JPS62132924A - カルボキシル化フエニレンエ−テル樹脂およびその製造法 - Google Patents

カルボキシル化フエニレンエ−テル樹脂およびその製造法

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JPS62132924A
JPS62132924A JP61290318A JP29031886A JPS62132924A JP S62132924 A JPS62132924 A JP S62132924A JP 61290318 A JP61290318 A JP 61290318A JP 29031886 A JP29031886 A JP 29031886A JP S62132924 A JPS62132924 A JP S62132924A
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    • C08L71/10Polyethers derived from hydroxy compounds or from their metallic derivatives from phenols
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はフェニレンエーテル樹脂、およびより詳細(は
カルボキシル官能性をもつフェニレンエーテル樹脂を製
造するための改良法に関する。
ポリフェニレンエーテル樹脂(PPE)は以前から高温
熱可塑性樹脂として用いることが知られている。たとえ
ばPPOすなわちボ17 (2,6−シメチルー1.4
−フェニレンエーテル)ハ米114L’F第3,134
,753号および第3,306,874号明細書に記載
されている。より最近では米国特許第4.011,20
0号明細書に、改良された熱安定性をもつフエニレンエ
ーテ・ルコボリマー樹脂カ記載されている。これらの樹
脂は特に他のポリマーたとえばスチレン樹脂とさらにブ
レンドして使用するものとして、大幅に受入れられた(
たとえば米国特許第4,356,761号、第3.38
3,435号および第4,038,543号明細書に記
載されている)。ポリフェニレンエーテルは実質的に無
極性であり、従ってより極性の高い大部分の樹脂、たと
えばポリアミドおよびポリエステルとブレンドするのが
困難である。さらに各種の一般的強化材、たとえはガラ
ス繊維に対するPPE樹脂の付着性がしばしば乏しく、
PPE樹脂を適切に強化するためKはこの種の材料の表
面を改質する必要があろう。
PPE樹脂の無極性を改質する方法は知られている。官
能性コモノマーの使用、ならびに金属化、スルホ/化、
クロルメチル化およびこれに類する方法の採用が、この
種の樹脂に反応性官能基を導入するために報告されてい
る。あらかじめ製造されたポリフェニレン樹脂をスチレ
ン系モノマーおよび無水マレイン酸の組合せにより遊離
基開始剤の存在下で処理することか、米国特許第4,0
97゜556号明細書にポリフェニレンエーテル−スチ
レン−無水マレイン酸グラフトコポリマーを提供するも
のとして示されており、これらはポリアミドとのブレン
ドに有用であると述べられている。
無水マレイン酸を過酸化物の存在下で直接にフェニレン
エーテル樹脂に結合させる方法が特開昭59−6645
2号および59−59724号公報に示されている。こ
れらのマレエート化フェニレンエーテル樹脂とポリアミ
ドのブレンドもそこに示されており、これらのカルボキ
シル化樹脂はガラスに対する親和性が改良されていると
述べられている。
フェニレンエーテル樹脂およびポリアミドのカルボキシ
ル化に用いられる方法は有効であると思われるが、さら
に改良する必要がある。官能性コモノマーの使用による
か、または反応後におけるフェニレンエーテル樹脂の化
学的改質には付加的な、また経費のかかる処理工程な必
要とする。フェニレンエーテル樹脂の直接改質に関し℃
現在知られている方法は一般に溶融処理温度において長
い混合時間を必要とし、および/または遊離基化合物を
使用する必要がある。これらは樹脂の架橋および/また
