JPS59230054A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPS59230054A
JPS59230054A JP10635883A JP10635883A JPS59230054A JP S59230054 A JPS59230054 A JP S59230054A JP 10635883 A JP10635883 A JP 10635883A JP 10635883 A JP10635883 A JP 10635883A JP S59230054 A JPS59230054 A JP S59230054A
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、耐衝撃性、柔軟性、耐熱性、成形性などがす
ぐれた樹脂組成物に関するものである。
近年、ポリアミド樹脂の絶乾時、あるいは低温における
衝撃強度を向上せしめ、過酷な使用条件に耐える材料を
得る目的でポリアミドと各種のポリオレフィンとの混合
物からなる成形用素材の開発が進められている。一方、
ポリオレフィンの耐熱性を改善し、高温雰囲気下におけ
る剛性、クリープ特性などを向上させることを目的とし
てポリオレフィンに対しポリアミド樹脂などの、いわゆ
るエンジニャリングプラスチックを配合する試みもなさ
、れている。しかしながら、一般にポリ′アミドとポリ
オレフィンはその極性、反応性が大きく異なるために相
溶性が乏しく、単に両者を押出機などで混練するだけで
は微細な分散構造を呈することができず、実用価値の高
い材料を得ることは困難である。この問題を克服し、ポ
リアミドとポリオレフィンが互いに緊密に混合した組成
物を得るための方′法として従来よく利用されてきた方
法はポリオレフィンにポリアミドとの反応点を付与する
目的でカルボン酸誘導体を導入し、この変性ポリオレフ
ィンとポリアミドを配合する方法である。(たとえば、
特公昭42−12546号公報、特公昭54−4743
号公報、特公昭55−44108号公報、特公昭56−
22468号公報、特公昭 57−22347号公報、
特開昭55−9661号公報、特開昭55−96−62
号公報、特開昭55−165952号公報、米国特許第
3845163号など) これらの先行例に示された方
法によれば反応性を有するポリオレフィンを利用するた
めに、確かにポリアミドと該変性ポリオレフィンからな
る混合物は微細分散構造を呈し、てポリアミドの衝撃強
度向上あるいはポリオレフィンの耐熱性改善という目的
が達成され′るが、反応を伴なうことが災いして特に射
出成形における流動性の低下を招いたり、局部的増粘が
成形品の表面外観を悪化せしめるという欠点を有するこ
とがわかった。
すなわち、ポリアミドの末端アミノ基または主鎖中の7
ミド基と反応し得るような官能基を有する変性ポリオレ
フィンよりポリアミドとは実質的に反応ゞせず、ポリア
ミドとの相溶性を増大せしめる効果を発揮するような官
能基を導入した変性ポリオレフィンの方が真に理想的で
あることが判明したのである。そこで、本発明者らは上
記したような目的を一挙に達成し、耐衝撃性、柔軟性、
耐熱性、成形性などが均衡してすぐれたポリアミドと変
性ポリオレフィンからなる樹脂組成物について鋭意検討
したところ、特定の官能基を導入した変性ポリオルフィ
ンが極めて効果的であり、広い組成範囲にわたって均一
微細な分散構造を有する組成物が得られることを見出し
、本発明に到達した。
すなわち、本発明は(ハ)ポリアミド樹脂5〜98重量
%および■下記(I)および/または(It)式で表わ
される官能基を変性ポリオレフィンの全構成成分のモル
数に対して0.001〜10モル%含有する変性ポリオ
レフィン95〜2重量%からなる樹脂組成物を提供する
ものである。
(式中、nは2〜IOの整数、Rは水素原子または有機
基を示す。) 上記(1)式、α)式で表わされる官能基を側鎖または
主鎖中に含有する変性ポリオレフィンは新規なポリマー
であり、ラクタム環が重合時、成形時においても開環し
ないで安定に存在するためポリアミドと実質的に反応せ
ず、かっ相溶性を増大せしめるという効果を極めて特異
的に発揮することができる゛。その理由は上記官能基は
イミド基またはアミド基を介してラクタム環が結合した
構造であり、ポリアミドの一部ともみなす仁とができる
