JPS63104905A

JPS63104905A - テルペン類の化合物を含有する，住居内のダニ類の予防，駆除物体

Info

Publication number: JPS63104905A
Application number: JP25140186A
Authority: JP
Inventors: Yoshiko Morimoto; 森本　嘉子; Kimiko Takaoka; 高岡　きみ子
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1986-10-22
Filing date: 1986-10-22
Publication date: 1988-05-10

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】この発明は住居内のダニ類の予防、忌避、並びに駆除物
体に関するものである。特に、テルペン類の化合物を含
有する植物体の精油、又はテルペン類の化合物を有効成
分とする。住居内のダニ類〉、有効な予防、忌避並びＩ
こ駆除物体に関するも繁殖している。

住居内のダニ類は、これまでの疫学的研究によると、気
管支喘息、アレルギー鼻炎等のアレルギー性疫患や、刺
咬性皮膚炎の原因となり、また川崎病との関与が疑われ
ている。

これらのダニ類は、見た人に不快感を与え、その上１人
の健康に有害であるため、住居内のダニ類の予防、駆除
剤が種々市販されている。

現在、市販されている住居内のダニ類の予防。

駆除剤には、有機リン系のホスフェート系化合物。

ホスホロチオレート系化合物、ホスホロチオエート系化
合物、ホスホネート系化合物、ホスホロアミデート系化
合物、フルオロホスフェート系化合物等の噴射塗布剤、
蒸散剤、及び、ピレスロイド）系の合成ピレスロイド系
化合物２合成ピレトリンクロロフェニル系化合物、リン
酸エステル系化合物等の噴射塗布剤、蒸散剤とがある。

これらの薬剤は毒性が強く、危険であり、しかも、ピレ
スロイド系のものは、住居内のすべてのダニ類に対して
致死効力が弱い、有機リン系のものはチリダニ科のダニ
類に対し、駆除効果が少ない。しかも、これら噴射塗布
剤は、ダニ類に直接噴射塗布しないと致死効力が弱いた
め、直接塗布できない場所Ｉこ生息するダニ類゛を予防
、駆除することは困難である。

また、蒸散性のピレスロイド系、又は有機リン系の薬剤
を塗布した防虫シートは、噴射塗布剤に比べて、住居内
のダニ類に対する駆除効果が小さい。

それ故に、床面、或いは畳、ジュータン、カーペット等
の敷物の内部２畳と畳の隙間、フトン。

ベットのマット、ソファ−等の内部、押入等の通気性の
悪い場所に生息する住居内のダニ類を予防。

忌避、駆除できる。安全性の高い、有効な、揮散性の薬
剤の開発が望まれている。

この発明は、前記の欠点を除いた。安全、かつ殺ダニ効
力、増殖抑制効力、忌避効力がすぐれた。

住居内のダニ類の予防、忌避、駆除剤を提供するもので
ある。

この発明者達は、「桧材や松材を用いて建築した家屋に
は、住居内のダニ類の生息数°が少ない」と云う実態調
査を基に、その原因１こついて研究した結果９日本産、
又は外国産のヒノキ科の植物体の精油、ヒノキ油、シー
ダー油、レットシーダー油、ビヤクシン油、アスナロ油
、イトスギ油、クロベ油、ヒバ油、及びマツ科の植物体
の精油、アビニス油、テレピン油、米松油、松根油、及
びスギ科の植物体の精油、スギ油、並びに、ヒノキ科。

マツ科、スギ科等の植物体の有機溶媒抽出液等は。

住居内のダニ類、卵に対し、遅効性の致死効力を。

またダニ類に対し、顕著な忌避効力を示すことが明らか
となった。

また、上記以外の植物、クスノキ科の植物体の精油、樟
脳油、芳樟油、サツサフラス油、ミカン＋ツカ油等もま
た。住居内のダニ類に対し、駆除効力と忌避効力を示し
た。

これらの精油の主成分は、モノテルペン類の化合物、セ
スキテルペン類の化合物、ジテルペン類の化合物、及び
芳香族化合物等である。

そこで、精油中の揮発性、テルペン類の化合物。

α、β−ピネン、α、β−テレピンオール、シドレン、
シトａ−ル、カンフエン、カジネン、カンファー、リモ
ネン、シネオール、メントール、ジュージン、サビネン
、ヒノキチオール、リナロール、テルペンアルコール類
の化合物、テルペンエーテル類の化合物、テルペンアル
デヒド類の化合物、テルペンクロライド類の化合物、及
びオイゲノール、アイトール、サフロール、ヒノキオー
ル。

