JP2002101800A - 吸液芯 - Google Patents

吸液芯

Info

Publication number
JP2002101800A
JP2002101800A JP2000300000A JP2000300000A JP2002101800A JP 2002101800 A JP2002101800 A JP 2002101800A JP 2000300000 A JP2000300000 A JP 2000300000A JP 2000300000 A JP2000300000 A JP 2000300000A JP 2002101800 A JP2002101800 A JP 2002101800A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
liquid
diameter reduction
absorbent core
chemical solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000300000A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Katsuta
純郎 勝田
Yoshimi Ota
好美 太田
Tadao Suzuki
唯郎 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurabe Industrial Co Ltd
Dainihon Jochugiku Co Ltd
Original Assignee
Kurabe Industrial Co Ltd
Dainihon Jochugiku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurabe Industrial Co Ltd, Dainihon Jochugiku Co Ltd filed Critical Kurabe Industrial Co Ltd
Priority to JP2000300000A priority Critical patent/JP2002101800A/ja
Publication of JP2002101800A publication Critical patent/JP2002101800A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】吸上式加熱蒸散装置に好適に用いられる吸液芯
を提供すること。 【解決手段】中心に繊維からなる吸液層2を有し、その
周囲が繊維の編組物3により被覆されてなる吸液芯1に
おいて、前記繊維吸液層が、常態での空隙率が30%以
上、かつ50kgの締め付け力を加えたときの減径率が
10%以上である繊維集合体Aと、常態での空隙率が2
0%以下、かつ50kgの締め付け力を加えたときの減
径率が30%以下である繊維集合体Bから構成されてい
るとともに、前記繊維集合体Aの減径率が前記繊維集合
体Bの減径率よりも大きいことを特徴とする吸液芯。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸上式加熱蒸散装
置に好適に用いられる吸液芯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より殺虫等の目的で薬剤を加熱蒸散
させる方法としては、(1)いわゆる蚊取線香及び
(2)電気蚊取マット等が愛好されてきた。近年、薬剤
溶液中に多孔質吸液芯を浸漬し、芯上部を加熱して薬剤
を加熱蒸散させる方式(以下、液体方式と呼ぶ)が、一
回毎にマット等を交換する必要が無いこと、効果が長時
間安定することなどの理由で再び注目されてきた。この
方式はかなり古くから知られており、例えば実公昭43
−25081号公報には吸液芯の直接加熱による方式が
記載されているが、直接加熱による場合には薬剤の分解
が激しいため、一般には間接加熱による方式が採用され
る傾向にある。間接加熱による方式としては、吸液芯と
発熱体との間にフェルト等を介在させて加熱するものが
実公昭36−12459号公報、実公昭46−2258
5号公報に記載され、また吸液芯と発熱体とを一定間隔
で離間して加熱する方式が実公昭43−26274号公
報、実公昭44−8361号公報、実公昭45−149
13号公報、実公昭45−29244号公報に記載さて
いる。しかし、この当時のものは、前記蚊取線香や蚊取
マットに比べその長所が認識されず、結局市場には受け
入れられずに終わっていた。最近、この液体方式の蚊取
器が再認識されてきたのは、生活向上に伴う生活意識、
生活環境の変化もさることながら、発熱体の技術進歩、
少量で有効な殺虫成分の開発、有効成分を含め薬剤原料
の品質向上、プラスチック加工技術の進歩によるところ
と考えられる。
【0003】さて、これら液体方式加熱蒸散装置に用い
られる多孔質吸液芯としては、かつてはフェルトがその
ままの形で用いられていたが、フェルトの場合、一般に
吸液量が多過ぎたり、保管、輸送、使用時に薬液が芯を
介して溢れる、或いはその柔軟性の故に芯を正しくセッ
トしにくいなどの問題がある。これに対し、無機粉体あ
るいは無機粉体と木粉等を水溶性糊剤で固着成形した吸
液芯が特公昭61−23163号公報、特公昭59−4
