JPH02104503A - ダニ防除剤およびそれを含むダニ防除製剤と処方物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、屋内に生息するダニ類を殺虫・忌避するのに
使用されるダニ防除剤お、にびそれを含むダニ防除用製
剤並びにダニ防除用処方物に関する。

〈従来の技術と問題点〉 コナヒョーヒダニやヤケヒョーヒダニは皮膚炎やアレル
ギー等の原因となり、ツメダニ類は刺咬によるかゆみの
原因となる。このような屋内塵性ダニは人体の健康を害
する元凶となるばかりか、環境衛生の悪化を招いている
。このため、従来から屋内ダニ類の防除を標ぼうするも
のとして有機リン系殺虫剤、ピレスロイド系殺虫剤など
が開発され、市販されている。しかしながら効果の点で
は一時的な増殖の抑制であったりして十分とは言えない
。とりわけ合成殺虫剤入りのスプレーなどは、繰り返し
使用を余儀なくされており、なかでも小児・老人などの
住環境をかえって悪化させてしまうことも懸念される。

特に、ふとん、毛布、まくら、シーツなどの寝具は、代
表的なダニの発生・生息場所として認識されており、こ
のことと夜間の喘息発作との疫学的な関係を指摘する専
門家ら多い。しかし、これら寝具を対象とした安全で効
果的なダニ防除用処方物は知られていない。

〈発明が解決しようとする課題〉 本発明は、上記のごとき状況に鑑み、ダニ防除剤と安全
かつ効力が長期間持続゛４”るダニ防除用製剤を提供す
ることを目的とし、更に寝具の防湿も合わ１１行い、有
効成分との相乗作用によりダニ防除を行う処方物乙提供
しようとするしのである。

〈課題を解決するための手段〉 上記課題を解決するため、本発明は、Ｌ−（−）−メン
ソールをｒｆ効酸成分するダニ防除剤、それを配合した
合成樹脂成型物から成るダニ防除用製剤・１（２びにダ
ニ防除用製剤と乾燥剤とから成るダニ１！ｂ除用処方物
を提供する。

Ｌ　−（−’）−メツソールは、香粧品、食品、医薬品
再に１１１広く使用されているので、人体に対ずろ安全
性は極めて高い。本発明行らは、今回、＋７−（−）−
メンソールが屋内居住ダニに対しては強力な殺虫らしく
は忌避作用を何していることを見い出し本発明を完成し
たらのである。

Ｌ−（−）−メンソールは、ハツカ４ｈに含有される成
分であるから、ハツカ４１１も同様の作用を持つことが
期待されるが、後記実施例に示されるように、Ｌ−（−
）−メンソールに比較すれば単位重量当たりの効力は低
い。従って、ダニ防除剤としてはハツカ浦よりり、−（
−）−メンソールが好ましいことが分かる。

Ｌ−（−）−メンソールは揮散し易い物質であるので、
−面では必要時以外は残留しないという長所を持つが、
反面、効力が長期間持続しないという欠点につながる。

本発明ではこの■、−（−）−メンソールの長所を生が
し、欠点を克服ずろためにＬ−（−）−メンソールを合
成樹脂に混合してダニ防除用製剤をＪ１〜１製する。

Ｌ−（−）−メンソールは、原液のまま、あるいはマイ
クロカプセル、ンク〔１デギストリン等による包接され
た状態で、合成樹脂に混合（混練）され、シート、プレ
ート、ペレットなどに成形される。

樹脂中へのＬ−（、−）−メンソールの、混合割合は、
通常０１〜２０重屯％の範囲であり、この範囲内で防除
対象のダニの種類、混合物の組成等によって適宜増減さ
れる。

合成樹脂としては、熱硬化性樹脂および熱可塑性樹脂の
いずれら用いることができろ。熱硬化性樹脂としては、
尿素−ポルミアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデ
ヒド樹脂、ノボラック型フェノール樹脂、レゾール型フ
ェノール樹脂、エボキノ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂
などを例示することができる。Ｌ−（−）−メンソール
をこれらのプレポリマーと混合し、溶解または分散させ
た後、所望の形状に硬化させて使用する。

熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン
なとのポリオレフィン類、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデンなどのハロゲン化ポリオレフィン類、ポリスチ
レンおよびその誘導体、アクリル樹脂、アクリルスチレ
ン、ＡＢＳ樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリエチレンテ
レフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂な
どを例示することができる。

また、ポリブタノエン、ポリイソプレン、天然ゴム、ス
チレノーブタジェン共重合体などのエラストマーにＬ−
（−）−メンソールを混練後、形成加硫して用いること
ら可能である。

本発明においては、Ｌ−（−）−メンソールは樹脂中に
混合され、シート、プレート、ベツレトなどの樹脂成型
物中に保持されているので、内部の有効成分が徐々に空
気中に気化して、この蒸気がダニと接触しあるいはダニ
に吸収されるとダニは殺虫される。また、濃度が低い場
合、弘道効果が現れる。

Ｌ−（−）−メンソールを吸着性無機物質（たとえば、
シ・リカゲル、アルミナ、ゼオライト、炭酸カルシウム
、活性炭、炭酸カルシウムなど）に吸着させて合成樹脂
に配合すると、ｌ、−（−）−メンソールのダニ防除効
果の持続性が更に向」−する。

本発明のり、−（−）−メンソールを有効成分とするダ
ニ防除用製剤を、種々の乾燥剤（たとえば、塩化カルシ
ウム、シリカゲル、随酸ナトリウム、硫酸マグネノウム
、炭酸力ルンウム、五酸化リンなど）と併用することに
より、ふとん、毛布などの除湿も同時に行え、このＬ−
（−）−メンソールのダニ防除効果と除湿効果の相乗作
用によってダニ防除性を著しく高めることができる。

次に実施例を示し、本発明を具体的に説明する。

寒貰桝土 コナヒョーヒダニに対する効果試験 駁廊万広 直径１４ｃｘのプラスデック製ンヤーレ（容積２４０Ｒ
ｇ）を用い、スライドガラス上に粘着性両面テープの小
片を２０個貼り付け、コナヒジーヒダニを１頭ずつ腹側
がＬになるようにテープ上に固定した。

さらに、このノヤーレ内に直径６ＣＪＩの時計皿を設置
し、各供試物を所定屯注入し、保湿の７）水分を含ませ
た濾紙片ら同時にセットした後、シャーレの蓋をして室
温に放置した。同時に供試物のみを除いた対照らセット
し、２４時間後に殺ダニ効果を評価した。結果を次に示
す。

なお供試物のうち、！−−メンソールは結晶の為ｎ−ヘ
キサンに溶解したものを注入後、溶媒を室温乾燥したも
のを用いた。

殺ダニ効果 Ｌ−メンソール　０．５　　０．４　　０．３　　（次
ｇ）効　果　　　　　＋十十− し−メントン　　１．ｓ　　　１．２　　　　　　（ｍ
ｙ）効果　　＋＋　− ハツカ油　　　　１．５　　１．２　　　　　　　Ｑｚ
９）効果　　十＋− 注：　＋＋　完全死滅 ＋　　　８０％死滅 ＝　　　３０％以下死滅 寒坂鯉λ ｔ、＝（−）−メンソール原体とペレットＩｔｕ工品と
の効果持続比較試験 試験方法 実施例日と同じンヤーレを用い、 Ａ：　Ｌ−（−）−メンソール原体１π９を注入した時
計皿 または Ｂ：ペレット３個（合計５０１１Ｉｇ。Ｌ−（−）−メ
ンソール０　、８　ｍｇをベースレジン（旭化成株式会
社製ツルプレン（登録商標）に含有させたペレット）を
のせた時計皿とを、ンヤーレの蓋をせずに２時間室温放
置した後、実施例１記載の方法で２０頭のコナヒョーヒ
ダニをセットし、この後、シャーレの蓋をし、パラフィ
ルムで密閉した。１５時間後に殺ダニ効果を評価した。

