JPH0616518A - 昆虫行動力阻害剤 - Google Patents
昆虫行動力阻害剤Info
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- JPH0616518A JPH0616518A JP5070745A JP7074593A JPH0616518A JP H0616518 A JPH0616518 A JP H0616518A JP 5070745 A JP5070745 A JP 5070745A JP 7074593 A JP7074593 A JP 7074593A JP H0616518 A JPH0616518 A JP H0616518A
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- insect
- inhibitor
- trap
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 トリグリセライド、ヒノキ油、ヒマラヤシー
ダーウッド油、イトスギ油等の植物精油を有効成分とし
て含有すると共に、DDVP.DEP.MPP.ME
P.PHC.ダイアジノン、イソキサチオン、プロチオ
ホス、ピリミホスメチル、プロペタンホス、フェノトリ
ン、ペルメトリン、エトフェンプロックス等の殺虫成分
を含有する。 【効果】 古くから人体に対する安全性が確かめられて
いる植物精油を用いるので、環境汚染の恐れがほとんど
なく、安全性に優れており、害虫類の捕殺の際に利用可
能で、体重の軽い害虫類や分泌物の粘着力が強い害虫類
を捕殺する際にも有効であり、トラップの捕虫瓶の中に
落下した昆虫類の脱出を防止する。
ダーウッド油、イトスギ油等の植物精油を有効成分とし
て含有すると共に、DDVP.DEP.MPP.ME
P.PHC.ダイアジノン、イソキサチオン、プロチオ
ホス、ピリミホスメチル、プロペタンホス、フェノトリ
ン、ペルメトリン、エトフェンプロックス等の殺虫成分
を含有する。 【効果】 古くから人体に対する安全性が確かめられて
いる植物精油を用いるので、環境汚染の恐れがほとんど
なく、安全性に優れており、害虫類の捕殺の際に利用可
能で、体重の軽い害虫類や分泌物の粘着力が強い害虫類
を捕殺する際にも有効であり、トラップの捕虫瓶の中に
落下した昆虫類の脱出を防止する。
Description
【0001】
【0002】本発明は昆虫行動力阻害剤に関し、詳細に
は、害虫類の捕殺の際に昆虫の行動力を減退させるため
に利用される昆虫行動力阻害剤に関する。
は、害虫類の捕殺の際に昆虫の行動力を減退させるため
に利用される昆虫行動力阻害剤に関する。
【0003】
【0004】従来、害虫類の捕殺の際には、ピレスロイ
ド系、有機燐酸エステル系およびカーバメイト系化合物
等の各種の殺虫剤や粘着作用を有する粘着剤等は利用さ
れているが、昆虫の歩行あるいは飛翔等の行動を減退さ
せるものは利用されておらず、昆虫行動力阻害剤といえ
るものは特に存在しない。
ド系、有機燐酸エステル系およびカーバメイト系化合物
等の各種の殺虫剤や粘着作用を有する粘着剤等は利用さ
れているが、昆虫の歩行あるいは飛翔等の行動を減退さ
せるものは利用されておらず、昆虫行動力阻害剤といえ
るものは特に存在しない。
【0005】なお、昆虫行動の害虫類の捕殺技術は、害
虫類を捕らえる方法により分類すると、次のようにな
る。
虫類を捕らえる方法により分類すると、次のようにな
る。
【0006】電撃型:高圧電流で殺す。 水盤型:水中に飛び込ませて殺す。 殺虫型:殺虫剤により殺す。 粘着型:粘着剤で殺す。 生捕型:物理的に脱出不能にする。
【0007】上記〜の捕殺技術は、ゴルフ場や農地
等の広大な場所で大量誘殺する場合には、実用上問題が
多い。
等の広大な場所で大量誘殺する場合には、実用上問題が
多い。
【0008】例えば、電撃型や水盤型によるトラップを
ゴルフ場に設置する場合には、設置箇所が、ゴルファー
のプレイに支障を与えず、容易に配線や給水が可能な極
く限られた場所に限定され、最もトラップの設置が要求
されるコース間の境界地帯の林では使用できない。
ゴルフ場に設置する場合には、設置箇所が、ゴルファー
のプレイに支障を与えず、容易に配線や給水が可能な極
く限られた場所に限定され、最もトラップの設置が要求
されるコース間の境界地帯の林では使用できない。
【0009】また、粘着型によるトラップは、粘着紙面
の制限から大量誘殺が不可能であり、殺虫型は環境汚染
