JPH0248402Y2 - - Google Patents

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JPH0248402Y2
JPH0248402Y2 JP1987142761U JP14276187U JPH0248402Y2 JP H0248402 Y2 JPH0248402 Y2 JP H0248402Y2 JP 1987142761 U JP1987142761 U JP 1987142761U JP 14276187 U JP14276187 U JP 14276187U JP H0248402 Y2 JPH0248402 Y2 JP H0248402Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野 本考案は、加熱蒸散型薬剤保持マツトに関す
る。 従来の技術とその問題点 加熱蒸散型薬剤保持マツトは、例えば電気蚊取
器に代表されるように、電気的に加温される熱板
上に載置されることにより、薬剤を蒸散させて殺
虫等の目的に用いられるマツトであり、従来より
パルプや石綿等を主材とする繊維板等の基材に加
熱蒸散型薬剤を溶剤溶液等の形態で塗布含浸後乾
燥させて製造されている。しかして上記繊維板等
の基材は耐熱性と、薬剤を多量に且つ均一に含浸
保持し得る特性とを要求される一方、熱板等によ
る加熱時にマツト全般に亘つてほぼ均一に加熱さ
れ含浸薬剤を有効に蒸散できる特性を要求され
る。しかしながら公知のマツトは特に含浸薬剤を
有効に蒸散させるための均質被加熱性や良好な熱
伝導性については殆んど考慮されておらず、被加
熱面にはかなり凹凸が認められると共に、マツト
自体にそりや歪みが多く、熱板との密着性に劣り
均一加熱が極めて困難である。しかも公知のマツ
トは、その横方向(長さ方向)への熱伝導性を殆
んど有しないため、殊に加熱装置の小型化、コン
パクト化、コスト低下等を期して熱源を小さくす
る時には、局部加熱による薬剤熱分解率の増大や
マツトの焦付き等の弊害は避け得ず、更に薬剤蒸
散率の極端な低下を引起こす。 本考案者らは、公知の加熱蒸散型薬剤保持マツ
トに見られる上記弊害を解消し、マツトの一部分
のみが加熱される場合にもマツト全般に亘る均一
加熱及び横方向への良好な熱伝達が行なわれ、そ
れによつて薬剤蒸散率の向上、分解・残存率の低
減を計り得る新しいマツトを提供することを目的
として種々研究を重ねた。その結果、薬剤含浸基
材の厚みを1〜4mmとし、且つ該基材の被加熱面
に厚さ300Å〜200μの金属薄膜を密着一体化させ
て形成させる時には、上記目的がことごとく達成
されることを見出した。本考案はこの知見に基づ
いて完成されたものである。 問題点を解決するための手段 即ち、本考案は、加熱蒸散型薬剤を保持した厚
さ1〜4mmの多孔質基材と、厚さ300Å〜200μの
金属薄膜とから成り、該金属薄膜が上記基材の被
加熱面の一部もしくは全面に密着一体化されて形
成されている加熱蒸散型薬剤保持マツトに係わ
る。 本考案のマツトは上記の通り多孔質基材の被加
熱面に金属薄膜を形成させたことによつて、被加
熱面を平滑にし、そりや歪みの発生を抑制し、熱
板との接触を確実にすると共に、上記金属薄膜の
良好な熱伝導性によつて、局部加熱現象の発生を
防止し、殊にマツトの横方向への均一加熱を計
り、之等により薬剤の蒸散効率を顕著に向上さ
せ、また熱分解率、残存率を低減可能である。 本考案において用いる多孔質基材は、この種マ
ツトに通常使用されている各種のものをいずれも
使用できる。これには例えば天然繊維、動植物繊
維、再生繊維、合成繊維殿有機繊維やガラス繊
維、石綿等の無機繊維製の紙、不織布、織布等並
びに樹脂発泡体、セラミツクス製の成形板等を例
示できる。この多孔質基材はその厚みが1〜4
mm、好ましくは1.5〜3.0mmの範囲とすることが重
要であり、厚みが1.0mmより薄い場合は単位面積
当たりの薬剤保持量に自ずと制約を受け好ましく
ない。また4mmを越えると厚み方向への熱の伝達
