JPH08119819A - アリ類の忌避剤 - Google Patents

アリ類の忌避剤

Info

Publication number
JPH08119819A
JPH08119819A JP6286104A JP28610494A JPH08119819A JP H08119819 A JPH08119819 A JP H08119819A JP 6286104 A JP6286104 A JP 6286104A JP 28610494 A JP28610494 A JP 28610494A JP H08119819 A JPH08119819 A JP H08119819A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
repellent
ants
natural essential
repellent effect
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6286104A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3556981B2 (ja
Inventor
Masaaki Sugiura
正昭 杉浦
Takashi Sugiyama
隆史 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fumakilla Ltd
Original Assignee
Fumakilla Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fumakilla Ltd filed Critical Fumakilla Ltd
Priority to JP28610494A priority Critical patent/JP3556981B2/ja
Publication of JPH08119819A publication Critical patent/JPH08119819A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3556981B2 publication Critical patent/JP3556981B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全性が高く、しかもアリ類に対して高い忌
避効果を有し、忌避効果の持続性や低濃度でも高い忌避
効果を示し、人の臭覚に対してはマイルドな芳香を示す
ことにより、屋外のみならず屋内においても問題なく使
用できるアリ類の忌避剤を提供する。 【構成】 アリ類の忌避剤は、天然精油であるカシア
油、ピメンタ油、ベイ油、シンナモン油、シダーウッド
油、パイン油の1種又は2種以上を有効成分として含有
する。別の態様によれば、上記天然精油と共に、ピレス
ロイド系殺虫剤,有機リン系殺虫剤,カーバメート系殺
虫剤の1種又は2種以上を有効成分として含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアリ類の忌避剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ハエ、カ、ゴキブリ等の衛生害虫
の忌避剤としては、ピレスロイド系殺虫剤、有機リン系
殺虫剤を始めとする多くの殺虫剤が知られている。しか
し、近年、アリやヤスデのような、衛生害虫の範疇に入
らない生物が不快害虫として駆除の対象となってきてい
る。そのため、これらの不快害虫の忌避剤としても前記
殺虫剤を利用しているが、満足できる忌避効果を示すも
のは見うけられない。また、屋外のみならず家屋内も駆
除対象区域となってきているため、家具類など人が直接
触れる物に対しても前記した殺虫剤が適用されるため、
その毒性や環境汚染が問題となっている。
【0003】上記のような問題から、最近、天然精油又
はその成分による忌避剤が提案されている。しかしなが
ら、天然精油については、前記衛生害虫に対する忌避剤
としての提案は数多くなされているが、アリ類に対して
その有効性が確認されている物質ははるかに少なく、し
かも効力的に満足できる忌避剤は見うけられない。アリ
類の忌避剤としては、例えば、特開平1−294601
号公報及び特開平4−288003号公報には天然テル
ペノイドモノマー、これらの低重合オリゴマー又は低共
重合オリゴマーがイエシロアリに対して忌避効果を示す
ことが開示されており、特開平4−321613号公報
にはカヤツリグサ科植物からの抽出物がアズマオオズア
カアリに対して忌避効果を示すことが開示されている。
また、特開平4−321613号公報にはボルネオール
