JPS6256841B2 - - Google Patents

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JPS6256841B2
JPS6256841B2 JP13225579A JP13225579A JPS6256841B2 JP S6256841 B2 JPS6256841 B2 JP S6256841B2 JP 13225579 A JP13225579 A JP 13225579A JP 13225579 A JP13225579 A JP 13225579A JP S6256841 B2 JPS6256841 B2 JP S6256841B2
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JP
Japan
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heating
drug
evaporation plate
heating evaporation
base material
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JP13225579A
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English (en)
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JPS5655301A (en
Inventor
Hiroshi Hiramatsu
Yoshiharu Takasago
Takahiro Hasegawa
Masatomi Ootsuka
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Earth Corp
Original Assignee
Earth Chemical Co Ltd
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Publication date
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Priority to GB8022157A priority patent/GB2057884B/en
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Priority to AR28177280A priority patent/AR222880A1/es
Priority to FR8015592A priority patent/FR2465416A1/fr
Priority to IT518180A priority patent/IT1200979B/it
Priority to DE19803029933 priority patent/DE3029933C2/de
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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は加熱蒸散板に関する。 加熱蒸散板は、例えば電気蚊取器に代表される
ように、電気的に加温される熱板上に載置される
ことにより、薬剤を蒸散させて殺虫、殺菌等の目
的に用いられるものであり、従来よりパルプや石
綿等を主剤とする繊維板等の基材に加熱蒸散型薬
剤を溶剤溶液等の形態で塗布含浸後乾燥させて製
造されている。しかしながら公知の加熱蒸散板は
いずれも含浸保持された薬剤の加熱による有効揮
散率が尚充分でなく、基材への残存量が多いとい
う欠点を有している。即ち公知の加熱蒸散板は、
加熱温度を低く設定すると単位時間当りの薬剤の
蒸散量が少なくなりすぎ、殺虫等の所期の目的を
達成し難くなると共に、基材中の有効成分の残存
量が多くなり、その損失を避け得ず、また加熱温
度を高くすると、薬剤の熱分解による損失が大と
なりやはり有効揮散率の向上を計り得ない。殊に
加熱装置の小型化、コンパクト化、コスト低下等
を期して熱源を小さくする時には、局部加熱によ
る薬剤熱分解率の増大や蒸散板の焦付き等の弊害