生存個体数 Ｏ 実施例３ ケナガコナダニに対する忌避性持続試験２屑ｌＸ２１１
の濾紙片に０　、３　ｍ９のＬ−（−）〜メンソールを
吸着させたものと実施例２で使用したのと同様のペレッ
ト１個（た）どじＬ〜（＝）〜メンソール０２４所含ａ
）を、直後のものと２４時間室温に放置したしのを用き
した。

一方、直径６Ｃ度のガラスシャーレ内に多数のケナガコ
ナダニを入れたものを２セツト別に用意し、それぞれの
ノヤーレの中心部に、重連の濾紙片とペレットを静かに
置き、実体顕微鏡に写真機をセットし、１分子ηに接写
し、忌避効果を写真記録した。

これを図示し、結果として示す。なお、第１ａ図および
第１ｂ図は、それぞれ作成直後の濾紙片およびペレット
設置直後の状態を示す図、第２ａ図および第２ｂ図は、
それぞれ作成直後の濾紙片およびペレット設置１０分後
の状態を示す図、第３ａ図および第３ｂ図は、それぞれ
作成後２４時間室温放置した濾紙片およびペレット設置
直後の状態を示す図、第４ａ図および第４ｂ図は、それ
ぞれ作成後２４時間室温放置した濾紙片およびペレット
設置１０分後の状態を示す図である。図中、黒点はダニ
を示している。

【図面の簡単な説明】

第１ａ図および第ｔｂ図は、それぞれ作成直後の濾紙片
およびペレット設置直後の状態を示す図、第２ａ図およ
び第２ｂ図は、それぞれ作成直後の濾紙片およびペレッ
ト設置１０分後の状態を示す図、 第３ａ図および第３１）図は、それぞれ作成後２４時間
室温放置した濾紙片およびペレット設置直後の状態を示
す図、ならびに 第４　ａ図および第・ｉｂ図は、それぞれ作成後２４時
間室温放ｉｆ　した濾紙片およびベレット設置１０分後
の状態を示す図である。 特許出願人　ダイキン玉業株式会社 ゛代　理　人　弁理上　ｉ’ｔ　　山　（宝　はか１名
手続補正書（自発） 特許庁長官殿　　　　平成１年４月７日１、事件の表示 昭和６３年特許願第　２５５６３４号 ？１発明の名称 ダニ防除剤およびそれを含むダニ防除製剤と処方物３、
補正をする者 事件との関係　特許出願人 住所　　大ｒ府人汲市北区・；：埼酉２丁目４番１２号
　梅：Ｅｔンタービル名称　（２８５）ダイ牛ン工業株
式会社代表者　山　　１）　　稔 ４代理人 住所　〒５４０　　大阪同大阪市中央区域見２丁目１番
６１号６、補正の対象　：　明細書の一発明の詳細な説
明−〇欄７、補正の内容 明細書の発明の詳細な説明の欄中、次の箇所を補正しま
す。 （１）４頁５行、　−低い。、の後に、　二また、ハツ
カ油は天然物であることから、その品質、すなわち有効
成分の量を一定に保つことは困難である。」を挿入。 （２）４頁７行、　１分かる。」の後に、ニー更に、ハ
ツカ油は常温で液体であるのに対し、Ｌ−（−）−メン
ソールは常温で結晶であるので、合成樹脂と、昆練りす
る場合、特に高濃度で有効成分を混合しようとする場合
、成形加工が容易である。」を挿入。 （３）４頁１５行、　−原液−とあるを、こ原体−と訂
正。 （４）５頁１行、−２０−とあるを、１９９−と訂正。 以上

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、Ｌ−（−）−メンソールを有効成分とするダニ防除
   剤。 ２、Ｌ−（−）−メンソールを有効成分として配合した
   合成樹脂成型物から成るダニ防除用製剤。 ３、Ｌ−（−）−メンソールが吸着性無機物質に吸着さ
   れた形で配合されている特許請求の範囲第２項記載のダ
   ニ防除用製剤。 ４、成型物がペレットである特許請求の範囲第２項また
   は第３項記載のダニ防除用製剤。５、特許請求の範囲第
   ２〜４項のいずれかに記載のダニ防除用製剤と乾燥剤と
   から成るダニ防除用処方物。