JPS63192702A - 徐放性マイクロカプセル化防虫製剤 - Google Patents

徐放性マイクロカプセル化防虫製剤

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JPS63192702A
JPS63192702A JP62024390A JP2439087A JPS63192702A JP S63192702 A JPS63192702 A JP S63192702A JP 62024390 A JP62024390 A JP 62024390A JP 2439087 A JP2439087 A JP 2439087A JP S63192702 A JPS63192702 A JP S63192702A
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JP
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diethyltoluamide
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microcapsule
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sustained
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JP62024390A
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Inventor
Ryuichi Oishi
隆一 大石
Keiichi Uko
恵一 宇高
Kumiko Ono
久美子 小野
Michihiro Oki
大木 通宏
Toshiro Yasue
安江 敏郎
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Resonac Holdings Corp
Toppan Edge Inc
Original Assignee
Showa Denko KK
Toppan Moore Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は次の構造式 にて示されるN、N−ジエチル−m−トルアミド(以下
、ジエチルトルアミドと呼称〉を内包するマイクロカプ
セル化製剤に関するものである。
詳しくは、蚊、ブヨ、サシバエ、アブ、ゴキブリ、ノミ
、ツツガムシ、ダニ類等広い範囲の衛生害虫に対する忌
避剤として有効なジエチルトルアミドがマイクロカプセ
ル化された製剤であって、ジエチルトルアミド原体の使
用上における欠点が改良された製剤に関するものである
[従来の技術] 昆虫類は180万種以上が知られており、この中には直
接・間接に人間生活にマイナスの影響を与える衛生害虫
と呼ばれるグループがある。
衛生害虫の主要なものとして、次のようなものがある。
刺されると激しいかゆみと発赤、!!脹を起こすほか、
日本脳炎、デング熱、黄熱、マラリア、フイラリア症等
の伝染病を媒介する鮫類:雌成虫が人畜を激しく刺し、
伝染病を媒介することもあるブヨ類、アブ類、ヌカ力類
;コレラ菌、チフス菌、赤痢菌等の伝染病菌や結核菌等
の病原菌を撒き散らすゴキブリ類:ツツガムシ病を引き
起こすツツガムシ;人畜を激しく吸血するほか、川崎病
の原因ともなるダニ類など。このほか、衛生害虫はイガ
、コイが等の衣料害虫、ノミ、ハエ類、さらにはアリ等
にも及ぶ。
これらの衛生害虫を忌避する薬剤としてジエチルトルア
ミドが有効であることはよく知られているが、残念なが
ら長期持続性に劣るという欠点があり、この欠点をなく
して薬効持続性を保持させることが切望されているのが
現状である。かかる目的のために幾つかの着想はあった
が、いずれも不十分なものであった。
衛生害虫駆除の方法として、殺虫剤の散布、殺虫剤を有
効成分とするエアゾール剤、燻蒸剤等の使用が一般的に
行われている。しかし高濃度の殺虫剤の使用は人体への
有害な影響が予想されるほか、一定時間が経過して殺虫
剤の有効性が消失した後に害虫が再度侵入する、殺虫剤
の連続使用により害虫が薬剤耐性を獲得して殺虫剤が無
