JP2729497B2 - 加熱蒸散体 - Google Patents

加熱蒸散体

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は加熱蒸散体に関する。
<従来技術> 従来、種々の加熱蒸散型蚊取器が知られていた。
<発明が解決しようとする問題点> 上記電気蚊取器等では、殺虫マット(薬剤を担持した
担持物)の上中層部に薬剤が残ってしまい、十分な薬剤
の揮散が得られず、ひいては、殺虫効力等使用薬剤の種
類に応じた効力の低下につながってしまうという大きな
問題を有していた。又液体式電気蚊取器にあっては該蚊
取器に使用される吸液芯が目ずまりをおこしやすいとい
う問題があった。
<問題点を解決するための手段> 本発明は上記従来の問題点を除去することを目的とし
てなされたものである。すなわち本発明は薬剤を担持し
た担持物を加熱するための加熱蒸散体であって、該蒸散
体の発熱部に隣接する放熱部の外表面にセラミックを保
持させた加熱蒸散体に係わる。
本発明において、セラミックは、そのまま或はシート
状、リング状等に物理的、化学的に加工して用いること
が出来る。セラミックとしては、SiO2,Al2O3,MgO、MnO2
FeO2より選ばれた化合物等を挙げることができる。
上記物質の設け方は、発熱部に隣接する放熱部の外表
面に保持させることが出来る。
本発明において薬剤としては、従来より害虫駆除、殺
菌、忌避、消臭、芳香、げっ歯類駆除に用いられる各種
薬剤をいずれも使用できる。
該薬剤中殺虫剤には各種のピレスロイド系殺虫剤、カ
ーバメイト系殺虫剤、有機リン系殺虫剤、有機ケイ素系
殺虫剤等が包含される。それらの具体例としては以下の
ものを例示できる。
3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4
−オン−1−イル−dl−シス/トランス−クリサンテマ
ート(一般名アレスリン:商品名ピナミン:住友化学工
業株式会社製、以下AAという) 3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4
−オン−1−イル d−シス/トランス−クリサンテマ
ート(商品名ピナミンフオルテ:住友化学工業株式会社
製、以下ABという) d−3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン
−4−オン−1−イル−d−トランス−クリサンテマー
ト(商品名エキスリン:住友化学工業株式会社製、以下
ACという) 3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4
−オン−1−イル d−トランス−クリサンテマート
(一般名バイオアレスリン、以下ADという) N−(3,4,5,6−テトラヒドロフタリミド)−メチル
−dl−シス/トランス−クリサンテマート(一般名フタ
ルスリン:商品名ネオピナミン:住友化学工業株式会社
製、以下AEという) 5−ベンジル−3−フリルメチル d−シス/トラン
ス−クリサンテマート(一般名レスメトリン:商品名ク
リスロンフオルテ:住友化学工業株式会社製、以下AFと
いう) 5−(2−プロパルギル)−3−フリルメチル クリ
サンテマート(一般名フラメトリン、以下AGという) 3−フエノキシベンジル 2,2−ジメチル−3−
(2′,2′−ジクロロ)ビニルシクロプロパン カルボ
キシレート(一般名ペルメトリン:商品名エクスミン:
住友化学工業株式会社製、以下AHという) 3−フエノキシベンジル−d−シス/トランス−クリ
サンテマート(一般名フエノトリン:商品名スミスリ
ン:住友化学工業株式会社製、以下AIという) α−シアノフエノキシベンジル イソプロピル−4−
クロロフエニルアセテート(一般名フエンバレレート:
商品名スミサイジン、住友化学工業株式会社製、以下AJ
という) (S)−α−シアノ−3−フエノキシベンジル (1
R,シス)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチ
ルシクロプロパンカルボキシレート(以下ALという) (R,S)−α−シアノ−3−フエノキシベンジル (1
R,1S)−シス/トランス−3−(2,2−ジクロロビニ
ル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート
(以下AMという) α−シアノ−3−フエノキシベンジル d−シス/ト
ランス−クリサンテマート(以下ANという) 1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル シス/
トランス−クリサンテマート(以下AOという) 1−エチル−2−メチル−2−ペンテニル 2,2−ジ
メチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプ
ロパン−1−カルボキシレート(以下APという) 1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル 2,2,3,