ほどポリアミドと構造が相似しているために本発明の変
性ポリオレフィンはポリアミドと極めて相溶性に富んで
いる。そして、その結果、耐衝撃性、柔軟性、耐熱性、
流動性などが良好な樹脂組成物を得る仁とができる。
本発明で用いられる■ポリアミド樹脂はアミノ酸、ラク
タムあるいはジアミンとジカルボン酸から構成されるア
ミド結合を有する重合体全般を意味し、構成成分の例を
挙げると6−アミノカプロン酸、11−7ミノウンデカ
ンill、12−アミノドデカン酸、パラアミノメチル
安息香酸、などのアミノ酸、ε−カプロラクタム、ω−
ラウロラクタムなどのラクタム、テトラメチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミ
ン、ドデカメチレンジアミン、2.2.4−72.4゜
4−トリメチルへキサメチレンジアミン、5−メチルノ
ナメチレンジアミン、2,4−ジメチルオクタメチレン
ジアミン、メタキシリレンジアミン、パラキシリレンジ
アミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン
、1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、l−
アミノ−3−アミノメチル−3,5,5−)リメチルシ
クロヘキサン、3(4)、8(9)−ビス (アミノメ
チル)トリシクロ(5,2,1゜02.6〕デカン、ビ
ス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(3−メ
チル−4−アミノシクロヘキシル)メタン、2,2−ビ
ス(4−アミノシクロヘキシル)プロ゛パン、ビス(ア
ミノプロピル)ピペラジン、アミノエチルピペラジン、
α、ω−ジアミノポリオキシエチレン、α、ω−ジアミ
ノポリオキシブロビレンなどのジアミン、アジピン酸、
スペリン酸、アゼライン酸、セパシン酸、ドデカンニ酸
、テレフタル酸、イソフタル酸、2−クロロテレフタル
酸、2−メチルテレフタル酸、5−メチルイソフタル酸
、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、ヘキサヒドロテ
レフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、ジグリコール
酸などのジカルボン酸から選択することができる。特に
本発明で有用なポリカアミド樹脂はポリカプロアミド(
ナイロン6)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロ
ン66)、ポリへキサメチレンドデカミド(ナイロン6
10) 、ポリへキサメチレンドデカミド(ナイロン6
12)、ポリウンデカメチレンアジパミド(ナイロン1
16) 、ポリウンデカンアミド(ナイロン11) 、
ポリドデカンアミド (ナイロン12)、ポリトリメチ
ルへキサメチレンテレフタルアミド(ナイロンTMDT
)、ポリへキサメチレンイソフタルアミド(ナイロン6
I)、ポリビス(4−アミノシクロヘキシル)メタンド
デカミド(ナイロンPACM12)、ポリメタキシリレ
ンアジパミド(ナイロンMXD6)、ポリウンデカメチ
レンテレフタルアミド(ナイロンIIT)、ポリウンデ
カメチレンヘキサヒトロチレフクルアミド(ナイロンI
IT(H))およびこれらの共重合ポリアミド、混合ポ
リアミドなどである。ここで用いられるポリアミドは通
常溶融重合で製造され、重合度の制限は特になく、相対
粘度が2.0〜5.0の範囲内にあるポリアミドを任意
に選択できる。
本発明で用いる03)変性ポリオレフィンは下記式(1
)および/または式(川)で表わされる官能基を側鎖ま
たは主鎖中に含有するポリオレフィンである。
ここでnは2〜1oの整数、Rは水素原子または有機基
を示す。nは2.3.4.10のものが実用的であり、
工業的にはnが4のものが最も好ましい。
また、好ましいRの例としては、水素原子、炭素原子数
1〜4のアルキル基、フェニル基、およびベンジル基か
ら選ばれた基が挙げられる。
上記した官能基はカルボン酸基または酸無水物基にα−
アミノ−ω−ラクタム、N“−モノ置換アミノ−ω−ラ
クタムなどのラクタム誘導体を付加せしめ名ことによっ
てつくり出すことができる。
N“−モノ置換アミノ−ω−ラクタムの例としては、例
