JPH02282306A - マイクロカプセル化防虫製剤の徐放性制御方法 - Google Patents

マイクロカプセル化防虫製剤の徐放性制御方法

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JPH02282306A
JPH02282306A JP10255289A JP10255289A JPH02282306A JP H02282306 A JPH02282306 A JP H02282306A JP 10255289 A JP10255289 A JP 10255289A JP 10255289 A JP10255289 A JP 10255289A JP H02282306 A JPH02282306 A JP H02282306A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野1 本発明はゴキブリ、ダニ等の害虫を忌避するための防虫
製剤および防虫材に関するものである。
より詳しくは、害虫忌避性化合物であるN、 N−ジエ
チル−m−トルアミド(以下、ジエチルトルアミドと称
する。)を内包した徐放性マイクロカプセルを用いた防
虫製剤の徐放性制御方法に関するものである。
[従来の技術] 昆虫類およびダニ類には直接、間接に人間生活にマイナ
ス影響を与える衛生害虫、不快害虫と呼ばれるグループ
がある。
これら害虫の駆除方法として、殺虫剤の散イb、殺虫剤
を有効成分とするエアゾール剤や燻蒸剤等の使用が一般
的に行なわれている。しかし高深度の殺虫剤の使用は人
体への有害な影響が予想されるほか、一定時間が経過し
て殺虫剤の有効性か消失した後に害虫が再度侵入する、
殺虫剤の連続使用により害虫が薬剤耐性を獲得して殺虫
剤が無効になる、死出の処理を必要とする等の問題があ
る。
これらの問題を回避する方法として、害虫忌避剤につい
て従来から研究かなされ、多くの忌避効果物質、例えば
ジエチルトルアミド、N−ブヂルアセトアニリド、2−
エチル−1,3−ヘキサンジオール等が見い出された。
忌避剤の使用方法としては、エアゾール、ロシコン、ク
リームに製剤して、人間あるいは家畜の体に蚊、アブ、
ブヨ、サシバエ、イエダニ等を対象とする虫よ(プ剤と
して使用するのが最も一般的でおるが、このほか防虫紙
、防虫テープ、防虫シー1〜等の防虫(Aに成形する、
タンス、食器棚等の木製品に含浸あるいはコーティング
する、さらには、衣類、カーペット等の繊維製品に保持
することも行なわれるほか、ゴキブリ等を対象に散布剤
としても使用される。
従来、忌避剤の中では、忌避対象が広いこと、安全性が
高いこと、人間が嫌わない匂いであること等の理由で、
ジエチル1〜ルアミドが最も理想的であるとされている
しかし、このジエチルトルアミドはある程度の蒸気圧を
有し、有効成分か揮散じてその忌避効果を発揮するので
あるが、ジエチルトルアミド原体を使った従来の技術の
スプレー等では、揮散が大ぎすぎるため効果の長期持続
性に劣り、また、樹脂等に練り込んで揮散を制御しよう
とした場合には、揮散か小さすぎて充分な忌避効果か得
られないという欠点があった。このため、忌避効果を長
期間安定的に持続するための特別な技術が求められてい
た。
[発明が解決しようとする課題1 本発明者らは、忌避効果の長期持続性を達成すべく鋭意
検討の結果、先に特開昭63〜192702号として、
芯物質がジエチルトルアミドからなり、かつ壁材が徐放
性を有するマイクロカプセルからなる徐放性マイクロカ
プセル化防虫製剤を提唱した。
この防虫製剤によれば薬効の揮散を自由に調整できるの
で、薬剤量を必要最小限とすることが可能であり、ジエ
チルトルアミド原体と比較して極めて長期に亘り、各種
害虫に対重る忌避効果を付与することができる。
しかし、ジエチルトルアミド内包徐放性マイクロカプセ
ルでは、その徐放性能か種々の因子、例えば゛マイクロ
カプセルを(基材に固着するためのバイングーの徐放性
への影響、マイクロカプセルを疎うノイルムの遮蔽効果
、マイクロカプセルを使用する環境温度などの因子の影