スギオール、ヒノキフラボン等の芳香族化合物等につい
て調べた結果、これらの化合物は、住居内のダニ類に対
し、遅効性の致死効力、増殖抑制効力、顕著な忌避効力
を示した。

また、ヒノキ科、マツ科及びスギ科の植物体の精油中に
含まれる不揮発成分も、また住居内のダニ類に対し、駆
除効力を示したが、その成分は不明である。

以上の研究の結果、テルペン類の化合物を含有する植物
体の精油、その抽出液、テルペン類の化合物、テルペン
類の化合物の誘導体、精油に含まれる芳香族化合物等は
、いずれも、住居内のダニ類に対し、遅効性の致死効力
と顕著な忌避効力を示したことから、これらの精油、及
び化合物は。

安全、かつ、全く新しい、ダニ駆除剤の製造原料となる
ことが明らかとなった。

この発明のテルペン類の化合物を含有する。住居内のダ
ニ類の予防剤、忌避剤、駆除剤は、テルペン類の化合物
を含有する植物体の精油（以下。

精油と略称する）、又はその植物体の有機溶媒抽出液（
以下、抽出液と略称する）、又はテルペン類の化合物及
びその誘導体（以下、テルペン類比Ｙ物と略称する）、
又はそれらを混合した液体をまた。上記の原料に、ピレ
スロイド系の化合物。

又は有機リン系化合物を併用してよい。

また、テルペン類の化合物を含有する。住居内のダニ類
を予防、忌避、駆除する物体（以下、蒸散性防ダニ物体
と略称する）は９紙、織布、不織布、塩化ビニールシー
ト、ポリエチレンシート。

板１合板９合成樹脂シート、合成樹脂板等の支持体に、
精油、又は抽出液、又はテルペン類化合物。

又はそれらの混合液等と保持物質、結着剤、又は塗料と
の混合液を塗布、又は展延して製造したものである。ま
た、この物体に９紙、織布、不織布。

板１合板等で被覆形成して、蒸散性防ダニ物体を製造す
る。

また、蒸散性防ダニ物体は、ヒノキ科、マツ科。

スギ科等の植物の木材を合板に加工し、或いは。

精油、又は抽出液、又はテルペン類化合物、又はそれら
の混合液に、木材のチップ、粉末、保持物質、高分子化
合物、結着剤等を混和し、これを合板上に塗布、又は展
延して製造する。また、この物体を紙、織布、不織布、
板９合板等で被覆形成して製造する。或いは、精油、又
は抽出液、又はテルペン類化合物、又はそれらの混合液
を合板。

又は畳床、又はソファ−、ベットのマットに含有させて
造る。上記の原料にピレスロイド系、又は有機リン系の
薬剤を併用することができる。

これらテルペン類の化合物を含有する合板は。

床等の建材として、住居内のダニ類の発生防止と。

ダニ類の駆除に利用できる。

この発明の住居内のダニ類の予防剤、忌避剤。

駆除剤、蒸散性防ダニ物体の効果は、それらの物体中の
精油、抽出液、テルペン類化合物　の揮発性成分、モノ
テルペン、セスキテルペン、ジテルペン等の化合物、芳
香族化合物の分子が揮散して。

床面１畳、ジュータン、カーペット等の敷物の内部、マ
トン。ソファ−、ベットのマットの内部へ拡散し、空中
濃度が０．０１　ｐｐｍ以上、数日間持続すると、そこ
に生息する住居内のダニ類、卵はすべて、死滅し、空中
濃度がＯ，ＯＯ１ｐｐｍ以上で、ダニ類は忌避した。

