JP2020120672A - 水性処方薬液加熱蒸散用吸液芯、及びその製造方法、並びに当該水性処方薬液加熱蒸散用吸液芯を用いた水性処方薬液加熱蒸散方法 - Google Patents

水性処方薬液加熱蒸散用吸液芯、及びその製造方法、並びに当該水性処方薬液加熱蒸散用吸液芯を用いた水性処方薬液加熱蒸散方法 Download PDF

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Abstract

【課題】比較的蒸気圧が高いピレスロイド系殺虫成分を含有する薬液の蒸散に使用可能な加熱蒸散用吸液芯において、使用時に安定した蒸散性能と高い殺虫効力とを奏し、薬液容器の内圧上昇による薬液漏れや薬液容器の転倒による薬液漏れを防止できるのは勿論のこと、製造から一定の時間が経過しても吸液芯の蒸散性能を維持することが可能な加熱蒸散用吸液芯を提供する。【解決手段】30℃における蒸気圧が2×10−4〜1×10−2mmHgであるピレスロイド系殺虫成分を含有する薬液を蒸散させるための加熱蒸散用吸液芯であって、原材料として、無機質粉体と、無機質粘結剤と、有機物質とを含み、原材料において、無機質粉体及び無機質粘結剤の合計重量(W1)と、有機物質の重量(W2)との比率(W1/W2)が4.0〜10に設定されている。【選択図】なし

Description

本発明は、比較的蒸気圧が高いピレスロイド系殺虫成分を含有する薬液の蒸散に使用する加熱蒸散用吸液芯、及びその製造方法、並びに当該加熱蒸散用吸液芯を用いた加熱蒸散方法に関する。
蚊等の飛翔害虫を防除するための飛翔害虫防除製品として、殺虫成分を含有する薬液に吸液芯を浸漬し、吸液された薬液を吸液芯の上部に導き、吸液芯を加熱することにより殺虫成分を大気中に蒸散させる方式を採用した、いわゆる「蚊取リキッド」が市販されている。蚊取リキッドの殺虫成分は、一般に、ピレスロイド系殺虫成分が使用されている。ピレスロイド系殺虫成分は、従来は、アレスリン、プラレトリン、フラメトリン等が主流であったが、近年は、殺虫活性に優れたトランスフルトリン、メトフルトリン等の新しい成分が使用される傾向がある。
また、蚊取リキッドに使用する薬液には、灯油をベースとした油性処方と、水をベースとした水性処方とが存在する。これまでの蚊取リキッドは、世界的には油性処方が主流であったが、水性処方は油性処方に比べて火気に対する危険性を軽減することができ、さらに、害虫に対する殺虫効果を増強することも容易であるため、今後は水性処方のニーズが増加していくことが予想される。
水性処方の薬液に適用可能な吸液芯として、例えば、無機質粉体、有機物質、及び無機質粘結剤からなる混合物を600〜2000℃で焼成してなる吸液芯が公知となっている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1の吸液芯は、アレスリン、プラレトリン、フラメトリン等の従来のピレスロイド系殺虫成分を含む薬液に使用されるものであり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル系の可溶化剤を配合した水性殺虫液に適用可能であることが示されている。
特開平4−117303号公報
ところで、蚊取リキッドは、長期に亘って継続的に使用される製品であるため、加熱蒸散用吸液芯を設計するにあたっては、吸液芯が劣化しないように使用する薬液に含まれる薬剤の性状を十分に考慮し、吸液芯の原材料や製造工程に工夫を凝らす必要がある。この点に関し、特許文献1の吸液芯は、デンプンのような糊剤(有機粘結剤)を使用しないため、アレスリン、プラレトリン、フラメトリン等の従来のピレスロイド系殺虫成分を含む水性処方の薬液であれば、吸液芯の物理的劣化は起こり難いものと言える。ところが、特許文献1の吸液芯は、トランスフルトリン、メトフルトリン等の新たなピレスロイド系殺虫成分を含む薬液にも適用可能であるかは不明である。トランスフルトリン、メトフルトリン等の新たなピレスロイド系殺虫成分は、従来のアレスリン、プラレトリン、フラメトリン等の殺虫成分に比べて蒸気圧が高く、その性状も異なっている。そのため、特許文献1の吸液芯を蒸気圧が比較的高いピレスロイド系殺虫成分を含有する薬液にそのまま転用しても、期待どおりの防虫性能を発揮できるかは不明であり、そればかりか、薬液によって吸液芯が劣化する虞もある。
