JPS63311960A - 医療用粘着剤組成物及びその製造方法 - Google Patents

医療用粘着剤組成物及びその製造方法

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JPS63311960A
JPS63311960A JP62149539A JP14953987A JPS63311960A JP S63311960 A JPS63311960 A JP S63311960A JP 62149539 A JP62149539 A JP 62149539A JP 14953987 A JP14953987 A JP 14953987A JP S63311960 A JPS63311960 A JP S63311960A
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JP
Japan
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polymer
adhesive composition
softener
weight
water
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JP62149539A
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English (en)
Inventor
Takashi Kishi
岸 高司
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、湿潤な口腔内粘膜への接着を目的とした医療
用粘着剤組成物に関する。
(従来の技術) 病気の治療を目的として、薬物を粘着剤層に含有する貼
付剤を皮膚表面に貼付し、薬物を皮膚を介して体内へ吸
収させることが行われており、経皮投与法といわれてい
る。
この経皮投与法は、従来の経口投与法に比べて幾つかの
利点がある。
即ち、薬物を経口投与すると、腸で吸収された薬物は肝
臓へ循環して代謝を受けるため、その薬効を発揮する前
に相当量が分解されてしまう。
これに比べζ、経皮投与法は吸収された薬物は、体内の
初回循環時に肝臓を通過しないため、肝臓での代謝によ
り薬効が大幅に減じることがない。
更に、皮膚を通して徐々に薬物が吸収されるため、長時
間にわたって、一定の血中濃度を維持することができ、
薬効を長時間持続することができる。
しかしながら、皮膚からの吸収は、皮膚表面に存在する
角質層が薬物の浸入を阻害するため、十分な量の薬物が
皮膚を通して吸収できない場合が多い。
上記欠点を解決し、人体への薬物吸収を増加させるため
に、粘膜特に、口腔内の粘膜を経由した経粘膜投与法が
注目されている。
口腔内の経粘膜投与法において、湿潤状態にある粘膜に
長時間持続して安定した粘着力を発揮することができる
無毒の粘着剤組成物が必要になる。而して、かかる目的
に使用する粘着剤組成物について、幾つかの提案がなさ
れている。
ヒドロキシセルロースエーテル(但し、ヒドロキシプロ
ピルセルロースを除く)とアクリル酸(共)重合体もし
くはその塩とからなる粘着剤組成物(特開昭55−11
8414号公報に開示)、ヒドロキシプロピルセルロー
スとアクリル酸(共)重合体もしくはその塩とからなる
粘着剤組成物(特公昭58−7605号公報に開示)、
ゼラチン、寒天、グルテン、カルボキシビニルポリマー
、多価アルコール、酢酸ビニル樹脂又はガム類からなる
粘着剤組成物(特開昭59−196814号公報に開示
)などがあり、その他更にアクリル酸(共)重合体もし
くはその塩からなる第1成分と、カルボキシメチルセル
ロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム、あるいはヒ
ドロキシエチルセルロースの一種以上からなる第2成分
と、グリセリンあるいはプロピレングリコールの一種以
上からなる第3成分とからなる粘着剤組成物がある(特