又はイソボルネオールがアリの方向感覚を狂わす効果を
有することが記載されている。これらの化合物は安全性
の点では評価できるが、忌避効力の点においては未だ満
足すべきものではなかった。
【0004】ところで、害虫忌避剤としては一般にN,
N−ジエチル−m−トルアミド(以下、DEETと略称
する)が多用されており、アリに対しても同様に忌避剤
として有効に用いることができる。しかしながら、DE
ETは合成品であり、安定供給といった面からは天然精
油の方が供給し易く、安全性の面からも天然精油の方が
有利なものが多い。またエアゾール剤に製剤されて、噴
霧され微粒子化された場合に、鼻粘膜への刺激が認めら
れる場合もあるといった問題もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、安全性が高く、しかもアリ類に対してDEET
と同等もしくはそれに近い高い忌避効果を有し、忌避効
果の持続性や低濃度でも高い忌避効果を示すことができ
る効力的に満足できるアリ類の忌避剤を提供することに
ある。さらに本発明の目的は、上記のような高い忌避効
果や安全性に優れると共に、人の臭覚に対してはマイル
ドな芳香を示すことにより、屋外のみならず屋内におい
ても問題なく使用できるアリ類の忌避剤を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明によれば、天然精油であるカシア油、ピメン
タ油、ベイ油、シンナモン油、シダーウッド油、パイン
油の1種又は2種以上を有効成分として含有することを
特徴とするアリ類の忌避剤が提供される。さらに本発明
の別の態様によれば、天然精油であるカシア油、ピメン
タ油、ベイ油、シンナモン油、シダーウッド油、パイン
油の1種又は2種以上と、ピレスロイド系殺虫剤,有機
リン系殺虫剤,カーバメート系殺虫剤の1種又は2種以
上とを有効成分として含有することを特徴とするアリ類
の忌避剤が提供される。
【0007】
【発明の作用及び態様】本発明者らは、前記課題を解決
すべく、安全性が高く、生態系のバランスをくずさない
アリ忌避剤について鋭意検討した結果、天然精油である
カシア油、ピメンタ油、ベイ油、シンナモン油、シダー
ウッド油、パイン油が卓越したアリ忌避効果を有するこ
とを見い出した。これらの天然精油以外でも、各種植物
体から得られた天然精油、例えばヒノキ科の植物体から
得られたヒバ油、シプレス油、タイワンヒノキ油、ネズ
ミサシ油、ヒノキ油、ベニヒ油;マツ科の植物体から得
られたアビエス油、テレピン油、針葉油、松根油;シソ
科の植物体から得られたペニーロイヤル油;セリ科の植
物体から得られたアニス油;バンレイシ科の植物から得
られたイランイラン油;フトモモ科の植物から得られた
ユーカリ油、シトロネラ油、クローブ油等にもアリ類に
対する忌避効果が認められ、上記天然精油と共に併用で
きる。さらに本発明者らの研究によれば、上記天然精油
と共に殺虫剤を併用することにより、アリ類に対する忌
避効果をさらに増強できることを見い出した。上記天然
精油と混合して用いることができる殺虫剤としては、従
来より害虫駆除剤として用いられる各種殺虫剤を用いる
ことができ、ピレスロイド系殺虫剤、カーバメート系殺
虫剤、有機リン系殺虫剤等を挙げることができるが、も
ちろんこれらに限定されるものではない。忌避対象のア
リ類としては、アミメアリ、トビイロケアリ、ルリア
リ、クロヤマアリ、クロオオアリ、イエヒメアリその他
すべてのアリ類が挙げられる。
【0008】ピレスロイド系殺虫剤としては、例えばア
レスリン、dl,d−T80−アレスリン、d−T80
−アレスリン、d,d−T80−プラレトリン、フタル
スリン、d−T80−フタルスリン、d−T80−レス
メトリン、d−T80−フラメトリン、ペルメトリン、
エムペントリン、テラレスリン、エトフェンプロック
ス、フェノトリン、サイフェノトリン、トラロメスリン
等が挙げられ、カーバメート系殺虫剤としては、例えば
カルバリル、プロポクサー等が挙げられる。また、有機
リン系殺虫剤としては、例えばクロルピリホス、クロル
ピリホスメチル、ピリダフェンチオン、ダイアジノン、
フェニトロチオン、フェンチオン、ジクロルボス、プロ
チオホス、プロペンタホス等が挙げられる。
【0009】本発明で用いる天然精油のうち、カシア油
は例えば中国産ニッケイの樹皮、小枝、葉の水蒸気蒸留
によって得られる精油であり、シンナミックアルデヒド
(70〜95%)、o−メトキシシンナミックアルデヒ
ド(約10%程度)を主成分とし、食品香料、石けん香
料などとして用いられている。ピメンタ油はオイゲノー
ルを主成分とし、従来、食品の香味料などとして用いら