が不充分となり良好な薬剤蒸散が困難となる。多
孔質基材の面積は特に制限はないが例えば通常の
電気蚊取器用においては約1〜100cm2とするのが
好ましい。 上記多孔質基材に保持される加熱蒸散型薬剤と
しては、従来より害虫駆除、殺菌、賦香等の目的
に使用されている各種の薬剤を使用できる。代表
的な薬剤としては以下のものを例示できる。 1 殺中薬剤 Γ 3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−
エン−4−オン−1−イル クリサンテマート (一般名;アレスリン、以下アレスリンとい
う) Γ N−(3,4,5,6−テトラヒドロフタル
イミド)−メチル クリサンテマート(一般名
フタルスリン) Γ 5−ベンジル−3−フリルメチル クリサン
テマート(一般名レスメトリン) Γ 5−プロパルギル−3−フリルメチル クリ
サンテマート(一般名フラメトリン) Γ 2−メチル−5−プロパルギル−3−フリル
メチル クリサンテマート(一般名プロパルス
リン) Γ 3−フエノキシベンジル d−シス/トラン
ス−クリサンテマート(一般名フエノトリン、
商品名「スミスリン」住友化学工業株式会社
製、以下スミスリンという) Γ 3−フエノキシベンジル 2,2−ジメチル
−3−(β,β−ジクロロ)ビニルシクロプロ
パンカルボキシレート(一般名ペルメトリン、
以下ペルメトリンという) 及び之等の立体及び光学異性体 Γ アレスリンの光学異性体である(商品名ピナ
ミンフオルテ;住友化学工業株式会社製、以下
ピナミンフオルテという) Γ アレスリンの立体、光学異性体(商品名エキ
スリン;住友化学工業株式会社製) Γ アレスリンの立体、光学異性体(商品名バイ
オアレスリン;ルセル・ユクラフ社製) Γ レスメトリンの光学異性体(商品名クリスロ
ンフオルテ;住友化学工業株式会社製、以下ク
リスロンフオルテという)などのピレスロイド
系殺虫剤。 Γ 0,0−ジメチル 0−(2,2−ジクロロ)
ビニルホスフエート(以下DDVPという) Γ 0,0−ジメチル 0−(3−メチル−4−
ニトロフエニル)チオノフオスフエート(以下
スミチオン;住友化学工業株式会社製という) Γ 0,0−ジメチル S−(1,2−カルボエ
トキシエチル)ジチオフオスフエート(以下マ
ラソンという) などの有機リン系殺虫剤 Γ 1−ナフチル N−メチルカーバメート Γ o−イソプロポキシフエニル N−メチルカ
ーバメート 等のカーバメート殺虫剤 2 殺菌剤 Γ サルチル酸 Γ 第4級アンモニウム塩(塩化ベンザルコニウ
ム) Γ パラクロロ−メタ−キシレノール(PCMX) Γ 2−(4−チアゾニトリル)−ベンズイミダゾ
ール(TBZ) 3 防黴剤 Γ α−ブロモーシンナミツクアルデヒド Γ N−ジメチル−N−フエニル−N′−(フルオ
ロジクロロメチルチオ)−スルフアミド 4 農園芸用殺菌剤 Γ テトラクロロイソフタロニトリル Γ 2,4−ジクロロ−6−(o−クロロアニリ
ノ)−1,3,5−トリアジン Γ p,p′−ジクロロベンジル酸エチル 5 植物生長調節剤 Γ 4−クロルフエノキシ酢酸 Γ ジベレリン Γ N−(ジメチルアミノ)スクシンアミド Γ α−ナフチルアセトアミド 6 除草剤 Γ 2−4−Dソーダ塩 Γ 3,4−ジクロルプロピオンアニリド 本考案において上記薬剤には、通常知られてい
る効力増強剤、揮散率向上剤、消臭剤、香料等の
各種添加剤を任意に添加することができる。効力
増強剤としては、ピペロニルブトキサイド、N−
プロピルイゾーム、サイネピリン222、サイネピ
リン500、リーセン384、IBTA、S−421等を、
消臭剤としては、ラウリル酸メタクリレート
(LMA)等を、香料としては、シトラール、シト
ロネラール、ニユートラドール等を各々例示でき
る。 上記加熱蒸散型薬剤の多孔質基材への保持は、
後述する金属薄膜の形成に先立つて、同時にもし
くは形成の後のいずれの時期にも行なうことがで
きる。保持法としては従来より通常行なわれてい
る各種の方法例えば含浸法、点滴法、スプレー
法、印刷法、ザブ漬け法、練りこみ法等を適用で
