JPS6278333A - 高層建物の柱 - Google Patents

高層建物の柱

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JPS6278333A
JPS6278333A JP21749785A JP21749785A JPS6278333A JP S6278333 A JPS6278333 A JP S6278333A JP 21749785 A JP21749785 A JP 21749785A JP 21749785 A JP21749785 A JP 21749785A JP S6278333 A JPS6278333 A JP S6278333A
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JP
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precast concrete
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columns
prestress
tensile force
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野尻 明美
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Kajima Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はプレストレスを導入したプレキャストコンク
リート柱を利用した高層建物に関するものである。
〔従来の技術および問題点〕
従来の建物に対する地震力等による転倒モーメントにつ
いては鉄筋量あるいは鉄骨量の増加で対処させているの
が一般的である。
しかし、例えば超高層住宅のように居住性を向上させる
ため、重量を大きくし、地下部分が少ないという建物で
は、この転倒モーメントによって柱、特に下層階の柱に
作用する引張力が大きくなり、必要な鉄筋あるいは鉄骨
量が増大するため施工が困難となり、コストも高くつく
これを解決するため、柱として高強度コンクリート(圧
縮強度σ。=400〜8ooKy/薗2、弾性係数EC
:4 X + 05Ky/cm2程度のもの)によるプ
レキャストコンクリート柱が用いられることがある。し
かし、地震力の大きな我が国では転倒モーメントによる
引張力に十分耐え得る構造とすることが難しく、使用例
が少ない。
この発明はプレキャストコンクリート柱にあらかじめ転
倒モーメントを考慮したプレストレスを導入しておくこ
とにより、上述のような問題点の解決を図ったものであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明の高層建物では柱としてプレキャストコンクリ
ート柱を用い、少なくとも下層階のプレキャストコンク
リート柱については、あらかじめ柱長手方向にプレスト
レスを導入しておき、地震時の転倒モーメントに対処さ
せるようにしている。すなわち、超高層住宅等の高層建
物では転倒モーメントにより、特に下層階の柱に大きな
引張力が働くため、プレキャストコンクリート柱の鉄筋
量の増大のみで対処させることは難しい。そのため、各
プレキャストコンクリート柱の引張抵抗の不足分をプレ
キャストコンクリート柱に配したPC鋼材の緊張による
プレストレスで補なおうとするものである。
PC鋼材の端部は緊張状態で6柱の両端に設けた端板に
定着される。プレストレスの導入方法はプレテンション
方式が好ましいが、ボストテンション方式でもよい。
プレキャストコンクリート柱の上下方向の接続はPC鋼
材を定着した端板どうしを突き合わせて溶接することに
より行なう。そのため、端板の外周には溶接用の開先を
形成しておく等する。
各プレキャストコンクリート柱に必要なプレストレス導
入量は第1図(a)〜(f)を参照して、次のように考
えることができる。
P≧TM−CW−TS ここで、 P:6柱に対する圧縮力としてのプレ ストレス導入量 TM:転倒モーメントによりそれぞれの柱に生じる引張
力 CW:建物の自重により、それぞれの柱に生じる圧縮力 TS:6柱の補強鉄筋によ、る許容引張力第1図は上記
の関係を簡略化して示したもので、平面的に考え、また
柱位置も建物の外壁位置で考えている。実際には当然建
物は立体的であり、柱の位置や本数で同一階でも6柱に
作用する力が異なる。
第1図(a)は建物下部をアースアンカーにより深層の
支持地盤と緊結したnQ階建ての高層建物に、地震加速
度αが作用した場合を示しである。
例えば簡略化した状態で、転倒モーメントiこより、n
階の柱に作用する引張力“rM7Lを考えるとTM7L
・b=ΣαW n h n TMn=ΣαW?1.hn/b となる。なおしはスパンすなわち柱間の水平距離(平面
的に二本の柱のみを考えている)、wrLはn階の建物
の自重、h7Lはn階からn0階までの重心位置の高さ
である。
第1図(b)はこの転倒モーメントによる引張力TMを
示したもので、下層階へ行くに従って増大する。第1図
(c)は建物の自重により柱に作用する圧縮力CWを示
したので、当然下層階はど大きい。第1図(d)は各階
の柱に配筋された鉄筋による許容引張力’rsを示した
もので、通常配筋量の多い下層階で大きくなり、階段状
に変化する(図では直線的に示しである)。
以上のように、転倒モーメントによる引張力TMはその
大部分が自重による圧縮力CW、鉄筋による許容引張力
’rsによってキャンセルされるが、第1図(e)に示
す部分が不足分子aとして残る。従ってこの不足分’r
aをプレキャストコンクリート柱へのプレストレスの導
入により補なえばよい。
第1図(f)は第1図(e)を部分的に拡大し、(n−
1)階から(n +111iのプレストレス導入量Pn
−1,Pn。
P7L+1を示したもので、階段状に変化する。
また、高層住宅のように居住性と広さを要求するものに
は大断面の柱を用いることは望ましくない。従ってプレ
キャストコンクリート柱のコンクリートとして前述の高
強度コンクリートを用いれば、重量も減少して転倒モー
メントによる引張力も小さくなり、その分プレストレス
の導入量も少なくてよい。さらに、高強度コンクリート
は弾性係数Eが4 o Kg/cyi と普通コンクリ
ートの21万Ky/an 2の約2倍であるため、断面
の縮少によるバネの低下が少なく、いわゆる硬いものと
なり居住性が向上する。
また、プレキャストコンクリート柱の長さは1階分のも
のに限らず、2階分あるいはそれ以上でもよい。
〔実施例〕
次に図示した実施例について説明する。
第2図〜第6図は施工手順を示したもので、以下のよう
にして作業を行なう。
■ 建物構築位置の根切りを終了したらベース11のコ
ンクリートを打設し、アースアンカー12を施工する(
第2図参照)。アースアンカー12の先端が定着した後
、アースアンカー12に所要の緊張力を与え、ベース1
1を地盤に固定する。
■ 柱位置にはベース11のコンクリート中に埋設した
アンカー金物にベースプレート14を固定し、確実にア
ンカーする(第6図参照)。
ベースプレート14外周には現場溶接性を考慮して開先
を形成しである。
■ 工場で高強度コンクリートにより製作さり。
プレストレスを導入したプレキャストコンクリート柱1
をベースプレート14上に置き、下端の端板2をベース
プレート14と溶接する(第4図参照)。
■ プレキャストコンクリート柱1にはあらかじめ梁8
を接合するための接合プレートがアンカーできるように
ナツトを埋め込んでおき、ボルトで鉄骨梁6を接合する
(第5図参照)。
この実施例では、2階分の柱を1本のプレキャストコン
クリート柱1で構成している。
■ 次に、第2節のプレキャストコンクリート柱1を第
1節のプレキャストコンクリート柱1の上に載せ、端板
2どうしを現場溶接する(第6図参照)。一般にプレキ
ャストコンクリート柱1に導入されるプレストレスは第
1図(f)に示されるように上方へ行くに従って少なく
なる。また例えば25階以下の建物では7〜8階までの
プレキャストコンクリート柱1にプレストレスを導入し
ておけばよく、それより上では不要となる。
■ このようにして柱、梁を組立て、適宜床スラブや耐
震補強を行ない、7〜8階以上となったらプレキャスト
コンクリート柱1は同じ高強度コンクリートのものでも
普通の鉄筋のみ配したものとする。
第7図および第8図は下層階の柱断面の一例を示したも
ので、プレストレスを導入したPC鋼材3はその端部を
端板2に定着させである。また、図中4は普通鉄筋を用
いた柱主筋、5はフープ筋、6は用心鉄筋、また7は端
板2に形成した溶接用開先である。
〔発明の効果〕
■ 長手方向にプレストレスを導入したプレキャストコ
ンクリート柱を用いており、上下方向についてプレスト
レスを階段状に変化させることができるので、転倒モー
メントによる引張力に対し、効率的に対処させることが
でき′る。
■ pc鋼材を定着させたプレキャストコンクリート柱
上下の端板どうしを溶接して接続して行くため、上下の
柱間の応力伝達がスムーズである。
■ 現場配筋、型枠の設置、コンクリートの打設、養生
といった作業がなく、溶接によって柱が接続されるので
現場作業が大幅に簡略化される。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(f)は柱への必要なプレストレス導入
量との関係についての説明図、第2図〜第6図はこの発
明の一実施例における施工手順を示したもので、第2図
、第3図、第5図、第6図は断面図、第4図は斜視図、
第7図はプレキャストコンクリート柱の縦断面図、第8
図は横断面図である。 1・・プレキャストコンクリート柱、2・・端板、3・
・PC鋼材、4・・主筋、5・・フープ筋、6・・用心
鉄筋、7・・開先、8・・梁、11・・ベース、12・
・アースアンカー、16・・アンカーヘッド、14・・
ベースプレート。 第2図            第3図第4図 (a)      (b) 1図 (c)   (d)   (e)     (f)EW
TS    Td 第5図 kIA7図 第6図 第8図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)上下方向に接続されるプレキャストコンクート柱
    を有する高層建物において、少なくとも下層階の前記各
    プレキャストコンクリート柱は上下端面にPC鋼材端部
    を定着させた端板を有し、あらかじめ前記PC鋼材によ
    り長手方向にプレストレスを導入し、前記端板どうしの
    溶接によりプレキャストコンクリート柱どうしを接続し
    てあることを特徴とする高層建物。
  2. (2)各プレキャストコンクリート柱のプレストレス導
    入量は P≧T_M−C_W−T_S ここで P:各柱に対する圧縮力としてのプレ ストレス導入量 T_M:転倒モーメントによりそれぞれの 柱に生じる引張力 C_W:建物の自重によりそれぞれの柱に 生じる圧縮力 T_S:各柱の補強鉄筋による許容引張力 である特許請求の範囲第1項記載の高層建物。
JP21749785A 1985-09-30 1985-09-30 高層建物の柱 Granted JPS6278333A (ja)

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JP21749785A JPS6278333A (ja) 1985-09-30 1985-09-30 高層建物の柱

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JPS6278333A true JPS6278333A (ja) 1987-04-10
JPH0350847B2 JPH0350847B2 (ja) 1991-08-05

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