えば上記式(1)、(II)においてnが4の場合、α
−モノメチルアミノ−ε−カプロラクタム、a−モノエ
チルアミノ−ε−カプロラクタム、α−モノプロピルア
ミノ−ε−カプロラクタム、a−モノブチルアミノ−ε
−カプロラクタム、α−モノフェニルアミノ−ε−カプ
ロラクタム、α−モノベンジルアミノ−ε−カプロラク
タムなどが挙げられる。
本発明で用いるN“−モノ置換アミノ−ω−ラクタムは
重−合反応において不活性な基であり、本発明の組成物
の物性を損なわない置換基を含有していてもよい。
ポリオレフィンの側鎖または主鎖中へ上記官能基を導入
する方法は、α、β−不飽和カルボン酸またはその酸無
水物にα−アミノラクタム誘導体を付加させてN−ラク
タムアミドまたはN−ラクタムイミド化合物を調製し、
これをオレフィン単量体と共重合せしめたり、あるいは
ポリオレフィンにラジカル開始剤を用いてグラフト導入
することが可能である。またα、β−不飽和カルボン酸
またはその酸無水物を含有するポリオレフィンをあらか
じめ用意し、これにα−アミノラクタム訊導体を付加さ
せることによっても本、発明の変性ポリオレフィンを得
ることができる。ここで言うα。
β−不飽和カルボン酸またはその酸無水物の例ヲ挙げる
とアクリル酸、メタアクリル酸、マレイン酸、フマル酸
、イタコン酸、クロトン酸、メチルマレイン酸、メチル
フマル酸、メサコン酸、シトラコン酸、グルタコン酸、
マレイン酸水素メチル、マレイン酸水素エチル、フマル
酸水素メチル、イタコン酸水素メチル、無水マレイン酸
、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、エンドビシクロ
−[: 2.2.1 ) −5−へブテン−2,3−ジ
カルボン酸、エンドビシクロ−C2,2,1) −5−
へブテン−2゜3−無水ジカルボン酸などである。本発
明の変性ポリオレフィンを構成する他の成分はエチレン
、プロピレン、ブテン−1,ペンテン−1,4−メチル
ペンテン−il、4−へキサジエン、ジシクロペンタジ
ェン、2,5−ノルボルナジェン、5−エチル−2,5
−ノルボルナジェン、5−エチリデンノルボルネン、5
−(1’−プロペニル) −2−ノルボルネン、イソブ
チレン、ブタジェン、イソプレン、酢酸ビニル、スチレ
ン、塩化ビニル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソブ
チル、メタアクリル酸メチル、メタアクリル酸グリシジ
ル、メタアクリル酸亜鉛、アクリルアミドなどを挙げる
ことができる。特に本発明で有用な変性ポリオレフィン
は前記式(1)および/または式(1)で表わされる官
能基を側鎖または主鎖中に有するポリエチレン、ポリプ
ロピレン、エチレン/プロピレン共重合体、エチレン/
ブテン−1共重合体、エチレン/プロピレン/ 1.4
−へキサジエン共重合体、エチレン/プロピレン15−
エチリデンノルボルネン共重合体、エチレン/プロピレ
ン15−エチル−2,5−ノルボルナジェン共重合体、
エチレン/プロピレン/ジシクロペンタジェン共重合体
などである。
本発明の変性ポリオレフィンに含まれる前記式(りおよ
び/または式(1)で表わされる官能基の量は全構成成
分のモル数に対して0.001−1oモル%、好ましく
は0.01〜5モル%の範囲内にあることが必要で、官
能基量が0.001モル%未満ではポリアミド樹脂との
相溶性を改善する効果が不十分で緊密な混合状態を呈す
る組成物が得られないので好マシくナイ。一方、官能基
量が10モル%ヲ越えるとポリオレフィンの安定性が低
下し、ゲル化などの副反応が生起しゃすくなるので好ま
しくない。
変性ポリオレフィンの重合度については特に制限なく、
通常メルトインデックスが0.05〜50f/10分の
ものを任意に選択できる。なお、本発明の変性ポリオレ
フィンには前記式(1)および/または式(1)で表わ
される官能基を含有しない通常のポリオレフィンを少量
混合することも可能である。
本発明においては、変性ポリオレフィン中にポリアミド
の末端アミノ基または主鎖中のアミド基と反応し得るよ
うな官能基を有している必要はない。
そのような基を有していなくとも、本発明で用いる変性
゛ポリオレフィンは十分ポリアミドと相溶性があるため
である。
しかしながら、本発明の組成物の耐衝撃性、柔軟性、耐
