JPH03161402A

JPH03161402A - ゴキブリ忌避材

Info

Publication number: JPH03161402A
Application number: JP1304385A
Authority: JP
Inventors: Takayoshi Okano; 岡野　隆良
Original assignee: Osaka Pharmaceutical Co Ltd
Current assignee: Osaka Pharmaceutical Co Ltd
Priority date: 1989-11-21
Filing date: 1989-11-21
Publication date: 1991-07-11
Anticipated expiration: 2013-11-18
Also published as: JP2825204B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、屋内に生息するゴキブリに対する徐放性忌避
材のｔＲ戊に関する，［従来の技術］チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ヤマトゴキブリなど
の屋内性ゴキブリは、主として夜間に活動し、極めて雑
食性であるため、屋内に於いては台所の調理場、食器棚
などの場所にも出現する。従来、このようなゴキブリに
対しては殺虫剤、忌避剤を有効成分とするエアゾール剤
をその通路に散布するが、若しくはその燻煙剤を生息場
所に及ぶように燻煙処理するが、若しくは芳香性誘引剤
を上載した粘着トラップ上に誘引捕獲する方法が中心で
あった。

また、前記したようなゴキブリに対し有効で人体には無
害な忌避剤としては、現在のところ、Ｎ，Ｎ−ジエチル
トルアミド（以下、ｒＤＥＥＴ．という。）が知られて
いる。この忌避剤は液剤であり、不繊布等の吸着材中に
含浸保持させたゴキブリ忌避シートなどとして利用され
るに至っている。

［発明が解決しようとする課題１上記したところのエアゾール散布、燻煙処理又は誘引捕
獲の従来方法によっては，ゴキブリを完全に駆除できな
いこと、また該当域に於けるゴキブリの活動自体の阻止
を意図したものではなく、従ってゴキブリの活動に基づ
く汚染は免れないこと、また駆除したゴキブリの死体の
存在、またその薬剤戊分の付＠域を限定できず、その付
着による汚染が生しること，しがち、その効力は誘引捕
１隻の場合をも含めて比較的に短期間内消失すること等
の欠点がある。

また、上記した従来の駆除方法に対し、ゴキブリを忌避
する方法は、駆除方法での欠点の幾つかを解消するもの
であるが、ゴキブリ忌避の特質から長期間に亘る有効性
及び安定性が要求される。しかし、前記した忌避剤の含
浸保持シートを敷設する方法では、その効力が逓減し安
定的ではなくまたその有効期間が後記するように約３０
日と比較的に短いという欠点がある。

本発明の目的は、上記した従来の装置、方法に於ける欠
点を解消し、適用域についてゴキブリの行動及び薬剤に
よる汚染を生じさせず長期間に亘って有効なゴキブリ忌
避効果を安定的に発揮させることができるゴキブリ忌避
材の提供にある。

［課題を解決する手段］上記した目的を達或するため本発明では、ゴキブリ忌避
材につき次の構成とした。

即ち、合成樹脂原料中に（ＲＳ）−１−エチニル−２−
メチル−２−ペンテニル−（１Ｒ）一シス，トランスク
リサンテマート（以下、ｒＶＳＪという。）を練り込ん
で、これを所定形状に成形したことを特徴とする。

上記した本発明の横或特徴に於いて、合吠樹指東料とは
、合戊樹脂の成形直前での状態のものをいい、この合或
朗脂材としては、ポリエチレン、ボリブロピレンのほが
、■Ｓの分解温度以下で成形可能な多数の熱可塑性又は
然硬化性材を適用することができる。

また、ＶＳのｆヒ学構遣は、ＣＨ３の淡黄色透明液体であり，　０．９３２の比重、１．６
２Ｘ　１０３ｍｔｔ４ｇ（３０℃）の亨気圧、２００℃
以上の分解沼度の特性を有する。

また、このＶＳの練り込みは、軟ｆヒ温度以上の条件下
でその合成樹脂原料中に均一に混合することによって達
或される。この場合の軟化条件は、例えばポリエチレン
では８５〜１２４゜Ｃであり、ボリプロビレンでは１０
２〜１１６゜Ｃである。

また合成樹脂原料に対する■Ｓの含有量は、合成樹脂材
の種類によっても異なるが、その樹脂材の成形性、ＶＳ
の経済性等の点から、原料素材がポリエチレンである場
合若しくはボリブロピレンである場合、いずれの場合で
も１〜２０重量％の割合であるのが好適条件で・ある。