0409号公報、特開昭63−24841号公報、特開
昭63−63330号公報、特開昭63−74440号
公報、特開平1−296933号公報、特開平2−39
841号公報、特開平2−174628号公報に示され
ており、現在、市場には、このタイプの吸液芯を使用し
ている商品が多く出回っている。
【0004】しかしながら、これら従来の吸液芯は無機
粉体の表面活性のためにしばしば薬液が化学的に分解を
受けたり、或いは機械的な応力や衝撃で折れたり、欠け
たり、更に、製造時の練合、押出、乾燥の工程、原料粉
体のバラツキ等による変形、ヒビ割れ、カビの発生、性
能のバラツキが発生する等の問題があった。更に、これ
らの吸液芯にはデンプン、CMC−Na等の有機質の水
溶性糊剤が製造上有利なので用いられることが多いが、
この場合でも、薬液が水性溶液の場合は、当然のことな
がら糊剤の溶解、溶出、膨潤により吸液芯の物理的劣化
が起こるので使用に耐えないという問題が残っていた。
【0005】一方、特開平3−72833号公報には、
中心に多孔質の吸液層を、その周囲に保持材層を有する
構造の吸液芯が開示されている。このタイプの吸液芯と
して、例えば中心の吸液層がポリエステル繊維、ナイロ
ン繊維等の集合体からなり、保持材層がワニス等で処理
したポリエステル繊維、ナイロン繊維、ガラス繊維等か
らなるチューブである吸液芯、いわゆる繊維芯が挙げら
れる。この繊維芯の特徴としては、前記無機粉体等を水
溶性糊剤で固着成形した吸液芯、いわゆる固結芯のよう
な機械的な折れや欠けが生じず、製造も容易であり、薬
液が水溶液であっても使用可能であるといった点が挙げ
られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、繊維芯
の場合は、使用されるワニスの種類、塗布量、焼付条件
等により使用時の薬液揮散量が変動したり、経時的な劣
化により薬液の揮散量が低下したり、使用時や保管時の
温度変化に伴う薬液容器の内圧の変化により薬液が滲出
してしまうという問題があった。
【0007】ここで、薬液の滲出の問題に関しては、例
えば、繊維芯を薬液容器にセットする際に、繊維芯に対
する吸液芯保持具の締め付け力を高め、それによって薬
液の滲出量を減少させることが対策として考えられる。
しかしながら、従来の繊維芯は、その吸液層が、ポリエ
ステル繊維やナイロン繊維等の集合体から構成されてい
て、それらは、所定の締め付け力を加えた際に、薬液の
蒸散通路として機能する空隙率が大幅に減少してしまう
性質のものであるため、薬液揮散量も減少してしまうと
いう恐れがある。
【0008】そこで、本発明者らは、このような従来技
術の欠点を解決するべく種々検討を重ねた結果、繊維吸
液層の周囲に繊維編組物が被覆された構造の吸液芯にお
いて、繊維吸液層を、空隙率及び減径率の異なる2種類
の繊維集合体で構成すれば、吸液芯に対する締め付け力
を高めた場合にも、任意の安定した薬液揮散量が得ら
れ、薬液容器内圧の変化による薬液の滲出が著しく減少
することを見出した。また、繊維編組物を特定のシリコ
ーンワニスによって被覆すれば、より一層薬液の滲出が
減少することも見出した。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の請求
項1による吸液芯は、中心に繊維からなる吸液層を有
し、その周囲が繊維の編組物により被覆されてなる吸液
芯において、前記繊維吸液層が、常態での空隙率が30
%以上、かつ50kgの締め付け力を加えたときの減径
率が10%以上である繊維集合体Aと、常態での空隙率
が20%以下、かつ50kgの締め付け力を加えたとき
の減径率が30%以下である繊維集合体Bから構成され
ているとともに、前記繊維集合体Aの減径率が前記繊維
集合体Bの減径率よりも大きいことを特徴とするもので
ある。また、本発明の請求項2による吸液芯は、請求項
1記載の吸液芯において、前記繊維編組物がシリコーン
重合体とシリカを主体とするベースワニスに更に無機充
填剤を添加してなるシリコーンワニスによって被覆さ
れ、かつ前記繊維吸液層と前記繊維編組物が前記シリコ
ーンワニスによって固着されていることを特徴とするも
のである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において用いられる繊維吸
液層は、空隙率及び減径率の異なる2種類の繊維集合体
A及び繊維集合体Bから構成されている。ここで、空隙
率及び減径率は、式(1),式(2)によって算出した
値である。試料としては、後述する繊維編組物の中に繊
維集合体A、繊維集合体Bをそれぞれ充填したものを使
用した。尚、式(1)における空隙率の算出に当たっ
て、繊維の常態での比重(d1)と吸水後の繊維の比重
(d2)は、比重1.00g/cm3の蒸留水を使用
し、吸水前後で比重変化が起きないものとして算出し
た。
【0011】まず、繊維集合体Aは、常態での空隙率が
30%以上、かつ50kgの締め付け力を加えたときの
減径率が10%以上のものである。常態での空隙率が3
0%未満の場合には、例え、50kgの締め付け力を加
えたときの減径率が10%以上であっても、薬液の蒸散
通路として機能する所定の空隙部が十分に確保されない
ため、所望とする薬液揮散量を得ることができない恐れ
