JPS62259856A

JPS62259856A - 無端フイルムへの印版貼付け方法およびこれを実施するための装置

Info

Publication number: JPS62259856A
Application number: JP61097484A
Authority: JP
Inventors: Kazumi Hasegawa; 長谷川　一美
Original assignee: Isowa Industry Co Ltd
Current assignee: Isowa Industry Co Ltd
Priority date: 1986-04-25
Filing date: 1986-04-25
Publication date: 1987-11-12
Also published as: GB8709891D0; IT1208402B; IT8767344A0; GB2189437A; FR2603524A1; US4735663A; GB2189437B; DE3713788A1; JPH0451350B2; FR2603524B1; CH670989A5

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野この発明は、無端フィルムへの印版貼付は方法およびこ
れを実施するための装置に関するものである。

従来技術第１４図に示すように、版胴の全円周寸法に制限される
ことなく、その印刷長を任意に変化させ得るヘルド式印
刷機が存在する。この印刷機では版胴１１と、該版胴１
１に対し軸間距離を調節し得るよう配置した調節胴１４
との間に、可撓性樹脂フィルムをベースとする無端ベル
ト３３が巻掛けられ、この無端ベルト３３に貼付けた印
版６８とプレスロール６５との挟圧作用により連続シー
ト７０への印刷を行なうものである。

発明が解決しようとする問題点前記ベルト式印刷機では、印版６８は可撓性のフィルム
ベース３３に貼合わされて版面が構成されるが、この印
版６８は該フィルムベース３３の所定位置に正確に貼付
ける必要がある。このため従来は、人手によりフィルム
ベース上に印版の貼付は位置を罫描き出し、この罫描か
れた位置に１枚ずつ印版を接着する作業を行なっている
。しかしこの作業は永年の熟練と勘とに頼るものであり
。

しかも位置合わせに長時間を要して極めて効率が悪く、
このために印刷準備段階における能率向上を阻害する大
きなネックになっていた。

発明の目的この発明は、前述したベルト式印刷機において作業者の
経験と勘とに依存していた無端フィルムへの印版貼付は
作業を機械化し、精度の高い印版貼付けを熟練を要する
ことなく達成し得るようにすると共に、印刷準備時の段
取時間を短縮して。

作業能率の向上を図ることを目的として提案されたもの
である。

問題点を解決するための手段前記問題点を克服し、所期の目的を達成するため本発明
に係る方法は、軸心間距離を調節自在に構成した版胴と
調節胴とに巻付けられ、その表面上に縦方向に延在する
中心線が付された無端フィルムと、この無端フィルムの
下方に位置し１表面上に前記フィルムの中心線と垂直方
向に整列する縦基線と、この縦基線に対して直交する横
基線とが付された基板とを使用し、前記無端フィルムの
表面にその中心線と直交する第１基準線を罫描くと共に
、前記中心線に対して所要寸法離間させて平行に第２基
準線を罫描き、また無端フィルムの中心線と第２基準線
との間に設定される前記所要寸法に一致させて、基板上
の縦基線に対して平行に延在する第３基準線を設定し、
この第３基準線と横基線とにより画定される基板上の位
置に、裏面に接着手段を施した印版を裏返した状態で載
置し、無端フィルムの表面に罫描いた前記第１基準線を
基板表面上の横基線と垂直方向に整列させた後１版胴を
回転させて無端フィルム上の前記第１基準線を前記横基
線の真上に到来させ１次いで無端フィルムと基板とを相
対的に近接させて、この基板上に載置した印版の裏面を
接着手段を介して無端フィルムに接触させ、更に無端フ
ィルムを回転させると共に、これと同期して前記基板を
該フィルムの走行方向に向けて移動させる行程を、この
無端フィルムの第１基準線と横基線との接触域を中心と
して、無端フィルムの正転および逆転方向に夫々実施す
ることを特徴とする。

またこの無端フィルムへの印版貼付は方法を好適に実施
するため本発明に係る装置は、軸心間距離を調節自在に
配置した版胴と調節胴とを備え、縦方向に延在する中心
線を表面上に付した無端フィルムが巻掛けられて正逆方
向に回転駆動されるフィルム巻掛機構と、このフィルム
巻掛機構の下方に水平に配設され、水平方向への進退移
動および前記フィルム巻掛機構に向けて昇降移動可能で
。

かつ表面上に前記フィルムの中心線と垂直方向に整列可
能な縦基線と、この縦基線に対して直交する横基線とが
付されている印版載置用の透明基板と、前記透明基板の
下方に配設され、該基板上の縦基線に対して平行に近接
および離間移動可能な第３基準線と、フィルム巻掛機構
の上方にあって。

