JP5521105B1 - Pc柱と鉄骨梁との接合構造および接合方法 - Google Patents

Pc柱と鉄骨梁との接合構造および接合方法 Download PDF

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Abstract


【課題】 柱と梁との接合構造で、梁を軽量化し、大スパン(柱間隔)の広々とした空間を得ると共に、高層又は超高層建物にも適用できる合理的な構造にし、PC柱と鉄骨梁とからなる構造とした場合に、大スパンであっても施工性良く且つ合理的で強固な接合構造を提供すること。
【解決手段】 PC柱と鉄骨梁とからなる建物構造であって、柱梁接合部は現場打ちコンクリートで形成され、端部に定着プレートが設けられた鉄骨梁の端部はPC柱に設けたアゴに載せてあり、前記柱梁接合部に水平に貫通したPC鋼材は前記定着プレートに緊張定着され、前記PC柱内に配設されたPC鋼材は前記柱梁接合部に上下に貫通したPC鋼材と連結して緊張定着され、これらのPC柱と鉄骨梁とが前記柱梁接合部に貫通させた前記PC鋼材により一体接合させることを特徴とする柱と梁の接合構造としたことによって、梁を鉄骨梁として軽量化し、PC柱にアゴを一体的に設けたことにより、大スパン(柱間隔)の広々とした空間が得られると共に、高層又は超高層建物にも適用できる合理的な構造にし、柱梁連結部を現場打ちコンクリートまたはPC柱と一体的に形成し、アゴ付のPC柱と鉄骨梁とからなる構造としPC鋼材で緊張定着して連結し、巨大地震時でも、鉄骨梁がPC柱から外れて落下することなく安定して連結状態を維持できるばかりでなく、大スパンであっても施工性良く且つ合理的で安全な接合構造が得られ、その施工においてもアゴに鉄骨梁の端部を載置するだけで、支保工などを使用せずに自立状態で鉄骨梁を架設でき、施工の手間とコストを大幅に削減することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プレキャストプレストレストコンクリート造柱(以下、PC柱という)と鉄骨造梁(鉄骨梁)との接合構造および接合方法に関するものである。
この種の鉄筋コンクリート(RC)が圧縮力に強いという長所と、鉄骨(S)がRCに比べて軽量で強度が高く曲げに強いという長所を活かし、柱をコンクリート造とし、梁を鉄骨造とした混合構造の建造物における柱と梁との接合構造および接合方法の発明が従来技術として複数公知になっている。
その公知に係る第1の従来技術としては、鉄筋コンクリート柱として、上下両端に鋼板を埋設し鉄骨梁の端部と一体にプレキャスト化した梁鉄骨内蔵プレキャストコンクリート柱を使用し、梁鉄骨内蔵プレキャストコンクリート柱を建て込んだ後、上下の鉄骨内蔵プレキャストコンクリート柱は階高中間部で溶接継手により接合し、内蔵鉄骨梁間に鉄骨梁中間部を接合してなる鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との混合構造である(特許文献1)。
この混合構造において、梁鉄骨内蔵プレキャストコンクリート柱のスリーブ継手に代えて、溶接継手dを採用することにより、柱主筋の数の制限や柱断面の不当な増大という制約をなくし、設計に従った適正な断面、適正は配筋の梁鉄骨内蔵プレキャストコンクリート柱の使用を可能とするとともに、接合作業時間の短縮を図ることが可能となる、というものである。
また、公知に係る第2の従来技術としては、材軸方向に接合されるPC柱の接合部に設置され、前記PC柱の接合部に所定の間隙部を保持するとともに、前記間隙部にグラウト材を充填する際の型枠となるPC柱接合部のスペーサ兼用型枠において、前記PC柱の接合部にその周囲に巻回して設置され、前記接合部の間隙部を塞ぐ複数枚の堰板と、この堰板に突設され、前記PC柱の外側面部にそれぞれボルト止めされ、前記堰板を前記PC柱に固定する複数個の固定部とを有して構成してなるPC柱接合部のスペーサ兼用型枠である(特許文献2)。
このPC柱接合部のスペーサ兼用型枠は、PC柱の接合部にその周囲に連続して設置され、前記接合部の周囲を塞ぐ複数枚の堰板と、この堰板に突設され、前記PC柱の外側面部にそれぞれボルト止めされ、前記PC柱どうしを接合する複数個の固定部とを有して構成されているので、特に、PC柱の外側面部にそれぞれボルト止めして固定されているので、PC柱どうしを確実に仮接合でき、かつ、接合部にモルタルなどのグラウト材を注入するための間隙部を確実に確保できるので、施工精度が高められてPC柱どうしを確実強固に接合できる、というものである。
さらに、公知に係る第3の従来技術としては、下階のプレキャスト鉄筋コンクリート柱のパネルゾーン近傍に、接合しようとする鉄骨梁のフランジを挟持するだけの間隔をあけて、2枚のクロスジョイントと、異径機械式継手を介して前記プレキャスト鉄筋コンクリート柱の主筋に太径の鉄筋を、前記プレキャスト鉄筋コンクリート柱の上端より突出するように埋設し、前記クロスジョイントで鉄骨梁のフランジを挟持し高力ボルト締結し、前記プレキャスト鉄筋コンクリート柱の上端より突出した太径の鉄筋に、上階のプレキャスト鉄筋コンクリート柱の主筋を異径スリーブ継手を介して接合してなるパネルゾーン周辺の柱主筋のみを太径とする鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造である(特許文献3)。
この柱と梁の接合構造によれば、パネルゾーンの部分の鉄筋が太くなるので、所期の剪断耐力を高めることができる。また、RC造の柱をプレキャスト化すれば、現場打ちコンクリートが省略され型枠等の仮設から免れ、工場で全てが製作されて現場に搬入されるため、工期短縮、コスト低減に寄与するとともに備品等を含めた現場のストックヤードも少なくて済む、というものである。
特開平8−239901号公報 特開平9−177316号公報 特開平10−102590号公報
