JPH11332449A - 防虫消臭脱臭シート - Google Patents
防虫消臭脱臭シートInfo
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- JPH11332449A JPH11332449A JP10140967A JP14096798A JPH11332449A JP H11332449 A JPH11332449 A JP H11332449A JP 10140967 A JP10140967 A JP 10140967A JP 14096798 A JP14096798 A JP 14096798A JP H11332449 A JPH11332449 A JP H11332449A
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Abstract
できる防虫消臭脱臭シートとする。 【解決手段】 活性炭、シリカゲル、活性アルミナ、ゼ
オライト、セラミックから選ばれた1つ以上の組み合わ
せからなる消臭脱臭剤およびピレスロイド系防虫剤をシ
ート状基材に担持させた防虫消臭脱臭シート。
Description
ともに周囲近傍の悪臭の除去および付着防止することを
目的とした防虫消臭脱臭シートに関する。
担持させた消臭脱臭シートは多く実用化されている。ま
た、防虫剤をシート状基材に担持させた防虫シートも実
用化されている。しかし、これらの機能を併せもつ満足
いく防虫消臭脱臭シートについては全く実用化されてい
なかった。
ートが実用化されていなかった原因としては、消臭脱臭
剤と防虫剤の相性不良によるもの、つまり消臭脱臭剤が
防虫剤を吸着および分解することによるものと考えられ
る。したがって、単に両者を組み合わせただけのシート
においては、消臭脱臭剤と防虫剤の組み合わせによって
は製造から販売までの流通中に変色、異臭等の発生によ
り商品性に問題が起きる頻度が高いばかりか、そのシー
トを使用することで衣類・食品・家具、器物等に重大な
損傷を与えることとなる。また、運良く変色、異臭の発
生をまぬがれたとしても使用時に消臭脱臭、防虫の両機
能が十分に効果を発揮せず、結果的に衣類・食品・家
具、器物等に損害を与えることになる。また、消臭脱臭
シートと防虫シートを別々に購入し、同時に併用するこ
とによっても上記のように両機能が十分に効果を発揮せ
ず、結果的に衣類・食品・家具、器物等に損害を与える
等の問題点が発生した。
同時に十分に発揮でき、製剤自身の安定性が高く、経済
性も高い防虫消臭脱臭シートを提供することにある。
本発明によれば、活性炭、シリカゲル、活性アルミナ、
ゼオライト、セラミックから選ばれた1つ以上の組み合
わせからなる消臭脱臭剤およびピレスロイド系防虫剤を
シート状基材に担持させたことを特徴とする防虫消臭脱
臭シートが提供される。好適には前記消臭脱臭剤が5〜
200g/m2であり、ピレスロイド系防虫剤が5〜3
00mg/m2であり、シート状基材として紙、布、不
織布、樹脂フィルムから選ばれた1つ以上の組み合わせ
を積層したものが用いられる。
虫剤の併用に関して鋭意研究を重ねた結果、活性炭、シ
リカゲル、活性アルミナ、ゼオライト、セラミックから
選ばれた1つ以上の組み合わせからなる消臭脱臭剤およ
びピレスロイド系防虫剤をシート状基材に担持させたも
のを用いた場合、消臭脱臭、害虫防除の両機能が同時に
十分に発揮でき、製剤自身の安定性が高く、経済性も高
い防虫消臭脱臭シートを提供しうることを見出した。
成分を吸着し、ピレスロイド系防虫剤が害虫を防除する
という単なる両機能の組み合わせのみならず、相互に悪
影響を与えることがないばかりか、害虫防除効果におい
ては単独で使用した場合に比べ、むしろ効果の向上がみ
られることを見出した。この原因についての詳細は定か
ではないが、ピレスロイド系防虫剤の雰囲気を害虫が察
知するのを消臭脱臭剤の効果によって防ぎ、害虫が躊躇
なくピレスロイド系防虫剤と接するためと考えられる。
酸性ガス、塩基性ガスを吸着することによりピレスロイ
ド系防虫剤そのものの安定性も向上し、保存流通中の安
定性向上のみならず、使用時においても長期の害虫防除
