JP2605779B2 - 殺ダニ剤 - Google Patents

殺ダニ剤

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JP2605779B2
JP2605779B2 JP63029109A JP2910988A JP2605779B2 JP 2605779 B2 JP2605779 B2 JP 2605779B2 JP 63029109 A JP63029109 A JP 63029109A JP 2910988 A JP2910988 A JP 2910988A JP 2605779 B2 JP2605779 B2 JP 2605779B2
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均 川田
良子 大谷
俊彦 矢野
五朗 新圧
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住友化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、トリハロイミダゾール誘導体を有効成分と
する殺ダニ剤に関する。
<従来の技術> 近年、一般家屋の室内塵中に生息するダニ類が、生活
様式の変化、住宅構造の変化などにより、時として多発
生し、住民に不快感をもたらすばかりでなく、小児喘息
やダニアレルギー、ダニ刺咬症等の原因にもなり、社会
問題化しつつある。
従来より、このような室内塵性のダニに対する防除剤
としては、たとえばフェニトロチオン、フェンチオン、
ジクロルボス、ダイアジノン等の有機リン系化合物、プ
ロポキサー、カルバリル等のカーバメイト系化合物、d
−レスメトリン等のピレスロイド系化合物が知られてい
る。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、これら公知のダニ防除剤は、畳、カー
ペットなどに、エアゾール、乳剤、油剤等の形態で直接
噴霧処理したり、防虫紙、カーペットなどに含浸させた
り、あるいは燻煙等させたりして用いられているが、下
記のような欠点を有している。
(1) 有機リン系化合物のダニ防除剤は、毒性が高
く、特有の悪臭を発する。また、コナダニ類には比較的
効力が高いが、ヒョウヒダニ類に対する効力が低い。
(2) カーバメイト系化合物のダニ防除剤は、毒性が
高く、ヒョウヒダニ類に対する効力が低い。
(3) ピレスロイド系化合物のダニ防除剤は、毒性の
点では前二者より優れるが、コナダニ類に対する効力が
低い。
<課題を解決するための手段> そこで本発明者らは、毒性が低く、かつ幅広い種類の
ダニに有効であるダニ防除剤を開発すべく種々検討を重
ねた結果、一般式〔I〕 〔式中、XおよびYは同一または相異なるハロゲン原子
を表わし、nは4〜6の整数を表わす。〕 で示されるトリハロイミダゾール誘導体が、上記のよう
な欠点を有しない、すぐれた殺ダニ活性を有する化合物
であることを見出し、本発明に至った。
一般式〔I〕において、XおよびYが表わすハロゲン
原子としては、それぞれ塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子、フッ素原子をあげることができる。
一般式〔I〕で示されるトリハロイミダゾール誘導体
(以下、単にトリハロイミダゾール誘導体と称する。)
は、特開昭62−93279号公報で殺虫剤の有効成分として
公知の化合物である。
次にトリハロイミダゾール誘導体のいくつかを第1表
に示す。
本発明において対象となる室内塵中に生息するダニ類
としては、コナヒョウヒダニやヤケヒョウヒダニに代表
されるヒョウヒダニ類、ケナガコナダニやムギコナダニ
に代表されるコナダニ類があげられる。
トリハロイミダゾール誘導体を殺ダニ剤の有効成分と
して用いる場合は、他の何らの成分も加えずそのままで
もよいが、通常は、固体担体、液体担体、ガス状担体、
界面活性剤、塗膜形成剤、その他の製剤用補助剤、餌等
と混合し、あるいは線香やマット等の基材に含浸して、
乳剤、水和剤、粉剤、粒剤、油剤、エアゾール、蚊取線
香、電気蚊取マット、多孔セラミック板マット等の加熱
燻蒸剤、フオッギング等の煙霧剤、非加熱燻蒸剤、塗布
剤、毒餌等に製剤して用いる。
これらの製剤には有効成分としてトリハロイミダゾー
ル誘導体を、重量比で0.001%〜95%含有する。
製剤するに際して用いられる固体担体としては、たと
えばカオリンクレー、アッタパルジャイトクレー、ベン
トナイト、酸性白土、ピロフィライト、タルク、珪藻
土、方解石、トウモロコシ穂軸粉、クルミ殻粉、尿素、
硫酸アンモニウム、合成含水酸化珪素等の微粉末あるい