効になる、死虫の処理を必要とする等の問題点がある。
これらの問題点を回避する一つの方法として、衛生害虫
の忌避剤について従来から研究が為され、多くの忌避効
果物質、例えばジエチルトルアミド、N−ブチルアセト
アニリド、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2
−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、プ
ロピルマンプレート等が見い出された。これらの忌避剤
の中ではジエチルトルアミドが、忌避対象が広い、安全
性が高い、衣服から剥げ落ちにくい、汗や水に対する耐
久性に優れる、人間が嫌わない匂いである等の理由で、
現在では最も理想的な忌避剤であるとされている。
ジエチルトルアミドの使用方法としては、次のようなも
のがある。すなわち、人体円虫よけ剤としてエアゾール
、クリーム、ローション等の剤型で使用する;カーペッ
トのパイル系、基布、バッキング材等にジエチルトルア
ミド原体を適当な溶媒、ラテックスに溶解して塗布、含
浸、混入等してダニ等を回避する:タンスの天井、側板
、引き出し、食器棚の部材にジエチルトルアミドを含浸
させて防虫家具、防虫食器棚を作る等である。
ところがジエチルトルアミドの使用に関して種々の問題
があり、そのために利用範囲が限定されている。忌避剤
はある程度の蒸気圧を有し、有効成分が揮散することが
望ましいが、揮発が過大に過ぎると忌避有効時間が短縮
され、防虫カーペット、防虫家具のような何年にも亘っ
て防虫効果を必要とする使用場面においては、特別の処
理方法が求められる。さらにこの有効成分の揮発、減少
は光、温度の影響を受は易いので、有効成分の保護も求
められる。また入用防虫忌避剤は、使用が簡便で有効成
分及び製剤の安定性が良いことから大半がエアゾールタ
イプであるが、有効成分が空中に揮散すること、あるい
は生体皮膚面から体内に速く吸収されることにより忌避
効果が持続しない欠点、またジエチルトルアミドがほと
んど水に溶けないのでアルコール等の溶剤が添加されて
おり、傷口への刺激、可燃性等の欠点を有する。
ジエチルトルアミドのこれらの欠点を解決するために、
ジエチルトルアミドをウレタン樹脂やセルロース誘導体
と混合して家具類の壁面等に塗布して硬化被膜を形成さ
せ持続性を持たせる、あるいは人体への使用時に制汗効
果を有するものとジエチルトルアミドを共存させて、経
皮吸収を減少させ、持続性を持たせる等の着想もあるが
、いずれも連敗速度の制御が難しい等不十分なものであ
った。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明の目的は、各種の環境下に於けるジエチルトルア
ミドの薬効の低下を防止すると共に、各種の衛生害虫に
対してジエチルトルアミド原体では達成不可能な長期間
に亘って忌避効果を有するジエチルトルアミド内包徐放
性マイロカプセル化防虫製剤の提供にある。
本発明の他の目的は、対象となる衛生害虫や、その利用
される場面に応じて最適な揮発速度を自由に調部できる
マイクロカプセル壁を有し、内包されるジエチルトルア
ミドの揮散を必要最少限と・することにより経済的、か
つ効果的な利用が計れるジエチルトルアミド内包徐放性
マイロカプセル化防虫製剤の提供にある。
更に本発明の他の目的は、液体状であるジエチルトルア
ミド原体と比較して、防虫加工や施工の極めて容易な固
体粒子状又は粉体状の製剤を提供すると共に、徐放性を
有するにも拘らず水分散状態では安定で防虫加工や施工
を行なった時点で初めて徐放性を付与せしめ得るジエチ
ルトルアミド内包マイロカプセル化製剤の提供にある。
[問題点を解決するための手段] ジエチルトルアミド原体では数時間の薬効しか得られず
、またジエチルトルアミドは液体状であるために効果的
な防虫剤であるにも拘わらず使用範囲が限定されている
事に注目して本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、本発
明の前記目的は、芯物質と芯物質の周囲に形成された壁
材とから成るマイクロカプセルにおいて、芯物質が次の
構造式 にて示されるジエチルトルアミドであり、壁材が徐放性
を有することを特徴とするマイクロカプセルから成る徐
放性マイクロカプセル化防虫製剤によって達成できるこ
