JPH08310907A - 加熱蒸散用水性殺虫剤および殺虫方法 - Google Patents

加熱蒸散用水性殺虫剤および殺虫方法

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JPH08310907A
JPH08310907A JP7143996A JP14399695A JPH08310907A JP H08310907 A JPH08310907 A JP H08310907A JP 7143996 A JP7143996 A JP 7143996A JP 14399695 A JP14399695 A JP 14399695A JP H08310907 A JPH08310907 A JP H08310907A
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JP
Japan
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absorbent core
aqueous
insecticide
liquid
fiber
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JP7143996A
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English (en)
Inventor
Yoshio Katsuta
純郎 勝田
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Dainihon Jochugiku Co Ltd
Original Assignee
Dainihon Jochugiku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】20℃での蒸気圧が1.0×10-5mmHg以
上のシクロプロパンカルボン酸エステル系ピレスロイド
(有効成分)0.3〜5.0重量%、界面活性剤:R−
O−(CH2 CH2 O)n −H(式中、R=エチル,プ
ロピル,ブチル、n=2,3)20.0〜70.0重量
%および水を含有する水性薬液と、これに浸漬させた吸
液芯とからなり、かつ、該吸液芯が繊維吸液層とこれを
被覆する繊維編組物とからなるもの、無機質粉体、有機
物質および無機質粘結剤からなる混合物を焼成してなる
もの、または高分子樹脂粉末を焼結成形もしくは熱可塑
性樹脂粘結剤で固結してなるものである加熱蒸散用水性
殺虫剤。該殺虫剤を100〜180℃で蒸散させる殺虫
方法。 【効果】長期間にわたり安定した蒸散性能を示し、従来
の殺虫剤・方法に比べ殺虫効力、人畜や火気に対する安
全性、使用性等にすぐれ、実用性が極めて高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加熱蒸散用水性殺虫剤お
よび該殺虫剤を用いる殺虫方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より殺虫等の目的で薬剤を加熱蒸散
させる方法としては、(1)いわゆる蚊取線香および
(2)電気蚊取マット等が愛好されてきた。薬剤溶液中
に多孔質吸液芯を浸漬し芯上部を加熱して薬剤を加熱蒸
散させる方式が、一回毎にマット等を交換する必要がな
いこと、効果が長時間安定すること等の理由で近年再び
注目されてきた。そしてこの種の吸液芯を用いた加熱蒸
散方式の開発が活発に行われ、薬液処方や吸液芯の材
質、組成の改良について種々の提案がなされている。例
えば特公昭61─23163号公報には、殺虫剤として
アレスリンまたはその異性体を用い、これを特定の高沸
点範囲の炭化水素系溶剤に溶解した薬液が開示され、ま
た特開昭63−48201号公報には炭素原子数12〜
18の脂肪族炭化水素に殺虫剤と共に110〜140℃
の加熱温度で実質的に蒸散しない酸化防止剤を配合する
試みが記載されている。これら従来の加熱蒸散用薬剤
は、蒸散性、使用性の点では一応の成果をみることがで
きるが、いずれも石油をベースとした油剤であり、引火
性が高いなど火気に対する危険性を免れ得なかった。
【0003】本発明者は、従来の加熱蒸散用薬剤の火気
に対する危険性を解消するものとして、水を溶剤とした
水性殺虫剤を開発し、既に特許出願した(特開平3−7
207号公報)。しかし、この当時のものは、有効成分
の種類および配合量、界面活性剤の種類および配合量、
ならびに吸液芯の材質の組合せが必ずしも最適化されて
おらず、蒸散性の点で十分満足できるものではなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の水性
