た粘着性・水溶解性を阻害することなく、ポリマー(B
)の添加により耐湿性・耐水性を改善し得るためと考え
られる。ポリマー(A)の割合が多くなると、耐湿性・
耐水性が低下する。ポリマー(B)の割合が多くなると
、耐湿性・耐水性は向上するものの水溶解性が低下し、
水に濡れても粘着性・接着性が得られない。柔軟性も低
下するため。
口腔内粘膜などの部位には適用できない。軟化剤が多く
なると、耐湿性・耐水性が低下するうえに過度に柔軟性
が付与されたり軟化剤が浸み出すおそれがある。
(実施例) 以下に本発明を実施例について述べる。
尖旌炎よ (1)粘着剤組成物の調製 ポリビニルピロリドン(Kollidon″9Q、 B
ASF社製)の24%エチルアルコール溶液、およびエ
チルセルロース(エトセル5TD−45、日新化成社i
 )の12%エチルアルコール溶液を調製した。これら
とグリセリンとを下記の割合で混合し、親水性粘着剤組
成物の約24%エチルアルコール溶液を得た。
ポリビニルピロリドン      60重量部エチルセ
ルロース        40重量部グリセリン   
        50重量部(2)粘着剤皮膜の作製 (1)で得られた粘着剤組成物の溶液を、転写塗工法に
より1表面がシリコーン剥離性の台紙上に。
乾燥後の厚さが約200μmとなるように塗布、乾燥し
た。
(3)粘着剤皮膜の評価 (2)で得られた粘着剤皮膜の外観を評価した。
その結果、乳白色で半透明の外観を呈し、柔軟性を有し
ていた。しかも、湿度に応じて適度な吸湿状態で平衡に
達し、わずかな粘着性を与えた。この粘着剤皮膜を2c
m X 2cmの試料に裁断し、その物性を次のように
評価した。これらの結果を下表に示す。
(al乾燥状態での接着力 粘着剤皮膜の試料を厚さ約1.5cmのラワン材(被接
着体)2枚の間にはさみ、2kgの荷重を1分間かけて
接合体(試験片)を形成した。この場合、試料の両面お
よびラワン材の接着面は、水の噴霧により軽く湿潤させ
た(試料の水の吸着量は全重量の約2%)。この試験片
を80°Cのオーブン中で1時間乾燥した後、引張り試
験機により、2枚のラワン材を互いに反対方向に引張っ
て接着力を測定した。
その結果、接着力は8.4kg (2]°C160%R
,H,)であった。試験後の接着面には界面破壊が生じ
た。
fbl湿潤状態での接着力 (alで形成した乾燥状態の試験片を40℃、80%R
,H,にて24時間放置した後、(a)と同様の方法に
より接着力を測定した。その結果、接着力は6.8kg
 (21℃、60%R,H,)であった。試験後の接着
面には主として界面破壊が生じた。
(C)浸水保持時間 (a)で形成した試験片の一方のラワン材部分を、水を
入れた容器中の底面に接するように固定した状態で水中
に浸漬した。水の作用によって接着破壊が生じ、他方の
ラワン材が浮上するまでの時間を浸水保持時間とした。
その結果、浸水保持時間は4.5〜5.0時間であった
。試験後の接着面には、主として界面破壊が生じた。
fd10腔粘膜保持時間 (2)で得られた粘着剤皮膜を] cm X 2 cm
に切断した後、上前歯の前方歯肉部分に貼付した。
貼付後、剥脱または溶解消失までの時間を口腔粘膜保持
時間とした。その結果5口腔粘膜保持時間は2.0〜2
.5時間であった。試験後の貼付面は分散消失した。
実施炎1 (1)粘着剤組成物の調製 ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体(Kollid
on VA−64,BASF社製)の35%エチルアル
コール溶液、およびエチルセルロース(エトセル5TD
−10、日新化成社製)の18%エチルアルコール溶液
を調製した。これらとソルビトールおよびソルビタンモ
ノラウレート(ソルゲンー90.第−工業製薬社製)と
を下記の割合で混合し、親水性粘着剤組成物の約36%
エチルアルコール溶液を得た。
ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体75重量部 エチルセルロース        25重量部ソルビト
ール          10重量部ソルビタンモノラ
ウレート    30重量部(2)粘着剤皮膜の作製お
よび評価 (1)で得られた粘着剤組成物の溶液を用いて。
実施例1と同様の方法により粘着剤皮膜を作製した。こ
の粘着剤皮膜の外観を評価したところ、乳白色で半透明
の外観を呈し、柔軟性を有していた。
しかも、室内に放置しても状態の変化は認められなかっ
た。この粘着剤皮膜を用いて、実施例1と同様の方法に
より物性を評価したところ、乾燥状態での接着力は6.
