JPH07508550A - ポリフェニレンエーテル樹脂組成物を変性する方法 - Google Patents

ポリフェニレンエーテル樹脂組成物を変性する方法

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JPH07508550A JP6502896A JP50289693A JPH07508550A JP H07508550 A JPH07508550 A JP H07508550A JP 6502896 A JP6502896 A JP 6502896A JP 50289693 A JP50289693 A JP 50289693A JP H07508550 A JPH07508550 A JP H07508550A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ポリフェニレンエーテル樹脂組成物 を変性する方法 本発明は、シトラコンイミド化合物の存在下でポリフェニレンエーテル樹脂組成 物を変性する方法、該樹脂組成物の変性においてシトラコンイミド化合物を用い る方法、本方法により変性された樹脂組成物、及び変性樹脂組成物を含む物品に 関する。本発明方法の主な利点は、樹脂組成物のメルトフロー特性の改善である 。
ポリフェニレンエーテル樹脂は、比較的高い溶融粘度と融点を持つ高性能エンジ ニアリング熱可塑性樹脂である。
それらは、高温耐性を要求する多くの工業用途に有用であり、フィルム、繊維及 び成形品へと形成されうる。しかし、ポリフェニレンエーテル樹脂が大きな欠点 を有することが知られている。この樹脂の高い溶融粘度及び融点の故に、それら は高い成形温度及び成形圧力を必要とする。このことは、溶融加工において困難 さをもたらす。従って、これら樹脂自体又は組成物の溶融流動特性を改善する試 みがなされてきた。
たとえば、ヨーロッパ特許出願EP 0257486号は、ポリフェニレンエー テル樹脂の流動特性を改善するための方法においてマレイミドの使用を開示する 。ヨーロッパ特許出願EP O121974号は、押出条件下におけるポリフエ ニレンエーテル樹脂の分子量の増大を抑制するためにマレイミドを用いることを 開示する。明細書中の実施例は、変性された場合におけるポリフェニレンエーテ ル樹脂の溶融粘度の低下を示す。また、チバら、Int、 Pa1. Sci、  Techn、、第16巻、 N113.1989. pp25〜30は、マレ イミドがポリフェニレンオキサイドの溶融流動特性に影響することを開示する。
しかし、この文献によると、マレイミドは溶融混合プロセスの間にポリフェニレ ンオキサイドとのグラフト反応を行わない。
本発明に従い、ポリフェニレンエーテル樹脂組成物を変性する方法において、ポ リフェニレンエーテル樹脂組成物を、該樹脂組成物の融点より上でありかつ減成 温度より下の温度において、該樹脂組成物の溶融粘度を有意に低下させるのに有 効な量のシトラコンイミド系化合物と反応させることを特徴とし、該シトラコン イミド系化合物は式(1) により示され、ここでXは水素、01〜C18アルキル基、C−Cアルケニル基 、C−Cアルキニル基、C3〜Cシクロアルキル基、03〜C18シクロアルケ ニル基、C−Cシクロアルキニル基、C6〜C18アリール基、C−Cアラルキ ル基、07〜C3oアルカリール基、及びC−Cアルケンアリール基より成る群 から選ばれ、これら基のいずれも線状又は分枝状であることができ、かつ1以上 のアミノ、カルボキシ、シアノ、ハロゲン、エステル、オキシラン、エーテル、 ニトロ、ヒドロキシ及びアルコキシ基で置換されている又はされていないところ の方法が提供される。該シトラコンイミド系化合物の使用は、非変性ポリフェニ レンエーテル樹脂組成物及び従来知られている変性剤で変性されたポリフェニレ ンエーテル樹脂組成物と比べて、変性されたポリフェニレンエーテル樹脂組成物 の溶融流動特性の改善をもたらす。
