JP2897054B2 - 殺ダニ剤 - Google Patents

殺ダニ剤

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JP2897054B2
JP2897054B2 JP5467290A JP5467290A JP2897054B2 JP 2897054 B2 JP2897054 B2 JP 2897054B2 JP 5467290 A JP5467290 A JP 5467290A JP 5467290 A JP5467290 A JP 5467290A JP 2897054 B2 JP2897054 B2 JP 2897054B2
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acaricide
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雄一 田中
竜志 野村
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Esu Tee Kagaku Kk
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規な殺ダニ剤に関する。
(従来の技術) 近年の生活様式の変化に伴い、屋内でダニが大量に発
生するようになり、大きな問題となっている。例えば、
カーペット、布団等に発生し、棲息するチリダニは、喘
息等のアレルゲンとなり、健康上の大きな脅威となって
いる。また、畳に棲息するコナダニ類は健康に直接の害
はないものの不快感を伴い、ツメダニの大発生を誘発す
る因子となっている。
従来、屋内に棲息するダニを防除するために、フェニ
トロチオン、フェンチオン、DDVP、ダイアジノン等のリ
ン酸系化合物、プロポクサー,NAC等のカーバメイト系化
合物、その他、サリチル酸フェニル、安息香酸ベンジ
ル、DEET(N,N−ジエチル−3−メチルベンザミド)等
の種々の薬剤が用いられている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、上記のダニ防除薬剤はいずれも、毒性が高か
ったり、高価であったり、一定の範囲のダニにしか効か
ない等の欠点があった。
またこれらの薬剤は、ダニと接触しなければ効果が出
現しないため、その効果を発揮させるためには断続的に
処理するとか、畳の内部を処理する場合には薬剤注入を
万遍なく行わなければならないという欠点があった。
(課題を解決するための手段) 本発明者は、新規な殺ダニ剤を得べく、種々の化合物
について、そのダニに対する薬理作用を検索していたと
ころ、ベンジルアセテートは優れた殺ダニ効果を有し、
しかも従来のダニ防除薬剤の欠点を解消するものである
ことを見出し本発明を完成した。
すなわち本発明は、ベンジルアセテートを有効成分と
して含有する殺ダニ剤を提供するものである。
本発明の殺ダニ剤は、このベンジルアセテートを公知
の液体または固体担体と組合せ配合し、油剤、乳剤、水
和剤、噴霧剤、エアゾール剤、粉剤、粒剤、薫蒸剤、蒸
散剤等適当な剤形とすることにより調整される。
使用することのできる液体担体の例としては、水、メ
タノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のア
ルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘ
キサノン等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメチルエーテル等のエーテル類、ヘキサン、ケロ
シン、ノルマルパラフィン、ソルベントナフサ等の脂肪
族炭化水素類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素
類、ジクロロメタン、ジクロロエタン等のハロゲン化炭
化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類等が
挙げられる。
また、固体担体の例としては、ケイ酸、カオリン、活
性炭、ベントナイト、ケイソウ土、タルク、クレー、炭
酸カルシウム等の無機粉末、大豆粉、小麦粉、デンプン
等の植物粉末、シクロデキストリン等の包接化合物が挙
げられる。
本発明の殺ダニ剤には、さらに剤形およびその必要に
応じて乳化剤、分散剤、展着剤、安定剤、噴射剤、揮散
調整剤を添加することもできる。
叙上の如くして得られた本発明の殺ダニ剤中の有効成
分量は、剤形、使用方法、使用場所等に応じて調整する
ことが可能であるが、一般には組成物中、0.1〜80重量