熱性、流動性などが損なわれない範囲内で少量のアミド
基、アミノ基と反応し得るような官能基を含有していて
も差支えない。
本発明の樹脂組成物はポリアミド樹脂5〜98重量%、
好ましくは10〜95重量%および変性ポリオレフィン
95〜2重量%、好ましくは90〜5重量%の混合物か
ら構成される。ポリアミド樹脂と変性ポリオレフィンの
配合組成は上記範囲内で目的と用途に応じて選択できる
。一般にポリアミド樹脂が主たる構成成分の場合にはポ
リアミドの特徴を維持しながら耐衝撃性、柔軟性、耐屈
曲疲労性などが向上した樹脂組成物が得られ、逆に変性
ポリオレフィンが主たる構成成分の場合にはポリオレフ
ィンの耐熱性が改良された優れた性能の組成物を得るこ
とができる。特に従来技術に比べ本発明の樹脂組成物の
特徴は成形時の流動性が良好であり、表面外観が侵れた
成形品を製造することができる点にある。
ポリアミド樹脂および変性ポリオレフィンの混合方法は
特に限定されず、通常公知の方法を採用することができ
る。すなわち、ポリアミド樹脂、変性ポリオレフィンの
ペレット、粉末、細片など般的である。また、本発明の
ポリアミド樹脂と変性ポリオレフィンは互いに相溶性が
極めて良好であるので押出機を用いて混練することなく
成形時にポリアミド樹脂および変性ポリオレフィンをト
ライブレンドして射出あるいは押出などの成形する方法
も採ることができる。さらに、本発明で定義する前記式
(1)および/または式(It)で表わされる官能基は
ポリアミド樹脂とポリオレフィンとの溶融混線時に形成
することも可能である。すなわち、前記したようにポリ
オレフィンの側鎖または主鎖中に導入されたα、β−不
飽和カルボン酸またはその無水物とa−アミノ−ε−カ
プロラクタム誘導体との反応は容易に進行するので、ポ
リアミド樹脂およびα、β−不飽和カルボン酸またはそ
の酸無水物を含有するポリオレフィンを溶融混練する際
、α−アミノ−ε−カプロラクタムなどを添加すると優
先的にポリオレフィン中のα、β−不飽和カルボノ酸ま
たはその酸無水物にα−アミノ−ε−カプロラクタム誘
導体が付加し、前記式(1)および/または式(II)
で表わされる官能基を有する変性ポリオレフィンが生成
すると同時に該変性ポリオレフィンとポリアミド樹脂と
の組成物が得られることが判明した。
本発明の樹脂組成物には、その成形性、物性を損なわな
い限りにおいて他の成分、たとえば顔料、染料、補強材
、充填材、耐熱剤、酸化防止剤、耐候剤、滑剤、結晶核
剤、ブロッキング防止剤、可塑剤、帯電防止剤、他の重
合体などを添加導入することができる。特に補強材、充
填材の添加は重要でポリアミド樹脂および変性ポリオレ
フィンの混合物にガラスm維、アスベスト繊維、炭素繊
維、ワラステナイト、タルク、炭酸カルシウム、チタン
酸カリウィスカーなどの繊維状ないし粉末状強化材を添
加配合することにより高剛性でしかも衝撃強度の高い組
成物を得ることができる。
本発明の組成物は、一般射出成形品、ホース、チューブ
、フィルム、モノフィラメント、電線被債、中空成形品
、ラミネートなど各種用途に対し有用である。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。
なお、実施例および比較例に記した試験片の特性は次の
方法にしたがって測定評価した。
(1)   相  対  粘  度 :  JIS  
K6810(2)   メルトインデックス :  J
IS  K7210(3)  流  動  性 : 射
出成形下限圧により評価した。これは金型への最低充填
圧を意味し、値が小さいほど流動性良好なことを示す。
(4)引張特性: ASTM D638(5)   曲
  げ  特  性 :  ASTM   D790(
6)   アイゾツト衝撃強度 :  ASTM   
D256(7)熱変形温度: ASTM  D648(
8)  成形品の表面外観 : 肉眼判定。
実施例A (変性ポリオレフィン■の製造)エチレン8
0モル%およびプロピレン20モル%からなるエチレン
/プロピレン共重合体100重量部に対し、少量のアセ
トンに溶解したジーを一ブチルパーオキシド0.1重承
部および無水7142010重量部を添加した後、4(
lfl+φ口径の押出機を用いて200℃で混練してペ
レット化した。このペレットを粉砕後、アセトンにより