効果を得られることを見出した。さらには、消臭脱臭剤
にはピレスロイド系防虫剤の分解臭に対しても吸着作用
があることも見出した。しかも、前記消臭脱臭剤は不必
要な物質を放出することもなく、人畜に対する安全性も
高い。
活性アルミナ、ゼオライト、セラミックから選ばれた1
つ以上の組み合わせのものであるので、使用時に衣料お
よびタンス、収納容器、家具等へのにじみ出しや変色等
の悪影響が無く、また消臭脱臭効果が高い。
酸、トリメチルアミン、硫化水素、酢酸、メチルメルカ
プタン、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒドに代表さ
れる各種悪臭成分を消臭脱臭する。たばこ臭、食品臭、
かび臭、汗臭、糞尿臭、腐敗臭、香料臭、建材等に由来
する接着剤をはじめとした各種有害化学物質といった複
合臭をも消臭脱臭することはいうまでもない。また、消
臭脱臭剤の特性および対象臭に応じて公知の各種添着
剤、効力増強剤を添加するのは任意である。特に活性炭
に関しては酸性臭、塩基性臭、中性臭等の対象に応じて
多くの添着剤、改質剤、PH調節剤が知られている。
の点から粉末あるいは顆粒状であることが望ましく粒度
10〜330メッシュが好ましく、さらには18〜20
0メッシュがより好ましい。10メッシュより大きいと
シート状基材の表面の凹凸が大きくなり、見栄えが悪い
ばかりか、使用時に衣類、家具、器物等にキズを付ける
ことになる。また330メッシュより細かいと製造時の
扱いにおいて浮遊、静電気等による影響を受けやすく煩
雑であるばかりか、シート状基材からのこぼれ落ちが発
生して使用時に衣類、家具、器物等を汚す可能性があ
る。
る量は消臭脱臭剤にもよるが5〜200g/m2が好ま
しく、さらには10〜100g/m2がより好ましい。
すなわち、5g/m2より少ないと消臭脱臭効果が得ら
れず、200g/m2より多いとシート状基材の柔軟性
が失われるばかりか悪臭と消臭脱臭剤の接触の機会が減
り不経済である。
法としては、粉体そのままでも良いが各種溶剤、バイン
ダーと組み合わせて分散、液状化すること等も可能であ
り、印刷、塗布、接着、散布、熱プレス、サンドイッ
チ、基材材質への練り込み等といった手法および溶剤系
接着剤、エマルジョン系接着剤等といった材料を任意に
組み合わせることが可能であるがこれ限定されない。
害虫に対して防殺虫効果を有するものであれば特に限定
されない。例えば、ピレトリン、アレスリン、レスメト
リン、フタルスリン、フラメトリン、フェノトリン、シ
フェノトリン、プラレトリン、ペルメトリン、シペルメ
トリン、デカメスリン、フェンバレレート、シフルトリ
ン、シハロトリン、エトフェンプロックス、トラロメス
リン、エムペントリン、テフラメトリン、テラレトリ
ン、トランスフルスリン等が挙げられる。これらの防虫
剤において蒸気圧が10−4mmHg(25℃)未満の
ものが消臭脱臭剤との相性という点では好ましい。ま
た、これらのピレスロイド系防虫剤は単独で用いても良
いが2種以上を任意に組み合わせることも可能である。
としては5〜300mg/m2が好ましく、さらには1
0〜100mg/m2がより好ましい。すなわち、シー
ト状基材の材質、目付量(単位面積あたりの重量)、性
状、防虫剤の種類にもよるが5mg/m2より少ないと
十分な防虫効力が得られず、300mg/m2より多い
と衣類や家具へのにじみ出しの心配がある。
ては、防虫剤そのままでも良いが各種樹脂、バインダ
ー、溶剤等と任意に組み合わせることが可能であり、各
種版を使った印刷、含浸、浸漬、スプレー塗布、滴下、
基材材質への練り込み等が挙げられるが特に制限はな
い。
のシート状基材にそれぞれ担持して積層しても良いし、
同一のシート状基材の表裏面にそれぞれ担持しても良
く、さらには同一のシート状基材に離隔してそれぞれ担
持したり、重ねて担持しても良い。この場合、消臭脱臭
剤とピレスロイド系防虫剤のシート状基材への担持順序
については状況に応じて選択可能である。
の共力剤、例えばPBO(ピペロニルブトキサイド)、
IBTA(イソボルニルチオシアノアセテート)、IB
TE(イソボルニルチオシアノエチルエーテル)、S−
