JPH04139104A - 殺虫剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、殺虫剤に関する。更に詳しくは。

フィトンチッドの作用を有する揮発性のモノテルペン系
化合物を主成分としてなる水性エマルジョンを吸収させ
た吸水性樹脂からなり、特にダニに４１効なゲル状の殺
虫剤に関する。

（従来の技術） 近年、家庭用空調機の踏及や住宅の密閉化により、屋内
でダニが繁殖しやすい環境が形成されている。特に、じ
ゅうたん１畳、布団類はダニの温床となっている。ここ
に、ダニは人の皮膚に炎症を引き起こすだけでなく呼吸
気管から体内に入るとアレルギーやぜん息の原因となる
ため、その駆除及び防虫の有効な手段が望まれている。

従来より、ダニなどの害虫の駆除及び防虫には毒性の強
い合成有機化合物、例えば、ケルセン剤、ジベルメトリ
ン剤、アミトラズ剤、クロロベンジレート剤、ジベルメ
トリン剤等を利用した殺虫剤が使用されている。しかし
ながら、これらの合成有機化合物は殺虫効果は優れてい
るものの。

一方では人体に有害であるため、特に密閉室内で使用す
る場合には、長時間殺虫剤を吸引しないように換気等に
注意する必要があり、使用」二問題が残る。

また１人体に無害であり、かつ殺虫効果を（−Ｔする化
合物としてはフィトンチッドの作用を有する化合物が知
られている。ここに、フィトンチッドの作用を有する化
合物とは、高等植物が傷つくことにより滲出され、その
植物の自己防衛から周囲の環境にある他の生物を殺す作
用をイ■する化合物であり、主としてモノテルペン系化
合物である。

しかし、これらフィトンチッドの作用を有するモノテル
ペン系化合物の多くは常温で液体であり、殺虫剤として
使用するには蒸散量を制御卸するのが難しく、また容器
からこぼれるなど問題があり殆ど実用化されていない。

（発明が解決しようとする課題） 本発明は、人体に無害でありながら、ダニなどの害虫の
殺虫剤として有効に機能し、しかも殺虫剤の蒸散量を容
易に制御しつる固形状の殺虫剤を捉供することを目的と
した。

（課題を解決するための手段） 本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討を行った
結果、フィトンチッドのなかでも比較的沸ＩＦｊの低い
揮発性モノテルペン系化合物を水性エマルジョンにして
、該水性エマルジョンを吸水性樹脂に吸収さ、せて得ら
れるゲル状物が、無害で長間間安定して殺虫効果を有し
、しかも液こぼれのない固体の殺虫剤となることを見出
し１本発明を完成するに至った。

すなわち本発明は、吸水性樹脂に、フィトンチッドの作
用を有する揮発性モノテルペン系化合物を主成分として
なる水性エマルジョンを、吸収させて得られるゲル状物
からなる殺虫剤に関する。

本発明に使用される吸水性樹脂とは、水に溶解せず、水
中において自重のＩ　０倍以上の水を吸収して膨潤し、
ヒドロゲルを形成するものであればよい。ｎｏＩ記吸水
性樹脂としては、各種公知の吸水性樹脂があげられ、合
成品及び天然品のいづれであってもよい、たとえば、合
成品としてはポリビニルアルコール／無水マレイン酸共
重合体の架橋物、ポリビニルアルコールの架橋物、スル
ホン化ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロ
ース架橋物、ポリオキシエチレン架橋物、澱粉アクリロ
ニトリルクラフト共重合体の加水分解物、澱粉−アクリ
ル酸りラフト扶重合体、（メタ）アクリル酸金属塩重合
体架橋物、（メタ）アクリル酸金属塩系共重合体架橋物
、（メタ）アクリルアミド系重合体架橋物、（メタ）ア
クリルアミド系共重合体架橋物、ポリビニルスルホン酸
またはその金属塩、ポリビニルピロリドン、ポリアミド
の架橋物等が挙げられる。また、天然品としてはカラギ
ーナン、セルロース、デンプン、グアーガム等が挙げら
れる。また、吸水性樹脂の形状は、粉状、粉粒状、フレ
ーク状の小片物でもよく、また吸水性樹脂を不織布、繊
維、紙などと複合化した複合物でもよい、またこれらの
物質を組み合わせても使用できる。

本発明では、フィトンチッドの作用を有する揮発性モノ
テルペン系化合物を使用する。該モノテルペン系化合物
が揮発性でない場合には、蒸散性が悪くなり、殺虫剤と
して有効に機能しない。該モノテルペン系化合物として
は、例えば、α−ピネン、β−ピネン、リモネン、１．
４−シネオル、サビネン、メントール、カンファー等が
あげられ、これらの１！４または２種以上を混合して使
用する。これらのモノテルペン系化合物の製造方法は特
に制限はなく、植物から抽出する方法、その他−ｇｌＱ
的な合成方法により製造したもののいづれも使用できる
。