とを見い出した。
本発明の製剤では、芯物質°としてのジエチルトルアミ
ドの揮発速度を自由に制御し得る壁材によりジエチルト
ルアミドをマイクロカプセル化することによりジエチル
トルアミドを周囲の環境から保護し、安定性を向上させ
ると共に、薬剤の処理を必要最小限に制御できることか
ら、少ないジエチルトルアミド徂で長期に亘る忌避効果
を保有させることが可能となり、しかもジエチルトルア
ミドを固体粒子として扱えるために、防虫加工、施工の
容易な徐放性マイクロカプセル化防虫製剤の提供が可能
となる。
[作 用〕 ジエチルトルアミドの単独しくはジエチルトルアミドを
含む混合物を芯物質とし、ジエチルトルアミドの揮発速
度の調整が可能な徐放性を有する外壁材であって、しか
もその薬効を低下させることのない外壁材によりジエチ
ルトルアミドをマイクロカプセル化する方法としては、
マイクロカプセル生成技術において広く公知の界面重合
法、In−5rtu法、相分離法、液中硬化被覆法(オ
リフィス法)、液中乾燥法、噴霧・造粒法等が利用でき
るが、なかでも界面重合法及び1n−situ法は目的
とするジエチルトルアミドのマイクロカプセル化を効果
的、かつ経済的に可能ならしめるので特に有用である。
本発明において用いられる外壁材料としては、ジエチル
トルアミドに対して徐放性を有しうる物質であればいず
れでも使用可能である。外壁材料を選定する際に特に重
要な点としてジエチルトルアミドの薬効を低下させるこ
となく、徐放性の程度を広い範囲で調整可能とし、しか
も徐放性の付与によりマイクロカプセルの強度低下を来
たすことのない材料を選定することである。
以上の目的を満足するものとしては、七ツマー或いは低
分子量のプレポリマー等の反応材料を使用して形成する
高分子材料が特に好ましく、かかる高分子材料としては
例えば、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレ
ア樹脂、ボリウレタン樹脂、尿素樹脂、グアナミン樹脂
、メラミン樹脂、及びこれらの複合材料が挙げられる。
上記高分子材料から成る壁材は、その壁材を形成する樹
脂の種類により、内包しているジエチルトルアミドに対
して徐放性を有しているものもあるが、従来のマイクロ
カプセル化技術における処方例では充分な徐放性を付与
できない場合もある。
特にメラミン樹脂、尿素樹脂、ポリアミド樹脂等の壁材
を有するジエチルトルアミドカプセルでは、忌避効果を
有するに充分な徐放性が得られ難い。またジエチルトル
アミドに対して徐放性を有している壁材においても、徐
放性の調整を行なう必要があり、本発明者らは、カブレ
ル壁材となるモノマーや初期縮合物の使用量を低減する
事により徐放性の付与・調整を行なう事が可能であるこ
とを見い出した。
しかも、本発明におけるジエチルトルアミドを含む芯物
質に対して壁材料の使用割合を減じることは、内包され
る液体状のジエチルトルアミドに対する保持力及び保護
力をも減する事となるが、本発明者らは上記保持力や保
護力を充分維持できる範囲にてジエチルトルアミドを含
む芯物質に対する壁材料の使用割合を減じることにより
従来のマイクロカプセル化技術における処方例で充分な
徐放性を付与できない壁材についても実用的な徐放性を
付与・調整できうることを見い出した。
そのほか徐放性の調整を行なう方法としては芯物質とな
るジエチルトルアミドを高沸点溶剤と混合してカプセル
化する方法や、徐放性のマイクロカプセル分散液から、
噴霧乾燥等の乾燥方法により、水溶性高分子材料や、エ
マルジョンを添加し、粉体とする一方でこれらの材料を
カプセル壁表面へコーティングすることにより徐放性の
制御を行なうことも可能である。
本発明に於けるジエチルトルアミドを含む芯物質と壁材
料の好ましい割合については特に限定されないが、経済
性を考慮すると直接忌避効果を右しない壁材は少ないこ
とが好ましい。しかし先にも述べたように本発明のマイ
クロカプセル壁材は内包される液体状のジエチルトルア
ミドを充分保持すると同時に内包物を保護しなければな
らず、自ずと芯物質に対する壁材の使用量としての下限
が限定される。以上から芯物質と壁材の好ましい重量比
は1:1〜1:0.01であり、さらに好ましくは1:
0.3〜1 :0.03である。したがって先に述べた