前記従来技術においては、柱と梁との接合部(パネルゾーン)において、梁鉄骨を内蔵する構成であるため、接合部内に柱主筋等の配置が困難となり、納まりが悪くて、柱断面が大きくなるばかりでなく、コンクリートの締め固めも困難であり、ジャンカが発生しやすいので、品質管理が難しくなるという問題点を有している。
また、鉄骨梁ジョイント位置が梁端または梁端近傍とし、ボルトにて締め付けているから、応力が大きい領域にあるため、地震力による繰り返しの曲げ応力を受けると、ボルトが脆性破断し、梁が落下する危険性があるか、または折れ曲がって建物の安全使用が不能となるという問題点を有している。
いずれにしても従来のS造、RC造、SRC造の31m程度の建物は地震の周期0.5秒〜1.5秒程度の地震動で、地震が継続する時間が数分程度の短時間で終了する耐震基準で設計されてきた。また、構造体の耐震設計基準は震度5強程度で構造体の損傷を許容し、生命の安全性を確保した設計を行えば倒壊することも許容されてきた。
しかしながら、阪神大震災では、鉄骨梁で構築された多くの建物で、現実に鉄骨梁の下フランジが破断し、上フランジの破断はなかったとの報告がある。設計的な常識では、梁の自重と地震力を考えれば、引張力は梁上部の端部で最大となるので、計算上は上フランジが先に壊れる(切れる)はずであるが、下フランジが壊れて上フランジは壊れなかったのである。その理由を推測するに、上フランジにはコンクリートスラブによる拘束力等が作用し、上フランジの変形を押さえ応力が分散されたが、下フランジには周りからの拘束力等が全くない状態であるため、先に壊れたと推測される。
ところで、地震後において、建造物の鉄骨造部材に残留変形が残ったままで修復できない構造となっているのが現状である。また、最近の地震の大きさは耐震設計基準の震度5強以上の大地震から震度7を越える巨大地震が発生する可能性があると予測されている。この場合は、梁端ジョイント部分が破壊されることによって建物全体への崩壊に繋がる虞がある。
そこで、本発明は、梁を軽量化し、大スパン(柱間隔)の広々とした空間を得ると共に、高層又は超高層建物にも適用できる合理的な構造にし、PC柱と鉄骨梁とからなる構造とした場合に、大スパンであっても施工性良く且つ合理的で強固な接合構造および簡単な接合方法を提供することを目的とする。
前述の従来例の課題を解決する具体的手段として、本発明に係る第1の発明は、PC柱と鉄骨梁とからなる建物構造であって、柱梁接合部は現場打ちコンクリートで形成され、端部に定着プレートが設けられた鉄骨梁の端部はPC柱に設けたアゴに載せてあり、前記柱梁接合部に水平に貫通したPC鋼材は前記定着プレートに緊張定着され、前記PC柱内に配設されたPC鋼材は前記柱梁接合部に上下に貫通したPC鋼材と連結して緊張定着され、これらのPC柱と鉄骨梁とが前記柱梁接合部に貫通させた前記PC鋼材により一体接合されることを特徴とする柱と梁の接合構造を提供するものである。
本発明に係る第2の発明は、PC柱と鉄骨梁からなる建物構造であって、柱梁接合部がPC柱と一体的に設けて形成され、端部に定着プレートが設けられ、またはた鉄骨梁の端部はPC柱に設けたアゴに載せてあり、前記柱梁接合部に水平に貫通したPC鋼材は前記定着プレートに緊張定着され、PC柱は柱内に上下に配置されたPC鋼材を緊張定着することによって圧着接合され、これらのPC柱と鉄骨梁とが、前記柱梁接合部に貫通させた前記PC鋼材により一体的に圧着接合されることを特徴とする柱と梁の接合構造を提供するものである。
前記第1および第2の発明に係る柱と梁の接合構造において、前記定着プレートは梁端から所要の距離(間隔)をおいて設けてあり、梁端にはエンドプレートが設けてあること;前記定着プレートとエンドプレートとの間に充填材を充填させること;および前記鉄骨梁は、2本の形鋼を並列させて一体的に連結し、2本の形鋼で囲まれた内部に充填材を充填すると共にPCケーブルを配設し、該PCケーブルを緊張定着することによりプレストレスが付与されること;を付加的な要件として含むものである。
第3の発明に係る柱と梁の接合方法は、建物構造におけるPC柱と鉄骨梁とを接合する方法であって、柱梁接合部は現場打ちコンクリートまたはPC柱と一体的に形成され、端部に定着プレートが設けられ、または端部にエンドプレートと端部から所要の間隔をおいて定着プレートが設けられた鉄骨梁の端部はPC柱に設けたアゴに載せてセットし、前記柱梁接合部に水平に貫通したPC鋼材で前記定着プレートを緊張定着して鉄骨梁を取り付け、前記PC柱内に配設されたPC鋼材は前記柱梁接合部に上下に貫通したPC鋼材で上下層のPC柱のPC鋼材を連結して緊張定着し、これらのPC柱と鉄骨梁とが前記柱梁接合部に貫通させた前記PC鋼材により一体接合することを特徴とする柱と梁の接合方法を提供するものである。
前記第3の発明に係る梁の接合方法において、前記定着プレートとエンドプレートとの間に充填材を充填させること;および前記鉄骨梁は、2本の形鋼を並列させて一体的に連結し、2本の形鋼で囲まれた内部に充填材を充填すると共にPCケーブルを配設し、該PCケーブルを緊張定着することによりプレストレスを付与すること;を付加的な要件として含むものである。
本発明に係る柱と梁の接合構造および接合方法によれば、梁を鉄骨梁として軽量化し、PC柱にアゴを一体的に設けたことにより、大スパン(柱間隔)の広々とした空間が得られると共に、高層又は超高層建物にも適用できる合理的な構造にし、柱梁接合部を現場打ちコンクリートまたはPC柱と一体的に形成し、アゴ付のPC柱と鉄骨梁とからなる構造としPC鋼材で緊張定着して接合したので、巨大地震時でも、鉄骨梁がPC柱から外れて落下することなく安定して接合状態を維持するのである。
また、梁端に二重プレートを設けることにより、従来の鉄骨梁に比べて梁端の曲げ剛性を大幅に向上させることができ、梁端定着部の破損を防ぐと共に、梁から柱への曲げ応力が円滑に伝達されることが確保される。そして、梁端のエンドプレートと定着プレートとの間に充填材を充填することにより、定着プレートにかかる支圧応力が大幅に軽減されるのでプレートを薄くして経済的に設計することができる。
