JPS6234985A - 炭素材用ピツチの製造方法 - Google Patents

炭素材用ピツチの製造方法

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JPS6234985A
JPS6234985A JP17315685A JP17315685A JPS6234985A JP S6234985 A JPS6234985 A JP S6234985A JP 17315685 A JP17315685 A JP 17315685A JP 17315685 A JP17315685 A JP 17315685A JP S6234985 A JPS6234985 A JP S6234985A
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JP
Japan
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pitch
heat treatment
pressure
temperature
raw material
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Pending
Application number
JP17315685A
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English (en)
Inventor
Masakatsu Ota
大田 正勝
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は炭素材、特に炭素繊維の製造に適した特定の性
状を有するピッチを生産性よく製造する方法に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕炭素
繊維はポリアクリロニトリルを原料とする方法のほかに
、石油系ピッチを原料とし、これを熱処理して得た光学
的異方性ピッチを紡糸し、さらに焼成して製造する方法
が従来から数多く提案されている。
しかし、この石油系ピッチを原料とする方法では、熱処
理温度が低いと重質化に長い時間を要し、また、熱処理
温度が高すぎると重質化する前に原料が蒸発して収率の
低下を招くという問題があった。
そこで、本発明者は上記従来技術の問題点を解消し、短
時間で生産性よく炭素材用のピッチを製造する方法を開
発すべく鋭意研究を重ねた。
〔問題点を解決するための手段〕
その結果、原料ピッチの熱処理を比較的高温下で二段階
に分けて行なうとともに、後段の熱処理を低い圧力下に
行なうことにより目的を達成できることを見出し、本発
明を完成するに至った。
すなわち本発明は、石油系重質油中の軽質油分を除去し
た原料ピッチを温度450〜550℃。
圧力60mmHg以上の条件下で第一段熱処理し、次い
で温度450〜550℃、圧力0.1〜501■Hgの
条件下で第二段熱処理することを特徴とする炭素材用ピ
ッチの製造方法を提供するものである。
本発明の方法に用いる原料ピッチは、石油系重質油から
軽質油分を除去したものであるが、ここで石油系重質油
としては、石油類の接触分解残渣油、熱分解残渣油ある
いは水素化分解残渣油などをあげることができる。
本発明の方法においては、このような石油系重質油を予
め減圧蒸留して、沸点約400’C以下(常圧換算)の
軽質油分を留去した残渣油を原料ピッチとして用いる。
なお、減圧蒸留に先立ち、重質油をフィルター等にて濾
過して、触媒などの固形物を除去しておくことが好まし
い。
本発明の方法では、まず上記原料ピッチを第一段熱処理
する。この第一段熱処理は温度450〜550℃、圧力
60IINHg以上、好ましくは温度460〜520”
c、圧力100 wswr Hg〜2 kg/ cm2
Gの条件下で行なわれる。なお、熱処理時間は特に制限
はなく状況に応じて適宜定めればよく、一般にはピッチ
中のトルエン不溶分の合壁が10〜40重量%になるま
で行なえばよい。しかし、通常は0.5分〜2時間、好
ましくは1分〜1時間である。
ここで第一段熱処理の温度が450℃未満では反応が遅
く熱処理に長時間を要し、生産性が低下する。一方温度
が550℃を超えると、コーキングが発生するので好ま
しくない。また、第一段熱処理の圧力が60inHg未
満では原料ピッチが蒸発し、収率が低下するので好まし
くない。
この第一段熱処理は短時間で行なうことが好ましいので
、スタティックミキサーなどを備えた管形反応器あるい
は薄膜蒸発器を用いると好都合である。
本発明の方法では、第一段熱処理によって生成した重質
化の進んだピッチ(主として等方性ピッチを含む)を第
二段熱処理することが必要である。
この第二段熱処理は、温度については第一段熱処理と同
様に450〜550℃とし、圧力については第一段熱処
理のときよりも低圧とずべきであって、通常は0.1〜
50++nHgの範囲において条件を設定して処理を進
行させる。また第二段熱処理のさらに好ましい条件とし
ては、温度460〜530℃、圧力0.5〜20龍Hg
である。なお、熱処理時間は特に制限はなく状況に応じ
て適宜定めればよく、第一段熱処理で生成した等方性ピ
ッチを多く含有する重質化ピッチの大部分が異方性ピッ
チとなるに充分な時間とすればよい。
この第二段熱処理において、温度が450℃未満では反
応が遅く熱処理に長時間を要し、生産性が低下する。一
方温度が550℃を超えると、コーキングが発生するの
で好ましくない。また、圧力が0.1mm)1g未満で
はピッチが蒸発しやすいため、収率の低下を招き、逆に
50m■Hgを超えると、軽質分の除去が不充分となり
分子量分布が広くなるので、得られる炭素繊維等の強度
が低下し好ましくない。
なお、この第二段熱処理には滞留時間分布の狭い反応器
、特に薄膜蒸発器を用いると好都合である。