響を受けやすいので、有効成分の最適な揮散状態を得る
ためには、その使用場面に合わけてマイクロカプセル自
体の徐放性能を調節する必要があるという問題があっ1
こ。
づなわら、マイクロカプセル自体の徐放性能は、マイク
ロ力ブレル調製時における各種調製条件を変えることに
よっ−(調節できるが、使用場面の種々の因子を考慮し
てマイクロ1カプセル自体の徐放性を調節しようとする
と、その都度マイクロカプセル製造時の処方を変更する
必要がおるため非常に煩頌となり、経済的にも大ぎなマ
イナスであっlこ 。
従って、本発明の課題は、ジエヂルトルアミド内包徐敢
・](1マイク[]カプセルの製造時の処方を変更する
ことなく、徐放性マイクロカプセルを調製した後におい
て徐放性能を容易に調節できる方法を提供することにあ
る。
1課題を解決するための手段1 本発明者らはかかる課題を解決すべく鋭意f)1究を重
ねた結果、ジエチルトルアミドを芯物質とし、かつ壁材
か徐放性を有するマイクロカプセルを水中に分散した分
散液のr、) I−1をアルカリ金属あるいはアルカリ
土類金属の塩基性化合物によって調整することにより、
前記課題を解決し得ることを見い出し、本発明を完成し
たものである。
すなわら、本発明は、 1)ジエチル1〜ルアミドを内包する徐放性マイク[l
カプセルの水分散液のpHをアルカリ金属あるいはアル
カリ土類金属の塩基性化合物によって調整することを特
徴とするジエチル1へルアミド内包マイクロカプセル化
防虫製剤の徐放性制御方法、2)ジエチルトルアミド内
包徐放性マイクロカプセルの壁十オが尿素樹脂、グアナ
ミン樹脂、メラミン樹脂、またはこれらの複合材料から
選択される材料からなることを特徴とする前記1)に記
載の徐放性制御方法に関するものである。
[作用] 本発明においては、ジエチルトルアミドを徐放性マイク
ロカプセル化することによって薬剤の揮散を制御、調節
した後、その徐放性マイクロカプセル水分散液のpHを
アルカリ金属またはアルカリ土類金属の塩基性化合物に
よって調整するという方法によつ−C1用途に合わけた
徐放性能の付与を可能にしたものであり、1つの製造処
方で製造した徐放性マイクロカプセルにさまざまな徐放
性能を付与することができるとともに、徐放性マイクロ
カプセル使用時に種々の因子から受ける徐放・14能へ
の影響を最小限にすることかできる。
[発明の構成] 本発明におけるジエチル1〜ルアミドを内包する徐放性
マイクロカプセルは、特開昭63−192702号に具
体的に開示したように、芯物質がジエチル1〜ルアミド
からなり、かつ壁側が徐放性を有する一bので一゛ある
マイクロカプセル化する方法としては、マイクロ力ゾレ
ル生成技術において広く公知の界面重合法、1n−8i
tu法、相分島11法、液中硬化被覆法(オリフィス法
)、液中乾燥法、噴霧・造粒法等が利用できるが、なか
でも界面重合法およびn−5rtu法は目的とするジエ
チルトルアミドのマイクロカプセル化を効果的、かつ経
済的に可能ならしめるので特に有用でおる。
壁材料としては、ジエチル1〜ルアミドに対して徐放性
を有し得る物質を使用するが、尿素樹脂、グアナミン樹
脂、メラミン樹脂、およびこれらの複合相別から選択す
ることが好ましい。
これらの壁材を構成する樹脂は、尿素、メラミン、グア
ナミンおよびそれらの誘導体から選ばれるアミノ化合物
の一種以上とホルムアルデヒドとの重縮合反応によって
得られるが、この重縮合反応を行なうためには系全体の
p l−1を7.0以下に調節することが必要であり、
ph+4.o〜6.0の範囲が特に好ましい。pHはよ
り低い方が重縮合反応は速く進むが、反応が速くなりす
ぎ′ると系全体が凝集したり、増粘することによって攪
拌不可能となることがあるので好ましくない。そのため
使用するモノマーによって、そのつとpl−14,0〜
6.0の間で適当な条件を選択することが好ましい。ま
た、マイクロカプセル化のための重縮合反応によりp 
H値は殆ど変化せず、反応路Y後の徐放性マイクロカプ
セル分散液のI)H値は重縮合反応前の系のp[−1と