本発明の変性方法の第2の利点は、官能基含有シトラコンイミド系化合物での変 性によりポリフェニレンエーテル樹脂組成物中に官能基を導入することである。
米国特許第4.654.405号明細書は、ポリフェニレンエーテル樹脂を、カ ルボン酸基を含むエチレン性不飽和化合物と溶融加工することによるポリフェニ レンエーテル樹脂のカルボキシル化を開示する。そのような化合物の例は、無水 マレイン酸、無水イタコン酸、無水グルコン酸、無水シトラコン酸、無水テトラ ヒドロフタル酸など、ならびにそれらのカルボン酸、エステル、アミド及びイミ ド誘導体、すなわちマレイン酸、イタコン酸、フマル酸、ジメチルマレエート、 マレイミド、テトラヒドロフタルイミドなどを包含する。無水マレイン酸、イタ コン酸及び無水コノ1り酸のみが、その特許明細書で例証されている変性剤であ る。
これら化合物は、ポリフェニレンエーテル樹脂組成物の変性において十分に機能 しないことが、令兄い出された。
米国特許第4.654.405号明細書で示唆された総ての可能な変性剤のうち 、シトラコンイミド類が、変性された樹脂の溶融流動特性を著しく改善する能力 の故に、他の化合物よりも驚く程優れていることを我々は見い出した。また、あ る官能基含有シトラコンイミド類は、溶融流動特性の改善に加えて、樹脂を官能 化するために使用できることを我々は見い出した。
1087100540号公報は、ポリフェニレンエーテル樹脂の官能化のために 、官能化マレイミドの使用を開示する。官能化プロセスの間の溶融粘度の低下は 示唆されていず、また本発明のシトラコンイミド類の使用も示唆されていない。
最後にドイツ特許出願DE 3540119号は、マレイミド化合物によるポリ フェニレンエーテル樹脂の変性を記述する。
広い式はシトラコンイミド化合物を包含するけれど、それらは特に開示されてい ず、また例示されていない。また、ポリスチレンなしのポリフェニレンエーテル 樹脂はマレイミド化合物の存在下で架橋され、溶融粘度の増大をもたらすと述べ られている。従って、その特許出願は、本発明とは逆の方向へと教示している。
シトラコンイミド類は、公知の化合物であり、下記文献に開示された方法のいず れによってでも調製できる。Mehtsschen、G、V、 とTimaer man、D、、llakromol、Che閤、 Chet。
27巻、 p 112(1964) ;及び0ishi、 T、、 Polym er Journal。
12巻、 &11. pp 799〜807 (1980)。これらの開示は、 引用することにより本明細書に組み込まれるものとする。
適当なシトラコンイミド類は、シトラコンイミド、及び置換シトラコンイミド類 たとえばN−(t−ブチル)シトラコンイミド、N−ペンチルシトラコンイミド 、N−(ドデシル)シトラコンイミド、N−(オクタデシル)シトラコンイミド 、N−(3−クロルプロピル)シトラコンイミド、N−カルボキシメチルシトラ コンイミド、2−シトラコンイミド酢酸、2−シトラコンイミドプロピオン酸、 2−シトラコンイミド−3−メチルブタン酸、N−5−カルボキシペンチルシト ラコンイミド、2−シトラコンイミドコハク酸、N−(2,3−ジヒドロキシプ ロピル)シトラコンイミド、2−シトラコンイミド−1,2−プロパンジオール 、N−t−ブチルトリオールシトラコンイミド、N−2−ヒドロキシエチルシト ラコンイミド、N−(アリル)シトラコンイミド、N−(オレイル)シトラコン イミド、N−(フルフリル)シトラコンイミド、1−シトラコンイミド−2−フ ェニルプロパン、N−(フェニル)シトラコンイミド、N−ベンジルシトラコン イミド、2−シトラコンイミド−4−メチル−フェノール、N−(4−ブロモフ ェニル)シトラコンイミド、4−シトラコンイミドアセチルベンゼン、N−4− カルボキシフェニルシトラコンイミド、4−シトラコンイミドニトロベンゼン、 4−シトラコンイミドフェノール、2−シトラコンイミドイソプロペニルベンゼ ン、2−シトラコンイミド−1−メチルエチルベンゼン、2−ントラコンイミド ーグルタル酸、N−エトキシカルボニルアミノシトラコンイミド、N−(4−フ ェニルアミノフェニル)シトラコンイミド、N−ジフェニルメチルシトラコンイ ミド、N−ジフェニルプロピルシトラコンイミド、及びこれらの組合せを包含す るが、これに限定されない。ポリフェニレンエーテル樹脂組成物に、シトラコン イミド系化合物のための先駆体を加えることによりシトラコンイミドをインサイ ッに形成することも可能である。たとえば、N−(t−ブチル)シトラコンイミ ドの代りに、無水シトラコン酸とt−ブチルアミン、又はN−(t−ブチル)シ トラコン酸アミド。