殺虫剤の改良に係り、蒸散性、殺虫効力、人畜に対する
安全性など全ての面ですぐれた加熱蒸散用水性殺虫剤お
よび該殺虫剤を用いる殺虫方法を提供する目的でなされ
たものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明者は鋭意研究を重ねた結果、特定の蒸気圧を有す
るシクロプロパンカルボン酸エステル系ピレスロイド、
特定の界面活性剤および水を含有する水性薬液と、特定
の材質の吸液芯を組み合わせた加熱蒸散用水性殺虫剤が
好適に使用できることを見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、請求項1の発明は、(イ)有効
成分として20℃における蒸気圧が1.0×10-5mm
Hg以上であるシクロプロパンカルボン酸エステル系ピ
レスロイドを0.3〜5.0重量%、(ロ)一般式I: R−O−(CH2 CH2 O)n −H (I) (式中、Rはエチル基、プロピル基またはブチル基を表
し、nは2または3の整数を表す)で表される界面活性
剤の1種または2種以上を20.0〜70.0重量%、
および(ハ)水を含有する水性薬液と、これに浸漬させ
た吸液芯とからなり、かつ、該吸液芯が繊維吸液層とこ
れを被覆する繊維編組物とからなるか、無機質粉体、有
機物質および無機質粘結剤からなる混合物を焼成してな
るか、または高分子樹脂粉末を焼結成形もしくは熱可塑
性樹脂粘結剤で固結してなることを特徴とする加熱蒸散
用水性殺虫剤に関するものである。
【0007】本発明において有効成分として用いられる
のは、20℃における蒸気圧が1.0×10-5mmHg
以上であるシクロプロパンカルボン酸エステル系ピレス
ロイドで、例えばアレスリン、フラメトリン、プラレト
リン、5−プロパルギル−2−フリルメチル 2,2,
3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシラート
(以降、化合物Xと称す)、5−プロパルギル−2−メ
チル−3−フリルメチル 2,2,3,3−テトラメチ
ルシクロプロパンカルボキシラート(以降、化合物Yと
称す)、エムペントリン、フェンフルスリン、ベンフル
スリンなどが挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。また、酸部分、アルコール部分の不整炭素に基
づく光学異性体または幾何異性体が存在する場合は、そ
れらの異性体の単独または任意の混合物も本発明に包含
されることはもちろんである。
【0008】本発明ではこれらの有効成分の1種または
2種以上が水性薬液中に0.3〜5.0重量%含有され
る。0.3重量%未満では殺虫効力が不足するし、一
方、5.0重量%を越えると吸液芯中に目詰まりを起こ
す恐れがあり、問題が多い。また、有効成分の20℃に
おける蒸気圧は1.0×10-5mmHg以上であること
が必要で、この蒸気圧未満の有効成分は、次に述べる界
面活性剤ならびに特定の材質の吸液芯との組合せでは適
正な蒸散性能を奏し得ないことが確認されている。
【0009】本発明は、一般式Iで表される界面活性剤
を用いて水性薬液を調製したことに一つの特徴を有す
る。これらの界面活性剤の蒸気圧は有効成分と水の蒸気
圧の間に相当し、吸液芯を介して水性薬液を加熱蒸散さ
せた時、有効成分−界面活性剤−水の3者が常に一定の
比率を保って蒸散し得るものである。界面活性剤の具体
例を示せば以下のとおりであるが、それらの中のアルキ
ル基は鎖状または分岐状のいずれも包含する。 界面活性剤(1):ジエチレングリコールモノエチルエ
ーテル 界面活性剤(2):ジエチレングリコールモノプロピル
エーテル 界面活性剤(3):ジエチレングリコールモノブチルエ
ーテル 界面活性剤(4):トリエチレングリコールモノエチル
エーテル 界面活性剤(5):トリエチレングリコールモノプロピ
ルエーテル 界面活性剤(6):トリエチレングリコールモノブチル
エーテル 本発明における水性薬液中には、上記界面活性剤の1種
または2種以上が20.0〜70.0重量%含有され、
その種類や配合量は使用目的、選択した有効成分の種
類、配合量などに応じて適宜決定される。また、必要な
らば、これらの界面活性剤にその特性を損なわない範囲
で、若干量の別の非イオン型界面活性剤、カチオン型界
面活性剤、アニオン型界面活性剤または両イオン型界面
活性剤が配合されてもよい。
【0010】本発明における水性薬液は、前記有効成
分、界面活性剤に水を加えてなるが、必要に応じて、他
のピレスロイド系殺虫剤、殺菌剤、忌避剤などの成分、
あるいは共力剤、安定剤、色素、香料または助剤として
の有機溶剤などを適宜添加することもできる。一般に、
水性薬液は油性薬液に比べて有効成分の経時安定性の点
