JP2002154909A - 病虫害駆除剤 - Google Patents

病虫害駆除剤

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JP2002154909A
JP2002154909A JP2000353084A JP2000353084A JP2002154909A JP 2002154909 A JP2002154909 A JP 2002154909A JP 2000353084 A JP2000353084 A JP 2000353084A JP 2000353084 A JP2000353084 A JP 2000353084A JP 2002154909 A JP2002154909 A JP 2002154909A
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neem
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Hideaki Okada
英愛 岡田
Tetsu Myu Uu Maun
テッ ミュ ウー マウン
Nagaaki Kataoka
長昭 片岡
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OKADA ECOTECH Pte Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】人畜無害で地球環境に悪影響を与えない,10
0%植物由来の病虫害駆除剤を提供する。 【解決手段】ニームオイル25〜35%、トールオイル
とパインオイルを合わせて15〜25%、マクリ5〜2
0%、残部が乳化分散安定剤と水である配合組成の植物
用病虫害駆除剤とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は病虫害を駆除するた
めの駆除剤に関し、詳しくは、人畜無害で且つ環境に悪
影響を与えない100%植物由来成分からなり、主とし
て農作物の栽培における病虫害の駆除に好ましく用いる
ことができる病虫害駆除剤に関する。
【0002】
【従来の技術】穀物,野菜,果実,花卉等の栽培におい
て、合成殺虫剤等の所謂農薬が従来から使用されている
が、近年においては農薬による人体や地球環境への影響
を懸念して、有機栽培、無農薬栽培、減農薬栽培などの
各種栽培法が注目されている。しかしながら、これらの
栽培法によって商品としての所定の品質を保ちつつ安定
した数量の収穫物を得ることは、技術面、労働力、作業
性などの点から極めて難しいのが実情である。例えば、
有機堆肥や各種微生物剤,キトサン,木酢,竹酢,米糠
等を用いても、気候,土壌作り,施肥,灌水等の栽培環
境条件が不調和であると、思わぬ病気が発生して所望の
収穫量が得られない。
【0003】このため、結局は合成殺虫剤に頼っている
のが現状である。合成殺虫剤の即効性は顕著であるが、
前記したように人体や地球環境に影響を与えるという問
題があり、最近では環境ホルモン、ダイオキシンの発生
に直結することが確認されている。更に、使用する殺虫
剤に対し病害虫が耐性を持つことから一種の殺虫剤の有
効期間には寿命があり、次々に新規の殺虫剤を開発して
使用しなければならない。また、一種類の殺虫剤だけで
効果が発現することは希であり、農家は数種類の殺虫剤
を常用することになる。
【0004】一方、従来の合成殺虫剤に代わる人畜無害
且つ環境にも悪影響を与えない安全な病虫害駆除剤も開
発されつつあり、インドセンダンの一種の樹木であるニ
ームから採れるニームオイルに注目が集まっている。ニ
ーム起源の駆除剤の病虫害駆除効果は古くからインドで
は知られており、伝統的に使用されている。ニームに含
まれるトリテルペン類の一つであるアザジラクチンは、
広範な種の昆虫(約250種類)に対して0.1ppm
以下の低濃度で強い活性を示す、植物の根から吸収され
葉まで輸送されて活性を示す、昆虫に対し忌避・摂食阻
害・成長阻害と広範な活性を示す、植物体内や土壌中で
分解されても変異原性がなく哺乳類・鳥類・魚類に対し
て毒性を示さない、といった特徴を有する。さらに、ニ
ームオイル中のアザジラクチン以外の多種多様な成分
(約26種)の相乗効果により、昆虫がニームに対して