3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート(以
下AQという) 1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル 2,2−
ジメチル−3−(2,2−ジクロロビニル)シクロプロパ
ン−1−カルボキシレート(以下ARという) 2,2,3 3−テトラメチルシクロプロパンカルボン酸
(±)−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−ユシク
ロペンテニルエステル(一般名テラレトリン以下AVとい
う) 0,0−ジメチル 0−(2,2−ジクロロ)ビニルホスフ
エート(以下ASという) N−{2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フエ
ニル}−D−バリン(±)−α−シアノ(3−フエノキ
シフエニル)メチルエステル(一般名フルバリネート) 0−エチレ−0−(2,4−ジクロロフエニル)−S−
ジチオフオスフエート(一般名プロチオホス) 0,0−ジエチル−S−カルボエトキシエチルフオスフ
オチオエート(一般名プロペタンフオス)2−メチル−
4−オキソ−3−(2−プロピニル)シクロペンタ−2
−エニルクリサンテマート (S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニ
ル)シクロペンタ−2−エニル(1R)−シス、トランス
−クリサンテマート(一般名プラレスリン以下AWとい
う) (S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1R,シ
ス)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシ
クロプロパンカルボキシレート(一般名サイペルペトリ
ンf) 〔(ペンタフルオロフエニル)−メチル〕−1R,3R−3
−(2,2−ジクロロエテニル)−2,2−ジメチル−シロプ
ロペンカルボキシレート(一般名フェンフルスリン) o−イソプロポキシフエニル メチルカーバメート
(以下ATという) O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−ニトロフエ
ニル)チオノフオスフエート(以下AUという) O,O−ジメチル O−2−ソイプロピル−4−メチル
−ピリミジル−(6)−チオフオスフエート O,O−ジメチル S−(1,2−ジカルポエトキシエチ
ル)−ジチオフオスフエート 2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル
−3−フェノキシベンジルエーテル 上記薬剤には、通常用いられている効力増強剤、揮散
率向上剤、消臭剤、香料等の各種添加剤を任意に添加す
ることができる。効力増強剤としては、ピペロニルブト
キサイド、N−プロピルイソーム、MGK−264、サイネピ
リン222、サイネピリン500、リーセン384、IBTA、S−4
21等を、揮散率向上剤としてはフエネチルイソチオシア
ネート、ハイミックス酸ジメチル等を、消臭剤としては
ラウリル酸メタクリレート(LMA)等を、香料としては
シトラール、シトロネラール等を夫々例示できる。
上記薬剤は溶液形態に調製される。該薬剤溶液を調製
するための溶剤としては、各種の有機溶剤、代表的には
炭化水素系溶剤をいずれも使用できるが、特に沸点範囲
が150〜350℃の脂肪族系炭化水素(パラフイン系炭化水
素及び不飽和脂肪族炭化水素)は好ましく、このうちn
−パラフイン、イソパラフイン等は、実用上毒性がな
く、臭いがなくしかも火災の危険も極めて少ない点にお
いて好適である。上記炭化水素系以外の有機溶剤として
は例えばグリセリン、プロピレングリコール、メタノー
ル、アセトン、キシレン、クロルセン、イソプロパノー
ル、クロロホルム、シリコーンオイル等を例示できる。
上記薬剤の溶剤溶液は、通常薬剤濃度が約0.1〜10重
量%、好ましくは0.3〜8重量%となるように調製され
る。
上記薬剤は、該溶剤の有機溶剤溶液中に、以下の化合
物群から選ばれた少なくとも14種を添加配合することも
できる。
3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシトルエン(以下C
Aという) 3−t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール(以下CBと
いう) 3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール(以
下CCという) メルカプトベンズイミダゾール(以下CDという) ジラウリル−チオ−ジ−プロピオネート(以下CEとい
う) 2,2′−メチレン−ビス−(6−t−ブチル−4−メチ
ルフエノール)(以下CFという) 2,2′−メチレン−ビス−(6−t−ブチル−4−エチ
ルフエノール)(以下Gという) 4,4′−メチレン−ビス−(2,6−ジ−t−ブチルフエノ
