JP2008291567A - 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造 - Google Patents

鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造 Download PDF

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真一 坂本
Daigo Ishii
大吾 石井
Koji Yamanobe
宏治 山野辺
Makoto Murakami
信 村上
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Abstract

【課題】鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁とを、無溶接あるいは最小限の溶接のみで剛接合とすることができる鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造を提供すること。
【解決手段】本発明の鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造は、鉄筋コンクリート柱11の仕口部10において、複数の鉄骨梁21の端面同士を突き合わせて配置し、仕口部10にコンクリート15を打設してなる構造であり、仕口部10内に打設されたコンクリート15の一部を取り囲むように配置された第1力伝達部材30と、鉄骨梁21に固定された状態で、第1力伝達部材30に取り囲まれたコンクリート16内に配置された第2力伝達部材40と、鉄筋コンクリート柱11に固定された固定部材22又は鉄筋コンクリート柱11に対して固定された状態で、第1力伝達部材30に取り囲まれたコンクリート16内に配置された第3力伝達部材50とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造に関するものである。
従来、柱を鉄筋コンクリート造で形成し、梁を鉄骨造で形成した複合構造物が知られている。この複合構造物における鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造として、例えば特許文献1に示すものがある。
図15は特許文献1に示される鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造の上面図である。図15に示すように、鉄筋コンクリート柱の仕口部には、鉄骨梁500を十字状に交差させた柱梁接合部材100が配置してある。柱梁接合部材100は、工場で予め複数の鉄骨梁500のウェブ同士及びフランジ同士を溶接により接合し、十字状に一体化させたものである。また、この柱梁接合部材100の交差部分を取り囲む態様で、塞ぎ板600が柱梁接合部材100のウェブ400に溶接により接合してある。塞ぎ板600と柱梁接合部材100との間の空間には、鉄筋コンクリート柱(図示せず)の柱主筋800が複数挿通されており、この空間にコンクリートが打設してある。
また、上記のように予め工場で製造された柱梁接合部材100を用いる替りに、構造物の鉄骨梁を仕口部に交差させて配置し、鉄骨梁の交差部分を現場で溶接接合する形式の接合構造を実施することもある。
一方、仕口部の鉄骨梁同士の接合に溶接を用いない方法も種々提案されている。例えば特許文献2に記載された鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造では、仕口部110内に鉄骨梁120の端面同士が突合せて配置され、各鉄骨梁120のウェブ130に溶接された塞ぎ板140で囲まれた部分にコンクリートが打設してある。
特開平6−158713号公報 特開2007−23495号公報
しかしながら、上記の特許文献1のように工場で鉄骨梁を溶接して柱梁接合部材を製造する場合、あるいは、現場において構造物の鉄骨梁を仕口部に配置して交差部分を溶接する場合のいずれにおいても、鉄骨梁の交差部分におけるウェブ同士、フランジ同士の結合や塞ぎ板のウェブへの接合等、複雑な構成部分の溶接作業が多く、この溶接作業に手間が掛かるだけでなく、建方精度・溶接縮み等に対して高度な管理が必要となるといった問題がある。特に、現場で溶接作業を行う場合には、足場が不安定で風等の気象条件にも影響されやすいことから、溶接欠陥が出やすく施工効率が悪い。
一方、特許文献2に記載された接合構造では、交差する鉄骨梁のウェブ同士及びフランジ同士を接合しない構成としており、これらを溶接によって接合する上記の構造と比較して、鉄筋コンクリートと鉄骨梁との接合作業の省力化を図ることが可能である。しかしながら、特許文献2の接合構造は、交差する鉄骨梁同士が接合されていない構造であるから、地震時に鉄骨梁にせん断力等が作用した場合に仕口部から鉄骨梁が抜け出しやすく、仕口部の強度が不足するため、剛接合とすることができない。
本発明は、上記の点に鑑み、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁とを、無溶接あるいは最小限の溶接のみで剛接合とすることができる鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造を提供することを目的とする。