好ましくは、シトラコンイミド系化合物は、Rが06〜C18アリール、07〜 C3oアラルキル又は07〜C3oアルカリール基であるところの群から選ばれ る。より好ましくは、シトラコンイミド系化合物がN−ベンジルシトラコンイミ ド又はN−フェニルシトラコンイミドである。
本発明の別の実施態様において、RはC2〜C18アルケニル基でありうる。好 ましくは、シトラコンイミド系化合物は、N−アリルシトラコンイミドである。
N−アルケニルシトラコンイミド系化合物の使用は、ポリフェニレンエーテル樹 脂組成物の溶融流動特性の改善をもたらし、得られる変性された樹脂はシトラコ ンイミド系化合物中のN−アルケニル基に由来する不飽和基を有する。従って、 この変性ポリフェニレンエーテル樹脂組成物は、変性に続いて、たとえばフリー ラジカル開始剤の存在下で架橋されることができる。
本発明で用いられるシトラコンイミド系化合物は、組成物中のポリマー成分の合 計重量に対して0,1〜20重量%、好ましくは、0.5〜5.0重量%の量で 存在する。
本発明の変性方法の条件は、大体において慣用であり、当該分野で知られている 。本発明は、溶融流動特性の改善をもたらす変性剤とじてシトラコンイミド系化 合物の選択にあり、またポリフェニレンエーテル樹脂組成物の官能化にある。条 件は、下記のようであることができる。
ポリフェニレンエーテル樹脂組成物及びシトラコンイミド系化合物は、慣用の溶 融コンパウンド用装置たとえばコンパウンド用押出機などの中で一緒にされ、溶 融加工されることができる。フェニレンエーテル樹脂組成物を溶融混合し、次に これにシトラコンイミド系化合物を加える(たとえば射出成形プロセスにおいて )ことができるが、最も実用的かつ簡便な加工方法は、成分を完全にトライブレ ンドして成分の良く混合された完全な分散を作り、次にトライブレンド物を押出 機に通して溶融混合し、押出物を冷却し、切断してペレット又はタブレットとす ることである。
トライブレンディングは、室温ないしポリフェニレンエーテル樹脂組成物の融点 より下の温度で実施できる。押出温度は、樹脂組成物の融点と減成温度(劣化温 度)との間の範囲であり、好ましくは170〜350℃、より好ましくは240 〜300℃である。外部加熱と共に高い剪断プロセスの適用は、成分の完全混合 、ポリマー成分の溶融を達成し、そしてシトラコンイミド系化合物と樹脂組成物 の相互作用を達成するために必要な条件を提供する。
ポリフェニレンエーテル樹脂は、高融点物質であり、完全に溶融混合することが 困難である。従って、溶融加工の成功のために、高剪断混合装置たとえば一紬又 は二軸コンパウンド用押出機が一般に好ましい。そのような装置、特に二軸コン パウンド用押出機は、高剪断及び完全混合によりポリフェニレンエーテル樹脂を 迅速に加工でき、短い滞留時間を可能にする。これら樹脂組成物をコンパウンド するために、加熱ロールミル、バンバリーミキサ−などを用いることもできるが 、長い混合時間を必要とするかも知れない。このことは、ポリフェニレンエーテ ル樹脂組成物の架橋、ゲル化、及び/又は酸化をもたらしつる。従って、これら 装置は、そのような不都合な結果を避けるための注意が払われた場合に、本発明 の目的のために用いられる。
ポリフェニレンエーテル樹脂は、公知の化合物であり、たとえば米国特許第3. 306.874号、第3.306.875号、第3゜257、357号及び第3 .257.358号明細書に記載されている。