れている。また、ベイ油はオイゲノールを主成分とし、
これも化粧水用香料や香味料などの用途に用いられてい
る。シンナモン油は例えばセイロンニッケイの樹皮や葉
の水蒸気蒸留によって得られ、シンナミックアルデヒド
やオイゲノールを主成分とし、重要な食品香料である。
シダーウッド油はセドレンを主要な特有成分とし、調合
香料、石けん香料、室内芳香剤、殺虫消毒剤用香料など
の用途を有し、パイン油はテルピネオールを主成分と
し、殺菌、消毒剤などとしても利用されている。これら
の天然精油は、本発明において確認されたように各種ア
リ類に対する忌避効果を有すると共に、忌避効果の持続
性や、低濃度でも高い忌避効果を示す。さらに、上記従
来の用途からも明らかなように、人畜に対する安全性が
極めて高く、しかもマイルドな芳香を示すので、屋外に
おいては勿論のこと、屋内においても全く問題なく使用
できる。
【0010】本発明のアリ忌避剤は、上記有効成分をそ
のままアリ忌避を要求される区域等に適用することもで
きるが、通常好ましくは適当な担体その他の配合剤を用
いて適用区域、適用方法等に適した各種の形態、例えば
エアゾール剤、油剤、乳剤等の液剤、粉剤、粒剤、シー
ト剤等の固剤などに調製して利用される。液剤の形態に
調製するに当り用いられる担体としては、例えば水、メ
チルアルコール、エチルアルコール等のアルコール類、
エチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコ
ール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、
ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメチルエーテル等
のエーテル類、ヘキサン、ケロシン、ノルマルパラフィ
ン等の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン等の芳香族
炭化水素、ジクロロメタン、ジクロロエタン等のハロゲ
ン化炭化水素、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類
などが挙げられる。
【0011】液剤形態の本発明のアリ忌避剤は、さらに
通常使用される塗膜形成剤、乳化剤、分散剤、展着剤、
湿潤剤、安定剤、噴射剤等の添加剤、例えばポリオキシ
エチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル等の非イオン系界面活性
剤、カルボキシメチルセルローズ等の陰イオン系界面活
性剤、第四級アンモニウム塩等の陽イオン系界面活性剤
などの界面活性剤、ニトロセルロース、アセチルロー
ス、アセチルブチリルセルロース、メチルセルロース等
のセルロース誘導体、酢酸ビニル樹脂等のビニル系樹
脂、アルキッド系樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂、ユリ
ア系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレ
タン系樹脂、シリコン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ゴ
ム、ポリビニルアルコール等の塗膜形成剤、液化石油ガ
ス、ジメチルエーテル、炭酸ガス、窒素ガス等の噴射
剤、カゼイン、ゼラチン、アルギン酸等を配合すること
によって、塗料形態、接着剤形態、乳剤、分散剤、懸濁
剤、噴霧剤、エアゾール剤等の各種形態で利用すること
ができる。
【0012】また、固剤の形態に調製するに当り用いら
れる担体としては、例えばクレー、タルク、カオリン、
ケイソウ土、石こう、パーライト、ベントナイト、酸性
白土、火山岩、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、炭
酸カルシウム、セピオライト等の鉱物性粉末や、木粉、
大豆粉、小麦粉、デンプン、コーヒー抽出粕等の植物性
粉末等を用いることができ、粒剤や粉剤等の剤型で利用
することができる。また、上記担体や前記した塗膜形成
剤等を用いてシート状の剤型に調製することもできる。
【0013】本発明のアリ忌避剤中の有効成分の配合量
及び該忌避剤の適用量は、その剤型や適用方法、適用場
所に応じて適宜に決定すればよく、限定的でないが、一
般に、本発明の天然精油の含有量は、エアゾール剤では
0.001重量%〜10重量%、好ましくは0.001
重量%〜5重量%、油剤では0.001重量%〜95重
量%、好ましくは0.01重量%〜50重量%、乳剤で
は0.001重量%〜80重量%、好ましくは0.01
重量%〜50重量%、粉剤では0.001重量%〜90