が生じ、薬剤蒸散率の極端な低下を惹き起す。し
かも公知の加熱蒸散板は、加熱装置への取り付
け、取り外しの容易性等を考慮して通常3mm前後
の厚みとされているため、熱板上に載置後加熱蒸
散板中に含有される薬剤が蒸散を開始するまでに
比較的長時間を要し、また加熱による蒸散板内部
の、殊に厚み方向の温度勾配が大きくなり、速や
かに均一に加熱され難く、この点からも薬剤の分
解、残存率が大きく有効揮散率が低い欠点を有し
ている。 本発明の目的は、薬剤の熱分解率及び残存率を
著しく抑制し、有効揮散率を顕著に向上させた加
熱蒸散板を提供することにある。 本発明の他の目的は、加熱装置への取付け、取
外しが容易でしかも速やかに均一に加熱され得る
加熱蒸散板を提供することにある。 上記目的は、加熱により蒸散される薬剤を基材
に保持させた加熱蒸散板において、該基材の薬剤
蒸散面全面もしくはその一部分に、薬剤蒸気透過
性を有する金属薄膜を形成させると共に、該薬剤
蒸散面に突起部を設けた加熱蒸散板により達成さ
れる。 本発明の加熱蒸散板は、その加熱蒸散面に薬剤
蒸気透過性を有する金属薄膜を形成させたことに
基づいて薬剤の有効揮散率を顕著に向上させ且つ
該薬剤の熱分解率、残存率を著しく抑制できる。
また本発明の加熱蒸散板は、その加熱蒸散面に突
起部を設けたことに基づいて、加熱装置への取付
け、取外しが容易であることは勿論のこと、板自
体の厚みを0.5mm程度にまで薄くすることがで
き、これによつて速やかに均一に加熱され、上記
有効揮散率の向上効果及び分解、残存率の低減効
果を一層助長することができる。 本発明の加熱蒸散板に認められる上記格別顕著
な効果は、後述する各実施例により確認される。
即ち公知の電気蚊取用マツト(22×35×3mm、パ
ルプ製、ピナミンフオルテ(住友化学工業株式会
社製)40mg及びピペロニルプトキサイド40mgを含
浸保持させたもの)を、公知の電気蚊取器(φ12
mmの正特性サーミスタよりなるヒーターを使用、
中心の最高温度約165℃)上で10時間加熱後、マ
ツトに残存しているピナミンフオルテの残存量分
布を求めた所、殊に厚み方向ではマツトの上面
(蒸散面)部分に、また長辺方向では両側辺部分
に有効成分の残存量が著しいのに対し、本発明の
加熱蒸散板は、同一試験において上記上面及び両
側辺部分の有効成分残存量を顕著に減少し得、有
効揮散率を極めて向上できる。殊にこの効果は、
薬剤蒸散面周縁部に突起部を設け板自体の厚みを
薄くした本発明蒸散板において顕著である。薬剤
蒸散面に特定の金属薄膜を形成させた本発明の加
熱蒸散板によつて、上記の如き効果が発現される
という事実は、公知の加熱蒸散板に塗料や印刷イ
ンキ用の樹脂を塗布する時には、塗膜がむしろ有
効成分の蒸散を抑制する結果残存量が増大すると
いう事実と相反するものであり、当業者の全く予
測できない所である。 本発明において基材としては、この種加熱蒸散
板に通常使用されている各種材質のものをいずれ
も使用できる。例えば天然繊維、動植物繊維、再
生繊維、合成繊維等の有機繊維やガラス繊維、石
綿等の無機繊維製の紙、不織布、織布等並びに樹
脂発泡体、セラミツクス、無機粉末製の成形板等
を例示できる。基材の厚み、形状及び面積は特に
制限はなく適用される加熱器、用途等に応じて適
宜に決定できる。即ち基材の厚み、平面及び断面
形状、表面積等は、該基材が熱板上に載置でき、
加熱によりその保持された薬剤を蒸散できること
を前提として特に制限はなく適宜に選択できる。
通常基材は板状であり、約0.5〜4mm好ましくは
1.0〜3.0mm程度の厚みを有するのが適当である。
面積は之を利用して得られる加熱蒸散板の用途に
応じて任意に決定すればよく、例えば通常の電気
蚊取器用にあつては約1〜100cm2の範囲より選択
できる。形状としては製造及び使用の容易性を考
慮すれば通常その平面形状が短形、正方形、三角
形、ひし形、円形、楕円形等であるのが好まし
く、またその断面形状は、薬剤蒸散面に形成され
た突起部に相当する凸部を有する長方形状を基本
としてL字状、凹状等であるのが好ましいが、例
えば凸レンズ状、凹レンズ状、台形等の形態に突
起部に相当する凸部が形成された形状であつても
よい。更に上記基材の表面及び裏面は通常平滑で
あるが特に平滑である必要はなく多少の凸凹を有