なお、ＶＳの含有量を加滅するによってこの忌避材の忌
避有効期間を調整することも可能である。

また、合成樹脂原料の戊形形状は特定されないが、ゴキ
ブリ忌避材として効率的な利用を図り得る点からはプレ
ート状乃至はフィルム状に成形するのが適当である。な
お、プレート状乃至フィルム状に成形する場合に（ま、
その一片面上に金属箔材又は／及び不織布乃至はメッシ
ュ材をラミネートしｆＳ構成とすることができる。

また、戊形形状に関しては、ＶＳを練り込んだ合成樹脂
原料を１１！維状に形成し、これを不繊布として繊或し
たものであってもよい。

本発明に係るゴキブリ忌避材に於いては、防菌防カビ剤
又は２／及び芳香剤の他機能成分をＶＳの混入と同時に
合成樹脂原料中に練り込んで、これを所定形状に成形し
たものとすることができる。この場合、防菌方カビ剤と
しては０−フェニル・フェノール、ジフェニール又はチ
モールなど既知の薬剤を６ｒ適には１〜５重量％の配合
量で適用することができ、また芳香剤としてはノナロー
ル又はｄ−リモネンなどを主或分とする薬剤を好適には
０５〜１重量％の配合量で適用することができる。

［作　用１本発明に於いては、常温揮散性の薬剤であるＶ　Ｓが合
或樹脂材中に合体的に均一な状態で含有されていて、ま
たｖＳの揮散性はそのような練り込み構成にあっても、
常温下で有効な発散量を長期間に亘って徐放的に生じさ
せる。このＶ　Ｓの徐放的発散に伴い、ＶＳのゴキブリ
に対する優れた忌避効力と相俟って、長期間に亘る安定
的なゴキブリ忌避効力が発揮される。

また、上記した本発明に係るゴキブリ忌避材に於けるゴ
キブリ忌避効力は、防菌防カビ剤又は／及び芳香剤の他
機能戊分が配合されている場合にもそのまま維持され、
またこれらの他機能成分自体の作用も複合的に発揮され
る。

また、本発明のゴキブリ忌避材が、特にプレート状乃至
はフィルム状に成形される場合には、上記したＶＳの徐
放性から、比較的に少量のＶＳでもって広範囲に渡る忌
避作用を及ぼすことができると共に、合成樹脂材中に残
留するＶＳ量を最小限に止めることによって経済的な利
用を図り得る作用が生じる。

また、上記したプレート状乃至はフィルム状の一片面へ
例えばアルミ箔材等の金属箔材をラミネートした構戒で
は含有するＶＳの揮散性能を他片面に限定してその忌避
効率を高めると共に、粘着剤の塗布等によって、その忌
避材自体に固定性能を付加することが可能となるし、ま
たその忌避材に可撓性等の物理的性能を付加的に保持さ
せることができる。

また、そのプレート状乃至はフィルム状面への不繊布等
のラミネート横戊は、含有する忌避剤の発散性能を維持
しつつ、その忌避剤面にク・ソション性の付加などその
表面形態の多様化を図ることができる。

［実施例１次に、本発明の実施例を示す。

実施酬でのゴキブリ忌避材Ａを第■図に示す。

この忌避材Ａは、３０μ厚のポリエチレンからなる基材
シ一ト１中に忌避剤２としてＶＳを０．１２５　ｇ／ｗ
’の割合で予め練り込んで含有させたものてある，また、忌避材Ｂは、上記の忌避材Ａの上面に不滅布３を
ラミネートし、またその下面にアルミ箔材４（１５μ厚
）をラミネートしたものである。

また、忌避材Ｃは、上記の忌避材Ａの下面にアルミ箔材
４をラミネートすると共に、その上面に塩化ビニル製の
メッシュ材５（ＩＯメッシュ大）をラミネートしたもの
である。

次に、上記した本発明に係るゴキブリ忌避材の忌避効力
を次の試験により確認した。

ここでは第４図に示すような試験装置１１を用意した。

この試験装置１１は、上面部が開放された収容器１２　
（　縦２０ｃｆｆｌ、横２６ｃｍ、高さ１０ｃｍ）を備
える。この収容器１２の内底面上にはその一隅部位置の
試料シ一ト１３と、他隅部位置のブランクシーｈｌ４と
が配置されている。これらの各シート１３．１４面の中
央位置には夫々澱粉を水で練って丸めたベイト１５が載
置されている。またさらに、この収容器１２の内底面上
には各シ一ト１３，１４と夫々対向する隅部位置にシェ
ルター１６．　１６が、また底面中央の位置には水容器
１７が配置されている。なお、シェルター１６は箱状で
縦５　ｃｍ、横５ｃｍ、高さ　０．７ｃｍ大であり、シ
ート１３．　１４に面する側面部が開口されている。ま
た試料シ一ト１３は、前記の忌避材Ａを１０ｃｍ　Ｘ　
１０ｃｍ大に形成したものであり、ブランクシ一ト１４
は、ろ紙を１０ｃｍ　Ｘ　Ｉｆ）ｃ＋＋＋大に形成した
ものである。