重量%、好ましくは0.01重量%〜50重量%、粒剤
では0.001重量%〜90重量%、好ましくは0.0
1重量%〜50重量%、シート剤では0.0001g/
2 〜10g/m2 、好ましくは0.001g/m2
1g/m2 である。
【0014】さらに、本発明のアリ忌避剤には、先に列
挙したもの以外の公知の害虫忌避剤、効力増強剤、酸化
防止剤、げっ歯類動物駆除及び忌避剤、殺菌剤、防黴
剤、除草剤、肥料、着香料、着色料等を配合することが
できる。配合可能な他の害虫忌避剤としては、DEE
T、2,3,4,5−ビス(△2 −ブチレン)−テトラ
ヒドロフルフラール、ジ−n−プロピルイソシンコメロ
ネート、ジ−n−ブチルサクシネート、2−ヒドロキシ
エチルオクチルサルファイド、2−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシアニソール、3−t−ブチル−4−ヒドロキシ
アニソール、1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニ
ル 2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカル
ボキシレート、1−エチニル−2−メチル−2−ペンテ
ニル 2,2−ジメチル−3−(2´,2´−ジクロル
ビニル)−シクロプロパン−1−カルボキシレート、N
−ヘキシル−3,4−ジクロルマレイミド等が挙げられ
る。
【0015】また効力増強剤としては、N−(2−エチ
ルヘキシル)−ビシクロ−[2,2,1]−5−ヘプテ
ン−2,3−ジカルボキシイミド、6−(プロピルピペ
ロニル)−ブチルカルビチルエーテル、N−(2−エチ
ルヘキシル)−1−イソプロピル−4−メチルビシクロ
[2,2,2]オクト−5−エン−2,3−ジカルボキ
シイミド、オクタクロロジプロピルエーテル等を、酸化
防止剤としてはブチルヒドロキシアニソール、ジブチル
ヒドロキシトルエン、トコフェロール、γ−オリザノー
ル等を、げっ歯動物駆除及び忌避剤としてはα−ナフチ
ルチオウレア、シクロヘキシミド等を、防菌防黴剤とし
てはサリチル酸、安息香酸、ソルビン酸、p−クロロ−
m−キシレノール、2−(4´−チアゾイル)ベンズイ
ミダゾール等を、防黴剤としてはα−ブロモシンナミッ
クアルデヒド、N−ジメチル−N−フェニル−N´−
(フルオロジクロロメチル)チオスルファミド等を挙げ
ることができる。
【0016】
【実施例】以下、処方例及び試験例を示して本発明につ
いて具体的に説明する。 処方例1(エアゾール剤) 殺虫剤 0.3重量% 天然精油 0.1重量% 溶剤 49.6重量% 噴射剤 50.0重量%
【0017】処方例2(液剤) 天然精油 20.0重量% 溶剤 80.0重量%
【0018】処方例3(乳剤) 天然精油 10.0重量% 乳化剤 40.0重量% 溶剤 50.0重量%
【0019】処方例4(粉剤) 殺虫剤 5.0重量% 天然精油 5.0重量% 鉱物質粉体 90.0重量%
【0020】試験例1 本発明の天然精油によるアリ類に対する初期の忌避効果
及び経時的な忌避効果について、以下のようにして試験
を行った。 (1)供試剤 カシア油、ピメンタ油、ベイ油、シンナモン油、シダー
ウッド油、パイン油、及び対照薬剤としてDEETを用
いた。 (2)供試虫 恒温(25℃),長日条件下(14L10D)で飼育中
のアミメアリ(Pristomymex pungens )及び屋外に生息
しているトビイロケアリ(Lasius niger)を供試虫とし
て用いた。 (3)試験方法:濾紙接触試験 直径9cmの東洋濾紙NO.5Aに、アセトンにて所定濃
度に希釈した各供試剤を1ml塗付し、1時間風乾した。
これを半円状に2枚に切り、その1枚を、同様に半円形
に切った無処理の濾紙とならべて直径9cmのシャーレに
両面テープで固定した、その上から、内壁に粉末タルク
を塗布した内径7cmのガラスリングを置き、その中に供
試虫を10匹ずつ入れた。処理後30分目及び60分目
に各エリアに存在する個体数を数えて平均値を求め、下
記の式によって忌避率を算出した。試験は2連で行い、
各連について2回繰り返した(1回目が終了した時点で
筆で中の供試虫を分散させて2回目を実施した)。
【0021】塗布当日の各供試剤の忌避効果を表1に示
す。
【表1】
【0022】塗布3日後の各供試剤の忌避効果を表2に
示す。
【表2】
【0023】塗布7日後の各供試剤の忌避効果を表3に
示す。
【表3】 上記表1に示す結果から明らかなように、本発明で用い
る天然精油は、施用初期からアミメアリ及びトビイロケ
アリのいずれに対してもDEETと同等以上又はそれに
近い高い忌避効果を有することがわかる。また、表2及