がある。一方、50kgの締め付け力を加えたときの減
径率が10%未満の場合には、例え、常態での空隙率が
30%以上であっても、薬液揮散量が多くなり過ぎ、例
えば、使用時や保管時の温度変化に伴い薬液容器の内圧
が変化した場合に、薬液が滲出してしまう恐れがある。
【0012】ここで、繊維集合体Aの常態での空隙率
は、繊維集合体Aの常態での重量を繊維集合体Aの繊維
比重で割り、体積を求める。次に、繊維集合体Aを蒸留
水中に浸漬し飽和状態となったときの飽和重量を吸水後
の繊維集合体Aの繊維比重で割り、飽和体積を求める。
そして、繊維集合体Aの空隙率を式(1)によって算出
する。次に、繊維集合体Aの50kgの締め付け力を加
えたときの減径率は、まず、ノギスにて繊維集合体Aの
外径寸法を測定する。次に、繊維集合体Aの中心部に5
0kg以上の引張強度に耐えられる金属線を巻き、50
kgまで繊維集合体Aを絞る。次に、ノギスにて絞られ
た繊維集合体Aの外径寸法を測定する。そして、繊維集
合体Aの減径率を式(2)によって算出する。
【0013】
【式1】 W1:繊維集合体の常態での重量 W0:吸水後の繊維集合体の飽和重量 d1:繊維の常態での比重 d2:吸水後の繊維の比重 W1/d1:繊維集合体の常態での体積 W0/d2:吸水後の繊維集合体の飽和体積
【0014】
【式2】
【0015】繊維の種類としては、例えば、ガラス繊維
等の無機繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維等の人
工繊維、または、それらの繊維にタスラン加工、ウーリ
ー加工等の嵩高加工を施したもの等が挙げられる。本発
明では、これらの中から上記の条件を満足するものを適
宜に選択して用いれば良い。
【0016】次に、繊維集合体Bは、常態での空隙率が
20%以下、かつ50kgの締め付け圧力を加えたとき
の減径率が30%以下のものである。常態での空隙率が
20%を超える場合には、例え、50kgの締め付け力
を加えたときの減径率が30%以下であっても、薬液揮
散量が多くなり過ぎ、例えば、使用時や保管時の温度変
化に伴い薬液容器の内圧が変化した場合に、薬液が滲出
してしまう恐れがある。一方、50kgの締め付け力を
加えたときの減径率が30%を超える場合には、例え、
常態での空隙率が20%以下であっても、薬液の蒸散通
路として機能する所定の空隙部が十分に確保されないた
め、所望とする薬液揮散量を得ることができない恐れが
ある。
【0017】ここで、繊維集合体Bの常態での空隙率
は、繊維集合体Bの常態での重量を繊維集合体Bの繊維
比重で割り、体積を求める。次に、繊維集合体Bを蒸留
水中に浸漬し飽和状態となったときの飽和重量を吸水後
の繊維集合体Bの繊維比重で割り、飽和体積を求める。
そして、繊維集合体Bの空隙率を式(1)によって算出
する。次に、繊維集合体Bの50kgの締め付け力を加
えたときの減径率は、まず、ノギスにて繊維集合体Bの
外径寸法を測定する。次に、繊維集合体Bの中心部に5
0kg以上の引張強度に耐えられる金属線を巻き、50
kgまで繊維集合体Bを絞る。次に、ノギスにて絞られ
た繊維集合体Bの外径寸法を測定する。そして、繊維集
合体Bの減径率を式(2)によって算出する。
【0018】繊維の種類としては、例えば、ポリエステ
ル繊維、脂肪族ポリアミド繊維(以下、「ナイロン繊
維」と称す)、PPS繊維、PEEK繊維等の人工繊維
などが挙げられる。本発明では、これらの中から、上記
の条件を満足するものを適宜に選択して用いれば良い。
尚、単繊維径としては、好ましくは10〜500μm、
更に好ましくは、50〜200μmの範囲が望ましい。
また、集合本数としては、好ましくは10〜1000
本、更に好ましくは、50〜200本の範囲が好まし
い。これらの範囲の組み合わせにより、所望とする空隙
率を得ることができる。
【0019】本発明においては、50kgの締め付け力
を加えたときの減径率が10%以上の繊維集合体Aと、
50kgの締め付け力を加えたときの減径率が30%以
下の繊維集合体Bを使用し、それらの中から特に、繊維
集合体Aの減径率が繊維集合体Bの減径率よりも大きく
なるような組み合わせを採用して繊維吸液層を構成して
いる。このような構成とすることにより、例えば、薬液
の滲出を防ぐために吸液芯保持具での締め付け力を高め
た場合にも、減径率の少ない繊維集合体Bには、薬液の
蒸散通路として機能する所定の空隙部が常に確保される
ことになるため、安定した薬液揮散量を得ることができ
る。ここで、仮に、繊維集合体Aのみで繊維吸液層を構
成すると、例えば、薬液の滲出を防ぐために吸液芯保持
具での締め付け力を高めた場合に、薬液の蒸散通路とし
て機能する所定の空隙部が減少してしまうことから所望
とする薬液揮散量を得ることができない恐れがある。一
方、繊維集合体Bのみで繊維吸液層を構成すると、薬液
揮散量が多くなり過ぎ、例えば、使用時や保管時の温度
変化に伴い薬液容器の内圧が変化した場合に、薬液が滲
出してしまう恐れがある。
【0020】本発明において用いられる繊維編組物とし
ては、ガラス繊維等の無機繊維やポリエステル繊維、ナ
イロン繊維等の人工繊維を編組したものなどが用いられ
る。
【0021】本発明においては、この繊維編組物にシリ
コーン重合体とシリカを主体とするベースワニスに更に