本発明の鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造は、鉄筋コンクリート柱の仕口部において、複数の鉄骨梁の端面同士を突き合わせて配置し、前記仕口部にコンクリートを打設してなる鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造において、前記仕口部内に打設されたコンクリートの一部を取り囲むように配置された第1力伝達部材と、前記鉄骨梁に固定された状態で、前記第1力伝達部材に取り囲まれたコンクリート内に配置された第2力伝達部材と、前記鉄筋コンクリート柱に固定された固定部材、又は、前記鉄筋コンクリート柱に対して固定された状態で、前記第1力伝達部材に取り囲まれたコンクリート内に配置された第3力伝達部材と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2の鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造は、上記請求項1において、前記複数の鉄骨梁の端面間を貫通する態様で、前記仕口部に貫通梁を配置し、前記複数の鉄骨梁及び前記貫通梁の上下位置に前記第1力伝達部材を配置し、前記複数の鉄骨梁の上下フランジに前記第2力伝達部材を固定する一方、前記固定部材を前記貫通梁の上下フランジとして、該上下フランジに前記第3力伝達部材を固定したことを特徴とする。
また、本発明の請求項3の鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造は、上記請求項1において、前記複数の鉄骨梁の端面間を貫通する態様で、前記仕口部に貫通梁を配置し、前記複数の鉄骨梁及び前記貫通梁の上下位置に前記第1力伝達部材を配置し、前記複数の鉄骨梁の上下フランジに前記第2力伝達部材を固定する一方、前記貫通梁の両側方に、前記鉄筋コンクリート柱の長手方向に沿って前記第3力伝達部材を配設し、前記鉄筋コンクリート柱に前記第3力伝達部材を固定したことを特徴とする。
また、本発明の請求項4の鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造は、上記請求項2又は3において、前記複数の鉄骨梁の各ウェブと前記貫通梁のウェブとを、接合部材を介してボルト接合したことを特徴とする。
また、本発明の請求項5の鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造は、上記請求項2から4のいずれか一つにおいて、前記仕口部を塞ぎ板により取り囲み、該塞ぎ板を前記複数の鉄骨梁及び前記貫通梁の各ウェブにボルト接合したことを特徴とする。
本発明の鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造によれば、複数の鉄骨梁の端面同士が突き合わされて配置された仕口部において、仕口部内に打設されたコンクリートの一部を取り囲むように配置された第1力伝達部材と、鉄骨梁に固定された状態で、第1力伝達部材に取り囲まれたコンクリート内に配置された第2力伝達部材と、鉄筋コンクリート柱に固定された固定部材又は鉄筋コンクリート柱に対して固定された状態で、第1力伝達部材に取り囲まれたコンクリート内に配置された第3力伝達部材とを備え、鉄骨梁にせん断力等の力が作用した場合に、上記第1、第2、第3力伝達部材によって力を鉄筋コンクリート柱に伝達し、これにより鉄骨梁が動くのを妨げるようにしたので、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部分を無溶接で剛接合とすることが可能となる。また、現場での溶接作業が不要となることで、施工の省力化を図ることが可能となる。
以下に、添付図面を参照して、本発明の鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造における好適な実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1である鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造の斜視図、図2及び図3は図1に示す接合構造に作用する力の伝達を説明する図であり、図2は図1の上面図、図3は図2の断面図であり、地震時に鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合部分に作用する力を模式的に示す図である。なお、図1及び図2は、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合部分に打設されるコンクリートを省略して示している。また、以下の説明では、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合部分を「仕口部」という。