徐放性の付与・調整のためのモノマーや初期縮合物の使
用量の変更についても上記の範囲内で行なわれる。
本発明のジエチルトルアミドを内包した徐放性マイクロ
カプセル化製剤は、ゴキブリ、ダニ、ノミ、シラミ、イ
ガ、コイガ、カツオブシムシ、アリ等に対し長11に亘
って忌避を必要とする場合には、ジエチルトルアミド量
として1−100g/尻、好ましくは3〜70g/Td
を忌避を必要とする場面に塗布、散布、浸漬処理する、
或いはテープ、シート等に成形して施用し、蚊、ブヨ(
ブユ)、サンバエ、アブ、ヌカ力、ツツガムシ、ダニ等
の刺咬性の害虫に対してはジエチルトルアミドとして0
.5〜40%、好ましくは2〜30%含有するエアゾー
ル、クリーム、ローション状製剤として使用するか、或
いはマイクロカプセル分散液自体で使用することも可能
である。
したがって本発明のジエチルトルアミドを内包した徐放
性マイクロカプセル化製剤は、その使途によりマイクロ
カプセルの水分散液自体でも、また粉体にしたものでも
、或いは粉体を製剤化、成形化、及びインキ化、塗料化
したものでも広範囲な利用を可能とする。
[実施例] 以下、実施例、により本発明を更に詳しく説明するが、
目的とするジエチルトルアミドを内包した徐放性マイク
ロカプセル化防虫製剤を得る方法は必ずしもこれ等の実
施例のみに限定されるものではない。なお、この明細書
を通して、温度は全て℃であり、部及び%は特記しない
限り重量基準である。
実施例1 ジエチルトルアミド(135部)に対してポリメチレン
ポリフェニルイソシアネートrMR−200J (商品
名、日本ポリウレタン社製)(31,6部)を添加して
溶解させた後、2%ポリビニルアルコールrPVA−2
17J  (商品名、クラレ社製)溶液(300部)に
加え、ウルトラホモジナイザ=(日本精機社製)にてエ
マルジョンの粒径が5μとなるように乳化を行なった。
得られた乳化物をゆっくり攪拌しながら、水(40部)
に対してジエチレントリアミン(3部)を予め溶解させ
た水溶液を徐々に添加し、約20時間室温にて攪拌を続
は反応を充分性なわせてジエチルトルアミドを内包した
徐放性のポリウレア壁マイクロカブロル分散液を得た。
実施例2 ジエチルトルアミド(135部)に対してポリメチレン
ポリフェニルイソシアネートrMR−200J  (商
品名、日本ポリウレタン社製)(31,6部)を添加し
て溶解させた後、エチレン−無水マレイン酸共重合体r
EMA−31」(商品名、モンザント社製)を少量の水
酸化ナトリウムと共に溶解してy4製したpH−7,0
の3%水溶液(300部ン中に加え、ウルトラホモジナ
イザーにてエマルジョンの粒径が4μとなるように乳化
を行なった。得られた乳化物の液温を65℃まで昇温し
で2時間攪拌し、ジエチルトルアミドを内包した徐放性
のポリウレタン壁マイクロカプセル分散液を得た。
実施例3 ジエチルトルアミド(135部)にテレフタル酸クロラ
イド(10部)を加えて溶解させた後、3%ポリビニル
アルコールrPVA−217J(商品名、クラレ社製〉
溶液(300gA>中に加え、ウルトラホモジナイザー
にてエマルジョンの粒径が5μとなるように乳化を行な
った。
得られた乳化物をゆっくり攪拌しながら、水(70部)
中にエチレンジアミン(3,4部)及びソーダ灰(6部
)を予め溶解させた水溶液を徐々に添加し、約20時間
室温にて攪拌を続け、反応を充分に行なわせ、ジエチル
トルアミドを内包した徐放性のポリアミド壁マイクロカ
プセル分散液を得た。
比較例1 実施例3に於けるテレフタル酸クロライド(10部)、
及びソーダ灰(6部)の代わりに各々テレフタル酸クロ
ライド(15部)、ジエチレントリアミン(8,8部)
及びソーダ灰(9部)を用い、実施例3と同様にしてジ
エチルトルアミドを内包したポリアミド壁マイクロカプ
セル分散液を得たが、徐放性はほとんど付与されてぃな
かった。
実施例4 スチレン−無水マレイン酸樹脂「スフリブセット−52
0J  (商品名、モンサンド社製)を少量の水酸化ナ
トリウムと共に溶解して調製したDH=4.5の3%水
溶液(200部)中に、ジエチルトルアミド(135部
)を加え、ウルトラホモジナイザーにてエマルジョンの
粒径が10μとなるように乳化した。
ベンゾグアナミン(14,8部)及び37%ホルムアル