無機充填剤を添加してなるシリコーンワニスを更に被覆
しても良い。シリコーンワニスが含浸塗布され、乾燥、
熱硬化されることにより表面にシリコーンワニスの塗膜
が被覆形成される。この時の塗膜厚は50μm以上とす
ることが好ましい。
【0022】シリコーン重合体とシリカを主体とするベ
ースワニスとしては、シリコーンゴムの溶解液や溶剤の
ディスパージョンタイプの市販の電気絶縁用シリコーン
ワニスを用いることができる。一般的に、固形分20〜
100%程度の濃度のワニスが市販されており、利用で
きる。
【0023】無機充填剤としては、平均粒径0.1〜2
0μmの不定形粒子状であるもの、平均アスペクト比5
以上の針状粒子を少なくとも含んでいるもの、球状粒子
を少なくとも含んでいるもの等を挙げることができる。
【0024】まず、平均粒径0.1〜20μmの不定形
粒子状であるものとしては、例えば、炭酸カルシウム、
マグネシア、シリカ、アルミナ、ケイ酸アルミニウム、
ケイ酸マグネウシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネウシウム等が挙げられ、好ましくは水酸化アルミニ
ウムである。この無機充填剤の添加量は、ベースワニス
固形分100重量部に対して150重量部以上700重
量部以下が好ましい。150重量部未満では、適切な吸
液量、吸液速度及び揮散量を得ることができず、また7
00重量部を越えるとシリコーンワニスの塗布作業が困
難となり好ましくない。
【0025】また、平均アスペクト比5以上の針状粒子
を少なくとも含むものとしては、例えば、マグネシウム
オキシサルフェートウィスカー、チタン酸カリウムウィ
スカー、ミルドグラスファイバー等が挙げられる。好ま
しくは、マグネシウムオキシサルフェートウィスカーで
ある。この無機充填剤の添加量は、ベースワニス固形分
100重量部に対して10重量部以上100重量部以下
が好ましい。10重量部未満では、適切な吸液量、吸液
速度及び揮散量を得ることができず、また100重量部
を越えるとシリコーンワニスの塗布作業が困難となり好
ましくない。
【0026】更に、球状粒子を少なくとも含むものとし
ては、例えば、球状シリコーン重合体、シリカバルー
ン、球状ガラスビーズ微粒子、シラスバルーン等が挙げ
られる。球状粒子の最大粒子と最小粒子の粒子径の比
(最大粒子の粒子径/最小粒子の粒子径)が8以上であ
ることが好ましい。この粒子径の比が8未満であると、
適度な揮散量の値を保つ作用が弱くなる傾向がみられ
る。このタイプの無機充填剤の添加量はベースワニス固
形分100重量部に対して20重量部以上150重量部
以下が好ましい。20重量部未満では、適切な吸液量、
吸液速度及び揮散量を得ることができず、150重量部
を越えるとシリコーンワニスの塗布作業が困難となり好
ましくない。
【0027】また、無機充填剤としては、以上に例示し
た不定形粒子状物、針状粒子及び球状粒子を含むものを
適宜組み合わせて使用することもできる。
【0028】本発明の吸液芯の切断面(図3の薬液容器
6外に位置する密封面5)には、吸液芯の密封性を得る
ために切断時または切断後に密封加工を施す。加工方法
は特に限定されず、例えば、切断面を溶断して封止する
方法、切断面を加熱した湾曲面にあてて封止する方法、
接着剤等を塗布して封止する方法、溶断封止した後、更
に、接着剤を塗布する方法等が考えられる。接着剤とし
ては、揮発物を含まないものであれば何でも良く、例え
ば、シリコーンゴム系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、
ポリウレタン系接着剤、ホットメルト系接着剤等を挙げ
ることができる。これらは、使用される薬液の種類(油
性,水性)等を考慮して適宜選択される。薬液として
は、例えば殺虫、殺菌、芳香等を目的として、各種殺虫
剤、殺菌剤、消臭剤、香料等を有機溶剤、水に溶解した
ものが使用される。
【0029】このようにして得られる本発明の吸液芯
は、50kgの締め付け力を加えたときの減径率が10
%以上の繊維集合体Aと、50kgの締め付け力を加え
たときの減径率が30%以下の繊維集合体Bを使用し、
それらの中から特に、繊維集合体Aの減径率が繊維集合
体Bの減径率よりも大きくなるような組み合わせを採用
して繊維吸液層を構成しているため、吸液芯保持具での
締め付け力を高めた場合にも、減径率の少ない繊維集合
体Bには、薬液の蒸散通路として機能する所定の空隙部
が常に確保されることになる。従って、任意の安定した
薬液揮散量を得ることができるとともに、薬液容器の内
圧の変化による薬液の滲出を著しく減少させることがで
きる。
【0030】また、繊維編組物に被覆されるシリコーン
ワニス塗膜中に無機充填剤を含有しているため、シリコ
ーンワニスを多量に厚く塗布しても薬液は充填剤粒子の
近傍のわずかな空隙を通って移動するので、薬液の蒸散
については吸液量及び吸液速度がわずかに減少するもの
の、揮散量に変動が少なく、また、薬液容器内圧の変化
による薬液の滲出をほぼ完全に防止することが可能とな
る。空隙の分布、大きさ等は充填剤粒子の形状、粒径の
大小によって異なり、そのため最適の添加量が異なって
いるが、充填剤粒子の形状、粒径の大小、量の検討、異
種形状の組合せによって、最適な空隙分布を得、その結