さらに、大スパンであっても施工性良く且つ合理的で安全な接合構造が得られるばかりでなく、その施工においてもアゴに鉄骨梁の端部を載置するだけで、支保工などを使用せずに自立状態で鉄骨梁を架設でき、施工の手間とコストを大幅に削減することができるという種々の優れた効果を奏する。
本発明の第1の実施の形態に係る柱と梁との接合構造における一部を省略し要部のみ略示的に示した側断面図である。 同実施の形態に係る柱と梁との接合構造において、図1のA−A線に沿って一部を省略し要部のみ略示的に示した平断面図である。 同実施の形態に係る柱と梁との接合構造において、図1のB−B線に沿って要部のみ略示的に示した断面図である。 同実施の形態に係る柱と梁との接合構造において、主要部を拡大して略示的に示した側断面図である。 同実施の形態に係る柱と梁との接合構造における図4のC−C線に沿う略示的な断面図である。 同実施の形態に係る柱と梁との接合構造における図4のD−D線に沿う略示的な断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る柱と梁との接合構造における一部を省略し要部のみ略示的に示した側断面図である。 同実施の形態に係る柱と梁との接合構造において、図7のA−A線に沿って一部を省略し要部のみ略示的に示した平断面図である。 同実施の形態に係る柱と梁との接合構造において、主要部を拡大して略示的に示した側断面図である。 同実施の形態に係る柱と梁との接合構造における図9のC−C線に沿う略示的な断面図である。 同実施の形態に係る柱と梁との接合構造における図9のD−D線に沿う略示的な断面図である。 同実施の形態に係る柱と梁との接合構造における他の実施の形態を示す図9と同様の断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る柱と梁との接合構造において、主要部を拡大して略示的に示した側断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る柱と梁との接合構造において、主要部を拡大して略示的に示した側断面図である。 同実施の形態に係る柱と梁との接合構造における他の実施の形態を示す図14と同様の断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る柱と梁との接合構造における一部を省略し要部のみ略示的に示した側断面図である。 同実施の形態に係る柱と梁との接合構造において、図16のA−A線に沿って一部を省略し要部のみ略示的に示した平断面図である。 同実施の形態に係る柱と梁との接合構造において、一部の要部を拡大して略示的に示した側断面図である。 同実施の形態に係る柱と梁との接合構造における図18のC−C線に沿う略示的な断面図である。 同実施の形態に係る柱と梁との接合構造における図18のD−C線に沿う略示的な断面図である。 本発明の第6の実施の形態に係る柱と梁との接合構造における要部のみを拡大して略示的に示した側断面図である。 同実施の形態に係る柱と梁との接合構造における図21のC−C線に沿う略示的な断面図である。 同実施の形態に係る柱と梁との接合構造における図21のD−D線に沿う略示的な断面図である。 同実施の形態に係る柱と梁との接合構造における他の実施の形態を示す図21と同様の断面図である。 本発明の第7の実施の形態に係る柱と梁との接合構造における要部のみを拡大して略示的に示した側断面図である。 同実施の形態に係る柱と梁との接合構造における図25のC−C線に沿う略示的な断面図である。 本発明の第8の実施の形態に係る柱と梁との接合構造における要部のみを拡大して略示的に示した側断面図である。 同実施の形態に係る柱と梁との接合構造における図27のC−C線に沿う略示的な断面図である。 同実施の形態に係る柱と梁との接合構造における他の実施の形態を示す図27と同様の断面図である。
本発明を図示した複数の実施の形態に基づいて詳しく説明する。まず、図1〜6に示した第1の実施の形態に係る柱と梁の接合構造は、PC柱1と鉄骨梁2とから構成されるものであって、PC柱1の内部には複数のPC鋼材3がシース4を介して上下方向に配設されており、上端には梁が取り付けられる側にアゴ5が突出させた状態で一体的に形成されている。鉄骨梁2は、その端部には定着プレート6が、例えば、溶接手段により一体的に結合させて設けられ、該定着プレート6を鉄骨梁2とさらに強固に結合させて一体化するために、補剛材7が定着プレート6と鉄骨梁2との間に溶接手段により連結させて設けられている。
そして、前記PC柱1は、建物構造の基礎上にPC鋼材3の下端部を連結して所要間隔をもって建てられ、各PC鋼材3はPC柱1の上部で支圧板とナットなどからなる定着具15を締め付けることによって立設状態が維持される。このように建てたPC柱1のアゴ5に鉄骨梁2の端部を載せて所要位置にセットし、PC柱1の上部に所要の型枠(図示せず)を組んで、現場打ちコンクリートによって柱梁接合部8を形成する。この場合に、柱梁接合部8を形成するに当たって、型枠内部にPC柱1を連結するためにPC鋼材10を挿通する複数のシース9を垂直に配設し、鉄骨梁2を連結するためにPC鋼材12と太めのネジ鉄筋からなる下端鉄筋13aとを挿通する複数のシース11を水平に配設すると共に、上端鉄筋13bと所要の通常鉄筋13とを配設して、現場打ちコンクリートを打設する。この場合に、打設されるコンクリートは、柱と同等以上の強度を有するものとする。なお、PC柱1のアゴ5に鉄骨梁2の端部を載置する際に、好ましくは強靱なゴム材などの緩衝材14を敷設する。
