JP5039616B2 - 梁ユニット - Google Patents

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本発明は、梁ユニットに関する。
プレストレストコンクリート製の梁本体を含む梁ユニットが特許文献1に開示されている。特許文献1の梁ユニットは、梁本体と、その端部に埋設した鋼製の接合部材とを備えるものであり、柱に設けた鋼製のブラケットに接合部材を溶接するとともに、柱および梁本体の端部に跨設した連結用PC鋼材に引張力を付与することで柱に接合されている。
また、特許文献2には、柱に設けたダイアフラムにプレストレストコンクリート製の梁本体を突き合せ、梁本体の端部に挿通した連結用PC鋼材を利用して梁本体とダイアフラムとを圧着する技術が開示されている。
特許第2878382号公報 特開平8−109677号公報
梁本体がプレストレストコンクリート製である場合には、プレストレスを付与するためのプレストレス導入用鋼材が梁本体の全長に亘って配置されるところ、特許文献1,2の梁本体には、プレストレス導入用鋼材に加えて、前記した連結用PC鋼材が配置されることになるので、梁本体の端部における配筋が複雑になるとともに、プレストレス導入用鋼材の位置や本数が制約される虞がある。特に、梁本体の端部に接合部材が埋設されている特許文献1の梁ユニットにおいては、プレストレス導入用鋼材や鉄筋を配置可能な領域が連結部材の周囲のコンクリート部分に限定されることになるので、プレストレス導入用鋼材の位置等がより一層制約される虞がある。
このような観点から、本発明は、プレストレストコンクリート製の梁本体を含む梁ユニットを提供することを課題とする。
第一の課題を解決する本発明に係る梁ユニットは、二つの構造要素間に架設される梁ユニットであって、プレストレストコンクリート製の梁本体と、前記構造要素に接続される連結部材と、を備え、前記連結部材は、前記梁本体の長手方向の端部のコンクリート部に配置されており、前記連結部材が、前記梁本体のコンクリート部の上面、下面および側面のうちの少なくとも一面に固着されていることを特徴とする。
このようにすると、連結部材を梁本体のコンクリート部に埋設した場合(すなわち、連結部材をコンクリート部の断面内に配置した場合)に比べて、プレストレス導入用鋼材(PC鋼材や高強度鉄筋など)の位置や本数等が制約され難くなり、その結果、プレストレスを効率よく導入することができる位置にプレストレス導入用鋼材を配置することが可能になるので、例えば、梁本体のロングスパン化を図ることが可能になる。
なお、本発明における「構造要素」には、柱、桁、壁などのほか、これらから張り出すブラケットも含まれる。
なお、前記梁本体の長手方向の端部におけるコンクリート部の高さ寸法および幅寸法を、当該端部以外の部位である一般部におけるコンクリート部の高さ寸法および幅寸法よりも小さくした場合には、前記連結部材に、前記端部におけるコンクリート部の上面に固着される上板部と、前記端部におけるコンクリート部の下面に固着される下板部と、前記端部におけるコンクリート部の側面に固着される側板部とを前記部のコンクリート部の上面に固着される上板部と、前記部の下面に固着される下板部と、前記部の側面に固着される側板部とを具備させることが望ましい。このようにすると、連結部材とコンクリートとの一体性が高まるので、梁本体の端部の耐力を向上させることが可能となる。
連結部材の材質にも制限はないが、構造要素が鋼材で構成されている場合には、連結部材も鋼材とすることが望ましい。このようにすると、溶接やボルト接合等といった簡易な接合方法により構造要素と連結部材とを接合することが可能となる。
前記連結部材にせん断伝達部材(シアーコネクタ)を固着しておき、前記せん断伝達部材を、前記コンクリート部に埋設してもよい。このようにすると、梁本体と連結部材との一体化が図られることになるので、梁本体の端部の耐力をより一層向上させることが可能となる。
記した梁ユニットを二個一組にしてもよい。この場合には、前記両梁ユニットを幅方向に併設し、一方の前記梁ユニットの前記連結部材と他方の前記梁ユニットの前記連結部材とを連結するとよい。