きる。好ましくは薬剤を必要に応じて各種の添加
剤と共に、該薬剤に対して約10倍重量の石油エー
テル、n−ヘキサン等の有機溶剤に溶解し、この
溶液を多孔質基材に飽和含浸後、有機溶剤を乾燥
除去する方法によればよい。薬剤の基材への含浸
量は飽和含浸量までで得られるマツトの使用目的
等に応じて任意に決定すればよく、通常好ましく
は飽和含浸量の1/2以下とすればよい。 本考案において用いる金属薄膜を構成する金属
としては、基材より熱伝導性に優れ、延展性を有
する各種の金属単体もしくは合金を例示できる。
好ましい金属としては、例えばAl、Fe、Cu、
Zn、Ni、Cr、Sn、Pb、Hg、Au、Ag等を使用
でき、之等金属は二種以上の合金の形態でも、ま
た例えばC、O、Si等を含んだ形態でも同様に有
利に使用できる。金属薄膜は予め例えば圧延法等
により箔状に形成されたものを接着剤を用いて基
材上に貼りあわせることによつて、または接着剤
を介することなく例えば真空蒸着法やめつき法に
より直接基材上に形成させることができる。また
上記真空蒸着法やめつき法を適用する時にはプラ
スチツクフイルム等の基材に金属薄膜を形成さ
せ、これを多孔質基材上に接着剤を用いて転写す
ることも可能である。更に金属薄膜の形成は、例
えば金属粉体をインキや塗料等に通常用いられる
適当な接合剤と混合し、これを多孔質基材上にグ
ラビア印刷、平板印刷、凸版印刷、スクリーン印
刷、フレキソ印刷や、ロールコート、リバースコ
ート、スプレーコート、ナイフコート等のコーテ
イング法或いは静電塗装法等により印刷乃至塗装
しても行なうことができる。 金属薄膜を接着剤を介して基材に貼りあわせる
に当たり用いられる接着剤としては、特に制限は
なく例えばデンプン系、タンパク質系、酢酸ビニ
ル系、エチレン酢酸ビニル系、アクリル系、アク
リルエステル系、アクリルアミド系、ビニルアル
コール系、塩化ビニル系、塩化ビニリデン系、ア
ミノ系、ウレタン系、エステル系、弗素系、エポ
キシ系、フエノール系、ポリアロマチツク系、ワ
ツクス系、ポリエチレン系、アイオノマー系、ポ
リプロピレン系等の各種の接着剤を使用できる。
之等接着剤は、水溶液型、エマルジヨン型、フイ
ルム型、ホツトメルト型又は感圧テープ型の各種
の形態で利用することができる。 また真空蒸着やめつきにより基材に直接金属薄
膜を形成させる場合には、必要に応じて常法に従
い基材に適当な下地処理を行なうこともできる。 いずれの方法による場合にも金属薄膜は多孔質
基材の被加熱面、即ち得られるマツトを熱板上に
載置して加熱する際に熱板と接触する面、に密着
一体化させて形成されることが重要であり、好ま
しくは被加熱面全面に亘つて形成されるのがよい
が、少なくともその一部が熱板と接触するように
形成される限り本考案の所期の目的を達成でき
る。またかくして得られる本考案の加熱蒸散型薬
剤保持マツトにおける金属薄膜の厚さは、300Å
〜200μの範囲とするのがよく、これが上記範囲
を外れる場合は、製造困難であるか又は所期の効
果を発揮し得ない。 かくして得られる得られる本考案加熱蒸散型薬
剤保持マツトの一具体例を添附図面に示す。 第1図は本考案マツトの斜視図であり、図中1
は多孔質基材を、2は金属薄膜をそれぞれ示す。 上記第1図に示される如き本考案加熱蒸散型薬
剤保持マツトは、その金属薄膜2の面が熱板に接
触するように熱板上に載置され、通常薬剤の蒸散
可能な温度に加熱されて用いられる。加熱温度は
特に制限はないが、薬剤の熱分解性や基材の耐熱
性を考慮すると通常450℃まで、好ましくは100〜
350℃程度とするのがよい。 上記熱板上に載置された本考案マツトの加熱
は、代表的には通常の電気蚊取器に見られる如く
電熱線、シート状ヒーター、半導体を用いたヒー
ター等により行なわれるが、例えば酸化カルシウ
ム等の水と接触して発熱する物質、鉄粉と酸化剤
との混合物、硫化ソーダーと炭化鉄及び(又は)
カーボンブラツクとの混合物等の酸化反応により
発熱する物質、アルコールランプやガスバーナ等
をも使用することができる。 本考案マツトは、蚊、ゴキブリ、ダニ、シラ