柱梁接合部8のコンクリートが硬化した後、シース11にPC鋼材12と下端鉄筋13aとを挿通し、その両端部を、前記と同様に定着プレート6とナットなどからなる定着具15を定着プレート6面で締め付けることによって、両側の定着プレート6で柱梁接合部8を挟んで水平方向のプレストレスが付与されると共に、鉄骨梁2が柱梁接合部8に緊張定着される。なお、建物の周縁部および角部に位置する柱については、柱面に形成した凹部内で定着具15で定着後に、凹部にモルタルを詰めて防錆処理とする。さらに、上層階を構築するために、柱梁接合部8の上部に新たなPC柱1を構築する際に、柱梁接合部8の上面に目地モルタル21を介在させ、シース9にPC鋼材10を挿通し、その上下端をそれぞれカプラー16により下層階のPC柱1のPC鋼材3と上層階のPC柱1のPC鋼材3とを連結し、目地モルタル21が硬化した後に、上層階のPC柱1の上端部で定着具15を締め付けることによって、柱梁接合部8に上下方向のプレストレスが付与されてPC柱1が緊張定着される。このように鉄骨梁2とPC柱1とを緊張定着することによって、柱梁接合部8に三次元的なプレストレスが付与されるのである。また、梁端の下端鉄筋13aを緊張定着し上端鉄筋13bを柱梁接合部8から合成スラブ19内に渡って配設することにより、梁端においてPC鋼材12と協同負担して曲げ応力を処理し、梁端の納まりが良くなり、PC鋼材量を軽減させることができる。
なお、通常の場合は、柱とスラブとのコンクリート強度が異なるから、上記鉄骨梁2が柱梁接合部8に緊張定着された後に、上端鉄筋13bを包み込んで階層を仕切る合成スラブ19を現場打ちコンクリートで形成する。
このように上下のPC柱1をPC鋼材10で連結すると共に、PC鋼材12によって鉄骨梁2を柱梁接合部8に緊張定着した後に、シース9内およびシース11内にPCグラウトを注入充填し、PC鋼材12および下端鉄筋3aの両端部の定着具15に防錆処理してヘッドキャップ17を取り付けて保護する。また、例えば、上下のPC柱1内のPC鋼材3を連結するPC鋼材10と鉄骨梁2を取り付けるためのPC鋼材12に付与される緊張導入力は、PC鋼材3、PC鋼材10およびPC鋼材12の降伏荷重の40〜60%とすることが望ましい。これらPC鋼材3、10、12の伸びに適切な余裕を持たせてあることにより、巨大地震による繰り返しの揺れを受けても、PC鋼材が降伏せずに弾性領域で変形し、PC柱1や鉄骨梁2の端部が損傷しないのであり、地震後、PC鋼材の弾性復元力により、柱梁等構造物全体が元の位置に戻され、使用上有害な残留変形が残らないのである。なお、必要があれば、鉄骨梁2に沿って一方の端から他方の端までのPC柱1間を連結する通しPCケーブル18を張設してもよい。また、鉄骨梁2には座屈防止のスチフナー29が所要間隔で取り付けられ、これらの上端のスタッドボルトやスラブ内の鉄筋等の表示は省略する。本発明における上記の緊張導入力とは、緊張定着完了後PC鋼材に与えた有効緊張力を意味するものである。
次に、図7〜図11に示した第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態において使用されるPC柱1は、前記第1の実施の形態で使用したものと同一構造であり、使用される鉄骨梁2における定着プレート6の取付位置を少し変更したものである。即ち、定着プレート6を鉄骨梁2の端部から所要の間隔をおいて取り付け、鉄骨梁2の端部にはエンドプレート20を取り付けた構成にしたものが使用される。そして、補鋼材7は定着プレート6とエンドプレート20との間に設けられて鉄骨梁2と強固に一体化して二重プレート構造にしたことにより、一重のプレートに比べて曲げ剛性を大幅に向上させると共に、梁から柱への曲げ応力が円滑に伝達されることが確保される。
このように構成した鉄骨梁2とPC柱1との接合構造については、前記第1の実施の形態と同様に、立設状態に建て込んだPC柱1のアゴ5に鉄骨梁2の端部を載せて所要位置にセットし、PC柱1の上部に所要の型枠を組んで、現場打ちコンクリートによって柱梁接合部8を形成する。そして、柱梁接合部8を形成する際に、型枠内部にPC柱1を連結するためにPC鋼材10を挿通する複数のシース9を垂直に配設し、鉄骨梁2を連結するためにPC鋼材12と太めのネジ鉄筋からなる下端鉄筋13aとを挿通する複数のシース11を水平に配設すると共に、上端鉄筋13bと所要の通常鉄筋13とを配設して、柱と同等以上の強度を有する現場打ちコンクリートを打設する点、および緩衝材14を敷設して鉄骨梁2を載置する点でも同じである。従って、前記第1の実施の形態と同一機能を有する構成部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
第2の実施の形態に係る接合構造は、定着プレート6が鉄骨梁2の端部から所要の間隔(少し離れた位置)をおいて設けられ、柱梁接合部8に打設したコンクリートが硬化した後に、PC鋼材12をシース11に挿通して、その両端部を、前記と同様の定着具15で締め付けることによって緊張定着させると、端部のエンドプレート20が柱梁接合部8に面当接し、その端部から所要間隔をおいて定着プレート6を介して定着力が作用するように接合する。この場合も、各PC鋼材3、10、12に付与される緊張導入力は、PC鋼材12の降伏荷重の40〜60%とするのである。
このように柱梁接合部8に対して鉄骨梁2を緊張定着させることによって、PC鋼材12の長さも少し長くなり、地震による繰り返しの揺れの力(外力)を受けても、PC鋼材12が長くなった分だけ弾性変形量が増えて揺れの力を吸収すると共に、エンドプレート20と定着プレート6との二重プレートで鉄骨梁2の端部における曲げ剛性を向上させたことにより、プレートの変形を抑制して定着部の破損を防ぐことができるのである。要するに、耐震性を向上させた建物構造とすることができるのである。
また、第2の実施の形態に係る他の実施の形態として、図12に示したように、梁端のエンドプレート20と定着プレート6との間にモルタルやコンクリートなどの充填材25を充填することにより、定着プレート6にかかる支圧応力が大幅に軽減されるので、使用されるエンドおよび定着プレートを薄くして経済的に設計することができる。
なお、図示は省略するが、鉄骨梁の側面に側枠として薄鉄板を溶接などにより取り付けて、鉄骨梁の上フランジに適宜に充填口を設ける。