ポリフェニレンエーテル樹脂とは、ホモポリマー及び/又はコポリマーを包含す ると理解すべきである。ポリフェニレンエーテル樹脂は、たとえばポリ(2,6 −シメチルー1,4〜フエニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−エチル− 1,4−フエニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−〇−プロピルー1.4−) ユニしンエーテル)、ポリ(2,6−ジプロビルー1,4−フェニレンエーテル )、ポリ(2−エチル−6−ブロビルー1.4−フエニレンエーテル)、又はこ れらとたとえば2.3.6−ドリメチルフエノールとのコポリマーでありうる。
本発明に従うポリフェニレンエーテル樹脂組成物はまた、スチレン系物質たとえ ばポリスチレン又はゴム変性ポリスチレンを含むことができる。他の適当なスチ レン系物質は、置換されたスチレン系化合物から誘導されるポリマー及びスチレ ン系コポリマーたとえばスチレン−アクリロニトリルコポリマー、スチレン−ブ タジェンコポリマー、及びスチレン−アクリロニトリル−ブタジェンターポリマ ーである。ポリフェニレンエーテル樹脂は、任意の比でスチレン系物質と一緒に されつる。好ましくは、ポリフェニレンエーテル樹脂とスチレン系物質の比は、 1.20〜2o・1、より好ましくは1:5〜1(1:1である。
ポリフェニレンエーテル樹脂組成物はまた、ポリアミドを含むことができる。ポ リアミドは、ナイロン樹脂を包含し、脂肪族ポリラクタムたとえばポリカプロラ クタム(ナイロン−6)及びより高級な同族体たとえばナイロン−11及ヒナイ ロン−12、及び脂肪族ジアミンと脂肪族ジカルボン酸から形成されるポリアミ ドたとえばポリへキサメチレンセバカミド(ナイロン−6,10)、ポリヘキサ メチレンアジパミド(ナイロン−6,6)などを包含する。有用なポリアミドの 更なる例は、非晶質ならびに結晶質のもの、強化ポリアミド、及び芳香族−脂肪 族コポリマー、ターポリマー、テトラポリマーを包含する。この場合、用いられ るポリフェニレンエーテル樹脂は、公知の方法に従ってたとえば無水マレイン酸 により予め変性される。この変性は、樹脂をポリアミドと相容性にする。しかし 、この変性は、ポリフェニレンエーテル樹脂又は組成物の溶融流動特性の改善を もたらさない。本明細書の比較例が示すように、無水マレイン酸によるポリフェ ニレンエーテル樹脂の変性は、粘度の増大をもたらし、これは溶融流動特性の悪 化を意味する。
上記の成分に加えて、ポリフェニレンエーテル樹脂組成物はまた、該樹脂と組合 せて有用であると知られている補助物質、たとえば衝撃強度を改善する物質たと えばブロックコポリマー、ポリフェニレンエーテル樹脂に防炎性を与える物質、 及びフィラーたとえばガラス繊維、静電防止剤、顔料などを含むことができる。
本発明を、下記の実施例により更に説明するが、実施例はいかなる様式において も本発明を限定するものではない。
発明の範囲は、添付の請求の範囲により決められるべきである。
実 施 例 材 料 材料は、ポリフェニレンエーテル樹脂の 100部当りの部(phr)で示され る。
PPE= ポリ(2,6−シメチルー1.4−)ユニレンエーテル)(P P E 800 、 ゼネラルエレクトリックプラスチックス製)N−フェニルシトラコンイミド NBCI= N−ベンジルシトラコンイミド MCl−0D= N−オクタデシルシトラコンイミド MCI−A= N−アリルシトラコンイミド MCI−DP= N −(2,3−ジヒドロキシプロピル)シトラコンイミドMCI−CM= N−カルボキシメチルシトラコンイミドMCI−CP= N−5−カルボキシペンチルシトラコンイミドMCI−CPh= N−4−カルボキシフェニルシトラコンイミドMCI−GA= 2−シトラコンイミドグルタル酸 MCI−DPA= N−(4−フェニルアミノフェニル)シトラコンイミドMCI−DPhM= N−ジフェニルメチルシトラコンイミドMCI−DPP= N−ジフェニルプロピルシトラコンイミドMCI−D= N−ドデシルシトラコンイミド NPMI= N−フェニルマレイミド NBMI= N−ベンジルマレイミド 無水マレイン酸 MAIC= N−オクタデシルマレイン酸アミド 開始剤 Px30=2.3−ジメチル−2,3−ジフェニルブタン(Perk、adox  (商標)30、アクゾケミカルズ製)ppE組成物のコンパウンディング 特記なき限り、組成物の良好な均一性を保証すべくPPEは変性剤と室温で5〜 15分間トライブレンドされた。