梁ユニットが大規模になると、重量が嵩むことから、運搬等に支障をきたす虞があるし、大規模な製造設備が必要になるので、既存の製造設備で製造できない場合には、新たな設備投資を行う必要がある。これに対し、梁ユニットを二個一組にした梁構造によれば、梁ユニット一つ一つが小規模なものになるので、運搬等が容易になるとともに、大規模な設備投資が不要になる。
本発明に係る梁ユニットによれば、梁本体に埋設されるプレストレス導入用鋼材の位置や本数等が制約され難くなるので、ロングスパン化を図ることが可能になる。
また、本発明に係る梁構造によれば、運搬等が容易になるとともに、大規模な設備投資が不要になる。
図1に示すように、本実施形態に係る梁構造Bは、二つの構造要素K,K(図面においては一方のみを図示している)間に架設されるものであって、プレストレストコンクリート製の梁本体1を含む梁ユニットUを二個一組にしてなるものである。両梁ユニットU,Uは、幅方向に併設されている。
梁ユニットUは、梁本体1と、構造要素Kに接続される連結部材2と、を備えている。本実施形態の梁ユニットUは、工場や施工ヤードなどにおいて製作されるハーフプレキャスト部材であり、梁の一部を構成する。
梁本体1は、プレストレスが導入された鉄筋コンクリート構造であり、図2の(a)に示すように、複数の上端筋(梁主筋)1a,1a,…と、上端筋1a群の下方に配筋された複数の下端筋(梁主筋)1b,1b,…と、複数のあばら筋1c,1c,…と、コンクリート部1dとを含んで構成されている。
上端筋1aは、梁本体1の全長に亘って配筋されている。上端筋1aの位置、本数、公称径、強度などは、梁ユニットUに要求される曲げ強度等に応じて適宜変更されるものであるが、本実施形態では、上下2段に配筋されている(本実施形態では、各段につき二本ずつ合計四本)。なお、下段の上端筋1a,1aは、コンクリート部1dに埋設されているが、上段の上端筋1a,1aは、コンクリート部1dの上方に配筋されており、コンクリート部1dの上側に場所打ちコンクリートSを打設するまで露出している。
下端筋1bは、高強度鉄筋からなり、梁本体1の全長に亘って配筋されている。本実施形態の下端筋1bは、コンクリート部1dにプレストレスを導入するためのプレストレス導入用鋼材(緊張材)を兼ねている。下端筋1bの位置、本数、公称径、強度などは、梁ユニットUに要求される曲げ強度等に応じて適宜変更されるものであるが、図2の(b)および(c)に示すように、本実施形態では、上下2段に配筋されていて(本実施形態では、各段につき二本ずつ合計四本)、いずれの位置の下端筋1bもコンクリート部1dに埋設されている。
あばら筋1cは、上端筋1a群と下端筋1b群とを取り囲むように配筋されている。あばら筋1cの上部は、コンクリート部1dの上面から突出していて、コンクリート部1dの上側に場所打ちコンクリートSを打設するまで露出している。なお、連結部材2によって囲まれた部位においては、コンクリート部1dの内部(連結部材2の内側)にあばら筋1cを配筋する(図2の(a)および(c)参照)。
コンクリート部1dには、プレストレスが導入されている。コンクリート部1dの長手方向の端部(連結部材2に囲まれた部位)の高さ寸法および幅寸法は、その他の部位(以下、「一般部」という。)よりも小さくなっている。本実施形態では、コンクリート部1dの端部の上面を一般部の上面よりも一段下がった位置に設けるとともに、端部の下面を一般部の下面よりも一段上った位置に設けることで、コンクリート部1dの端部の高さ寸法を一般部の高さ寸法よりも小さくしており、コンクリート部1dの二つの側面のうちの一方(本実施形態では、他の梁ユニットUに対向する側面)の端部に段差を設けることで、コンクリート1dの端部の幅寸法を一般部の幅寸法よりも小さくしている。なお、本実施形態においては、コンクリート部1dの断面形状を縦長の長方形としているが、断面形状を限定する趣旨ではない。
連結部材2は、図2の(a)に示すように、梁本体1の長手方向の端部に固着される部位(図2の(c)参照)と、コンクリート部1dの端面から構造要素Kに向って延出する部位(図2の(d)参照)とを備えている。本実施形態の連結部材2は、断面コ字状を呈する鋼製の部材であり、コンクリート部1dの上面に固着される上板部2aと、コンクリート部1dの下面に固着される下板部2bと、コンクリート部1dの一方の側面(本実施形態では、他の梁ユニットUに対向する側面)に固着される側板部2cとを備えている。