ール)(以下CHという) 4,4′−ブチリデン−ビス−(6−t−ブチル−3−メ
チルフエノール)(以下CIという) 4,4′−チオ−ビス−(6−t−ブチル−3−メチルフ
エノール)(以下CJという) 1,1−ビス−(4−ヒドロキシフエニル)シクロヘキサ
ン(以下CKという) 1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン(以下CLとい
う) トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチル
フエニル)ブタン(以下CMという) テトラキス〔メチレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシヒドロシンナメート)〕メタン(以下CNとい
う) オクタデシル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ヒドロシンナメート(以下COという) フエニル−β−ナフチルアミン(以下CPという) N,N′−ジフエニル−p−フエニレンジアミン(以下CQ
という) 2,2,4−トリメチル−1,3−ジヒドロキノリンポリマー
(以下CRという) 6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,3−ジヒドロキノ
リン(以下CSという) 2−t−ブチル−4−メトキシフエノール(以下CTとい
う) 3−t−ブチル−4−メトキシフエノール(以下CUとい
う) 2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフエノール(以下CV
という) ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフエニル)プロピオネート(以下CWという) α−トコフエロール(以下CXという) アスコルビン酸(以下CYという)及び エリソルビン酸(以下CZという)。
上記化合物CA〜CZはその1種の単独で用いてもよく、
また2種以上併用することもできる。その使用量は、得
られる本発明の吸液芯用溶液中に約0.2〜1.0重量%、好
ましくは0.3〜0.9重量%含有される量とするのが好まし
い。
上記薬剤に利用される担持物としては、通常用いられ
ている各種素材、例えばフエルト、木綿、パルプ、不織
布、石綿、無機質成型物等のいずれでもよく、フエルト
芯、素焼芯、パルプ及び無機質成型物が好ましい。上記
担持物が吸液芯の場合、無機質成型芯が好ましいが、該
無機質成型芯の具体例としては磁器多孔質、グラスファ
イバー、石綿等の無機繊維を石膏やベントナイト等の結
合剤で固めたものや、カオリン、活性白土、タルク、ケ
イソウ土、クレー、パーライト、ベントナイト、アルミ
ナ、シリカ、アルミナシリカ、チタニウム、ガラス質火
山岩焼成粉末、ガラス質火山灰焼成粉末等の鉱物質粉末
を単独で又は木粉、炭粉、活性炭等と共に糊剤例えばデ
キストリン、デンプン、アラビアゴム、合成糊CMC等で
固めたものを例示できる。特に好ましい吸液芯は、上記
鉱物質粉末100重量部と木粉又は該木粉に等重量までの
炭粉及び/又は活性炭を混合した混合物10〜300重量部
とに糊剤を全吸液芯重量の1〜25重量%となるまで配合
し、更にこれらに水を加えて練合後、押出成型し乾燥す
ることにより製造される。該吸液芯は吸油速度が1〜40
時間、好ましくは8〜21時間であるのが望ましい。この
吸油速度とは、液温25℃のn−パラフイン液中に直径7m
m×長さ70mmの吸液芯をその下部より15mmまで浸漬し、
芯頂にn−パラフインが達するまでの時間を測定するこ
とにより求められた値を意味する。また上記担持物中に
は、上記鉱物質粉末、木粉及び糊剤の他更に必要に応じ
てマカライトグリーン等の色素、ソルビン酸及びその塩
類、デヒドロ酢酸等のカビ止め剤等を配合することもで
きる。
また上記担持物に利用される発熱体としては、通常通
電により発熱する発熱体が汎用されているが、これに限
定されることなく、例えば空気酸化発熱材、白金触媒等
を利用した発熱材等の公知のいかなる発熱体であっても
かまわない。
前記薬剤を本発明加熱蒸散体に適用して殺虫を行なう
方法は、従来のこの種装置の利用法と全く同様でよく、
上記薬剤が上記担持物より蒸散し得る適当な温度に担持
物を加熱すればよい。該加熱温度は、殺虫剤の種類等に
応じて適宜に決定され、特に限定されないが、通常約70
〜150℃、好ましくは135〜145℃の範囲の発熱体表面温
度とされ、これは担持物表面温度約60〜135℃好ましく
は約120〜130℃に相当する。
本発明は、種々の形態からなる加熱蒸散体にて実施す
ることが出来るが、具体的な形態を添付した図面に示
す。
第1図は本発明実施の1例を示す縦断面図であり、加
熱蒸散器本体(1)の発熱体(2)の上部に設けられた
板状の放熱部(3)の外表面にセラミック(4)が膜状
に保持された場合が示されている。なお電源は電池であ
ってもよい。
使用に際し、板状の放熱部(3)表面に保持されたセ
ラミック(4)の上に通常どおり、薬剤を担持した担持