開昭59−232553号公報に開示)。
(従来技術の問題点) しかし、上記各提案即ち経粘膜投与法に用いる粘着剤組
成物は水分を含まない乾燥状態では柔軟性のない固形状
物であり、口腔内粘膜になじみに((、適度の水分(又
は唾液)を吸収して始めて、粘膜への粘着性を発現する
ので、粘着性発現までに時間を要し、貼付操作が非常に
面倒である。
又該粘着剤組成物は過度の水分(又は唾液)を含むと、
耐水性の不足から水分(又は唾液)に溶解し、固形状物
が崩壊し、口腔内に分散・消失する欠点がある。従って
、シート状(又はフィルム状)に成形した粘着剤組成物
では、前述の理由で口腔内粘膜へ長時間貼付することは
困難で、厚肉シート状で提供せざるを得ず、厚肉になる
と口腔内に異和感を与える。しかも厚肉シート状であっ
ても、貼付持続時間が精々1時間で一定の薬効を長時間
にわたって持続させることはできないという問題があっ
た。
本発明は上記従来の問題点を解決するものであり、その
目的とするところは、水分の吸収なくして柔軟性と粘着
性を発現し、適度の水溶解性とすぐれた耐水性を併有し
、もって、水分の存在下でも急激に溶解することなく、
長時間(2時間以上)の貼付を可能ならしめる医療用粘
着剤組成物ならびにその製造方法を提供することにある
本発明の他の目的は、含有される薬剤の薬効に悪影響を
及ぼすことなく、該薬剤の放出が十分になされ口腔内粘
膜に刺激の少ない粘着剤組成物を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、口腔内に限らず親水性が要
求される人体の他の表面への粘着を可能にする粘着剤組
成物を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明の粘着剤組成物は、親水性ポリマー(A)水不溶
性ポリマー(B)及び軟化剤が配合されることにより、
その目的が達成される。
上記ポリマー(A)と上記軟化剤とのM量比は100:
50から100 : 300の範囲であり、かつ両者の
合計量を100重量部としたときに、上記ポリマー(B
)は10から200重量部の範囲で配合される。
上記配合において、軟化剤の量が過小になると、該粘着
剤組成物の柔軟性が不足し、逆に過剰になると流動しや
すくなり、粘着性が低下する傾向にある。水不溶性ポリ
マー(B)の水エマルジョン又は水懸濁液の量は、親水
性ポリマー(A)と軟化剤の合計量を基準として配合さ
れる。
水不溶性ポリマー(B)の水エマルジョン又は水懸濁液
の量が過小になると、該粘着剤組成物の耐水性が低下し
、逆に過剰になると、粘着性が不足する傾向にある。
本発明にいう親水性のポリマー(A)とは、メチルビニ
ルエーテル・無水マレイン酸共重合体、もしくはその誘
導体、カルボキシメチル化デン粉もしくはその誘導体、
アラビヤゴム又はデキストランのうちの少くとも一種か
らなる。
本発明のポリマー(A)に使用可能な市販品として、例
えばGAF社のGANTREZ−AN−119(メチル
ビニルエーテル・無水マレイン酸共重合体)、日産化学
のキブロガムF−500(カルボキシメチル化デン粉ナ
トリウム)、EASTMAN  KODAK社のデキス
トラン等がある。
本発明でいう水不溶性ポリマー(B)とは、アクリル酸
アルキルエステル又はメタアクリル酸アルキルエステル
の重合体又は共重合体であり、そのアルキル基の炭素数
は1〜12の範囲が好ましい。
又、ポリマー(B)に於て、アクリル酸アルキルエステ
ル又はメタアクリル酸アルキルエステルと共重合させる
ために使用可能な七ツマ−として、例えば、酢酸ビニル
、脂肪酸ビニルエステル、エトキシエチル(メタ)アク
リル酸エステル、ジメチル(メタ)アクリルアミド、N
−ジアルキル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシエ
チル(メタ)アクリルアミド、N−アルコキシアルキル
(メタ)アクリルアミド、クロトン酸、イタコン酸、グ
リシジル(メタ)アクリレート、スチレン、(メタ)ア