は劣化を促進する傾向をもつ条件である。高温で長期間
混合することはエネルギー消費も高め、生産費を増大さ
せる。処理時間が実質的に短縮され、樹脂の架橋および
分解が最小限に抑エラれる、フェニレンエーテル樹脂を
直接カルボキシル化するための改良法が求められている
本発明方法は、フェニレンエーテル樹脂およびエチレン
性不飽和カルボキシル化合物の混合物を溶融処理するこ
とよりなる、フェニレンエーテル樹脂をカルボキシル化
するための改良法である。
本発明の目的に有用なフェニレンエーテル411脂(す
なわちPPE樹脂)には、2.6−ジアルキルフェノー
ルの酸化カップリングにより製造されるホモポリマー(
たとえば米国特許第3.30fi、874号明細書に示
されるもの)、および2.6−ジアルキルフェノールと
2.3.6−)リアルキルフェノールのコポリマー(米
国特許第4.011,200号明細書に記載されるもの
)の双方が含まれる。
一般に2.6−ジアルキルフェノール(たとえは2゜6
−シメチルフエノール)を、または2,6−ジアルキル
フェノールと2.3.6−トリアルキルフェノール(た
とえば2.3.6−ドリメチルフエノール)との混合物
を酸化カツプリングすることにより製造されろ。本発明
の実施に適したコポリマーを製造するには、2,3.6
− ) IJアルキルフェノールの割合は総ポリフェニ
レンエーテルに対し約2〜約50重量%の範囲であろう
。しかし、好ましいコポリマーは約2〜20重t%、よ
り好ましくは約2〜lOZ量%の2.3.6−トリアル
キルフェノール、およびこれに対応して約98〜約80
重量%、より好やしくに約98〜約90重景%の2.6
−ジアルキルフェノールからなるであろう。これらのホ
モポリマーおよびコポリマーを種々の酸化カブプリング
法により合成することが当技術分野で周知であり、この
種のポリマーが当技術分野で商業的に入手できる。
フェニレンエーテル樹脂のカルボキシル化は、フェニレ
ンエーテル樹脂とカルボキシル基を含trエチレン性不
飽和化合物(たとえば下記のカルボン酸、エステル、ア
ミド、イミド、無水物類)との混合物を溶融混合するこ
とにより行われる。無水マレイン酸、無水イタコン酸、
無水グルトン酸、無水シトラコン酸、無水テトラヒドロ
フタル酸など、ならびにそれらのカルボン酸、エステル
、アミドおよびイミド同族体、すなわちマレイン酸、イ
タコン酸、フマル酸、マレイン酸ジメチル、マレイミド
、テトラヒドロフタルイミドなど。本発明の目的に有用
なカルボキシル化合物はより広義には、反応性のエチレ
ン性炭素−炭素二重結合および反応性カルボキシル官能
基を共に備えたものと表わすことができる。
フェニレンエーテル樹脂とカルボキシル化合物は合わせ
て、一般の溶融配合装置、たとえば配合押出機などによ
り溶融処理されるであろう。少な(とも概念上は、フェ
ニレンエーテル樹脂を溶融混合し、次いでこれにカルボ
ン酸化合物を添加することが可能ではあるが、最も実用
的で好都合な処理法はこれらの成分を粉末および/また
はペレットとして十分にトライブレンドしてこれらの成
分の十分に混合された完全な分散物を得たのちこのトラ
イブレンドを溶融混合することであろう。外部加熱と共
に高い剪断力を施すことによって、さらに十分な各成分
の混合および樹脂成分の溶融が達成され、カルボキシル
化合物と樹脂の相互作用が行われるのに必要な条件が与
えられる。
本発明方法のカルボキシル化工程を実施する際には長い
混合時間を避けるべきである。フェニレンエーテル樹脂
は溶融温度が高い材料であり、十分に溶融混合するのが
困難である。600〜750’F (約316〜399
°C)の範囲の高い素材温度がPPE配合操作に際し一
般に用いられる。従って高剪断力混合装置、たとえば−
軸または二軸スクリュー型配合押出機が有効な溶融処理
のために一般に好ましい。この種の装置、特に二軸スク
リーー型配合押出機は高い剪断力および十分な混合によ
りPPE樹脂を迅速に溶融処理することができ、このた
め滞留時間が短縮され、従って苛酷な加熱条件に暴露さ
れる程度が低くなる。丁なわち樹脂の熱履歴が最小限に