上板部2aは、コンクリート部1dの上面に設けられた段差と同じ厚さ寸法を有し、上板部2aの上面は、コンクリート部1dの一般部の上面と面一になる。上板部2aの下面(連結部材2の内周面)には、コンクリート部1dに埋設されるせん断伝達部材3a,3a,…が突設されている。せん断伝達部材3aは、コンクリート部1dと上板部2aとの付着強度を増大させる役割を担うものであり、本実施形態では、スタッド溶接により上板部2aに固着されたスタッドボルトからなる。また、上板部2aの上面には、その上側に打設される場所打ちコンクリートSとの付着強度を増大させるためのせん断伝達部材3e,3e,…が突設されている。なお、せん断伝達部材3a,3eとして、鉄筋や孔あき鋼板等を使用しても差し支えない。
下板部2bは、コンクリート部1dの下面に設けられた段差と同じ厚さ寸法を有し、下板部2bの下面は、コンクリート部1dの一般部の下面と面一になる。下板部2bの上面(連結部材2の内周面)には、コンクリート部1dに埋設されるせん断伝達部材3b,3b,…が突設されている。せん断伝達部材3bは、コンクリート部1dと下板部2bとの付着強度を増大させる役割を担うものであり、本実施形態では、スタッド溶接により上板部2aに固着されたスタッドボルトからなる。なお、せん断伝達部材3bとして、鉄筋や孔あき鋼板等を使用しても差し支えない。
側板部2cは、コンクリート部1dの側面に設けた段差よりも小さな厚さ寸法を有し、図2の(c)に示すように、他の梁ユニットUの連結部材2の側板部2cと隙間をあけて対向する。側板部2cのコンクリート部1d側の側面(連結部材2の内周面)には、コンクリート部1dに埋設されるせん断伝達部材3c,3c,…が突設されている。せん断伝達部材3cは、コンクリート部1dと側板部2cとの付着強度を増大させる役割を担うものであり、本実施形態では、スタッド溶接により側板部2cに固着されたスタッドボルトからなる。なお、せん断伝達部材3cとして、鉄筋や孔あき鋼板等を使用しても差し支えない。
このような形態の梁ユニットUは、図示せぬ型枠内において上端筋1a、下端筋1bおよびあばら筋1cを配筋するとともに、下段の上端筋1aと上下段の下端筋1bの長手方向の端部を取り囲むように連結部材2を配置し(図2の(c)参照)、下端筋1bに緊張力(引張力)を付与した状態でコンクリート部1dの素となるフレッシュコンクリートを打設して硬化させることで得ることができる。なお、図示は省略するが、プレストレス導入用鋼材であるPC鋼線やPC鋼棒をコンクリート部1dに配置し、ポストテンション方式またはプレテンション方式によりプレストレスを導入しても差し支えない。
次に、構造要素Kの構成を説明する。図1に示すように、構造要素Kは、柱4と、この柱4から梁ユニットUに向って張り出すブラケット5と、柱4と図示せぬ他の柱との間に架設される桁6とを含んで構成されている。
柱4は、角形鋼管からなり、図3の(a)にも示すように、その側面には、ダイアフラム4a,4bや接続プレート4cが突設されている。なお、本実施形態では、角形鋼管からなる柱4を例示するが、柱4の構成を限定する趣旨ではない。図示は省略するが、鉄筋コンクリート構造、鉄骨鉄筋コンクリート構造、充填型若しくは被覆型の鋼管コンクリート構造、鉄骨構造の柱4としても差し支えない。
ブラケット5は、図3の(c)に示すように、柱4と梁ユニットUとの間に介設される部材であって、例えば、H形鋼、I形鋼、溝形鋼といった鋼製の形材からなり、梁の一部を構成する。ブラケット5の先端部には、図3の(b)にも示すように、梁ユニットUに接続される接続部5dが形成されている。接続部5dは、ブラケット5の素となる形材の上下のフランジ5a,5bを切除することで形成したものであり、ウェブ5cと一体になっている。ブラケット5の上面には、その上側に打設される場所打ちコンクリートSとの付着強度を増大させるためのせん断伝達部材5e,5e,…が突設されている。せん断伝達部材5eは、溶接等の手段によりブラケット5に固着されている。
図1に示す桁6は、H形鋼やI形鋼といった鋼製の形材からなる。なお、桁6の構成を限定する趣旨ではない。