防止および安全性の面から好ましくなく、しかも農薬と
しての厳しい制約を受ける。
の制限から大量誘殺が不可能であり、殺虫型は環境汚染
防止および安全性の面から好ましくなく、しかも農薬と
しての厳しい制約を受ける。
【0010】したがって、従来の捕殺技術で実際に使用
される可能性のあるものは、生捕型のトラップである。
される可能性のあるものは、生捕型のトラップである。
【0011】生捕型のトラップの中では、ファネルトラ
ップと呼ばれる構造のものが一般に使用されている。
ップと呼ばれる構造のものが一般に使用されている。
【0012】該ファネルトラップは、誘引剤により引き
寄せられた害虫類が、ロート斜面を滑り落ちて、捕虫瓶
の中に落下するようにしたものである。
寄せられた害虫類が、ロート斜面を滑り落ちて、捕虫瓶
の中に落下するようにしたものである。
【0013】多くの昆虫は、脚の先端から粘着力のある
分泌物を分泌し、該分泌物の粘着力を利用して平滑な斜
面や天井面等に落下せずに止まることができるが、ファ
ネルトラップの誘引剤に引き寄せられた、体重の重い昆
虫や、分泌物の粘着力が弱い害虫類は、一旦、斜面を滑
り始めると途中で止まることができずに、捕虫瓶の中に
落下して捕殺される。
分泌物を分泌し、該分泌物の粘着力を利用して平滑な斜
面や天井面等に落下せずに止まることができるが、ファ
ネルトラップの誘引剤に引き寄せられた、体重の重い昆
虫や、分泌物の粘着力が弱い害虫類は、一旦、斜面を滑
り始めると途中で止まることができずに、捕虫瓶の中に
落下して捕殺される。
【0014】
【0015】しかしながら、上記の生捕型のファネルト
ラップは、斜面を滑り落ち易い害虫類、即ち、比較的体
重の重い害虫類や、脚の先端から分泌する分泌物の粘着
力の弱い害虫類等に対しては有効であるが、斜面を滑り
落ち難い害虫類、即ち、体重の軽い害虫類や分泌物の粘
着力が強い害虫類に対しては、あまり有効であるとはい
えない。
ラップは、斜面を滑り落ち易い害虫類、即ち、比較的体
重の重い害虫類や、脚の先端から分泌する分泌物の粘着
力の弱い害虫類等に対しては有効であるが、斜面を滑り
落ち難い害虫類、即ち、体重の軽い害虫類や分泌物の粘
着力が強い害虫類に対しては、あまり有効であるとはい
えない。
【0016】これは、体重の軽い昆虫や分泌物の粘着力
が強い害虫類は、一旦、ファネルトラップの斜面を滑り
落ち始めても途中で止まり、やがて飛び去る場合が多い
からである。
が強い害虫類は、一旦、ファネルトラップの斜面を滑り
落ち始めても途中で止まり、やがて飛び去る場合が多い
からである。
【0017】また、捕虫瓶の中に落下した昆虫類が、飛
翔あるいは走行により脱出することもあった。
翔あるいは走行により脱出することもあった。
【0018】従って、環境汚染の恐れがほとんどなく、
安全性に優れており、害虫類の捕殺の際に利用可能で、
体重の軽い害虫類や分泌物の粘着力が強い害虫類を捕殺
する際にも有効であり、トラップの捕虫瓶の中に落下し
た昆虫類の脱出を防止する手段が望まれていた。
安全性に優れており、害虫類の捕殺の際に利用可能で、
体重の軽い害虫類や分泌物の粘着力が強い害虫類を捕殺
する際にも有効であり、トラップの捕虫瓶の中に落下し
た昆虫類の脱出を防止する手段が望まれていた。
【0019】
【0020】本発明の課題を解決するための手段は、下
記のとおりである。
記のとおりである。
【0021】第1に、植物精油を有効成分として含有す
る、昆虫行動力阻害剤である。
る、昆虫行動力阻害剤である。
【0022】第2に、植物精油を有効成分として含有す
ると共に、殺虫成分を含有する、昆虫行動力阻害剤であ
る。
ると共に、殺虫成分を含有する、昆虫行動力阻害剤であ
る。
【0023】ここで、植物精油としては、食品添加物と
して利用され安全性については経験的にも保証されてい
るトリグリセライドの他にも、ヒノキ油、ヒマラヤシー
ダーウッド油、イトスギ油等が例示されるが、これらに
限定されるものではなく、少なくとも一種以上の精油を
含有していれば、異なる種類の精油を混合したものでも
よい。
して利用され安全性については経験的にも保証されてい
るトリグリセライドの他にも、ヒノキ油、ヒマラヤシー
ダーウッド油、イトスギ油等が例示されるが、これらに
限定されるものではなく、少なくとも一種以上の精油を
含有していれば、異なる種類の精油を混合したものでも
よい。
【0024】また、殺虫成分としては、従来から各種の
殺虫剤として用いられているもの、例えば、DDVP.