び表3から明らかなように、忌避効果の持続性にも優れ
ていることがわかる。但し、忌避効果の持続性について
は対象アリによって効果の優劣が見られる。上記天然精
油の中でも特にカシア油、シンナモン油及びパイン油は
初期忌避効果及び忌避効果の持続性共に優れている。ま
た、供試した天然精油はいずれも0.01〜1g/m
2 、特に0.1〜1.0g/m2 の処理量において十分
な忌避効果が認められた。
【0024】試験例2 エアゾール剤の剤型によるアミメアリ、トビイロケアリ
及びイエヒメアリに対する忌避効果を試験した。供試剤
の処方及び試験方法は以下のとおりである。 (1)供試剤 <実施例> d−T80−フタルスリン 0.2重量% d−T80−レスメトリン 0.1重量% シダーウッド油 0.1重量% 灯油(溶剤) 43.6重量% LPG(噴射剤) 56.0重量% <比較例> d−T80−フタルスリン 0.2重量% d−T80−レスメトリン 0.1重量% 灯油(溶剤) 43.7重量% LPG(噴射剤) 56.0重量% (2)試験方法:ベニヤ板接触試験 10×10cmのベニヤ板に、殺虫剤と天然精油を配合
したエアゾール剤及び殺虫剤のみを添加したエアゾール
剤を、30cmの距離から3秒間噴霧した。このベニヤ
板を1時間風乾した後、隣り合せて並べ、その上に、内
壁に粉末タルクを塗布したガラスリング(内径7cm)
を置いた。この中に、供試虫10個体を入れ、処理後5
分後に各エリアに存在する個体数をカウントし、この操
作を3回繰り返し、平均の存在率を計算した。その結果
を表4に示す。
【0025】
【表4】 表4に示す結果から、殺虫剤単独ではアリ類に対する十
分な忌避効果が得られないが、本発明の天然精油を併用
することにより高い忌避効果が得られることがわかる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明のアリ類の忌避剤
は、天然精油であるカシア油、ピメンタ油、ベイ油、シ
ンナモン油、シダーウッド油、パイン油の1種又は2種
以上を有効成分として含有しているため、安全性が高
く、しかもアリ類に対してDEETと同等もしくはそれ
に近い高い忌避効果を有し、忌避効果の持続性や低濃度
でも高い忌避効果を示す。また、上記のような高い忌避
効果や安全性に優れると共に、人の臭覚に対してはマイ
ルドな芳香を示すことにより、屋外のみならず屋内にお
いても問題なく使用できる。さらに、上記天然精油と共
にピレスロイド系殺虫剤,有機リン系殺虫剤,カーバメ
ート系殺虫剤の1種又は2種以上を併用することによ
り、アリ類に対する忌避効果をさらに増強できるという
利点が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(A01N 65/00 57:00 53:00 A 47:10) A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然精油であるカシア油、ピメンタ油、
    ベイ油、シンナモン油、シダーウッド油、パイン油の1
    種又は2種以上を有効成分として含有することを特徴と
    するアリ類の忌避剤。
  2. 【請求項2】 天然精油であるカシア油、ピメンタ油、
    ベイ油、シンナモン油、シダーウッド油、パイン油の1
    種又は2種以上と、ピレスロイド系殺虫剤,有機リン系
    殺虫剤,カーバメート系殺虫剤の1種又は2種以上とを
    有効成分として含有することを特徴とするアリ類の忌避
    剤。
  3. 【請求項3】 前記忌避剤の剤型がエアゾール剤、油
    剤、乳剤、粉剤、粒剤、又はシート剤である請求項1又
    は2に記載の忌避剤。
JP28610494A 1994-10-27 1994-10-27 アリ類の忌避剤 Expired - Fee Related JP3556981B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28610494A JP3556981B2 (ja) 1994-10-27 1994-10-27 アリ類の忌避剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28610494A JP3556981B2 (ja) 1994-10-27 1994-10-27 アリ類の忌避剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08119819A true JPH08119819A (ja) 1996-05-14
JP3556981B2 JP3556981B2 (ja) 2004-08-25