本発明の方法にしたがって、原料ピッチに第一段熱処理
および第二段熱処理を行なえば、光学的異方性相の含有
量が80〜100%であり、かっキノリンネ溶分の含を
量が5〜60%、数平均分子量が800〜1500であ
るとともに、軟化点が260〜360℃である炭素材用
ピッチが、短時間で生産性よく製造される。
このようにして得られたピッチからピッチ系炭素繊維を
製造するには、常法によりまずこのピッチを紡糸し、次
いで不融化処理し、さらに焼成すればよい。
本発明の方法によって製造される炭素材用ピッチから得
られる炭素繊維等の炭素材は引張強度。
弾性率などのすぐれたものとなる。したがって、本発明
は炭素材料、特に炭素繊維をはじめ、炭素フィルム、フ
ィラメント、ヤーンなど各種炭素製品の製造に有利に利
用することができる。
C実施例〕 次に、本発明を実施例によってさらに詳しく説明する。
実施例1 石油精製における接触分解油の残渣油を減圧蒸留して、
沸点430℃以上(常圧換算)の残渣油ピッチ(比重1
.180.硫黄分1.05重量%。
残炭骨35.1重量%)を得た。この残渣油ピッチ30
gを反応容器(オー1−クレープ)に入れ、まず、大気
圧下、460℃にて15分間熱処理(第一段熱処理)を
行なった。この結果、トルエン不溶分の含有量が23重
量%のピッチ(等方性ピッチを多量に含有)が得られた
次いで、このピッチを圧力lNHgの減圧下で温度48
0℃にて3分間熱処理(第二段熱処理)を行なった。
上記第二段熱処理の結果、キノリンネ溶分含量7重量%
、数平均分子量1050.軟化点290℃であって、光
学的異方性相100%(偏光顕微鏡により確認)のピッ
チが得られた。また、このピッチの収量は12.6g、
収率は42%であった。
次に、この光学的異方性ピッチを、孔径0.5鶴のノズ
ルを用いて、338℃、 Q、 5 kg / cts
 ”Gの条件下で、引取速度700m/分にて紡糸した
が、糸切れはなく紡糸性は良好であった。得られた糸径
9.8μmのピッチ繊維を空気中において200℃から
350℃までの間を20分間か&Jて昇温して不融化し
た。続いて、不融化ピッチ繊維をアルゴン雰囲気中15
00℃において10分間焼成して炭素繊維を得た。得ら
れた炭素繊維は引張強度28Q kg / m”、弾性
率24 ton / ** 2であった。
実施例2 実施例1と同じ残渣油ピッチを原料ピッチとして用い、
第一段の熱処理条件を圧力大気圧、温度480℃2時間
10分間とするとともに、第二段の熱処理条件を圧力1
taHgの減圧下、温度520℃1時間2分間として処
理を行なった。
この結果、得られたピッチはキノリンネ溶分含量10重
量%、数平均分子量1100.軟化点320℃であって
、光学的異方性相含量100%のものであった。また、
ピッチの収量はl1g、収率は37%であった。
次にこのピッチを用いて実施例1と同様にして糸径9.
8μmの炭素繊維を得た。得られた炭素繊維は引張強度
290 kg/ms”、弾性率25 ton/mm”で
あった。
比較例1 実施例1と同じ残渣油ピッチを原料ピッチとして用い、
熱処理条件を50wHgの減圧下、温度440℃で時間
6時間として処理を行ない、一段反応で光学的異方性相
含量95%のピッチを得た。
このピッチはキノリンネ溶分含量63重量%、数平均分
子量1030のものであった。また、ピッチの収量は9
g、収率は30%であった。
比較例2 実施例1と同じ残渣油ピッチを原料ピッチとして用い、
第一段の熱処理条件を圧力大気圧、温度420℃1時間
5時間として処理を行ない、光学的異方性相含量30%
のピッチを得た。
次に、第二段の熱処理条件を圧力大気圧、温度440℃
2時間3時間として処理を行ない、光学的異方性相含量
100%のピッチを得た。
得られたピッチはキノリンネ溶分含量82重量%、数平
均分子量1200.軟化点350℃のものであった。ま
た、ピッチの収量は24g1収率は80%であった。
次にこのピッチを用いて実施例1と同じ紡糸ノズルによ
り紡糸したが、糸切れが頻繁に生じ、きわめて紡糸性に
劣るものであった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)石油系重質油中の軽質油分を除去した原料ピッチ
    を温度450〜550℃、圧力60mmHg以上の条件
    下で第一段熱処理し、次いで温度450〜550℃、圧
    力0.1〜50mmHgの条件下で第二段熱処理するこ
    とを特徴とする炭素材用ピッチの製造方法
JP17315685A 1985-08-08 1985-08-08 炭素材用ピツチの製造方法 Pending JPS6234985A (ja)

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JP17315685A JPS6234985A (ja) 1985-08-08 1985-08-08 炭素材用ピツチの製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102776014A (zh) * 2012-07-20 2012-11-14 天津大学 石油系高软化点纺丝沥青的制备方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57210018A (en) * 1981-06-15 1982-12-23 Mitsui Cokes Kogyo Kk Preparation of carbon fiber
JPS59196390A (ja) * 1983-04-22 1984-11-07 Agency Of Ind Science & Technol 炭素繊維用ピツチの製造方法

Patent Citations (2)

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