で不利であるので、ジブチルヒドロキシトルエン(BH
T)などの安定剤の添加が好ましい。
【0011】本発明では、こうして得られた水性薬液
を、ポリプロピレン、PET、ポリ塩化ビニールなどの
耐薬品性にすぐれたプラスチック製薬液容器に注入し、
さらに適当な保持具を介して特定の材質の吸液芯を密栓
状に保持して加熱蒸散用水性殺虫剤を構成する。
【0012】吸液芯としては、繊維吸液層とこれを被覆
する繊維編組物とからなるか、無機質粉体、有機物質お
よび無機質粘結剤からなる混合物を焼成してなるか、ま
たは高分子樹脂粉末を焼結成形もしくは熱可塑性樹脂粘
結剤で固結してなるものが使用される。従来の吸液芯、
例えば、多孔質セラミック、ケイソウ土、タルク、パー
ライト、シリカ、カオリンなど無機粉末の1種または2
種以上を、デンプン、カルボキシメチルセルロース、ポ
リビニルアルコールなどの有機質粘結剤を用いて固めた
ものは、水性薬液に浸漬すると当然のことながら、粘結
剤の溶解、溶出または膨潤により吸液芯の物理的劣化が
起こるので使用に耐えない。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、有効成分のシクロプロパンカルボン酸エステル系ピ
レスロイドとして、特にアレスリン、フラメトリン、プ
ラレトリン、化合物Xおよび化合物Yからなる群から選
択される1種または2種以上を用いたものである。
【0014】請求項3の発明は、請求項1または2の構
成において、界面活性剤として、特にジエチレングリコ
ールモノブチルエーテルを用いたものである。
【0015】請求項4の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかの構成において、吸液芯として、繊維吸液層とこ
れを被覆する繊維編組物とからなり、かつ該繊維編組物
がシリコーンワニスによって被覆されたものである。こ
こで、シリコーンワニスは、シリコーン重合体をシリカ
を主体とするベースワニスにさらに無機充填剤を添加し
てなるものが好ましく、前記繊維吸液層と前記繊維編組
物がこのシリコーンワニスによって固着されているもの
が適当である。
【0016】なお、無機充填剤としては、平均粒径0.
1〜20μmの不定形粒子状であるもの、平均アスペク
ト比5以上の針状粒子を少なくとも含んでいるもの、球
状粒子を少なくとも含んでいるものなどを挙げることが
できる。まず、平均粒径0.1〜20μmの不定形粒子
状であるものとしては、炭酸カルシウム、マグネシア、
シリカ、アルミナ、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネ
シウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなど
が挙げられ、好ましくは水酸化アルミニウムである。こ
の無機充填剤の添加量は、ベースワニス固形分100重
量部に対して150重量部以上700重量部以下が好ま
しい。また、平均アスペクト比5以上の針状粒子を少な
くとも含んでいるものとしては、マグネシウムオキシサ
ルフェートウィスカー、チタン酸カリウムウィスカー、
ミルドグラスファイバーなどが挙げられる。好ましく
は、マグネシウムオキシサルフェートウィスカーであ
る。この無機充填剤の添加量は、ベースワニス固形分1
00重量部に対して10重量部以上100重量部以下が
好ましい。さらに、球状粒子を少なくとも含んでいるも
のとしては、球状シリコーン重合体、シリカバルーン、
球状ガラスビーズ微粒子、シラスバルーンなどが挙げら
れる。球状粒子の最大粒子と最小粒子の比(最大粒子の
粒子径/最小粒子の粒子径)が8以上であることが好ま
しい。このタイプの無機充填剤の添加量は、ベースワニ
ス固形分100重量部に対して20重量部以上150重
量部以下が好ましい。また、無機充填剤としては、以上
に例示した不定形粒子状物、針状粒子および球状粒子を
含むものを適宜組み合わせて使用することもできる。
【0017】請求項4の発明において用いられる繊維吸
液層としては、ガラス等の無機繊維やポリエステル、脂
肪族ポリアミド(以降、ナイロンと称す)などの人工繊
維などの集合体、130℃以上の耐熱性を有するゴムま
たは樹脂からなる棒状成形体、FRP、フェルトなどの
繊維樹脂複合体、ガラス、セラミックなどからなる無機
棒状成形体などを挙げることができる。
【0018】また、繊維編組物としては、ガラスなどの
無機繊維やポリエステル、ナイロンなどの人工繊維を編
組したものが用いられ、この編組物にはシリコーン重合
体とシリカを主体とするベースワニスに無機充填剤をさ
らに添加してなるシリコーンワニスが含浸塗布され、乾
燥、熱硬化されることにより、表面にシリコーンワニス
の塗膜が被膜形成される。この時の塗膜厚は50μm以