物である殺虫マット(a)をセットし、該セット(a)
を加熱することで該マット(a)中の薬剤は、該マット
(a)の上中層に残留することなく、きわめて効率よく
揮散し、すぐれた殺虫効力が得られた。
第2図は本発明の実施の他の1例を示す縦断面図であ
り、本体(1)が液体式蚊取器で、本体(1)の吸液芯
(b)を加熱するためのリング状発熱体(2)の内周面
にリング状(筒状)放熱部(3)が嵌合され放熱部
(3)の内周面(3a)にセラミック(4)が保持された
場合が示されている。
この場合、薬剤の有効な揮散性に加え、吸液芯の目ず
まりを防止できる利点がある。
なお図中、(c)は薬液ボトルを示したものである。
又上記第1〜2図のセラミック(4)は板状の放熱部
(3)自体であってもよい。
第3図は本考案実施の更に他の1例を示す縦断面図で
あり、本体(1)がパック状で放熱部(3)を兼ねてお
り、本体(1)の表面にセラミック(4)が保持され、
該セラミック(4)の上に薬液含浸シート(d)が貼着
されている。又本体(1)内部には化学発熱剤(2a)
(加水発熱物質、空気酸化発熱物質等)が充填されてお
り、このため本体(1)には適当な通気孔若しくは通水
孔が予め若しくは使用に際し形成させることが出来る。
使用に際し、本体(1)中の化学発熱剤を水and/or空
気(酸素)の存在下に発熱させることにより、薬液含浸
シート(d)中の薬剤は、セラミック(4)の作用でき
わめて有効に揮散し、薬剤の種類に応じた所望の効果が
得られる。
<作 用> 本発明は、上述のごとき構成を有しているので、薬剤
の担持物が薬剤保持マットにあっては、担持された薬剤
成分が該マットの上層・中・下層部の各層均一に揮散す
ると共に液体蚊取器の吸液芯にあっては芯の目づまりが
なく、長期間にわたって安定した揮散が得られるうえ、
初期の有効成分の揮散量がきわめて顕著にアップするの
で、初期の殺虫力を大巾に改善するものである。
実施例 以下本発明を更に詳しく説明するため実施例を挙げ
る。
製剤例1〜64 下記第1表に示す殺虫剤No.AA〜AU、有機溶剤及び必
要に応じ化合物CA〜CZの夫々を所定の配合割合で添加混
合して、殺虫液組成物(実施例No.1〜64)を得た。
尚第1表中溶剤の項における記号は以下のものを示
す。
A……沸点150〜180℃/760mmHgの脂肪族炭化水素 B……沸点180〜210℃/760mmHgの脂肪族炭化水素 C……沸点210〜240℃/760mmHgの脂肪族炭化水素 D……沸点240〜270℃/760mmHgの脂肪族炭化水素 E……沸点270〜400℃/760mmHgの脂肪族炭化水素 F……沸点300〜350℃/760mmHgの脂肪族炭化水素 上記製剤例1〜64で調製した殺虫剤溶液を、第1図に
示す容器(3)に入れ、セラミックパウダーを内面に10
mg処理したリング状発熱体(4)に通電して吸液芯
(b)の上側面部を温度130℃に加熱し、該加熱による
組成物試料中殺虫剤の蒸散試験を行なった。吸液芯
(b)としてはパーライト60重量部及び木粉20重量部に
澱粉20重量部と水を加えて練合後、押出成型乾燥したも
の(直径6mm×長さ70mm、吸油速度約14時間)を、また
発熱体(4)は内径10mm及び厚さ10mmの中空円板状発熱
体を夫々用いた。
殺虫剤の揮散量は揮散蒸気を毎時間毎にシリカゲルカ
ラムに吸引捕集し、このシリカゲルをクロロホルムで抽
出し、濃縮後ガスクロマトグラフにて定量分析した。
組成物試料の加熱開始より1時間後、2時間後、10時
間後、100時間後、200時間後、300時間後及び400時間後
の1時間当りの殺虫揮散量mg/hrを求めた結果を下記第
2表に示す。
上記第3表より、本発明加熱体を利用する時には、初
期の殺虫剤揮散量を顕著に向上でき、しかもこの向上さ
れた揮散量を、加熱開始より400時間後も殆んど低下さ
せることなく持続発現させ得ることが明白である。
<発明の効果> 上述のごとく本発明加熱蒸散体は、薬剤の担持物が薬
剤保持マットにあっては、担持された薬剤成分が、該マ
ットの上層・中下層部の各層均一に揮散すると共に、液
体式加熱蒸散器の吸液芯にあっては、該芯の目づかりが
なく、長期間にわたって安定した揮散が得られる上、初
期の殺虫成分の揮散量がきわめて顕著にアップするの
で、初期の殺虫力を大巾に向上するという優れた特徴を
有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明実施の1例を示す縦断面図、第2図は
本発明実施態様の他の1例を示す縦断面図、第3図は本
発明実施態様の更に他の1例を示す縦断面図である。 図において、(1)は本体、(2)は発熱体、(3)は
放熱部、(4)はセラミックである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薬剤を担持した担持物を加熱するための加
    熱蒸散体であって、該蒸散体の発熱部に隣接する放熱部
    の外表面にセラミックを保持させたことを特徴とする加
    熱蒸散体。
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