果薬液の滲出の減少と揮散量の安定を同時に達成できる
ものである。中心の繊維吸液層とその周囲の繊維編組物
とは、シリコーンワニスによって固着されるため、両者
の間隙から毛細管減少で吸い上げられる余分な薬液を適
切な量に絞ることが可能となる。
【0031】ここで、本発明の吸液芯を用いるのに適し
た装置の一例を図4に示す。図中、6は薬液8を入れた
容器であり、該容器6は収納容器11内に係脱自在に収
納、保持されている。収納容器11の上部は開放されて
おり、この開放部に環状の発熱体10が固着されてい
る。薬液容器6には、保持具7に保持された吸液芯1
が、その上部が環状発熱体10の中心部に配設されるよ
うに、略密栓状に保持されている。なお、図中、12は
薬液8が外部に飛散する拡散筒、13はオンオフスイッ
チ、14は電源コードを示す。ここで、拡散筒12は内
径が10〜30mm、その深さが5〜40mmであるこ
とが望ましく、そして拡散筒12の下端と発熱体10の
上端との距離が1〜5mmに設定されることが望まし
い。なお、図示するものは本発明の吸液芯を用いるのに
好適な装置の一例であるが、これに限らず各種形状の装
置を用いることができることは言うまでもない。
【0032】上記薬液容器6に収納する薬液8として
は、目的に応じて殺虫液、芳香液等が用いられる。上記
装置が加熱蒸散殺虫装置として用いられる場合には、容
器6に殺虫液を入れ、発熱体10に通電して、殺虫剤の
種類に応じて好ましくは吸液芯1の表面温度が70〜1
40℃となるように加熱する。加熱温度が高過ぎると、
薬剤の熱分解や重合が生じ易く、揮散有効成分量が低く
なるという問題があり、また、この結果、生成される高
沸点物質等の吸液芯内への蓄積及びこれによる芯の目詰
まりを起こし易くなるので好ましくない。また、加熱温
度が低すぎると、当然のことながら有効成分の揮散が遅
くなり、場合により溶剤のみ揮散し、有効成分の揮散が
妨げられることもある。従って、有効成分の種類、濃
度、溶剤の揮発性等によって最適の温度が選択される。
【0033】上記殺虫液としては、殺虫剤を各種溶媒中
に溶解した溶液を用いる。溶媒としては引火点が高く、
臭みがなく、かつ毒性学上安全なものが好ましい。ま
た、用いる溶媒の沸点としては該吸液芯の加熱温度にも
よるが、150〜350℃の範囲に入るものが好まし
い。これらの条件を満足するものとしては、炭素原子数
12以上の飽和脂肪族もしくは脂環式炭化水素を挙げる
ことができ、これらはノルマルパラフィン、イソパラフ
ィンあるいはナフテン系炭化水素として工業的に入手可
能である。この他、芳香族炭化水素としては、フェニル
キシリルエタン等が無臭の溶剤として使用できる。もち
ろん上記条件を満足する溶媒であれば、これら炭化水素
に限定されるものではない。例えば、各種非イオン型界
面活性剤、好ましくはポリオキシアルキレンアルキルエ
ーテル系の可溶化剤を配合して水性殺虫液となし、引火
性の問題を解消することもできる。
【0034】本発明で用いられる殺虫剤としては、従来
より用いられている各種揮散性殺虫剤を用いることがで
き、ピレスロイド系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、有
機リン系殺虫剤等を挙げることができる。一般に安全性
が高いことからピレスロイド系殺虫剤が好適に用いら
れ、例えば、以下のような殺虫剤である。
【0035】(a)3−アリル−2−メチルシクロペン
タ−2−エン−4−オン−1−イルdl−シス/トラン
ス−クリサンテマート(一般名アレスリン,商品名ピナ
ミン,住友化学工業株式会社製) (b)3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン
−4−オン−1−イルd−シス/トランス−クリサンテ
マ−ト(商品名ピナミンフォルテ,住友化学工業株式会
社製,以下殺虫剤Aと略称する) (c)d−3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−
エン−4−オン−1−イル d−トランス−クリサンテ
マ−ト(商品名エキスリン,住友化学工業株式会社製) (d)3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン
−4−オン−1−イルd−トランス−クリサンテマ−ト
(一般名バイオアレスリン) (e)2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニ
ル)シクロペンタ−2−エニル クリサンテマ−ト (f)(S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プ
ロピニル)シクロペンタ−2−エニル d−シス/トラ
ンス−クリサンテマ−ト(一般名プラレスリン,以下殺
虫剤Bと略称する) (g)N−(3,4,5,6−テトラヒドロフタリミ
ド)メチル dl−シス/トランス−クリサンテマ−ト
(一般名フタルスリン,商品名ネオピナミン,住友化学
工業株式会社製) (h)3−フェノキシベンジル 2−(4−エトキシフ
ェニル)−2−メチルプロピルエーテル(一般名エトフ
ェンプロックス) (i)5−ベンジル−3−フリルメチル d−シス/ト
ランス−クリサンテマ−ト(一般名レスメトリン,商品
名クリスロンフォルテ,住友化学工業株式会社製,以下