ほぼ同じである。
芯物質と檗伺オ6]の好ましい割合については特に限定
されないか、経済性を考慮し、ま!こ本発明におけるマ
イクロカプセル檗(Aは内包される液状のジエチル1〜
ルアミドを充分保持するとともに、内包物質を保護しな
(プればならないことから、芯物質と壁(田の好ましい
重量比は1:1〜1:0.01であり、さらに好ましく
は1:0.3〜1:o、03である、。
本発明にあいで、ジエチルトルアミドを内包する徐放性
マイクロカプセルは、調製直後には水分散液の状態で得
られ、その水分散液のpF−1は酸性であるが、この[
)ト(をアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の塩基
性化合物により調整する。
アルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の塩基性化合物
であれぽいずれでも使用可能であるが、具体的には、水
酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム
、水酸化バリウムの固体あるいは水溶液を徐放性マイク
ロカプセルの水分散液に添加することにより行うのか好
ましい。
マイクロカプセル水分散液のp[−1は、アルカリ金属
あるいはアルカリ土類金属以外の塩基・14化合物によ
っても調整可能であるか、徐放性マイクロカプセルの徐
放性能の調節には効果かない。
本発明の方法ではマイクロカブ廿ル水分散液の1) l
−1は、マイクロカブ廿ル壁(Δの種類により異なるが
、6〜9、好ましくは6〜8に調整づる。
徐放性マイクロカプセルの水分散液のpl−1を下げす
ぎると薬剤の揮散が急速に行われるようになり、徐放性
マイクロカプセル薬剤徐放性のメリツ1〜を小さくする
ので好ましくない。
また、pHの調整にiI3いて、p Hを−L昇させて
いくにつれて徐放性マイクロカプセルからのジエチル1
〜ルアミドの単位時間当りの揮散量か減少するが、揮散
量の変化は[) [−1が0付近で頭打らとなリ、また
水分散液のI) l−1を極端にアルカリ性と1−ると
マイクロ力ブレル檗祠に影響を与え、長期保存性に劣る
にうになる。
徐放性マイクロカプセルの水分散液のI) Hの調整は
、徐/I々性マイクLIカブゼルを基材等に固着するた
めのバインダーとの混合状態でも可能である。
ざらには徐放性マイクロカプセル水分散液には着香料、
着色料を含有せしめてもよい。
本発明にH3ける前記のII) H調整後のジエチルト
ルアミド内包徐放性マイクロカプセル分散液の使用量は
特に制限はないか、例えばゴキブリ、ダノミ、アリ等の
害虫に対して長期に亘って忌避を必要とする場合で、平
面的使用の場合にはジエチル1〜ルアミド量として1〜
100!IJ/m、好ましくは3〜25g/m、立体的
使用の場合には0.1〜10重量%、好ましくは0,5
〜5重量%処理するのが好ましい。
本発明にH3ける前記のpl−1調整後のジエチルトル
アミド内包徐放性マイクロカプセル分散液は、そのまま
ゴキブリ、ダニ等の害虫が生息おるいは通過する場所に
散布、噴霧することができる仙、1)H調整により徐放
性を制御した本分散液をスプレードライヤー等で噴霧乾
燥させてジエチル1〜ルアミド内包徐放性マイクロカブ
はルの粉体を製造することかてぎる。また、p l−1
を調整した徐放性マイクロカプセル分散液、あるいは分
散液のl) Hを調製した後製造したマイクロカプセル
の粉体を各種の基材、例えば紙、織在、不織布、木綿や
羊毛等の天然ワタ、アクリル等の化学繊維ワタ、合成樹
脂、合成樹脂フィルム、本+A等に塗イ「、含浸、練り
込みあるいは固着ざぜて防虫紙、防虫シート、防虫テー
プ、防虫布等の防虫材を形成できる他、該塗工液をタン
ス、食器棚、衣装箱等の家具、力ペットあるいはフトン
力バーやシーツ等に塗布あるいは含浸させるなどして防
虫処理を施すことが可能でおる。
さらには上記塗工液を塗布あるいは含浸させた基材を用
いて、タンス、食器棚、衣装箱等の家具、カーペットあ
るいはフトン力バーやシーツ、フトン綿、フトン等の成