上とすることが好ましい。
【0019】吸液芯の切断面(密封面)には、吸液芯の
密封性を得るために切断時または切断後に密封加工を施
すのが好ましい。加工方法は特に制限されず、例えば切
断面を溶断して封止する方法や、接着剤などを塗布して
封止する方法、溶断封止した後、さらに接着剤を塗布す
る方法などがある。接着剤としては、揮発物を含まない
ものであれば特に制限されず、例えばシリコーンゴム系
接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、ポリウレタン系接着
剤、ホットメルト系接着剤などを挙げることができる。
【0020】請求項5の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかの構成において、吸液芯として無機質粉体、有機
物質および無機質粘結剤からなる混合物を600〜20
00℃で焼成してなるものを用いたものである。
【0021】ここで無機質粉体としては、アルミナ、シ
リカ、タルク、マイカ、ジルコニア、ケイソウ土、活性
白土などが挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。これらの無機質粉体は、吸液芯の組成中10ない
し90重量%、好ましくは30ないし70重量%配合さ
れ、そして50メッシュ以下の微粉状のものが、成形性
の点からも、吸液芯の外観、吸液性、強度などの物性の
点からも好ましいが、混合または成形工程で粉砕を伴う
ときはこの限りではない。
【0022】また、有機物質としては、木粉や、アクリ
ル樹脂、ポリオレフィン樹脂などの各種合成樹脂または
下記の有機質粘結剤などが挙げられ、これらを吸液芯の
組成中0.5ないし30重量%配合すれば、吸液性能を
示すのに十分ポーラスな吸液芯を得ることができる。ま
た、本発明において用いる吸液芯には、その特性を損な
わない範囲で活性炭、カーボンブラック、木炭、黒鉛、
コークスなどの炭素質粉体を配合して、吸液芯の外観、
色調、吸液性、強度などを改善することができる。
【0023】無機質粘結剤としては、カオリンクレー、
ベントナイト、ハロサイトなどの各種粘土、タールピッ
チ、水ガラスなどがあり、必須成分として5ないし50
重量%、好ましくは10ないし40重量%配合される。
これらの無機質粘結剤は常温では粘結作用が乏しいが、
600ないし2000℃で焼成することにより十分な粘
結作用を示し、本発明の目的の吸液芯に適用可能となる
ものである。
【0024】本発明において用いる吸液芯は、原料であ
る無機質粉体、有機物質および無機質粘結剤の必要量を
配合した混合物に、適当量の水を加え混練後、成形およ
び乾燥し、600ないし2000℃、好ましくは800
ないし1100℃で焼成することにより製造される。焼
成の際、600℃未満では焼成が十分に達成し得ず、2
000℃を越えると組成原料の変質を招くことがあるの
で好ましくない。なお、成形および乾燥後、焼成するに
あたり、酸素雰囲気下600ないし1000℃で仮焼成
して、水分および有機物を除去する工程を経た後、還元
雰囲気下さらに高温で焼成する2段階工程となしてもよ
い。この場合、吸液芯中の気孔の状態が安定化するとい
う効果があるが、必須ではない。また、成形方法として
は、例えば加圧押出成形機の利用を例示できるが、もち
ろんその他種々の成形機に適用可能であることはいうま
でもない。
【0025】なお、焼成に先立ち吸液芯を成形する工程
において、その成形性を改善するため、若干の各種デン
プン、各種合成樹脂などの有機質粘結剤またはポリエチ
レングリコールやグリセリンなどの成形助剤を添加して
もよく、水に不溶性である有機質粘結剤を用いる場合は
適当な溶剤を使用してもかまわない。この場合、有機質
粘結剤は吸液芯の連続気孔を生成するのに必要な前記有
機物質と同様の役割も果たすので、有機質粘結剤の添加
量により、有機物質の配合量を減らすことができる。
【0026】さらに、本発明で用いる吸液芯は、前記有
機物質の一部を炭酸塩で代用し、焼成中に一酸化炭素ま
たは二酸化炭素ガスを発生させ、同様に連続気孔を生成
させて、吸液芯の吸液量または揮散量を改善することが
てきる。上記炭酸塩としては、炭酸ナトリウム、重炭酸
ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどが
挙げられ、全体量に対して5ないし25重量%配合すれ
ば、好適な結果が得られる。また、揮散量を向上させる
ために、吸液芯の長さ方向に炭素繊維を配設し、毛細管
現象をより強めることも可能で、この目的のためには、
炭素繊維を5ないし25重量%配合すればよい。