無端フィルムの中心線に対し直交する方向に移動可能な
罫描き機構とから構成したことを特徴とする。

実施例次に本発明に係る無端フィルムへの印版貼付は方法につ
き、これを実施する装置との関連において、好適な実施
例を挙げて図面を参照しながら以下説明する。

第１図は本発明に係る方法を好適に達成し得る一実施例
としての印版貼付は装置を、試し刷り用のプレスロール
装置と共に概略的に斜視状態で示すものであり、第２図
は第１図に示す両装置を並設状態で観察した一部切欠側
面図である。この第２図において、符号１は本発明の一
実施例に係る印版貼付は装置の全体を示し、符号２は、
プレスロール装置の全体を示している。このプレスロー
ル装置２は、印版貼付けの終了した無端フィルムを多色
刷りのため多数本準備した場合において、各フィルム毎
に印刷むらの有無を試し刷りして確認するのに必要とさ
れるものである。この印版貼付は装置１およびプレスロ
ール装置２は、レール３．３上に車軸４ａ〜４ｄおよび
車軸８ａ〜８ｄを介して載架され、一体的に該レール上
を移動し得るようになっている。

印版貼付は装置１は、殊に第１図から良好に判明するよ
うに、前記レール３，３に沿ってその外部両側に直立配
置した固定フレーム５，５間の固定位置に配設されるフ
ィルム巻掛機構６および罫描き機構７と、前記レール３
，３上に車軸８ａ〜８ｄを介して載架される台車３４上
に水平に配設される透明基板９と、この透明基板９の下
方に移動可能に配設される第３基準線りとから基本的に
構成されている。

（フィルム巻掛機構について）フィルム巻掛機構６の詳細を、第１図、第４図および第
５図に示す。例えば前述したレール３．３を挟んで対向
的に直立配置した両固定フレーム５゜５の上部に軸受１
０，１０が対向的に配設され、この軸受１０，１０に所
要直径の版胴１１が、回転軸１２を介して回転自在に支
持されている。また各固定フレーム５には、第４図に示
すように長矩形状の案内孔５ａが水平に開設され、軸受
を内装したスライダ１３が、この案内孔５ａ中に水平摺
動自在に嵌挿されている。このスライダ１３．１３の軸
受（図示せず）には、前記版胴１１より小径に設定した
調節胴１４が、その回転軸１５を介して回転自在に支持
されている。

第５図には、前記版胴１１に対して調節胴１４を近接離
間させて１側胴間の細心間距離を調節するための機構が
示されている。すなわちねじ軸１６が、前記案内孔５ａ
を介して固定フレーム５外方に突出しているスライダ１
３の一部に水平に螺挿され、このねじ軸１６の一端部は
、フレームＳに固着したブラケット１７に回転自在でか
つ軸方向移動不能に支持されている。また前記ねじ軸１
６の他端部近傍は、別のブラケット１８に回転自在でか
つ軸方向移動不能に支持されている。更に固定フレーム
５の頂部にモータ減速機１９が配設され、その出力軸２
０に固定したスプロケット２１と１両フレーム５．５間
に軸架した回転軸２２に固定したスプロケット２３との
間にチェノ２４が巻掛けられて、前記減速機１９からの
動力が前記回転軸２２に伝達されるようになっている。

この回転軸２２の各端部（第５図に一方の端部のみを示
す）にベベルギヤ２５が固定され、このベベルギヤ２５
は前記ねじ４１６の他端部に固定したベベルギヤ２６と
噛合して、該ねじ軸１６を正逆方向に回転駆動させ得る
構造にしてある。従って減速機１９を正逆何れかの方向
に回転させれば、その動力はねじ軸１６．１６に伝達さ
れ、該ねじ軸が螺挿されているスライダ１３．１３に軸
支される前記調節胴１４を、案内孔５ａ、５ａに沿って
水平に前後方向に摺動移動させる。これによって版胴１
１と調節胴１４との軸心間距離が、後述する無端フィル
ム３３の長さ寸法に合せて任意に調節することができる
。

フィルム巻掛機構６に対する駆動は、第４図および第５
図に示すように９版胴１１の回転軸１２を固定フレーム
５外方に突出させ、その端部に設けた平歯車２７を、フ
レーム外面に配設したモータ２９のピニオン３０に中間
歯車２８を介して噛、合させることにより与えられる。

なおこのモータ２９は、常には専ら版１１ｊ！１１を駆
動して、後述する無端フィルム３３を所要方向に走行さ
せるのに使用されるが、前記プレスロール装置２を使用
して試し刷りを行なう際には、フレーム５内方において
版Ｊ５！１１の回転軸１２に固定した平歯車３１をプレ
スロール６５に固定した大径の平歯車６７に噛み合わせ
ることにより、該プレスロール６５の回転もなし得るよ
うになっている。

前記版胴１１の円筒面における両端部近傍には、所定間
隔で円周方向にピン３２が多数突設してある。そして多
数の通孔３３ａが両側縁部に沿って平行に穿設された可
撓性樹脂シートからなるフィルム３３が、前記版胴１１
および調節胴１４に巻掛けられ、その各通孔３３ａを版
胴１１上の前記ピン３２に対応的に挿入させた状態で無
端接続されている。なおフィルム３３の端部間接続は、
例えば両面接着テープ（図示せず）により好適になされ
る。このように版胴１１および調節胴１４に巻掛けられ
る無端フィルム３３の外表面には、第６図に示すように
、そのフィルム幅の中央でかつ縦方向に延在して、中心
線Ｃが予め印刷等の手段により明確に付されている。