ミ、ノミ、南京虫等の所謂衛生害虫の駆除や、ビ
ニールハウス等における農園芸害虫の駆除に極め
て有効に利用できる他、芳香剤や咽喉吸収剤、皮
膚散布剤等としても利用できる。 実施例 以下本考案を更に詳しく説明するため実施例を
挙げる。 実施例 1 多孔質基材とする2.2cm×3.5cm×0.20cmのパル
プ板の片面に厚さ10μのアルミニウム箔、銀箔及
び銅箔の夫々を、貼合せるか転写するか又は蒸着
後、基材にアレスリン90mg、ピナミンフオルテ40
mg又はこれらに更にピペロニルプトキサイド
(PB)40mgを加えたものを含浸させて本考案マツ
トを製造する。下記第1表に使用薬剤と金属薄膜
の種類及びそれらの接着方法を示す。また第1表
には比較のため金属薄膜を形成させない比較マツ
トを併記する。
【表】 第1表中接着方法1)は次の通りである。 接着方法 1 基材にロールコーターにて酢酸ビニル系接着剤
(商品名「ポリゾールL−111」昭和高分子(株)製)
を40〜50g/m2塗布し、その後塗布面に金属薄膜
を乗せ平圧プレスにて3Kg/cm2、100℃、30秒の
条件にて加工する。 接着方法 2 金属薄膜にエキストルーダーによりポリエチレ
ン30μ厚(商品名「ミラソン−14」三井ポリケミ
カル(株)製)をチタネート系アンカ剤を介し、これ
に基材を重ね合せ、180℃、10Kg/cm2にて加圧し、
ポリエチレンを溶融させ貼合する。 接着方法 3 二軸延伸ポリエステルフイルム12μ厚(商品名
「E−5000」東洋紡績(株)製)に塩化ゴム系ハクリ
ワニス(商品名「ABS−NPハクリワニス」東洋
インキ製造(株)製)を1〜2g/m2固型分換算で塗
布し、これに真空中(10-4mmHg)の条件下で金
属薄膜を1300〜1400℃に加熱しフイルムのハクリ
ワニスコート面に800Å厚みで蒸着し、又これに
アクリル系接着ワニス(商品名「ABS−HP接着
ワニス」東洋インキ製造(株)製)を2〜4g/m2
型分にて塗布し転写薄膜を得る。これを基材に乗
せ、150℃にて15秒、3Kg/m2の条件にて加工す
る。 接着方法 4 基材にナイフコートにてエポキシ系接着剤(商
品名「アルダイト」昭和高分子(株)製)を50g/m2
塗布し、金属薄膜を乗せ、ロールニツプにより圧
着10Kg/cm2、60℃で1時間加熱する。 接着方法 5 基材を真空チヤーバー中に置き10-4mmHgに減
圧し、この条件下で金属薄膜を加温(例えばAl
で1300〜1400℃)し、蒸発させて付着させる。 得られた各試料マツトを以下の試験及びに
供する。 <試験 > 上記試料マツトを、電気加熱により表面温度を
164〜168℃に保持した熱板(ステンレススチール
製)上に載置し、これを直径20cm×高さ20cmのガ
ラス円筒に入れ、上方をガラス板で密封し、9時
間加熱する。薬剤の有効揮散率を次の如くして求
める。即ち熱板に載置後所定時間毎に円筒内に浮
遊している薬剤成分を放冷して壁面に凝縮吸着さ
せ、円筒を石油エーテルで洗浄し、得られるエー
テル層をガスクロマトグラフイーにかけ単位時間
当りの薬剤の有効揮散量(Bmgとする)を求め
る。供試前のマツトの薬剤含浸量をAmgとして、
有効揮散率(%)を次式で算出する。 有効揮散率(%)=A/B×100 結果を第2表に示す。
【表】 上記第2表より本考案マツトによれば、単位時
間当りの薬剤有効揮散率を大巾に向上でき、累積
揮散率を顕著に改善できることが明らかである。 また色素1,4−ジブチルアミノ アントラキ
ノン1mgを更に含浸させて得た本考案マツトは、
上記と同一試験の結果色抜けムラは全く認められ
ず、全般に亘つて均一白色を呈したのに対し、同
様の試験において金属薄膜を形成させない比較マ
ツトは、その周囲四辺はほとんど色抜けせず、青
色のままであり、またマツト中央部付近にも色抜
けのむら(淡青色の薬剤残存)が認められた。 <試験 > 本考案マツト試料No.5及び比較試料No.6の夫々
を6畳の部屋中央で市販の電気蚊取器具に挿着
し、温度172〜176℃で120分間加熱する。一方上