は粒状物があげられ、液体担体としては、たとえばケロ
シン、灯油等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、メチルナフタレン等の芳香族炭化水素
類、ジクロロエタン、トリクロロエチレン、四塩化炭素
等のハロゲン化炭化水素類、メタノール、エタノール、
イソプロパノール、エチレングリコール、セロソルブ等
のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノン、イソホロン等のケトン類、ジエチルエー
テル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル
類、酢酸エチル等のエステル類、アセトニトリル、イソ
ブチロニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド等の酸アミド類、ジメチルス
ルホキシド、大豆油、綿実油等の植物油等があげられ、
ガス状担体としては、たとえばフロンガス、LPG(液化
石油ガス)、ジメチルエーテル等があげられる。乳化、
分散、湿展等のために用いられる界面活性剤としては、
たとえばアルキル硫酸エステル塩、アルキル(アリー
ル)スルホン酸塩、ジアルキルスルホこはく酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルアリールエーテルりん酸エステ
ル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物等の陰イ
オン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック
コポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンゾルビタン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性
剤があげられる。固着剤や分散剤等の製剤用補助剤とし
ては、たとえばリグニンスルホン酸塩、アルギン酸塩、
ポリビニルアルコール、アラビアガム、糖蜜、カゼイ
ン、ゼラチン、CMC(カルボキシメチルセルロース)、
松根油、寒天等があげられ、安定剤としては、たとえば
PAP(酸性りん酸イソプロピル)、TCP(りん酸トリクレ
ジル)等のりん酸アルキル、植物油、エポキシ化油、前
記の界面活性剤、BHT、BHA等の酸化防止剤、オレイン酸
ナトリウム、ステアリン酸カルシウム等の脂肪酸塩、オ
レイン酸メチル、ステアリン酸メチル等の脂肪酸エステ
ル等があげられる。
また、塗膜形成剤としては、たとえばセルロース誘導
体、ビニル系樹脂、アルキット系樹脂、ユリア系樹脂、
エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹
脂、シリコン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ゴム、ポリ
ビニルアルコール等があげられる。
さらに、トリハロイミダゾール誘導体を有効成分とす
る殺ダニ剤には、各種の殺虫剤、殺ダニ剤、共力剤、害
虫忌避剤、ネズミ忌避剤、殺菌剤、防黴剤、香料、着色
料等を配合することもできる。
配合可能な殺虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、防黴剤等は従
来より使用されている各種薬剤(化合物)がいずれも使
用できる。その代表的な例を第2表に示す。
トリハロイミダゾール誘導体を有効成分とする殺ダニ
剤を用いる場合、その施用量は、通常処理すべき面積1m
2あたりに有効成分を10mg以上、あるいは適用空間1m3
たりに1mg以上存在させるのが望ましい。
<実施例> 以下、製剤例および試験例で本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない なお、トリハロイミダゾール誘導体は、第1表の化合
物番号で示し、配合を行なった各種薬剤(化合物)およ
び比較対照化合物は第2表の化合物記号で示した。
部は重量部を意味する。
製剤例1 化合物(1)〜(7)の各々0.2部、キシレン2部お
よび白灯油97.8部を混合して各々の油剤を得る。
製剤例2 化合物(1)〜(7)の各々10部、ポリオキシエチレ
ンスチリルフェニルエーテル14部、ドデシルベンゼンス
ルホン酸カルシウム6部およびキシレン70部をよく混合
して各々の乳剤を得る。
製剤例3 化合物(2)20部、化合物(M)10部、リグニンスル
ホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部お