抑えられる。加熱ロールミル、バンバリーミキサ−など
をこ坊の樹脂の配合に用いると長い混合時間を必要とし
、これにより樹脂の熱履歴が高まり、フェニレンエーテ
ル樹脂が架橋、ゲル化および/または酸化される可能性
がある。従って、このような不利な結果を避ける注意が
払われるならばこれらの装置を本発明の目的に用いても
よいが、これらの装置は好ましくはない。
この処理工程で製造されたカルボキシル化フェニレンエ
ーテル樹脂はそのままで、たとえばポリアミドとのアロ
イの調製に使用できる。しかしカルボキシル化合物とP
PE樹脂の相互作用が不完全であって、このためカルボ
キシル化ボリフェニレンエーテルが実質的な割合の未結
合カルボキシル化合物を未反応カルボキシル化合物とし
て、または低分子量の反応副生物として含有する可能性
がある。低分子量カルボキシル化合物(たとえば無水マ
レイン酸)は縮合ポリマー(たとえはポリエステルまた
はポリアミド)と溶融ブレンド条件下で不都合に相互作
用し、これらのポリマーを架橋させ、および/または鎖
の分断もしくはグラフト架橋反応によりポリアミドの分
子量を変える可能性がある。また低分子量のカルボキシ
ル化合物が存在する場合、これらはこの種の樹脂と共に
一般に用いられる可塑剤、抗酸化剤その他の添加物と相
互作用し、これによりそれらの有効性を低下させ、また
は破壊する可能性すらある。
従って低分子量のカルボキシル化合物が残存する場合、
これらを除去することか望ましい。未結合の低分子量化
合物が溶融処理に必要な温度で揮発性であるならば、こ
れらの化合物はカルボキシル化工程の途中またはのちに
、好ましくはベント式筐たは真空ベント式押出機により
溶融物を脱蔵させることによって容易に除去できる。あ
るいは、未結合カルボキシル化合物が存在する場合これ
らを別個の処理工程で、たとえば適切な溶剤を用いて抽
出するか、または樹脂を適切な溶剤に溶解したのち樹脂
を再沈澱させることにより除去することができる。
従ってカルボキシル化合物の使用量は、一部は選ばれた
個々のカルボキシル化合物に、またカルボキシル化工程
に用いられる溶融処理条件および装置に依存するであろ
う。一般にフェニレンエーテル樹脂に結合したカルボキ
シル化合物の水準は、フェニレンエーテル樹脂に対し約
0.05〜2重量%、好ましくは0.05〜約1.0重
量%、より好ましくは0.1〜約0.5重量%の範囲に
ある。この範囲以下の水準ではほとんど効果が認められ
ず、一方0.75重J#%よりもはるかに高い水準、特
に1.0重量%を越える水準では生成物から調製される
ポリアミドアロイの物理的特性が実質的に低下し、PP
E樹脂の劣化が若子認められる場合がある。
採用した溶融処理条件がカルボキシル化の促進にきわめ
て有効である場合、装入されるカルボキシル化合物の水
準はカルボキシル化PPEにおいて目的とするものとほ
ぼ等しいであろう。より効果が低いカルボキシル化処理
条件を採用する場合、特に脱蔵その他の処理工程を採用
し、生成した未結合の低分子量カルボキシル化合物をこ
れにより除去する場合、より高い水準のカルボキシル化
合物が装入されるであろう。ある種の目的のためには、
よりいっそう高い水草のPPEカルボキシル化を行い、
次いで得られたカルボキシル化樹脂を、後続のブレンデ
ィングのために望ましいカルボキシル化度をもつ樹脂を
得るのに十分な非カルボキシル化PPE樹脂と溶融ブレ
ンドする別法も望ましいであろう。
本発明方法により製造されたカルボキシル化フェニレン
エーテル樹脂は%にポリアミドとのアロイの調製に有用
である。これらのアロイはカルボキシル化フェニレンエ
ーテル樹脂をポリアミド樹脂とさらに配合することによ
って調製できる。
この種のアロイの調製に有用なポリアミドには、ナイロ
ン樹脂として広く知られている一般の射出成形可能なポ
リアミド樹脂が含まれる。これKは脂肪族ポリラクタム
、たとえばポリカプロラクタム(ナイロン6)、および
より高級の同族体、たとえばナイロン11およびナイロ
ン12、ならびに脂肪族ジアミンと脂肪族ジカルボン酸
から製造されるポリアミド、たとえばポリへキサメチレ
