JPH0539203A - ダニ類の防除組成物 - Google Patents

ダニ類の防除組成物

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JPH0539203A
JPH0539203A JP35254391A JP35254391A JPH0539203A JP H0539203 A JPH0539203 A JP H0539203A JP 35254391 A JP35254391 A JP 35254391A JP 35254391 A JP35254391 A JP 35254391A JP H0539203 A JPH0539203 A JP H0539203A
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JP
Japan
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oil
mites
salicylate
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composition
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JP35254391A
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Inventor
Miharu Nomura
美治 野村
Michiyo Kashiwagi
美千代 柏木
Shigemasa Aoki
重正 青木
Junichiro Mesaki
潤一郎 目崎
Akira Nishimura
昭 西村
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Earth Corp
Original Assignee
Earth Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 屋内に生息するダニ類に対して優れた駆除効
果を示し、しかも人体に対する安全性が高いダニ駆除組
成物を提供すること。 【構成】 シトロネラール、サリチル酸メチル、サルチ
ル酸ブチル、ベンジルプロピオネート、イソオイゲノー
ル、ベンジルアセテイト、エチルインバネレイト、ゲラ
ニルアセテイト、シトラール、イソサルフォール、β−
フェネチルアセテイトからなる群から選んだ1種又は2
種以上を有効成分として含有するダニ類の防除組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家庭用、業務用に適した
屋内にあるダニ類の防除組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年住居環境の改善とともに屋内床面例
えば畳、ジュータン、カーペットなどの敷物の下、内部
及び表面、あるいはフトン類、毛布、枕、ソファー、ぬ
いぐるみなどの内部又は表面など通気性が悪く適度な湿
度及び温度を有する場所にダニ類が多数繁殖している。
【0003】これら屋内のダニ類は、これまで疫学的な
研究により気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性
皮膚炎などのアレルギー性疾患や刺咬性皮膚炎の原因と
なっている重要な衛生害虫である。それに加えて現実に
刺咬されていないにもかかわらず、精神的なアレルギー
性の掻痒あるいはダニノイローゼを催させることもしば
しば見られている。とりわけ先のアレルギー性疾患の患
者と寝具類にあるダニ類の関係は西宮市の調査にあるよ
うに、寝具類からダニ類を除去することで気管支喘息患
者の発作回数が減少することが示唆され、これらより寝
具類にあるダニ類とアレルギー性疾患に相関関係がある
と推論されていると共に、その他にも同様の研究結果が
多く発表されている。
【0004】また、寝具やぬいぐるみなどのダニ類を駆
除する方法として、ダニ類が約50℃程度の熱を与えら
