JPS6034924B2 - パップ剤及びその製造法 - Google Patents

パップ剤及びその製造法

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JPS6034924B2
JPS6034924B2 JP14500080A JP14500080A JPS6034924B2 JP S6034924 B2 JPS6034924 B2 JP S6034924B2 JP 14500080 A JP14500080 A JP 14500080A JP 14500080 A JP14500080 A JP 14500080A JP S6034924 B2 JPS6034924 B2 JP S6034924B2
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JP
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poultice
latex
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methyl vinyl
vinyl ether
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JP14500080A
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誠 瀬沼
智恵 清水
義弘 沢井
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Kyukyu Pharmaceutical Co Ltd
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Kyukyu Pharmaceutical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規なパッブ剤及びその製造法に係り、更に詳
しくはサリチル酸ェステル類等の主薬成分を長期間安定
化せしめると共に、長間期安定でかつ優れた粘着性、凝
集性、保水性、剥離性を備えたパップ剤及びその製造法
に関するものである。
近時、パツプ剤は使用時の簡便さからカオリン等の粉末
賦形剤、ゼラチン等の泥状化剤、水その他の基剤成分と
、サリチル酸ェステル類等の主薬成分とを、練合し、得
られる管体を支持体に展延塗布し、その上に剥離被覆物
を貼合した形態のものが繁用されている。
かかるパップ剤にあっては皮膚に対する接着性が良く、
使用時心地良い密着感を与える弾力性に富み、しかも貼
着時温度や発汗によって管体がダレたり、べとつくこと
がなく、かつ支持体からの裏もれのない凝集性を備え、
主薬成分の皮膚に対する浸透を良くし充分な薬効を期待
するため保水性が高く、使用剥離する際骨体が患部へ付
着せず皮膚の一部や体毛を引張って苦痛を与えない良好
な剥離性を備えることが要求される。
従来、かかる特性を備えたパップ剤を提供する目的で種
々研究され、数多くの発明が開発されているが、接着性
を高めると剥離性が悪化したり、保水性を高めると凝集
力が失なわれたりなど、これらの相反する要求を同時に
満足させるものは全く得られていないのが実情である。
そればかりか、かかる特性を与えるだろうと期待される
基剤成分、殊に医薬として供される原料として自ら使用
範囲が限定されているため一般的にパップ剤管体の最終
製品の液‘性が高くなり、サリチル酸ェステル類等の主
薬成分が経時的に分解されてしまう重大な欠点がある。
本発明者らは以前より主薬成分の安定化と接着性と剥離
性の相反する要求を同時に満足すべきパップ剤を提供す
る目的で合成ケイ酸アルミニウム及びタルクを固形成分
としポリアクリル酸ナトリウム等の基剤成粉を加えて均
質となし、酸を添加してpHを調節するパツプ剤管体の
製造法を発明した(特関昭53−50321号)。しか
して、該発明は上記目的を達成した点では優れているも
のの前記特性の全てを満足させるにはまだ不十分であっ
た。
また最近主楽の安定化を目途とした発明も散見されるが
、同様の欠点を有しており、その解決が要望されていた
。そこで本発明者らは、上記特性の全てを備え、しかも
これらの特性が長期間安定で、かつ主楽成分の安定化も
同時に図れるパップ剤の提供を目的として鋭意研究した
結果、メチルビニルェーテル無水マレィン酸コポリマー
、ラテックス及び親水性高分子を組合せたものが、接着
性及び剥離性、保水性及び凝集性の相反する要求を同時
に備え、しかも長期間安定でかつ主薬成分を長期間安定
化することを知見して本発明を完成した。
本発明において用いられるメチルビニルェーテル無水マ
レイン酸コポリマーはメチルビニルェーテル無水マレィ
ン酸との直鎖状無水共重合体であって水溶‘性のポリ電
解質の増粘剤である(以下このものをP.V.M./M
.Aと略称する)。
P.V.M./MA.はその分子量の相違により幾つか
の種類に分けられ市販されている。例えば、G.A.F
社製のガントレツツ(Cantrez)■AN−119
(低分子量種)、AN−139(中分子量種)、AN−
149(中分子量種)、AN−169(高分子量種)等
が挙げられる。本発明においてこれらの単独又は適宜組
合せて用いることができる。勿論、高分子量になるに伴
なし、粘度も増加するので、P.V.M./M.A.の
使用量は用いられる分子量種や製品に適した粘性等を考
慮して適宜選択されるが、通常管体全量に対し0.1〜
10.の重量%、好ましくは0.5〜5.の重量%の範
囲内が適当である。また、ラテックスは天然ゴム及び合
成ゴムのいずれかを使用してもよく、通常ゴム含有率4
0〜70%程度のラテツクスェマルジョンが用いられる
ラテックスの使用量はゴム含有率の相違により種々異な
るものの菅体全量に対し1.0〜40重量%、特に2.