3kg (21℃、60%R,H,,界面破壊)、湿潤
状態での接着力は5.4kg (21℃、65%R,l
+、、主として凝集破壊)、浸水保持時間は3.5〜4
.0時間(主として凝集破壊)、そして口腔粘膜保持時
間は1.5〜2.0時間(分散消失)であった。
ス」l」走 (1)粘着剤組成物の調製 ポリビニルピロリドン(Plasdon ”30.  
GAF社製)の30%エチルアルコール溶液、ビニルピ
ロリドン−酢酸ビニル共重合体(Kollidon V
A−64+BASF社製)の35%エチルアルコールエ
チルセルロース(エトセルSTD−100, 日新化成
社製)の10%エチルアルコール溶液を調製した。
これらとジグリセリンおよびソルビトールとを下記の割
合で混合し,親水性粘着剤組成物の約32%エチルアル
コール溶液を得た。
ポリビニルピロリドン      70重量部ビニルピ
ロリドン−酢酸ビニル共重合体15重量部 エチルセルロース        15重量部ジグリセ
リン          30重量部ソルビトール  
        20重量部(2)粘着剤皮膜の作製お
よび評価 (1)で得られた粘着剤組成物の溶液を用いて。
実施例1と同様の方法により粘着剤皮膜を作製した。こ
の粘着剤皮膜の外観を評価したところ,透明に近く柔軟
性を有していた。しかも湿度に応じて適度な吸湿状態で
平衡に達し,わずかな粘着性を与えた。この粘着剤皮膜
を用いて,実施例1と同様の方法により物性を評価した
ところ,乾燥状態での接着力は1.2kg (21℃,
60%R.I+.,界面破壊)、湿潤状態での接着力は
4.1kg (21°C,60%R.I+.,主として
凝集破壊)、浸水保持時間は2.0〜2.5時間(主と
して凝集破壊)、そして口腔粘膜保持時間は1.0〜1
.5時間(分散消失)であった。
此l■津1 実施例Iにおいてエチルセルロースを用いず。
ポリビニルピロリドンの24%エチルアルコール溶液と
グリセリンとを下記の割合で混合し,約34%のエチル
アルコール溶液を得た。
ポリビニルピロリドン      100重量部グリセ
リン           60重量部得られた粘着剤
組成物の溶液を用いて,実施例1と同様の方法により粘
着剤皮膜を作製した。この粘着剤皮膜の外観を評価した
ところ.透明な外観を呈し,柔軟性を有していた。しか
し、室内に放置すると軟化していき.指触試験でも指先
に移行した。この粘着剤皮膜を用いて,実施例1と同様
の方法により物性を評価したところ,乾燥状態での接着
力は8.1kg (21℃、60%R,H,,界面破壊
)。
湿潤状態での接着力は3.3kg (21℃、60%R
,11,。
凝集破壊)、浸水保持時間は1.5〜2.0時間(凝集
破壊)、そして口腔粘膜保持時間は0.5〜1.0時間
(分散消失)であった。
凡較七1 実施例1においてポリビニルピロリドンヲ用いず、エチ
ルセルロースの12%エチルアルコール溶液とグリセリ
ンとを下記の割合で混合し、約17%のエチルアルコー
ル溶液を得た。
エチルセルロース       100重量部グリセリ
ン           50重量部得られた粘着剤組
成物の溶液を用いて、実施例1と同様の方法により粘着
剤皮膜を作製した。この粘着剤皮膜の外観を評価したと
ころ、皮膜は硬くてもろく、全体的に白色化した模様を
与えた。
これは、混合成分どうしの相溶性が少ないことを示す。
この粘着剤皮膜を用いて、実施例1と同様の方法により
物性の評価を試みたものの、粘着剤皮膜とラワン材との
接着が不能であり、評価し得なかった。
此11吐■ 実施例2においてエチルセルロースを用いず。
ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体の35%エチル
アルコール溶液、ソルビトールおよびソルビタンモノラ
ウレートを下記の割合で混合し、約43%のエチルアル
コール溶液を得た。
ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体100重量部 ソルビトール          10重量部ソルビタ
ンモノラウレート    30重量部得られた粘着剤組
成物の溶液を用いて、実施例1と同様の方法により粘着
剤皮膜を作製した。この粘着剤皮膜の外観を評価したと
ころ、透明で柔軟性を有し、室内に放置しても変化は見
られず。
わずかに粘着性が発現した。この粘着剤皮膜を用いて、
実施例Iと同様の方法により物性を評価したところ、乾
燥状態での接着力は6.5kg (21℃。
60%R,H,,界面破壊)、湿潤状態での接着力は4
.1kg (21℃、65%R,H,,凝集破壊)、浸
水保持時間は2.0〜2.5時間(凝集破壊)、そして
口腔粘膜保持時間は0.5〜1.0時間(熔解消失)で
あった。
几較餌↓ 実施例2においてビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合
体を用いず、エチルセルロースの18%エチルアルコー
ル溶液、ソルビトールおよびソルビタンモノラウレート
を下記の割合で混合し、約24%のエチルアルコール溶
液を得た。
エチルセルロース        ioo重量部ソルビ