耐性をつけることはないという特徴がある。具体的には
蠅,カイガラ虫,あぶら虫,青虫,白蟻,イナゴ,ダ
ニ,毛虫等の病害虫に有効であり、さらにはサビ病,ベ
ト病,黒点病等の菌類に起因する植物の病気にも有効と
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら本発明者
等が、ニームの樹木起源の市販の病虫害駆除剤を使って
種々の植物に対し実際に使用して評価試験を行ったとこ
ろ、栽培条件の違いにより効果のばらつきが大きいこと
が判明した。例えば、同じ害虫であっても植物の違いに
より駆除効果がばらついたり、同じ植物であってもその
圃場(実際の農地)の栽培環境により駆除効果に差が出
るなどのばらつきがあり、一種類の駆除剤だけで各種の
栽培条件に対応することは極めて難しいという結果を得
た。特にダニ類の駆除効果にばらつきが大きく、またニ
ーム起源の駆除剤では菌類に起因する植物の病気、例え
ばキュウリ,ナスビ,スイカ、トマト、メロン等に発生
するベト病,ウドンコ病,灰色カビ病等を、栽培環境に
関係なく抑制することも難しいことが確認できた。ま
た、ニーム起源の駆除剤の濃度を高めれば栽培環境にあ
まり左右されずにダニや菌類に起因する病気を駆除でき
るが、濃度を高くすると葉が黄変したり、成長が止まっ
たりするという弊害(所謂濃度障害)があることも判明
した。
【0006】本発明は上述したような従来事情に鑑みて
成されたもので、その目的とする処は、ニームの有する
特性を有効に利用すると共に、ニームの有する前述の問
題点を解消して、人畜無害で且つ地球環境に悪影響を与
えず、且つ一種類の駆除剤だけで害虫のみならず病原微
生物の被害を防止し駆除することができる、100%植
物由来の新規な病虫害駆除剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の課題
を解決すべく鋭意研究を続け、病虫害が発生しやすい圃
場の土壌には糸状菌の中のフザリウム占有率が15%以
上と高く、ペニシリウム,トリコデルマ,ストレプトマ
イセス等の抗菌性物質を生成する微生物が少ないこと、
抗菌物質を生成する微生物が多くフザリウム占有率が5
%以下と少ない圃場の土壌で育つ植物にはウジの発生や
害虫が集まることが少ないことに着目し、同じ濃度のニ
ームオイルを含有する駆除剤を散布しても病害虫駆除等
に差が出るのは、葉面微生物や土壌微生物相が夫々の土
壌によって異なるのではないかと考察し、植物が病気に
かかる場合の代表的な病原菌であるフザリウム,ボトリ
シス,ピシウムに対するニームオイルや他の植物起源の
オイルを組み合わせて各種の配合組成の駆除剤試料を作
成し、夫々について前記病原菌に対する抗菌力の評価試
験を行った。
【0008】その結果、ニームオイル,パインオイル,
トールオイル,マクリを混用した場合に顕著な駆除効果
が得られると共に土壌ごとの効果のばらつきが少なくな
り、且つ、土壌微生物、とりわけ根圏微生物相が根群の
酵素活性のレベルを向上させて根の活力を促進させ、ひ
いては地上部の活力、すなわち植物成長を促進させると
いう知見を得て、本発明を完成するに至った。
【0009】人畜無害であって地球環境に対しても悪影
響を与えず、且つ、植物の成長を促進する病害虫駆除剤
を開発する場合の原料資材の選択基準として、ニームオ
イルと同様に、プラントケミカルズの中のアレロケミカ
ルズ(他感物質)とそのアレロパシー(他感作用)を比
較検討することが極めて有効である。ニームオイルがア
ザジラクチンをはじめ多くのアレロケミカルズを生合成
しているように、植物は長い進化の過程を通して自らの
生命を維持防衛するために2次成分としてフェノール
類,フラボノイド,テルペン類アルカロイド,強心配糖
体を生成している。茶や柿渋にはタンニン、青森ヒバや
台湾ヒノキにはヒノキチオ−ル、カラシやワサビにはグ
ルコシノレート、孟宗竹にはキノン類というアレロケミ
カルズがあり、それらの成分が抗菌力を有することは周
知である。また、ハーブや植物精油にも殺菌消毒作用を
示すものが多い。ユーカリ,ローズマリー,ペパーミン
ト等の精油には、害虫忌避効果やネズミの忌避効果が認
められている。木酢や竹酢もアレロケミカルズを活用し
た病虫害駆除資材である。
【0010】本発明者等はこれらの中で、松の樹液には