していてもよい。 上記多孔質基材に保持される加熱蒸散型薬剤と
しては、従来より害虫駆除、殺菌、賦香等の目的
に使用されている各種の薬剤を使用できる。代表
的な薬剤として以下のものを例示できる。 1 殺虫薬剤 Γ3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−
エン−4−オン−1−イル クリサンテマー
ト(一般名;アレスリン、以下アレスリンと
いう) ΓN−(3・4・5・6−テトラヒドロフタル
イミド)−メチル クリサンテマート(一般
名;フタルスリン) Γα−シアノ−3−フエノキシペンジル−2−
(4−クロロフエニル)−イソバレレート(一
般名;フエンバレレート) Γ5−ベンジル−3−フリルメチル クリサン
テマート(一般名;レスメトリン) Γ5−プロパルギル−3−フリルメチル クリ
サンテマート(一般名;フラメトリン) Γ2−メチル−5−プロパルギル−3−フリル
メチル クリサンテマート(一般名;プロパ
ルスリン) Γ3−フエノキシベンジルd−シス/トランス
−クリサンテマート(一般名;フエノトリ
ン、商品名「スミスリン」住友化学工業株式
会社製、以下スミスリンという) Γ3−フエノキシベンジル 2・2−ジメチル
−3−(β・β−ジクロロ)ビニルシクロプ
ロパンカルボキシレート(一般名;ペルメト
リン、以下ペルメトリンという) 及びこれらの立体および光学異性体 Γアレスリンの光学異性体 (商品名 ピナミンフオルテ;住友化学工業
株式会社製、以下ピナミンフオルテという) Γアレスリンの立体、光学異性体 (商品名 エキスリン;住友化学工業株式会
社製) Γアレスリンの立体、光学異性体 (商品名 バイオアレスリン;ルセル・ユク
ラフ社製) Γレスメトリンの光学異性体 (商品名 クリスロンフオルテ;住友化学工
業株式会社製、以下クリスロンフオルテとい
う) などのピレスロイド系殺虫剤 ΓO・O−ジメチル O−(2・2−ジクロ
ロ)ビニルホスフエート ΓO・O−ジメチル O−(3−メチル−4−
ニトロフエニル)チオフオスフエート ΓO・O−ジメチルS−(1・2−カルボエト
キシエチル)ジチオフエート などの有機リン系殺虫剤 Γ1−ナフチル N−メチルカルバメート Γo−イソプロポキシフエニール N−メチル
カーバメート 等のカバメート系殺虫剤。 2 殺菌剤 Γサリチル酸 Γ第4級アンモニウム塩(塩化ベンザルコニウ
ム) Γパラクロロ−メタキシレノール(PCMX) Γ2−(4−チアゾニトリル)−ベンズイミダゾ
ール(TBZ) 3 防黴剤 Γα−ブロモ−シンナミツクアルデヒド ΓN−ジメチル−N−フエニル−N′−(フルオ
ロジクロロメチルチオ)−スルフアミド 4 農園芸用殺虫剤 Γテトラクロロイソフタロニトリル Γ2・4−ジクロロ−6−(o−クロロアニリ
ノ)−1・3・5−トリアジン Γp・p′−ジクロロベンジル酸エチル 5 植物生長調節剤 Γ4−クロルフエノキシ酢酸 Γジベレリン ΓN−(ジメチルアミノ)スクシンアミド Γα−ナフチルアセトアミド 6 除草剤 Γ2−4−Dソーダ塩 Γ3・4−ジクロルプロピオンアニリド 7 忌避剤 ΓN・N−ジメチル−メタ−トルアミド Γジ−n−プロピル イソシンコメロネート Γジ−n−ブチル サクシネート 本発明において上記薬剤には、通常用いられて
いる効力増強剤、消臭剤、香料等の各種添加剤を
任意に添加することができる。効力増強剤として
はピペロニルブトキサイド、N−プロピルイゾー
ム、サイネピリン222、サイネピリン500、リーセ
ン384、IBTA、S−421等を、消臭剤としてはラ
ウリル酸メタクリレート(LMA)等を、香料と
してはシトラール、シトロネラール、ニユートラ
ドール等を夫々例示できる。 上記加熱蒸散型薬剤の基材への保持は、後述す
る金属薄膜の形成に先立つて同時にもしくは形成
の後のいずれの時期にも行なうことができる。保
持法としては従来より通常行なわれている各種の
方法例えば含浸法、点滴法、スプレー法、印刷
法、ザブ漬け法、練り込み法等を適用できる。 本発明における薬剤蒸気透過性を有する金属薄
膜を構成する金属としては、各種の金属単体もし
くは合金を例示できる。好ましい金属としては例
えば、Al、Fe、Cu、Zn、Ni、Cr、Sn、Pb、
Au、Ag等を使用でき、これら金属は二種以上の