/セバクアミド(ナイロン6.10)、ポリへキサメチ
レンアジボアミド(ナイロン6、.6)などが共に含ま
れる。有用なポリアミドの他の例には非晶質および結晶
質の変種、強化ポリアミド、ならびに芳香族−脂肪族コ
ポリマー、ターポリマーおよびテトラポリマーが含まれ
る。これらの多糧多様なナイロン樹脂は周知であり、広
く市販されている。
カルボキシル化フェニレン樹脂とポリアミドの混合は一
般の溶融ブレンディング法のいずれによって行うことも
でき、これには配合押出機、バンバリーミキサ−、ロー
ルミルなどの使用が含まれろ。粉末状またはペレット状
の樹脂をトライブレンドし、次いで処理装置に供給する
か、あるいは樹脂成分の1種を溶融処理製雪中で溶融さ
せ、次いで残りの樹脂成分を所望により耐衝撃性改良剤
、追加の顔料、色素、充填材、安定材、抗酸化剤、滑剤
、可塑剤などと共に、熱可塑性樹脂配合技術の分野で慣
用されている実際に従って添加することにより混和する
ことかできる。
得られたアロイは著しいデラミネーションを示さない、
溶融加工しゃ丁い熱可塑性樹脂である。
従ってこれらの組成物は高度に架橋しておらず、なおか
つフェニレンエーテル樹脂とナイロンの単純な混合およ
び成形により得られる不相溶性混合物がもつ特性をいず
れも示さない。この組成物がこの時点で高度に相溶性の
成分のアロイであるか、あるいはナイロンとポリフェニ
レン成分のグラフトからなるグラフト樹脂であるかは分
かっていない。これらの組成物は有用な熱可塑性樹脂で
ある。
これらは成形技術の分野で周知でありかつ実施されてい
るように、充填材、強化繊維、顔料、難燃剤、酸化防止
剤、安定剤、可塑剤、加工助剤などの添加によりさらに
改質できる。特に有用なものは、適切な耐衝撃性改良剤
(特にポリフェニレンエーテル樹脂の耐衝撃性改良につ
き周知であり、慣用されるもの)の添加によりさらに改
質された組成物、たとえは耐衝撃性改良されたスチレン
樹脂、ブロックコポリマーエラストマー樹脂、オレフィ
ンポリマーなとである。これらの組成物は適切な樹脂、
たとえばスチレン樹脂をさらに配合することにより、ま
たポリアミド、ポリフェニレンエーテルなどをさらに添
加することにより、拡張することもできる。
本発明は以下の例を考慮に入れること罠よってより良く
理解されるであろう。これらは本発明を説明するための
ものであって、その限定ではない。
各側において下記の略号および用語を用いろ。
PEC=2.6−シメチルフエノール(95%)と2.
3゜6−ドリメチルフエノール(5%)のコポリマー、
実質的に米国特許第4,011,200号方法により製
造 H−PPE=2.6−シメチルフエノールのホモポリマ
ー、実質的に米国特許第4,011,200号方法によ
り製造 HDT=264P−s′z(約 18.6 kg/cy
i ) Kおけるたわみ温度、ASTM  D−648
゜ 衝撃強さ=アイゾツト衝撃強さ、ft 、 1lhz 
/ in(’に9−m/am  )ノツチ付、ASTM
D−256A(室温)。
滑剤=プルロニック F1a、エチレンオキシド/プロ
ピレンオキシドコポリマー、ワイアンドッテ・ケミカル
社から入手。
実施例1〜7 ポリフェニレンエーテル樹脂のカルボキシル化粉末状P
EC樹脂と種々の水準と無水マレイン酸のトライブレン
ドを、各成分をヘンシェルプレングー中で5分間中分に
混合することにより調製した。次いでこのトライブレン
ドを、1クイインチ(約4.4 cm )−軸スクリユ
ー配合押出機にスクリュー速度50 rpmならびてバ
レルおよびグイ温度600〜62 Q”F(約316〜
327°C)ならびに素材温度600〜625°F(約
316〜329°C)で供給し、混合物を溶融処理した
。樹脂のアリコート試料をクロロホルムに溶解したのち
イングロバノールで再沈澱させ、乾燥させ、FTIRに
より分析して、結合無水スレイン酸の存在を証明した。
L/C法による分析を採用して、カルボキシル化樹脂中
の遊離無水マレイン酸水準を測定した。表1に実施例1
〜7のカルボキシル化ポリフェニレンエーテル組成物を
、比較例Aのもの、すなわち無水マレイン酸の不在下に