虫がつかないことや動物が近寄らないことに着目し、松
から抽出されるパインオイルと、松材をクラフト法によ
ってパルプ化する工程で副生するトールオイルを、ニー
ムオイルと組み合わせることが有用であると推定し、前
述した抗菌力の評価試験を行った。
【0011】上記したように、松をはじめとした植物の
アレロケミカルズの有する抗菌性は周知であるが、ニー
ムオイルの病虫害駆除効果のばらつきの原因として想定
した土壌微生物中のフザリウム,ボトリシス,ピシウム
等に対する抗菌力や実際の病害虫駆除力については、本
発明者等が着目した本願特有の課題である。また、紅藻
類の一種であるマクリ(海人草)は古くから回虫駆除薬
として知られており、植物成長促進作用も知られている
が、前記本願特有の課題に対する知見は知られていな
い。
【0012】本発明は上述したように、ニームオイルを
主成分とし、これにパインオイル、トールオイル、マク
リを適宜に組み合わせることが、上述した課題を達成す
るために極めて有用であるとの知見に基づいて成された
ものである。すなわち本発明は、ニームオイルを基本成
分とする病虫害駆除剤であって、請求項1ではパインオ
イルを含有することを特徴とし、請求項2ではトールオ
イルを含有することを特徴とし、請求項3ではパインオ
イルとトールオイルを含有することを特徴とし、請求項
4ではパインオイル、トールオイルに加えてマクリをさ
らに含有することを特徴とする。
【0013】本発明に係る病虫害駆除剤が上記課題を解
決し得る理由は必ずしも明確ではないが、以下のように
推定できる。パインオイル,トールオイル,マクリに含
まれる有効成分は、ニームオイル中のアザジラクチンや
台湾ヒノキ中のヒノキチオールのように特定はできない
が、パインオイル,トールオイルにおいてはアビエチン
酸やα−ピネン等のテルペン類が杉やヒノキより多量に
含まれており、これら成分が抗菌作用を発現するものと
思われる。また独特の強力なニオイにより害虫忌避作用
をもたらすと思われる。また、パインオイルは高沸点の
α−テルピネオールを主成分としているので、散布後、
揮発による逃散が遅く効果を持続させることができると
推定される。これらの成分は、いわゆるアレロケミカル
ズである。さらに、パインオイルやトールオイルにはロ
ジン成分が含まれているため、葉面等への展着性も向上
する。
【0014】マクリの有効成分としては、ベタイン,カ
イニン酸,アロカイン酸等があげられる。この中で、ベ
タインは植物成長促進作用があると言われおり、ニーム
オイル,パインオイル,トールオイルとの併用により、
植物成長促進に対し相乗効果が得られると推定される。
またマクリ中のカイニン酸やアロカイニン酸は抗菌活性
を示すが、ニームオイル,パインオイル,トールオイル
との併用によりさらに相乗効果を発揮すると思われる。
マクリは所定量を水に入れて沸騰させ、ペースト状(ど
ろどろにとろけた状態)にして含有させることが好まし
い。
【0015】本発明に係る病虫害駆除剤はこのように、
ニームオイルの害虫忌避効果を実際の圃場で十分に発揮
させるために、パインオイル,トールオイル,マクリ中
の含有成分が有効に機能すると推定される。因に、パイ
ンオイル,トールオイル,マクリだけの単独使用では害
虫忌避効果はほとんどないし、ニームオイルのような多
様な効果もない。また、ニームオイルを単独で使用する
場合に比べ、ニームオイルにパインオイル,トールオイ
ル,マクリを配合した組成とすることで、土壌微生物の
宿主特異性(基質得意性)が緩和され、多様な微生物が
根圏に親和性を持ち、微生物間の拮抗的関係が成立し
て、植物が病原菌に侵される機会が減ることが期待でき
る。
【0016】処で、本発明に係る病虫害駆除剤は、ほと
んどの合成殺虫剤が持っている神経毒性がない上に、ニ
ームオイル,パインオイル,トールオイル,マクリ等の
生分解性がある天然の有機物質材が、栽培環境中の微生
物(とりわけ土壌微生物)の基質となり、やがて代謝,
分解されていく。よって、前述した顕著な効果を得るこ
とができる反面、植物体内に吸収される速さや量よりも
土壌微生物によって分解される速さや量が大きい場合、
病虫害駆除が期待どおり発現しなくなる虞れもある。そ
こで本願発明者等は、本発明に係る病虫害駆除剤を使用
する濃度(希釈倍率)や散布頻度、散布の時間的間隔な