記部屋の四隅に24×24×24cm3のサラン網製かごを
床から1.3mの高さにつり、該かご内に夫々アカ
イエカ成虫30匹を放ち、該蚊成虫の一定時間毎の
ノツクダウン数を計数する。試験は温度25〜27
℃、湿度70%RH前後に保つて行なう。結果を供
試虫合計に対するノツクダウン匹数の百分率にて
下記第3表に示す。
【表】 上記第3表中KT50は、供試虫の半数をノツク
ダウンさせるに要する時間(分)を示すものであ
る。第3表より本考案試料は、比較試料に比し、
同一薬剤量を用いて約半分の時間で同一殺虫効果
を達成できることが明らかである。 実施例 2 多孔質基材としてパーライト又は珪藻土の粉末
50重量%に木粉30重量%及びでんぷん20重量%を
加え水で練合後押出成型及び乾燥して得たパーラ
イト板及び珪藻土板(いずれも3cm×5cm×0.20
cm)の夫々を用い、その片面に厚さ10μのアルミ
ニウム、銀又は銅の薄膜を、実施例1に記載の接
着方法4又は5により貼合せるか又は蒸着し、次
いで所定薬剤の夫々200mgを含浸させて、下記第
4表記載の本考案試料No.7〜10を得る。また第4
表には金属薄膜の形成を行なわない場合を併記す
る。
【表】 得られた各試料を、表面温度を350℃に保持し
た熱板上に載置する以外は、実施例1と同一の試
験<試験>に供試、20分経過後の有効揮散率を
求める。結果を第5表に示す。
【表】 上記第5表からも第1表と同様に本考案試料に
よれば薬剤の有効揮散率を顕著に向上できること
が判る。 実施例 3 実施例2と同様のパーライト板の片面に、スク
リーン印刷方式にて金属粉末を含有するインキを
ベタ印刷して乾燥後、基材にペルメトリン200mg
を含浸させて本考案マツト試料No.11を得る。 尚、インキとしては300メツシユのノンリーフ
イングタイプのアルミペーストを樹脂100重量部
に対して25重量部含有するアクリル塩酢酸ビニル
系樹脂を、スクリーン版としては225メツシユの
テトロン版を各々用い、上記インキの塗布量は12
g/m2とした。 得られた試料につき、実施例2と同一試験を行
ない、20分経過後の有効揮散率を求めた結果、有
効揮散率96%であつた。 実施例 4 実施例2と同様にして2.2cm×3.5cm×0.2cmのパ
ーライト板の片面に厚さ50μのステンレス箔を貼
合せた後、スミチオン、DDVP及びマラソンの
夫々2〜3gを有機溶媒に溶解した溶液を塗布含
浸後乾燥して本考案試料を得る。 かくして得た試料の夫々を電気式加熱蒸散器に
セツトし、20m2の各種野菜類を栽培しているハウ
ス内で300〜320℃で30分間加熱し薬剤の蒸散後1
夜放置した所、野菜類に着生するアブラ虫、温室
コナジラミ、ハダニ及びヨトウ虫の夫々の約80〜
95%を死虫させることができた。 実施例 5 実施例1と同様にして接着方法1により2.2cm
×3.5cm×0.27cmのパルプ板の片面に厚さ10μのア
ルミニウム箔を貼合せた後、各種香料(柑橘類、
レモンフレーバー、キンモクセイ、バラ、バイオ
レツト、ビヤクダン等を適当量配合したフレーバ
ーエツセンス)2gを各種有機溶媒(n−ヘキサ
ン、石油エーテル等)10mlに溶して得た液を上記
マツト1枚当りフレーバーエツセンスとして夫々
100及び200mgになるように含浸させて本考案のマ
ツトを得た。このマツトは室内の賦香に有効であ
つた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案加熱蒸散型薬剤保持マツトの一
具体例を示す斜視図である。 1……多孔質基材、2……金属薄膜。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 加熱蒸散型薬剤を保持した厚さ1〜4mmの多孔
    質基材と、厚さ300Å〜200μの金属薄膜とから成
    り、該金属薄膜が上記基材の被加熱面の一部もし
    くは全面に密着一体化されて形成されている加熱
    蒸散型薬剤保持マツト。
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