また、特許文献1を初めとする従来の吸液芯は、薬液中に吸液芯を装填してから実際に使用を開始するまで(吸液芯を加熱するまで)の期間が長くなると、蚊取リキッドの有効期間が短くなってしまう傾向が見られ、吸液芯の蒸散性能の安定性について改善の余地が残されていた。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、比較的蒸気圧が高いピレスロイド系殺虫成分を含有する薬液の蒸散に使用可能な加熱蒸散用吸液芯において、使用時に安定した蒸散性能と高い殺虫効力とを奏し、薬液容器の内圧上昇による薬液漏れや薬液容器の転倒による薬液漏れを防止できるのは勿論のこと、製造から一定の時間が経過しても吸液芯の蒸散性能を維持することが可能な加熱蒸散用吸液芯を提供することを目的とする。また、そのような加熱蒸散用吸液芯の製造方法、さらには、当該加熱蒸散用吸液芯を用いた加熱蒸散方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明に係る加熱蒸散用吸液芯の特徴構成は、30℃における蒸気圧が2×10−4〜1×10−2mmHgであるピレスロイド系殺虫成分を含有する薬液を蒸散させるための加熱蒸散用吸液芯であって、原材料として、無機質粉体と、無機質粘結剤と、有機物質とを含み、前記原材料において、前記無機質粉体及び前記無機質粘結剤の合計重量(W)と、前記有機物質の重量(W)との比率(W/W)が4.0〜10に設定されていることにある。
前記有機物質は、炭素質粉体を含むことが好ましく、前記炭素質粉体は、黒鉛、カーボンブラック、活性炭、木炭、及びコークスからなる群から選択される少なくとも一種であることが好ましい。
前記有機物質は、有機質粘結剤をさらに含むことが好ましい。
前記薬液は、沸点が150〜300℃であるグリコールエーテル系化合物及び/又はグリコール系化合物と、水とをさらに含むことが好ましい。
前記ピレスロイド系殺虫成分は、トランスフルトリン、メトフルトリン、及びプロフルトリンからなる群から選択される少なくとも一種であることが好ましい。
前記無機質粉体は、マイカ、アルミナ、シリカ、タルク、ムライト、コージライト、及びジルコニアからなる群から選択される少なくとも一種であることが好ましい。
前記無機質粘結剤は、クレー、ベントナイト、ハロサイト、及びタールピッチからなる群から選択される少なくとも一種であることが好ましい。
本発明の加熱蒸散用吸液芯によれば、加熱蒸散用吸液芯の原材料として適切なものを選択し、且つ各原材料が適切な比率で配合されているため、加熱蒸散用吸液芯の使用時に安定した蒸散性能と高い殺虫効力とを両立でき、薬液内容の内圧上昇による薬液漏れや薬液容器の転倒による薬液漏れを防止することができる。また、このような加熱蒸散用吸液芯は、製造から一定の時間が経過しても吸液芯の蒸散性能が維持されており、実用性が高いものとなる。
上記課題を解決するための本発明に係る加熱蒸散用吸液芯の製造方法の特徴構成は、
30℃における蒸気圧が2×10−4〜1×10−2mmHgであるピレスロイド系殺虫成分を含有する薬液を蒸散させるための加熱蒸散用吸液芯の製造方法であって、原材料として、無機質粉体と、無機質粘結剤と、有機物質とを混合する混合工程と、混合した原材料を焼成する焼成工程と、を包含し、前記混合工程において、前記無機質粉体及び前記無機質粘結剤の合計重量(W)と、前記有機物質の重量(W)との比率(W/W)が4.0〜10となるように、前記原材料が調製されることにある。
前記焼成工程は、600〜2000℃で実施されることが好ましい。
本発明の加熱蒸散用吸液芯の製造方法によれば、混合工程及び焼成工程が適切な条件で実施されるため、上記のとおり実用性の高い加熱蒸散用吸液芯を製造することが可能となる。