前記第1および第2の実施の形態に係る柱梁接合部8は、現場打ちコンクリートによって形成されるため、複雑な建物構造のPC柱と鉄骨梁との接合であっても、施工性良く構築することができるのである。また、コンクリート造とした柱梁接合部8に常に三次元的にプレストレスが付与される状態になり、接合部の剪断耐力および靭性変形能力を大幅に向上させ、柱梁接合部8の脆性破壊を防ぐことができ、従来のコンクリートと鉄骨との異なる材料性能による不具合を改善することができる。
図13に示した第3の実施の形態について説明する。この実施の形態に係る発明は、前記第1の実施の形態に係る柱梁接合部8を現場打ちコンクリートによって形成するのではなく、予めPC柱1の上部に一体的に形成したものが使用され、鉄骨梁2は前記第1の実施の形態と同一のものが使用されるのである。
即ち、PC柱1の上部に柱梁接合部8を一体的に形成し、該柱梁接合部8に予め水平方向に複数のシース11を設けて置き、上下方向の複数のシース4はPC柱1の頂部となる柱梁接合部8の上端部まで延長して設け、該シース4の上端部でPC鋼材3を緊張定着する定着具15が設けてある。また、PC柱1の柱梁接合部8に下端鉄筋3a用のシースを予め設けておくことはできるが、この場合には下端鉄筋は必ずしも必要としない。それよりも、上部に連結されるPC柱1の下端部寄りに、上端鉄筋13bの一部を埋設しておき、その両端部にカプラ−等の連結手段16を介して合成スラブ19内に渡って伸びる上端鉄筋13bを接続配設することが好ましい。さらに、鉄骨梁2は、その端部に定着プレート6が一体的に取り付けられ、該定着プレート6は補鋼材7で剛性をもって強固に鉄骨梁2に取り付けられている。
そして、所要位置に建て込んだPC柱1に対して、該PC柱1のアゴ5に鉄骨梁2の端部を緩衝材14を介して載せ、水平のシース11にPC鋼材12を挿通してセットし、端部の定着プレート6と柱梁接合部8との間に隙間(目地)を設け、該隙間に目地モルタル21を充填し、該目地モルタル21が硬化した後に、PC鋼材12を定着具15で緊張定着させるのである。このように柱梁接合部8をPC柱1と一体化し、プレキャスト化することによって、現場打ち作業が不要となり、施工手間が大幅に減少し、柱梁接合部8に対する鉄骨梁2の端部位置の寸法誤差は目地(隙間)によって解消でき、建造物の建て方が迅速に行え、工程を短縮することができる。また、柱梁接合部8の下部側に必要があれば下端鉄筋13aを設けてもよいし、上部に接続するPC柱1の下端部寄りに、予め上端鉄筋の一部と連結用カプラを埋めた状態で取り付けておき、上部のPC柱1を適正位置にセットした後に、連結手段16に上端鉄筋13bを連結してから合成スラブ19を形成すれば、上端鉄筋13bが合成スラブ19内に納まるのである。なお、他の構成部分は、前記第1の実施の形態と同様であるので、同一符号を付してその説明は省略する。
次に、図14に示した第4の実施の形態について説明する。この実施の形態に係る発明は、前記第2の実施の形態に係る柱梁接合部8を現場打ちコンクリートによって形成するのではなく、前記第3の実施の形態と同様に、予めPC柱1の上部に柱梁接合部8を一体的に形成したものが使用され、鉄骨梁2は前記第2の実施の形態と同一のものが使用されるのである。
即ち、PC柱1の上部に柱梁接合部8を一体的に形成し、該柱梁接合部8に予め水平方向に複数のシース11を設けて置き、上下方向の複数のシース4はPC柱1の頂部となる柱梁接合部8の上端部まで延長して設け、該シース4の上端部でPC鋼材3を緊張定着する定着具15が設けてあり、前記第3の実施の形態と同様に、上部に連結されるPC柱1の下端部寄りに、上端鉄筋13bの一部を埋設しておき、その両端部にカプラ−等の連結手段16を介して合成スラブ19内に渡って伸びる上端鉄筋13bを接続配設する。また、鉄骨梁2は、定着プレート6を鉄骨梁2の端部から所要の間隔をおいて取り付け、鉄骨梁2の端部にはエンドプレート20を取り付けた構成にし、補鋼材7は定着プレート6とエンドプレート20との間に設けられて鉄骨梁2と強固に一体化して二重プレート構造にしたものが使用される。
そして、所要位置に建て込んだPC柱1に対して、該PC柱1のアゴ5に鉄骨梁2の端部を緩衝材14を介して載せ、水平のシース11にPC鋼材12を挿通してセットし、端部のベースプレート20と柱梁接合部8との間に隙間(目地)を設け、該隙間に目地モルタル21を充填し、該目地モルタル21が硬化した後に、定着プレート6においてPC鋼材12を定着具15で緊張定着させるのである。このように柱梁接合部8をPC柱1と一体化し、プレキャスト化することによって、現場打ち作業が不要となり、施工手間が大幅に減少し、柱梁接合部8に対する鉄骨梁2の端部位置の寸法誤差は目地(隙間)によって解消でき、建造物の建て方が迅速に行え、工程を短縮することができる。また、前記第3の実施の形態と同様に、必要があれば下端鉄筋13aを設けてもよいし、上部に接続するPC柱1に上端鉄筋13bを連結してから合成スラブ19を形成することも同じである。
そして、図15に示した他の実施の形態において、梁端のエンドプレート20と定着プレート6との間にモルタルやコンクリートなどの充填材25を充填すること、および、他の構成部分は、前記第2の実施の形態と同様であるので、同一符号を付してその説明は省略する。
さらに、第5実施の形態について、図16〜20を参照して説明する。
この第5の実施の形態に係る柱と梁の接合構造は、前記第1の実施の形態において使用されている鉄骨梁2の構成を変更しただけで、PC柱1の構成と、柱梁接合部8を現場打ちコンクリートで形成する構成については同一である。従って、前記第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