よび合成含水酸化珪素65部をよく粉砕混合して水和剤を
得る。
製剤例4 化合物(1)または(2)の各々1部、化合物(O)
2部、カオリンクレー87部およびタルク10部をよく粉砕
混合して各々の粉剤を得る。
製剤例5 化合物(1)または(2)の各々5部、合成含水酸化
珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベント
ナイト30部およびカオリンクレー62部をよく粉砕混合
し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥して各々の
粒剤を得る。
製剤例6 化合物(1)または(2)の各々0.05部、化合物
(D)0.2部、化合物(F)0.05部、キシレン7部およ
び脱臭灯油32.7部を混合溶解し、エアゾール容器に充填
し、バルブ部分を取り付けた後、該バルブ部分を通じて
噴射剤(液化石油ガス)60部を加圧充填して各々のエア
ゾールを得る。
製剤例7 化合物(1)または(2)の各々0.3gに化合物(I)
0.3gを加え、メタノール20mlに溶解し、蚊取線香用担体
(タブ粉:粕粉:木粉を3:5:1の割合で混合)99.4gと均
一に撹拌混合し、メタノールを蒸散させた後、水150ml
を加え、充分練り合せたものを成型乾燥して各々の蚊取
線香を得る。
製剤例8 化合物(1)〜(7)の各々100mgを適量のアセトン
に溶解し、4.0cm×4.0cm、厚さ1.2cmの多孔セラミック
板に含浸させて各々の加熱燻蒸剤を得る。
製剤例9 ポリプロピレン製のパイルと第一基布、エチレンビニ
ルアルコールからなるパッキング剤およびジユート製の
第二基布よりなるカーペットの作製に先立ち、パイルに
化合物(2)を5.0g/m2となるように混練し、ダニ防除
カーペットを得る。
試験例1 容量20ccのガラス製スクリユー管の内壁に、下表に記
載の供試化合物の所定濃度アセトン溶液0.2ccを均一に
塗布し、風乾した。これに供試ダニ(コナヒョウヒダニ
またはケナガコナダニ)の成ダニ20頭を放ち、蓋をして
24時間置いた。24時間経過後、ダニの生死を判定し、致
死率を求めた。コナヒョウヒダニに対する結果を第3表
に、ケナガコナダニに対する結果を第4表にそれぞれ示
した。
試験例2 下表に記載の供試化合物の各々10gに、キシレン14ml
および脱臭灯油を加えて全体を150mlとし、これをエア
ゾール容器に充填し、バルブ部分を取り付けた後、該バ
ルブ部分を通じて噴射剤(液化石油ガス)150mlを加圧
充填してエアゾールを得た。
紙(30×30cm)に上記エアゾールを3秒間均一にス
プレーし、24時間風乾後これを5×10cmの大きさのシー
トに切った。該シートの長辺を半分に折り、両端を金属
製のクリップで封じた後、上部の開口部より供試ダニ
(コナヒョウヒダニまたはケナガコナダニ)20頭を放
ち、開口部をさらにクリップで封じ、24時間常温で保存
した。24時間経過後、ダニの生死を判定し致死率を求め
た。コナヒョウヒダニに対する結果を第5表に、ケナガ
コナダニに対する結果を第6表にそれぞれ示した。
<発明の効果> 本発明の殺ダニ剤は、畳、カーペット、マットレス、
ソファー、布団、枕等の寝具、押入れ、倉庫等に、設
置、散布、噴霧、塗布、煙霧、加熱蒸散等の方法で処理
することによって優れた殺ダニ効果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新圧 五朗 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友 化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−280482(JP,A) 特開 昭61−282364(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 〔式中、XおよびYは同一または相異なるハロゲン原子
    を表わし、nは4〜6の整数を表わす。〕 で示されるトリハロイミダゾール誘導体を有効成分とす
    る室内塵中に生息するヒョウヒダニ類またはコナダニ類
    を防除するための殺ダニ剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0613481B2 (ja) * 1985-06-07 1994-02-23 住友化学工業株式会社 トリハロイミダゾール誘導体およびそれを有効成分とする殺虫、殺ダニ剤

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