上記課題を解決するための本発明に係る加熱蒸散方法の特徴構成は、上記の何れか一に記載の加熱蒸散用吸液芯を用いた加熱蒸散方法であって、前記加熱蒸散用吸液芯を前記薬液に浸漬し、吸液された前記薬液を前記加熱蒸散用吸液芯の上部に導き、60〜130℃で加熱することにより前記ピレスロイド系殺虫成分を大気中に蒸散させることにある。
本発明の加熱蒸散方法によれば、本発明の加熱蒸散用吸液芯を用いて薬液の加熱蒸散を行うため、安定した蒸散性能と高い殺虫効力とを両立でき、薬液内容の内圧上昇による薬液漏れや薬液容器の転倒による薬液漏れを防止することができる。また、吸液芯の蒸散性能が維持されるため、実用性が高いものとなる。
以下、本発明の加熱蒸散用吸液芯、及びその製造方法、並びに当該加熱蒸散用吸液芯を用いた加熱蒸散方法について説明する。ただし、本発明は、以下に説明する実施形態や実施例に限定されることを意図しない。
本発明の加熱蒸散用吸液芯に適用可能な蚊取リキッド用薬液(以下、単に「薬液」と称する。)は、30℃における蒸気圧が2×10−4〜1×10−2mmHgであるピレスロイド系殺虫成分を含有する。ピレスロイド系殺虫成分は、例えば、トランスフルトリン、メトフルトリン、プロフルトリン、エムペントリン、テラレスリン、メペルフルトリン、ヘプタフルトリン、4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−クリサンテマート、及び4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−2,2−ジメチル−3−(2−クロロ−2−トリフルオロメチルビニル)シクロプロパンカルボキシレート等が挙げられる。これらのうち、加熱蒸散性、殺虫効力、安定性等を考慮すると、トランスフルトリン、メトフルトリン、及びプロフルトリンが好ましく、トランスフルトリンがより好ましい。上掲のピレスロイド系殺虫成分は、単独で使用してもよいし、複数種を混合した状態で使用してもよい。また、ピレスロイド系殺虫成分において、酸部分やアルコール部分に不斉炭素に基づく光学異性体や幾何異性体が存在する場合、それらも本発明で使用可能なピレスロイド系殺虫成分に含まれる。
薬液中のピレスロイド系殺虫成分の含有量は、0.1〜3.0質量%が好ましい。含有量が0.1質量%未満の場合、殺虫効力が低下する虞がある。一方、含有量が3.0質量%を超えると、薬液の性状に支障を来たす可能性がある。
薬液に含まれる溶媒は、灯油(油性処方)又は水(水性処方)の何れも使用可能であるが、上述したように、水性処方は油性処方に比べて火気に対する危険性を軽減することができ、害虫に対する殺虫効果を増強することも容易であるため、水性処方が好ましい。水性処方の場合、ピレスロイド系殺虫成分とともに、沸点が150〜300℃、好ましくは200〜260℃であるグリコールエーテル系化合物及び/又はグリコール系化合物を配合することが好ましい。グリコールエーテル系化合物及び/又はグリコール系化合物は、(1)ピレスロイド系殺虫成分を可溶化し、(2)加熱蒸散性を向上させ、(3)ピレスロイド系殺虫成分と水との間に介在して3成分を一定の比率を保って加熱蒸散させる作用を有する。さらに、グリコールエーテル系化合物及び/又はグリコール系化合物は、ピレスロイド感受性の害虫に対して「効力増強剤」としても作用し、感受性が低下した害虫を対象とした場合でも殺虫効力の低下度合を軽減させる効果が認められる。
薬液中のグリコールエーテル系化合物及び/又はグリコール系化合物の含有量は、10〜70質量%が好ましく、30〜60質量%がより好ましい。含有量が10質量%未満であると、水性製剤化に支障を来たすだけでなく、効力増強剤としての作用、及び殺虫効力の低下度合を軽減させる効果が乏しくなる。一方、含有量が70質量%を超えても殺虫効果が頭打ちとなるばかりか、火気に対する危険性が増大することとなって、水性処方としてのメリットが損なわれる虞がある。