【0027】請求項6の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかの構成において、吸液芯として高分子樹脂粉末の
一部もしくは全部に親水加工を施して焼結成形されたも
のを用いたものである。本発明で用いる吸液芯は、一部
または全部に親水加工を施した高分子樹脂粉末を単独ま
たはその他の有機粉末および/または無機粉末、または
必要に応じてさらに別の添加剤と共に混合し、押出成形
などの方法により仮成形し、その時点またはその後に、
その高分子樹脂粉末の融点付近に加熱することにより多
孔性を失うことなく表面融着させて成形される。
【0028】高分子樹脂粉末としては、熱可塑性のポリ
エチレン、ポリプロピレン、四フッ化エチレン、フッ化
ビニリデン、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレ
ート、ナイロン66、ポリメチルペンテンなどが挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0029】請求項6で用いる吸液芯は、一部または全
部に親水加工を施したことに特徴を有し、水性薬液との
適合性が非常に改善されている。すなわち、親水加工を
施さない吸液芯は、油性薬液には適用できるものの、水
性薬液との組合せでは満足な蒸散性能を示さない。
【0030】請求項7の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかの構成において、吸液芯として高分子樹脂粉末に
熱可塑性樹脂粘結剤を加えて固結されたものを用いたも
のである。ここで、高分子樹脂粉末としては前述したも
のが使用でき、熱可塑性樹脂粘結剤としては酢酸ビニル
重合体、ビニルアセタール重合体,メタアクリル酸エチ
ル重合体、酢酸セルロースなどが挙げられる。請求項7
で用いる吸液芯は、高分子樹脂粉末に熱可塑性樹脂粘結
剤を粉末状または水もしくはアルコールなどのエマルジ
ョンとして加え、次いで乾燥後、粉状物を加熱成形して
得られる。
【0031】請求項8の発明は、(イ)有効成分として
20℃における蒸気圧が1.0×10-5 mmHg以上
であるシクロプロパンカルボン酸エステル系ピレスロイ
ドを0.3〜5.0重量%、(ロ)一般式I: R−O−(CH2 CH2 O)n −H (I) (式中、Rはエチル基、プロピル基またはブチル基を表
し、nは2または3の整数を表す)で表される界面活性
剤の1種または2種以上を20.0〜70.0重量%、
および(ハ)水を含有する水性薬液に、繊維吸液層とこ
れを被覆する繊維編組物とからなるか、無機質粉体、有
機物質および無機質粘結剤からなる混合物を焼成してな
るか、または高分子樹脂粉末を焼結成形もしくは熱可塑
性樹脂粘結剤で固結してなる吸液芯を一部浸漬し、該吸
液芯に前記水性薬液を吸液せしめ、該吸液芯の上部を1
00〜180℃に加熱して、該水性薬液に含有される有
効成分、界面活性剤および水を共に蒸散させることを特
徴とする殺虫方法に関するものである。
【0032】
【作用】請求項1の発明によると、特定の蒸気圧を有す
るシクロプロパンカルボン酸エステルピレスロイド、特
定の界面活性剤および水を含有する水性薬液と、これに
適した特定の材質の吸液芯を組み合わせて構成したの
で、火気に対する危惧がなく、しかも、蒸散性、殺虫効
力、人畜に対する安全性など全ての点にすぐれた加熱蒸
散用水性殺虫剤が提供される。
【0033】請求項2の発明によると、特に有用なシク
ロプロパンカルボン酸エステルピレスロイドを用いたの
で、より性能のすぐれた加熱蒸散用水性殺虫剤を得るこ
とができる。
【0034】請求項3の発明によると、特に有用な界面
活性剤を用いたので、より性能のすぐれた加熱蒸散用水
性殺虫剤を得ることができる。
【0035】請求項4の発明によると、本発明における
水性薬液に適した有用な一吸液芯を用いたので、性能の
高い加熱蒸散用水性殺虫剤が提供される。
【0036】請求項5の発明によると、本発明における
水性薬液に適した有用な別の吸液芯を用いたので、性能
の高い加熱蒸散用水性殺虫剤が提供される。
【0037】請求項6の発明によると、本発明における
水性薬液に適した有用なさらに別の吸液芯を用いたの
で、性能の高い加熱蒸散用水性殺虫剤が提供される。
【0038】請求項7の発明によると、本発明における
水性薬液に適した有用なさらに別の吸液芯を用いたの
で、性能の高い加熱蒸散用水性殺虫剤が提供される。
【0039】請求項8の発明によると、前記加熱蒸散用
水性殺虫剤を適当な加熱蒸散装置に適用し、吸液芯の上
部を100〜180℃に加熱することによって、すぐれ
た蒸散性、殺虫効力、安全性および使用性を奏する殺虫
方法が提供される。
【0040】本発明において用いられる加熱蒸散装置の