未反応の無水マレイン酸を抽出し、次いでプレスフィル
ムの赤外吸収スペクトルでグラフト反応した無水マレイ
ン酸を定量したところ、0.52重量%の無水マレイン
酸を含有していることがわかった。
次に、このエチレン/プロピレン−f−無水マレイン酸
共重合体(#t%はグラフトを表わす)100重量部に
α−アミノ−ε−カプロラクタム2重量部を添加し、1
90℃に設定したバンバリーミキサ−で5分間混練した
後、粉砕した。粉砕した細片をエタノールに浸漬し、未
反応のα−アミノ−ε−カプロラクタムを抽出した後、
プレスフィルムの赤外吸収スペクトルを測定したところ
、酸無水物に基づ< 1820傷−1と176011’
の吸収は完全に消失し、新たに5員環イミドによる17
103’の特性吸収が出現しており、下記式で表わされ
る官能基を0.16モル%側鎖に有するエチレン/プロ
ビレノ共重合体(メルトインデックス:0.5g/10
分)が得られた。
実施例1〜4 ε−カプロラクタムを260℃で溶融重合して相対粘度
2.70のナイロン6を得た。ここで得られたナイロン
6および実施例への方法で調製した変性ポリオレフィン
を第1表に示す比率で混合した後、65sI11φロ径
の押出機を用いて270℃で溶融混練し、ペレット化し
た。
このペレットを真空乾燥した後、射出成形機によりシリ
ンダ一温度250℃、金型温度80℃の条件でASTM
規格の各種物性測定用試験片を成形し、その際の成形下
限圧から流動性を評価したところ流動性は極めて良好で
あった。
また、ここで得られた試験片の絶乾時物性評価結果は第
1表に示す通りであり、耐衝撃性、柔軟可撓性、耐熱性
などが優れた実用価値の高い材料であることが判明した
比較例1 実施例1〜4で用いたナイロン6のアイゾツト衝撃強度
(23℃)は5.5〜・α/αノツチであり、耐衝撃性
が不満足であった。
比較例2 実施例1〜4で用いた変性ポリオレフィンの熱変形温度
(荷重4.64 kg/d )は54℃であり、耐熱性
が不足していることがわかった。
比較例3 実施例Aの第1工程で調製したエチレン/′プロピレン
ーf−無水マレイン酸共重合体:40重量%と実施例2
で用いたナイロン6:60重量%を混合した後、実施例
2と全く同様にして混線および射出成形を行なった。射
出成形下限圧は510kq / cdという値であり、
流動性が悪いことが判明した。
実施例B(変性ポリオレフィン(B)の製造)無水マレ
イン酸とa−アミノ−ε−カプロラクタムをN、 N−
ジメチルホルムアミド中30℃で反応させてマレアミッ
ク酸とした後、無水酢酸とピリジンの存在下、60℃で
閉環せしめることにより次の化合物を合成した。
エチレン80モル%およびプロピレン20モル%からな
る共重合体100重量部に対し、少量のアセトンに溶解
したα、α′−ビスーt−ブチルパーオキシ−p−ジイ
ソプロピルベンゼンO,174Nk部および上記マレイ
ミド誘導体1.0重量部を添加した後、40uφ口径の
押出機を用いて220℃で混練してペレット化した。こ
のペレットを粉砕後、アセトンにより未反応化合物を抽
出し、プレスフィルムの赤外吸収スペクトルを測定した
ところ、実施例Aで得られた変性ポリオレフィンと全く
同一であり、下記式で表わされる官能基を側鎖に有する
エチレン/プロピレン共重合体が得られたことが判った
実施例5〜7 ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸の実質的等モル塩
水溶液を重合鑵に仕込み、280℃で溶融重合を行ない
相対粘度2.90のナイロン66を得た。ここで得られ
たナイロン66および実施例Bの方法で調製した変性ポ
リオレフィンを第2表に示す比率で混合した後、65酊
φロ径の押出機を用いて290℃で溶融混練し、ペレッ
ト化した。
このペレットを真空乾燥した後、射出成形機によりシリ
ンダ一温度275℃、金型温度80℃の条件で試験片を
成形して流動性を評価し、またここで得られた試験片の
絶乾時の物性を測定し第2表に示す結果を得た。
実施例8 実施例1で用いたナイロン6ニア5重量%および実施例
Aの第1工程で調製したエチレン/プロピレン−f−無
水マレイン酸共重合体:25重量%の混合物100重量
部に対しα−アミノ−ε−カプロラクタム2重量部を添
加した後、270℃に設定した押出機で溶融混練し、ペ