（基板およびその移動機構について）第１図および第２図に示す如く、前記フィルム巻掛機構
６の下方には、透明基板９が水平に配置され、この基板
９は所要のタイミングで、前記フィルム３３に対して昇
降並びに水平移動し得るようになっている。例えば、前
述した両固定フレーム５，５の内方に位置するレール３
，３上に、車輪８ａ〜８ｄを介して矩形状の台車３４が
走行自在に載架され、この台車３４の各隅角部付近に支
持座３５が夫々配設固定されている。また台車３４には
、４枚の側板を垂直配置してなる矩形状枠体３７が分離
可能に配置され、この枠体３７の荷重は１図示の如くＬ
字型ブラケット３８に取付けた歯車機構３９に螺挿した
垂直なねじ軸３６を、前記支持座３５に回転自在に着座
させることにより受ける構成になっている。なお歯車機
構３９およびねじ軸３６の動きについては、後に改めて
説明する。

前述した矩形状枠体３７の上方開口部には、例えば硬質
ガラスを材料とする透明基板９が水平に配設固定されて
いる。この透明基板９の外表面には、該基板９の上方に
位置する機構６に巻掛けたフィルム３３の中心線Ｃに対
して、垂直方向において整列する縦基線Ｘ（第６図参照
）と、この縦基線Ｘに対して直交する横基線Ｙとが、印
刷その他蝕刻等の手段によって明確に付されている。な
おこの縦基線Ｘおよび横暴、ｔｌＹは、その直交点が透
明基板９上の略中央部に位置するように付するのが好ま
しいが、これに限られるものではない。

枠体３７に担持された前記の透明基板９は、例えば次の
如き機構によって、昇降動および水平方向への移動がな
される。前述した如く矩形状枠体３７は１台車３４の隅
角部に夫々配置した支持座３５にねじ軸３６を着座させ
、このねじ軸３６（全部で４本ある）が歯車機構３９お
よびブラケット３８を介して当該枠体３７の荷重を支持
している。

この場合において、各隅角部に位置する合計４つの歯車
機構３９を一斉に駆動し、各ねじ軸３６を回転させるこ
とにより、枠体３７および基板９を台車３４に対して水
平状態を保持したままジヤツキアップ（上昇）およびジ
ヤツキダウン（下降）することが可能である。なお歯車
機＠３９は１例えば前記ねじ軸３６にケーシング中で固
定したウオームホイールに、図示の水平回転軸４０の各
端部に固定したウオールを噛合させることにより構成さ
れる。そして枠体３７内に配置した減速機４１からベル
ト・プーリを介して動力を別の回転軸４２に伝達し、こ
の回転軸４２の両端部に設けたベベルギヤ４３を、前記
水平回転軸４０の中央部に固定したベベルギヤ４４に噛
合させることによって、各隅角部に垂直に位置している
４つのねじ軸３６を一斉に回転駆動させ得るようになっ
ている。なおこの枠体３７およびこれに固定配置した透
明基板９の昇降ストロークは、第１１図（ａ）に示すよ
うに、該基板９上に載置した印版６８（後述）をフィル
ム３３に接触させるに足りる移動距離に設定される。

次に透明基板９を枠体３７を介して担持した台車３４は
、車輪８ａ〜８ｄによりレール３，３上を進退移動し得
るようになっている。その機構としては、例えば第１図
および第３図に示す如く、固定フレーム５の内側に配設
したブラケット４Ｓに、長尺のねじ軸４６の一端部が回
転自在でかつ軸方向移動可能に水平に支持されている。

このねじ軸４６は、その中間部分において、例えばプレ
スロール装置２の台車４７に設けたブラケット４８に螺
挿され、図示しない駆動源に接続して、正逆方向に選択
的に回転駆動されるようになっている。

なお透明基板９を備える台車３４と、プレスロール装置
２を担持する台車４７とは、第１図に示すように、ピン
４９を介して連結されるようになっている。すなわちピ
ン４９は台車４７の外側板に突設され、また基板９を備
える枠体３７に固定した連結板５０には縦方向にスリッ
ト５０ａが形成されている。そしてこのスリット５０ａ
中に前記ピン４９を臨ませることによって、枠体３７の
昇降動を許容しつつも１両台車３４．４７が連結状態で
一体的に走行し得るようになっている。