どの実用上の各種条件に鑑みると共に、圃場中の土壌微
生物種類やその生息密度等に左右されることなく、低濃
度で且つ少量の散布で病虫害駆除効果が発現するよう、
ニームオイル,パインオイル,トールオイル,マクリの
好ましい配合比率を検討した。
【0017】具体的には、本発明に係る病虫害駆除剤を
圃場に散布する際の条件として、この種駆除剤は従来か
ら慣行的に500〜1000倍の希釈倍率で使用されて
いる点、散布作業の手間やコスト等を考慮すると5〜1
5日間隔の散布頻度で所望の病虫害駆除効果が持続する
ことが好ましい点などに着目し、これらの条件を達成す
るための配合比率として検討を重ねた結果、請求項5記
載のように、ニームオイルを25〜35%、トールオイ
ルとパインオイルを合わせて15〜25%、マクリを5
〜20%、残部が植物性油脂等の乳化分散安定剤と水で
ある配合比率が好ましいとの結論を得た。ここで、ニー
ムオイルの比率が25%未満であるとニームオイルの本
来の特性である害虫忌避や害虫に対する摂食阻害,孵化
阻害,成長阻害等の作用が発現しにくいので好ましくな
い。またニームオイルの比率が35%を超えると、使用
時の希釈倍率が低い時(例えば300倍以下)、葉の黄
変や成長が止まる等の所謂濃度障害を生じる虞れがある
ので好ましくない。パインオイルとトーオイルの合計比
率が15%未満であると、500〜1000倍に希釈し
た時、これら成分の配合目的である土壌微生物中の糸状
菌に対する抗菌作用、制菌作用が発現しない虞れがあ
る。また同合計比率が25%を超えると、前記抗菌作
用、制菌作用が強くなりすぎ、土壌中の有効微生物が瞬
間的に活動を停止したりその微生物相が単純化して、病
虫害の被害を受けやすくなる虞れがある。マクリの比率
が5%未満では、植物の成長促進に対しては所望の効果
が得られるものの、抗菌作用、制菌作用についてほとん
ど効果が期待できない。また、マクリの比率が20%を
超えると展着性が大きくなりすぎ、500〜1000倍
に希釈したとしても葉面の気孔を塞いでしまい、栄養分
の吸収を阻害する虞れがある。以上の理由から、本発明
の請求項5に記載される配合比率とした。このような配
合比率とした病虫害駆除剤を水等で500〜1000倍
に希釈して使用すると、先ず、土壌などの栽培環境に対
して抗菌作用、制菌作用、害虫忌避作用が働き、次に、
その希釈液が葉の気孔や根から吸収されて植物全体に行
き渡り、害虫等に対する抗菌作用、摂食阻害作用、忌避
作用を示しながら、漸次、微生物の基質となって5〜1
5日で分解されていく。この間、土中や地上部にいる害
虫の卵の孵化や幼虫の成長を阻害する。そうして、5〜
15日ごとの繰り返しの使用,散布により、結果的に害
虫の絶対量を減少させ、所定の病虫害防除機能が発現す
る。このような効果が得られることは、本願発明者が繰
り返し行った各種試験及び実際の農家の圃場で行った試
験等により確認済みである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、ニームオイル、パインオイ
ル、トールオイル、マクリを選択するうえで行った各種
試験や実施の形態等に基づいて、本発明をさらに詳述す
る。
【0019】〔試験1〕ニームオイル,パインオイル,
トールオイル,マクリの菌糸生育への影響を評価する試
験を行った。供試菌として、フザリウム属菌,ボトリシ
ス属菌,ピシウム属菌を用いた。ニームオイル,パイン
オイル,トールオイル,マクリは市販のものを用い、夫
々25%づつを水に添加し、攪拌した分散液を試料とし
た。各試料を水で希釈して、糸状菌の繁殖抑制の濃度依
存性を評価する試験を行った。試験方法は、まずPSA
培地にニームオイル,パインオイル,トールオイル,マ
クリの各試料を添加し、100倍,300倍,500
倍,1000倍,2000倍の濃度になるよう水で希釈
して調整した。添加時の除菌はミリポアフィルターを用
いた。次いで、前もってPSA培地で培養しておいたフ
ザリウム属菌,ボトリシス属菌,ピシウム属菌の各菌株
の菌そうを、直径5mmのコルクボーラーで抜き取り、
前記各濃度の処理培地に置床した。そうして、3日後に
菌糸の伸長程度を調査し、各試料における希釈倍率の限
界を測定した。結果を下記表1に示す。
【0020】