れることで死滅することを利用して該寝具類を天日干し
する方法(実開平2−22793号)あるいはフトン乾
燥機による防除方法(特開平2−39840号)が示さ
れている。
【0005】これ以前には、屋内でカーペット、絨毯、
あるいは畳などのダニ類の駆除方法として各種の揮散し
ない殺ダニ剤を配合したエアゾール剤を用いて針などに
より駆除したい場所に該殺ダニ剤を注入・散布したりあ
るいは該殺ダニ剤を紙あるいは樹脂などに含浸させたシ
ート剤を畳、カーペットの下に敷き込んだり、押し入れ
の下紙として用いていた。
【0006】他の防除方法としては寝具類、衣類、畳、
カーペットなどを洗濯する方法があった。
【0007】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、上述した屋
内のダニ類の駆除方法として、電気掃除機を用いて除去
する方法は継続的に行うには労力がかかる。寝具類を天
日干しする方法はフトン内部の湿度を下げるだけでほと
んど駆除できなく、フトン乾燥機による防除方法は高価
な機械を購入しなければならないと同時に処理に充分な
時間が必要であり、各種揮散しない殺ダニ剤を配合した
シート剤およびエアゾール剤を用いる方法はシート剤で
は表面しか効果がなく、エアゾール剤では駆除効果は充
分でなく安全性でも好ましくなく、更に洗濯による防除
方法も一般家庭では簡便にできないため金額もかかると
同時に保管状態にも注意が必要である。新しく繊維製品
を購入する場合は、すでに殺ダニ剤による処理をした物
あるいはダニ類が通らない繊維を使用した物を用いれば
よいが、既存の物に対しては簡便で、有効なダニ類の防
除組成物がないため、アレルギー性疾患患者を始めとし
てダニ類に困っている人たちからダニ類の防除組成物が
熱望されている。
【0008】よって、本発明はダニ類を防除することを
目的として鋭意研究した結果、揮散性の有効成分を用い
ることで容易にダニ類を駆除する防除組成物を発見し
た。
【0009】
【問題を解決するための手段】本発明はo−アニソール
アルデヒド、ベンズアルデヒド、シトロネラール、クミ
ンアルデヒド、ぺリルアルデヒド、サリチル酸メチル、
サリチル酸エチル、サリチル酸プロピル、メチルベンゾ
エイト、エチルベンゾエイト、ベンジルアルコール、4
−メチルベンジルアルコール、シネオール、リナロー
ル、d−リモネン、α−ピランドレン、β−ピネン、1
−メントール、d−メントール、d−カルボン、1−カ
ルボン、メントン、酢酸メンチル、エムペントリン、パ
ラジクルロロベンゼン、α−ターピネオール、メンタジ
エン、メンテン、ピノカルベオール、ピノカルボン、ピ
ペリトン、ピペリテノン、ミルテナール、プレゴン、ベ
ルベノン、ジヒドロカルボン、α−ピネンオキサイド、
リナロールオキサイド、パラクロロメタキシレノール、
α−ブロモシンナムアルデヒド、カンファー、ナフタリ
ン、α−ピネン、サリチル酸フェニル、フタル酸ジエチ
ル、サルチル酸ブチル、ベンジルプロピオネート、イソ
オイゲノール、ベンジルアセテイト、エチルインバネレ
イト、ゲラニルアセテイト、シトラール、イソサルフォ
ール、β−フェネチルアセテイトからなる群から選んだ
1種又は2種以上を有効成分として含有するダニ類の防
除組成物に係る。
【0010】本発明を用いうるダニ防除対象物(以下対
象物という)は、枕、掛布団、敷布団、マットレス、毛
布、シーツ、タオルケットなどを示す。これ以外にも従
来から発売されている殺ダニ用エアゾール剤で処理され
てきた物のうち、内容積が充分にあり、かつ表面に薬剤
を注入するための開口部を有してなく、該エアゾール剤
においても薬液が内容物中に充分拡散できないもの、例
えばぬいぐるみ、座布団等も含まれる。更に殺ダニ組成
物が残存しない方が好ましい物、例えば畳、カーペット
等の表面、内部も含まれる。
【0011】一使用形態として対象物を収納具に収納し
てダニ類の防除組成物(以下防除組成物という)を用い
る場合の収納具としては、形状は袋状、箱状、シート状
等が例示できるがこれらに制限されるものではない。こ