（第３基準線について）前記透明基板９の下方には１例えばピアノ線を緊張的に
張架してなる第３基準線り、（なお第１基準！Ｌ、およ
び第２基準線Ｌ２については後述）が水平に配設され、
この第３基準線り、は、透明基板９の上面に付した縦基
線Ｘに対して平行に近接移動および離間移動し得るよう
になっている。この第３基準ＭＬ、を、族基ａＸに対し
て平行に近接離間移動させるための機構としては１図示
しないが、例えば透明基板９の下方に２本のガイドレー
ルを水平かつ平行に対向配置し、夫々のレール上に摺動
自在に載架したスライダ間にピアノ線を張設すると共に
、前記スライダをワイヤおよびステッピングモータによ
り駆動する構成が提案される。なお第３基準線Ｌ３の存
在は、透明基板９の上方から透過して容易に確認し得る
ものである。

（罫描き機構について）次にフィルム巻掛機Ｍ！１６の上方に位置して、無端フ
ィルム３３表面上の適宜個所に第１基準線Ｌ１および第
２基準線Ｌ２を罫描くための機構７について説明する。

第１図および第４図に示すように、対向配置した両固定
フレーム５，５の間でかつフィルム巻掛機構６における
版胴１１の真上に、ガイド捧５１が水平に橋架され、こ
のガイド捧５１に、罫描き用のペン５２を支持したスラ
イダ５３が摺動自在に挿通支持されている０例えばこの
スライダ５３は、第４図に示す支持板５４を備え、この
支持板５４に先端を下方に指向させたペン５２が。

昇降可能にスライド棒５５を介して支持され、このスラ
イド棒５５はレバー５６の一端部に係着されている。ま
たレバー５６の他端部は、スプリング５７を介して、ソ
レノイド５８のプランジャに接続されている。そしてペ
ン５２は、常には前記スプリング５７の弾力により上昇
位置にあって。

版胴１１上の無端フィルム３３から離間しているが、指
令に応じて前記ソレノイド５８を電磁駆動することによ
り、ペン５２は下降してフィルム３３に当接するように
なっている。

ガイド捧５１に挿通支持されたスライダ５３は、図示し
ない駆動機構（例えばワイヤをプーリ掛けし。

このワイヤをステッピングモータにより駆動する機構）
により、ガイド捧５１に沿って移動されるようになって
いる。なおスライダ５３に対するペン５２の配設位置は
、このペン５２を下降させた際にペン先が版胴１１の外
周においてフィルム３３に当接し、このとき当該ペン５
２の中心延長線が回転軸１２の中心を通過するような位
置に設定される。この罫描き装置７では、第６図に示す
ように、ペン５２を版胴１１上の、フィルム３３に当接
させ、そのままスライダ５３をガイド捧５１に沿って移
動させることにより、当該フィルム３３の中心ｉｉｃに
対し直角な第１基準線Ｌ□を罫描くことができる。なお
この第１基準線Ｌ１を罫描くべき位置は、フィルム巻掛
機構６の版ＷＡＩＩを回転させて無端フィルム３３を移
動させることによって、フィルム３３上の任意の位置に
設定することができる。但し罫描き動作時は、フィルム
３３は停止させることは勿論である。

また第７図に示すように、フィルム３３の中心ＡＩＣに
対して所要距離αだけ、右または左に振れた位置にペン
５２を移動させ、次いでペン５２を下降させてペン先を
フィルム３３に当接させると共に１版胴１１を矢印方向
に回転させれば、フィルム３３上には、その中心線Ｃに
対して距離αだけ離間しかつ当該中心線Ｃと平行な第２
基準線り。

が罫描かれることになる。

（その他の付帯機構について）本願発明は、無端フィルムの定位置に印版を正確に貼付
けるための目的に向けて構成さハているが、その目的だ
けでなく、印版貼合わせ終了後に試し刷りもなし得るよ
うに、必要な機構が付帯されている。例えば第４図に示
すように、版胴１１に隣接しかつこれに沿ってインキパ
ン５９が配設され、このインキパン５９中にアニロック
スロール６０が昇降自在に臨んで、版胴１１に巻掛けた
フィルム３３に貼付けた印版６８に、フレキソインキの
転移をなし得るようになっている。このアニロックスロ
ール６０は、試し刷り時以外は不要なので、常にはフレ
ーム５の上方の待機位置に、前記インキパン５９と共に
上昇させ得るようになっている。すなわち固定フレーム
５上には、ギヤボックス７１が配置され、このギヤボッ
クス７１中に組込まれたウオーム６１に、ウオームホイ
ール６２が噛合するようになっている。前記ウオームホ
イール６２には垂直にねじ軸６３が螺挿され、ウオーム
ホイール６２の回転により、ねじ軸６３の下端部に取付
けたアニロックスロール６ｏが上昇および下降可能にな
っている。なお符号６４は。

アニロックスロール６ｏに付着するインキ量を調節する
ドクター刃を示す。

プレスロール装置２は、大径のプレスロール６５が台車
４７に回転自在に装架されている。このプレスロール６
５の全周長は、フィルム巻掛装・置６において版胴１１
と調節胴１４とを最大限層間させた状態で、筒胴間に巻
掛は可能な無端フィルム３３の全長に等しいか、これよ
り若干大きくなる程度の寸法に設定されている。なお第
２図において符号６６で示す歯車列は、試し刷り時にこ
のプレスロール６５を版Ｍ４１１の下方に位置させた際
に、フィルム３３に貼付けた印版６８との接触圧を調整
するための偏心駆動機構の一部を構成するものである。

