JPS63305873A - 医療用粘着剤組成物及びその製造方法 - Google Patents

医療用粘着剤組成物及びその製造方法

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JPS63305873A
JPS63305873A JP62142030A JP14203087A JPS63305873A JP S63305873 A JPS63305873 A JP S63305873A JP 62142030 A JP62142030 A JP 62142030A JP 14203087 A JP14203087 A JP 14203087A JP S63305873 A JPS63305873 A JP S63305873A
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JP
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polymer
adhesive composition
water
softener
medical adhesive
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JP62142030A
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Inventor
Takashi Kishi
岸 高司
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、湿潤な口腔内粘膜への接着を目的とした医療
用粘着剤組成物に関する。
(従来の技術) 病気の治療を目的として、薬物を粘着剤層に含有する貼
付剤を皮膚表面に貼付し、薬物を皮膚を介して体内へ吸
収させることが行われており、経皮投与法といわれてい
る。
この経皮投与法は、従来の経口投与法に比べて幾つかの
利点がある。
即ち、薬物を経口投与すると、腸で吸収された薬物は肝
臓へ循環して代謝を受けるため、その薬効を発揮する前
に相当量が分解されてしまう。
これに比べて、経皮投与法は吸収された薬物は、体内の
初回循環時に肝臓を通過しないため、肝臓での代謝によ
り薬効が大幅に減じることがない。
更に、皮膚を通して徐々に薬物が吸収されるため、長時
間にわたって、一定の血中濃度を維持することができ、
薬効を長時間持続することができる。
しかしながら、皮膚からの吸収は、皮膚表面に存在する
角質層が薬物の浸入を阻害するため、十分な量の薬物が
皮膚を通して吸収できない場合が多い。
上記欠点を解決し、人体への薬物吸収を増加させるため
に、粘Ml特に、口腔内の粘膜を経由した経粘膜投与法
が注目されている。
口腔内の経粘膜投与法において、湿潤状態にある粘膜に
長時間持続して安定した粘着力を発揮することができる
無毒の粘着剤組成物が必要になる。而して、かかる目的
に使用する粘着剤組成物について、幾つかの提案がなさ
れている。
ヒドロキシセルロースエーテル(但し、ヒドロキシプロ
ピルセルロースを除く)とアクリル酸(共)重合体もし
くはその塩とからなる粘着剤組成物(特開昭55−11
8414号公報に開示)、ヒドロキシプロピルセルロー
スとアクリル酸(共)重合体もしくはその塩とからなる
粘着剤組成物(特公昭58−7605号公報に開示)、
ゼラチン、寒天、グルテン、カルボキシビニルポリマー
、多価アルコール、酢酸ビニル樹脂又はガム類からなる
粘着剤組成物(特開昭59−196814号公報に開示
)などがあり、その他更にアクリル酸(共)M合体もし
くはその塩からなる第1成分と、カルボキシメチルセル
ロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム、あるいはヒ
ドロキシエチルセルロースの一種以上からなる第2成分
と、グリセリンあるいはプロピレングリコールの一種以
上からなる第3成分とからなる粘着剤組成物がある(特
開昭59−232553号公報に開示)。
(従来技術の問題点) しかし、上記各提案即ち経粘膜投与法に用いる粘着剤組
成物は水分を含まない乾燥状態では柔軟性のない固形状
物であり、口腔内粘膜になじみに<<、適度の水分(又
は唾液)を吸収して始めて、粘膜への粘着性を発現する