デヒド水溶液(16,7部)を65部の水に加え、20
%水酸化ナトリウム水溶液でpH−9.5とし、80℃
で15分間加熱してベンゾグアナミン−ホルムアルデヒ
ド初期綜合物を調製し、前記乳化物に加え、液温75℃
で2FR間攪拌し、ジエチルトルアミドを内包した徐放
性のベンゾグアナミン樹脂壁マイクロカプセル分散液を
得た。
実施例5 実施例4において得られたジエチルトルアミドを内包し
た徐放性のベンゾグアナミン樹脂壁マイクロカプセル分
散液を20部濃度へ希釈し、スプレードライヤー(ヤマ
ト化学社製、DL−41型)にて入口温度250℃、ノ
ズル圧1.5に9部m、サンプル送ff120g/分の
条件で噴霧乾燥を行ないジエチルトルアミドを内包した
徐放性のマイクロカプセル粉末を得た。
実施例6 実施例4におけるベンゾグアナミン(118部)及び3
7%ホルムアルデヒド水溶液(16゜7部)の代わりに
メラミン(8,1部)、37%ホルムアルデヒド水溶液
(6,8部)を各々用い、実施例4と同様にしてジエチ
ルトルアミドを内包した徐放性のメラミン樹脂壁マイク
ロカプセル分散液を得た。
比較例2 実施例6におけるメラミン(8,1部)、37%ホルム
アルデヒド水溶液(6,8部)の代わりにメラミン(1
3,5部)、37%ホルムアルデヒド水溶液(33,8
部)を各々用い、実施例6と同様にしてジエチルトルア
ミドを内包したメラミン樹脂壁マイクロカプセル分散液
を得たが、徐放性はほとんど付与されていなかった一0
実施例1〜6、比較例1.2において得られたジエチル
トルアミド内包徐放性マイクロカプセル分散液の経時安
定性テスト結果を表−1,に、徐放性テスト結果を表−
2に、また衛生害虫に対する忌避効果テスト結果を表−
31表−49表−5に示す。
表−1 カプセル化6ケ月後の水分散液中におけるマイクロカプ
セル内のジエチルトルアミド残存率くカプセル内ジエチ
ルトルアミド量の測定方法〉実施例1〜4.6及び比較
例1,2にて得られたジエチルトルアミドを内包したマ
イクロカプセル分散液を3rd採取し、濾過し、得られ
たカプセルにアセトン9dを加え超音波槽中にてジエチ
ルトルアミドを抽出し、殺虫剤指針におけるディート純
度試験方法に準拠してジエチルトルアミドの定本を行な
った。
表−2 ジエチルトルアミド内包マイクロカプセルの徐放性 ; □□□□□□□□−」 ■ ■ く徐放性評価方法〉 実施例1〜6及び比較例1,2にて得られたジエチルト
ルアミド内包マイクロカプセル中、分散液のサンプルに
ついては、ジエチルトルアミド換禅で約5 g/mとな
るように合成紙[ユポ#130J  (商品名、王子油
化合成紙社!J)(10X10c11)上へ塗布、乾燥
し、粉体のサンプルに就いては、約1gを時計皿上に入
れ、均一に拡げた。各サンプルを23℃雰囲気中に静置
し、一定期間経過後のジエチルトルアミドの残存率を測
定した。
表−3 チャバネゴキブリに対する忌避効果テストくチャバネゴ
キブリに対する忌避効果テスト方法〉1ケ月間、チャバ
ネゴキブリを飼育したベニア板(10X10α)の両面
にジエチルトルアミド原体及び実施例1〜4.6、比較
例1〜2にて得たジエチルトルアミドを内包した徐放性
のマイクロカプセル分散液をジエチルトルアミド量とし
てぞれぞれ5g/T!t、100/麓となるように塗布
し、−昼夜乾燥後1.5αの間隔で薬剤で処理しないベ
ニア板を挟みながらベニア板を層状に組み立てた。プラ
スチック容器中に組み立てたベニア板を入れ、チャバゴ
キブリ100頭(雄成虫:N成虫:幼虫=1:1:1)
を投入し、忌避効果を観察し、薬剤塗布口から、薬剤を
塗布したベニア板上にゴキブリが初めて付着した時まで
の日数を忌避効果持続日数として表−3に示した。
表−4 アカイエカに対する忌避効果テスト 〈アカイエカに対する忌避効果テスト方法〉被験者(人
)の片方の前腕にジエチルトルアミド原体及び実施例1
.3.4.6.比較例2にて得たジチルトルアミドを内
包した徐放性のマイクロカプセル分散液をジチルトルア
ミド量としてそれぞれ1gとなるようにむらなく塗布し
た。この腕を約30分間隔で3分間ずつ、アカイエカの
入ったカゴの中にいれ、塗布後初めて刺咬が確認される
までの時間を忌避効果持続時間として表−4に示した。
ただし、忌避効果テストは24時間行ない、24時間経