また試し刷りのために、プレスロール６５を台車４７と
共にレール３上を移動させて、前記版胴１１の下に到来
させると、このプレスロール６５に同軸配置した大径の
平歯車６７が、版胴１１の回転軸１２に配置した前記平
歯車３１（第５図）と噛合して、当該プレスロール６５
に版胴１１の回転と同期した回転を付与するようになっ
ている。

（発明の作用）次にこの発明に係る無端フィルムへの印版貼付は方法に
つき、これを好適に実施し得る装置との関連において説
明する。なお本発明の実施に際して使用される印版６８
は、第８図（ｂ）に示すように、その裏面に中央部で直
角に交差する縦基線ｘ１および横基線Ｙ１が予め付され
ている。そしてこの印版６８を前記基板９上に裏返し状
態で載置した際に、該基板に設定される第３基準線しに
印版の縦基線Ｘ、を対応的に整列させ、また基板上の横
基線Ｙに印版の横基線Ｙを対応的に整列させることによ
って、該印版６８の基板９上での位置決めを可能にして
いる。また印版６８の裏面における所要位置には、該印
版６８を無端フィルム３３に接着するための手段として
１例えば両面接着テープ６９が貼付けられている。この
とき該テープ６９の接着面には、予め剥離紙が貼着され
ていて、使用の直前にこの剥離紙が剥がされるようにな
っている。

先ず第６図に示すように、フィルム巻掛機構６の版胴１
１上に位置する無端フィルム３３の表面に向けて罫描き
機構７のペン５２を下降させ、ガイド捧５１に沿ってス
ライダ５３を摺動させることにより、無端フィルム３３
の中心線Ｃと直交する第１基準線りを罫描く。この第１
基準線りは、最終的な印版貼付は時に、基板９に設けた
横基線Ｙと垂直方向に整列されるが、この罫描き段階で
は基板９との対応関係を考慮する必要はない。なお第１
基準線りが罫描かれるフィルム３３上の位置は、最初の
１枚目の印版６８に対しては任意の位置とされる。また
２枚目以降の印版６８に対しては、当該印版に先行する
印版６８の末端を基準として第１基準線りの罫描かれる
位置が決定される。

次いで第７図に示すように、無端フィルム３３の前記中
心線Ｃに対し所要寸法αだけ離間させて、平行に第２基
準線すを罫描く。すなわち罫描き機構７を駆動し、スラ
イダ５３をガイド捧５１に沿って摺動させることにより
、ペン５２の先端をフィルム３３の中心線Ｃから左また
は右に所要寸法αだけに間した位置に到来させる。その
後にソレノイド５８を電磁付勢してペン５２を下降させ
、版１１ｉ４１１上に位置するフィルム３３の表面に当
接させる。そして第５図に示すモータ２９を回転させて
１版胴１１を反時計方向に回転させることにより、無端
フィルム３３は同方向に移動されて。

該フィルムの中心線Ｃに対しαだけ離間した平行線であ
る第２基準線りが罫描かれることになる。

なおこの第２基準線りは、前記第１基ｍ！Ｌと交差する
ように罫描かれることは勿論である。

このように無端フィルム３３上に第１基準線りおよび第
２基準線りを罫描いた後、第７図に示すように、基板９
の下方に位置する第３基準線りを駆動し、この第３基準
線りを該基板９上の縦基線Ｘに対して平行に移動させて
、所要位置で停止させる。このときの第３基準線りの縦
葺ＭＸに対する芝間距離は、先の行程でフィルム３３の
中心線Ｃと第２基準線りとの間に設定された所要寸法α
に一致するよう制御される。なお前述した如く、無端フ
ィルム３３上の中心線Ｃと、基板９上の縦基線Ｘとは垂
直方向に整列しているから、フィルム３３上の第２基準
線すと、基板９上の第３基準線りとは、必然的に垂直方
向に整列することになる。この第３基準線りの移動は、
前述した無端フィルム３３上での第２基準線すの罫描き
の後に実施してもよいし、また第２基準線りの罫描きと
同期的に駆動制御するように構成してもよい。

次に第８図（ａ）および第８図（ｂ）に示すように、基
板９上の第３基準線Ｌ（基板を透過して視認し得る）と
横基線Ｙとにより画定される位置に１両面接着テープ６
９を貼付けた印版６８が、裏返した状態で載置される。

このとき印版６８の裏面には。

前述したように、その中央部において直角に交差する縦
基線Ｘ１および横基線Ｙ□が予め付されている。従って
印版６８を前記基板９上に裏返し状態で載置するに際し
て、該基板９に設定される第３基準線りに印版６８の族
基線Ｘ工を対応的に整列させ、また基板９上の横基線Ｙ
に印版６８の横基線Ｙ□を対応的に整列させることによ
って、該印版６８の基板９上での定位置決めが可能にな
る。なお印版６８を裏返し状態で基板９に載置した後は
。