ので、粘着性発現までに時間を要し、貼付操作が非常に
面倒である。
又該粘着剤組成物は過度の水分(又は唾液)を含むと、
耐水性の不足から水分(又は唾液)に熔解し、固形状物
が崩壊し、口腔内に分散・消失する欠点がある。従って
、シート状(又はフィルム状)に成形した粘着剤組成物
では、前述の理由で口腔内粘膜へ長時間貼付することは
困難で、厚肉シート状で提供せざるを得す、厚肉になる
と口腔内に異和感を与える。しかも厚肉シート状であっ
ても、貼付持続時間が精々1時間で一定の薬効を長時間
にわたって持続させることはできないという問題があっ
た。
本発明は上記従来の問題点を解決するものであり、その
目的とするところは、水分の吸収なくして柔軟性と粘着
性を発現し、適度の水溶解性とすぐれた耐水性を併有し
、もって、水分の存在下でも急激にf4解することなく
、長時間(2時間以上)の貼付を可能ならしめる医療用
粘着剤組成物ならびにその製造方法を提供することにあ
る。
本発明の他の目的は、含有される薬剤の薬効に=6一 悪影響を及ばずことなく、該薬剤の放出が十分になされ
口腔内粘膜に刺激の少ない粘着剤組成物を提供すること
にある。
本発明のざらに他の目的は、口腔内に限らず親水性が要
求される人体の他の表面への粘着を可能にする粘着剤組
成物を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明の粘着剤組成物は、親水性ポリマー(A)、水不
溶性ポリマー(B)及び軟化剤が配合されることにより
、その目的が達成される。
上記ポリマー(A)と上記軟化剤との重量比は100:
50から100 : 300の範囲であり、かつ両者の
合計量を100重量部としたときに、上記ポリマー(B
)は10から300重量部の範囲で配合される。
上記配合において、軟化剤の量が過小になると、該粘着
剤組成物の柔軟性が不足し、逆に過剰になると流動しや
すくなり、粘着性が低下する傾向にある。水不溶性ポリ
マー(B)の水エマルジョン又は水懸濁液の量は、親水
性ポリマー(A)と軟化剤の合計量を基準として配合さ
れる。
水不溶性ポリマー(B)の水エマルジョン又は水懸濁液
の量が過小になると、該粘着剤組成物の耐水性が低下し
、逆に過剰になると、粘着性が不足する傾向にある。本
発明にいう親水性のポリマー(A)とは、ビニルピロリ
ドン重合体又は共重合体である。
本発明のポリマー(A)に使用可能なビニルピロリドン
重合体の市販品として、例えばBASF社のKolli
don K−90(高粘度グレード)、Kollido
n  K−30(中粘度グレード)がある。
ビニルピロリドンと共重合しうるモノマーで本発明に好
適に使用しうるものとして、酢酸ビニル、(メタ)アク
リル酸ブチルエステル、(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート
、ジアセトンアクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリ
ルアミド、ジアルキル(メタ)アクリルアミド、N−ブ
トキシエチルアクリルアミド、 (メタ)アクリル酸、
塩化ビニル、スチレン、イソブチルビニルエーテル、ブ
トキシエチル(メタ)アクリル酸エステル、テトラヒド
ロフルフリル(メタ)アクリル酸エステル、イソブチル
ビニルエーテル等がある。
本発明に好適に使用しうるビニルピロリドン共重合体の
市販品として、例えば、BASF社製Kollidon
  V A −64(ビニルピロリドン:酢酸ビニル−
60: 40)がある。
本発明でいう水不溶性ポリマー(B)とは、アクリル酸
アルキルエステル又はメタアクリル酸アルキルエステル
の重合体又は共重合体であり、そのアルキル基の炭素数
は1〜12の範囲が好ましい。
1又、ポリマー(B)に於て、アクリル酸アルキルエス
テル又はメタアクリル酸アルキルエステルと共重合させ
るために使用可能なモノマーとして、例えば、酢酸ビニ
ル、脂肪酸ビニルエステル、エトキシエチル(メタ)ア
クリル酸エステル、ジメチル(メタ)アクリルアミド、
N−ジアルキル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシ
エチル(メタ)アクリルアミド、N−アルコキシアルキ
ル(メタ)アクリルアミド、グリシジル(メタ)アクリ