構造および仕様などは何ら制限されず、一般に入手でき
るものを任意に使用することができる。その一具体例を
図1に示す。水性薬液1はポリプロピレン、PET、ポ
リ塩化ビニールなどの耐薬品性にすぐれたプラスチック
製薬液容器2に注入され、適当な保持具を介して吸液芯
3を密栓状に保持した後、加熱蒸散装置4に収納され
る。薬液容器2の形状としては、従来円筒状のものが一
般的に使用されてきたが、例えば底部にくぼみをつけた
り、円筒面に溝やスジを設けたり、または多角形状とす
れば手で把持しやすく、加熱蒸散装置4への収納操作を
簡単に行うことができ便利である。
【0041】吸液芯3装填の薬液容器2を加熱蒸散装置
4に収納する方法としては、従来方式のように、底部に
螺着式の底蓋を設け、この上に薬液容器2を載置して
も、もちろんかまわないが、薬液容器2の上位に刻設し
たネジ部を装置内部に設けた保持体に螺合させる方法
が、前者に比べて薬液容器2をしっかりと加熱蒸散装置
4に固定することができ、より好ましい。図中、5は吸
液芯3の受熱部の周囲に間隙を設けて設置された発熱体
で、また6は発熱体5に接続する電源コードを示すが、
延長コード取付けタイプとしたり、プラグ端子を加熱蒸
散装置4に固定する、いわゆるコードレスタイプとして
もよいし、さらに、電源コード6を収納するための収納
室を加熱蒸散装置4に別途設けても差支えない。図中、
7は水性薬液1が外部に蒸散する拡散筒、8はオンオフ
スイッチを示す。ここで、拡散筒7は内径が10〜30
mm、その深さが5〜40mmであることが望ましく、
そして拡散筒7の下端と発熱体5の上端との距離が1〜
5mmに設定されることが望ましい。
【0042】また、加熱蒸散装置4には、通気口9が適
宜設けられ、外気がこの通気口9から吸液芯3の受熱部
と発熱体5の間隙を連通し得るようになっている。通気
口9の位置は胴部または底部のいずれでもよいが、安定
した蒸散機能と高い薬液拡散力をもたらす煙突式作用効
果を期待できる点で、底部の方がより好ましい。
【0043】本発明の加熱蒸散用水性殺虫剤を上記加熱
蒸散装置4に適用し通電使用すると、吸液芯3の受熱部
に浸透した水性薬液1が発熱体5に間接加熱されて蒸散
し、蚊、ハエ、ゴキブリ、ナンキンムシ、ダニ類などに
対して極めて高い駆除効果を発揮するものである。しか
も、本発明で用いる水性薬液1は、20℃における蒸気
圧が1.0×10-5mmHg以上であるシクロプロパン
カルボン酸エステル系ピレスロイドと、これに好適な比
較的沸点の低い界面活性剤を使用し、吸液芯との適合性
にもすぐれているので、該吸液芯中に界面活性剤が蓄積
することがなく、従って、薬液の分離や目詰まりの問題
を引き起こす危惧が非常に小さいことも明らかとなっ
た。
【0044】
【実施例】次に、実施例および試験例に基づいて本発明
をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。
【0045】実施例1 d−シス,トランス−フラメトリン1.5重量%、ジエ
チレングリコールモノブチルエーテル50重量%、ジブ
チルヒドロキシトルエン(BHT)1.8重量%および
精製水を含有する水性薬液45mlを内容積50mlの
プラスチックボトルに充填し、保持具付吸液芯(外径
7.0mm,長さ75.5mm)を打ち込んだ。吸液芯
としては、ポリエステル繊維を束ねたものの周囲を、同
材質の編組物にシリコーンワニスを塗布したもので被覆
し、上面は熱により溶封したものを用いて本発明の加熱
蒸散用水性殺虫剤を調製した。得られた水性殺虫剤を発
熱体の温度が130℃の加熱蒸散装置に装着して通電し
た。1日(12時間)あたり揮散量は30日間にわたり
約1.5mlで目詰まりもなく、高い殺虫効力を維持し
た。
【0046】実施例2 d,d−トランス−アレスリン2.2重量%、トリエチ
レングリコールモノプロピルエーテル55重量%、ジブ
チルヒドロキシトルエン(BHT)0.6重量%および
精製水を含有する水性薬液45mlを内容積50mlの
プラスチックボトルに充填し、保持具付吸液芯(外径
7.0mm,長さ75.5mm)を装填した。吸液芯と
しては、マイカ粉53重量%、カオリンクレー22重量
%、黒鉛20重量%、カルボキシメチルセルロース5重
量%からなる混合粉体に水を加えて混練および仮成形し
た後、1000℃で焼成して得られたものを用いて本発
明の加熱蒸散用水性殺虫剤を調製した。この水性殺虫剤
を実施例1と同様に使用に供したところ、60日間にわ
たり安定した蒸散性能を示し、従来の製剤に比べ殺虫効
力、火気に対する安全性、使用性など全ての点ですぐれ
ていることが認められた。
【0047】試験例1 実施例1および実施例2に準じて、第1表に示す本発明
の加熱蒸散用水性殺虫剤を調製し(表中、薬液組成のう