トール          10重量部ソルビタンモノ
ラウレート30]i1部得られた粘着剤組成物の溶液を
用いて、実施例1と同様の方法により粘着剤皮膜を作製
した。この粘着剤皮膜の外観を評価したところ、皮膜は
わずかに柔軟性を有しているものの2実施例2の皮膜に
比べて非常に硬くかつもろかった。この粘着剤皮膜を用
いて、実施例1と同様の方法により物性の評価を試みた
ものの、皮膜とラワン材との接着が不能であり、評価し
得なかった。
ル較尉工 実施例3においてエチルセルロースを用いず。
ポリビニルピロリドンの30%エチルアルコール溶液、
ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体の35%エチル
アルコール溶液、ジグリセリンおよびソルビトールを下
記の割合で混合し、約40%のエチルアルコール溶液を
得た。
ポリビニルピロリドン      80重量部ビニルピ
ロリドン−酢酸ビニル共重合体20重量部 ジグリセリン          30重量部ソルビト
ール          20重量部得られた粘着剤組
成物の溶液を用いて、実施例1と同様の方法により粘着
剤皮膜を作製した。この皮膜の外観を評価したところ、
透明で柔軟性を有していた。しかも、湿度に応じて吸湿
により粘着性を増し、平衡状態に達した。この粘着剤皮
膜を用いて、実施例1と同様の方法により物性を評価し
たところ、乾燥状態での接着力は7.3kg (21’
C,60%R,l(、、界面破壊)、湿潤状態での接着
力は3.6kg (21℃、60%R,)1.、凝集破
壊)、浸水保待時間は1.5〜2.0時間(凝集破壊)
、そして口腔粘膜保持時間は0.5〜1.0時間(溶解
消失)であった。
北本I」灸 実施例3においてポリビニルピロリドンおよびビニルピ
ロリドン−酢酸ビニル共重合体を用いず。
エチルセルロースの10%エチルアルコール溶液。
ジグリセリンおよびソルビトールを下記の割合で混合し
、約14%のエチルアルコール溶液を得た。
エチルセルロース       100重量部ジグリセ
リン          30重量部ソルビトール  
        20重量部得られた粘着剤組成物の溶
液を用いて、実施例1と同様の方法により粘着剤皮膜を
作製した。この粘着剤皮膜の外観を評価したところ、皮
膜は硬くてややもろく1部分的に白色化しており、相溶
性が不良であることを示した。この粘着剤皮膜を用いて
、実施例1と同様の方法により物性の評価を試みたもの
の、粘着剤皮膜とラワン材との接着が不良であり、評価
し得なかった。
実施例および比較例から明らかなように1本発明の親水
性粘着剤組成物は、乾燥状態および湿潤状態のいずれに
おいても接着力に優れている。浸水保持時間や口腔粘膜
保持時間も長く、耐湿性。
耐水性が良好である。エチルセルロースを含有しない粘
着剤組成物は、接着力は得られるものの。
耐湿性、耐水性に欠ける。ポリビニルピロリドンやビニ
ルピロリドン−酢酸ビニル共重合体を含有しない粘着剤
組成物は、粘着性が不良である。
(以下余白) (発明の効果) 本発明の親水性粘着剤組成物は、このように。
耐湿性・耐水性と水溶解性とのバランスが良好である。
水により溶解もしくは流動しにくいうえに。
水に濡れても粘着性・接着性を失わない。それゆえ、こ
の組成物を用いて2例えば1口腔粘膜用の絆創膏を作製
し、これを患部に貼付しても、長期間にわたり剥脱しな
い。他の医療用絆創膏や粘着テープ、粘着シートとして
も、濡れた表面や高湿度の環境下でも容易に粘着する。
人体に毒性や刺激性を有しないうえに、安価にて得られ
る。
このようなことから2本発明の親水性粘着剤組成物は1
口腔粘膜用の絆創膏や粘着テープ、粘着シート、他の医
療用絆創膏などに好適に用いられる。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、水およびアルコールに可溶のポリマー(A)、水に
    不溶かつアルコールに可溶のポリマー(B)、および軟
    化剤を含有する親水性粘着剤組成物。 2、前記ポリマー(A)が、ポリビニルピロリドンおよ
    び/またはビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体であ
    る特許請求の範囲第1項に記載の親水性粘着剤組成物。 3、前記ポリマー(B)がエチルセルロースである特許
    請求の範囲第1項に記載の親水性粘着剤組成物。 4、前記軟化剤が、グリセリン、ジグリセリン、トリグ
    リセリン、ソルビトールおよびソルビトール誘導体のう
    ちの少なくとも一種である特許請求の範囲第1項に記載
    の親水性粘着剤組成物。 5、前記ポリマー(A)と前記ポリマー(B)との重量
    比が90:10から40:60の範囲であり、かつ両者
    の合計量を100重量部としたときに、前記軟化剤が1
    0〜100重量部の割合で含有される特許請求の範囲第
    1項に記載の親水性粘着剤組成物。
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