レート、スチレン、(メタ)アクリル酸、ジアセトンア
クリルアミド、無水マレイン酸、アリルショ糖、ビニル
アルキルエーテル、グリセリンジ(メタ)アクリレート
、ヘキサメチレングリコールジ(メタ)アクリレート等
がある。
本発明に使用可能なポリマー(B)の水エマルジョン又
は水懸濁液の市販品として、例えば、Rdhm Pha
rma社のIEudragit−E−300(メタアク
リル酸メチル/アクリル酸エチル共重合体のエマルジョ
ン) 、Eudragit−L−300−55(アクリ
ル酸エチル/メタアクリル酸共重合体のエマルジョン)
 、Rohm&1laas社のブライマルN−580(
アクリル酸オクチルを主成分とするポリマーエマルジョ
ン)、ヘキスト合成のモビニール−655(アクリル酸
オクチルを主成分とするポリマーエマルジョン)、積木
化学のニスダイン#7212、#7110 (アクリル
酸オクチルを主成分とするポリマーエマルジョン)カア
ル。
本発明に好適に使用しうるアルコール系軟化剤には、例
えば、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ポ
リグリセリン(四量体以上)、ソルビトール、マルチト
ール、ポリプロピレングリコール等がある。
本発明の粘着剤組成物には、上記ポリマー(A)、ポリ
マー(B)及び軟化剤以外には、経皮・経口性薬効成分
、粘膜又は皮膜刺激防止剤、増粘剤、分散安定剤、PH
−調節剤、着色剤、充填剤、臭気成分吸収剤、香料等が
用途に応じて適量添加される。
本発明の粘着剤組成物の製造方法は、叙上の本発明粘着
剤組成物の好適な製造方法であって、先づ、ポリマー(
A)を、水もしくはアルコール、又は水とアルコールの
混合液に熔解し、次いで軟化剤の水溶液又はアルコール
溶液を加え、かくしてポリマー(A)と軟化剤の均一な
溶液を製造する。次に、別途製造したポリマー(B)の
水エマルジョン又は水懸濁液を加え、例えば短翼型高速
攪拌機(ホモミキサー)により十分均質化することによ
って得られる。
このようにして得られた本発明の粘着剤組成物には、ポ
リマー(A)と軟化剤が共通溶媒(水もしくはアルコー
ル、又はそれらの混合物)に熔解した溶液中に、ポリマ
ー(B)がエマルジョン又は懸濁状で安定に分散してい
ることを確認している。
(作用) 本発明によると、水分の吸収なくして柔軟性、粘着性、
接着性を発現し、適度の水溶解性とすぐれた耐水性を有
し、水分の存在下でも急激に溶解することがなく、長時
間の貼付が可能な粘着剤組成物が得られる。
′即ち、粘着性・接着性・親水性・水溶解性の各特性を
有するポリマー(A)に適量の軟化剤が加えられて、柔
軟性が付与されると共に親水性が助長され、且つ潤滑面
への接着性を向上させる作用が具備される。
ポリマー (A)と軟化剤からなる組成は、口腔内粘膜
用の粘着剤として、使用は可能であるが、耐水性が不足
するため、口腔内の水分によって溶解、消失し、2時間
以上の長時間貼付には不通であるが、これに適量のポリ
マー(B)を加えることによってその耐水性が大幅に向
上し、水分の存在下でも長時間にわたって貼付が可能な
粘着剤組成物が得られる。この理由は、ポリマー(A)
と軟化剤からなる組成物中にポリマー(B)が乳化状も
しくは懸濁状に分散しているからであって、かく分散し
たポリマー(B)とその近傍に存在するポリマー(A)
との間に発生する親和力によって、一種の架橋効果がも
たらされ、耐水性の向上が計れるものと考えられる。
従って、本発明の製造方法では、先づポリマー(A)と
軟化剤を相溶し、均一な組成とした後に、ポリマー(B
)の水エマルジョンもしくは水懸濁液を加えるごとによ
り、ポリマー(A)と軟化剤からなる均一組成中に、ポ
リマー(B)を乳化状もしくは懸濁状に分散させること
かできるのである。
(実施例) 以下に本発明の実施例について述べる。
実施例−1 (11粘着剤組成物の配合 ポリマー(A)の溶液: ポリビニルピロリドン    100重量部(Koll
idon  K −90) エチルアルコール      300重量部軟化剤: グリセリン         100重量部ポリマー(
B)の水エマルジョン: メタアクリル酸メチル/アクリル酸エチル共重合物の3
0%水エマルジヨン (Eudragi t−E−300)      10