次に、梁構造Bと構造要素Kを含む柱梁架構の構築方法を説明する。この柱梁架構は、異種の構造(本実施形態ではプレストレストコンクリート構造と鋼構造)を組み合わせた複合構造となる。また、梁構造Bとブラケット5とを含んで構成される「梁」は、異種の構造を組み合わせた複合構造の梁となる。なお、図3においては、間隔をあけて配置される二つの構造要素K,Kのうちの一方のみを図示し、他方の図示を省略している。
まず、柱4を立設するとともに(図3の(a)参照)、柱4にブラケット5を接続する(図3の(b)参照)。柱4にブラケット5を接続する場合には、柱4の接続プレート4cにブラケット5のウェブ5cを沿わせつつ、柱4のダイアフラム4a,4bにブラケット5のフランジ5a,5bの端面を溶接し、かかる状態で接続プレート4cとウェブ5cとをボルト接合や溶接等の手段により接合すればよい。
次に、図示したブラケット5とこれに対向する図示せぬ他方のブラケット(構造要素)との間に、梁ユニットUを架設する(図3の(c)参照)。ブラケット5に梁ユニットUを接続する場合には、ブラケット5の接続部5dの側面に連結部材2の側板部2cを沿わせつつ、ブラケット5のフランジ5a,5bの端面に連結部材2の上板部2aおよび下板部2bの端面を突き合わせ、かかる状態で接続部5dと側板部2cとをボルト接合や溶接等の手段により接合すればよい。
なお、本実施形態では、二つの梁ユニットU,Uを幅方向に併設し(図2の(b)および(c)参照)、一方の梁ユニットUの連結部材2と他方の梁ユニットUの連結部材2とを、接続部5dを介在させた状態で連結する(図2の(d)参照)。すなわち、図2の(d)に示すように、ブラケット5の接続部5dの一側面に一方の梁ユニットUの側板部2cを沿わせつつ、接続部5dの他側面に他方の梁ユニットUの側板部2cを沿わせ、一方の梁ユニットUの側板部2cと他方の梁ユニットUの側板部2cとで接続部5dを挟みつつ側板部2c,2cと接続部5dを接合する。なお、図示は省略するが、側板部2cと接続部5dに施工用のボルト孔を別途設けておき、このボルト孔を利用して接続部5dの両側に梁ユニットU,Uを接続してもよい。
その後、図示せぬスラブ筋を配筋し、図3の(d)に示すように、梁ユニットUのコンクリート部1dおよび上板部2aの上側やブラケット5の上側などに場所打ちコンクリートSを打設し、梁の上層部とスラブとを一体に構築する。なお、梁ユニットUは、コンクリート部1dの上側に露出させた上端筋1aおよびあばら筋1c(図3の(c)参照)、並びに、連結部材2の上側に露出させたせん断伝達部材3e(図3の(c)参照)の作用により、場所打ちコンクリートSとの一体化が図られ、ブラケット5は、その上側に露出させたせん断伝達部材5e(図3の(c)参照)の作用により、場所打ちコンクリートSとの一体化が図られる。
なお、柱梁架構の構築手順は、適宜変更しても差し支えない。例えば、柱4を立設した後に、柱4にブラケット5を接続してもよいし、柱4にブラケット5を接続した後に、柱4を立設してもよい。また、梁ユニットUの連結部材2にブラケット5を予め接続しておき、ブラケット5が接続された状態の梁ユニットUを柱4,4間に架設してもよい。
以上説明した本実施形態に係る梁ユニットUによれば、連結部材2の全部を梁本体1のコンクリート部1dに埋設した場合に比べて、プレストレスを導入する際に使用する下端筋1bの位置や本数等が制約され難くなる。つまり、梁ユニットUによれば、プレストレスを効率よく導入することができる位置に下端筋1bを配置することが可能になるので、例えば、梁本体1のロングスパン化を図ることが可能となる。
また、本実施形態においては、梁本体1のコンクリート部1dの三面(上面、下面、側面)を覆うことができる形態の連結部材2を使用しているので、コンクリートとの一体性が高まり、その結果、梁本体1の端部の耐力を向上させることが可能となる。
さらに、梁ユニットUによれば、連結部材2が鋼材で形成されているので、鋼材からなる構造要素K(ブラケット5)に簡易迅速に接合することが可能となる。
しかも、梁ユニットUによれば、連結部材2の内周面に固着したせん断伝達部材3a,3b,3cの作用により、梁本体1と連結部材2との一体性が高まるため、梁本体1の端部の耐力をより一層向上させることが可能となる。
また、梁ユニットU,Uを二個一組にした梁構造Bによれば、梁ユニットU一つ一つが小規模なものになるので、運搬等が容易になるとともに、大規模な設備投資が不要になる。