型品を製作することができ、この製作作業時に、使用用
途に合わせた最適の薬剤徐放性を付与することができる
[発明の効果] 本発明において、アルカリ金属あるいはアルカリ土類金
属の塩基性化合物によって、徐放性マイクロカプセル分
散液のp Hを調整することにより、以下のような利点
が生まれる。
りなわら、ジエチルトルアミド内包マイクロカプセルか
ら有効成分の揮散量を調節する場合に、徐放性マイクロ
カプセル製造時の処方変更に伴う煩雑な操作を必要とし
ないので経済的にプラスであること、 徐放性マイクロカプセルからの揮散量の程度に対する厳
密な要求に応することが可能となり最大限の薬効を発揮
できること、 徐放性マイクロカプセルを使用しての製品化の加工時に
種々の因子から受〔プる徐放性への影響を除くことがで
きること、 徐放性マイクロカプセルの分散液をスプレードライヤー
等で噴霧乾燥して徐放性マイクロカプセルの粉体を製造
する場合、屹燥剤の分散液のp[−1を変えることにに
つで種々の徐放性能を有づる粉体が得られること、など
である。
[実施例] 以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明づ−る
が、本発明はこれにより特に制限されるものではない。
なお、以下の記載において配合割合を表わす1部」およ
び1%」は、特に断わらない限り小量基準による。
〔イ共試マイクロカプセルのh周製〕
スチレン−無水マレインi12樹脂(乳化剤)を少量の
水酸化ナトリウムとともに溶解して調製した1)H4,
5の3%水溶液200部に、ジエチルトルアミド135
部を加え、ウルトラホモジナイザを使用してエマルジョ
ンの粒径が10μとなるように乳化した。
メラミン8.1部および37%ホルムアルデヒド水溶液
6,8部を65部の水に加え、20%水酸化ナトリウム
水溶液で1)l−19,5とし80℃で15分間加熱後
、前記乳化物に加えたところ、I)Hは5.8となった
。これを液温75℃で2時間攪拌し、ジエチル1〜ルア
ミドを内包したメラミン壁の徐放性マイクロカプセル分
散液を得た。
分散液の1.) l−1は5.8、固形分は約36%、
有効成分は約32%であった。
実施例1 前述のようにして得た供試マイクロカプセル分散液のl
)Hを10%水酸化ナトリウム水溶液、10%水酸化カ
リウム水溶液および炭酸カルシウムの固体を使用して、
pH6,0,6,5,7,0,7,5,8,0に調整し
た。
これらの調整液を、それぞれポリプロピレン製合成紙(
日清紡■製、ピーチコートWP110:商晶名)にジエ
チルトルアミド換算で5g/mとなるようにワイヤーバ
ーを用いて塗布し、塗布後オーブン(105°C)で1
分間乾燥して、表1の防虫紙(ア〉〜(ン〉を得た。
比較例1 供試マイクロカプセル分散液のl)Hの調整に10%水
酸化アンモニウム水溶液を用いたこと以外は実施例1と
同様にして、表1の防虫紙(り)〜(j〜)を得た。
また、10%塩酸溶液、10%パラ−1〜ルエンスルホ
ン酸水溶液を使用してpI−15,4,5,0に調製し
たこと以外は、実施例1と同様にして、表1の防虫紙(
す)〜(ネ)を得た。
また、pH無調整の比較対照として、供試マイクロカプ
セル分散液をジエチルトルアミド換算で59/尻となる
ようにワイヤーバーを用いて、同様の合成紙に塗布後、
オーブン(105°C)で1分間乾燥して表1の無調整
防虫紙を得た。
実施例2 実施例1で調製した防虫紙の薬剤徐放性を評価するため
、各防虫紙を20°C1相対湿度(RH)65%の恒温
恒湿室に放置し、11日後に防虫紙上の薬剤残存量を測
定した。その結果を表2に示す。
比較例2 比較例1で調製した防虫紙を用いたこと以外は実施例2
と同様にして、防虫紙上の薬剤残存量を測定し、表2に
示す結果を得た。
表2から明らかなように、本発明に係る方法で徐放性マ
イクロイカプセル分散液のI)Hを調整して塗布した防
虫紙(ア)〜(ソ)では、l)H無調整防虫紙に比較し
て、薬剤徐放性が調節されている。
これに対して、本発明範囲外のpH調整方法を用いた後
塗イ「シた防虫紙くり〉〜(ト)では、薬剤徐放性はr