なお、ｍｉ記揮発性モノテルペン系化合物の他に、ショ
ウノウなどの常温で固体のモノテルペン系化合物を、前
記揮発性モノテルペン系化合物に溶解して併用すること
ができる。ただし、その使用量は揮発性モノテルペン系
化合物に溶解しつる最高量を限度とし、通常は揮発性モ
ノテルペン系化合物の３０東量％以下までである。

揮発性モノテルペン系化合物を水性エマルジョンにする
方法としては、該モノテルペン系化合物、界面活性剤（
分散剤）および水を混合撹拌する方法により行えばよい
、この場合、それぞれの使用量は、水１００重量部に対
し、界面活性剤０、Ｏ１〜５重量部程度、好ましくはＯ
ｌ〜１．０重置部、モノテルペン系化合物１〜５０重量
部程度、ｂｆましくは５〜３０重量部である。界面活性
剤が０．０１重量部よりあまりに少ない場合にはモノデ
ルペン系化合物が十分に分散されず、１．０重量部より
多くても特に効果はない。

また、モノテルペン系化合物の使用量が１重量部よりあ
まりに少ないと殺虫機能が充分定押されず、また５０重
量部よりあまりに多すぎると吸水性樹脂が水性エマルジ
ョンを吸収しなくなる。

なお、前記界面活性剤は３Ｉ４公知のものを使用すれば
良く、例えばポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル、ソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレン
ラウリルエーテル等があげられる。

本発明では、前記水性エマルジョンを吸水性樹脂に吸収
させることによりゲル状物とし、該ゲル状物を殺虫剤と
して使用する。該ゲル状物の製造は水性エマルジョンの
吸収状態を見ながら適宜に吸水性樹脂の添加量を調整す
ればよいが、通常は、水性エマルジョン１００重量部に
対して吸水性樹脂１重置部以上、好ましくは５〜１５重
績部程度である。吸水性樹脂が１小川部より少ないと水
性エマルジョンを全て吸収できない場合がある。

なお、本発明の殺虫剤は１１１記水性エマルジヨンを含
むゲル状物の他に、各種公知の添加剤、着色剤等を加え
ることは任αである。

（発明の効果） 本発明の殺虫剤によれば、下記のごとき格別顕著な効果
が得られる。

（１）本発明のゲル状物からなる殺虫剤は、近年問題と
なっているイエダニやヒョウダニに対し優れた殺虫効果
が認められ、殺虫剤として実用的な価値を有する。

（２）また、本発明のゲル状の殺虫剤は植物が発散する
揮発性モノテルペン系化合物を使■しているため人体に
対して無害である。しかも、副次的効果として、人工的
な森林浴の環境をつくりだすことが可能であり、精神の
鎮静化など人間生活のうえからも有用である。

（３）また、吸水性樹脂を使用しているため、揮発性の
モノテルペン化合物を固形状にして使用することができ
、液状で使用する場合に比べて揮発量の調整が行い易く
、長期間にわたり殺虫効果が認められる。また固体であ
るため液がこぼれる心配もない。

（実施例） 以下に、本発明を実施例および試験例をあげて川に詳細
に説明するが１本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない、なお、各例中、部は重４１部を表す。

実施例１ 水１００部に、ソルビタンモノステアレート０５部、α
−ピネン５部、リモネン５部をカロλ撹拌し、水性エマ
ルジョンを調製した。この水性エマルジョンの中に吸水
性樹脂（荒用化学工業■製、アラソーブＳ−１００）を
１０部添加し、１０分間放置して、水性エマルジョンを
吸収させて、ゲル状の殺虫剤を１！また。該ゲル状の殺
虫剤を殺虫剤Ａという。

実施例２ 実砲例１において、ａ−ピネン５部、リモネン５部に代
えて、β−ピネンｌＯ部、シネオール５部を使用した他
は実施例■と同様の操作を行いゲル状の殺虫剤を（また
、該ゲル状の殺虫剤を殺虫剤Ｂという。

試験例１ 直径１５ｃｍのガラス製シャーレの中央部に、殺虫／Ｉ
ｌｌ　Ａが０．５部入ったアルミニウム製の皿を置き１
次いでその回りにヒョウダニを１０匹入れ、凶をして１
２時間放置した後のダニの動きを観察した。

また、前記殺虫剤Ａの入ったシャーレに、ヒョウダニを
入れることなく蓋をしたまま２日間または５日間放置し
た後、ヒョウダニを１０匹入れ。

蓋をして１２時間放置した後のダニの動きを観察した。

ここで完全に動かないダニは死んでいるものとし、その
数を第１表に示した。

試験例２〜５ 殺虫剤の種類及び使用量を第１表に示したように代久た
他は、試験例１と同様にして行った。結果を第１表に示
す。

［以下余白］

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　吸水性樹脂に、フィトンチッドの作用を有する揮発
   性モノテルペン系化合物を主成分としてなる水性エマル
   ジョンを、吸収させて得られるゲル状物からなる殺虫剤
   。