同じ配合処加工程で処理したPEC樹脂と共にまとめる
表  I 倒置  123456 7A EC (重r) 10010010010010010010
0100装入した迦9代 スレイ閃稜 <MfWJ=)   0.10 0.25 0.50 
0.75 1.00  Zoo   3.00  0遊
離マレイン 酸(T’Pm)  *  *  10 40 − 66
51320 0注釈:無水マレイン酸=押出物中に存在
する未結合無水マレイン酸 * = 検出限界以下 低水準の無水マレイン酸を用いたPECのカルボキシル
化が遊離基発生剤の不在下で予想外に有効であることは
明らかであろう。しかし無水マレイン酸の(装入)水準
が高まると共に遊離の無水マレイン酸水準が実質的に高
まるのが認められる。
2重食部以上の水準では、得られる樹脂中の遊離無水マ
レイン酸量が実質的になる。
実施例8〜14 ポリアミドとカルボキシル化ポリフエニレ/エーテル樹
脂のアロイ 実施例1〜70カルボキシル化PEC樹脂を等重量のナ
イロン6.6と、1%インチ(約4.4 cm )の配
合押出機中でペレット化樹脂のトライブレンドの溶融混
合により溶融ブレンドした。押出物を細断し、3オンス
(約85g)のファン・ドルンスクリーー射出成形機に
より射出成形して試験片を得た。これらのアロイの組成
および物理的特性を表Hにまとめる。
ペレフ化した試料をまず90%蟻酸で抽出し、次いで熱
(100@C) )ルエンで抽出して極性および非極性
の可溶性樹脂成分を共罠除去することにより、各組成物
の不溶性成分を測定した。残りの不溶性残渣(ナイロン
6.6およびPECを含む架橋組成物と思われる)はさ
らに溶融加工できず、フィルムに溶融プレスすることが
できなかった。
不溶分の水準は無水マレイン酸(装入)水準約0.75
より下(実施例8〜10)ではきわめて低く、この水準
以上では急激に高まる。アロイの衝撃特性は無水マレイ
ン酸わずか0.25重量部の水準で最大に達し、最高(
3,0iiJHIS)の水準では著しく低下する。従っ
て、本発明方法によりフェニレンエーテル樹脂に取込ま
れた低水準の無水マレイン酸が合金に有用な特性を与え
、0.1本旨部程度の少量で衝撃強さに著しい改善が得
られることが明らかである。
比較例C−F 以下の比較例においては無水マレイン酸によるPEC樹
脂のカルボキシル化を実質的には実施例1〜7の方法に
より、ただし遊離基発生剤としての過酸化ジクミルを含
めて行った。次いで得られた組成物をナイロン6.6お
よびクラトン(Kraton)Gl 651耐衝撃性改
良剤と、実施例8〜15の方法により溶融ブレンドした
。組成およびそれらの物理的特性を表T[Iにまとめる
実施例16 本発明方法によりカルボキシル化したフェニレンエーテ
ル樹脂から調製された合金を比較のために示す。
これらのデータから、遊離基発生剤を比較例C−Eの場
合のようにカルボキシル化工程で、または比較例Fの場
合のようにポリアミドとのブレンドに際して使用するこ
とは衝撃特性に不利な影響を与え、比較的高い過酸化物
水準では著しい分解が生じることが明らかであろう。
本発明方法により製造されたカルボキシル化PPE樹脂
は、カルボキシル化工程で遊離基開始剤を用いる特開昭
59−66452号および59−58724号公報の方
法により製造されたものと比較して、実質的に改良され
た特性を示す、ポリアミドとのアロイを与えることが明
らかであろう。
実施例 17 米国特許第4,011,200号明細書に記載された重
合法により製造された2、6−シメチルフエノールのホ
モポリマー(H−PPE)を実施例1〜7で採用した方
法に従って、H−ppEtoox量部および無水マレイ
ンMo、5重量部を用いてカルボキシル化した。次いで
カルボキシル化H−PPE47.5重量部を47.5重
量部のナイロン6.6および5.01惜部の耐衝撃性改
良剤クラトンGと実施例15〜21の方法により溶融ブ
レンドした。押出物は平滑かつ延性であり、射出成形試
験片は2.5 、ft−1bs/’n (0,136k
g・m/c1n)(ノツチ付)のアイゾツト衝撃値を備
えていた。