PPE組成物の変性 種々の変性剤によるPPE組成物の変性は、ロールセンサーを含むRheoni x 600混合チャンバーを備えられた1laake Rheocord Sy stem 40を用いて実施された。反応時間は、30rpm、 290℃で1 5分間であった。最終トルクは、15分後に測定された。
実施例1〜6及び比較例A−D PPEが、従来技術に従うマレイミド系化合物及び本発明に従うシトラコンイミ ド系化合物により変性された。表1の結果から判るように、シトラコンイミド系 化合物の使用は、マレイミド系化合物の使用に比べて、最終トルクのより大きな 減少、すなわちPPHの溶融流動性の改善をもたらす。
表 1 N−フェニルシトラコンイミド(NPCI)にょるPPEの変性を、従来技術の 他の変性剤すなわちジブチルマレエート(DBM)及び無水マレイン酸(MAR )にょるPPEの変性と比較!、た。表2の結果が示すように、ジブチルマレエ ートによるPPEの変性は、シトラコンイミドによるPPEの変性に比べて最終 トルクのより小さい減少を結果した。無水マレイン酸の使用は、最終トルクの増 大をもたらし、粘度の増大(すなわちPPEの溶融流動性の悪化)を意味する。
表2 PPEに官能化シトラコンイミド系化合物を加えることによりPPEを変性した 。表3の結果は、最終トルクが官能化シトラコンイミド系化合物での変性により 著しく減少したことを示す。これら官能化シトラコンイミド系化合物はまた、そ れらが変性PPE中に官能基を導入するという更なる利点を与える。
表 3 実施例10及び比較例J PPEをN−アリルシトラコンイミドで変性しく実施例10a)、そして続いて 開始剤としてPx30を用いて架橋した(実施例10b)。表4の結果は、PP E中のPx30単独は、PPEの溶融粘度における増大に全く影響力を持たない (比較例J)ことを示す。しかし、PPEの変性におけるN−アリルシトラコン イミドの使用は、溶融粘度の著しい減少を結果する。続いて、Px30の添加は 、溶融粘度の増大を示し、PPEにグラフトされたシトラコンイミド化合物のア リル基がPx30により架橋されたことを示す。
表4 実施例11〜12 PPEとポリスチレン(ps)のブレンド(1: 1)及びPPEとポリアミド (P A ) (Noryl(商標)GTX、ゼネラルエレクトリックプラスチ ックス製)のブレンドが、本発明に従いN−フェニルシトラコンイミドにより変 性された。表5の結果から判るように、PPEを含むブレンドにおけるシトラコ ンイミド化合物の使用は、最終トルクの減少を結果し、従って、PPE組成物の 溶融流動性の改善をもたらす。
表5 PPEを、シトラコンイミド系化合物、官能化シトラコンイミド系化合物及び従 来技術の変性剤で変性した。表6の結果は、最終トルクが、従来技術の変性剤の 使用に比べて、シトラコンイミド系化合物(官能化されている又はされていない )での変性により著しく減少されることを示している。官能化シトラコンイミド 系化合物は、変性されたPPE中に官能基を導入するという更なる利点を与える ことも示されている。