Family

ID=17699992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28610494A Expired - Fee Related JP3556981B2 (ja) 1994-10-27 1994-10-27 アリ類の忌避剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3556981B2 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10101517A (ja) * 1996-09-25 1998-04-21 S T Chem Co Ltd 防虫剤
WO1998023160A1 (en) * 1996-11-27 1998-06-04 Pritam Sain Jain Insect repellent
JPH11209208A (ja) * 1998-01-23 1999-08-03 Fumakilla Ltd アリ類の忌避・駆除剤
JP2001106609A (ja) * 1999-10-04 2001-04-17 Nippon Eisei Center:Kk シロアリ殺虫剤及びシロアリ殺虫性材料
JP2002154909A (ja) * 2000-11-20 2002-05-28 Okada Ecotech Pte Ltd 病虫害駆除剤
JP2002521406A (ja) * 1998-07-28 2002-07-16 エコスマート テクノロジーズ,インコーポレーテッド 植物精油含有相乗性残留性害虫防除配合物
JP2005145865A (ja) * 2003-11-13 2005-06-09 Tomoko Hayase 天然精油衛生害虫忌避剤およびその用途
WO2005107458A1 (ja) * 2004-05-10 2005-11-17 Earth Chemical Co., Ltd. 害虫防除剤、殺虫粉体状製剤、および等脚類の行動撹乱剤
JP2006312641A (ja) * 2006-07-10 2006-11-16 Fumakilla Ltd ゴキブリ類の忌避剤
JP2007112773A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Dainippon Jochugiku Co Ltd 匍匐害虫防除用粉剤
US7618645B2 (en) 1998-07-28 2009-11-17 Ecosmart Technologies, Inc. Synergistic and residual pesticidal compositions containing plant essential oils
KR20150143970A (ko) * 2014-06-13 2015-12-24 한국생산기술연구원 고분자 부가에 의해 열적 안정성이 증대된 방충용 조성물의 제조방법
JP2018062469A (ja) * 2016-10-11 2018-04-19 フマキラー株式会社 除草剤
JP2018062471A (ja) * 2016-10-11 2018-04-19 フマキラー株式会社 害虫忌避方法
JP2018080137A (ja) * 2016-11-18 2018-05-24 フマキラー株式会社 害虫駆除組成物