本実施の形態における鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造は、鉄筋コンクリート柱の仕口部10において、2本の鉄骨梁21の端面同士が突き合わされて配置され、これら鉄骨梁21の端面間を貫通する態様で鉄骨梁22が配置され、仕口部10にコンクリートを打設してなる接合構造である。図1に示すように、本実施の形態1で適用対象となる鉄筋コンクリート柱11は、鉄筋コンクリート造りの構造体であり、鉛直方向に延在する四角柱形状のコンクリート12と、このコンクリート12内に埋設され鉛直方向に延在する複数の柱主筋13と、この柱主筋13に直交する方向に延在して柱主筋13を囲うフープ筋14(図2を参照)とから構成されている。
本実施の形態では、鉄筋コンクリート柱11の仕口部10において、2本の鉄骨梁21がそれぞれの端面同士を突き合わせて配置される一方、この2本の鉄骨梁21と直交し、且つ、2本の鉄骨梁21の端面間を貫通する態様で、鉄骨梁22が配置されている。以下、この鉄骨梁22を、説明の便宜上、鉄骨梁21と区別するために「貫通梁22」と呼ぶことにする。本実施の形態1で適用対象となる鉄骨梁21及び貫通梁22は、ウェブの上端に上フランジを有する一方、ウェブの下端に下フランジを有したH鋼と称されるものである。
なお、図1〜図3では1つの鉄筋コンクリート柱11を示しているが、建物全体では図14の伏図に示すように、複数の鉄筋コンクリート柱11が配置されている。すなわち、図2に示される接合構造は、例えば図14の破線で囲んだ部分を拡大して示したものである。図14に示すように、2スパン分の長さを有する各鉄骨梁21´がそれぞれ3本の鉄筋コンクリート柱11間に架設されており、各列の仕口部10は、接合部分と貫通部分とが交互に並んでいる。すなわち、図1及び図2には示されていないが、貫通梁22は、その両端部が鉄筋コンクリート柱11の両側に隣接する鉄筋コンクリート柱の仕口部にそれぞれ接合されている。
図1〜図3に示すように、本実施の形態では、鉄筋コンクリート柱11の仕口部10において、交差して配置された鉄骨梁21及び貫通梁22の上下位置に、鉄骨梁21及び貫通梁22に跨るようにして環状の第1力伝達部材30が配設され、この第1力伝達部材30に包囲される態様で、鉄骨梁21の上フランジ21a及び下フランジ21bに第2力伝達部材40が固定されるとともに、貫通梁22の上フランジ22a及び下フランジ22bに第3力伝達部材50が固定されている。以下、第1力伝達部材30を「拘束部材30」、第2力伝達部材40を「せん断抵抗部材40」、第3力伝達部材50を「反力受け部材50」という。
拘束部材30は、仕口部10内に打設されたコンクリート15(図3を参照)の一部を取り囲むように配置された環状の部材であり、例えば図1に示すようなスターラップ又は鋼管等から構成されるものである。拘束部材30は、鉄骨梁21と貫通梁22との交差部分の上下位置に、せん断抵抗部材40及び反力受け部材50を包囲するように配置され、後述するように、拘束部材30の領域内に位置するコンクリート16によって、反力受け部材50(貫通梁22)に対してせん断抵抗部材40(鉄骨梁21)が動くのを妨げる役割を果たすものである。なお、この拘束部材30は、環状に限定されるものではなく、四角形その他の形状の枠体を適用することもできる。また、拘束部材30の径寸法は、図3に示すように仕口部10内部のコンクリート15に完全に埋設される大きさとしてもよいし、又は、仕口部10の外周を取り囲む程度の大きさとしてもよい。
せん断抵抗部材40は、後述するように、拘束部材30に対して鉄骨梁21が動くのを妨げるために設けられた部材であり、各鉄骨梁21の端部の上下フランジ21a,21bに固定された状態で、拘束部材30に取り囲まれたコンクリート16内に配置されている。このせん断抵抗部材40は、鉄骨梁21の上下フランジ21a,21bから突出した形状を有するものであり、本実施の形態ではせん断抵抗部材40として複数本のスタッドボルトを適用し、これを上下フランジ21a,21bの幅方向に沿って配置している。このスタッドボルト40は、工場で予め溶接等によって鉄骨梁21の上下フランジ21a,21bに接合してある。
反力受け部材50は、後述するように、貫通梁22に対して拘束部材30が動くのを妨げるために設けられた部材であり、鉄筋コンクリート柱11、又は、鉄筋コンクリート柱11に固定された部材に対して固定される。本実施の形態では、反力受け部材50として複数のスタッドボルトを適用しており、これらを貫通梁22の上下フランジ22a,22bに固定した状態で、拘束部材30に取り囲まれたコンクリート16内に配置している。なお、本実施の形態では反力受け部材50を固定する部材として貫通梁22を適用しているが、これに限定されるものではなく、例えば、鉄筋コンクリート柱11を構成する柱主筋13あるいはコンクリート12に対して反力受け部材50を固定してもよい。なお、スタッドボルト50は、工場で予め溶接等によって貫通梁22の上下フランジ22a,22bに接合してある。
また、図3に示すように、貫通梁22のウェブ22cには、工場において予めガセットプレート23が溶接によって接合されており、2本の鉄骨梁21の各ウェブ21cと貫通梁22のウェブ22cは、このガセットプレート23及びスプライスプレート24を介して、高力ボルト25を用いて摩擦接合されている。