%程度、特に1〜40重量%程度とすることが望ましい。
本発明の殺ダニ剤で好ましい殺ダニ効果を得るために
は、例えばカーペット等に散布する場合、1平方メート
ル当たり有効成分として20mg程度以上散布すれば良い。
なお、本発明の殺ダニ剤の有効成分であるベンジルア
セテートはそれ自体で揮散して殺ダニ作用を有するの
で、散布すべき部屋の広さに見あった表面積を有する組
成物とし、自己揮散作用のみによって連続的に散布させ
ることが可能であり、便利である。こうすることによ
り、例えば畳中のダニに対しても従来より少ない薬剤注
入箇所で充分な効果が期待できる。また、布団等の寝具
類のダニに対しても薬剤を揮散させることにより効果的
に布団綿中のダニを防除し得るし、揮散が早い点から、
処理後の残留薬剤も短時間に除去し得る。
(作用および発明の効果) 本発明の殺ダニ剤の有効成分であるベンジルアセテー
トは、コナヒョウヒダニやヤケヒョウヒダニ等のヒョウ
ヒダニ類、ケナガコナダニのコナダニ類に対し優れた作
用を有し、しかも天然成分であって、人や動物に対して
安全性の高いものである。
従って、本発明の殺ダニ剤は、畳、カーペット、床、
廊下等の室内を始め、マットレス、布団、枕等の寝具、
ソファー、収納具等の家具等に適用することにより、安
全かつ有効にダニ類を駆除することができる。
特に、ベンジルアセテートの自己揮散能を利用した殺
ダニ剤によれば、容易に短時間で室内のダニを駆除する
ことができるので極めて有利である。
(実施例) 次ぎに実施例、試験例を挙げ、本発明をさらに詳しく
説明する。
実施例1 殺ダニ試験 ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)を供試虫
として用い、下に示すドライフィルム法で本発明の殺ダ
ニ剤の効果を調べた。
この試験結果を第1表に示す。
試験方法 (1)ドライフィルム法 ガラス製バイアル(直径1cm、高さ6cm)にアセトンで
所定濃度に希釈した薬剤を一定量入れた。薬剤を容器内
面に均一に付着させ、アセトンを揮散させた後、所定数
のケナガコナダニを入れ、通気性テフロンラップで口を
塞いだ。
一区三連とし、相対湿度75%、温度25℃の条件下で保
管し、一日後の致死率を観察した。
結果 実施例2 揮散作用による殺ダニ効果 直径5.5cmのろ紙に薬剤を含浸させ、同径のシャーレ
に入れた。一方、それぞれのバイアル(直径3cm、高さ6
cm)にケナガコナダニとヤケヒョウヒダニ(Dermatopha
goides pteronyssius)の繁殖培地を入れ、口を通気性
ラップで塞いだ。500mlのフラスコにそれぞれのダニバ
イアルと薬剤のシャーレを入れ、フラスコの口をラップ
で密閉した。一日放置後にダニの生死を観察し、薬剤の
揮散による殺ダニ活性を判定した。この結果を第2表に
示す。
この結果から明らかなように、ベンジルアセテートは
従来の殺ダニ剤と異なり、その揮散成分に強力な殺虫活
性を有している。
実施例3 スプレー型殺ダニ剤 20gのベンジルアセテート、130gのエタノールおよび1
50gの液化石油ガスを常法に従いエアゾール用耐圧缶に
充填して殺ダニ剤を得た。
実施例4 シート型殺ダニ剤 直径11cmのろ紙にベンジルアセテート0.5gを含浸させ
て殺ダニシートを得た。
試験例1 1のフラスコにケナガコナダニの繁殖培地0.5gを入
れ、これに実施例3で得た殺ダニ剤を3秒間スプレーし
た。1日放置後に培地の一部を取り、殺ダニ率を測定し
たところ、ほぼ100%の殺ダニ率であった。
試験例2 ガラス容器内に実施例4で得た殺ダニシートを敷き、
その上に8×8cmのカーペットを置いてケナガコナダニ
の繁殖培地0.5gを加えた。蓋をして1日放置後に生きダ
ニ数を測定してダニ防除率を求めた。この結果、ダニ防
除率はほぼ100%であり充分な効力が得られた。
試験例3 ガラス容器内に実施例4で得た殺ダニシートを敷き、
その上に綿2gを入れた。これにケナガコナダニの繁殖培
地1gを加え、蓋をして1日放置後に生きダニ数を測定し
てダニ防除率を求めた。この結果、ダニ防除率はほぼ10
0%であり、充分な効力を示した。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベンジルアセテートを有効成分として含有
    する殺ダニ剤。
JP5467290A 1990-03-06 1990-03-06 殺ダニ剤 Expired - Lifetime JP2897054B2 (ja)

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