グリコールエーテル系化合物及び/又はグリコール系化合物は、例えば、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(沸点:202℃)、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル(沸点:207℃、以降DEMIP)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(沸点:231℃、以降DEMB)、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル(沸点:220℃、以降DEMIB)、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル(沸点:259℃、以降DEMH)、ジエチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル(沸点:272℃)、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル(沸点:283℃)、トリエチレングリコールモノメチルエーテル(沸点:249℃)、プロピレングリコールモノターシャリーブチルエーテル(沸点:151℃)、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(沸点:188℃)、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル(沸点:210℃、以降DPMP)、3−メトキシ−1,2−プロパンジオール(沸点:220℃)、へキシレングリコール(沸点:197℃、以降HG)等が挙げられる。これらのうち、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテルが好ましく、ジエチレングリコールモノブチルエーテルがより好ましい。上掲のグリコールエーテル系化合物及び/又はグリコール系化合物は、単独で使用してもよいし、複数種を混合した状態で使用してもよい。
薬液を油性処方として調製する場合は、沸点が150〜350℃の灯油(ケロシン)のような炭化水素系溶剤が使用される。炭化水素系溶剤を例示すると、炭素原子数12以上の飽和脂肪族又は脂環式炭化水素に該当するノルマルパラフィン、イソパラフィン、ナフテン系炭化水素等が挙げられる。上掲の炭化水素系溶剤は、単独で使用してもよいし、複数種を混合した状態で使用してもよい。
薬液には、その他に各種成分を配合することができる。例えば、アレスリン、プラレトリンのような他のピレスロイド系殺虫成分、ディート、テルペン系化合物、天然精油、及び香料のような忌避成分、抗菌剤、防カビ剤、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、パラヒドロキシ安息香酸メチルのような安定化剤、pH調整剤、着色剤、茶抽出物やチャ乾留液等の消臭剤などを適宜配合してもよく、また、水性処方又は油性処方の薬液を調製するにあたって、水の他に、エタノール、イソプロパノールのような低級アルコール、灯油(ケロシン)のような炭化水素系溶剤、エステル系又はエーテル系溶剤、可溶化剤、分散剤を適宜使用しても構わない。このようにして調製された薬液は、加熱蒸散用吸液芯を備えた容器本体(図示せず)に充填され、害虫防除製品(蚊取リキッド)が構成される。
薬液を収容する容器は、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリ塩化ビニールなどのプラスチック製容器が一般的である。薬液容器の上部には、中栓を介して吸液芯が取り付けられる。水性処方の場合、薬液容器の材質は、グリコールエーテル系化合物及び/又はグリコール系化合物の物性を考慮して、ポリプロピレン等のポリオレフィン系プラスチックが好ましい。