0重量部(2)粘着剤組成物の調製 ポリマー(A)をエチルアルコールに熔解した後、グリ
セリンを混合して均一な溶液となし、この溶液にポリマ
ー(B)の水エマルジョンを添加し、短翼型高速攪拌機
(ホモミキ=14− サー)により十分均質化するまで攪拌・混合を行ない、
全体として乳白色のやや粘稠な粘着剤組成物溶液を調製
した。
(3)粘着剤組成物のフィルム作製 (2)の粘着剤組成物溶液を、全体の厚さ50μmにし
てその表面にシリコーン処理がなされたPET (ポリ
エチレンテレフタレート)フィルム上に、均一な厚さに
なるよう流延・乾燥し、厚さ約120μmの乳白色フィ
ルムを作製した。
(4)粘着剤組成物の物性評価 (2)の粘着剤組成物につき、粘着力、柔軟・強靭性、
耐水性、口腔内粘膜での貼付可使時間を評価するために
、プローブタック試験、90゜折曲げ試験、耐水性試験
、口腔内粘膜貼付試験を夫々実施した。
(a)プローブタック粘着力試験 (3)で作製した厚さ120μmの粘着剤組成物の乳白
色フィルムを標準状態(20℃、60%R11)で24
時間以上調節し、1cmX1cmの正方形に=15− 切取り試験片とする。
本試験片を、プローブ直径8N、プローブ移動速度lo
1m/秒、プローブ接触時間1秒、プローブ接触荷重5
0gの条件でASTM−D−297171(1982)
の方法に準じて測定した結果、プローブタック粘着力は
60〜70gであった。
(b)90°折曲げ試験 (3)で作製した厚さ120μmの粘着剤組成物の乳白
色フィルムを標準状態(20°C160%R11)で2
4時間以上調節し、l crn X 10cmの長方形
に切取り、試験片とする。
本試験片を指先による90°折曲げ試験を10回繰返し
たが、その都度容易に折曲り、屈曲部にも何ら亀裂は生
じなかった。
(c)耐水性試験 PETフィルム上に(2)の粘着剤組成物溶液を滴下し
、乾燥により0.02〜0.05gの検体スポットを作
製する。
別途、坪量100gのクラフト紙の片面にシリコーンを
塗布し、3cI11×3cffIの正方形に切断したも
のを試験紙とする。
上記検体スポットの上面を少量の水で濡らし、接着性と
してから(但し、乾燥状態で接着性を有する場合はこの
操作は不要)上記試験紙の非シリコーン塗布面を押圧し
、再度乾燥し試験片とする。
この試験片を適当な容器(例えばホーローバット)の底
面に、本状M片のPETフィルムの裏面に両面粘着テー
プを用いて固定し、容器に水を注入(少なくとも、試験
片全体が十分に浸漬するまで)し、試験紙が容器の底か
ら剥離して浮上するまでの時間を測定した結果、検体ス
ポットサンプル数6の平均値として耐水性38時間を得
た。
(d)口腔内粘膜貼付試験 (3)で作製した厚さ120μmの粘着剤組成物の乳白
色フィルムを標準状態(20℃、60%R11)で24
時間以上調節し、5mmX12mの長方形に切断して試
験片とし、口腔内上唇裏側の粘膜に貼付け、試験片全体
が溶解又は分散によって、消滅するまでの時間を測定し
、140〜160分を得た。
比較例−1 粘着剤組成物の配合として ポリマー(A): ポリビニルピロリドン   100重量部(Kolli
don  K −90) 軟化剤: グリセリン        100重量部の2成分のみ
をエチルアルコールに均一に熔解して、耐水性を付与す
るポリマー(B)の水エマルジョン又は水懸濁液を配合
せず、粘着剤組成物を調製し、実施例1と同様の耐水性
試験、口腔内粘膜貼付試験を行ない、夫々11時間、3
0分の測定値を得た。
比較例−2 粘着剤組成物の配合として ヒドロキシエチルセルロース(註−1)85重量部 ポリアクリル酸(註−2)15重量部 の2成分をエチルアルコールに均一に熔解して、粘着剤
組成物をg製し、実施例−1と同様の耐水性試験、口腔
内粘膜貼付試験を行ない、夫々28時間、90〜120
分の測定値を得た。
(fiJE−1)ヒドロキシエチルセルロースは2%水
溶液で粘度5,000±500cps (20℃)のも
のを使用。
(註−2)ポリアクリル酸は0.2%水溶液で粘度15
,000±1,000cps (20℃)のものを使用
実施例−2 fl)粘着剤組成物の配合 ポリマー(A)の溶液: ポリビニルピロリドン   100重量部(Kolli
don K−90) 水            300重量部軟化剤: マルチトール80%水溶液  170重量部ポリマー(