【表1】 〔ニームオイル〕 〔ハ゜インオイル〕 〔トールオイル〕 〔マクリ〕フサ゛リウム 属菌 300倍以下 1000倍以下 2000倍以下 2000倍以下ヒ゜シウム 属菌 300倍以下 1000倍以下 2000倍以下 2000倍以下ホ゛トリシス 属菌 300倍以下 1000倍以下 2000倍以下 2000倍以下
【0021】表中の数値は、各試料を添加していない対
照培地における菌糸の長さを100%とし、これに対
し、各試料を添加した処理培地において菌糸の長さを4
0%以下、すなわち、菌糸の伸長が60%抑えられる時
の、各試料の希釈倍率を示す。表中記載のとおり、ニー
ムオイルの25%分散液の試料では、300倍に水で希
釈した場合、菌糸の伸長は対照培地に比べ60%抑えら
れることを示す。因に、同試料を1000倍に水で希釈
した場合は、これらの糸状菌の伸長はほとんど抑えられ
なかった。また、パインオイル,トールオイル,マクリ
の各試料では、1000倍以上に希釈しても糸状菌の繁
殖を抑制し得ることが確認できた。
【0022】〔試験2〕試験1と同様にしてニームオイ
ル,パインオイル,トールオイル,マクリの試料を作製
し、各試料を水で300倍〜2000倍の濃度に希釈
し、各々をカイワレダイコンの水耕栽培に供して、植物
成長における黄変や成長阻害の副作用の有無について試
験を行った。その結果、各試料の1000倍希釈液にお
いて、発芽が順調であると共に、黄変や成長停止などの
特別な変化は確認できなかった。また、マクリ試料の1
000倍希釈液において、カイワレダイコンの成長が他
に比べて早いことが確認できた。
【0023】〔試験3〕ニームオイル、パインオイル、
トールオイル、マクリ、乳化分散安定剤、水を表2中に
記載の配合比率とした試料A〜Eを作製し、実際の圃場
における作物栽培に散布した。
【0024】
【表2】 (試料A) (試料B) (試料C) (試料D) (試料E) ニームオイル 25% 25% 25% 25% 25% パインオイル 15% − 10% − 10% トールオイル − 15% 10% − 10% マクリ − − − 10% 10% 乳化分散安定剤 20% 20% 20% 20% 20% 水 40% 40% 35% 45% 25%
【0025】結果を以下に記す。 〔ダニ〕水耕トマト栽培において、葉ダニが栽培ハウス
内全体に発生していた。試料Aを1000倍に希釈して
一日一回散布したところ、3日目で葉ダニの増殖は止ま
り、5日目で生きている葉ダニは確認できなくなった。
【0026】〔キュウリ〕ベト病が発生していたキュウ
リの圃場に対し、試料A,試料B,試料Dの1000倍
希釈液を葉面と土壌に散布した。一日一回の散布を行っ
た結果、7日目でベト病は抑えられた。また、ウドンコ
病が発生していたキュウリの圃場に対し、試料C,試料
Eの1000倍希釈液を葉面と土壌に散布した。一日一
回の散布を行った結果、6日目でウドンコ病が止まっ
た。
【0027】〔キャベツ〕キャベツ栽培の圃場に試料
C,試料Eの1000倍希釈液を5日毎に一回、葉面と
土壌に散布したところ、病虫害が発生しなかった。ま
た、試料Cに比べ、試料Eを散布した場合の方が成長が
早かった。
【0028】〔試験4〕表2記載の試料A〜Eをキュウ
リにベト病が発生していた圃場の土壌中に散布し、該土
壌中の糸状菌とフザリウム菌の数の変化を測定した。結
果を下記表3に示す。
【0029】
【表3】 〔糸状菌〕 〔フザリウム菌〕 試料A 5.2×104 1.6×104 試料B 5.1×104 1.5×104 試料C 4.2×104 1.2×104 試料D 6.3×104 1.7×104 試料E 4.2×104 1.1×104 ニームオイル 5.8×104 2×104 散布前 6×104 2×104
【0030】以上の結果から、散布前及びニームオイル
のみを散布した場合に比べ、試料A〜Eを散布すること
により、糸状菌の数やフザリウム菌の数が減少すること
が確認できた。
【0031】上記試験1〜4の結果から、本発明の配合
になる駆除剤が、本発明の課題に対し有用であることが
確認できた。処で、本発明に係る配合成分のうち、マク
リ以外のニームオイル、パインオイル、トールオイルは
水には溶けず、攪拌により分散するだけであり、分散安
定性を獲得するためには、適当な界面活性剤を含有する
ことが必要である。従来の合成殺虫剤を代表とする農薬