クリル酸、ジアセトンアクリルアミド、無水マレインも
しくはその誘導体、酸、アリルショ糖、ビニルアルキル
エーテル、グリセリンジ(又はトリ)アクリレート又は
メタアクリレート、ポリアルキレングリコールジ(メタ
)アクリレート、トリメチロールプロパントリ (メタ
)アクリレート等がある。
本発明に使用可能なポリマー(B)の水エマルジョン又
は水懸濁液の市販品として、例えば、Rohm Pha
rma社のI!UDRAGIT−E−300(メタアク
リル酸メチル/アクリル酸エチル共重合体のエマルジa
 7’) 、BUDRAGIT−L−300−55(ア
クリル酸エチル/メタアクリル酸共重合体のエマルジョ
ン) 、Rohm&Haas社のプライマルN−580
(アクリル酸オクチルを主成分とするポリマーエマルシ
ロン)、ヘキスト合成のモビニール−655(アクリル
酸オクチルを主成分とするポリマーエマルジョン)、種
水化学のニスダイン#7212、#7110 (アクリ
ル酸オクチルを主成分とするポリマーエマルジョン)が
ある。
本発明に好適に使用しうるアルコール系軟化剤には、例
えば、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ポ
リグリセリン(四量体以上)、ソルビトール、マルチト
ール、ポリプロピレングリコール等がある。
本発明の粘着剤組成物には、上記ポリマー(A)、ポリ
マー(B)及び軟化剤以外には、経皮・経口性薬効成分
、粘膜又は皮膜刺激防止剤、増粘剤、分散安定剤、PH
−調節剤、着色剤、充堪剤、臭気成分吸収剤、香料等が
用途に応じて適量添加される。
本発明の粘着剤組成物の製造方法は、叙上の本発明粘着
剤組成物の好適な製造方法であって、先づ、ポリマー(
A)を、水もしくは水とアルコールの混合液に熔解し、
次いで軟化剤又はその水溶液を加え、かくしてポリマー
(A)と軟化剤の均一な溶液を製造する。次に、別途製
造したポリマー(B)の水エマルジョン又は水懸濁液を
加え、例えば短翼型高速攪拌機(ホモミキサー)により
十分均質化することによって得られる。
このようにして得られた本発明の粘着剤組成物には、ポ
リマー(A)と軟化剤が共通溶媒(水もしくは水とアル
コールの混合物)に溶解した溶液中に、ポリマー(B)
がエマルジョン又は懸濁状で安定に分散していることを
確認している。
(作用) 本発明によると、水分の吸収なくして柔軟性、粘着性、
接着性を発現し、適度の水溶解性とすぐれた耐水性を有
し、水分の存在下でも急激に溶解することがなく、長時
間の貼付が可能な粘着剤組成物が得られる。
即ち、粘着性・接着性・親水性・水溶解性の各特性を有
するポリマー(A)に適量の軟化剤が加えられて、柔軟
性が付与されると共に親水性が助長され、保水性が向上
し、且つ潤滑面への接着性を向上させる作用が具備され
る。
ポリマー(A)と軟化剤からなる組成は、口腔内粘膜用
の粘着剤として、使用は可能であるが、耐水性が不足す
るため、この侭使用した場合は、口腔内の水分によって
溶解、消失し、2時間以上の長時間貼付には不適である
が、これに適量のポリマー(B)を加えることによって
その耐水性が大幅に向上し、水分の存在下でも長時間に
わたって貼付が可能な粘着剤組成物が得られる。この理
由は、ポリマー(A)と軟化剤からなる組成物中にポリ
マー(B)が乳化状もしくは懸濁状に分散しているから
であって、かく分散したポリマー(B)とその近傍に存
在するポリマー(A)との間に発生する親和力によって
、一種の架橋効果がもたらされ、耐水性の向上が計れる
ものと考えられる。
従って、本発明の製造方法では、先づポリマー(A)と
軟化剤を相溶し、均一な組成とした後に、ポリマー(B
)の水エマルジョンもしくは水懸濁液を加えることによ
り、ポリマー(A)と軟化剤からなる均−組成中に、ポ
リマー(B)を乳化状もしくは懸濁状に分散させること
ができるのである。
(実施例) 以下に本発明の実施例について述べる。
