JPS6330402A - 有害生物忌避剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は衛生害虫や農作物害虫２始めとする有害生物の
防除を目的とする忌避剤に関する。

〔従来技術並びに問題点〕

従来の合成農薬が有害生物の防除に多大な貢献全してき
几ことは言うまでもないか、その反面、環境汚染２食品
残留性、慢性毒性等の危険性を伴なって来た。

ま次殺虫力が強く、且つ、非選択的に虫を殺す九め生態
系のバランスをくずし、害虫の異常発生や、今まで害虫
ではなかった昆虫の害虫化を引き起こして来た。

〔問題を解決する念めの手段〕

植物は自らを外敵から守るために多種多様な二次代謝産
物を生産しているが、本発明者等は比較的外敵による食
害を受けにくい植物には有害生物に対し忌避作用を引き
起こす物質が含まれているに違いないと考え、それらに
着目し、安全性への保証が大きく、且つ生態系のバラン
ス１＜すすこルイｆ　＊　ウ（Ｄ木（Ｇｉｎｋｇｏ　ｂ
ｉｌｏｂａ　Ｌ　、　　］　　について研究を進めた結
果、イチョウの葉の抽出物に種々の有害生物に対する忌
避作用のあることを見いだした。さらに同抽出物中に含
まれる６−アルケニルサリチル酸類や、ギンコライド、
ビロバリド等のテルペン類が、忌避作用の原因物質であ
ることをつきとめた。即ち、本発明はイチョウ葉抽出物
全有効成分として含有する有害生物忌避剤を提供するも
のである。

本発明の有害生物忌避剤は、アオムシ類、ヨトウムシ類
等の鱗翅目の農作物害虫に対し摂食忌避作用を示すだけ
でなく、ゴキブリ、ハエ、力、アブ、ナンキンムシ等の
衛生害虫乃至吸血害虫、イガ、コイガ等の衣料害虫、コ
クヌストモドキ、コクゾウムシ等の貯穀害虫、更にアリ
、シロアリ及びナメクジ等に対しても忌避作用を示す。

本発明の有害生物忌避剤に用いるイチョウ葉抽出物を得
るにはイチョウの緑葉を水または有機溶剤で抽出処理す
ればよく、有機溶剤としてメタノール、エタノール、プ
ロパノール。ブタノール等のアルコール類、アセトン、
メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブ
チル等のエステル類１石油エーテル、ヘキサン、四塩化
炭素等の脂溶性溶剤を用いることが出来る。また、対象
とする有害生物によって抽出方法を工夫し、有効成分を
濃縮してもよい。

本発明のイチョウ葉抽出物に含まれる成分は種々あるが
、６−フルケニルサリチル酸類、ピロパリドやギンボラ
イド等のセキステルペンやジテルペンなどのテルペン類
を含んでいる。ここでの６−アルケニルサリチル酸類の
アルケニル基としては８位ないし１２位に２重結合を有
する１３〜１７の炭素数のものである。

例えば軟体動物類に対しては、６−アルケニルサリチル
酸類がより効果を発揮するので、乾燥葉を脂溶性溶剤で
抽出するとき生葉を親水性有機溶剤で抽出した後、脂溶
性有機溶剤で分配抽出するで脱色することも出来る。

本発明の有害生物忌避剤は、上記の抽出物をそのまま有
害生物忌避を要求される所に適用することもできるが、
通常好ましくは適当な担体その他の配合剤を用いて適用
区域、適用方法等に適した各種の形態例えば液剤、固剤
等に調製して利用される。液剤の本発明の有害生物忌避
剤には更に通常の塗膜形成剤、乳化剤１分散剤、展着剤
、湿潤剤、安定剤、噴射剤等の添加剤を配合することが
でき、塗料形態、接着剤形態、乳剤１分散剤、懸濁剤、
ｒ：１−ジョン、クリーム、噴霧剤、エアゾール剤等の
形態で利用することができる。

またケイ酸、活性炭、ぺ／トナイト等の鉱物質粉末や、
木粉、でん粉等の植物質粉末やシクロデキストリン等の
包接化合物等を担体として製剤した固剤としても使用出
来る。更に本発明の害虫忌避剤には、公知の害虫忌避剤
、効力増強剤、酸化防止剤９分解防止剤、殺菌剤、防徴
剤、除草剤。