ところで、蚊取リキッドの加熱蒸散用吸液芯は、一般的な区分けによれば、焼成芯、製紐芯、粘結芯に大別されるが、本発明者らは、各種吸液芯について鋭意検討を重ねた結果、原材料として、無機質粉体と、無機質粘結剤と、有機物質とを含み、当該原材料において、無機質粉体及び無機質粘結剤の合計重量(W)と、有機物質の重量(W)との比率(W/W)を4.0〜10に設定したものが、30℃における蒸気圧が2×10−4〜1×10−2mmHgであるピレスロイド系殺虫成分を含む薬液に対して物理的及び化学的に安定であり、毛細管現象で薬液を効率的に吸液することができ、さらに、薬液中に吸液芯を装填してから通電使用するまでの経時期間(すなわち、吸液芯の加熱を開始するまでの期間)が長くなっても、有効使用期間の短縮に繋がる懸念がなく、製造時から使用後までの全期間に亘って当該吸液芯の優れた蒸散性能を維持可能であり、しかも、使用時における薬液容器の内圧上昇による薬液漏れや薬液容器の転倒による薬液漏れを防止できることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
ここで、加熱蒸散用吸液芯が焼成芯である場合、(a)無機質粉体、(b)無機質粘結剤、及び(c)有機物質を含む混合物を600〜2000℃で焼成することによって得られるが、(b)及び(c)の配合量が少なく、ほぼ(a)のみから形成されるものは、通常、多孔質セラミック芯と称されることが多い。
無機質粉体は、例えば、マイカ、アルミナ、シリカ、タルク、ムライト、コージライト、及びジルコニア等が挙げられる。これらのうち、マイカは、特に蚊取りリキッド用の加熱蒸散用吸液芯に比較的均一な微細孔が生成できるため、好ましい材料である。上掲の無機質粉体は、単独で使用してもよいし、複数種を混合した状態で使用してもよい。加熱蒸散用吸液芯における無機質粉体の含有量は、10〜90質量%が好ましく、30〜70質量%がより好ましい。無機質粉体の形状は、外観、吸液性、強度等の物性の点から、50メッシュ以下の微粉状が好ましい。ただし、加熱蒸散用吸液芯の製造工程において、粉砕等の処理を伴う場合は、この限りではない。
無機質粘結剤は、例えば、クレー(カオリンクレー)、ベントナイト、ハロサイト等の各種粘土、タールピッチ、水ガラス等が挙げられる。これらのうち、クレーは、粘結作用性に優れているため、好ましい材料である。上掲の無機質粘結剤は、単独で使用してもよいし、複数種を混合した状態で使用してもよい。加熱蒸散用吸液芯における無機質粘結剤の含有量は、5〜50質量%が好ましく、10〜40質量%がより好ましい。無機質粘結剤は、常温では粘結作用は乏しいが、600〜2000℃で焼成することで十分な粘結作用を示すようになり、加熱蒸散用吸液芯として好適に使用可能となる。
有機物質は、黒鉛、カーボンブラック、活性炭、木炭、及びコークス等の炭素質粉体、又はカルボキシメチルセルロース(CMC)、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂等の有機質粘結剤が挙げられる。これらのうち、黒鉛は、比較的形状が均一で不純物が少ないため、好ましい材料である。黒鉛等の炭素質紛体を配合すると、加熱蒸散用吸液芯の外観、色調、吸液性、強度等を改善することができる。上掲の炭素質粉体又は有機質粘結剤は、単独で使用してもよいし、複数種を混合した状態で使用してもよい。加熱蒸散用吸液芯における有機物質の含有量は、5〜40質量%が好ましい。この範囲であれば、加熱蒸散用吸液芯を焼成する過程で一酸化炭素や二酸化炭素等のガスが発生することにより加熱蒸散用吸液芯中に連続気孔が生成し、毛細管現象によって吸液性能を示すのに十分な多孔質構造を形成することができる。
なお、加熱蒸散用吸液芯には、上記物質の他に、防腐剤、4,4’−メチレンビス(2−メチル−6−t−ブチルフェノール)、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート等の酸化防止剤を適宜添加してもよい。