このように装置した収容器ｌ２内にはチャバネゴキブリ
の成虫２０Ｎｉ　（古、♀各１０頭）を放ち、ベイトｌ
５の摂食量を測定し、この摂食量から次式に基づいて忌
避率を計算した。

ここで、試料側の摂食量とは、試料シ一ト１３面上のベ
イト１５に対する摂食量をいい、またコントロール側の
摂食量とは、ブランクシ一ト１４面上のベイト１５に対
する摂食量をいう。

また，対照として、１０ｃｍＸ１０ｃｍ大のろ紙に、■
ＤＥＥＴを１　０　ｇ　／　ｌ’　、■ＶＳを１０ｇ／
嘗１、■ＶＳをＱ．１２５ｇ／Ｉ’の割合で含浸させた
ものを各別に用意し、上記同様の方法でベイト１５の摂
食量及び忌避率を夫々求めた。

これらの摂食量、忌避率等を、（イ）曝露直後、（ｌ７
〉曝露１ケ月後、（ハ〉曝露３ケ月後、（二）曝露６ケ
月ｒ＆について次の第１表乃至第４表に示した，この第１表乃至第４表のＮｎ．４　、ＮＩＬ７　，　Ｎ
［Ｌ１２及びＮ１１．１６に示す結果から、本発明に係
るゴキブリ忌避材による場合、ゴキブリに対し長期間に
亘って比較的に安定で有効な忌避効力が発揮されること
を確認できる。

また、３０μ厚のポエチレンからなる基材シ一ト１中に
忌避剤２としてのＶ　Ｓ　ｔ！−０．１２５ｇ／璽１の
割合で配合すると同時に、防菌防カビ剤としての０−フ
ェニルフェノールを０．１２５ｇ／♂及び芳香剤として
の芳樟油（リナロール９０％含有）を０．００５ｇ／ｉ
の配合量で予め練り込んで得られたシート材について、
上記した実施例と同様の試験を行なった結果、上記同様
のゴキブリ忌避効力が得られたと共に、含有芳香剤に特
有の芳香が生じ、また期間中基材シート１面上にはカビ
の発生は全く認められなかった。

［発明の効果コ本発明は、上記した構成を特徴とすることから、次のよ
うな効果が発揮される。

先ず、本発明のゴキブリ忌避材は、徐放性であり、長期
間に亘ってその有効性は安定的であるから、ＶＳについ
て経済的な利用を図り得る。

従って、安価に製品化できる利点があり、また利用者に
とっても長期に亘って取り替え操作の手間が省ける利点
がある。

また、■Ｓは人体に対してほとんど無害であるから、例
えばプレート状乃至はフィルム状に形或して利用場所が
限定されることなく使用できる。従って、多様な利用が
可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図・・・本発明に係る実施例での部分縦断面図、第
２図・・・同他の実施例での部分縦断面図、第３図・・
・同他の実施例での部分縦断面図。第４図・・・試験装
置の破断面斜視図。図面符号の説明Ａ．Ｂ，Ｃ・・・忌避材、１・・・合成樹脂基材シ一ト
、２・・・忌避剤。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）合成樹脂原料中に（ＲＳ）−（Ｅ）−１−エチニ
ル−２−メチル−２−ペンテニル−（１Ｒ）−シス，ト
ランスクリサンテマートを練り込んで、これを所定形状
に成形してなることを特徴とするゴキブリ忌避材。
（２）合成樹脂原料中に（ＲＳ）−（Ｅ）−１−エチニ
ル−２−メチル−２−ペンテニル−（１Ｒ）−シス，ト
ランスクリサンテマートと防菌防カビ剤又は／及び芳香
剤とを練り込んで、これを所定形状に成形してなること
を特徴とするゴキブリ忌避材。
（３）成形形状がプレート状乃至はフィルム状であるこ
とを特徴とする請求項１又は２のゴキブリ忌避材。
（４）前記プレート状乃至はフィルム状の一片面上に金
属箔材がラミネートされていることを特徴とする請求項
３のゴキブリ忌避材。
（５）前記プレート状乃至はフィルム状の一片面上に不
織布又はメッシュ材がラミネートされていることを特徴
とする請求項３又は４のゴキブリ忌避材。