該印版６８に貼付けた両面接着テープ６９から剥離紙を
剥ぎ取り、その接着面を露出させておく。

このように印版６８を基板９に載置した後に、第９図（
ａ）および第９図（ｂ）に示す如く、無端フィルム３３
の表面に罫描いた前記第１基準線りを。

基板９表面上に位置している横基線Ｙと垂直方向に整列
させる。この整列操作は、台車３４．４７にブラケット
４８を介して連結した前記ねじ軸４６を所要の方向に回
転させて、これら両台車３４゜４７を一体的にレール３
，３上で進退移動させることにより達成される。その後
に第１０図（ａ）および第１０図（ｂ）に示す如く、モ
ータ２９を回転して前記版胴１１を、例えば反時計方向
に１８０゜回転させることによって、無端フィルム３３
上に罫描いた第１基準ｍＬ１を、基板９上に位置してい
る前記横基線Ｙの真上に到来させる。この場合において
、透明基板９の下方にｆｉ７２を所要の角度で傾斜配置
しておき、無端フィルム３３の第１基準線りと基板９の
横基線Ｙとが垂直方向において整列しているかを、前記
鏡７２および透明基板９を介して視認し得るよう構成し
ておけば、更に好適である。なお符号７３は、照明用の
ライトを示す。

次いで第１１図（ａ）および第１１図（ｂ）に示すよう
に、基板９を無端フィルム３３に向けて水平に上昇させ
ることにより、基板９上に裏返し状態で載置した印版６
８の裏面を、接着テープ６９の接着面を介して無端フィ
ルム３３に接触させる。

このとき無端フィルム３３の第１基準線りと基板９の根
基、ｉ！Ｙ（更に厳密には、フィルム３３の第１基準線
りと印版６８の横基線Ｙ１）とは、線状に整列して合致
する。なお基板９の前記水平な上昇移動は、第１図およ
び第２図に示して説明した如く、台車３４の四隅角部に
夫々位置させた垂直ねじ軸３６を、減速機４１および歯
車機構３９により一斉駆動することにより達成される。

すなわちねじ軸３６の所要方向への回転により、このね
じ軸３６に歯車機構３９およびブラケット３８を介して
機械的に接続する枠体３７は１台車３４に対して水平に
ジヤツキアップされるものである。このとき枠体３７は
、前述のようにプレスロール装置２の台車４７に対し、
連結板５ｏのスリット５０ａに挿入したピン４９を介し
て垂直方向への移動可能に連結されている。従って当該
枠体３７および基板９は、プレスロール装置２とは独立
して上昇・下降するものである。

このように無端フィルム３３の第１基準線りと印版６８
の横基線Ｙ１とを整列させて、接着テープ６９の接着面
をフィルム３３に接着させた後、第１２図（ａ）および
第１２図（ｂ）に示す如く、版胴１１を反時計方向に回
転させて無端フィルム３３を図示方向に移動させる。ま
たこれと同期して、前記基板９を該フィルム３３の移動
方向に移動させることにより、印版６８はその横基線Ｙ
１を中心として左半分の部分が無端フィルム３３の所定
位置に貼付けられる。次いで第１３図（ａ）および第１
３図（ｂ）から判明するように、版Ｗｆ４１１を時計方
向に回転させて無端フィルム３３を図示方向に移動させ
、またこれと同期して基板９を該フィルム３３の移動方
向に移動させる。これにより印版６８は、その横基線Ｙ
１を中心として今度は右半分の部分が無端フィルム３３
の所定位置に貼付けられ、従って無端フィルム上の正確
な位置における完全な印版貼付けが終了する。なお基板
９に対するフィルム移動方向への移動は、前記ねじ軸４
６を所要の方向に回転させて１台車３４をレール３゜３
上で進退移動させることにより達成される。

前述の印版貼付は終了後は１台車３４の四隅角部に位置
する各垂直ねじ軸３６を、減速機４１および歯車機ｖＩ
ｔ３９により逆方向に一斉駆動して。

基板９を備えた枠体３７を水平に下降させて待機位置で
停止させておく。

（印版貼付は後のフィルムの試し刷りについて）このよ
うに印版貼付けの終了した無端フィルムについては、そ
の貼付は状態の確認のために、以下の手順で試し刷りを
行なうことができる。また多色印刷のために、同一配列
で印版貼付けを行なった無端フィルムを複数準備した場
合も、夫々のフィルム相互間で印刷むらが生じていない
かを確認するべく同様の試し刷りがなされる。