そこで、この第5の実施の形態に係る柱と梁の接合構造は、使用される鉄骨梁は、2本の形鋼(例えばH形鋼)を並列に隣接状態に位置させ、上下端を所要の間隔をもって配設した開き止めプレート22により一体的に連結したダブルタイプの鉄骨梁2aである。開き止めプレート22は複数のボルト23により2本の形鋼が開かないように強固に一体化され、両形鋼間には、PCケーブル24が配設されると共に、例えば、コンクリートまたはモルタル等の充填材25が適宜手段で詰められ、必要に応じて鉄筋が配設される。このダブルタイプの鉄骨梁2aの端部には、定着プレート6が一体的に取り付けられると共に、補剛材7により強固に鉄骨梁2aと一体的に取り付けられており、前記PCケーブル24の端部は定着プレート6を貫通した外側に定着具26により緊張定着させ、前記充填材25にプレストレスを付与してある。この鉄骨梁2aは、柱間のスパンが長尺である場合や積載荷重が大きい場合に好適に使用できるのであるが、運搬上の制約を受ける場合には、現場で製作してもよい。また、使用される形鋼材料として、I型鋼または溝型鋼などで組み合わせたものとしてもよい。
ダブル鉄骨梁を使用することにより、従来の鉄骨梁がねじれや振動に弱いという弱点を補うことができる。
そして、前記PC柱1は、建物構造の基礎上にPC鋼材3を緊張定着して建てられ、該建てられたPC柱1のアゴ5に適宜の緩衝材14を敷設して鉄骨梁2aの端部を載せてセットし、PC柱1の上部に所要の型枠(図示せず)を組んで、現場打ちコンクリートによって柱梁接合部8を形成する。この場合に、型枠内部にPC柱1を連結するためにPC鋼材10を挿通する複数のシース9を垂直に配設し、ダブルタイプの鉄骨梁2aを連結するためにPC鋼材12と下端鉄筋13aとを挿通する複数のシース11を水平に配設すると共に、上端鉄筋13bと所要の通常鉄筋13とを配設して、現場打ちコンクリートを打設する点では前記第1の実施の形態と同様である。なお、PCケーブル24の端部を緊張定着させる定着具26は、打設したコンクリート内、即ち、柱梁接合部8内に位置して保護される。
柱梁接合部8のコンクリートが硬化した後に、シース11にPC鋼材12と下端鉄筋13aとを挿通し、その両端部を定着プレート6面で定着具15により締め付けることによって、柱梁接合部8に水平方向のプレストレスが付与されると共に、鉄骨梁2aが柱梁接合部8に緊張定着される。さらに、上層階を構築するために、柱梁接合部8の上部に新たなPC柱1を構築する際に、シース9にPC鋼材10を挿通し、その上下端をそれぞれカプラー16により下層階のPC柱1のPC鋼材3と上層階のPC柱1のPC鋼材3とを連結し、上層階のPC柱1の上端部で定着具15を締め付けることによって、柱梁接合部8に上下方向のプレストレスが付与されてPC柱1が緊張定着される。このようにダブル鉄骨梁2aとPC柱1とを緊張定着することによって、柱梁接合部8に三次元的なプレストレスが付与されるのである。また、梁端の下端鉄筋13aを緊張定着し上端鉄筋13bを柱梁接合部8から合成スラブ19内に渡って配設することにより、梁端においてPC鋼材12と協同負担して曲げ応力を処理し、梁端の納まりが良くなり、PC鋼材量を軽減させることができる点、およびスチフナー29が所要間隔で取り付けられる点などでも前記第1の実施の形態と同様である。
このようにPC鋼材10、12によってPC柱1とダブル鉄骨梁2aとを緊張定着し、シース9,11内にそれぞれPCグラウトを注入充填し、PC鋼材12の両端部の定着具15に防錆処理してヘッドキャップ17を取り付けて保護する。また、例えば、PC鋼材3、10、12に付与される緊張導入力は、降伏荷重の40〜60%とするのであり、各PC鋼材3、10、12の伸びに適切な余裕を持たせてあることにより、巨大地震による繰り返しの揺れを受けても、PC柱1やダブル鉄骨梁2aの端部が変形したり損傷したりしないのである。なお、符号19はダブル鉄骨梁2aの上部に形成される一般的な合成スラブであり、ダブル鉄骨梁2a上端のスタッドボルトやスラブ内の鉄筋等の表示は省略する。
次に、図21〜図23に構成の要部のみを示した第6の実施の形態について説明する。この第6の実施の形態において使用されるPC柱1は、前記第5の実施の形態で使用したものと同一構造であり、使用されるダブル鉄骨梁2aにおける定着プレート6の取付位置を少し変更したものである。即ち、定着プレート6をダブル鉄骨梁2aの端部から所要の間隔をおいて取り付け、ダブル鉄骨梁2aの端部にはエンドプレート20を取り付けた構成にしたものが使用される。そして、補鋼材7は定着プレート6とエンドプレート20との間に設けられてダブル鉄骨梁2aと強固に一体化して二重プレート構造にしたことにより、一重のプレートに比べて曲げ剛性を大幅に向上させたものである。また、ダブル鉄骨梁2a内に配設されたPCケーブル24の端部はエンドプレート20を貫通した外側に定着具26により緊張定着させてある。
このように構成したダブル鉄骨梁2aとPC柱1との接合構造については、前記第5の実施の形態と同様に、立設状態に建て込んだPC柱1のアゴ5にダブル鉄骨梁2aの端部を載せて所要位置にセットし、PC柱1の上部に所要の型枠を組んで、現場打ちコンクリートによって柱梁接合部8を形成する。そして、柱梁接合部8を形成する際に、型枠内部にPC柱1を連結するための複数のシース9を上下方向に配設し、ダブル鉄骨梁2aを連結するためのPC鋼材12と下端鉄筋13aとを挿通する複数のシース11を水平に配設すると共に、上端鉄筋13bと所要の通常鉄筋13とを配設して、現場打ちコンクリートを打設する点では前記第5の実施の形態と同様であるので、前記第5の実施の形態と同一機能を有する構成部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
第6の実施の形態に係る接合構造は、定着プレート6が鉄骨梁2の端部から所要の間隔(少し離れた位置)をおいて設けられ、柱梁接合部8に打設したコンクリートが硬化した後に、PC鋼材12と下端鉄筋13aとをシース11に挿通して、その両端部を、前記と同様の定着具15で締め付けることによって緊張定着させると、端部のエンドプレート20が柱梁接合部8に面当接し、その端部から所要間隔をおいて定着プレート6を介して定着力が作用するように接合する。この場合も、各PC鋼材3、10、12に付与される緊張導入力は、PC鋼材12の降伏荷重の40〜60%とするのである。