0〜25重量%の範囲内が好適である。更に、本発明に
おいて使用される親水性高分子としてはポリアクリル酸
ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、カラギナン、カル
ボキシメチルセルロース、力ルボキシメチルセルロース
ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールェステル
、ペクチン、ザ、ンサンガム、ローカストビンガム、グ
アーガム、アラビアノガラクタン、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン等が挙げられ、とりわけポリ
アクリル酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、カラギ
ナン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチル
セルロースナトリウムが特に好適なパップ剤を提供する
ので好ましく、更にその中でもポリアクリル酸ナトリウ
ムが最も好適である。これらの親水性高分子は単独又は
二種以上を適宜組合せて用いることもできる。親水性高
分子の使用量は、用いられる基剤によって種々異なるが
、通常骨体全量に対し0.1〜15.位重量%、殊に0
.5〜10重量%の範囲内が好適である。親水性高分子
として二種以上の混合物を用いる場合、その使用量はそ
の総計として上記範囲内にあればよい。親水性高分子と
してポリアクリル酸ナトリウムを用いる場合、いかなる
分子量のものでも使用に供し得るが平均重合度1000
0〜10000岬華度のものが好適である。
これらの基剤を含有する本発明パップ剤は通常の袷湿布
に限らず温湿布にも適用することができる。
従って、本発明において用いられる主楽成分としては、
サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール(サロコール
)等のサリチル酸ェステル類、カンフル、メントール、
ハッカ油やチモ−ルの他、ノニル酸ワニリルアミド、ト
ウガラシエキス、ュウカリ油、ビタミンE、ビタミンE
のェステル、塩酸シフェンヒドラミン類等の消炎、鎮痛
用薬剤、皮層刺激剤、ビタミン剤、抗ヒスタミン剤等が
挙げられ、これらは必要量適宜混合して用いられる。本
発明は本発明パップ剤の製造法をも包含するものである
本発明パップ剤に際しては、先ず上記P.V.M./M
.A.,ラテックス、ゼラチン、多価アルコール、水、
及びサリチル酸ェステル類、カンフル、メントール、ハ
ッカ油、チモール等の主薬成分、親水性高分子物質及び
その他の貼付剤に必要な物質を配合し、均質化して菅体
を製造する。前記その他の貼布剤に必要な物質としては
、粉末賦形剤、界面活性剤、酸化防止剤、有機酸、軟化
剤、吸飲剤、ポリブテン、ロジン、ェステルガム等の粘
着剤、アルカリ土類金属塩等の保湿剤から選択される。
核に、多価アルコールとしてはグリセリン、プロピレン
グリコール、ソルビトール、ポリエチレングリコール等
当分野において通常用いられるものが採用される。
また、水は精製水又は常水のいずれであってもよい。ま
た、粉末賦形剤としてはカオリン、ベントナィト、酸化
亜鉛、酸化チタン等が挙げられる。
更に、界面活性剤としてポリオキシェチレンソルビタン
モノステアレートやポリオキシエチレンソルビタンモノ
パルミテート等のポリオキシェチレンソルビタン脂肪酸
ェステル、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセ
スキオレート等のソルビタン脂肪酸ェステル等が適用で
きる。また、本発明において用いられる有機酸はそれ自
身パップ剤基剤として有用な特性を有するが、pH調整
剤をかねている。
かかる有機酸としては酢酸、コハク、クエン酸、リンゴ
酸、フマール酸、マレィン酸、酒石酸等が挙げられる。
酸化防止剤の例としてはグアャコールェステル類、ブチ
ルヒドロキシアニゾール、ジブチルヒドロキシトルエン
、ノルジヒドログアィアレチン酸等である。更に軟化剤
の具体例としては流動パラフィン、シリコン、植物油、
高級脂肪酸ェステル等が、収数剤としては塩化アルミニ
ウム、硫酸アルミニウム、ミョゥバン等三価の金属イオ