421(オクタクロロジプロピルエーテル)、サイネピ
リン500(N−(2−エチルヘキシル)−1−イソプ
ロピル−4−メチルビシクロ(2,2,2)オクト−5
−エン−2,3−ジカルボキシイミド)等を配合比1w
/w%から300w/w%程度を加えることは任意であ
るほか、公知の安定化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
樹脂、界面活性剤、溶剤、変色防止剤、拡散剤を任意の
割合で加えることが可能である。
いが、経済性、汎用性という点からは紙、布、各種製法
による不織布、樹脂フィルムから選ばれた1つ以上の組
み合わせを積層したものが好ましい。シート状基材のエ
ンボス加工、メッシュ化、孔開け、表面処理等の加工は
任意である。材質としてはパルプ、綿、ウール、シル
ク、麻、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ナイロン、レーヨン、ポリ塩化ビニリデン、アルミ
ニウム箔、アルミニウム蒸着フィルム、酸化ケイ素蒸着
フィルム等があるが特に限定されない。シート状基材の
目付量は好ましくは10〜300g/m2,さらには2
0〜100g/m2gがより好ましい。すなわち、10
g/m2以下では防虫剤および消臭脱臭剤の十分な担持
能力や強度に欠け、300g/m2以上ではシートの柔
軟性や扱いやすさ、経済性等の点で不満足なものとなっ
てしまう。
して、そのまま任意の寸法に裁断して引き出し、タンス
内、台所、床下、衣装ケース、食品庫、食器棚等に代表
される家屋家具内に敷設するほか、洋服カバー、袋、敷
物、巾着、ハンガーカバー、タペストリー等の形態に加
工して用いることができる。シート状であるがゆえに収
納空間等を占有することなく、また使用後の廃棄もいた
って簡便である。加工に際しては超音波接着、熱溶着、
縫製、接着剤による積層等、各種手段が挙げられる。ま
た、透明フィルムや着色フィルム、接着フィルム、固定
具、ステッカー、ファスナー、スリット、ポリチャック
等、他の素材と任意に組み合わせ可能である。さらに対
象害虫としてはゴキブリ、ハエ、カ、屋内塵性ダニ等の
衛生害虫、ハダニ、アブラムシ、ケムシ、コクゾウムシ
等の農業害虫、イガ、コイガ、ヒメカツオブシムシ、シ
ミ等の衣料害虫、アブ、ハチ、ゲジ、アリ、クモ等の不
快害虫、シロアリ、キクイムシ等の木材害虫、その他す
べての害虫に利用できることはいうまでもない。
知の害虫忌避剤、酸化防止剤、効力増強剤、紫外線吸収
剤、界面活性剤、溶剤、水、香料、着色剤、消臭剤、酸
化チタンに代表される光触媒、蒸散性防カビ殺菌除菌
剤、天然および合成植物精油、吸湿剤、吸水性ポリマ
ー、昆虫成長制御ホルモン様物質、ジエチルトルアミ
ド、インジケーター機能等を任意に加えることができ
る。
を具体的に説明するが、これらに限定されるものでない
ことはいうまでもない。消臭脱臭剤、防虫剤をシート状
基材に担持し、それらを組み合わせて下記表1に示す実
施例1〜13の製剤を作成し、それらを形態に示す通り
加工した。
製剤を作成し、それらを形態に示す通り加工した。
〜30のそれぞれについて防虫効力試験を行った。 試験方法 各製剤をアルミラミネートフィルムを材質とする袋で密
閉し、40℃にて1ケ月保管し、エージングを行う。そ
の後、開封して25℃に設定された室内に放置する。開
封直後、3ケ月後、6ケ月後、12ケ月後に各製剤の切
片(30×30cm)、衣料害虫(ヒメカツオブシムシ
中令幼虫20頭)、羊毛布片をガラスシリンダー(内容
積約20リットル)内に設置し、144時間後に羊毛布
の食害量を計測し、食害阻止率を下式により算出する。 食害阻止率(%)=100−食害量(mg)/羊毛布初
期重量(mg)×100
は12ケ月間にわたり十分な食害阻止(防虫効果)が得
られているのに対し、比較例23〜30では初期以外は
ほとんど効力を得られていない。また、比較例20〜2
2では初期においても効力が得られていない。効力が得
られない原因については定かでないが、エージング期間
中の薬剤分解、又は吸着、試験開始後の薬剤分解又は吸
着等が考えられる。また、害虫が製剤の切片を忌避した