このように柱梁接合部8に対してダブル鉄骨梁2aを緊張定着させることによって、PC鋼材12の長さも少し長くなり、地震による繰り返しの揺れの力(外力)を受けても、PC鋼材12が長くなった分だけ弾性変形量が増えて揺れの力を吸収すると共に、エンドプレート20と定着プレート6との二重プレートでダブル鉄骨梁2aの端部における曲げ剛性を向上させたことにより、プレートの変形を抑制して定着部の破損を防ぐことができるのである。要するに、耐震性を向上させた建物構造とすることができるのである。
そして、図24に示した他の実施の形態において、梁端のエンドプレート20と定着プレート6との間にモルタルやコンクリートなどの充填材25を充填すること、および、ダブル鉄骨梁2aの構成の違いを除けば、他の構成部分は、前記第2および第4の実施の形態と実質的に同様であるので、同一符号を付してその説明は省略する。
いずれにしても、ダブル鉄骨梁2aを使用した前記第5および第6の実施の形態に係る柱梁接合部8は、現場打ちコンクリートによって形成されるため、柱間のスパンが長くても、複雑な建物構造のPC柱とダブル鉄骨梁との接合であっても、施工性良く構築することができるのである。
図25〜図26に構成の要部のみを示した第7の実施の形態について説明する。この実施の形態に係る発明は、前記第3の実施の形態に係る発明と同様に、予めPC柱1の上部に柱梁接合部8を一体的に形成したものが使用され、ダブル鉄骨梁2aは前記第5の実施の形態とほぼ同一のものであるが一部を変更したものが使用されるのである。
即ち、PC柱1の上部に柱梁接合部8を一体的に形成し、該柱梁接合部8に予め水平方向に複数のシース11を設けて置き、上下方向の複数のシース4はPC柱1の頂部となる柱梁接合部8の上端部まで延長して設け、該シース4の上端部でPC鋼材3を緊張定着する定着具15が設けてある。また、ダブル鉄骨梁2aは、その端部に定着プレート6が一体的に取り付けられ、該定着プレート6は補鋼材7で剛性をもって強固にダブル鉄骨梁2aに取り付けられている。さらに、一部変更部分は、ダブル鉄骨梁2aの内部に配設されたPCケーブル24の端部は、定着プレート6よりも内側に取り付けた補鋼プレート27に定着具26で緊張定着させ、該補鋼プレート27と定着プレート6との間隙には、モルタル等の充填材28を充填する。また、前記第3の実施の形態と同様に、PC柱1の柱梁接合部8に下端鉄筋3a用のシースを設けないが、上部に連結されるPC柱1の下端部寄りに、上端鉄筋13bの一部を埋設しておき、その両端部にカプラ−等の連結手段16を介して合成スラブ19内に渡って伸びる上端鉄筋13bを接続配設する構成にすることが好ましい。
そして、所要位置に建て込んだPC柱1に対して、該PC柱1のアゴ5にダブル鉄骨梁2aの端部を緩衝材14を介して載せ、水平のシース11にPC鋼材12を挿通してセットし、端部の定着プレート6と柱梁接合部8との間に隙間(目地)を設け、該隙間に目地モルタル21を充填し、該目地モルタル21が硬化した後に、PC鋼材12を定着具15で緊張定着させるのである。このように柱梁接合部8をPC柱1と一体化し、プレキャスト化することによって、現場打ち作業が不要となり、施工手間が大幅に減少し、柱梁接合部8に対するダブル鉄骨梁2aの端部位置の寸法誤差は目地(隙間)によって解消でき、建造物の建て方が迅速に行え、工程を短縮することができる。なお、他の構成部分は、前記第5の実施の形態と同様であるので、同一符号を付してその説明は省略する。
次に、図27〜図28に構成の要部のみを示した第8の実施の形態について説明する。この実施の形態に係る発明は、前記第7の実施の形態と同様に、予めPC柱1の上部に柱梁接合部8を一体的に形成したものが使用され、ダブル鉄骨梁2aは前記第6の実施の形態と略同一のものが使用されるが、一部に変更を加えた部分がある。
即ち、PC柱1の上部に柱梁接合部8を一体的に形成し、該柱梁接合部8に予め水平方向に複数のシース11を設けて置き、上下方向の複数のシース4はPC柱1の頂部となる柱梁接合部8の上端部まで延長して設け、該シース4の上端部でPC鋼材3を緊張定着する定着具15が設けてある。また、ダブル鉄骨梁2aは、定着プレート6をダブル鉄骨梁2aの端部から所要の間隔をおいて取り付け、ダブル鉄骨梁2aの端部にはエンドプレート20を取り付けた構成にし、補鋼材7は定着プレート6とエンドプレート20との間に設けられてダブル鉄骨梁2aと強固に一体化して二重プレート構造にしたものが使用される。さらに、一部変更部分は、下端鉄筋13aのシースがないこと、およびダブル鉄骨梁2aの内部に配設されたPCケーブル24の端部は、エンドプレート20よりも内側に取り付けた補鋼プレート27に定着具26で緊張定着させ、該補鋼プレート27とエンドプレート20との間隙には、モルタル等の充填材28を充填することである。
そして、所要位置に建て込んだPC柱1に対して、該PC柱1のアゴ5にダブル鉄骨梁2aの端部を緩衝材14を介して載せ、水平のシース11にPC鋼材12を挿通してセットし、端部のベースプレート20と柱梁接合部8との間に隙間(目地)を設け、該隙間に目地モルタル21を充填し、該目地モルタル21が硬化した後に、定着プレート6においてPC鋼材12を定着具15で緊張定着させるのである。このように柱梁接合部8をPC柱1と一体化し、プレキャスト化することによって、現場打ち作業が不要となり、施工手間が大幅に減少し、柱梁接合部8に対するダブル鉄骨梁2aの端部位置の寸法誤差は目地(隙間)によって解消でき、建造物の建て方が迅迅速に行え、工程を短縮することができる。なお、PC柱1における上端鉄筋13b等の他の構成部分は、前記第7の実施の形態と同様であるので、同一符号を付してその説明は省略する。
そして、図29に示した他の実施の形態において、梁端のエンドプレート20と定着プレート6との間にモルタルやコンクリートなどの充填材25を充填すること、および、他の構成部分は、前記第2、第4および第6の実施の形態と同様であるので、同一符号を付してその説明は省略する。