ところで、従来の焼成芯は、薬液中に吸液芯を装填してから通電使用するまでの経時期間(すなわち、吸液芯の加熱を開始するまでの期間)が長くなると、薬液の性状には何ら影響がないにも関わらず、有効使用期間が短縮されてしまうことがあり、吸液芯の蒸散性能の安定性について改良の余地が残されていた。この点に関し、本発明者らが更なる改善の検討を行ったところ、ピレスロイド系殺虫成分として、30℃における蒸気圧が2×10−4〜1×10−2mmHgの範囲のものを使用し、焼成芯の原材料の配合において、無機質粉体及び無機質粘結剤の合計重量(W)と、有機物質の重量(W)との比率(W/W)が4.0〜10となるように調製を行えば、前記の課題を解決できることを見出した。前記の比率(W/W)が、使用前の経時期間における吸液芯の蒸散性能の安定化にどのように関与しているかについては未だ十分には確認できていないが、無機質粉体に起因して生成する微細孔と、有機物質の焼失、溶失によって生成するポーラスな気孔とが吸液芯の内部に効率的に分布し、このことが蒸散性能の安定化に寄与しているものと考えられる。更に、吸液芯表面における前記微細孔とポーラスな気孔の分布状態が、後記する中栓との密着性を適度に保持し、薬液漏れ防止につながっているものと推測される。
こうして得られた本発明の加熱蒸散用吸液芯は、当該吸液芯を介して薬液を加熱蒸散させる方式のリキッド製品に適用される。すなわち、前記薬液を薬液容器に収容し、中栓を介して加熱蒸散用吸液芯の下部を水性殺虫剤組成物中に浸漬させる。そうすると、薬液容器内の薬液は加熱蒸散用吸液芯の上部に導かれ、加熱蒸散装置の上部に設けられた発熱体により60〜130℃に加熱されて大気中に蒸散する。加熱蒸散用吸液芯は、発熱体を構成する中空筒状の放熱筒体と間隙を設けて対向しているので、加熱蒸散用吸液芯の上部の目的の表面温度(例えば、60〜130℃)は、発熱体の温度をそれより高く(例えば、80〜150℃)設定することにより達成される。薬液の加熱温度が高くなり過ぎると、薬液が早期に蒸散したり、薬液の熱分解や重合が生じる可能性があり、その結果、吸液芯の表面に高沸点物質が生成し、これが蓄積して目詰まりを起こす虞がある。一方、加熱温度が低くなり過ぎると、薬液が蒸散し難くなり、十分な防虫性能を達成できなくなる。
本発明の加熱蒸散用吸液芯に用いる加熱蒸散装置は、前述の発熱体に加え、従来の装置に準じて種々の機能や部材が付設されたものとすることができる。発熱体の上部には安全上保護キャップが載置され、その中央部に開口部が形成されるが、その大きさ及び形状は、蒸散薬液が過度に保護キャップや器体に凝縮、付着しない限りにおいて任意である。例えば、内径10〜30mmの円筒状蒸散筒を開口部付近から垂下させることは有効であり、この場合、蒸散筒部分の耐熱性や蒸散性能の面から、蒸散筒下端と発熱体上面との距離は通常1〜5mmの範囲内が好ましい。また、発熱体と接続する電源コード、オンオフ操作スイッチ、パイロットランプなどが適宜付設されてもよい。
本発明の加熱蒸散用吸液芯を用いた加熱蒸散方法によれば、リビングルームや居室、寝室等の屋内で、ピレスロイド感受性系統は勿論、感受性が低下した、アカイエカ、コガタアカイエカ、ネッタイイエカ、チカイエカ等のイエカ類、ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ等のヤブカ類、ユスリカ類等だけでなく、イエバエ類、チョウバエ類、ノミバエ類、アブ類、ブユ類、ヌカカ類等の他の有害飛翔性昆虫に対しても実用的な殺虫効力を示すので極めて有用性が高い。
次に、具体的実施例に基づいて、本発明の加熱蒸散用吸液芯、及びこれを用いた加熱蒸散方法を更に詳細に説明する。
〔実施例1〕
トランスフルトリンを0.9質量%、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(DEMB)を50質量%、安定剤としてジブチルヒドロキシトルエン(BHT)を0.1質量%、及び精製水を49質量%配合し、水性処方薬液を調製した。
無機質粉体としてマイカ粉を55質量%、無機質粘結剤としてクレー粉を32質量%、有機物質として黒鉛を10質量%、有機質粘結剤としてカルボキシメチルセルロースを3質量%含む混合物に水を加えて混練し、混錬物を加圧しながら押出し、風乾した後、1000℃で焼成し、実施例1の加熱蒸散用吸液芯(直径7mm、長さ66mmの丸棒)を得た。この加熱蒸散用吸液芯において、マイカ粉及びクレー粉の合計重量(W)と、黒鉛の重量(W)との比率(W/W)の組成比率は6.7であった。