また、図1及び図2に示すように、仕口部10を取り囲む態様で塞ぎ板60が配設されている。塞ぎ板60は、鋼板を直角に曲げ加工して得られるものであり、仕口部10にコンクリートを打設するための型枠と、仕口部10の補強部材としての機能を兼ね備えている。図1に示すように、塞ぎ板60の両端部は、鉄骨梁21のウェブ21b及び貫通梁22のウェブ22cに、それぞれ高力ボルト61によって接合されている。塞ぎ板60と鉄骨梁21、貫通梁22とで囲まれた空間には、鉄筋コンクリート柱11の柱主筋13が挿通される。
次に、上述した仕口部10の施工方法について簡単に説明する。まず、先に構築された鉄筋コンクリート柱11(コンクリート12)の上部に貫通梁22を配置し、貫通梁22の両側方に接合すべき鉄骨梁21を配置して、貫通梁22のウェブ22cと鉄骨梁21のウェブ21cとをボルト接合した後、鉄骨梁21及び貫通梁22の各ウェブに塞ぎ板60をボルト接合する。次に、予め鉄骨梁21の上下フランジ21a,21bに接合されたせん断抵抗部材40と、予め貫通梁22の上下フランジ22a,22bに接合された反力受け部材50とを包囲する態様で、鉄骨梁21及び貫通梁22の上下位置に拘束部材30を配置する。次いで、塞ぎ部材60の上下に型枠(図示せず)を配置し、塞ぎ板60と鉄骨梁21及び貫通梁22とで囲まれた空間と、上記の型枠で囲まれた空間にコンクリート15を打設することにより、仕口部10が構築される。
上記構成を有する鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造においては、図2及び図3に示すように、地震時に鉄骨梁21に対してせん断力が図の矢印方向に作用した場合に、鉄骨梁21に固定されたせん断抵抗部材40から、拘束部材30のコンクリート16を介して、拘束部材30に力が伝達される。これにより、拘束部材30が図3の矢印方向に変位する。拘束部材30が矢印方向に変位すると、コンクリート16を介して反力受け部材50に力が伝達される。反力受け部材50が固定されている貫通梁22は鉄筋コンクリート柱11に固定されているから、貫通梁22から拘束部材30に、拘束部材30が動くのを妨げる力が働く。そして、拘束部材30からせん断抵抗部材40に、せん断抵抗部材40が動くのを妨げる力が働く。その結果、鉄骨梁21が仕口部10から抜け出す方向に移動するのが妨げられる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2である鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造の上面図、図5は図4の断面図である。なお、実施の形態1と同一の構成については説明を省略する。図4及び図5に示すように、実施の形態2では、拘束部材30として、実施の形態1のスターラップに替えて環状の鋼管を適用し、せん断抵抗部材40として、実施の形態1のスタッドボルトに替えて鋼材からなるリブ部材を適用し、反力受け部材50として、実施の形態1のスタッドボルトに替えて鋼材からなるリブ部材を適用している。リブ部材40は、鉄骨梁21の上下フランジ21a,21bの幅方向に沿って、上下フランジ21a,21bの端部に接合されている。また、リブ部材50は、貫通梁22の上下フランジ22a,22bの長手方向に沿って、上下フランジ22a,22bに接合されている。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3である鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造の上面図、図7は図6の断面図である。図6及び図7に示すように、実施の形態3では、拘束部材30として、上記実施の形態2と同様にして鋼管30を適用し、せん断抵抗部材40として、実施の形態2と同様のリブ部材40を適用する一方、反力受け部材50を貫通梁22に固定していない点において実施の形態2と異なっている。図に示すように、本実施の形態では、反力受け部材50として複数の鉄筋を適用し、この鉄筋50を2本ずつ貫通梁22の両側方に配置させてある。鉄筋50は、その下端部が、先に構築された鉄筋コンクリート柱のコンクリート12に埋設され、上下両方の拘束部材30の内側を貫通する態様で、鉄筋コンクリート柱11の長手方向に沿って配設される。すなわち、鉄筋50は、先に構築された鉄筋コンクリート柱のコンクリート12、仕口部10のコンクリート15及び拘束部材30の領域内のコンクリート16に亘って配置されており、それぞれのコンクリートとの付着力により、鉄筋コンクリート柱11内に固定されている。
(実施の形態4)
図8は、本発明の実施の形態4である鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造の上面図、図9は図8の断面図である。図8及び図9に示すように、実施の形態4では、せん断抵抗部材40として、実施の形態1と同様にスタッドボルト40を適用し、反力受け部材50として、実施の形態3と同様に鉄筋50を適用する一方、拘束部材30を仕口部10内に2重に配置した点において、上記実施の形態1〜3と異なっている。すなわち、拘束部材30として、せん断抵抗部材40及び反力受け部材50を包囲する態様で鋼管30が配置されるとともに、この鋼管30の外側に、柱主筋13を包囲する態様で鋼管31が配置されている。この外側の鋼管31は、コンクリートの拘束効果を増強する役割を果たすものである。
