JPH05153874A - べたがけ栽培用不織布シート - Google Patents
べたがけ栽培用不織布シートInfo
- Publication number
- JPH05153874A JPH05153874A JP3347711A JP34771191A JPH05153874A JP H05153874 A JPH05153874 A JP H05153874A JP 3347711 A JP3347711 A JP 3347711A JP 34771191 A JP34771191 A JP 34771191A JP H05153874 A JPH05153874 A JP H05153874A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- zeolite
- nonwoven fabric
- fiber
- copper
- Prior art date
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- Pending
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- Protection Of Plants (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 処分が容易で、かつ抗菌性を有するべたがけ
栽培用不織布シートの提供。 【構成】 銀、銅または亜鉛イオンを担持するゼオライ
トを含有する合成繊維を含む、べたがけ栽培用不織布シ
ートが提供された。
栽培用不織布シートの提供。 【構成】 銀、銅または亜鉛イオンを担持するゼオライ
トを含有する合成繊維を含む、べたがけ栽培用不織布シ
ートが提供された。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、農業資材としてのべた
がけ栽培用の不織布シートに関する。
がけ栽培用の不織布シートに関する。
【０００２】
【従来の技術とその課題】べたがけ栽培用シートとして
は、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リビニルアルコール等の合成繊維の、目付15〜50 g／ｍ
2 程度のスパンボンドまたはサーマルボンドもしくはケ
ミカルボンド等の乾式不織布のシート、例えばユニチカ
（株）のパスライト（商標）、シーアイ化成（株）のア
グリテックス（商標）、三井石油化学（株）のパオパオ
90（商標）等が用いられている。
は、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リビニルアルコール等の合成繊維の、目付15〜50 g／ｍ
2 程度のスパンボンドまたはサーマルボンドもしくはケ
ミカルボンド等の乾式不織布のシート、例えばユニチカ
（株）のパスライト（商標）、シーアイ化成（株）のア
グリテックス（商標）、三井石油化学（株）のパオパオ
90（商標）等が用いられている。
【０００３】従来のべたがけ用シートには、保温性、防
霜性、透光性等に関する問題はないものの、使用後のシ
ートの処理に関する問題がある。従来のべたがけ用シー
トはいずれもレギュラー繊維で作られているため、耐久
期間経過後でもなおある程度の強力を有する。そのた
め、小片にして廃棄するのは容易でなく、一方、燃焼さ
せて処分すると有毒ガスや悪臭の発生等を引き起こし、
環境を汚染する。
霜性、透光性等に関する問題はないものの、使用後のシ
ートの処理に関する問題がある。従来のべたがけ用シー
トはいずれもレギュラー繊維で作られているため、耐久
期間経過後でもなおある程度の強力を有する。そのた
め、小片にして廃棄するのは容易でなく、一方、燃焼さ
せて処分すると有毒ガスや悪臭の発生等を引き起こし、
環境を汚染する。
【０００４】また、従来のべたがけ用シートを用いる
と、植物に細菌による被害、特に葉枯れ、根腐れ等が生
じる欠点がある。
と、植物に細菌による被害、特に葉枯れ、根腐れ等が生
じる欠点がある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者は、シートを形
成する繊維に銀、銅または亜鉛イオンを担持するゼオラ
イトを含有させることにより、上記の問題点が解決され
ることを見出した。
成する繊維に銀、銅または亜鉛イオンを担持するゼオラ
イトを含有させることにより、上記の問題点が解決され
ることを見出した。
【０００６】すなわち本発明は、銀、銅または亜鉛イオ
ンを担持するゼオライトを含有する合成繊維を含む、べ