以上説明したように、第5〜第8の実施の形態においては、前記第1〜第4の実施の形態に係るPC柱1をそれぞれ使用し、鉄骨梁2をダブル鉄骨梁2aとしたものを使用したものであって、要するに、PC柱1については、柱梁接合部8の構成を現場打ちコンクリートで形成するか、予めPC柱1の上部に柱梁接合部8を一体的に形成しプレキャスト化したPC柱1を使用するかのいずれでも可能なものである。
なお、柱はPC柱の代わりに、CFT柱にPC鋼材を配置してプレストレスを付与したものとしてもよい。
また、詳細な図示は省略するが、建物構造とは、建物の上部構造であるが、基礎構造について説明はしていないが、基礎が必要であることは云うまでもない。基礎構造の種類について、特に限定するものではなく、直接基礎や杭基礎などいずれでもよいのである。
さらに、本発明のPC柱と鉄骨梁との接合構造は、免震装置を用いた基礎免震、杭頭免震或いは中間層免震などと組み合わせとすれば、より一層顕著な耐震効果を奏する。
本発明に係る柱と梁の接合構造は、PC柱1と鉄骨梁2とからなる建物構造であって、基本的には、柱梁接合部8は現場打ちコンクリートで形成されるか、または、PC柱1の上部に一体的に形成され、端部に定着プレート6が設けられた鉄骨梁2の端部はPC柱1に設けたアゴ5に載せてあり、前記柱梁接合部8に水平に貫通したPC鋼材12は前記定着プレート6に緊張定着され、前記PC柱1内に配設されたPC鋼材3は前記柱梁接合部8に上下に貫通したPC鋼材10と連結して緊張定着され、これらのPC柱1と鉄骨梁2とが前記柱梁接合部8に貫通させた前記PC鋼材10、12により一体接合されると共に、前記柱梁接合部8において、三次元的にプレストレスが付与されるのであって、柱梁連結部8を介して連結される柱と梁とが強固に連結されると共に、巨大地震の時にでも、PC鋼材10、12により連結部が破損することなく、しかも、鉄骨梁はPC柱のアゴで支えられているので落下することなく、巨大地震に耐えられる建物が得られるのであり、この種建造物に広く利用できる。
1 PC柱
2 鉄骨梁
2a ダブル鉄骨梁
3、10、12 PC鋼材
4、9、11 シース
5 アゴ
6 定着プレート
7 補鋼材9 コンクリート
8 柱梁接合部
13 鉄筋
14 緩衝材
15、26 定着具
16 カプラ−(連結手段)
17 ヘッドキャップ
18 PCケーブル
19 合成スラブ
20 エンドプレート
21 目地モルタル
22 開き止めプレート
23 ボルト
24 PCケーブル
25、28 充填材
27 補鋼プレート
29 スチフナー

Claims (8)

  1. PC柱と鉄骨梁とからなる建物構造であって、
    柱梁接合部は現場打ちコンクリートで形成され、
    端部に定着プレートが設けられた鉄骨梁の端部はPC柱に設けたアゴに載せてあり、
    前記柱梁接合部に水平に貫通したPC鋼材は前記定着プレートに緊張定着され、
    前記PC柱内に配設されたPC鋼材は前記柱梁接合部に上下に貫通したPC鋼材と連結して緊張定着され、
    これらのPC柱と鉄骨梁とが前記柱梁接合部に貫通させた前記PC鋼材により一体接合させること
    を特徴とする柱と梁の接合構造。
  2. PC柱と鉄骨梁からなる建物構造であって、
    柱梁接合部がPC柱と一体的に設けて形成され、
    端部に定着プレートが設けられた鉄骨梁の端部はPC柱に設けた顎に載せてあり、
    前記柱梁接合部に水平に貫通したPC鋼材は前記定着プレートに緊張定着され、
    PC柱は柱内に上下に配置されたPC鋼材を緊張定着することによって圧着接合され、
    これらのPC柱と鉄骨梁とが、前記柱梁接合部に貫通させた前記PC鋼材により一体的に圧着接合させること
    を特徴とする柱と梁の接合構造。
  3. 前記定着プレートは梁端から所要の距離(間隔)をおいて設けてあり、梁端にはエンドプレートが設けてあること
    を特徴とする請求項1乃至2に記載の柱と梁の接合構造。
  4. 前記定着プレートとエンドプレートとの間に充填材を充填させること
    を特徴とする請求項3に記載の柱と梁の接合構造。
  5. 前記鉄骨梁は、2本の形鋼を並列させて一体的に連結し、2本の形鋼で囲まれた内部に充填材を充填すると共にPCケーブルを配設し、
    該PCケーブルを緊張定着することによりプレストレスが付与されること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の柱と梁の接合構造。
  6. 建物構造におけるPC柱と鉄骨梁とを接合する方法であって、
    柱梁接合部は現場打ちコンクリートまたはPC柱と一体的に形成され、
    端部に定着プレートが設けられ、または端部にエンドプレートと端部から所要の間隔をおいて定着プレートが設けられた鉄骨梁の端部はPC柱に設けたアゴに載せてセットし、
    前記柱梁接合部に水平に貫通したPC鋼材で前記定着プレートを緊張定着して鉄骨梁を取り付け、
    前記PC柱内に配設されたPC鋼材は前記柱梁接合部に上下に貫通したPC鋼材で上下層のPC柱のPC鋼材を連結して緊張定着し、
    これらのPC柱と鉄骨梁とが前記柱梁接合部に貫通させた前記PC鋼材により一体接合すること
    を特徴とする柱と梁の接合方法。
  7. 前記定着プレートとエンドプレートとの間に充填材を充填させること
    を特徴とする請求項6に記載の柱と梁の接合方法。
  8. 前記鉄骨梁は、2本の形鋼を並列させて一体的に連結し、2本の形鋼で囲まれた内部に充填材を充填すると共にPCケーブルを配設し、
    該PCケーブルを緊張定着することによりプレストレスを付与すること
    を特徴とする請求項6乃至7のいずれかに記載の柱と梁の接合方法。
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