DEP.MPP.MEP.PHC.ダイアジノン、イソ
キサチオン、プロチオホス、ピリミホスメチル、プロペ
タンホス、フェノトリン、ペルメトリン、エトフェンプ
ロックス等が例示されるが、これらに限定されるもので
はない。
殺虫剤として用いられているもの、例えば、DDVP.
DEP.MPP.MEP.PHC.ダイアジノン、イソ
キサチオン、プロチオホス、ピリミホスメチル、プロペ
タンホス、フェノトリン、ペルメトリン、エトフェンプ
ロックス等が例示されるが、これらに限定されるもので
はない。
【0025】該殺虫成分の量は、有効成分として含有さ
れる植物精油を100とした場合に、2〜0.3程度を
配合すると効果的である。
れる植物精油を100とした場合に、2〜0.3程度を
配合すると効果的である。
【0026】また、上記の昆虫行動力阻害剤は、対象昆
虫の種類に応じて適当な増量剤を混合し、適当な粘度に
成型して使用することもできる。
虫の種類に応じて適当な増量剤を混合し、適当な粘度に
成型して使用することもできる。
【0027】増量剤としては、例えば、圭藻土、アルミ
ナ、炭酸カルシウム、酸性白土、カオリン、ベントナイ
ト、シリカ等が例示される。
ナ、炭酸カルシウム、酸性白土、カオリン、ベントナイ
ト、シリカ等が例示される。
【0028】尚、本発明の昆虫行動力阻害剤は、各種の
昆虫に対して有効に適用できるが、なかでも、ノシメマ
ダラメイガ、チャマダラメイガ、コナマダラメイガ、ス
ジコナマダラメイガ等の貯穀害虫や、スジキリヨトウ、
シバツトガ等のゴルフ場害虫、畑作、稲作、果樹等の鱗
翅目害虫等の、特に異常発生してしかも誘引剤に敏感な
種類の昆虫に対して特に有効であるが、鱗翅目に限定さ
れるものではない。
昆虫に対して有効に適用できるが、なかでも、ノシメマ
ダラメイガ、チャマダラメイガ、コナマダラメイガ、ス
ジコナマダラメイガ等の貯穀害虫や、スジキリヨトウ、
シバツトガ等のゴルフ場害虫、畑作、稲作、果樹等の鱗
翅目害虫等の、特に異常発生してしかも誘引剤に敏感な
種類の昆虫に対して特に有効であるが、鱗翅目に限定さ
れるものではない。
【0029】
【0030】本発明の昆虫行動力阻害剤に昆虫類が接触
すると、植物精油によって、昆虫類の脚の先端から分泌
される分泌物自体が溶解されて、粘着力が失われる。
すると、植物精油によって、昆虫類の脚の先端から分泌
される分泌物自体が溶解されて、粘着力が失われる。
【0031】その結果、昆虫類は、天井面等に止まった
り、垂直壁を上る等の重力に逆らって行動することがで
きなくなり、飛翔力及び走行力が減退する。
り、垂直壁を上る等の重力に逆らって行動することがで
きなくなり、飛翔力及び走行力が減退する。
【0032】また、殺虫成分を含有したものは、植物精
油によって、昆虫類の脚の先端から分泌される分泌物自
体を溶解すると共に、殺虫成分が作用する。
油によって、昆虫類の脚の先端から分泌される分泌物自
体を溶解すると共に、殺虫成分が作用する。
【0033】なお、本発明の昆虫行動力阻害剤は、古く
から人体に対する安全性が確かめられており、安全性に
優れた植物精油を有効成分として用いるので、使用場所
に制限されることなく利用でき、害虫の大量誘殺を可能
にし、工業的に容易に製造することができる。
から人体に対する安全性が確かめられており、安全性に
優れた植物精油を有効成分として用いるので、使用場所
に制限されることなく利用でき、害虫の大量誘殺を可能
にし、工業的に容易に製造することができる。
【0034】
【0035】本実施例の昆虫行動力阻害剤1〜3の含有
成分は、次のとおりである。
成分は、次のとおりである。
【0036】昆虫行動力阻害剤1は、トリグリセライド
(商品名:アクターM4)300mgを有効成分として
含有する。
(商品名:アクターM4)300mgを有効成分として
含有する。
【0037】昆虫行動力阻害剤2は、トリグリセライド
300mgと、エトフェンプロックス20μgとを含有
する。
300mgと、エトフェンプロックス20μgとを含有
する。
【0038】昆虫行動力阻害剤3は、トリグリセライド
3gと、ペルメトリン20μgとを含有する。
3gと、ペルメトリン20μgとを含有する。
【0039】上記の昆虫行動力阻害剤2〜3は、植物精
油が、各種化学物質に対して親和性が強く、揮発性物質
に対して揮散量を抑制し、殺虫効力が持続するので、殺
虫成分が極めて少量で済み、製剤の段階で殺虫成分の薬
量が軽減される。
油が、各種化学物質に対して親和性が強く、揮発性物質