実施例−1 (1)粘着剤組成物の配合 ポリマー(A)の溶液: メチルビニルエーテル/無水マレイン[’=重合体(G
ANTREZ−AN −09)  10011i量部水
酸化ナトリウム       8重量部水      
       432重量部軟化剤の溶液: マルチトール        170重量部水    
              50 重量部ポリマー(
B)の水エマルジョン: メタアクリル酸メチル/アクリル酸エチル共重合体の3
0%エマルジョン (EUDRAGIT −1!−300”)     1
00重量部(21粘着剤組成物の調製 水酸化ナトリウム水溶液にポリマー(A) を溶解した
後、軟化剤の水溶液を混合して均一な溶液となし、この
溶液にポリマー(B)の水エマルジョンを添加し、短翼
型高速攪拌機(ホモジナイザー又はホモミキサー)によ
って十分均質化するまで攪拌・混合を行ない、やや乳白
色で粘稠な粘着剤組成物溶液を調製した。
水酸化ナトリウムは、酸性のポリマー(A)を中和する
ために使用される。
(3)粘着剤組成物のフィルム作製 (2)の粘着剤組成物溶液を、全体の厚さ50μmにし
てその表面にシリコーン処理がなされたPET (ポリ
エチレンテレフタレート)フィルム上に、均一な厚さに
なるよう流延・乾燥し、厚さ約120μmのフィルムを
作製した。
(4)粘着剤組成物の物性評価 (2)の粘着剤組成物につき、粘着力、柔軟・強靭性、
耐水性、口腔内粘膜での貼付可使時間を評価するために
、プローブタック試験、90゜折曲げ試験、耐水性試験
、口腔内粘膜貼付試験を夫々実施した。
(a)プローブタック粘着力試験 (3)で作製した厚さ120μmの粘着剤組成物のフィ
ルムを標準状態(20℃、60%RH)で24時間以上
調節し、1cmX1cmの正方形に切取り試験片とする
本試験片を、プローブ直径8mm、プローブ移動速度1
0mm/秒、プローブ接触時間1秒、プローブ接触荷重
50gの条件でASTM−D−2979−71(198
2)の方法に準じて測定した結果、プローブタック粘着
力は90〜100gであった・ (b)90°折曲げ試験 (3)で作製した厚さ120μmの粘着剤組成物のフィ
ルムを標準状態(20℃、60%RH)で24時間以上
調節し、l aa X 10cmの長方形に切取り、試
験片とする。
本試験片を指先による90°折曲げ試験を10回繰返し
たが、その都度容易に折曲り、屈曲部にも何ら亀裂は生
じなかった。
(c)耐水性試験 PETフィルム上に(2)の粘着剤組成物溶液を滴下し
、乾燥により0.02〜0.04 gの検体スポットを
作製する。
別途、坪量100gのクラフト紙の片面にシリコーンを
塗布し、3c11×3CI11の正方形に切断したもの
を試験紙とする。
上記検体スポットの上面を少量の水で濡らし、接着性と
してから(但し、乾燥状態で接着性を有する場合はこの
操作は不要)上記試験紙の非シリコーン塗布面を指で5
00〜700gの力で約20秒間押圧し仮接着して、再
度乾燥し試験片とする。
この試験片を適当な容器(例えばホーローバット)の底
面に、本試験片のPETフィルムの裏面に両面粘着テー
プを用いて固定し、容器に水を注入(少なくとも、試験
片全体が十分に浸漬するまで)し、試験紙が容器の底か
ら剥離して浮上するまでの時間を測定した結果、検体ス
ポットサンプル数6の平均値として耐水性36時間を得
た。
(d)口腔内粘膜貼付試験 (3)で作製した厚さ120μmの粘着剤組成物のフィ
ルムを標準状態(20℃、60%RH)で24時間以上
調節し、5mmX12mの長方形に切断して試験片とし
、口腔内上唇裏側の粘膜に貼付け、試験片全体が熔解又
は分散によって、消滅するまでの時間を測定し、120
〜140分を得た。
比較例−1 粘着剤組成物の配合として ポリマー(A)の溶液: メチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体(GA
NTREZ−AN −119)100重量部 水酸化ナトリウム      8重量部水      
      432重量部軟化剤の溶液: マルチトール       170重量部     。