(実施の形態5)
図10は、本発明の実施の形態5である鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造の上面図、図11は図10の断面図である。図10及び図11に示すように、実施の形態5では、鉄骨梁21と貫通梁22とがエンドプレート40´を介して接合されており、このエンドプレート40´をせん断抵抗部材40と兼用している。このエンドプレート40´は、鉄骨梁21の上下フランジ21a,21bと貫通梁22の上下フランジ22a,22b、及び、鉄骨梁21のウェブ21cと貫通梁22のウェブに溶接されたガセットプレート23とを接合するものであり、その長手方向寸法は、図11に示すように鉄骨梁21及び貫通梁22の高さ寸法よりも大きく形成され、エンドプレート40´の両端は、それぞれ拘束部材30に取り囲まれたコンクリート16内に配置されている。
また、実施の形態5では、鉄筋コンクリート柱11の柱主筋13を、反力受け部材50と兼用している点において、上記実施の形態1〜4と異なっている。この反力受け部材50と兼用された柱主筋13を包囲する態様で、拘束部材30である鋼管31が配置されている。
(実施の形態6)
図12は、本発明の実施の形態6である鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造の上面図、図13は図12の断面図である。上記実施の形態1〜5では、仕口部10において、2本の鉄骨梁21の端面を貫通する態様で貫通梁22を配置した構成としているのに対し、本実施の形態では、図12に示すように、仕口部10において4本の鉄骨梁21がそれぞれの端面同士を突き合わされて配置され、4本の鉄骨梁21の交差部分には接合部材70が配置してある。この接合部材70は、上フランジ70a、下フランジ70b、ウェブ70c,70dとからなる鉄骨材であり、各鉄骨梁21のウェブ21cは、スプライスプレート24を介して、それぞれ接合部材70のウェブ70c又はウェブ70dとボルト接合してある。
各鉄骨梁21の上下フランジ21a,21bには、上記実施の形態1と同様にしてせん断抵抗部材40のスタッドボルトが固定され、各鉄骨梁21の側方部分には、反力受け部材50の鉄筋が2本ずつ配置されている。このスタッドボルト40と鉄筋50を包囲する態様で拘束部材の鋼管30が、4本の鉄骨梁21の交差部分の上下位置に配設されている。実施の形態3と同様に、反力受け部材である鉄筋50は、その下端部が先に構築された鉄筋コンクリート柱のコンクリート12に埋設され、上下両方の拘束部材30の内側を貫通する態様で、鉄筋コンクリート柱11の長手方向に沿って配設されており、コンクリート12,15,16との付着力により、鉄筋コンクリート11内に固定されている。
以上説明したように、上記の実施の形態1、2における鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造は、2本の鉄骨梁21の端面同士が突き合わされて配置され、この鉄骨梁21の端面間を貫通する態様で貫通梁22が配置された仕口部10において、仕口部10内に打設されたコンクリート15の一部を取り囲むように配置された環状の拘束部材30と、鉄骨梁21に固定された状態で、拘束部材30に取り囲まれたコンクリート16内に配置されたせん断抵抗部材40と、鉄筋コンクリート柱11に固定された貫通梁22に対して固定された状態で、拘束部材30に取り囲まれたコンクリート16内に配置された反力受け部材50とを備えた構成とした。上記構成とすることで、鉄骨梁21にせん断力等の力が作用した場合に、拘束部材30、せん断抵抗部材40、反力受け部材50によって力を鉄筋コンクリート柱11及び貫通梁22に伝達し、これにより鉄骨梁21が動くのを妨げるようにしたので、鉄筋コンクリート柱11と鉄骨梁21との接合部分を無溶接で剛接合とすることが可能となる。また、現場での溶接作業が不要となることで、施工の省力化を図ることが可能となる。
また、実施の形態3、4における鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造では、反力受け部材50として複数の鉄筋を適用し、この鉄筋50の下端部を、先に構築された鉄筋コンクリート柱のコンクリート12に埋設し、上下両方の拘束部材30の内側を貫通させる態様で、鉄筋コンクリート柱11の長手方向に沿って配設することにより、鉄筋50を鉄筋コンクリート柱11内に固定するように構成した。上記構成とすることで、実施の形態1,2と同様の応力伝達のメカニズムを実現することができ、鉄筋コンクリート柱11と鉄骨梁21との接合部分を無溶接で剛接合とすることができる。
また、上記実施の形態1〜5のように仕口部10に貫通梁22を配置せず、実施の形態6のように仕口部10において4本の鉄骨梁21の端面同士を突き合わせて配置した構成とした場合であっても、交差する鉄骨梁21のウェブ21c同士を接合する接合部材を交差部分に配設することで、他の実施形態と同様の応力伝達のメカニズムを実現することができ、鉄筋コンクリート柱11と鉄骨梁21との接合部分を無溶接で剛接合とすることができる。