に対して揮散量を抑制し、殺虫効力が持続するので、殺
虫成分が極めて少量で済み、製剤の段階で殺虫成分の薬
量が軽減される。
【0040】また、上記の昆虫行動力阻害剤1〜3は、
一般に液体保持力の高い紙やビニール等の担体に塗布し
て使用することで、使用済みの担体を焼却するかあるい
は分解処理を行って廃棄できるので、環境汚染の恐れが
ほとんどない。
一般に液体保持力の高い紙やビニール等の担体に塗布し
て使用することで、使用済みの担体を焼却するかあるい
は分解処理を行って廃棄できるので、環境汚染の恐れが
ほとんどない。
【0041】さらに、上記の昆虫行動力阻害剤1〜3
は、油状であるが故に本剤に接触した虫に対して即効的
に浸透し、虫の物への付着力および走行力、飛翔力を速
やかに低下させることができる。
は、油状であるが故に本剤に接触した虫に対して即効的
に浸透し、虫の物への付着力および走行力、飛翔力を速
やかに低下させることができる。
【0042】次に、上記の昆虫行動力阻害剤1〜3の試
験例について説明する。
験例について説明する。
【0043】
【試験例1】
【0044】あらかじめガラス板に濾紙(径9cm)を
糊で貼り付けたものを3個用意し、1個の濾紙に昆虫行
動力阻害剤1を添加すると共に、他の1個の濾紙に昆虫
行動力阻害剤2を添加し、残りの濾紙は無処理のままに
した。
糊で貼り付けたものを3個用意し、1個の濾紙に昆虫行
動力阻害剤1を添加すると共に、他の1個の濾紙に昆虫
行動力阻害剤2を添加し、残りの濾紙は無処理のままに
した。
【0045】次いで、径10cm、深さ4cmの円筒内
にノシメマダラメイガ成虫30頭を収容したものを3個
用意し、上述のガラス板で各々蓋をして試験を開始し
た。
にノシメマダラメイガ成虫30頭を収容したものを3個
用意し、上述のガラス板で各々蓋をして試験を開始し
た。
【0046】そして、落下虫の調査を1時間後に行な
い、次の式1により、落下虫率(%)を求めた。
い、次の式1により、落下虫率(%)を求めた。
【0047】式1:落下虫率(%)=[(蓋から落下し
た虫の数)/30]×100
た虫の数)/30]×100
【0048】その結果は、次のとおりであった。
【0049】無処理の場合は0%、昆虫行動力阻害剤1
の場合は61.6%、昆虫行動力阻害剤2の場合は10
0%であった。
の場合は61.6%、昆虫行動力阻害剤2の場合は10
0%であった。
【0050】
【試験例2】
【0051】上記の試験例1と同様にして、無処理の場
合、昆虫行動力阻害剤1の場合、昆虫行動力阻害剤2の
場合について、各濾紙に接触して落下したノシメマダラ
メイガ成虫を30頭集めた。
合、昆虫行動力阻害剤1の場合、昆虫行動力阻害剤2の
場合について、各濾紙に接触して落下したノシメマダラ
メイガ成虫を30頭集めた。
【0052】そして、径10cm、深さ8cmの円筒を
3個用意し、各円筒内に、各場合で集めた30頭のノシ
メマダラメイガ成虫を、無処理は炭酸ガスで麻酔して供
試しつつ入れて放飼し、1時間後に円筒内部に残った虫
を数えることを4回反復して行い平均値を求め、次の式
2により、逃亡虫率を求めた。
3個用意し、各円筒内に、各場合で集めた30頭のノシ
メマダラメイガ成虫を、無処理は炭酸ガスで麻酔して供
試しつつ入れて放飼し、1時間後に円筒内部に残った虫
を数えることを4回反復して行い平均値を求め、次の式
2により、逃亡虫率を求めた。
【0053】式2:逃亡虫率(%)=[1−(残った虫
の数の平均値)/30]×100
の数の平均値)/30]×100
【0054】その結果は、次のとおりであった。
【0055】無処理の場合は100%、昆虫行動力阻害
剤1の場合は46.8%、昆虫行動力阻害剤2の場合は
0.8%であった。
剤1の場合は46.8%、昆虫行動力阻害剤2の場合は
0.8%であった。
【0056】
【試験例3】
【0057】昆虫行動力阻害剤3と、ペルメトリン20
μgを単独で含有する対照剤とを用いて、次の条件下で
試験を行った。
μgを単独で含有する対照剤とを用いて、次の条件下で
試験を行った。
【0058】・試験場所:昆虫行動解析室(5×2.9
×2.4m) ・供試トラップ:コガネムシ用(ウインズパック)のロ
ート部分を取り除き使用した。 ・供試虫:チャマダラメイガ羽化虫のロットをそのまま
使用。 ・処理方法:滑落板部に濾紙を貼り付け、この部分に、
昆虫行動力阻害剤3と対照剤とにより、薬剤処理を行っ
た。 ・トラップの設置数と位置:2種類のトラップを交互に
それぞれ2個ずつ配置し、調査の都度(毎日)ローテー
ションを行った。 ・供試フェロモン:市販のチャマダラメイガ用フェロモ
ンデバイスを使用。
×2.4m) ・供試トラップ:コガネムシ用(ウインズパック)のロ
ート部分を取り除き使用した。 ・供試虫:チャマダラメイガ羽化虫のロットをそのまま
使用。 ・処理方法:滑落板部に濾紙を貼り付け、この部分に、
昆虫行動力阻害剤3と対照剤とにより、薬剤処理を行っ
た。 ・トラップの設置数と位置:2種類のトラップを交互に
それぞれ2個ずつ配置し、調査の都度(毎日)ローテー
ションを行った。 ・供試フェロモン:市販のチャマダラメイガ用フェロモ
ンデバイスを使用。
【0059】試験開始から1カ月経過後に、各トラップ
に捕獲された虫を数えた。
に捕獲された虫を数えた。
【0060】その結果は、次のとおりであった。
【0061】対照剤の場合は127頭、昆虫行動力阻害
剤3の場合は326頭であった。
剤3の場合は326頭であった。
【0062】
【0063】本発明は、古くから人体に対する安全性が
確かめられている植物精油を用いるので、環境汚染の恐
れがほとんどなく、安全性に優れており、害虫類の捕殺
の際に利用可能で、体重の軽い害虫類や分泌物の粘着力
が強い害虫類を捕殺する際にも有効であり、トラップの
捕虫瓶の中に落下した昆虫類の脱出を防止する。
確かめられている植物精油を用いるので、環境汚染の恐
れがほとんどなく、安全性に優れており、害虫類の捕殺
の際に利用可能で、体重の軽い害虫類や分泌物の粘着力
が強い害虫類を捕殺する際にも有効であり、トラップの
捕虫瓶の中に落下した昆虫類の脱出を防止する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾形 和己 東京都羽村市緑ケ丘3丁目5の8 富士フ レーバー株式会社内 (72)発明者 藤森 嶺 神奈川県横浜市緑区梅が丘6−2 日本た ばこ産業株式会社植物開発研究所横浜セン ター内 (72)発明者 今井 利宏 神奈川県横浜市緑区梅が丘6−2 日本た ばこ産業株式会社植物開発研究所横浜セン ター内 (72)発明者 土屋 聡志 神奈川県横浜市緑区梅が丘6−2 日本た ばこ産業株式会社植物開発研究所横浜セン ター内
Claims (2)
- 【請求項1】 植物精油を有効成分として含有する、昆
虫行動力阻害剤。 - 【請求項2】 植物精油を有効成分として含有すると共
に、殺虫成分を含有する、昆虫行動力阻害剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5070745A JPH0616518A (ja) | 1992-04-30 | 1993-03-08 | 昆虫行動力阻害剤 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13562492 | 1992-04-30 | ||
JP4-135624 | 1992-04-30 | ||
JP5070745A JPH0616518A (ja) | 1992-04-30 | 1993-03-08 | 昆虫行動力阻害剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0616518A true JPH0616518A (ja) | 1994-01-25 |
Family
ID=26411879
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5070745A Pending JPH0616518A (ja) | 1992-04-30 | 1993-03-08 | 昆虫行動力阻害剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0616518A (ja) |
Citations (18)
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---|---|---|---|---|
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-
1993
- 1993-03-08 JP JP5070745A patent/JPH0616518A/ja active Pending
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