テルペン類の化合物を直接に噴射塗布されたダニ類は、
２４時間以内に死滅した。しかし、その致死作用機作は
不明である。

この発明の住居内のダニ類の予防、忌避、駆除物体の特
徴は、１）有効成分が、桧材、松材、杉材等の精油中の
芳香性、揮散性のテルペン類の化合物である。２）住居
内のダニ類に対し、遅効性の致死効力と顕著な忌避効力
を示す。３）芳香性があり９人に精神的な安らぎを与え
る。４）有効成分が揮散性であるため、現在、市販のダ
ニ駆除剤では、駆除効果が少ない場所に生息する住居内
のダニ類を容易に予防、駆除できる。５）精油中に含有
するテルペノイド類の化合物は、除々に分解して、テル
ペン類の化合物を揮散させるため。

駆除効力か長期間持続する。４）蒸散性防ダニ物体は、
駆除効力を長期間、保持した。ダニ駆除用建築材料に利
用できる。

このように、この発明の住居内のダニ類の予防。

忌避、駆除物体は、住居内のすべてのダニ類に対し、遅
効性の殺ダニ効力、増殖抑制効力、忌避効力を持った。

安全な物体であると考えられる。

この発明の住居内のダニ類の駆除効力を例示する。

（例１）帰精を含有するヒノキ材の粉末（ａ）、精油を除去し＾たヒノキ材の粉末（ｂ）、ナラ材の粉末（Ｃ）、をそれ
ぞれ３ｇずつ採り、それらに、それぞれ１ｇの飼料を加
えた中で、ツメダニ科、チリダニ科、コナダニ科のダニ
類を飼育した。（ａｌ−飼料中で飼育したダニ類は１日
〜１４日以内に全部死滅した。これに対し、（ｂ）−飼
料、（Ｃ）−飼料中で飼育したダニ類は。

増殖を続けた。

（例２）ヒノキ油、シーグー油、レットシーダー油、アビニス油
、テレピン油、スギ油、ビヤクシン油。

ユーカリ油、１字曲をそれぞれ１μｌずつ採り、別々の
円形５紙（直径０．８ｃｍ）に浸み込ませ、飼育山ンの
７タに接着した容器（２０ｍｌ　）内で、ツメダ！工科、チリダニ科、コナダニ科のダニ類を飼育した。こ
れらのダニ類は、２４時間以内に全部死滅した。また、
その卵は畔化しなかった。

（例３） α−ピネン、β−ピネン、テレピンオール、カンフエン
、シダロール、シドレン、アネトール。

サフロール、シナロール、シネオール、カジネンの各液
体を例２の場合と同様にした容器内で、ツメダニ科、チ
リダニ科、コナダニ科のダニ類を飼育した。これらのダ
ニ類は、負の走向性を示し。

２４時間以内に全部死滅した。また、ダニ類の卵は岬化
しなかった。

【図面の簡単な説明】

図は、この発明の実施例である蒸散性防ダニ物体の断面
図。（１）はベニヤ板の断面（２）はヒノキ油とおが（ずとボンドを混合、塗布した
層　０）菟％ｃ４Ｌ

Claims

【特許請求の範囲】

（１）テルペン類の化合物を含有する植物体の精油、又
はその植物体の抽出液を有効成分とする、住居内のダニ
類の予防剤、又は忌避剤、又は駆除剤。
（２）テルペン類の化合物、又はその誘導体を有効成分
とする、住居内のダニ類の予防剤、又は忌避剤、又は駆
除剤。
（３）テルペン類の化合物を含有する植物体の精油、又
はその植物体の抽出液、又はそれら液体の成分、又はテ
ルペン類の化合物、又はテルペン類の化合物の誘導体を
含有し、含有させて、蒸散を目的とした、住居内のダニ
類の予防、又は忌避、又は駆除物体。
（４）蒸散を目的として、被覆形成した、特許請求の範
囲第（３）項記載の住居内のダニ類の予防、又は忌避、
又は駆除物体。