れは収納具内の前記した有効成分を充分な時間保持でき
るだけの気密性を有する物であれば良く、例えば、袋状
であれば該収納具中に対象物を入れ、開口部を閉じれば
良く、箱状であれば該収納具内に対象物を入れ、蓋がで
きるものであれば良い。シート状であれば該収納具にて
対象物を包めれば良く、対象物が充分な重さを有する場
合は該収納具によって包装し、床面に開口部を向けるこ
とで実質的に対象物が収納できれば良い。そして、特別
な収納具を用いなくてもシーツ、毛布等の他の対象物を
包装するのに充分な大きさを有するもので収納すること
ができればよい。そして、その他収納具としては押し入
れあるいはタンスなどの適切な収納容積を有する物も利
用できる。
【0012】本発明にて、ダニ類の防除処理する対象物
の大きさはなんら制限を受けないが、一使用形態である
収納具に入れて用いる場合は、対象物全体に有効成分を
拡散させることから、敷布団であれば1から5枚(約2
00cm×約200cm×約100cm)程度の大きさ
が好ましい。特に対象物を保存する時には、防除処理後
該収納具に収納されたまま押し入れなどに収納すること
が有効であることから、敷布団であれば3枚つまり約1
00cm×60cm×90cm程度の大きさが好まし
い。そして、毛布、枕などを処理してそのまま保管する
場合は約50cm×約50cm×約50cm程度であっ
てもよい。特に枕を単独で処理する場合などは約30c
m×約50cm×約10cm程度の大きさであれば良
い。
【0013】本発明を用いる前記収納具の材質として
は、前記有効成分を収納具内に滞留させうるものであれ
ば良く、シーツあるいは毛布等の繊維製品でも良い。好
ましくは気密性の高い素材を用いることがダニ類の逃亡
を防ぎ充分な防除効果につながることより合成樹脂、例
えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、ポリエステル、ナイロン、エチレ
ン−ビニル共重合体、ポリスチレン、セロハンなどがあ
げられる。場合によっては木材、不織布、紙類なども用
いうる。
【0014】本発明におけるダニ類は対象物に付着して
いるダニ類であれば限定されない。住宅内に発生するダ
ニ類が全て対象となり、前気門亜目、中気門亜目、無気
門亜目のダニ類があり、前気門亜目としてはツメダニ
類、ホコリダニ類、中気門亜目としてはヤドリダニ類、
トリサシダニ類、無気門亜目としてはヒョウヒダニ類、
コナダニ類がある。特に無気門亜目は寝具類にいるダニ
類の大多数を占めており、これはヒョウヒダニ類にあた
るヤケヒョウヒダニ、コナヒョウヒダニあるいはコナダ
ニ類にあたるケナガコナダニ、ニクダニなどである。ま
た近年普及してきた羽毛布団等に付着が見られるウモウ
ダニも重要な対象ダニ類である。そして、住居内で発生
しないダニ類でも迷入してきたダニ類に対しては本発明
は有効である。
【0015】本発明において、更に他の揮散性の有効成
分は揮散成分を含んでいる各種の精油があげられる。例
えばアーモンドピッター油、ペリラ油、スペアミント
油、ジル油、キャラウェイ油、ベイシル油、冬緑油、ヒ
ノキ油、シーダー油、レットシーダー油、ビャクシン
油、アスナロ油、イトスギ油、クロベ油、ヒバ油、アビ
エス油、テレピン油、米桧油、松根油、スギ油、樟脳
油、芳樟油、サッサフラス油、レモン油、ユーカリ油、
ハッカ油、ベルモット油、バラ油、カジプト油、カルダ
モン油、キャッッシー油、セドラリーフ油、セラリー
油、カモミル油、シナモンバック油、シトロネラ油、コ
レアンダー油、クミン油、エレミン油、エストラゴン
油、フェニル油、ペフルーツ油、ホー油、ホーリーフ
油、ジャスミン油、ローレルリーフ油、ラべンダー油、
ミルトル油、ネロル油、ライム油、オリバルム油、ピテ
グラン油、ピネン油、ニネンニードル油、スイートオレ
ンジ油、サーミー油、チュールペン油、ワームウッド
油、ヤラング油、あるいはシソ科、クスノキ科、フトモ
モ科、スギ科、ヒノキ科、マツ科植物の精油等が例示で
き、これら精油から選んだ1種もしくは2種以上を用い
ることもできる。