すなわち第４図に示すねじ軸６３を歯車作用下に回転さ
せ、当該ねじ軸６３に固定したアニロックスロール６０
を、フィルム巻掛機構６における版ｆｆ１ｌ付近の定位
置に到来させて、フレキソインキの転移を準備する。ま
た透明基板９および枠体３７を備えた台車３４をレール
３，３上において左方向に移動させ、前記フィルム巻掛
機構６の下方にプレスロール装置２を到来させる。この
ときプレスロール６５に同軸固定した平歯車６７は、フ
ィルム巻掛機構６の版胴回転軸１２に固定した平歯車３
１に噛合する。なおプレスロール６５の周面には、印刷
用の紙シートを貼付けておく。

この状態でモータ２９を駆動すれば、版胴１１およびプ
レスロール６５が同期的に回転され、無端フィルム３３
に貼付けた印版６８にアニロックスロール６０を介して
インキが転移されると共に、前記プレスロール６５に貼
付けた前記シートに所要の印刷が施される。このシート
における印刷状態を点検することにより、無端フィルム
における印版貼付は状態の確認、並びに多色印刷の場合
は夫々のフィルム相互間における印刷むらの有無を確認
することができる。

発明の効果このように本発明に係る無端フィルムへの印版貼付は方
法およびこれを実施するための装置によれば、従来人手
によっていた無端フィルムの所定位置への印版貼付けを
機械化して、熟練を要することなく貼付精度を向上させ
ると共に、印刷１１！備段階における作業効率を飛躍的
に向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る無端フィルムへの印版貼付は方法を
好適に実施するための装置の一実施例を示すものであっ
て、第１図は本発明に係る無端フィルムへの印版貼付は
方法を好適に達成し得る一実施例としての印版貼付は装
置を、試し刷り用のプレスロール装置と共に概略的に示
した斜視図、第２図は第１図に示す両装置を並設状態で
［察した一部切欠側面図、第３図は第２図に示した印版
貼付は装置とプレスロール装置とをレール上において移
動させるための機構を示す一部平面図、第４図は印版貼
付は装置の上部に設けられるフィルム巻掛機構およびア
ニロックスロールの昇降機構を概略的に示す一部切欠側
面図、第５図はフィルム巻掛機構における版胴と調節胴
との軸心間距離を調節するための機構を部分的に示す平
面図、第６図は版胴上に位置する無端フィルムの表面に
おいて罫描き機構のペンを移動させることにより、無端
フィルムの中心線と直交する第１基準線を罫描く手順を
示す概略説明図、第７図は無端フィルムの中心線に対し
所要寸法だけ離間させて、平行に第２基準線を罫描く手
順を示す概略説明図、第８図（ａ）はフィルム巻掛機構
における無端フィルム上に、第１基準線および第２基準
線を罫描いた状態を示す平面図、第８図（ｂ）は基板上
の第３基準線と横基線とにより画定される位置に、両面
接着テープを貼付けた印版を裏返した状態で載置した状
態を示す平面図、第９図（ａ）は無端フィルムの表面に
罫描いた第１基準線を、基板表面上に位置している横基
線と垂直方向に整列させた状態で示す概略側面図、第９
図（ｂ）は第９図（ａ）に示す無端フィルムと基板との
関係を左方向から［９した概略説明図、第１０図（ａ）
は版胴を反時計方向に回転させることによって、無端フ
ィルム上に罫描いた第１基準線を、基板上に位置してい
る横基線の真上に到来させた状態で示す概略側面図、第
１０図（ｂ）は第１０図（ａ）に示す無端フィルムと基
板との関係を左方向からＨ察した概略説明図、第１１図
（ａ）は基板を無端フィルムに向けて水平に上昇させる
ことにより、基板上に裏返し状態で載置した印版の裏面
を、接着テープの接着面を介して無端フィルムに接触さ
せた状態で示す概略側面図、第１１図（ｂ）は第１１図
（ａ）に示す無端フィルムと基板との関係を左方向から
Ｉ！察した概略説明図、第１２図（ａ）は版胴を反時計
方向に回転させて無端フィルムを移動させ、これと同期
して基板を該フィルムの移動方向に移動させることによ
り、印版を横基線を中心として左半分の部分を無端フィ
ルムの所定位置に貼付けた状態で示す概略側面図、第１
２図（ｂ）は第１２図（ａ）に示す無端フィルムと基板
との関係を左方向からａ祭した概略説明図、第１３図（
２）は版胴を時計方向に回転させて無端フィルムを移動
させ、これと同期して基板を該フィルムの移動方向に移
動させることにより、印版を横基線を中心として右半分
の部分を無端フィルムの所定位置に貼付けた状態で示す
概略側面図、第１３図（ｂ）は第１３図（ａ）に示す無
端フィルムと基板との関係を左方向から観察した概略説
明図、第１４図はベルト式印刷機の概略構成を示す説明
図である。６・・・フィルム巻掛機構　７・・・　罫描き機構９・
・・透明基板　　　　　１１・・・版胴１４・・・調節
Ｍ　　　　　３３・・・無端フィルム６８・・・印版　
　　　　　６９・・・接着手段Ｃ・・・中心線　　　　
　　Ｘ・・・縦基線Ｙ・・・横基線　　　　　　Ｌ・・
・第１基準線Ｌ・・・第２基準線　　　　ｂ・・・第３
基準線Ｘ□・・・縦葺ｉ　　　　　　Ｙｌ・・・横基線
１Ｇ、１０　　　　　　　　　　　　（。）（ｂ）　　
　　　　　　　　ＦＩＧ、“（ｂ）　　　　　　　　　
ＦＩＧ。Ｙ１　Ｙ−＼Ｌ３