殺虫剤Cと略称する) (j)5−プロパルギル−2−フリルメチル クリサン
テマート(一般名フラメトリン) (k)5−プロパルギル−2−フリルメチル d−シス
/トランス−クリサンテマ−ト(商品名ピナミンDフォ
ルテ,住友化学工業株式会社製,以下殺虫剤Dと略称す
る) (l)〔(ペンタフルオロフェニル)−メチル〕(1
R,3R)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2
−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(一般名フ
ェンフルスリン) (m)1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル d
−シス/トランス−クリサンテマート(一般名エムペン
トリン,以下殺虫剤Gと略称する) (n)3−アリル−2−メチル−シクロペンタ−2−エ
ン−4−オン−1−イル2,2,3,3−テトラメチル
シクロプロパンカルボキシレート(一般名テラレスリ
ン) (o)1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル
2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキ
シレート (p)1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル
2,2−ジメチル−3−(2,2−ジクロロビニル)シ
クロプロパンカルボキシレート (q)N−(3,4,5,6−テトラヒドロフタリミ
ド)メチル d−シス/トランス−クリサンテマート
(商品名ネオピナミンフォルテ,住友化学工業株式会社
製,以下殺虫剤Hと略称する) (r)2,3,5,6−テトラフルオロベンジル2,2
−ジメチル−3−(2,2−ジクロロビニル)シクロプ
ロパンカルボキシレート(一般名トランスフルスリン)
【0036】これらのうち殺虫剤A〜Hがその工業的入
手性、経済性、効力、安全性の諸点で好ましく、なかで
も殺虫剤Dが効力および経済性の点で優れている。ま
た、殺虫液中の有効殺虫成分の濃度は、0.3重量%以
上、20重量%以下が良好であり、好ましくは0.3〜
5重量%の範囲の濃度である。これら殺虫剤は単独で用
いてもよいし、複合して用いることもできる。また、必
要に応じて、安定剤、消臭剤、共力剤、色素、その他の
助剤を薬液中に少量添加することもできる。同様に、芳
香を目的として使用する場合には、天然及び人工の各種
香料を用いることができ、例えば、動物性及び/または
植物性の天然香料、炭化水素、アルコール、フェノー
ル、アルデヒド、ケトン、ラクトン、オキシド、エステ
ル類等の人工香料等であり、これらの1種を単独で使用
できるほか、2種以上を混合して使用することもでき
る。更に、目的に応じて消臭剤、殺菌剤、忌避剤等の各
種薬剤についても、加熱により揮散する薬剤であれば使
用できる。このような各種薬剤濃度としては0.1〜1
0重量%が好ましい。
【0037】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の一実施例
を説明する。 実施例1 まず、実施例1として図1に示すような吸液芯を製造し
た。この吸液芯1は、繊維吸液層2と、その周囲の繊維
編組物3とから概略構成されている。まず、繊維吸液層
2は、中心部に配置された繊維集合体B〔ナイロンモノ
フィラメント繊維の集合体、東レ・モノフィラメント株
式会社製、ナイロンモノフィラメント、0.2mm×5
5本、常態での空隙率10.3%、50kgの締め付け
力を加えたときの減径率14.5%〕の周囲に、約6倍
の断面積を持つ繊維集合体A〔ナイロン繊維の集合体、
帝人株式会社製、ナイロンタスラン加工糸、1160デ
ニール×14本×6本、常態での空隙率99%、50k
gの締め付け力を加えたときの減径率28.6%〕を撚
り合わせることによって構成されている。繊維編組物3
はナイロン繊維〔東レ株式会社製、ナイロン長繊維21
0デニール〕の編組物からなり、前記繊維吸液層2を被
覆している。吸液芯1の寸法は直径7mm、長さ75m
mとした。吸液芯1の密封面5は切断時に加熱したニク
ロム線により溶断し密封加工を施した。尚、前記繊維吸
液層2の空隙率及び減径率の算出時には、繊維編組物
〔ナイロン繊維で編組打数が48打、編組密度16目/
25mm、糸持3本、遮蔽率60%〕の中に、繊維集合
体A、繊維集合体Bをそれぞれ充填させたものを試料と
して使用した。
【0038】実施例2 実施例2として図2に示すような吸液芯を製造した。こ
の吸液芯1は、繊維吸液層2と、その周囲の繊維編組物
3、それを被覆するシリコーンワニス塗膜層4とから概
略構成されている。まず、繊維吸液層2は、中心部に配
置された繊維集合体B〔ナイロンモノフィラメント繊維
の集合体、東レ・モノフィラメント株式会社製、ナイロ
ンモノフィラメント、0.1mm×177本、常態での
空隙率10.3%、50kgの締め付け力を加えたとき
の減径率13.9%〕の周囲に、約6倍の断面積を持つ
繊維集合体A〔ナイロン繊維の集合体、帝人株式会社
製、ナイロンタスラン加工糸、1160デニール×14
本×6本、常態での空隙率99%、50kgの締め付け