なお、本実施形態では、梁ユニットUがハーフプレキャスト部材である場合を例示したが、フルプレキャスト部材であっても差し支えない。
また、本実施形態では、梁ユニットUとブラケット5の接続構造として、連結部材2の側板部2cとブラケット5の接続部5dとを接合する形態を例示したが、適宜変更しても差し支えない。例えば、両者の接合部分を剛なものにする場合には、図4の(a)および(b)に示すように、連結部材2の上板部2aとブラケット5の上側のフランジ5aとを接合するとともに、連結部材2の下板部2bとブラケット5の下側のフランジ5bとを接合するとよい。なお、図4の(a)および(b)においては、連結部材2とブラケット5の境界部分を跨ぐように配置したスプライスプレート7,7,…を介して両者を接合する形態を例示しているが、溶接等により両者を接合しても勿論差し支えない。
また、本実施形態では、断面コ字状を呈する連結部材2を例示したが、連結部材2の形態を限定する趣旨ではない。図示は省略するが、連結部材を断面箱型(角筒状)とし、コンクリート部1dの四面(上面、下面および二つの側面)に連結部材2を固着しても差し支えない。また、連結部材を断面L字状として、コンクリート部1dの二面に連結部材2を固着しても差し支えないし、連結部材を平板状として、コンクリート部1dの上面、下面および側面の少なくとも一面に連結部材を固着しても差し支えない。
また、本実施形態では、ブラケット5を設けた形態を例示したが、ブラケット5を省略し、梁ユニットUを柱4に直接接続しても差し支えない。また、図示は省略するが、図1に示す桁6の側面に梁ユニットUを接続しても勿論差し支えない。
また、本実施形態では、梁ユニットU,Uを二個一組にして使用する場合を例示したが、図5の(a)〜(d)に示すように、一の梁ユニットUを単独で使用しても勿論差し支えない。なお、図5の形態においては、上板部2aと下板部2bと側板部2cとで囲まれた空間内にブラケット5の接続部5dを位置させている。
本発明の実施形態に係る梁ユニットおよびこれを利用した梁構造を示す斜視図である。 (a)は本発明の実施形態に係る梁ユニットおよびこれを利用した梁構造を示す側面図、(b)は(a)のX1−X1断面図、(c)は(a)のX2−X2断面図、(d)は(a)のX3−X3断面図である。 (a)〜(d)は本発明の実施形態に係る梁ユニットおよびこれを利用した 梁構造を含む柱梁架構の構築手順を説明する側面図である。 (a)は梁ユニットと構造要素の接続構造の変形例を示す側面図、(b)は(a)のX3−X3断面図である。 (a)は本発明の実施形態に係る梁ユニットの変形例を示す側面図、(b)は(a)のX1−X1断面図、(c)は(a)のX2−X2断面図、(d)は(a)のX3−X3断面図である。
符号の説明
B 梁構造
U 梁ユニット
1 梁本体
1d コンクリート部
2 連結部材
2a 上板部
2b 下板部
2c 側板部
3a,3b,3c せん断伝達部材
K 構造要素

Claims (3)

  1. 二つの構造要素間に架設される梁ユニットであって、
    プレストレストコンクリート製の梁本体と、
    前記構造要素に接続される連結部材と、を備え、
    前記連結部材は、前記梁本体の長手方向の端部のコンクリート部に配置されており、
    前記連結部材が、前記梁本体のコンクリート部の上面、下面および側面のうちの少なくとも一面に固着されていることを特徴とする梁ユニット。
  2. 前記梁本体の長手方向の端部におけるコンクリート部の高さ寸法および幅寸法は、当該端部以外の部位である一般部におけるコンクリート部の高さ寸法および幅寸法よりも小さく、
    前記連結部材が、前記端部におけるコンクリート部の上面に固着される上板部と、前記端部におけるコンクリート部の下面に固着される下板部と、前記端部におけるコンクリート部の側面に固着される側板部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の梁ユニット。
  3. 前記連結部材にせん断伝達部材が固着されており、
    前記せん断伝達部材が、前記コンクリート部に埋設されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の梁ユニット。
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