水性処方薬液45mLをプラスチック製容器に充填し、中栓を介して加熱蒸散用吸液芯を装填したのち、加熱蒸散装置[例えば、特許第2926172号等に記載された装置、吸液芯の上部の周囲に中空筒状の放熱筒体(内径:10mm、高さ:10mm、表面温度:137℃)を設置]に取り付け、害虫防除製品を作製した。
この害虫防除製品を6畳の部屋(25m)の中央に置き、1日あたり12時間通電して使用したところ、60日間(約700時間)にわたり、蚊に刺咬されることがなかった。
〔実施例2〜9、比較例1〜4〕
実施例1に準じて、実施例2〜9で使用する薬液及び加熱蒸散用吸液芯を調製し、これらを加熱蒸散装置に装填して実施例2〜9の害虫防除製品を作製した。そして、各害虫防除製品について、後述する(1)〜(3)の測定及び試験を実施した。また、比較のため、比較例1〜4の害虫防除製品についても、同様の測定及び試験を実施した。各実施例及び比較例における薬液の処方及び加熱蒸散用吸液芯の配合を表1に示す。なお、表1には実施例1の処方、及び配合についても記載する。
Figure 2020120672
(1)蒸散性能
6畳の部屋(25m)の中央に供試加熱蒸散装置を置き、通電加熱した。所定時間毎にシリカゲル充填カラムでトラップし、アセトンで殺虫成分を抽出後、ガスクロマトグラフ分析により単位時間当たりの殺虫成分の蒸散量を求めた。蒸散性能は、使用初期(使用日数2日目)、使用中期(有効期限が残り約50%の日)、及び使用後期(有効期限の数日前)について求めた。
(2)殺虫効力試験
内径20cm、高さ43cmのプラスチック製円筒を2段に重ね、その上に16メッシュの金網を介して内径20cm、高さ20cmの円筒(供試昆虫を入れる場所)を載せ、その上を同じ16メッシュの金網で仕切り、さらにその上に同径で高さ20cmの円筒を載せた。この4段重ねの円筒を台に載せた円板上にゴムパッキンを挟んで置いた。円板中央には5cmの円孔があり、この円孔の上に加熱蒸散装置を設置し、通電加熱した。通電4時間後、上部3段目の円筒に供試昆虫のアカイエカ雌成虫約20匹を放った。時間経過に伴い落下仰転した供試昆虫を数え、KT50値を求めた。また、暴露20分後に全供試昆虫を回収して24時間後にそれらの致死率を調べた。殺虫効力試験は、使用初期(使用日数2日目)及び使用後期(有効期限の数日前)について実施した。
(3)短縮率
市場流通中における吸液芯の蒸散性能に対する経時的安定性を評価するため、プラスチック製容器に薬液を充填後、吸液芯をセットして40℃で保存した。保存開始前、並びに6ケ月経過後(通常室温条件で3年に相当)のサンプルにつき、所定の加熱蒸散装置に装填して使用試験を行い、それぞれの有効使用日数を判定した。そして、短縮率=[6ケ月経過後のサンプルの日数]/[保存開始前のサンプルの日数]を求め、これを経時的安定性の指標とした。
各実施例及び比較例における試験結果を表2に示す。
Figure 2020120672
試験の結果、実施例1〜9の加熱蒸散用吸液芯は、無機質粉体及び無機質粘結剤の合計重量(W)と、有機物質の重量(W)との比率(W/W)が4.0〜10に設定されているため、使用時に安定した蒸散性能と高い殺虫効力を奏し、薬液容器の内圧上昇による薬液漏れや薬液容器の転倒による薬液漏れを防止できることは勿論、薬液中に吸液芯を装填してから通電使用するまでの経時期間が長くても有効使用期間が実質的に短縮することがなく、製造時から使用後までの全期間に亘って当該吸液芯の優れた蒸散性能が維持された。このように、本発明の加熱蒸散用吸液芯は、飛翔害虫、特に蚊類の防除をする上で極めて有効であることが確認された。なお、例えば、実施例8と実施例9との対比から、水性薬液を使用する場合、グリコールエーテル系化合物及び/又はグリコール系化合物としては、沸点が150〜300℃の範囲にあるものが好ましかった。また、焼成芯の原材料は、無機質粉体としてマイカ、無機質粘結剤としてクレー、炭素質粉体として黒鉛が好適であった。