表 6 ★=5分時点で測定されたトルク 実施例17〜20 PPEを、シトラコンイミド系化合物及び官能化シトラコンイミド系化合物で変 性した。表7の結果は、最終トルクがシトラコンイミド系化合物(官能化されて いる又はされていない)での変性により著しく減少されることを示している。官 能化シトラコンイミド化合物が、変性されたPPE中に官能基を導入するという 更なる利点を与えること実施例21〜22 変性の前にPPEとシトラコンイミド系化合物を160℃で1時間、空気中でト ライブレンドした。表8の結果は、最終トルクが、対照と比べてシトラコンイミ ド系化合物での変性により著しく減少されることを示す。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.ポリフェニレンエーテル樹脂組成物を変性する方法において、ポリフェニレ ンエーテル樹脂組成物を、該樹脂組成物の融点より上でありかっ減成温度より下 の温度において、該樹脂組成物の溶融粘度を有意に低下させるのに有効な量のシ トラコンイミド系化合物と反応させることを特徴とし、該シトラコンイミド系化 合物は 式(I) ▲数式、化学式、表等があります▼(I)により示され、ここでXは水素、C1 〜C18アルキル基、C2〜C18アルケニル基、C2〜C18アルキニル基、 C3〜C18シクロアルキル基、C3〜C18シクロアルケニル基、C3〜C1 8シクロアルキニル基、C6〜C18アリール基、C7〜C30アラルキル基、 C7〜C30アルカリール基、及びC7〜C30アルケンアリール基より成る群 から選ばれ、これら基のいずれも線状又は分枝状であることができ、かつ1以上 のアミノ、カルボキシ、シアノ、ハロゲン、エステル、オキシラン、エーテル、 ニトロ、ヒドロキシ及びアルコキシ基で置換されている又はされていないところ の方法。
  2. 2.RがC6〜C18アリール、C7〜C30アラルキル又はC7〜C30アル カリール基である請求項1の方法。
  3. 3.RがC2〜C18アルケニル基である請求項1の方法。
  4. 4.ポリフェニレンエーテル樹脂組成物がスチレン系物質を1:20〜20:1 の比で更に含んでいる請求項1〜3のいずれか一つに記載の方法。
  5. 5.ポリフェニレンエーテル樹脂組成物がポリアミドを更に含む請求項1〜3の いずれか一つに記載の方法。
  6. 6.シトラコンイミド系化合物が、組成物中のポリマー化合物の合計重量に基づ いて0.1〜20重量%の量である請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法。
  7. 7.変性された樹脂組成物が有効量のフリーラジカル開始剤を用いて架橋される 請求項3の方法。
  8. 8.請求項1〜7のいずれか一つに記載の方法により作られた、変性されたポリ フェニレンエーテル樹脂組成物。
  9. 9.請求項8に従う変性されたポリフェニレンエーテル樹脂組成物の少くとも一 種を含む成形品。
  10. 10.ポリフェニレンエーテル樹脂組成物を変性するために、下記式(I)で示 されるシトラコンイミド系化合物を用いる方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼(I)(ここでXは水素、C1〜C18アル キル基、C2〜C18アルケニル基、C2〜C18アルキニル基、C3〜C18 シクロアルキル基、C3〜C18シクロアルケニル基、C3〜C18シクロアル キニル基、C6〜C18アリール基、C7〜C30アラルキル基、C7〜C30 アルカリール基、及びC7〜C30アルケンアリール基より成る群から選ばれ、 これら基のいずれも線状又は分枝状であることができ、かつ1以上のアミノ、カ ルボキシ、シアノ、ハロゲン、エステル、オキシラン、エーテル、ニトロ、ヒド ロキシ及びアルコキシ基で置換されている又はされていないことができる)。
JP6502896A 1992-07-01 1993-06-29 ポリフェニレンエーテル樹脂組成物を変性する方法 Pending JPH07508550A (ja)

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EP92201967 1992-07-01
EP92201967.4 1992-07-01
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