ために、結果的に害虫と製剤が接触する機会が減少した
ものとも考えられる。
〜30のそれぞれについて消臭脱臭効力試験を行った。
なお、比較例20〜22については防虫剤自体の臭気が
強く、消臭脱臭剤としての効果が期待できないため消臭
脱臭試験からは除外した。 試験方法 各製剤を25℃に空調された室内に吊下する。吊下直
後、3ケ月後、6ケ月後、12ケ月後に各製剤の切片
(30×30cm)とタバコ臭を付着させた綿布片(3
0×30cm)とを密着し、24時間後に綿布の臭いの
変化を官能にて評価する。臭い強度の評価は下記表4の
基準によった。
は12ケ月間にわたり満足な消臭脱臭効力が得られてい
るのに対し、比較例23〜29では初期の弱い効果以外
はほとんど効力が得られない。比較例30は当然のこと
ながら効果は全く無い。
〜30のそれぞれについて経時安定性試験を行った。 試験方法 各製剤をアルミラミネートフィルムを材質とする袋に密
閉し、40℃の恒温槽内で保管する。1ケ月後、3ケ月
後、6ケ月後にシート状基材中の防虫剤残存量を有機溶
剤にて抽出し、ガスクロマトグラフにて定量する。残存
率を下表により算出する。 残存率(%)=防虫剤残存量(mg)/初期防虫剤量
(mg)×100
では6ケ月後でも十分な防虫剤残存率が得られているの
に対し、比較例23〜29では残存率の低下が顕著であ
る。ただし、蒸気圧が10−4mmHg(25℃)以上
のもの(エムペントリン)ではわずかな残存率の低下が
みられる。
下の基準で判断した。総合評価を表7に示す。
Claims (4)
- 【請求項1】 活性炭、シリカゲル、活性アルミナ、ゼ
オライト、セラミックから選ばれた1つ以上の組み合わ
せからなる消臭脱臭剤およびピレスロイド系防虫剤をシ
ート状基材に担持させたことを特徴とする防虫消臭脱臭
シート。 - 【請求項2】 前記シート状基材に該消臭脱臭剤を5〜
200g/m2担持させることを特徴とする請求項1記
載の防虫消臭脱臭シート。 - 【請求項3】 前記シート状基材にピレスロイド系防虫
剤を5〜300mg/m2担持させることを特徴とする
請求項1記載の防虫消臭脱臭シート。 - 【請求項4】 前記シート状基材が紙、布、不織布、樹
脂フィルムから選ばれた1つ以上の組み合わせを積層し
たものからなることを特徴とする請求項1または2また
は3記載の防虫消臭脱臭シート。
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---|---|---|---|
JP14096798A JP3903232B2 (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | 防虫消臭脱臭シート |
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JP3903232B2 JP3903232B2 (ja) | 2007-04-11 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2007170058A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Matsushita Electric Works Ltd | 家屋構造 |
JP2008075207A (ja) * | 2006-09-21 | 2008-04-03 | Hakugen:Kk | 繊維製品の変色防止方法および繊維製品変色防止剤 |
JP2008074765A (ja) * | 2006-09-21 | 2008-04-03 | Hakugen:Kk | 繊維製品保管製剤および繊維製品の保管方法 |
JP2015105244A (ja) * | 2013-11-29 | 2015-06-08 | 白元アース株式会社 | 防虫消臭剤 |
-
1998
- 1998-05-22 JP JP14096798A patent/JP3903232B2/ja not_active Expired - Fee Related
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