実施例 18 PEC樹脂100重量部およびイタコン酸1.0重量部
をトライブレンドし、1%インチ(約4.4crn)−
軸スクリユー押出機中で溶融配合した。得られたカルボ
キシル化PEC樹脂50重量部を次いで配合押出機中で
50i!1−Ftr、部のナイロン6.6と溶融ブレン
ドし、平滑な延性の押出物を得た。この押出物を射出成
形して、アイゾツト衝撃値0.50ft−1bs/in
(0,027X/ ・m/Cm )をもつ試験片を得た
比較例 G イタコン酸の代わりに無水コハク酸1.0重量部を用い
て実施例18の方法を繰返した。カルボキシル化PEC
樹脂とナイロン6.6のブレンドは、−軸スクリユー押
出機で配合した際に相溶性の乏しい混合物を与えたに丁
ぎず、これを成形することはできなかった。281n1
Rの二軸スクリュー押出機中で配合てることによりわず
かに改善され、アイゾツト衝撃強さ0.21 ft−1
bzliル (0,011にシー1rL/crIT)(
ノツチ付)の試験片が得られた。
PEC100重量部当たり無水コハク酸1.0重量部お
よび過酸化ジクミル0.5重量部を用いてこの処理を繰
返した。この材料とナイロン6.6のブレンドは二軸ス
クリュー押出機で配合した際にきわめて粗な、もろい押
出物を与えた。
従ってエチレン性不飽和カルボキシル化合物のみがPP
E樹脂のカルボキシル化に有効であることは明らかであ
ろう。飽和同族体、たとえば過酸化化合物と共に用いた
場合ですら無効である。
従って本発明は、本質的にフェニレンエーテル樹脂10
0重量部、およびエチレン性゛ポ飽和カルボキシル化合
物0.05〜約2.0重量部、好ましくは0.1〜約1
.0本旨部からなる混合物を溶融混合することによるカ
ルボキシル化フェニレンエーテル樹脂製造のための改良
法、ならびに本発明方法により製造されたカルボキシル
化フェニレンエーテル樹脂であることは認められるであ
ろう。
(外4名)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)本質的にフェニレンエーテル樹脂およびエチレン
    性不飽和カルボキシル化合物よりなる混合物の溶融混合
    生成物である、カルボキシル化フェニレンエーテル樹脂
  2. (2)本質的にフェニレンエーテル樹脂100重量部お
    よびエチレン性不飽和カルボキシル化合物0.05〜1
    .0重量部よりなる混合物の溶融混合生成物であるカル
    ボキシル化フェニレンエーテル樹脂。
  3. (3)エチレン性不飽和カルボキシル化合物がカルボン
    酸無水物およびカルボン酸よりなる群から選ばれる、特
    許請求の範囲第2項に記載のカルボキシル化フェニレン
    エーテル樹脂。
  4. (4)カルボキシル化合物が無水マレイン酸である、特
    許請求の範囲第2項に記載のカルボキシル化フェニレン
    エーテル樹脂。
  5. (5)カルボキシル化合物がイタコン酸である、特許請
    求の範囲第2項に記載のカルボキシル化フェニレンエー
    テル樹脂。
  6. (6)本質的にフェニレンエーテル樹脂およびエチレン
    性不飽和カルボキシル化合物よりなる混合物を溶融混合
    してカルボキシル化フェニレンエーテル樹脂となすこと
    よりなる、カルボキシル化フェニレンエーテル樹脂の製
    造法。
  7. (7)本質的にフェニレンエーテル樹脂100重量部お
    よびエチレン性不飽和カルボキシル化合物0.05〜1
    .0重量部よりなる混合物を溶融混合してカルボキシル
    化フェニレンエーテル樹脂となすことからなる、カルボ
    キシル化フェニレンエーテル樹脂の製造法。
  8. (8)エチレン性不飽和カルボキシル化合物が本質的に
    カルボン酸無水物およびカルボン酸よりなる群から選ば
    れる、特許請求の範囲第7項に記載の方法。
  9. (9)カルボキシル化合物が無水マレイン酸である、特
    許請求の範囲第7項に記載の方法。
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