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107347932A (zh) * 2017-08-28 2017-11-17 广西壮族自治区农业科学院植物保护研究所 一种环保型杀蚁剂及其制备方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10101517A (ja) * 1996-09-25 1998-04-21 S T Chem Co Ltd 防虫剤
WO1998023160A1 (en) * 1996-11-27 1998-06-04 Pritam Sain Jain Insect repellent
JPH11209208A (ja) * 1998-01-23 1999-08-03 Fumakilla Ltd アリ類の忌避・駆除剤
US7618645B2 (en) 1998-07-28 2009-11-17 Ecosmart Technologies, Inc. Synergistic and residual pesticidal compositions containing plant essential oils
JP2002521406A (ja) * 1998-07-28 2002-07-16 エコスマート テクノロジーズ,インコーポレーテッド 植物精油含有相乗性残留性害虫防除配合物
JP2001106609A (ja) * 1999-10-04 2001-04-17 Nippon Eisei Center:Kk シロアリ殺虫剤及びシロアリ殺虫性材料
JP2002154909A (ja) * 2000-11-20 2002-05-28 Okada Ecotech Pte Ltd 病虫害駆除剤
JP2005145865A (ja) * 2003-11-13 2005-06-09 Tomoko Hayase 天然精油衛生害虫忌避剤およびその用途
WO2005107458A1 (ja) * 2004-05-10 2005-11-17 Earth Chemical Co., Ltd. 害虫防除剤、殺虫粉体状製剤、および等脚類の行動撹乱剤
JP2007112773A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Dainippon Jochugiku Co Ltd 匍匐害虫防除用粉剤
JP2006312641A (ja) * 2006-07-10 2006-11-16 Fumakilla Ltd ゴキブリ類の忌避剤
KR20150143970A (ko) * 2014-06-13 2015-12-24 한국생산기술연구원 고분자 부가에 의해 열적 안정성이 증대된 방충용 조성물의 제조방법
JP2018062469A (ja) * 2016-10-11 2018-04-19 フマキラー株式会社 除草剤
JP2018062471A (ja) * 2016-10-11 2018-04-19 フマキラー株式会社 害虫忌避方法
JP2018080137A (ja) * 2016-11-18 2018-05-24 フマキラー株式会社 害虫駆除組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP3556981B2 (ja) 2004-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2006231454B2 (en) Stable pesticide concentrates and end-use emulsions
JP3556981B2 (ja) アリ類の忌避剤
JP3848412B2 (ja) アリ類の忌避剤
JP3066664B2 (ja) 害虫攪乱剤
Donahue et al. Knockdown and lethal effects of eight commercial nonconventional and two pyrethroid insecticides against moderately permethrin-resistant adult bed bugs, Cimex lectularius (L.)(Hemiptera: Cimicidae)
JP2849826B2 (ja) 害虫防除用組成物
JP4154019B2 (ja) アリ類の忌避・駆除剤
AU732614B2 (en) Ant spray containing D-limonene and methods of making and using same
JPH05213711A (ja) 生理活性抑制剤
US6784211B1 (en) Ant spray containing d-limonene and methods of making and using the same
JP2002020202A (ja) 全量噴射型エアゾールの噴霧処理方法
KR20000072252A (ko) 가정용 위생해충 구제효과 및 항균효과를 갖는 천연식물성 정유 조성물 및 그 제제
JP6130986B2 (ja) 昆虫忌避剤および昆虫忌避方法
JP5217029B2 (ja) シロアリ防除剤およびシロアリ防除方法
JP2006312641A (ja) ゴキブリ類の忌避剤
JP3059565B2 (ja) ゴキブリ忌避剤
JP3465854B2 (ja) 殺屋内塵性ダニ剤
JPS6320802B2 (ja)
KR100297423B1 (ko) 환경친화형저독성수중유형유액상살충제조성물
JPH0231683B2 (ja)
Pratt Insecticides for the control of insects of public health importance
JPH06199615A (ja) 殺虫殺ダニ組成物、該組成物を保持した殺虫殺ダニ材および該組成物又は該殺虫殺ダニ材を用いた殺虫殺ダニ方法
WO2005107458A1 (ja) 害虫防除剤、殺虫粉体状製剤、および等脚類の行動撹乱剤
JPH05221808A (ja) 害虫忌避剤
JPS6226207A (ja) ハエ用毒餌剤

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031219

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040331

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040511

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040514

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090521

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090521

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100521

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100521

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110521

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110521

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120521

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120521

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140521

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees