JP5668167B1 - Pc柱と鉄骨梁との接合構造およびその建物構造 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、阪神大震災では、鉄骨梁で構築された多くの建物で、現実に鉄骨梁の下フランジが破断し、上フランジの破断はなかったとの報告がある。設計的な常識では、梁の自重と地震力を考えれば、引張力は梁上部の端部で最大となるので、計算上は上フランジが先に壊れる(切れる)はずであるが、下フランジが壊れて上フランジは壊れなかったのである。その理由を推測するに、上フランジにはコンクリートスラブによる拘束力等が作用し、上フランジの変形を押さえ応力が分散されたが、下フランジには周りからの拘束力等が全くない状態であるため、先に壊れたと推測される。
また、梁端に二重プレートを設けることにより、従来の鉄骨梁に比べて梁端の曲げ剛性を大幅に向上させることができ、梁端定着部の破損を防ぐと共に、梁から柱への曲げ応力が円滑に伝達されることが確保される。そして、梁端のエンドプレートと定着プレートとの間に充填材を充填することにより、定着プレートにかかる支圧応力が大幅に軽減されるのでプレートを薄くして経済的に設計することができる。
さらに、大スパンであっても施工性良く且つ合理的で安全な接合構造が得られるばかりでなく、その施工においてもアゴに鉄骨梁の端部を載置するだけで、支保工などを使用せずに自立状態で鉄骨梁を架設でき、施工の手間とコストを大幅に削減することができる。
さらに、鉄骨大梁に沿って配設されたPC鋼材を柱梁接合部に貫通する定着用PC鋼材と兼用とし、複数または全スパンに渡って連続的に配設されることにより、定着に係る定着体と定着装置と共に施工手間と緊張作業を大幅に減らし、コスト削減が図れる。
そして、各階層毎に大梁と小梁が配設された後に、梁材の上部でPC柱1と鉄骨梁2との間に上端鉄筋19を配設すると共に、コンクリートスラブ(合成スラブ)20が打設される。
そして、各階層毎に大梁と小梁が配設された後に、梁材の上部でPC柱1と鉄骨梁2との間に上端鉄筋19を配設すると共に、コンクリートスラブ(合成スラブ)20が打設されることも前記第1の実施の形態と同一である。
そこで、図示したように、一方の端部から複数のスパン毎に区分けして、各スパン毎にPC鋼材13を配設して緊張定着するようにすれば、全体として略均等な緊張力が導入できるのである。なお、PC柱1の構成は前記第1の実施の形態と同一であり、鉄骨梁2の構成は前記第2の実施の形態と略同じであるので、同一部分には同一符号を付してそれらの連結構造についての説明は省略する。
PC柱1については、PC柱1の内部には複数のPC鋼材3がシース4を介して上下方向に配設されており、上端には梁が取り付けられる側にアゴ5が突出させた状態で一体的に形成されている。
まず、図12は、前記第2および第3の実施の形態に係る中間付近のPC柱1の両側に鉄骨梁2を架設し、PC鋼材13を緊張定着した状態を判りやすく拡大して示した説明図である。この実施の形態では、PC柱1に対して鉄骨梁2の端部に取り付けた定着プレート6をPC鋼材10を定着具11で締めつけることにより緊張定着し、シース9にPC鋼材13を挿通して、所要のスパンに渡って挿通し、その端部を所要のPC柱1に緊張定着することにより、PC鋼材13に緊張力を導入して緊張定着する構成である。これについては、先に説明したとおりである。
PC柱1と鉄骨梁2との接続構造に特徴がある。即ち、鉄骨梁2は、定着プレート6を鉄骨梁2の端部から所要の間隔をおいて取り付け、鉄骨梁2の端部にはエンドプレート23を取り付けた構成にし、補鋼材7は定着プレート6とエンドプレート23との間に設けられて鉄骨梁2と強固に一体化して二重プレート構造にしたものが使用される。
そして、図14に示した他の実施の形態において、梁端のエンドプレート23と定着プレート6との間にモルタルやコンクリートなどの充填材25を充填すること、および、他の構成部分は、前記第2および第3の実施の形態と同様であるので、同一符号を付してその説明は省略する。
上記いずれの実施例においては、PC鋼材10を緊張定着させることによって、PC鋼材10の長さも少し長くなり、地震による繰り返しの揺れの力(外力)を受けても、PC鋼材10が長くなった分だけ弾性変形量が増えて揺れの力を吸収すると共に、エンドプレート23と定着プレート6との二重プレートで鉄骨梁2の端部における曲げ剛性を向上させたことにより、プレートの変形を抑制して定着部の破損を防ぐことができるのである。要するに、耐震性を向上させた建物構造とすることができるのである。
なお、柱はPC柱の代わりに、CFT柱にPC鋼材を配置してプレストレスを付与したものとしてもよい。
さらに、本発明のPC柱と鉄骨梁との接合構造は、免震装置を用いた基礎免震、杭頭免震或いは中間層免震などと組み合わせとすれば、より一層顕著な耐震効果を奏する。
建物構造の平面において、荷重や建物形状等の設計条件によって、必要な箇所に鉄骨大梁と小梁に合理的にPC鋼材を梁の長手方向に沿って配設することが望ましい。また、鉄骨梁部材毎に配設することと、連続ケーブル方式で配設することとの組み合わせとしてもよい。
1a、21 柱梁接合部
2 鉄骨梁
3、10、13、22 PC鋼材
4、9 シース
5 アゴ
6 定着プレート
7 補鋼材
8、11 緊張定着具
12 緩衝材
14 定着装置
15 緊張定着具
16 偏向装置
17a、17 小梁
18 取付部
19 上端鉄筋
20 コンクリートスラブ(合成スラブ)
23 エンドプレート
24 目地モルタル
25 充填材
Claims (8)
- PC柱と鉄骨梁とからなる建物構造であって、
柱梁接合部はPC柱に一体的に形成され、
端部に定着プレートが設けられた鉄骨梁の端部はPC柱に設けたアゴに載せてあり、
前記柱梁接合部に水平に貫通したPC鋼材は前記定着プレートに緊張定着され、
前記PC柱内に配設されたPC鋼材は前記柱梁接合部に上下に貫通したPC鋼材と連結して緊張定着され、
前記鉄骨梁の撓みを抑制するため、梁の断面図心より下側に偏心させて設けられたPC鋼材は梁の長手方向に沿って配設され、
前記PC柱と鉄骨梁とが前記柱梁接合部に貫通させた前記PC鋼材により一体接合させると共に、前記鉄骨梁の撓みを抑制するPC鋼材に緊張導入力を付与させること
を特徴とする柱と梁の接合構造。 - PC柱と鉄骨梁からなる建物構造であって、
柱梁接合部は現場打ちコンクリートで形成され、
端部に定着プレートが設けられた鉄骨梁の端部はPC柱に設けたアゴに載せてあり、
前記柱梁接合部に水平に貫通したPC鋼材は前記定着プレートに緊張定着され、
PC柱は柱内に上下に配置されたPC鋼材を緊張定着することによって圧着接合され、
前記鉄骨梁の撓みを抑制するため、梁の断面図心より下側に偏心させて設けられたPC鋼材は梁の長手方向に沿って配設され、
前記PC柱と鉄骨梁とが、前記柱梁接合部に貫通させた前記PC鋼材により一体的に圧着接合させると共に、前記鉄骨梁の撓みを抑制するPC鋼材に緊張導入力を付与させること
を特徴とする柱と梁の接合構造。 - 前記定着プレートは梁端から所要の距離(間隔)をおいて設けてあり、梁端にはエンドプレートが設けてあること
を特徴とする請求項1又は2に記載の柱と梁の接合構造。 - 前記定着プレートとエンドプレートとの間に充填材を充填させること
を特徴とする請求項3に記載の柱と梁の接合構造。 - 前記いずれのPC鋼材に付与される緊張導入力は、該PC鋼材の降伏荷重の30〜60%とすること
を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の柱と梁の接合構造。 - 前記鉄骨梁は、鉄骨大梁と一部の鉄骨小梁であること
を特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の柱と梁の接合構造。 - 前記鉄骨大梁に配設されるPC鋼材は、前記柱梁接合部に貫通するPC鋼材を兼用とし、少なくとも1スパンに渡って配設されること
を特徴とする請求項6に記載の柱と梁の接合構造。 - 前記請求項1乃至7のいずれかに記載の柱と梁の接合構造を備えたこと
を特徴とする建物構造。
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6128056B2 (ja) * | 1980-10-13 | 1986-06-28 | Maeda Construction | |
JP2003013496A (ja) * | 2001-07-02 | 2003-01-15 | Kurosawa Construction Co Ltd | プレストレストコンクリート構造物 |
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