水            50重量部ポリマー(A)
の水溶液に、軟化剤の水溶液を加え均一な溶液とし、耐
水性を付与するポリマー(B)の水エマルジョン又は水
懸濁液を配合せず、粘着剤組成物を調製し、実施例−1
と同様の耐水性試験、口腔内粘膜試験を行ない、夫々8
時間、30分の測定値を得た。
比較例−2 粘着剤組成物の配合として ヒドロキシエチルセルロース(註−1)85重量部 ポリアクリル酸(註−2)15重量部 の2成分をエチルアルコールに均一に熔解して、粘着剤
組成物を調製し、実施例−1と同様の耐水性試験、口腔
内粘膜貼付試験を行ない、夫々26時間、70〜90分
の測定値を得た。
(ifニー1 )ヒドロキシエチルセルロ−ス水溶液で
粘度5,000±500cps (20℃)のものを使
用。
(ifニー2)ポリアクリル酸は0.2%水溶液で粘度
15,000±1,000cps (20℃)のものを
使用。
実施例−2 (11粘着剤組成物の配合 ポリマー(A)の溶液: カルボキシメチル化デン粉ナトリウム (キプロガム F−500)   100重量部水  
          900重量部軟化剤: グリセリン        110重量部ポリマー(B
)の水エマルジョン: アクリル酸エチル/メタアクリル酸共重合体の30%水
エマルジヨン ( E[IDRAGIT −L−300−55 >  
 90重量部(2)粘着剤組成物の調製 ポリマー(A)の水溶液と軟化剤を混合して均一な溶液
とし、この溶液にポリマー(B)の水エマルジョンを配
合し、ホモミキサーで十分均質化するまで攪拌・混合を
行ない、全体としてやや乳白色で粘稠な粘着剤組成物を
調製した。
(3)粘着剤組成物の物性評価 (2)で得られた粘着剤組成物溶液から実施例−1と同
様の方法で、プローブタック粘着力試験を行ない、12
0−130 gの測定値を得た。
又、実施例−1と同様の方法で90°折曲げ試験を行っ
たが、容易に折曲げることができ、屈曲部に何ら亀裂は
生じなかった。
更に、実施例−1と同様の方法で、耐水性試験、口腔内
粘膜貼付試験を実施し、夫々39時間、130〜150
分の測定値を得た。
比較例−3 (1)粘着剤組成物の配合 ポリマー(A): カルボキシメチル化デン粉ナトリウム (キブロガム F−500)   100重量部水  
          900重量部軟化剤: グリセリン        110重量部(2)粘着剤
組成物の調製 ポリマー(A)の水溶液にグリセリンを均一に熔解して
、耐水性を付与するポリマー(B)の水エマルジョン又
は水懸濁液を配合せず、粘着剤組成物を調製し、実施例
−1と、同様の方法で耐水性試験、口腔内粘膜貼付試験
を行ない、夫々11時間、30〜40分の測定値を得た
実施例−3 (11粘着剤組成物の配合 ポリマー(A)の溶液: アラビヤゴム       100 mWk部水   
             60 重量部軟化剤: ポリエチレングリコール  60 ist部(平均分子
量400) ポリマー(B)の水エマルジョン: アクリル酸オクチルを主成分とする50%水エマルジヨ
ン      180重量部(プライマル N −58
0) (2)粘着剤組成物の調製 ポリマー(A)の水溶液と軟化剤を混合して均一な溶液
となし、この溶液にポリマー(B)の水エマルジョンを
配合し、ホモミキサーにより十分均質化するまで攪拌・
混合を行ない、全体として乳白色で粘稠な粘着剤組成物
を調製した。
(3)粘着剤組成物の物性評価 (2)で得られた粘着剤組成物溶液から実施例−1と同
様の方法で、プローブタック粘着力試験を行ない、18
0〜200gの測定値を得た。
又、実施例−1と同様の方法で90°折曲げ試験を行っ
たが、容易に折曲げることができ、屈曲部に何ら亀裂は
生じなかった。
更に、実施例−1と同様の方法で、耐水性試験、口腔内
粘膜貼付試験を行ない、夫々48時間、220〜240
分の測定値を得た。