【0016】本発明におけるダニ類に対し該防除組成物
の用い方は、他の成分を加えずに単独の形で用いること
もできるが、使い易くするために各種の薬剤例えば酸化
防止剤、殺虫剤(例えばエムペントリン、DDVPな
ど)、殺菌剤、防黴剤(例えばオルソフェニルフェノー
ル、トリブロモフェノールなど)、共力剤(例えばイソ
ボルニルチオシアノアセテート、オクタクロロジプロピ
ルエーテルなど)、忌避剤(例えばジエチルトルアミ
ド、ジエチルフタレート、ジブチルフタレートなど)を
組成物中に加えることもできる。
【0017】特に殺虫剤はダニ類と同様の環境を好むチ
ャタテムシ類あるいはアリガタバチ類も同時に防除でき
ることから有用であり、殺菌剤または防黴剤についても
同様で各種のカビ、細菌、放線菌等の繁殖を抑えること
で衛生的かつ悪臭の発生を抑える点で有利である。この
場合有効成分以外の各種の薬剤についても揮散性を有す
る方が好ましい。そして、保管用に本発明を使用する場
合は短時間に揮散してしまうため揮散を抑制するように
シリコン系等の多孔質マイクロカプセルなどに封入して
も良い。
【0018】該防除組成物を保持するための支持体とし
てはシート状、錠剤、粒剤、粉剤等その形状にはなんら
制限はなく、一使用形態としては該収納具内において充
分な量の有効成分が有効に揮散されれば良く、その気中
濃度は有効成分、該収納具内の広さあるいは対象物の内
容物の密度によっても異なるがおよそ0.01から10
00ppmの濃度が有れば良く、好ましくは0.1から
100ppmの濃度である。また、該有効成分を該収納
具の内面に塗布する形状でも良い。しかし通常有効成分
を拡散させる表面積が広い方が早く拡散することから、
シート状が好ましい。また支持体の基材としては、例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリエステル等の合成樹脂シート、
動植物質又は無機質繊維体シート(紙、布、不織布、皮
革等)単独あるいはこれらの混合シートまたは合成樹脂
シート及び/又は動植物質シートとの混合シート又は混
紡布、上記合成樹脂と植物繊維との混紡布または不織布
および上記各種シートの積層シートが例示できる。これ
ら基材への有効成分の保持手段は特に制限はなく、例え
ば含浸、滴下、噴霧、練合などが例示でき、この場合有
効成分は溶剤例えばキシレン、トルエン、アセトン、ヘ
キサン、エタノール、メタノールなどに溶解してそのま
ま塗布することもできる。また、必要に応じて塗膜形成
剤例えばセルロース誘導体、ビニル系樹脂、エステル系
樹脂、ウレタン系樹脂、シリコン系樹脂、アクリル系樹
脂、塩化ゴム系樹脂等を添加することもできる。また、
錠剤、粒剤、粉剤の形態の場合有効成分が固体であれば
そのまま製剤化して良い。通常は固体担体に該有効成分
を含有する組成物を保持させ安定化剤、揮散調整剤等を
添加することが出来る。固体担体としてはケイ酸、カオ
リン、活性炭、ベントナイト、珪素土、タルク、クレ
ー、炭酸カルシウム、陶磁器粉等の鉱物粉末、木粉、大
豆粉、小麦粉、澱粉等の植物粉末、シクロデキストリン
等の包接化合物等が例示でき、揮散調整剤としてはトリ
クロロデカン、シクロドデカン、2,4,6−トリイソ
プロピル−1,3,5−トリオキサン、トリメチレノー
ルボンネンなどを用い昇華性固剤とすることもできる。
そして、支持体においては該有効成分を塗布した部分と
直接寝具類が接触しないよう通気性のあるフィルムでお
おったりあるいは形状を工夫することが好ましい。
【0019】更に他の製剤として該防除組成物を用いる
場合、必要に応じ乳化剤、固着剤、分散剤、湿潤剤、安
定剤、噴射剤等を適宜添加することにより、油剤、乳
剤、水和剤、噴霧剤、エアゾール剤、加熱蒸散剤、燻煙
剤、塗布剤、洗浄剤、シャンプー等として用いえる。
【0020】本発明における寝具類に対する防除方法の
一例としては該収納具内に、対象物および該防除組成物
を同封してもよく、対象物を該収納具内に収納する場合
その対象の折方あるいは収納の順番については制限はな