これに対し、無機質粉体及び無機質粘結剤の合計重量(W)と、有機物質の重量(W)との比率(W/W)が4.0〜10から外れている比較例2〜4の吸液芯は、製造直後は実施例の吸液芯と遜色なく比較的安定した蒸散性能と高い殺虫効力を示し得るものの、薬液中に吸液芯を装填してから通電使用するまでの経時期間が長い場合、有効使用期間が短縮する傾向が認められた。また、比較例1のように、殺虫成分の蒸気圧が2×10−4〜1×10−2mmHgの範囲から外れたdl,d−T80−アレスリンについては、上記比率(W/W)が4.0〜10の範囲内であっても、満足のいく蒸散性能と殺虫効力が得られないだけでなく、有効使用期間が短縮される結果となった。
本発明は、人体やペット用の害虫防除製品において利用可能なものであるが、その他の用途として、例えば、殺虫、殺ダニ、殺菌、抗菌、消臭、及び防臭の用途で利用することも可能である。

Claims (9)

  1. 30℃における蒸気圧が2×10−4〜1×10−2mmHgであるピレスロイド系殺虫成分と、沸点が150〜300℃であるグリコールエーテル系化合物及び/又はグリコール系化合物と、水とを含有する水性処方の薬液を蒸散させるための水性処方薬液加熱蒸散用吸液芯であって、
    原材料として、無機質粉体と、無機質粘結剤と、有機物質とを含み、アルキルアリールスルホン酸ナトリウムを含まず、
    前記ピレスロイド系殺虫成分は、トランスフルトリン、及び/又はメトフルトリンであり、
    前記原材料において、前記無機質粉体及び前記無機質粘結剤の合計重量(W)と、前記有機物質の重量(W)との比率(W/W)が4.0〜10に設定されている水性処方薬液加熱蒸散用吸液芯。
  2. 前記有機物質は、炭素質粉体を含む請求項1に記載の水性処方薬液加熱蒸散用吸液芯。
  3. 前記有機物質は、有機質粘結剤をさらに含む請求項2に記載の水性処方薬液加熱蒸散用吸液芯。
  4. 前記無機質粉体は、マイカ、アルミナ、シリカ、タルク、ムライト、コージライト、及びジルコニアからなる群から選択される少なくとも一種である請求項1〜3の何れか一項に記載の水性処方薬液加熱蒸散用吸液芯。
  5. 前記無機質粘結剤は、クレー、ベントナイト、ハロサイト、及びタールピッチからなる群から選択される少なくとも一種である請求項1〜4の何れか一項に記載の水性処方薬液加熱蒸散用吸液芯。
  6. 前記炭素質粉体は、黒鉛、カーボンブラック、活性炭、木炭、及びコークスからなる群から選択される少なくとも一種である請求項2〜5の何れか一項に記載の水性処方薬液加熱蒸散用吸液芯。
  7. 30℃における蒸気圧が2×10−4〜1×10−2mmHgであるピレスロイド系殺虫成分と、沸点が150〜300℃であるグリコールエーテル系化合物及び/又はグリコール系化合物と、水とを含有する水性処方の薬液を蒸散させるための水性処方薬液加熱蒸散用吸液芯の製造方法であって、
    原材料として、無機質粉体と、無機質粘結剤と、有機物質とを混合する混合工程と、
    混合した原材料を焼成する焼成工程と、
    を包含し、
    前記原材料は、アルキルアリールスルホン酸ナトリウムを含まず、
    前記ピレスロイド系殺虫成分は、トランスフルトリン、及び/又はメトフルトリンであり、
    前記混合工程において、前記無機質粉体及び前記無機質粘結剤の合計重量(W)と、前記有機物質の重量(W)との比率(W/W)が4.0〜10となるように、前記原材料が調製される水性処方薬液加熱蒸散用吸液芯の製造方法。
  8. 前記焼成工程は、600〜2000℃で実施される請求項7に記載の水性処方薬液加熱蒸散用吸液芯の製造方法。
  9. 請求項1〜6の何れか一項に記載の水性処方薬液加熱蒸散用吸液芯を用いた水性処方薬液加熱蒸散方法であって、
    前記水性処方薬液加熱蒸散用吸液芯を前記薬液に浸漬し、吸液された前記薬液を前記加熱蒸散用吸液芯の上部に導き、60〜130℃で加熱することにより前記ピレスロイド系殺虫成分を大気中に蒸散させる水性処方薬液加熱蒸散方法。
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