レ・ノド化した。
ここで得られたペレットをメタクレゾール中(こ浸漬し
、ナイロンを十分に抽出除去した後、不溶部のプレスフ
ィルムの赤外吸収スペクトルを測定したところ、実施例
Aで得られた変性ポリオレフィンの赤外吸収スペクトル
と全く同一であり、下記式で表わされる官能基を側鎖に
有するエチレン/プロピレン共重合体が生成してし)る
こと力5判明した。
また、このナイロン6と変性ポリオレフィン力)らなる
混線ペレットを実施例1と同様にして射出成形して流動
性を評価するとともに得られた成形ハの物性を測定し次
の結果を得1こ。
射出成形下限圧  40 、Okq / cd引張降伏
応力  510 kg / Cj引張破断伸び  〉2
00% 曲  げ  応  力    7 1 0  kq /
 d曲げ弾性率 17,600#/d アイゾツト衝撃強度 23℃  破壊せず 0℃  ’12にり・α/αノツチ −20℃  40kq@an/αノツチ熱変形温度 1
58℃ 成形品表面外観  良好 実施例C(変性ポリオレフィン0の製造)エチレン70
モル%、プロピレン15モル%、1.4−へキサジエン
14モル%およびアクリル酸1モル%からなる共重合体
100重量部に対しα−モノメチルアミノ−ε−カプロ
ラクタム4重量部を添加した後、180℃に設定したゴ
ム用ロールミルで10分間混練し、次いで細片化した。
この細片をエタノールに浸漬し、未反応のa−メチルア
ミノ−ε−カプロラクタムを抽出した後、プレスフィル
ムの赤外吸収スペクトルを測定したところ、アクリル酸
のカルボキシル基に基づ<1710cM’の吸収は完全
に消失し、新たに酸アミドによる16703”の特性吸
収が出現しており、下記式で表わされる官能基を1モル
%主鎖中に有するエチレン/プロピレン/ 1.4−ヘ
キサジエン共重合体(メルトインデックス:Lmf/1
0分)が得られた。
実施例9〜lO ε−カプロラクタムおよびヘキサメチレンジアミン・ア
ジピン酸塩を第3表に示す組成で混合して重合鑵に仕込
み、260℃で溶融重合しナイロン6/66共重合体を
製造した。ここで得られたナイロン6/66共重合体お
よび実施例Cの方法で調製した変性ポリオレフイノを第
3表に示す比率で混合した後、押出機を用いて280℃
で混練し、ペレット化した。
このペレットを真空乾燥した後、射出成形機によりシリ
ンダ一温度260℃、金型温度60℃の条件で試験片を
成形して流動性を評価し、またここで得られた試験片の
絶乾時の物性を測定し、第3表に示す結果を得た。
比較例4 エチレン70モル%、プロピレン15モル%、1.4−
へキサジエン14モル%およびビニルピロリドン1モル
%を重合してメルトインデックス1、Of/10分の共
重合体を調製した。実施例9で用いたナイロン6/66
 85/15共重合体:80重量%および上記エチレン
/プロピレン/ 1.4−ヘキサジエン/ビニルピロリ
ドン共重合体:20重量%を混合した後、実施例9と同
様にして混練および射出成形を行なった。ここで得られ
た試験片の衝撃強度は次のとおりであり、耐衝撃性が不
満足であった。
実施例11〜31 ポリアミドの種類、変性ポリオレフィンの種類、配合基
などを変えて実施例1〜8と同様な操作を行なって流動
性および得られた試験片の物性を測定し、第4表に示す
結果を得た。
第4表に示したいずれの場合においてもすぐれた衝撃強
度、柔軟性、耐熱性を示す材料が得られることが判った
第    l    表 第    2    表 第    3    表 a)ポリアミド樹脂 61O:ポリへキサメチレンセバカミド、11:ポリウ
ンデカンアミド、12:ポリドデカンアミド、46:ポ
リテトラメチレンアジパミド、116:ポリウンデカメ
チレンアジパミド、6//12:ポリ(カブ°ロアミド
/ドデカンアミド)共重合体(共重合比:80/20重
量比)、6/66:ポリカブロアミドlポリへキサメチ
レンアジパミド混合体(混合比: 50150 重t%
)、MXD6:ポリメタキシリレンアジパミド、6/6
T:ポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンテレフタルア
ミド)共重合体(共重合比:40/60重量%)、PA
CM12:ポリビス(4−アミノシクロヘキシル)メタ
ンドデカミド、llT:ポリウンデカメチレンテレフタ