Claims

【特許請求の範囲】

（１）軸心間距離を調節自在に構成した版胴（１１）と
調節胴（１４）とに巻付けられ、その表面上に縦方向に
延在する中心線（Ｃ）が付された無端フィルム（３３）
と、この無端フィルム（３３）の下方に位置し、表面上に前
記フィルム（３３）の中心線（Ｃ）と垂直方向に整列す
る縦基線（Ｘ）と、この縦基線（Ｘ）に対して直交する
横基線（Ｙ）とが付された基板（９）とを使用し、前記
無端フィルム（３３）の表面にその中心線（Ｃ）と直交
する第１基準線（Ｌ＿１）を罫描くと共に、前記中心線
（Ｃ）に対して所要寸法離間させて平行に第２基準線（
Ｌ＿２）を罫描き、また無端フィルム（３３）の中心線（Ｃ）と第２基準線
（Ｌ＿２）との間に設定される前記所要寸法に一致させ
て、基板（９）上の縦基線（Ｘ）に対して平行に延在す
る第３基準線（Ｌ＿３）を設定し、この第３基準線（Ｌ＿３）と横基線（Ｙ）とにより画定
される基板（９）上の位置に、裏面に接着手段（６９）
を施した印版（６８）を裏返した状態で載置し、無端フ
ィルム（３３）の表面に罫描いた前記第１基準線（Ｌ＿
１）を基板（９）表面上の横基線（Ｙ）と垂直方向に整
列させた後、版胴（１１）を回転させて無端フィルム（
３３）上の前記第１基準線（Ｌ＿１）を前記横基線（Ｙ
）の真上に到来させ、次いで無端フィルム（３３）と基板（９）とを相対的に
近接させて、この基板（９）上に載置した印版（６８）
の裏面を接着手段（６９）を介して無端フィルム（３３
）に接触させ、更に無端フィルム（３３）を回転させると共に、これと
同期して前記基板（９）を該フィルム（３３）の走行方
向に向けて移動させる行程を、この無端フィルム（３３
）の第１基準線（Ｌ＿１）と横基線（Ｙ）との接触域を
中心として、無端フィルム（３３）の正転および逆転方
向に夫々実施することを特徴とする無端フィルムへの印版貼付け方法。
（２）前記印版（６８）の裏面には、基板（９）上に位
置する第３基準線（Ｌ＿３）と横基線（Ｙ）とに対応的
に整列して、該印版（６８）の基板（９）上での位置決
めを可能とする縦基線（Ｘ＿１）および横基線（Ｙ＿１
）が予め付されている特許請求の範囲第１項記載の無端
フィルムへの印版貼付け方法。
（３）軸心間距離を調節自在に配置した版胴（１１）と
調節胴（１４）とを備え、縦方向に延在する中心線（Ｃ
）を表面上に付した無端フィルム（３３）が巻掛けられ
て正逆方向に回転駆動されるフィルム巻掛機構（６）と
、このフィルム巻掛機構（６）の下方に水平に配設され、
水平方向への進退移動および前記フィルム巻掛機構（６
）に向けて昇降移動可能で、かつ表面上に前記フィルム
（３３）の中心線（Ｃ）と垂直方向に整列可能な縦基線
（Ｘ）と、この縦基線（Ｘ）に対して直交する横基線（
Ｙ）とが付されている印版載置用の透明基板（９）と、前記透明基板（９）の下方に配設され、該基板（９）上
の縦基線（Ｘ）に対して平行に近接および離間移動可能
な第３基準線（Ｌ＿３）と、フィルム巻掛機構（６）の上方にあって、無端フィルム
（３３）の中心線（Ｃ）に対し直交する方向に移動可能
な罫描き機構（７）とから構成したことを特徴とする無端フィルムへの印版
貼付け装置。
（４）前記第３基準線（Ｌ＿３）は、透明基板（９）の
下方において該基板（９）上の縦基線（Ｘ）に対して平
行に近接および離間移動可能に配設したピアノ線として
構成される特許請求の範囲第３項記載の無端フィルムへ
の印版貼付け装置。
（５）前記透明基板（９）の下方には鏡（７２）が傾斜
配置され、無端フィルム（３３）の表面に罫描いた第１
基準線（Ｌ＿１）を透明基板（９）上の横基線（Ｙ）の
真上に到来させた際に、この第１基準線（Ｌ＿１）と横
基線（Ｙ）との垂直方向における整列状態を前記鏡（７
２）を介して視認し得るよう構成してある特許請求の範
囲第３項または第４項記載の無端フィルムへの印版貼付
け装置。