)H無調整防虫紙と同程度であり、徐放性は調節されで
いない。
また、同じく本発明範囲外のpH調整方法を用いた後、
塗布しで得た防虫紙(す)〜(ネ)では、薬剤の揮散が
急速になり、マイクロカプセルの徐放性能が低下してし
まった。
表2 1)  環境条件:20℃、65%RH実施例3 実施例1で調製した防虫紙(ア〉〜(ン)を40°Cの
A−ジン中に放置し、11日後の防虫紙上の薬剤残存量
を測定した。ぞの結果を表3に示す。
比較例3 比較例1で調製した防虫紙(夕)〜(ト)を用いたこと
以外は実施例3と同様にして、防虫紙上の薬剤残存量を
測定し、表3に示す結果を得た。
また、p目前調整防虫紙についても同様に測定した結果
を表3に示す。
表2と表3を比較して明らかなように、本発明に係る方
法で徐放性マイクロカプセル分散液のpHを調整して塗
イ1した防虫紙は、40°Cの環境温度においた場合、
その徐放性は表2に示した環境温度20’Cにおかれた
無調整防虫紙の徐放性とほぼ同じになり、環境に合わけ
た薬剤徐放性の調節が可能であることがわかる。
一方、本発明範囲外の[)ト1調製方法を用いた後、塗
イ「シた防虫紙(夕)〜(1〜)では、葵剤徐敢慴の温
度による影響は、無調整防虫紙の場合と同じ挙動を示し
、薬剤徐放性は調節されていない。
実施例4 供試マイクロカプセル分散液のpHを10%水酸化ナト
リウム水溶液、10%水酸化カリウムおよび炭酸カルシ
ウムにて、6.0. 7.0.8.0に調整し、jqら
れた各々の分散液を入口温度250’c。
ノズル圧1.5Kg/cIn、試*M送量20g/分の
条件で噴霧乾燥し、表4に示すジエチルトルアミド内包
徐放性マイクロカプセルの粉末試料A〜「を得lこ 。
比較例4 供試マイクロカブ′セル分散液のpH調整に10%水酸
化アンモニウム水溶液を用いたこと以外は実施例4と同
様にして表4に示ずジエチルトルアミド内包徐放性マイ
クロカプセルの粉末試料M〜Pを得た。
またpH無調整の比較対照として、供試マイクロカプセ
ル分散液をpl−1調整せずに実施例4と同様にして、
表4に示すジエチルトルアミド内包徐放性マイクロカプ
セルの粉末試料Qを得た。
−2ダー 実施例5 実施例4で調製したジエチルトルアミド内包徐放性マイ
クロカプセル粉末試料の薬剤徐放性を評価するため、各
粉末的1gを直径10cmの時計曲へほぼ均一になるよ
うに広げ、105°Cのオーブン中に放置し、10分後
のカプセル粉末サンプル中の薬剤残存量を測定した。そ
の結果を表5に示す。
実施例5 比較例4で調製したカプセル粉末サンプルを用いたこと
以外は実施例5と同様にして、カプセル粉末サンプル中
の薬剤残存量を測定し、表5に示す結果を得た。
表5から明らかなように、本発明に係る方法にて、徐放
性マイクロカプセル分散液のI)Hを調整して粉末化し
たサンプルでは、pH無調整マイクロカプセルに比較し
て徐放性か小さくなり、薬剤徐放性が調節されているこ
とがわかる。
これに対して、本発明範囲外のpH調整方法を用いた後
、粉末化したサンプル(M)〜(P)では、薬剤徐放性
はpt−1無調整カプセル(Q)程度であり、徐放性は
調整されて−0な(1゜と同 表 実施例6 チャバネゴキブリに対する忌避効果試験実施例1および
比較例1で調製した防虫紙(ア)〜(オ)、(す〉〜(
ニ)、無調整防虫紙のif 8種を20’C1相対湿度
65%の恒温恒湿室、および45℃のオーブン中に放置
した。
これらの防虫紙を放置開始の7日後、1力月後、4力月
後、6力月後にとり出し、下記の方法でチャバネゴキブ
リに対する忌避効果試験を行った。
忌避効果試験は防虫紙を恒温恒湿室またはオーブンから
とり出した日に実施した。
まず、上記の各防虫紙の塗工面を内側にして、2×10
×7cmの直方体の箱を作り、この箱の2X 7 cm
の面の1カ所に1cm幅の穴を開けた。次に、40X5
0cm、深さ10cnlのバットに上記の防虫紙から得
た箱1個と、薬剤処理がなされていない同様の箱(コン
トロール〉1個を並べた。このバラ1〜にチャバネゴキ
ブリ成虫の雌雄各30匹を入れ、23℃、65%RHの