比較例−4 粘着剤組成物の配合として ポリマー(A): アラビヤゴム       100重量部軟化剤: ポリエチレングリコール  60重量部上記2成分のみ
を均一に溶解して、耐水性を付与するポリマー(B)の
水エマルジョン又は水懸濁液を配合せず、粘着剤組成物
を調製し、実施例−1と同様の方法で耐水性試験、口腔
内粘膜貼付試験を行ない、夫々5時間、30分の測定値
を得た。
実施例−4 (1)粘着剤組成物の配合 ポリマー(A)の溶液: メチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体(GA
NTREZ−AN −119)70重量部 デキストラン (平均分子量100.000)    30重量部水酸
化ナトリウム      6重量部水        
    340 !置部軟化剤の溶液: ポリプロピレングリコール 100重量部ジグリセリン
       50重量部水            
ioo i置部ポリマー(B)の水エマルジョン: アクリル酸オクチルを主体とする50%ポリマーエマル
ジョン (モビニール−655)     120重量部(2)
粘着剤組成物のm製 水酸化ナトリウム水溶液にメチルビニルエーテル/無水
マレイン酸共重合体、デキストランを溶解した後、軟化
剤の水溶液を混合して均一な溶液となし、この溶液にポ
リマー(B)の水エマルジョンを配合し、ホモミキサー
で十分均質化するまで攪拌・混合を行ない、全体として
乳白色で粘稠な粘着剤組成物を調製した。
(3)粘着剤組成物の物性評価 (2)で得られた粘着剤組成物溶液から実施例−1と同
様の方法で、プローブタック粘着力試験を行ない、15
0〜170gの測定値を得た。
又、実施例−1と同様の方法で90°折曲げ試験を行な
ったが、容易に折曲げることができ、屈曲部に何ら亀裂
は生じなかった。
更に、実施例−1と同様の方法で、耐水性試験、口腔内
粘膜貼付試験を行ない、夫々51時間、180〜200
分の測定値を得た。
比較例−5 (1)粘着剤組成物の配合 ポリマー(A): メチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体(GA
NTREZ−AN −119’)70重量部 デキストラン (平均分子it 100.000)    30重量部
水酸化ナトリウム      6重量部軟化剤: ポリプロピレングリコール ioo xi部フジグリセ
リン      50重量部(2)粘着剤組成物の調製
及び物性評価水酸化ナトリウム水溶液にメチルビニルエ
ーテル/無水マレイン酸共重合体及びデキストランを混
合して、均一な溶液とし、ポリマー(B)の水エマルジ
ョン又は水懸濁液を配合せず、粘着剤組成物を調製し、
実施例−1と同様の方法で耐水性試験、口腔内粘膜貼付
試験を行ない、夫々10時間、30〜40分の測定値を
得た。
実施例−5 (1)粘着剤組成物の配合 ポリマー(A)の溶液: カルボキシメチル化デン粉ナトリウム (キプロガム F−500)   50重量部アラビヤ
ゴム        50重金部水         
   500重量部軟化剤の溶液: マルチトール       80重量部ポリエチレング
リコール  40重量部水            4
0重量部ポリマー(B)の水エマルジョン: アクリル酸オクチルを主体とするポリマーの55%水エ
マルジヨン  200重量部(2)粘着剤組成物の調製 カルボキシメチル化デン粉ナトリウムとアラビヤゴムを
溶解した水溶液に、マルチトールとポリエチレングリコ
ールを溶解した水溶液を加え均一な溶液となし、この溶
液にポリマー(B)の水エマルジョンを配合し、ホモミ
キサーにより十分均質化するまで攪拌・混合を行ない、
全体として乳白色で粘稠な粘着剤組成物を調製した。
(3)粘着剤組成物の物性評価 (2)で得られた粘着剤組成物につき、実施例−1と同
様の方法でプローブタック粘着力試験を行ない、210
〜230 gの測定値を得た。
又、実施例−1と同様の方法で90°折曲げ試験を行っ
たが、容易に折曲げることができ、屈曲部に何ら亀裂は
生じなかった。