ンを生成する塩等である。これらの基剤は得られる管体
の特性を考慮して適当量用いられる。
また、本発明パツプ剤唇体を製造するに際しては、機械
的線合操作を容易にするため、用いられる基剤の物理化
学的性状を考慮して添加線合順序を設定し、あるし・は
加温処理することは自由である。
例えば、本発明実施例1の如く、P.V.M./M.A
.を適当量の水、あるいは有機酸水溶液に溶解し、次い
で親水性高分子並びに適当量の粉末賦形剤、ゼラチン及
び多価アルコールを添加線合し、さらにラテツクス並び
に適当量の軟化剤、界面活性剤、酸化防止剤及びその他
の基剤、並びに必要量の主薬成分を添加し加湿下に均一
に練合する方法や親水性高分子、ゼラチン等を予じめ水
を添加して練合し、P.V.M./M.A.等を後の工
程で添加する方法等が好適である。
次いでこのようにして得られた菅体を適宜の温度に保持
したまま支持体上に展延塗布し、更にその上に剥離被覆
物を貼合し、適宜の大きさに裁断する。
支持体は布地、不織布、紙、合成樹脂膜などが用いられ
、殊にネル等の非起毛布が好ましい。また、剥離被覆物
としてはセロフアンやプラスチックフィルム等が挙げら
れる。本発明によって提供されるパップ剤は適度な粘弾
・性を備え、適当な粘着性を有する反面、剥離性が良好
であり、優れた保水性を有するので主薬の皮膚への浸透
を高める他、骨体の乾燥固化を防ぐ反面、優れた凝集力
をも兼ね備えていることから菅体のダレ、べとつき、支
持体からの裏もれがない。
また、本発明のパップ剤は基剤としてP.V.M./M
.A.を用いたことにより、菅体自身の液性を好適な範
囲(pH5.0〜7.5)に保持することが可能となり
サリチル酸ェステル類等の主楽の安定性を著しく高める
。更に本発明パップ剤において親水性高分子殊にポリア
クリル酸ナトリウム等を含有するのでの剥離性や保水性
を著しく高める。
しかも、これらの特性は6ケ月の加速試験によっても失
なわれず、長期間安定である。
以下に、本発明パツプ剤の効果を明らかにする比較実験
結果を示す。
第1表 評価基準は◎を非常に良い、0を良い、△をやや悪い、
×を悪いとした。
実施例 1 P.V.M./M.A.1.1部及びクエン酸0.2を
精製水適量に溶解し、カオリン24部、酸化チタン2.
5部、ゼラチン5.5部、ポリアクリル酸ナトリウム2
.4部、カルボキシメチルセルロースナトリウム0.$
部及びグリセリン18部を添加して練合し、更に流動パ
ラフィン4部、界面活性剤1部、天然ゴムラテックス4
部、スチレンーブタジヱン共重合体ラテックス(S.B
.R.ラテックス)4部、ポリブテン2部、サリチル酸
メチル1.5部、dクーカンフル0.5部、そ−メント
ール0.5部、ハッカ油0.5部、チモール0.1部、
酸化防止剤徴量添加し、50℃で均一に、練合した後、
ネルに展延し、その表面にプラスチックフィルムを貼合
して、所定の大きさに裁断する。
実施例2〜7及び比較例1〜4 実施例1に準じて以下のパップ剤を製造した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 膏体成分としてメチルビニルエーテル無水マレイン
    酸コポリマー、ラテツクス及び親水性高分子を含有する
    ことを特徴とするパツプ剤。 2 膏体成分としてメチルビニルエーテル無水マレイン
    酸コポリマー、ラテツクス及びポリアクリル酸ナトリウ
    ムを含有する特許請求の範囲第1項に記載のパツプ剤。 3 膏体全体に対しメチルビニルエーテル無水マレイン
    酸コポリマーを0.1〜10.0重量%、ラテツクスを
    1.0〜40重量%及びポリアクリル酸ナトリウムを0
    .1〜10.0重量%含有する特許請求の範囲第2項記
    載のパツプ剤。4 メチルビニルエーテル無水マレイン
    酸コポリマー、ラテツクス、ゼラチン、多価アルコール
    、水、主薬成分、親水性高分子及びその他貼布剤に必要
    な物質を配合して均質化し、得られる膏体を支持体に展
    延塗布し、その上に剥離被覆物を貼合することを特徴と
    するパツプ剤の製造法。
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