力を加えたときの減径率28.6%〕を撚り合わせるこ
とによって構成されている。繊維編組物3はナイロン繊
維〔東レ株式会社製、ナイロン長繊維210デニール〕
の編組物からなり、前記繊維吸液層2を被覆している。
また、シリコーンワニス塗膜層4は、シリコーン重合体
とシリカを主体とするベースワニス〔東芝シリコーン株
式会社製、ゴム系シリコーンワニス、固形分30%〕
に、更に無機充填剤として平均粒径8μmの水酸化アル
ミニウムを、ベースワニス固形分100重量部に対して
150重量部添加してなるシリコーンワニス中に繊維吸
液層2と繊維編組物3とからなる物品を浸漬し、引き上
げながら過剰なワニスを内径7.4mmの金属製ダイス
にてかき取り落とし、200℃に保持した乾燥機中にて
直ちにシリコーンワニスを加熱硬化することにより形成
されたものであり、繊維編組物3の外周を被覆すると同
時に、繊維吸液層2と繊維編組物3とを固着している。
吸液芯1の寸法は直径7mm、長さ75mmとした。吸
液芯1の密封面5は切断時に加熱したニクロム線により
溶断し密封加工を施した。尚、前記繊維吸液層2での空
隙率及び減径率の算出時には、繊維編組物〔ナイロン繊
維で編組打数が48打、編組密度16目/25mm、糸
持3本、遮蔽率60%〕の中に、繊維集合体A、繊維集
合体Bをそれぞれ充填させたものを試料として使用し
た。
【0039】比較例1 繊維吸液層2を、繊維集合体A〔ナイロン繊維の集合
体、帝人株式会社製、ナイロンタスラン加工糸、116
0デニール×14本×7本、常態での空隙率99%、5
0kgの締め付け力を加えたときの減径率28.6%〕
のみので構成した他は、実施例2と同様にして吸液芯を
製造した。
【0040】試験例1:揮散試験 図3に示す薬液容器6に薬液8として、殺虫剤D1.8
重量%をジエチレングリコールモノブチルエーテル50
重量%配合の水に溶解したもの(水性殺虫液)を45m
l入れ、実施例1、実施例2及び比較例1で製造した吸
液芯を所定位置に設定した。ここで吸液芯保持具7によ
る締め付け力は、50kgとした。これらを図4に示す
加熱蒸散装置にセットし、吸液芯1の側面を120℃に
加熱し揮散試験を実施した。なお、所定の加熱時間迄に
薬液が不足する時はその時点で新たに薬液のみ補充し
た。揮散試験は12時間当たりの殺虫剤揮散量を調べ
た。その結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】上記の揮散試験の結果、本発明の吸液芯
(実施例1,実施例2)を用いることにより、吸液芯保
持具での締め付け力を50kg程度とかなり高めた場合
にも、薬液揮散量の経時的減少がほとんどないという効
果が得られた。
【0043】試験例2:薬液滲出試験 次に、加熱蒸散装置の保管時、使用時の温度変化に伴う
薬液容器内圧の変化による薬液の滲出について評価する
ため、以下の試験を行った。図3に示す薬液容器6に試
験例1で用いた水性殺虫液を15ml入れ、実施例1、
実施例2及び比較例1で製造した吸液芯を所定位置に設
定し、図4に示す加熱蒸散装置にセットした。電源オフ
状態で、25℃の雰囲気中で24時間放置した後、40
℃の雰囲気中で2時間放置し、薬液の滲出量を測定し
た。これを1サイクル目とする。更に、25℃の雰囲気
中で2時間放置した後、40℃の雰囲気中で2時間放置
し、前記と同様に薬液の滲出量を測定した。これを2サ
イクル目とする。そして、これら1サイクル目と2サイ
クル目の滲出量の合計値を評価値とした。その結果を表
2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】上記の滲出試験の結果、本発明の吸液芯
(実施例1,実施例2)を用いることにより、薬液容器
内圧の変化による薬液の滲出を著しく減少させることが
できるという効果が得られた。特に、シリコーンワニス
による被覆を施した場合(実施例2)には、より一層の
効果が得られた。
【0046】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明の吸液
芯は、繊維吸液層が、空隙率及び減径率の異なる2種類
の繊維集合体で構成されているため、締め付け力を高め
た場合にも、任意の安定した薬液揮散量が得られ、薬液
容器内圧の変化による薬液の滲出も著しく減少させるこ
とができる。更に、繊維編組物を特定のシリコーンワニ
スによって被覆すれば、更に薬液の滲出を減少させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸液芯の一例を示す断面図である。
【図2】本発明の吸液芯の他の一例を示す断面図であ
る。
【図3】本発明の吸液芯を設置した薬液容器の一例を示
す断面図である。
【図4】本発明の吸液芯を設置した加熱蒸散装置の一例
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 吸液芯 2 繊維吸液層 3 繊維編組物 4 シリコーンワニス塗膜層 5 密封面 6 薬液容器 7 吸液芯保持具 8 薬液 9 気相部 10 発熱体 11 収納容器 12 拡散筒 13 オンオフスイッチ 14 電源コード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 唯郎 静岡県浜松市高塚町4830番地株式会社クラ ベ内 Fターム(参考) 2B121 CA03 CA53 CA60 CA67 4H011 AC01 DE07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心に繊維からなる吸液層を有し、その