ち水およびその他の欄において、「残」とあるのは、残
部重量%を水または表示の物質が占めることを意味す
る)、蒸散性能および殺虫効力を調べた。蒸散性能は、
所定時間毎にシリカゲル充填カラムでトラップし、アセ
トンで殺虫剤を抽出後、ガスクロマトグラフで分析し、
殺虫剤の時間あたりの蒸散量を求め、表にはそれぞれの
殺虫剤の初期の値を1.00とした場合の相対比で示し
た。一方、殺虫効力については、所定時間毎に下記の連
続通気法によりアカイエカに対する仰転効果を評価し、
表にはdl,d−シス,トランス−アレスリン2.6重
量%を含有する灯油溶液の初期の値を1.00とした場
合の相対有効比で示した。なお、薬液にはピレスロイド
量に対して0.3〜1.5倍量のBHTを配合した。ま
た、試験に用いた吸液芯の仕様は次のとおりであった。 吸液芯A:ポリエステル繊維を束ねたものの周囲を、同
材質の編組物にシリコーンワニスを塗布したもので被覆
し、上面を熱により溶封したもの。 吸液芯B:吸液芯Aのタイプでシリコーンワニスが塗布
されていないもの。 吸液芯C:マイカ粉、カオリンクレー、黒鉛およびカル
ボキシメチルセルロースからなる実施例2に記載のも
の。 吸液芯D:親水加工したポリエチレン粉末を棒状キャビ
ティ内に封入し、110〜130℃で加熱して溶融成形
したもの。 吸液芯E:吸液芯Dのタイプで親水加工していないも
の。 吸液芯F:ポリエステル樹脂粉末に酢酸ビニル重合物エ
マルジョンを加えて乾燥し、この粉状物を所要形の型内
に入れ加熱状態において成形したもの。 吸液芯G:カオリンをデンプンにより固めた従来の吸液
芯。 吸液芯H:吸液芯Cのタイプで焼成せず、風乾したのみ
のもの。
【0048】(連続通気法)内径20cm、高さ43c
mのプラスチック製円筒を2段に重ね、その上に16メ
ッシュの金網で上下を仕切った、内径および高さが共に
20cmの円筒(供試蚊を入れる場所)を載せ、さら
に、同径で高さ20cmの円筒を載せる。この4段重ね
の円筒を台に載せ、台の中央に加熱蒸散装置を置いて殺
虫薬液を蒸散させる。そして上部円筒に供試蚊約20匹
を放ち、時間の経過に伴う仰転数を観察する。暴露20
分後に全供試蚊を清潔なポリエチレン容器に移し、3%
砂糖水を与え、保存24時間後に死虫率を調べる。
【0049】第1表
【表1】
【表2】
【0050】試験の結果、20℃における蒸気圧が1.
0×10-5mmHg以上であるシクロプロパンカルボン
酸エステル系ピレスロイドと、これに適合した適当量の
界面活性剤と、水を含有する水性薬液を、該水性薬液に
好適な吸液芯と組み合わせた本発明の加熱蒸散用水性殺
虫剤は、長期間にわたりすぐれた蒸散性能を示し、高い
殺虫効力、人畜および火災に対する安全性、およびすぐ
れた使用性を兼備することが明らかとなった。
【0051】これに対し、対照例1および2のように界
面活性剤が20重量%未満の水性薬液では使用期間中に
液層の分離を生じ、また、70重量%を越えると蒸散性
能は問題ないものの、火気に対する安全性の点で劣り、
本発明の目的に合致しなかった。無機物を粘結剤で固結
した従来の吸液芯を用いた場合(対照例3および4)
や、一般式Iで表される界面活性剤以外のものを用いた
場合(対照例5および6)は蒸散性能が不良であった。
また、対照例7のように、有効成分含量が0.3重量%
未満の水性薬液は殺虫効力が不十分で、一方、対照例8
のように有効成分含量が5.0重量%を越えると有効成
分が吸液芯中に蓄積し、蒸散性能の低下を生じた。さら
に、20℃における蒸気圧が1.0×10-5mmHg未
満のピレスロイド(d−シス,トランス−レスメトリ
ン,エトフェンプロックス)を用いた対照例9〜12で
は、蒸散性能が劣り不適当であった。対照例10と11
を比較すれば、エトフェンプロックスについては一般式
I以外の界面活性剤と組み合わせた方がむしろ蒸散性能
が良好で、従って、ピレスロイドの種類および配合量、
界面活性剤の種類および配合量、ならびに吸液芯の組合
せの適否は、実際に試験して初めて知見し得るものであ
ることが実証された。
【0052】
【発明の効果】上記のように、請求項1ないし7のいず
れかに記載の本発明の加熱蒸散用水性殺虫剤は、長期間
にわたり安定した蒸散性能を示し、従来の製剤に比べ殺
虫効力、人畜および火気に対する安全性、および使用性
などすべての点にすぐれているので、その実用性はきわ
めて高いものである。請求項8に記載の発明によると、
上記本発明の加熱蒸散用水性殺虫剤を適当な加熱蒸散装
置に適用し、吸液芯の上部を100〜180℃に加熱す
ることによって、すぐれた蒸散性、殺虫効力、安全性お
よび使用性を奏する殺虫方法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の殺虫方法において使用される加熱蒸散