肥料３着香料９着色剤等を配合することができる。

かくして調製された各種形態を有する本発明の有害生物
忌避剤は、その使用に当り忌避効果を要求される害虫の
侵入区域例えば農作物栽培畑、果樹園等や一般家庭、穀
物倉庫１食堂の厨房、収納家具、押入れ、玄関、洗面所
等に載置、撒布、噴霧、塗布、貼り付は等により、また
動植物自体に撒布、噴霧、塗布等により適用できる。

本発明有害生物忌避剤の有効成分物量及び該忌避剤の適
用量は、その剤型や適用方法、適用場所等に応じて適宜
に決定すればよく、限定的ではないが、通常の液剤の形
で用いる場合、有効抽出物ｆｔ１〜１００重量愛好まし
くは５〜５０重量％含有させればよく、粉剤等の固剤の
場合１〜５０重量％好ましくは２〜２０重量％含有せれ
ばよく、その適用量は、例えば塗布使用の場合は塗布す
べき面積１ｄ当り有効成分を約０．０１　■以上好まし
くは０．０１〜１１１１ｉ　　とするのがよく、固剤そ
の他の形態で用いる場合、適用空間ｉｎ’当り有効成分
を１０〜以上存在させるのが適当である。

〔実施例〕

その効果を実施例により説明する。

実施例１ イチョウの生葉５Ｋｇｅメタノール２０１中で４時間加
熱還流し、葉を濾別して得られるメタノール溶液を濃縮
し抽出物２７０ｆを得た。

実施例２ イチョウの乾燥葉３０Ｋｇをメタノール２２０を中で４
時間加熱還流し、葉を濾別して得られるメタノール溶液
を濃縮乾固し４．８陶の抽出物を得た。

実施例３ 実施例２で得られた抽出物１．５％を含むアセトン溶液
を直径１５（７）の濾紙に塗布し、アセトンを揮散させ
定径、シミ糖溶液で湿らせシャーレ内に置き、その上に
ナメクジ２０匹を置いた。２時間後濾紙上のナメクジ数
を数え、イチョウ抽出物を含まないアセトン溶液で処理
したコントロールと比較した。忌避率Ｃ１００−１００
ｘ（試料を含む濾紙上のナメクジ数）／（コントロール
濾紙上のナメクジ数）〕は９８％であった。

実施例４ 直径１０ｃｒｎのンヤーレ内の湿らせた濾紙上に直径１
０の穴を１２個円形にあけ次ゴム格子装置き、穴の中に
キャベツのリーフディスク（キャベツの葉の葉脈の少な
い部分を選びコルクポーラ−で打ち抜いたもの）を入れ
たものを忌避試験用に準備した。実施例１で得られた抽
出物の１％アセトン溶液と抽出物を含まないアセトン溶
液を交互にリーフディスク上に塗布し、アセトンを揮散
させ念後、アオムシ２匹を入九て摂食行動を観察した。

１６時間後、アオムシを取り除き摂食忌避率Ｃ１００−
１００Ｘ　（食べられ念サンプルディスクの重す）／（
食べられ之コントロールディスクの重さ）〕を調べた結
果、忌避率Ｈ８７チであった。

実施例５ 実施例１で得らｎた抽出物をへキサンとメタノールで分
配し念後ヘキサン溶液全濃縮し、得られたオイルを０．
３％含むエタノール溶液を調整した。

このものを健康な成人男子の上腕部に塗布した後、羽化
後５〜７日の雌成虫約５０匹を放つ次ケージ内に１分間
挿入し忌避剤を塗布した腕の吸血路数と塗布していない
腕の吸血路数を比較し念結果、忌避率［１００−１００
Ｘ　（塗布し念腕の吸血路数）／（塗布していない腕の
吸血路数）〕は８３％であった。なお、忌避剤を皮膚に
直接塗布し九際に心配される皮膚炎等の異常は認められ
なかった。

実施例６ 直径２０ｃｎ１のシャーレの半分に実施例５で用いたも
のと同じ忌避剤を塗布し、溶媒を十分に揮散させた後、
ヒトノミ５０匹をシャーレ中に放った。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）イチョウ葉抽出物を有効成分として含有すること
   を特徴とする有害生物忌避剤。
2. （２）イチョウ葉抽出物が６−アルケニルサリチル酸あ
   るいはピロバリド、ギンコライド等のセスキテルペンや
   ジテルペンを含有することを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載の有害生物忌避剤。