恒湿恒湿室中に静置した。チャバネゴキブリ投入24時
間後に各箱に侵入しているゴキブリ数を訓測し、次式に
従って忌避指数を求め表6にまとめた。
忌避指数(%) −[(NC−N)/Nc ]x 10
0N :防虫紙箱のゴキブリ数 NC:コントロールのゴキブリ数 表6より明らかなように、pH無調整分散液塗布防虫紙
の忌避効果は20’C放置に比べて45°C放置下で早
期に低下したのに対し、本発明に係る方法にて徐放性マ
イクロカプセル分散液のI)I−1を調整して塗布した
防虫紙では、45°Cの環境温度に放置した場合にも2
0°Cに放置した時と同じように長期間にわたって忌避
効果を維持していることかわかる。一方、本発明範囲外
のph+調製方法を用いた後、塗布した防虫紙(す)〜
(ニ)では、20’Cおよび45°Cの両環境温度にお
いで早期に忌避効果が失なわれている。
表6 一1/ 実施例7 ダニに対する忌避効果試験 実施例I A5よび比較例1で調製した防虫紙(+j)
〜(ソ)、(夕)へ・(1〜)、(ヌ)〜(ネ〉、無調
整防虫紙の6113種を20°C1相対湿度65%の恒
温恒湿室、および45°Cのオーブン中に放置しlこ 
これらの防虫紙を放置開始の5日後、1力月後、3力月
後にとり出し、下記の方法でコナヒョウビダニに対する
忌避効果を試験した。忌避効果試験は防虫紙のとり出し
日に実施した。
まず、各防虫紙を7 X 7 cmに切り、この切断紙
を25°C,90%Rl−1のチャンバー内に置かれた
ホーローバットに並べた。次に各防虫切断紙の表面に含
水率15%の粉末試料を2.0ヒずつ均一に置き、さら
にこれら防虫切断紙の間にダニを大量に繁殖させた培地
を少量買いた。1日後、5 X 5cmに切った黒色ラ
シャ紙を各防虫切断紙上に1枚ずつ3時装置ぎ、黒ラン
(・紙の表裏に見られた生ダニ数をカウントすることに
よって忌避効果を評価した。なお、仕較対照として、防
虫紙のかわりに、何も処理してない合成紙(コントロー
ル)を用いて同様の処理を行った。結果を表7にまとめ
た。
表7より明らかなように、pl−1無調整分散液塗布防
虫紙の忌避効果か20’C敢置に比べ45°C敢置■で
早期に低下しているのに対し、本発明に係る方法にて、
徐放性マイクロカプセル分散液の1) Hを調製して塗
布した防虫紙(ザ)〜くソ)では、45°Cの環境温度
に放置した場合も20’Cに放置した時と同じように長
期間にわたって忌避効果を持続していることがわかる。
一方、本発明範囲外のpH調整方法を用いた後塗布した
防虫紙(り)〜(ト)は、環境温度の変化によりその忌
避効果の持続性が大きく変化している。同じく防虫紙(
ヌ)〜(ネ〉は20’Cおよび45℃の両環境湿度にお
いて早期に忌避効果が失われている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)N,N−ジエチル−m−トルアミドを内包する徐放
    性マイクロカプセルの水分散液のpHをアルカリ金属あ
    るいはアルカリ土類金属の塩基性化合物によつて調整す
    ることを特徴とするN,N−ジエチル−m−トルアミド
    内包マイクロカプセル化防虫製剤の徐放性制御方法。 2)N,N−ジエチル−m−トルアミド内包徐放性マイ
    クロカプセルの壁材が尿素樹脂、グアナミン樹脂、メラ
    ミン樹脂、またはこれらの複合材料から選択される材料
    からなることを特徴とする請求項第1項に記載の徐放性
    制御方法。
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JPH07112902A (ja) * 1993-10-15 1995-05-02 Daiwa Kagaku Kogyo Kk ゴキブリ忌避剤組成物
JP2002066307A (ja) * 2000-08-29 2002-03-05 Kureha Chem Ind Co Ltd マイクロカプセル粒状体およびその製造方法

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