なお、拘束部材30、せん断抵抗部材40、反力受け部材50の組み合わせは、上記実施の形態1〜6に限定されず、他の組み合わせを適用してもよい。また、上記実施の形態1,2では、反力受け部材50を貫通梁22の上下フランジに固定したが、鉄筋コンクリート柱11内に固定された部材であれば、他の部材に反力受け部材50を固定してもよい。
本発明の実施の形態1である鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造の斜視図である。 図1の上面図である。 図2の断面図である。 本発明の実施の形態2である鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造の上面図である。 図4の断面図である。 本発明の実施の形態3である鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造の上面図である。 図6の断面図である。 本発明の実施の形態4である鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造の上面図である。 図8の断面図である。 本発明の実施の形態5である鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造の上面図である。 図10の断面図である。 本発明の実施の形態6である鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造の上面図である。 図12の断面図である。 建物の伏図である。 従来の鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造を示す上面図である。 従来の鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造を示す上面図である。
符号の説明
10 仕口部
11 鉄筋コンクリート柱
12 (仕口部下部)コンクリート
13 柱主筋
15 (仕口部内)コンクリート
16 (拘束部材内)コンクリート
21 鉄骨梁
21a 鉄骨梁の上フランジ
21b 鉄骨梁の下フランジ
21c 鉄骨梁のウェブ
22 貫通梁
22a 貫通梁の上フランジ
22b 貫通梁の下フランジ
22c 貫通梁のウェブ
23 ガセットプレート
24 スプライスプレート
25 ボルト
30 第1力伝達部材(拘束部材)
40 第2力伝達部材(せん断抵抗部材)
50 第3力伝達部材(反力受け部材)
60 塞ぎ板
61 ボルト
70 接合部材

Claims (5)

  1. 鉄筋コンクリート柱の仕口部において、複数の鉄骨梁の端面同士を突き合わせて配置し、前記仕口部にコンクリートを打設してなる鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造において、
    前記仕口部内に打設されたコンクリートの一部を取り囲むように配置された第1力伝達部材と、
    前記鉄骨梁に固定された状態で、前記第1力伝達部材に取り囲まれたコンクリート内に配置された第2力伝達部材と、
    前記鉄筋コンクリート柱に固定された固定部材、又は、前記鉄筋コンクリート柱に対して固定された状態で、前記第1力伝達部材に取り囲まれたコンクリート内に配置された第3力伝達部材と、
    を備えたことを特徴とする鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造。
  2. 前記複数の鉄骨梁の端面間を貫通する態様で、前記仕口部に貫通梁を配置し、
    前記複数の鉄骨梁及び前記貫通梁の上下位置に前記第1力伝達部材を配置し、
    前記複数の鉄骨梁の上下フランジに前記第2力伝達部材を固定する一方、
    前記固定部材を前記貫通梁の上下フランジとして、該上下フランジに前記第3力伝達部材を固定したことを特徴とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造。
  3. 前記複数の鉄骨梁の端面間を貫通する態様で、前記仕口部に貫通梁を配置し、
    前記複数の鉄骨梁及び前記貫通梁の上下位置に前記第1力伝達部材を配置し、
    前記複数の鉄骨梁の上下フランジに前記第2力伝達部材を固定する一方、
    前記貫通梁の両側方に、前記鉄筋コンクリート柱の長手方向に沿って前記第3力伝達部材を配設し、前記鉄筋コンクリート柱に前記第3力伝達部材を固定したことを特徴とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造。
  4. 前記複数の鉄骨梁の各ウェブと前記貫通梁のウェブとを、接合部材を介してボルト接合したことを特徴とする請求項2又は3に記載の鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造。
  5. 前記仕口部を塞ぎ板により取り囲み、該塞ぎ板を前記複数の鉄骨梁及び前記貫通梁の各ウェブにボルト接合したことを特徴とする請求項2から4のいずれか一つに記載の鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造。
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