    周囲が繊維の編組物により被覆されてなる吸液芯におい
    て、前記繊維吸液層が、常態での空隙率が30%以上、
    かつ50kgの締め付け力を加えたときの減径率が10
    %以上である繊維集合体Aと、常態での空隙率が20%
    以下、かつ50kgの締め付け力を加えたときの減径率
    が30%以下である繊維集合体Bから構成されていると
    ともに、前記繊維集合体Aの減径率が前記繊維集合体B
    の減径率よりも大きいことを特徴とする吸液芯。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の吸液芯において、前記繊
    維編組物がシリコーン重合体とシリカを主体とするベー
    スワニスに更に無機充填剤を添加してなるシリコーンワ
    ニスによって被覆され、かつ前記繊維吸液層と前記繊維
    編組物が前記シリコーンワニスによって固着されている
    ことを特徴とする吸液芯。
JP2000300000A 2000-09-29 2000-09-29 吸液芯 Pending JP2002101800A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000300000A JP2002101800A (ja) 2000-09-29 2000-09-29 吸液芯

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000300000A JP2002101800A (ja) 2000-09-29 2000-09-29 吸液芯

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002101800A true JP2002101800A (ja) 2002-04-09

Family

ID=18781733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000300000A Pending JP2002101800A (ja) 2000-09-29 2000-09-29 吸液芯

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002101800A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014201852A (ja) * 2013-04-04 2014-10-27 長谷川香料株式会社 薬剤揮散用繊維構造体
JP2017018034A (ja) * 2015-07-10 2017-01-26 大日本除蟲菊株式会社 薬剤揮散装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014201852A (ja) * 2013-04-04 2014-10-27 長谷川香料株式会社 薬剤揮散用繊維構造体
JP2017018034A (ja) * 2015-07-10 2017-01-26 大日本除蟲菊株式会社 薬剤揮散装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7381124B2 (ja) 薬剤の有効蒸散率の向上方法
AU2017213296A1 (en) Pest control product and pest control method
JP2020002173A (ja) 害虫防除製品、及び害虫防除方法
JP2604239B2 (ja) 吸液芯並びに薬剤蒸散方法
JPH0225885B2 (ja)
JP3032853B2 (ja) 吸液芯
TWI830684B (zh) 殺蟲效力增強劑、害蟲防除方法及加熱蒸散用水性殺蟲劑組成物
JPH08310907A (ja) 加熱蒸散用水性殺虫剤および殺虫方法
JP2002101800A (ja) 吸液芯
JP2731789B2 (ja) 吸液芯およびその製造方法並びに薬剤蒸散方法
JPH08205744A (ja) 薬剤加熱蒸散方法
JP2604219B2 (ja) 吸液芯並びに殺虫方法
JP2691232B2 (ja) 吸液芯並びに薬剤蒸散方法
TWI488577B (zh) 結構體、其製造方法、蒸氣分配裝置、蒸氣分配方法、及用於分配蒸氣之套組
JP2021095413A (ja) 害虫防除製品、及び害虫防除方法
JPS6374440A (ja) 加熱蒸散用吸液芯
JP2004254550A (ja) 薬剤収納体
JP4445459B2 (ja) 薬剤蒸散装置
JPH01296933A (ja) 吸液芯
JPS6348201A (ja) 加熱蒸散殺虫方法
JP2519629B2 (ja) 加熱蒸散型装置用容器
JPH0769805A (ja) 加熱蒸散殺虫方法
JP2005145823A (ja) 薬剤揮散方法
JP2003048801A (ja) 薬剤送風拡散用の揮散性薬剤組成物
JPS6363330A (ja) 加熱蒸散用吸液芯