過しても刺咬が確認されない場合は表−4に24時間以
上と示した。
表−5 ケナガコナダニに対する忌避効果テスト後 〈ケナガコナダニに対する忌避効果テスト方法〉全く防
虫処理がなされていないカーペットを7×7cI11に
切り、この表面にジエチルトルアミド原体及び実施例1
.3.6、比較例1にて得たジエチルトルアミドを内包
した徐放性のマイクロカプセル分散液をジエチルトルア
ミド量としてそれぞれ59/TItの割合となるように
均一に塗布し、−昼夜乾燥させた。乾燥後、25℃、相
対湿麿90%以上のチャンバー内に置かれたホーローバ
ットに前記の薬剤処理カーペットと無処理カーペットを
並べ、各カーペットの表面に含水率15%の粉末飼料を
2.Ogずつ均一に置いた。ざらに、カーペットとカー
ペットの間にケナガコナダニを大傷に繁殖させた培地を
少装置いた。
忌避効果の観察は、ケナガコナダニ接種の1日後、14
日後、1ケ月後、2ケ月後、3ケ月後に5 X 5 c
mに切った黒色ラシャ紙を各カーペット上に1枚ずつ置
き、この黒色紙の表裏に見られた生ダニ数をカウントし
た。
[発明の効果] 本発明のジエチルトルアミド内包の徐放性マイクロカプ
セル化防虫製剤は、表−1から明らかなように、徐放性
を有したマイクロカプセルであるにも拘わらず水分散液
中ではジエチルトルアミドを極めて安定に保持すること
が可能であり、防虫加工及び施工を行ない水を揮発させ
て初めて徐放性が付与されることになる。したがって徐
放性製剤であるにも拘わらず内包薬剤の長期安定性を実
現すると共に、必要とする時点において徐放性を付与す
ることが可能である。
また、表−2,3,4,5からも明らかなように、薬効
の揮散を自由に調整でき、必要最小限とりることが可能
であるのでジエチルトルアミド原体と比較して極めて長
期に亘り、各種害虫に対する忌避効果を付与することが
できる。そのため、長期に亘る忌避効果を必要とし、効
果の持続が困難であった応用分野(例えば防虫カーペッ
ト、防虫畳、防虫家具、防虫食器棚等)を初めとして従
来使用不可能であった広範な分野での利用が可能になっ
た。
しかも使用状況、対象害虫、スペース、効能、環境等に
応じてジエチルトルアミドの連敗速度を如何ようにも、
かつ従来のごとき特別な加工や施工を必要とすること無
く容易に制御できるため、極めて少量のサンプル量で手
軽に、かつ経済的に利用することができる。
さらに液体のジエチルトルアミドを固体粒子又は粉体と
して扱う事が可能であるため作業性が大幅に改善され、
また塗料化や粘着テープ類への加工も容易となる。
そのうえ、ジエチルトルアミドをマイクロカプセル化す
ることによりその低い毒性をざらに減する事が可能にな
り、安全性の高い薬剤の提供が可能となる。
特許出願人  トラパン・ムーア株式会社同  昭和電
工株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 芯物質と芯物質の周囲に形成された壁材とから成るマイ
    クロカプセルにおいて、芯物質が次の構造式 ▲数式、化学式、表等があります▼ にて示されるN,N−ジエチル−m−トルアミドから成
    り、かつ壁材が徐放性を有することを特徴とするマイク
    ロカプセルから成る徐放性マイクロカプセル化防虫製剤
JP62024390A 1987-02-04 1987-02-04 徐放性マイクロカプセル化防虫製剤 Pending JPS63192702A (ja)

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JP62024390A JPS63192702A (ja) 1987-02-04 1987-02-04 徐放性マイクロカプセル化防虫製剤

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JP62024390A JPS63192702A (ja) 1987-02-04 1987-02-04 徐放性マイクロカプセル化防虫製剤

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ID=12136838

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