合金の形態でも、また例えばC、O、Si等を含ん
だ形態でも同様に使用できる。之等の金属は通常
入手される微粉末の形態で好ましくは1〜500μ
程度の粒径の粉末状形態で有利に本発明用いられ
る。 金属薄膜の形成は例えば、上記金属の微粉末を
皮膜形成性を有する樹脂の水性液もしくは油性液
と混合後これを基材上にグラビア印刷、平版印
刷、凸版印刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷
や、ロールコート、リバースコート、スプレーコ
ート、ナイフコート等のコーチング法或は静電塗
装法により印刷乃至塗装して行なわれる。上記に
おいて用いられる皮膜形成性を有する樹脂として
は、インキや塗料等に通常用いられるビヒクル乃
至バインダー樹脂例えばフエノール樹脂、ニトロ
セルロース、アセチルセルロース、メチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、アセチル
ブチリルセルロース、エチルセルロース、アセチ
ルプロピオニルセルロース、ベンジルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース等のセルロース
誘導体、メラミン系樹脂、ポリエステル系樹脂、
アクリル樹脂、アルキツド樹脂、ビニル樹脂、ア
ミノアルキツド樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタ
ン樹脂等の各種の酸化重合型、蒸発乾燥型、熱硬
化型等の樹脂及び各種の澱粉類等をいずれも使用
できる。上記皮膜形成性を有する樹脂と金属微粉
末との配合割合は、使用する各成分の比重により
異なるが通常金属粉末を1〜40重量%程度とする
のが好ましい。また上記金属微粉末と皮膜形成性
を有する樹脂とから成る金属薄膜は、多孔質基材
に対して0.01mg/cm2以上、通常0.01〜10mg/cm2
好ましくは0.1〜3mg/cm2の乾燥膜重量で形成さ
れるのが望ましい。上記薄膜は基材の加熱蒸散面
即ち得られる加熱蒸散板を熱板上に載置して加熱
する際熱板と接触する面(被加熱面)の反対側の
面の全面に亘つて形成されるのが好ましいが特に
全面である必要はなく、例えば蒸散面の周辺部分
等の一部分であつてもよい。この一部分に形成さ
れる場合少なくとも蒸散面の1/4が上記金属膜で
被覆されるのが好適である。 本発明の加熱蒸散板は、基材の薬剤蒸散面に上
記の如くして薬剤蒸気透過性を有する金属薄膜が
形成されると共に、該蒸散面に突起部が設けられ
ることを必須とする。ここで突起部とは、加熱蒸
散板を加熱装置に脱着する際、手指やつめにより
該蒸散板を容易に移動させ得る突出部を意味す
る。これは通常蒸散面表面より約0.1mm以上好ま
しくは0.1〜2mm程度突出していることが好まし
い。上記突出部の形状、大きさ及び形成位置は任
意であるが、通常上記蒸散板の周縁部全面もしく
はその一部分例えば長方形を有する蒸散板の場
合、その短軸又は長軸方向の一辺もしくは二辺に
形成させるのが好ましい。上記突出部の形成手段
は任意であり、通常平板状基材をプレス成形(打
ち抜き成形)して基材表面の所望の位置に凸部を
形成させるか、平板状基材表面に別個に作成した
突起部を貼り合せるか、又は基材の作成に当り、
適当な金型を利用して突出部が形成れるように成
型すればよい。 かくして得られる本発明の加熱蒸散板は、熱板
上に載置され、通常薬剤の蒸散可能な温度例えば
450℃程度まで好ましくは100〜350℃程度に加熱
されて用いられる。 上記熱板上に載置された本発明の加熱蒸散板の
加熱は、代表的には通常の電気蚊取器に見られる
如く電熱線、シート状ヒーター、半導体を用いた
ヒーター等により行なわれるが、例えば酸化カル
シウム等の水と接触して発熱する物質、鉄粉と酸
化剤との混合物、硫化ソーダーと炭化鉄及び(又
は)カーボンブラツクとの混合物等の酸化反応に
より発熱する物質、アルコールランプやガスバー
ナー等をも使用することができる。 本発明加熱蒸散板は蚊、ゴキブリ、ダニ、シラ
ミ、ノミ、南京虫等の所謂衛生害虫の防除や、ビ
ニールハウス等における農園芸害虫の防除に極め
て有効に利用できる他、芳香剤や咽喉吸入剤、皮
膚散布剤等としても利用できる。 以下本発明を更に詳しく説明するため実施例を