においては、キシレン,灯油,ベンゼン,トルエン等の
有機溶剤や、アルキルベンゼンスルフォン酸ナトリウ
ム,ラウリル硫酸ナトリウム,ポリプロピレングリコー
ル脂肪酸エステル等の合成界面活性剤が使われるのが常
であるが、これら有機溶剤や合成界面活性剤は人畜や環
境に悪影響があると懸念されている。そこで本発明にお
いては、カスターオイル(ヒマシ油)やココナツオイル
等の植物性油脂、またはオレイン酸等の脂肪酸を乳化分
散安定剤として用い、分散安定性を保持させた。これら
は少なくとも1種を含有させても良いが、カスターオイ
ル、ココナツオイル、脂肪酸の三種を含有することが好
ましい。
【0032】また、従来の合成殺虫剤等の各種農薬は慣
習的に500〜1000倍に水で希釈して使われてい
る。そこで本発明においても、500〜1000倍に希
釈して使用した時に所望の効果が発揮できるように、ニ
ームオイル,トールオイル,パインオイル,マクリの配
合比率を設定した。具体的には、ニームオイル25〜3
5%を基本として、それにトールオイルとパインオイル
を合わせて15〜25%、マクリを5〜20%の配合比
率とした。残りは乳化分散安定剤と水とし、分散乳化が
公知の方法でよい駆除剤を作成した。この駆除剤を50
0〜1000倍に希釈した試料を、実際の農家における
栽培地に散布した。得られた評価を以下に記す。
【0033】コナジラミが大量発生したキュウリ,トマ
ト,観葉植物,鉢花,ピーマン等の栽培ハウス内に、上
記駆除剤の500倍希釈液を3日毎に3回散布したとこ
ろ、コナジラミが激減した。その後は1000倍希釈液
を7日毎に散布することで、コナジラミの発生が抑えら
れている。
【0034】スリップス(黄色タバコアザミウマ)が発
生したキュウリ,小松菜,パクチュ,サンチェ,トマト
のハウス内に、上記駆除剤の500倍希釈液を5日毎に
3回散布したところ、スリップスが消滅した。その後は
10日毎に500倍希釈液を散布しているが、再発は確
認されない。
【0035】ハダニが大量発生した水耕トマトのハウス
内に、上記駆除剤の500倍希釈液を5日毎に5回散布
したところ、ハダニが漸減した。また、ハダニが大量発
生したバラのハウスでは、肥料及び農薬散布用のパイプ
内に、上記駆除剤の1000倍希釈液を混ぜて供給した
ところ、1週間内に急激にハダニが減少した。
【0036】アブラムシ発生の予防措置として、トマ
ト,キュウリ,イチゴ,ピーマン,ナス,豆類のハウス
内に、上記駆除剤の1000倍希釈液を7日〜10日毎
に散布している。1ヶ月経過後、未だアブラムシの発生
を確認していない。
【0037】観葉植物,葉采,鉢花のハウス内で、上記
駆除剤の500倍希釈液を5日毎に2回散布し、その
後、1000倍希釈液を10日毎に散布している。当初
はコナガの成虫が飛び回っていたが、15〜20日経過
後に減り始め、30日後には激減した。また、カイガラ
ムシは散布後に動きが止まり,20日後には枝から落ち
て死滅した。その後は発生していない。
【0038】イチゴ,トマト,キュウリ,豆類,菊の挿
し木等の栽培ハウス内において、ヨトウムシ,根コブセ
ンチュウ,根キリムシの発生予防の為に、上記駆除剤の
1000倍希釈液を7日毎に使用している。発生は確認
されない。
【0039】ほうずきの栽培ハウス内に、カメムシの発
生予防の為に上記駆除剤の1000倍希釈液を2回散布
したところ、1ヶ月経過しても発生が確認されない。
【0040】ミニトマト,パクチョ,サンチュの栽培ハ
ウス内に、ハモグリバエが発生した時点で、上記駆除剤
の1000倍希釈液を7日毎に散布した。4回目の散布
以降は葉への被害が減り始め、1ヶ月後にはいなくなっ
た。その後は100倍希釈液を7〜10日ごとに散布し
ているが、ハモグリバエの他、アザミウマ、コナジラミ
の発生も見られなくなった。
【0041】野菜、特に葉物野菜につくアオムシの対策
として、葉の裏に散布すると効果が良い。予防には、上
記駆除剤の1000倍希釈液、発生後は300〜500
倍希釈液を使うと良い。小田原の自然栽培農家では本品
の使用で3年ぶりに出荷できたという声も聞かれた。
【0042】野菜や草花につくシンクイムシの予防とし
て、上記駆除剤の500〜1000倍希釈液を5月頃か
ら定期的に散布したところ、夏場になっても発生が見ら
れなかった。
【0043】樹木を糸状の分泌物で襲う蛾の幼虫のハマ