たがけ栽培用不織布シートである。シートを形成する繊
維中に上記ゼオライトを含有させると、耐久使用期間後
に光に曝されることにより、小片として廃棄し易くな
る。
ンを担持するゼオライトを含有する合成繊維を含む、べ
たがけ栽培用不織布シートである。シートを形成する繊
維中に上記ゼオライトを含有させると、耐久使用期間後
に光に曝されることにより、小片として廃棄し易くな
る。
【０００７】本発明において、銀、銅または亜鉛イオン
を担持するゼオライトを含有する繊維は、例えば繊維用
ポリマー中に、銀、銅または亜鉛イオンを担持するゼオ
ライトを添加することによって作ることができる。その
添加法に特に制限はなく、種々の公知の方法の内から適
当なものを選択することができる。
を担持するゼオライトを含有する繊維は、例えば繊維用
ポリマー中に、銀、銅または亜鉛イオンを担持するゼオ
ライトを添加することによって作ることができる。その
添加法に特に制限はなく、種々の公知の方法の内から適
当なものを選択することができる。
【０００８】ここで、繊維成分として使用するポリマー
に特に制限はなく、種々の公知のものを使用することが
できる。例としてポリエステル、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、アクリロニトリル、ポリビニルアルコール等
が挙げられるが、これらに限定されない。これらのポリ
マーから成る繊維を二種以上使用しても良い。
に特に制限はなく、種々の公知のものを使用することが
できる。例としてポリエステル、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、アクリロニトリル、ポリビニルアルコール等
が挙げられるが、これらに限定されない。これらのポリ
マーから成る繊維を二種以上使用しても良い。
【０００９】本発明で、銀、銅または亜鉛イオンを担持
するゼオライト（以下、抗菌性ゼオライトと略す）と
は、銀、銅または亜鉛イオンをイオン交換によって担持
するゼオライトのことである。抗菌性ゼオライト及びそ
れをポリマーに加える技術は特開昭59-133235 号公報等
より公知であり、ここで特に説明する必要はない。本発
明で使用し得る抗菌性ゼオライトの種類に特に制限はな
いが、好ましくは銀イオンを担持するものを使用する。
これら抗菌性ゼオライトの添加量は、繊維の重量に対し
て１〜10重量％程度とするが好ましい。
するゼオライト（以下、抗菌性ゼオライトと略す）と
は、銀、銅または亜鉛イオンをイオン交換によって担持
するゼオライトのことである。抗菌性ゼオライト及びそ
れをポリマーに加える技術は特開昭59-133235 号公報等
より公知であり、ここで特に説明する必要はない。本発
明で使用し得る抗菌性ゼオライトの種類に特に制限はな
いが、好ましくは銀イオンを担持するものを使用する。
これら抗菌性ゼオライトの添加量は、繊維の重量に対し
て１〜10重量％程度とするが好ましい。
【００１０】本発明のシートを構成する繊維は、べたが
けに使用すると言う目的のため、一般に無色透明である
ことが好ましいが、色素等を含有させて着色しても良
い。抗菌性ゼオライト含有繊維中に、さらに、他の抗菌
剤、防虫剤等の添加物を含有させることもできる。
けに使用すると言う目的のため、一般に無色透明である
ことが好ましいが、色素等を含有させて着色しても良
い。抗菌性ゼオライト含有繊維中に、さらに、他の抗菌
剤、防虫剤等の添加物を含有させることもできる。
【００１１】抗菌性ゼオライト等を含有する繊維から本
発明のべたがけ栽培用不織布シートを作る方法に特に制
限はないが、好ましくはスパンボンド、サーマルボン
ド、ケミカルボンド等の方法を使用する。不織布は、目
付を10〜50 g／ｍ2 程度とするのが好ましい。目付が10
g／ｍ2 未満では強力が弱くなり、50 g／ｍ2 を越える
と包み込む野菜等がシートの重みにより育ちにくくなる
上、コストも高くなる。本発明の不織布シート中には、
上記繊維の他に、抗菌性ゼオライト不含の一以上の繊維
が含まれても良い。また、防虫剤等を含ませることもで
きる。本発明の不織布シート全体に占める抗菌性ゼオラ
イト含有繊維の割合は、好ましくは30〜100 重量％程度
である。
発明のべたがけ栽培用不織布シートを作る方法に特に制
限はないが、好ましくはスパンボンド、サーマルボン
ド、ケミカルボンド等の方法を使用する。不織布は、目
付を10〜50 g／ｍ2 程度とするのが好ましい。目付が10
g／ｍ2 未満では強力が弱くなり、50 g／ｍ2 を越える