更に、実施例−1と同様の方法で、耐水性試験、口腔内
粘膜貼付試験を行ない、夫々55時間、260〜280
分の測定値を得た。
比較例−6 粘着剤組成物の配合として ポリマー(A) : カルボキシメチル化デン粉ナトリウム (キプロガム F−500)   50重量部アラビヤ
ゴム        50重量部軟化剤: マルチトール       80重量部ポリエチレング
リコール  40重量部ポリマー(A)の水溶液に軟化
剤を熔解して、均一な溶液とした後、ポリマー(B)の
水エマルジョン又は懸濁液を配合せず、粘着剤組成物を
調製し、実施例−1と同様の方法で耐水性試験、口腔内
粘膜貼付試験を行ない、9時間、30〜40分の測定値
を得た。
以上の実施例、比較例の測定結果を下表にまとめて示す
(以下余白 ) (発明の効果)                 y
本発明の医療用粘着剤組成物は、叙上の通りの構成とさ
れているので、柔軟性・粘着性・耐水性・水溶解性のバ
ランスにすぐれ、湿潤な口腔内粘膜の接着に好適で、生
体内の水分に濡れても粘着性を失って剥離することがな
く、少なくとも2時間以上の長時間にわたって貼付が可
能である。しかも、人体に毒性や刺戟性を与えず、剥離
時に痛みを伴ったり、該粘着剤組成物が貼付部に残存す
ることがない。
本発明の製造方法は、先づポリマー(A)と軟化剤とを
相溶せしめ、両者の均一な組成とした後に、ポリマー(
B)の水エマルジョンもしくは水懸濁液を加えるので、
各成分の特性を巧みに利用することにより、上記の如き
すぐれた特性を有し、特に耐水性にすぐれた本発明の医
療用粘着剤組成物を得ることが出来る。
尚、本発明の医療用粘着剤組成物は、口腔内粘膜への貼
付以外に、人工肛門用、皮膚絆創膏用、床ズレ防止又は
保護用、経皮吸収型粘着性製剤目、パップ剤用にも使用
可能である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、メチルビニルエーテル・無水マレイン酸共重合体も
    しくはその誘導体、カルボキシメチル化デン粉もしくは
    その誘導体、アラビヤゴム又はデキストランのうちの少
    くとも一種からなる親水性ポリマー(A)と、アクリル
    酸アルキルエステルもしくはメタアクリル酸アルキルエ
    ステルの重合体又は/及び共重合体からなる水不溶性ポ
    リマー(B)とアコール系の軟化剤とを含有することを
    特徴とする医療用粘着剤組成物。 2、前記軟化剤がグリセリン、ジグリセリン、トリグリ
    セリン、ポリグリセリン(四量体以上)、ポリエチレン
    グリコール、ポリプロピレングリコール、ソルビトール
    及びマルチトールのうち少くとも一種である特許請求の
    範囲第1項記載の医療用粘着剤組成物。 3、前記ポリマー(A)と前記軟化剤との重量比が10
    0:50から100:300の範囲にあり、かつ両者の
    合計量を100重量部としたとき、前記ポリマー(B)
    が10から200重量部の割合で含有された特許請求の
    範囲第1項記載の医療用粘着剤組成物。 4、アクリル酸アルキルエステルもしくはメタアクリル
    酸アルキルエステルのアルキル基の炭素数が1〜12で
    ある特許請求の範囲第1項ないし第3項記載の医療用粘
    着剤組成物。 5、前記ポリマー(A)とアコール系軟化剤とを相溶し
    た均一な溶液に、アクリル酸アルキルエステルもしくは
    メタアクリル酸アルキルエステルの重合体又は/及び共
    重合体の水エマルジョン又は水懸濁液を加え、乳化状も
    しくは懸濁状に分散させることを特徴とする医療用粘着
    剤組成物の製造方法。 6、アクリル酸アルキルエステルもしくはメタアクリル
    酸アルキルエステルのアルキル基の炭素数が1〜12で
    ある特許請求の範囲第5項記載の医療用粘着剤組成物の
    製造方法。
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