B)の水エマルジョン: アクリル酸エチル/メタアクリル酸共重合物の30%水
エマルジヨン (Eudragit L−30D−55)    50
重量部(2)粘着剤組成物の調製 実施例1と同様の方法で調製し、乳白色でやや粘稠な粘
着物組成物を得た。
(3)粘着剤組成物のフィルム作製 表面がシリコーン処理された厚さ50μmのPETフィ
ルム上に、直接(2)の粘着剤組成物を塗布することが
できないので、先づ、上記PETフィルム上に下塗り層
として、ヒドロキシプロピルセルロース(グレード: 
HP C−H1日本曹達製)の10%エチルアルコール
溶液を薄く塗布・乾燥して、厚さ約30μmの皮膜を形
成する。次いで、該皮膜上に(2)の粘着剤組成物を流
延・乾燥し、厚さ約120μmの上塗り層を形成し、合
計厚150μmのフィルムを形成する。
(4)粘着剤組成物の物性評価 (3)で得られた厚さ150μmの二層フィルム−20
〜 につき、実施例1と同様な方法でプローブタック粘着力
試験を行ない70〜80gの測定値を得た。
また、実施例1と同様な方法で90°折曲げ試験を行っ
たが、容易に折曲げることができ、屈曲部に何ら亀裂は
生じなかった。
(2)で得られた粘着剤組成物につき、実施例1と同様
な方法で耐水性試験、口腔内粘膜貼付試験を実施し、夫
々52時間と180〜210分の測定値を得た。
比較例−3 ポリマー(A): ポリビニルピロリドン   100重量部(Kolli
don  K −90) 軟化剤: マルチトールの80%水溶液 150重量部ポリマー(
A)と軟化剤を混合して均一な溶液とし、ポリマー(C
)の水エマルジョン又は水!l!!!濁液を用いず、粘
着剤組成物溶液を調製し、実施例−1と同様な方法で耐
水性試験、口腔内粘膜貼付試験を実施し、夫々14時間
、30〜60分の測定値を得た。
実施例−3 (11粘着剤組成物の配合 ポリマー(A)の溶液: ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体(Koll
idon  VA−64)   100重量部エチルア
ルコール     250重量部軟化剤ニ トリグリセリン      140重量部ポリマー(B
)の水エマルジョン: 主としてアクリル酸オクチルからなるポリマーの50%
水エマルジヨン (プライマルN−580)    70重量部(2)粘
着剤組成物の調製 ポリマー(A)の溶液と軟化剤を混合して均一な溶液と
なし、この溶液にポリマー(B)の水エマルジョンを添
加し、ホモミキサーにより十分均質化するまで攪拌・混
合を行ない、全体として乳白色で粘稠な粘着剤組成物溶
液を調製した。
(3)粘着剤組成物の物性評価 (2)で得られた粘着剤組成物溶液から実施例−1と同
様な方法でプローブタック粘着力試験を行ない、100
〜120gの測定値を得た。
又、実施例−1と同様な方法で90°折曲げ試験を行っ
たが、容易に折曲げることができ、屈曲部に何ら亀裂は
生じなかった。
実施例−1と同様な方法で、耐水性試験、口腔内粘膜貼
付試験を実施し、夫々33時間、120〜150分の測
定値を得た。
比較例−4 ポリマー(A)の溶液: ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体(Koll
idon  VA−64)  100重量部エチルアル
コール     250重量部軟化剤ニ トリグリセリン      140重量部ポリマー(A
)の溶液と軟化剤を混合し、ポリマー(C)の水エマル
ジョン又は水懸濁液を用いず粘着剤組成物溶液を調製し
、実施例−1と同様な方法で耐水性試験、口腔内粘膜貼
付試験を実施し、夫々9時間、30分の測定値を得た。
実施例−4 (1)粘着剤組成物の配合 ポリマー(A)の溶液: ビニルピロリドン/2−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト/アクリル酸ブチル共重合体(註−1)の24%エチ
ルアルコール熔液溶液              1
00 fiffi部軟化剤ニ ジグリセリン       110 !置部ポリマー(
B)の水エマルジョン: 主としてアクリル酸オクチルからなるポリマーの55%
水エマルジヨンgoi量部(積木化学製ニスダイン#7
212) (註−1)  :ポリマー(A)はエチルアルコール中