と包み込む野菜等がシートの重みにより育ちにくくなる
上、コストも高くなる。本発明の不織布シート中には、
上記繊維の他に、抗菌性ゼオライト不含の一以上の繊維
が含まれても良い。また、防虫剤等を含ませることもで
きる。本発明の不織布シート全体に占める抗菌性ゼオラ
イト含有繊維の割合は、好ましくは30〜100 重量％程度
である。
【００１２】本発明の不織布シートは、露地べたがけ、
ハウス内べたがけ、トンネル内べたがけ、果樹べたがけ
等、種々のべたがけに使用することができる。本発明の
不織布シートは、光に曝しておくと強力が低下するの
で、耐久期間（耐光時で１年間程度）を過ぎた後に戸外
に暴露しておくと、例えば足で踏み付ける程度の僅かな
衝撃によって小片になり、大部分が土壌に還ると言う利
点を有する。本発明の不織布シートはさらに、良好な抗
菌性を有し、その使用によって、細菌による葉枯れ及び
根腐れ等の病気を防止することができる。しかもその保
温性、防霜性、透光性及び通気性等は、従来のべたがけ
栽培用不織布シートと同等である。また、種撒き前に直
接べたがけしておくと、雑草が生えるのを防ぐことがで
きる。本発明の不織布シートにおいては、有機系抗菌剤
で後加工したシートとは異なり、抗菌性ゼオライトが繊
維中に含有されているので、抗菌剤が溶出することがな
く、何回使用してもその効果に変化はない。また、安全
性も非常に高い。
ハウス内べたがけ、トンネル内べたがけ、果樹べたがけ
等、種々のべたがけに使用することができる。本発明の
不織布シートは、光に曝しておくと強力が低下するの
で、耐久期間（耐光時で１年間程度）を過ぎた後に戸外
に暴露しておくと、例えば足で踏み付ける程度の僅かな
衝撃によって小片になり、大部分が土壌に還ると言う利
点を有する。本発明の不織布シートはさらに、良好な抗
菌性を有し、その使用によって、細菌による葉枯れ及び
根腐れ等の病気を防止することができる。しかもその保
温性、防霜性、透光性及び通気性等は、従来のべたがけ
栽培用不織布シートと同等である。また、種撒き前に直
接べたがけしておくと、雑草が生えるのを防ぐことがで
きる。本発明の不織布シートにおいては、有機系抗菌剤
で後加工したシートとは異なり、抗菌性ゼオライトが繊
維中に含有されているので、抗菌剤が溶出することがな
く、何回使用してもその効果に変化はない。また、安全
性も非常に高い。
【００１３】以下、実施例により本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。
【００１４】
【実施例】ポリプロピレンに対して 5.0重量％のバクテ
キラーＢＭ-103（商標、鐘紡株式会社、銀イオンの担持
されたＡ‐型ゼオライト）を混入し、紡糸して繊維とし
た。この繊維から目付 17g／ｍ2 のスパンボンドを作
り、大根のトンネル栽培でのべたがけに使用した。この
実験を全部で３回行った。
キラーＢＭ-103（商標、鐘紡株式会社、銀イオンの担持
されたＡ‐型ゼオライト）を混入し、紡糸して繊維とし
た。この繊維から目付 17g／ｍ2 のスパンボンドを作
り、大根のトンネル栽培でのべたがけに使用した。この
実験を全部で３回行った。
【００１５】比較のため、単なるポリプロピレンのスパ
ンボンド（目付 17g／ｍ2 ）を用いて、上記と同じべた
がけ栽培に使用した。この実験も全部で３回行った。
ンボンド（目付 17g／ｍ2 ）を用いて、上記と同じべた
がけ栽培に使用した。この実験も全部で３回行った。
【００１６】本発明品を用いて栽培した大根には、レギ
ュラープロピレンのスパンボンドを用いて栽培したもの
に比べ、虫食いが少なかった。
ュラープロピレンのスパンボンドを用いて栽培したもの
に比べ、虫食いが少なかった。
【００１７】また、これら不織布シートの、使用前及び
１年間使用後の引張り強度を、ＪＩＳ L1096に従い測定
した。その結果を表１に示す。尚、表１に示した数値
は、夫々３つあるシートについての測定値を、平均した
ものである。
１年間使用後の引張り強度を、ＪＩＳ L1096に従い測定
した。その結果を表１に示す。尚、表１に示した数値
は、夫々３つあるシートについての測定値を、平均した
ものである。
【００１８】
【表１】 本発明のシートの引張り強度は、１年間の使用によって
やや減少したが、１年間の使用に耐える。
やや減少したが、１年間の使用に耐える。
【００１９】これを戸外に１年間放置しておくと、脆く
なっており、小片となり易かった。一方、従来品はなお
丈夫であり、外部から衝撃を加えても小片にはならなか
った。
なっており、小片となり易かった。一方、従来品はなお