ルアミド、11 T(H):ポリウンデカメチレンへキ
サヒドロテレフタルアミド、TMDT:ポリトリメチル
へキサメチレンテレフタルアミド、6I/PACMI:
ポリ (ヘキサメチレンイソフタルアミド/ビス(4−
アミノシクロヘキシル)メタンイソフタルアミド)共重
合体(共重合比ニア0/30重量比) b)変性ポリオレフィン 〔A〕:実施例Aの方法で調製。
〔C〕:実施例Cの方法で調製。
〔D〕:下記官能基を0.4モル%側鎖に有するエチレ
ン/ブテン−1: 85/15 (モル%)共重合体。
(実施例Aと同様に調製した。)〔E〕:下記官能基を
0.2モル%側鎖に有するエチレン/フロピレン/ジシ
クロペンタジェン: 70/20/10 (モル%)共
重合体。(実施例Aと同様にして調製した。) 〔F〕:下記官能基を10gモル%主鎖中に有するポリ
エチレン。(実施例Cと同様にして調製した。) 〔G〕:下記官能基を0.5モル%側鎖に有するエチレ
ン/プロピレン/ノルボルナジェン:65/20/15
 (モル%)共重合体。(実施例Bと同様にして調製し
た。) 〔H〕;下記官能基を0.3モル%側鎖に有するポリプ
ロピレン。(実施例Aと同様にして調製した。) 〔I〕:下記官能基をO,1モル%側鎖に有するポリメ
チルペンテン(実施例Aと同様にして調製した。)およ
びエチレン/メタアクリル酸/メタアクリル酸亜鉛: 
90/3/7(重量%)共重合体の混合物(混合比二等
重量)。
〔J〕:下記官能基を1.3モル%主鎖中に有するエチ
レン/プロピレン: 90/1.0 (モル%)共重合
体。(実施例Cと同様にして調製し〔K〕:下記官能基
を0.6モル%側鎖に有するエチレン/プロピレン15
−エチリデンノルボルネン: 80/13/7 (モル
%)共重合体。
(実施例Aと同様にして調製した。) 〔L〕二下記官能基を0.5モル%側鎖に有するエチレ
ン/プロピレン: 75/25 (モル%)共重合体。
(実施例Aと同様にして調製した。)−4伊

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ■ポリアミド樹脂5〜98重量%および■下記(1)式
    および/または(n)式で表わされる官能基を変性ポリ
    オレフィンの全構成成分のモル数に対して0.oot−
    10モル%含有する変性ポリオレフィン95〜2重量%
    からなる樹脂組成物。 11 (式中、nは2〜lOの整数、Rは水素原子または有機
    基を示す。)
JP10635883A 1983-06-14 1983-06-14 樹脂組成物 Granted JPS59230054A (ja)

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EP84303975A EP0128775B1 (en) 1983-06-14 1984-06-13 Resinous composition
CA000456438A CA1266935A (en) 1983-06-14 1984-06-13 Resinous composition
US06/620,148 US4612346A (en) 1983-06-14 1984-06-13 Resinous composition
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0211647A (ja) * 1988-06-29 1990-01-16 Toyobo Co Ltd ポリアミド組成物

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5059443A (ja) * 1973-09-27 1975-05-22

Patent Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5059443A (ja) * 1973-09-27 1975-05-22

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JPH0211647A (ja) * 1988-06-29 1990-01-16 Toyobo Co Ltd ポリアミド組成物

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