い。また、防除組成物を有した支持体の設置場所につい
ても制限はない。好ましくは折りたたまれた対象物の間
に挿入すると、短時間に該有効成分が作用できるので良
い。
【0021】
【作用】本発明は容易にダニ類を揮散性の有効成分にて
駆除し、該有効成分は適切な温度及び湿度のもとで放置
する事ですみやかに対象物より揮散し、該有効成分は残
存せず、駆除後の繊維類は安全に使用しうる。
【0022】
【実施例】下記に実施例により本発明を更に詳細に説明
する。しかし下記の実施例は本発明の範囲を制限するも
のではない。そして、各種の効力試験に用いたダニ類は
コナヒョウヒダニ(以下ヒョウヒダニという)又はケナ
ガコナダニ(以下コナダニという)である。
【0023】実施例1 本発明の防除組成物の各種ダニに対する殺ダニ効果を後
述するガス化法により調べた。また従来用いられている
殺ダニ類と同様の方法で比較した。有効成分としてはイ
ソサルフォール(以下A物質とする)、サルチル酸メチ
ル(以下B物質とする)、シトラール(以下C物質とす
る)、シトロネラール(以下D物質とする)、ゲラニル
アセテイト(以下E物質とする)、ベンジルアセテイト
(以下F物質とする)、エチルイソバネレイト(以下G
物質とする)、β−フェネチルアセテイト(以下H物質
とする)、1−メントール(以下I物質とする)、酢酸
1−メンチル(以下J物質とする)、サルチル酸ブチル
(以下K物質とする)、ベンジルプロピオネート(以下
L物質とする)、イソオイゲノール(以下M物質とす
る)、パラクロロメタキシレノール(以下N物質とす
る)を用い、また従来用いられている殺ダニ剤としては
d−T80−レスメトリン、ペルメトリンを用いた。ま
た、混合物についてはカッコ内に配合比率を記載した。
【0024】まずガス化法は、腰高シャーレ(φ9cm
×6cm)の蓋にろ紙(2cm×2cm)を貼り付け、
これに有効成分をアセトンに溶解して本発明の防除組成
物を得た有効成分の含量が10mgになるよう防除組成
物を含浸させる。腰高シャーレ中に各種のダニを100
から200頭をいれ、先の処理紙を貼付した蓋をもちい
て密封する。24時間経過の時点で曝露を中止し、曝露
中止後24時間経過後に実体顕微鏡下(オリンパス社
製)で各種ダニ類の生死を判定した。そして、致死率は
下記の式により求め、結果を表1に2連の平均値で示し
た。 致死率(%)=〔(致死ダニ数)/(総ダニ数)〕×1
00
【0025】
【表1】
【0026】実施例2 アクリル樹脂板(80×30×3mm)の中央に直径
1.5cmの穴を作り、該穴の下面に和紙を貼り通気性
を与えた。該穴に約200頭のダニ等を培地と共に入
れ、スライドガラスにて上面を蓋した。該アクリル樹脂
板をシャーレ(直径12cm、深さ2.5cm)の中に
置き、更に各有効成分を入れた時計皿を入れ密封した。
該シャーレを24時間静置してダニ類が全部死滅する量
つまり致死量(μg)を求め表2に示した。又、全部死
滅とは24時間静置後、開蓋して48時間後に顕微鏡で
観察してダニの動きのない事を示す。
【0027】
【表2】
【0028】実施例3 アクリル樹脂板(80×30×3mm)の中央に直径
1.5mの穴を作り、該穴の下面に和紙を貼り通気性を
与え、該穴に約40頭のダニ類を培地と共に入れ、スラ
イドガラスにて上面に蓋をした。該アクリル板をシャー
レ(直径12cm、深さ25cm)の中に置き、各有効
成分を20μl、5μl、1μl入れた時計皿及び飽和
塩化カリウム水溶液2mlを入れた時計皿をシャーレ内
に入れ、24時間及び48時間曝露し、そのダニ類の全
部死滅を観察して、その結果を表3に示す。全部死滅は
曝露後24時間開蓋して観察してダニの動きのない事を
示す。
【0029】表において24時間で全部死滅は”+
+”、48時間で全部死滅は”+”活性が認められなか
ったものを”−”とした。
【0030】
【表3】
【0031】実施例4 実施例1の有効成分A物質、C物質、J物質、H物質お
よびフェニトロチオンのアセトンに溶解し、本発明の組
成物を得た90×90cmのクラフト紙に有効成分が2