装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 水性薬液 2 薬液容器 3 吸液芯 4 加熱蒸散装置 5 発熱体 6 電源コード 7 拡散筒 8 オンオフスイッチ 9 通気口

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)有効成分として20℃における蒸
    気圧が1.0×10-5mmHg以上であるシクロプロパ
    ンカルボン酸エステル系ピレスロイドを0.3〜5.0
    重量%、(ロ)一般式I: R−O−(CH2 CH2 O)n −H (I) (式中、Rはエチル基、プロピル基またはブチル基を表
    し、nは2または3の整数を表す)で表される界面活性
    剤の1種または2種以上を20.0〜70.0重量%、
    および(ハ)水を含有する水性薬液と、これに浸漬させ
    た吸液芯とからなり、かつ、該吸液芯が繊維吸液層とこ
    れを被覆する繊維編組物とからなるか、無機質粉体、有
    機物質および無機質粘結剤からなる混合物を焼成してな
    るか、または高分子樹脂粉末を焼結成形もしくは熱可塑
    性樹脂粘結剤で固結してなることを特徴とする加熱蒸散
    用水性殺虫剤。
  2. 【請求項2】 シクロプロパンカルボン酸エステル系ピ
    レスロイドが、アレスリン、フラメトリン、プラレトリ
    ン、5−プロパルギル−2−フリルメチル2,2,3,
    3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシラートおよ
    び5−プロパルギル−2−メチル−3−フリルメチル
    2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキ
    シラートからなる群から選択される1種または2種以上
    であることを特徴とする請求項1記載の加熱蒸散用水性
    殺虫剤。
  3. 【請求項3】 界面活性剤がジエチレングリコールモノ
    ブチルエーテルであることを特徴とする請求項1または
    2のいずれかに記載の加熱蒸散用水性殺虫剤。
  4. 【請求項4】 吸液芯が繊維吸液層とこれを被覆する繊
    維編組物とからなり、かつ該繊維編組物がシリコーンワ
    ニスによって被覆されたものであることを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれか1項に記載の加熱蒸散用水性
    殺虫剤。
  5. 【請求項5】 吸液芯が無機質粉体、有機物質および無
    機質粘結剤からなる混合物を600〜2000℃で焼成
    してなるものであることを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれか1項に記載の加熱蒸散用水性殺虫剤。
  6. 【請求項6】 吸液芯が高分子樹脂粉末の一部もしくは
    全部に親水加工を施して焼結成形されたものであること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の
    加熱蒸散用水性殺虫剤。
  7. 【請求項7】 吸液芯が高分子樹脂粉末に熱可塑性樹脂
    粘結剤を加えて固結されたものであることを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の加熱蒸散用水
    性殺虫剤。
  8. 【請求項8】 (イ)有効成分として20℃における蒸
    気圧が1.0×10-5mmHg以上であるシクロプロパ
    ンカルボン酸エステル系ピレスロイドを0.3〜5.0
    重量%、(ロ)一般式I: R−O−(CH2 CH2 O)n −H (I) (式中、Rはエチル基、プロピル基またはブチル基を表
    し、nは2または3の整数を表す)で表される界面活性
    剤の1種または2種以上を20.0〜70.0重量%、
    および(ハ)水を含有する水性薬液に、繊維吸液層とこ
    れを被覆する繊維編組物とからなるか、無機質粉体、有
    機物質および無機質粘結剤からなる混合物を焼成してな
    るか、または高分子樹脂粉末を焼結成形もしくは熱可塑
    性樹脂粘結剤で固結してなる吸液芯を一部浸漬し、該吸
    液芯に前記水性薬液を吸液せしめ、該吸液芯の上部を1
    00〜180℃に加熱して、該水性薬液に含有される有
    効成分、界面活性剤および水を共に蒸散させることを特
    徴とする殺虫方法。
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