でアゾビスイソブチロニトリルを触媒として、ビニルピ
ロリドン60重量部、2−ヒドロキシプロピルアクリレ
ート10重量部及びアクリル酸ブチル30重量部より合
成した。
(2)粘着剤組成物の調製 ポリマー(A)の溶液と軟化剤を混合して均一な溶液と
なし、この溶液にポリマー(B)の水エマルジョンを添
加し、ホモミキサーにより十分均質化するまで攪拌・混
合を行ない、全体として乳白色で粘稠な粘着剤組成物溶
液を調製した。
(3)粘着剤組成物の物性評価 (2)で得られた粘着剤組成物溶液から実施例−1と同
様な方法で、プローブタック粘着力試験を行ない、12
0〜140gの測定値を得た。
又、実施例−1と同様な方法で90°折曲げ試験を行っ
たが、容易に折曲げることができ、屈曲部に何ら亀裂は
生じなかった。
更に、実施例−1と同様な方法で、耐水性試験、口腔内
粘膜貼付試験を実施し、夫々55時間、200〜240
分の測定値を得た。
比較例−5 ポリマー(A)の溶液: ビニルピロリドン/2−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト/アクリル酸ブチル共重合体の24%エチルアルコー
ルi?& 100重量部 軟化剤ニ ジグリセリン       110重量部ポリマー(A
)の溶液と軟化剤を混合し、粘着剤組成物溶液を調製し
、実施例−1と同様な方法で耐水性試験、口腔内粘膜貼
付試験を実施し、夫々19時間、60〜90分の測定値
を得た。
以上の実施例、比較例の測定結果を下表にまとめて示す
(以下余白 ) (発明の効果) 本発明の医療用粘着剤組成物は、叙上の通りの構成とさ
れているので、柔軟性・粘着性・耐水性・水溶解性のバ
ランスにすぐれ、湿潤な口腔内粘膜の接着に好適で、生
体内の水分に濡れても粘着性を失って剥離することがな
く、少なくとも2時間以上の長時間にわたって貼付が可
能である。しかも、人体に毒性や刺戟性を与えず、剥離
時に痛みを伴ったり、該粘着剤組成物が貼付部に残存す
ることがない。
尚、本発明の医療用粘着剤組成物は、口腔内粘膜への貼
付以外に、人工肛門用、皮膚絆創膏用、床ズレ防止又は
保護用、経皮吸収型粘着性製剤用、パップ剤用にも使用
可能である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ビニルピロリドンの重合体もしくは共重合体からな
    る親水性ポリマー(A)、アクリル酸アルキルエステル
    もしくはメタアクリル酸アルキルエステルの重合体又は
    /及び共重合体からなる水不溶性ポリマー(B)及びア
    ルコール系の軟化剤を含有することを特徴とする医療用
    粘着剤組成物。 2、前記軟化剤がグリセリン、ジグリセリン、トリグリ
    セリン、ポリグリセリン(四量体以上)、ソルビトール
    、マルチトール及びポリプロピレングリコールからなる
    群の一種もしくは二種以上である特許請求の範囲第1項
    記載の医療用粘着剤組成物。 3、親水性ポリマー(A)と前記軟化剤との重量比が1
    00:50から100:300の範囲にあり、かつ両者
    の合計量を100としたとき、水不溶性ポリマー(B)
    が10から300重量部の割合で含有された特許請求の
    範囲第1項記載の医療用粘着剤組成物。 4、アクリル酸アルキルエステルもしくはメタアクリル
    酸アルキルエステルのアルキル基の炭素数が1〜12で
    ある特許請求の範囲第1項ないし第3項記載の医療用粘
    着剤組成物。 5、ビニルピロリドンの重合体もしくは共重合体からな
    る親水性ポリマー(A)とアルコール系軟化剤とを相溶
    した均一な溶液に、アクリル酸アルキルエステルもしく
    はメタアクリル酸アルキルエステルの重合体又は/及び
    共重合体からなる水不溶性ポリマー(B)の水エマルジ
    ョン又は水懸濁液を加え、乳化状もしくは懸濁状に分散
    させることを特徴とする医療用粘着剤組成物の製造方法
    。 6、アクリル酸アルキルエステルもしくはメタアクリル
    酸アルキルエステルのアルキル基の炭素数が1〜12で
    ある特許請求の範囲第5項記載の医療用粘着剤組成物の
    製造方法。
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