挙げる。 実施例 1 基材として2.2cm×3.5cm×0.30cmのパルプ板を
使用し、その片面にプレス成型により周辺巾2mm
及び高さ1mmの突起部を形成させると共に、該突
起部を有する基材面に、下記第1表記載の各種印
刷インキ用樹脂と金属粉末との混合液を塗布風乾
し、金属薄膜を形成させ、またこれにアレスリン
90mg又はピナミンフオルテ40mgに更にピペロニル
ブトキサイド(PB)40mgを加えたものを夫々n
−ヘキサンで1mlとして含浸させて本発明加熱蒸
散板を製造する。下記第1表に使用薬剤と金属粉
末の種類及びそれらの使用量を示す。また第1表
には比較のための突起部を設けることなく且つ金
属薄膜を形成させない比較加熱蒸散板(2.2×3.5
×0.3cm)を併記する。
【表】 尚第1表中使用した樹脂は次の通りである。 (a)…「TKUメジウム」、東洋インキ製造株式会社
製フエノール系樹脂 (b)…「SS5010メジウム」、同上社製アルキツド樹
脂 (c)…「SS3−300」、同上社製ニトロセルロース/
メラミン系樹脂 (d)…「SS6K−600」、同上社製ポリエステル系樹
脂 (e)…「SS8−800」、同上社製アクリル/ビニール
系樹脂 (f)…「WKZTDビクトリア」、同上社製フエノー
ル系樹脂 (g)…α−澱粉 (h)…カルボキシメチルセルロース 得られた各加熱蒸散板試料を以下の試験、
及びに供する。 <試験> 上記試料を、電気加熱により表面温度を164〜
168℃に保持した熱板(ステンレススチール製)
上に載置し、これを上部開口を有する紙製円筒内
で12時間加熱する。 一方シリカゲル(包装用乾燥剤JIS1級A型、粒
度40以下)20gを充填され、一端に脱脂綿を介し
てゴム栓によりロート(脚部内径7mm、長さ90
mm、開口部直径100mm)を設置され且つ他端に同
様に脱脂綿を介してゴム栓により設置されたガラ
ス管を有するガラス製管(内径24mm、長さ120
mm)から成るシリカゲルトラツプのロート開口部
を、上記紙製円筒の開口部に連結し、上記ガラス
管を真空ポンプに接続して、約2.0/分の吸引
速度で吸引して試料より蒸散される薬剤蒸気を上
記シリカゲルに捕集させる。尚上記シリカゲルト
ラツプは各1時間毎に交換する。かくして得られ
る各シリカゲルトラツプを以下の手順に従い処理
して、捕集成分(有効成分)の抽出及び分析を行
なう。 (1) 捕集したシリカゲルトラツプのロート部をは
ずし、内面をエチルエーテルにて洗浄し、洗液
をソツクスレー抽出器用平底フラスコ(以下受
液器とする)中にとる。沸石を入れ、さらにエ
チルエーテルを約100ml加える。 (2) シリカゲルトラツプのガラス管部をソツクス
レー抽出器中にそのまま入れ、(1)の受液器およ
び冷却管を付し、50℃の水浴中にて約2時間還
流抽出する。 (3) 抽出終了後受液器をはずし、50℃の水浴中に
てエチルエーテルを蒸留し回収する。 (4) エチルエーテルを留去した受液器に、内部標
準溶液(ステアリン酸エチル600mgをアセトン
に溶解して100mlとしたもの)1mlを加えてよ
く振り混ぜた後、その1μをマイクロシリン
ジ中にとり、ガスクロマトグラフにより分析し
て薬剤の有効揮散量を求める。 また上記試験終了後の加熱蒸散板を約5mm角
に裁断し、ソツクスレー抽出器を用いてエチル
エーテル100mlで抽出し、上記と同様に内部標
準溶液を加え、ガスクロマトグラフにより分析
して、供試後の蒸散板中の薬剤残存量を求め
る。 かくして得られる各単位時間当りの薬剤の有効
揮散量(Bmgとする)及び加熱蒸散板の薬剤残存
量(Cmgとする)より、次式に従い有効官揮散率
(%)及び残存率(%)を求める。 有効揮散率(%)=B/A×100 残存率(%)=C/A×100 尚Aは供試前の加熱蒸散板の薬剤含浸量(mg)
を示す。 結果は下記第2表の通りである。
【表】 上記第2表より本発明加熱蒸散板によれば単位
時間当りの薬剤有効揮散率を大巾に向上でき、か
つ残存率を大巾に減少させることが明らかであ
る。一方比較a及びcは比較b及びdよりも更に
有効揮散率及び残存率が悪化しており、相当する
本発明試料No.6及び1に認められる格別顕著な効
果が比較a、cからは全く予期できないことが明
瞭である。 <試験> 本発明加熱蒸散板試料No.3、6及び比較試料No.