丈夫であり、外部から衝撃を加えても小片にはならなか
った。
【００２０】また、本発明品を用いて栽培した場合、従
来品に比べて葉枯れ、根腐れが著しく少なかった。
来品に比べて葉枯れ、根腐れが著しく少なかった。
Claims (1)
- 【請求項１】 銀、銅または亜鉛イオンを担持するゼオ
ライトを含有する合成繊維を含む、べたがけ栽培用不織
布シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3347711A JPH05153874A (ja) | 1991-12-04 | 1991-12-04 | べたがけ栽培用不織布シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3347711A JPH05153874A (ja) | 1991-12-04 | 1991-12-04 | べたがけ栽培用不織布シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05153874A true JPH05153874A (ja) | 1993-06-22 |
Family
ID=18392070
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3347711A Pending JPH05153874A (ja) | 1991-12-04 | 1991-12-04 | べたがけ栽培用不織布シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05153874A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005328796A (ja) * | 2004-05-21 | 2005-12-02 | National Agriculture & Bio-Oriented Research Organization | 法面の緑化方法 |
| WO2008041726A1 (fr) | 2006-10-04 | 2008-04-10 | Uni-Charm Corporation | Filtre pour masque et masque formé à l'aide de celui-ci |
| WO2011016462A1 (ja) | 2009-08-07 | 2011-02-10 | ユニ・チャーム株式会社 | マスク |
| CN105593429A (zh) * | 2014-08-28 | 2016-05-18 | Neo绿色药物株式会社 | 具有抗真菌、抗细菌、抗病毒效果的无防腐剂的无纺布产品、尿布和湿纸巾及其制造方法 |
| CN113005634A (zh) * | 2021-02-24 | 2021-06-22 | 李思鹏 | 一种吸湿抑菌的水刺无纺布及其制备方法 |
-
1991
- 1991-12-04 JP JP3347711A patent/JPH05153874A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005328796A (ja) * | 2004-05-21 | 2005-12-02 | National Agriculture & Bio-Oriented Research Organization | 法面の緑化方法 |
| WO2008041726A1 (fr) | 2006-10-04 | 2008-04-10 | Uni-Charm Corporation | Filtre pour masque et masque formé à l'aide de celui-ci |
| WO2011016462A1 (ja) | 2009-08-07 | 2011-02-10 | ユニ・チャーム株式会社 | マスク |
| CN105593429A (zh) * | 2014-08-28 | 2016-05-18 | Neo绿色药物株式会社 | 具有抗真菌、抗细菌、抗病毒效果的无防腐剂的无纺布产品、尿布和湿纸巾及其制造方法 |
| CN113005634A (zh) * | 2021-02-24 | 2021-06-22 | 李思鹏 | 一种吸湿抑菌的水刺无纺布及其制备方法 |
| CN113005634B (zh) * | 2021-02-24 | 2022-07-19 | 苏州鱼得水电气科技有限公司 | 一种吸湿抑菌的水刺无纺布及其制备方法 |
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