g含有するように各アセトン溶液を含浸させた。該クラ
フト紙の溶媒除去直後に敷布団を2つ折りにした間に挿
入し、収納具として毛布を用いて2つ折りにした敷布団
を包装し25℃で4時間ダニ類の防除を処理した。その
後この敷布団をクラフト紙が接触していた面を外面とし
て外気温22±1℃、45%RHの条件下の屋外にて3
及び5時間天日干した。各々の経過時間において各有効
成分の薬剤臭の有無を官能的に判断し、その結果を第4
表に示した。なお+が薬品臭を有し、−が薬品臭なしを
示す。
【0032】
【表4】
【0033】製剤例1 シート材 l−メントール1800mgと酢酸l−メンチル270
0mgを混合撹拌してクラフト紙1mに均一に含浸塗
布してシート材を調製した。
【0034】製剤例2 錠剤 サリチル酸ブチル5重量部をパラフィン5重量部に溶解
し、更に水20重量部とツイーン80 5重量部に分散
した後、でんぷん50重量部に混練して圧縮成型して錠
剤を調製した。
【0035】製剤例3 粒剤 l−メントール20重量部をメタノール10重量部に溶
解し、でんぷん70重量に混練してペレット状の粒剤を
調製した。
【0036】製剤例4 粉剤 珪酸カルシウム10重量部にベンジルプロピオネート2
0重量部を混練して、粉剤を調製した。
【0037】製剤例5 エアゾール剤 イソオイゲノール10gをエタノール210mlに溶解
し、噴射剤としてLPG、DMEとエアゾール容器に同
封し、エアゾール剤を調整した。
【0038】製剤例6 蒸散剤 酢酸l−メンチル5重量部にタルク10重量を混練し
て、更にポリエチレン樹脂と混練した後板状に成型に蒸
散剤を調整した。
【0039】
【発明の効果】本発明は容易にダニ類を駆除し、該有効
成分は適切な温度及び湿度のもとで対象物を放置する事
ですみやかに揮散し、該有効成分は残存せず、駆除後は
安全に使用しうる等種々の効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 37/10 8930−4H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】o−アニソールアルデヒド、ベンズアルデ
    ヒド、シトロネラール、クミンアルデヒド、ペリルアル
    デヒド、サリチル酸メチル、サリチル酸エチル、サリチ
    ル酸プロピル、メチルベンゾエイト、ベンジルアルコー
    ル、4−メチルベンジルアルコール、エチルベンゾエイ
    ト、シネオール、リナロール、d−リモネン、α−ピラ
    ンドレン、β−ピネン、1−メントール、d−カルボ
    ン、1−カルボン、メントン、酢酸メンチル、エムペン
    トリン、α−ターピネオール、メンタジエン、メンテ
    ン、ピノカルベオール、ピノカルボン、ピペリトン、ピ
    ペリテノン、ミルテナール、プレゴン、ベルベノン、ジ
    ヒドロカルボン、α−ピネンオキサイド、リナロールオ
    キサイド、パラクロロメタキシレノール、α−ブロモシ
    ンナムアルデヒド、カンファー、パラジクロロベンゼ
    ン、ナフタリン、α−ピネン、サリチル酸フェニル、フ
    タル酸ジエチル、サルチル酸ブチル、ベンジルプロピオ
    ネート、イソオイゲノール、ベンジルアセテイト、エチ
    ルインバネレイト、ゲラニルアセテイト、シトラール、
    イソサルフォール、β−フェネチルアセテイトからなる
    群から選んだ1種又は2種以上を有効成分として含有す
    るダニ類の防除組成物。
  2. 【請求項2】サリチル酸メチル、シトロネラール、サル
    チル酸ブチル、ベンジルプロピオネート、イソオイゲノ
    ール、ベンジルアセテイト、エチルインバネレイト、ゲ
    ラニルアセテイト、シトラール、イソサルフォール、β
    −フェネチルアセテイトからなる群から選んだ1種又は
    2種以上を有効成分として含有するダニ類の防除組成
    物。
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