キムシ類の予防として、上記駆除剤の700〜800倍
希釈液を3月ごろから散布したところ、春から秋までの
発生期間内で確認された数は、散布しない場合に比べ激
減した。発生時には300〜500倍希釈液が効果的で
あった。
【0044】茶、つばきなどに寄生する毛虫のチャヂク
ガに対し、上記駆除剤の500〜1000倍希釈液を葉
の裏に良く散布したところ、発生が見られなかった。
【0045】つつじ、さつき等に寄生するツツジグンバ
イに対し、上記駆除剤の500〜1000倍希釈液を葉
の裏に散布したところ、発生数が激減した。
【0046】幅広い範囲の植物に発生する毛虫であるア
メリカシロヒトリに対し、上記駆除剤の300倍希釈液
を散布したところ、効果的であった。
【0047】庭木、花卉、果樹等に卵を産み付けるマイ
マイガに対して、上記駆除剤の300倍希釈液が効果的
であった。
【0048】ロウムシ,アブラムシの発生予防として、
上記駆除剤の500倍希釈液を5〜8月に良く散布する
ことが効果的であった。
【0049】新葉,花弁,新芽等を食害するナメクジに
対しては、上記駆除剤の500倍希釈液が効果的であっ
た。大量発生する夏場や秋は、300倍希釈液が効果が
ある。
【0050】キュウリ等に白い粉がつく状態になるウド
ンコ病に対しては、上記駆除剤の500倍希釈液を長期
間散布することが効果的である。
【0051】アブラナ科に発生するベト病に対しては、
3月,9月には予防的に1000倍希釈液を散布し、発
生時には300〜500倍希釈液を使用すると良い。
【0052】トマト,キュウリ,イチゴ、なす等に現れ
るボト病に対し、500倍希釈液を3〜5日毎に3回ほ
ど散布したところ、カビの胞子部が無くなった。
【0053】草花,庭木,果樹等に幅広く発生するカツ
班病の予防として、春頃から1000倍希釈液を7日毎
に散布すると効果的である。葉部に直接散布するより、
幹の回りの土壌に染み込ませゆっくりと吸収させる方が
結果は良い。
【0054】菊などに現れる黒班病の予防として、4月
頃より1000倍希釈液を7〜10日毎に散布すると良
い。この際も、葉に直接かけるより、土壌から吸収させ
る方が効率的である。
【0055】野菜等に発生する疫病の対策として、10
00倍希釈液を使うと良い。梅雨時期や秋口には500
倍希釈液が効果を発揮する。
【0056】胡蝶蘭の栽培において、500倍希釈液を
10日に1度散布したところ、アブラムシに対し非常に
良く効いた。散布しはじめて2ヶ月後に枝なども非常に
しっかりしてきた。その他、ウドンコ病にかかっていた
箇所等も、散布後2週間経つと消滅した。
【0057】小松菜の栽培において、1000倍希釈溶
液を7日に一度散布したところ、1週間後に害虫の発生
数が激減した。茎の高さ、垂直さが目立ち、2週間後か
ら成長が増した。
【0058】キャベツの栽培において、500倍希釈液
を5〜7日の間隔で散布したところ、いもむしの被害を
防いだ。また夏場は200倍希釈液を散布し、青虫の被
害を防いだ。
【0059】観葉植物の栽培に対し、植える前に土壌に
1000倍希釈液を散布した。その後7〜10日毎に散
布したが、4週間後には害虫忌避効果,成長効果ともに
良好であった。
【0060】イチゴの栽培に対し、土壌に7日に1度ご
と500倍希釈液を散布したところ、ハダニに良く効い
た。また実がしっかりし、色も非常に鮮やかになってお
り、肥料としての効果が確認できた。
【0061】きゅうりの栽培に対し、500倍希釈液を
散布する区域としない区域を分けて比較したところ、害
虫のつき方や大きさに違いが確認できた。また、ウドン
コ病対策にも有効であった。
【0062】ばらの栽培に対し、約10日周期で500
〜700倍希釈液を散布したところ、ゾウムシ,スリッ
プス,ウドンコ病に特に効果が見られ、ダニに対しても
有効であった。
【0063】ほうずきの栽培に対し、カメムシ対策とし
て10日に1度、1000倍希釈液を散布したところ、
3週間後に激減した。
【0064】みかんの栽培において、ハダニ対策として
1000倍希釈液を散布したところ、3週間後に忌避効
果が現れた。みかん自体の大きさも、1ヶ月後に大きな
変化が見られた。糖度がアップしたことも確認できた。
【0065】洋ランの栽培において、500倍希釈液の
1週間に1度の散布でアブラムシ対策が出来た。害虫が