aの夫々を用いて8畳間の部屋(面積13.2m2)に
て試験を行つた。 試験は電気蚊取器の発熱板に加熱蒸散板を密着
させ、通電して部屋の中央にセツトする。アカイ
エカ成虫は25cm立方のサラン網で作つたかごに約
25匹を放つ。このかごを電気蚊取器に通電30分後
に部屋の床から1.5mの高さに、そして、電気蚊
取器具より等しい距離の部屋4隅にセツトし、加
熱蒸散板のベーパーに接触して時間の経過に伴つ
てノツクダウンする個体数を記録する。1時間経
過後に供試虫を清潔なポリ容器に移して、1%砂
糖水を与え25℃前後の室内に24時間放置した後、
死虫数を調べる。 加熱蒸散板の時間的な効力を見るため、30分、
4、8および12時間について実験を行つた。 結果を上記試験を3度くり返した平均値にて下
記第3表に示す。
【表】 <試験> 本発明加熱蒸散板試料No.5と比較試料No.bを用
いて、有効成分の加熱蒸散板への残存分布を試験
する。 即ちφ12mmの正特性サーミスタよりなるヒータ
ー(中心の最高表面温度165℃)上にて12時間加
熱後、厚さ3mmを3等分し上中下に分けてピナミ
ンフオルテの残存率(%)を測定、また同様の試
験方法にて長辺部側を3等分し、左、中央、右と
して同様に残存率(%)を測定する。結果を下記
第4表に示す。
【表】 実施例 2 基材としてパーライト又は珪藻土の粉末50重量
%に木粉30重量%及びでんぷん20重量%を加え水
で練合後押出成型及び乾燥して得たパーライト板
及び珪藻土板(いずれも3cm×5cm×0.20cm)の
夫々に、実施例1と同様にして周辺巾2mm及び高
さ1mmの突起部を形成させ、次いでそれらの片面
に夫々各種インキ用樹脂を用い各種金属粉を混合
したものを塗布し風乾後、所定薬剤の夫々200mg
を含浸させて、下記第5表記載の本発明試料No.16
〜18を得る。また第5表には金属粉を使用しない
場合を併記する。
【表】 得られた各試料を、表面温度を350℃に保持し
た熱板上に載置する以外は、実施例1と同一の試
験<試験>に供し、20分経過後の有効揮散率を
求める。結果を第6表に示す。
【表】 上記第6表からも第2表と同様に本発明試料に
よれば薬剤の有効揮散率を顕著に向上できること
が判る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 加熱により蒸散される薬剤を基材に保持させ
    た加熱蒸散板において、該基材の薬剤蒸散面全面
    もしくはその一部分に薬剤蒸気透過性を有する金
    属薄膜を形成させると共に、該薬剤蒸散面に突起
    部を設けたことを特徴とする加熱蒸散板。 2 金属薄膜が金属微粉末と皮膜形成性を有する
    樹脂とから成るものである特許請求の範囲第1項
    記載の加熱蒸散板。 3 突起部が薬剤蒸散面周縁部の少なくとも一部
    に設けられる特許請求の範囲第1項記載の加熱蒸
    散板。 4 厚みが0.5〜3.0mmの範囲にある特許請求の範
    囲第1項記載の加熱蒸散板。
JP13225579A 1979-08-10 1979-10-12 Thermal fumigation mat Granted JPS5655301A (en)

Priority Applications (7)

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JP13225579A JPS5655301A (en) 1979-10-12 1979-10-12 Thermal fumigation mat
GB8022157A GB2057884B (en) 1979-08-10 1980-07-07 Method of thermally volatizing a chemical agent
GR62449A GR69685B (ja) 1979-08-10 1980-07-14
AR28177280A AR222880A1 (es) 1979-08-10 1980-07-15 Procedimiento de volatilizacion de un producto termicamente evaporable,y plaqueta de volatilizacion y accesorio para la misma,para poner en practica el procedimiento
FR8015592A FR2465416A1 (fr) 1979-08-10 1980-07-15 Procede, plaques, dispositifs et accessoires de volatilisation thermique d'un agent chimique
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