発生しないときは100倍希釈液を使ったところ、次第
に茎が強くなり、葉の青みも増してきた。
【0066】カーネーションの栽培において500倍希
釈液を散布したところ、青虫、スリップスに対し効果が
見られた。
【0067】トマトの栽培において、500〜800倍
希釈液を10日に1度散布することで、スリップス,カ
イガラムシ,カメムシ対策に効果を得た。
【0068】ゴキブリが発生していた台所に50倍希釈
品を用い、週3回朝夕に散布したところ、それ以後は発
生を防げた。
【0069】尚、本発明に係る駆除剤の他の用途とし
て、農作物の栽培に関与する病虫害に限らず、衛生病害
虫、衣類病害虫に対しても所望の効果が得られることを
確認済みである。具体的には、例えば塗料,接着剤,
紙,繊維等に含有させて各種用途に使用することで病害
虫の駆除に所望の効果が得られ、また噴霧器に封入して
噴霧可能に構成することで、居室内,トイレ,台所,衣
装ダンス,衣類等に対し抗菌,消臭,防虫,殺虫効果を
もった病害虫駆除スプレーとして使用することができる
等、多くの効果が期待できる。
【0070】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、ニームオ
イルの病害虫駆除における弱点を、トールオイル,パイ
ンオイル,マクリ等で補強した新規な病虫害駆除剤であ
る。すなわち、ニームオイルを単独で使用した場合、フ
ザリウム,ピシウム,ボトリシスのような病原性微生物
に起因するトマト,キュウリ,イチゴ,ナス等に見られ
るウドンコ病,灰色カビ病,ベト病や、ダニ類等の害虫
による被害の防止、駆除に対し、それらの栽培環境の違
いによりその効果が大きく左右され、効果のばらつきが
大きいこと、及びこうした栽培環境の違いに対しニーム
オイルの濃度を高めれば被害の防止、駆除効果を高めら
れるが、葉が黄変したり成長が止まる等の濃度障害を引
き起こす。これに対し本発明の駆除剤は、ニームオイル
と、パインオイル,トールオイル,マクリとを混用する
ことで、前記した問題を解消することができ、栽培環
境,栽培条件の相違、とりわけ葉面の微生物相、土壌の
微生物相に左右されることなく病中害を駆除でき、植物
の成長も促進することができる等、多くの効果を奏す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 37/08 A01N 37/08 37/44 37/44 43/36 43/36 B (72)発明者 片岡 長昭 岐阜県岐阜市南鶉6−31−1 Fターム(参考) 4H011 AA01 AB03 AC06 BA01 BA05 BA06 BC06 BC18 BC22 DA13 DD01 DD03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニームオイルを基本成分とする病虫害駆
    除剤であって、パインオイルを含有することを特徴とす
    る病虫害駆除剤。
  2. 【請求項2】 ニームオイルを基本成分とする病虫害駆
    除剤であって、トールオイルを含有することを特徴とす
    る病虫害駆除剤。
  3. 【請求項3】 ニームオイルを基本成分とする病虫害駆
    除剤であって、パインオイルとトールオイルを含有する
    ことを特徴とする病虫害駆除剤。
  4. 【請求項4】 マクリをさらに含有することを特徴とす
    る請求項1又は2又は3記載の病虫害駆除剤。
  5. 【請求項5】 ニームオイルを25〜35%、トールオ
    イルとパインオイルを合わせて15〜25%、マクリを
    5〜20%、残部が乳化分散安定剤と水である配合組成
    とした請求項1〜請求項4の何れか1項記載の病虫害駆
    除剤。
  6. 【請求項6】 乳化分散安定剤として、ヒマシ油,ココ
    ナツオイルなどの植物性油脂、またはオレイン酸などの
    脂肪酸のうちの1種又は2種以上を用いた請求項5記載
    の病虫害駆除剤。
  7. 【請求項7】 水により500〜1000倍に希釈して
    使用され、主として植物の病虫害駆除剤として用いられ
    る請求項5または6記載の病虫害駆除剤。
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